はじめに:今期注目の新作アニメ「エリスの聖杯」
こんにちは、僧侶のえいしょうです。 今日は、「今期の注目アニメ」ということで語っていきたいと思います。
今期はですね、いろんな2期作品3期作品がたくさんあふれているというところで、 正直そのあたりも話したいものはいっぱいあるんですけれども、
あえてですね、今期から出てきた、 今期が1期目の作品というところでお話をしていきたいと思います。
私は現在神社仏閣オンラインという会社の代表をしておりまして、 京都の浄土宗大公寺で副住職をしております。
ちょっとオタクな目線も入れながらですね、 仏教の目線も入れながらというところで、今回アニメのお話ししていきたいと思います。
今回の作品としましては、「エリスの聖杯」という作品を題材にお話をいたします。
「エリスの聖杯」のあらすじと注目ポイント
この作品ですね、まず注目した理由としては、なんといってもですね、 サスペンスというところが私自身もすごい刺さりまして、
サスペンスってあんまり最近の作品で少ないと思われがちなんですけど、 意外とそうでもなくてですね、
お医者さんのサスペンスであったりとか、 ちょっと特色を出したようなサスペンスというのが最近結構増えているかなと思っています。
今回はそのテーマの中でもですね、「貴族の礼状さん」というところで、
その貴族という立場の中で不幸にもですね、亡くなった担当大で処刑されてしまった女の子がいるわけなんですけれども、
主人公の礼状のコニーという主人公がいるんですけど、 誠実だけが鳥居ということで、本当に真面目な方だったということで、
ずっとずっと誠実という名前で来ていた人だったんですけど、 その誠実のコニーさんが悪女として処刑されたですね、
スカーレットという方、実はこの人が幽霊になっていて、 その幽霊と出会ってですね、
そこからこの人に頼まれて、 じゃあこのスカーレットがどうして担当大に行ったのかというのを、
私自身も探すということで、手助けをする形でですね、 謎を解いていくというそんなストーリーになっています。
ここからは若干ネタバレが入る可能性がありますので、 もしネタバレが苦手な方はここからはお聞きにならない方がいいかなと思います。
どうしてもですね、ネタバレなしに仏教の話しづらいのが今回の作品でして。
この作品ですごいなと私自身思ったのは、 この謎解きって結構トリックであったりとか、
例えばですけどその医者の作品であればですね、 医療知識をもとにしてこうなんだというトリックが出てきて、
ああなるほどみたいなパターンがあるんですけど、 今回はあまりトリックではないんですよね。
どちらかというとアリバイを崩したりとかっていうところもあるにはあるんですけれども、
人間の中の立場であったりとか、その状況に応じて誰が裏切っているのかという、 この裏切りを見つけるというのがテーマになっているんですね。
ここが一個面白いと思いました。 なかなかですね、そうするといろんな登場人物が全員裏切ってんじゃないかみたいな目線で見えてくるので、
そういう意味でも面白いなと思うところでした。
その中でですね、今回の作品でこの仏教的な目線ですごいなと思う面も特に注目している点でいくと、
仏教的視点:利他・布施と等価交換
コニーというこの主人公はですね、 自分がもちろん処刑されたわけでは全然ないんですね。
ただその処刑されたスカーレットのために働くというところをやっていくと、 これ結構大変なことなんですよね。
かつ自分の命もなかなかですね、危ない。 会うことが何度もあるという作品にして、
見ている方もハラハラするんですけど、大丈夫? みたいな。
主人公だから大丈夫なんだろうなという淡い期待はあるんですけれども、 とはいえ、いやこれ無理じゃない?みたいな状況も結構出てきたりするんですけど。
では、そういうのを見ていく中でですね、 もともとじゃあこのコニーはなんでスカーレットを助けようと思ったかというと、
このスカーレット自身がですね、コニーのことを助けてくれるシーンがあってですね、 その幽霊の力を使いながらというのなんですけど。
それが1回あって、そこからはもうずっとスカーレットのためにというのでやるわけですけど、
分量的にはですね、明らかにスカーレットがコニーを助けた分量と、 コニーがスカーレットを助けている分量でいくと、
多分ですけども、見ている感じで言ったら明らかに後者の方が多いですね。
でもこれが面白いところかなと思っていまして、 人のために動くというのをリターという言い方をしますけれども、
リター、そしてリターのところで不正という考え方がありまして、
不正というのは他者のためにですね、施すというところで、 これは物理的な施しもあるんですけれども、気持ち的な面もあるんですが、
どちらにしてもですね、等価交換の必要はないんですね。 このリター不正というところが等価交換でないこと。
これがすごい現れているなぁと思いながら見ていますね。 でもスカーレット自身もですね、幽霊で出てくるわけですけど、
途中から後人にそこまで何でしてくれるんだろうか、 みたいなことで言ったりするわけですけれども、
でもやっぱりですね、そういうもんなんですよね。 リターとか不正というのは回り回って帰ってくるわけなんですけど、
最初に助けてくれたというところが非常に後人にとっては大きくて、 それでずっと動いているというところもあるでしょうし、
この量とかで測れない関係性というのが一番いいなと思うんですよね。
現代の社会ってどうしても、この1万円払いました、 だからロゴを作りました、以上みたいな感じなんですね。
関係性みたいなの。やっぱり多いですよね。 等価交換になって、釣り合ってないんじゃないかという。
それも大事なんですけれども、やっぱり本当に信頼し合える関係、 相棒と言える関係であったりとか、
そういった関係の人たちってもうなんか総量で測ってないですよね。 相手のために何かやろうというところじゃ、
この間までこれだけ積み上げてくれてたから、 じゃあその同等ぐらいやろうかとか、そういう思いではないと思うんですね。
だからそこのリミッターを排除してですね、人のために行うということで、 それで繋がった関係性というのは、
本当に生涯の関係になるんじゃないかなと思います。 なんかそういったところをですね、改めて見ながら、
本当に命の危険が何度も主人公に見舞われるんですけれども、 改めてこの2人の絆ですね。
スカーレットとコニーと、この2つの絆というのを見ながら感じたところではございます。
やっぱりリター、不正というのはリミッターを解除したいなというところですね。 そしてコニー自身もですね、やはり立場的にはあまり良い立場ではない状態になっている子だったりするので、
主人公としてちょっと不遇な子なんですよね。 コニー自身も冤罪をかけられですね、それに傷つくような状態になっているわけなんですけれども、
ただその状態でもですね、このコニーというのは、 自分が苦しい状態になりながらも人を助けていると。
これはですね、もう本当に仏教でいうと菩薩というものがあるんですけれども、 例えば皆さんがよく聞くような観音菩薩さんとか、地蔵菩薩さんとか、
あの方々も自分が苦しい状態でも他者を救おうとするということで、 自分も悟りを開いてないんですね、実は。
地蔵菩薩さんとか観音菩薩さんとかというと、もう修行を終えたような雰囲気が出ていると思うんですけれども、 実は修行まだなんですよ。
なんですけど、他の人が悟りを開くように手助けをする、 そのためにあえて修行を終えずに悟りを開く手助けをするために降りてきてくださっているんですね。
だから自分たちも苦しみを背負いながら、それでも人を救うと。
なぜにこういう状況がですね、コニーに関しては起こっているんじゃないかなと思いながら、 本当に菩薩的主人公と言っても過言じゃないんでしょうか。
主人公コニーと菩薩の精神
菩薩的主人公という表現をできる主人公が一体何人いるのかというところであるんですけれども、
でもまさにそんな主人公じゃないかなと思うところでございます。 そしてですね、何と言ってもですね、この作品を通して感じていただきたいと思うところは、
やっぱりその人間ですね、いろんな思い込みというのは非常に怖いというところですね。 仏教の方でも正見という言い方、正しいに見るという書き方をしまして、
正しくつながりを見ながらですね、決して上目だけのものであったりとか、 ちょっと自分の偏った目線で見るということをしないようにしましょうねというのがあるわけなんですけれども、
本当にそれですね、いろんな人がいろんな人を疑心暗鬼であったりとかですね、 この人はこう考えるはずだみたいなところでですね、
拍子のない行動員でなりとかするわけなので、 人間ってなかなか難しいよねっていうのも見ながら感じるところですね。
そういった点でもですね、機械的にこうこうこうなったからこうなったんですよという事件というよりは、 どっちかというといろんな人のいろんな感情が巡って結果的にこうなったみたいな事件なのかなと思っていまして。
まだ結論出てないんですけどね、皆さんもまだ見ている途中だと思いますが、 これ是非ですね、お勧めの作品でございます。
もしまだ見られてないという方はですね、 今期このエリスの聖杯はお勧めでございますので、見てみていただければと思います。
ということで、今日ご紹介した用語をおさらいです。 今日はリタという用語とフセという用語、これは人のために何かをするということですね。
そこを惜しまないし、かつ特に対価で交換する、等価で交換する、 等しくなるようにというものではないですよという話をさせていただきました。
あと菩薩ですね。菩薩に関しては本当は悟ってそうに見えますけれども、 本当は悟ってないんですと。
ところで、悟ってないけど自分も他の人の悟りを助ける。
自分は苦しい状態でも相手を助けるんだというこの思いですね。 まさにそれが主人公に現れているなと思いました。
3つ目としては証言。正しく見る。 ぜひですね、皆さんも何かしらを考えるときに、
人間の思い込みと正見の重要性
あ、私ちょっと今偏見入ってたかもしれない、 あ、私事実じゃないことを今考えに入れてたかもしれない、みたいなところを思い返していただくと、
少し事故をしてしまったりとか、傷ついたりとか、 そういったことが未然に防げるかもしれません。
ということで、本日はこういったお話をさせていただきました。 またですね、次回お会いできますことを楽しみにしております。
本日はお聞きいただきありがとうございます。 ぜひ見ていただいている媒体がフォローできるものであればフォローをいただきたいなと思っておりますし、
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では本日は以上とさせていただきます。 ありがとうございました。