本当の僕は見えないでしょ|シリョクケンサと仏教 ~ お坊さんが大学の頃にハマったボカロ曲パート①
2026-03-15 09:07

本当の僕は見えないでしょ|シリョクケンサと仏教 ~ お坊さんが大学の頃にハマったボカロ曲パート①

40mP「シリョクケンサ」と仏教の“正しく見る心”

神社仏閣オンライン代表・京都浄土宗大光寺副住職のえいしょうが、
大学生の頃に繰り返し聴いていたボカロ曲を、仏教の視点から語るシリーズ。

第1回は、40mPの名曲
GUMI「シリョクケンサ」にさせていただきました!

この曲は「視力検査」というモチーフを通して、
“本当の自分を見てほしい”という切ない感情を描いた

ボカロ楽曲ととらえています。

歌詞には

「開いた方の右眼だけじゃ本当の僕は見えないでしょ」

という象徴的なフレーズが登場します。

人は本当に相手を見ているのか。
それとも思い込みという「心のレンズ」で見ているだけなのか。

この回では

・大学生の頃にこの曲が刺さった理由
・恋愛ソングとしての「シリョクケンサ」の魅力
・仏教の教え「正見(正しく物事を見ること)」との共通点
・人が人を理解する難しさ

について語ります。

ボカロ好きの方はもちろん、
人間関係・自己理解・心の見方を考えるきっかけになる回になれば幸いです!

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サマリー

僧侶であるえいしょうさんが、大学生時代にハマったボカロ曲「視力検査」を仏教の視点から解説。この曲が描く「本当の自分を見てほしい」という切ない感情と、仏教の「正見(正しく物事を見ること)」や「無我」の教えとの共通点を語り、人間が互いを理解することの難しさと、それを乗り越えるためのコミュニケーションの重要性について考察する。

ボカロ曲への深い愛と大学時代の思い出
どうも、えいしょうです。 今日はですね、大学生の頃にはまったボカロ曲ということでお話をしていきたいと思います。
私がボカロを聴き出したのはそもそも大学ですね。 当時はニコニコ動画というので、大学生の頃にボカロのランキングというのを見出したんですけれども、
まあこれでですね、いろんな曲に出会いまして、 歩いている最中ほとんどボカロを聴いていたという。
そしてですね、また耳に残るものが多いのでですね、 大学の試験中とかに曲の歌詞とかをですね、思い出して
あ、試験に集中できない。 みたいな感じでですね、単位を落とした時が1回ありました。
それぐらいハマってて、自分自身でもグミというのをちょっと使いながらですね、 曲を作ったりというのもやっていたぐらいではあるんですけれども、
今日はその大学生の頃にハマったボカロ曲としまして、 40mPさんの視力検査という曲についてご紹介をしていきたいと思います。
このポッドキャストは、私僧侶のA賞が、 あのちょっとオタクなお坊さんというところで、アニメであったりボカロであったりを
仏教の織り混ぜながらご紹介をしていっております。 ぜひいいなと思ったらですね、フォローいただければと思いますので、よろしくお願い致します。
「視力検査」の魅力と解釈
では早速お話していきたいと思います。 視力検査、めちゃめちゃ良い曲なんですよね。
当時大学生の頃にこのボカロ曲でPVがある。 要はその映像が流れるですね。カラオケに行った時、曲って少なかったですね。
その中でこの視力検査はちゃんとPVが流れましたので、 私自身もカラオケで歌う時は必ずそのPVが流れるのがいいなぁと思って、この曲をよく選んでたのを思い出すところです。
この曲はまず視力検査というのがテーマになっているわけなんですけれども、 グミがですね、メガネをかけている側で、もう一人がお医者さん、そんなポジションになっています。
いろんな解釈があると思うんですけど、私の解釈的には僕という歌詞が流れるんですけど、この僕はお医者さん。
グミが君。検査隊という方ですね。 僕の本当の姿って見えてるよね。見えてると信じたいんだけど、見てないよね。
見ようとしてないよね。みたいな感じでどんどん迫っていくような、そんな雰囲気を感じる曲かなと。
最後には自分自身で迫っていってですね、ぜひ見てよということで、より抱きしめ合うという、そんな演出がある。
そんなBVになっているところですね。 この歌詞のメッセージというのは、一回聴いただけないのでちょっとわかりにくいんですけれども、
何度から聴くと、「あ、そういうことか。そういうことが言いたいのか。」というような感じで徐々にわかってくるという、深いなというのを感じる曲ではあるんですけれども、
まず象徴的なフレーズですね。いくつかあるんですけれども、開いた方の右目だけじゃ本当の僕は見えないでしょうという歌詞があるんですね。
視力検査ってよくその片目を閉じてやるわけですけれども、今は本当に私のことを見てないよね。
この本当の自分というところがですね、結構これ仏教のところとも関係するなぁと思うので、この辺りを話していきたいなと思っているんですけれども、
まずですね、この視力検査というですね、曲の中での仏教徒というところでいくと、私の中ではまず正見という言葉がどうしても出てくるんですね。
仏教の「正見」と「無我」の視点
正しく見るというので正見という言い方をします。 これはですね、八聖道と言われる8つの正しい修行法みたいなものがあるんですけれども、
この八聖道の中の1個が正見と呼ばれるものです。 私たちは普段いろんなものを見るときに自分の中の思い込みであったりとか、感情であったりとか、
先入観とかで世界を見ていませんでしょうか。 すなわちですね、本当の姿というよりは自分のフィルターを通して見ているということが多いのではないでしょうか。
まさにですね、こういった自分のフィルターを通して見ていること。 これに主人公側がですね、僕は耐えられないと。
もっとフィルターを通さずにちゃんと見てよと。 耳の中ではどんどんフィルターが溜まっていってるよねと。
歌詞の中でもですね、使い古したその眼鏡じゃ本当の僕は見えないということで、 使い古したというのが出てくるんですけど、まさにこれがですね、
本当に煩悩の眼鏡といったんですけれども、 どんどん溜まっていたフィルターのことなんですね、おそらく。
で、それは例えばですけど好き嫌いであったり、思い込みであったり、過去の経験であったりですね。 いろんなレンズがババババババッと重ねていくわけですよね。
結果的に本当の姿というのが見えなくなるというところなわけです。 そういったですね、ちゃんと変形を外してもう一回ありのままの自分を見てほしいなというところ。
そして、そのありのままの自分というのは隙間があるというふうに言ってますね。 心の隙間、これは孤独感ですかねと私は推測しました。
おそらく自分のことをちゃんと見てくれない、上辺だけの自分を見ているような、 そんな姿を見ていて自分自身見られてないなぁと思って悲しくなる。
本当の自分を見てほしいなというこの疎外感、孤独感。 そんなものをですね、あなたといる時に感じてしまうんですよという、そういったことを表現しているのかなと思います。
ただですね、ただ、まぁちょっとこれは仏教な話をするんですけれども、無我という言葉もあるんですね。これは我がないと書くんです。無我と読むんですけど、
人はですね、常に変化していく存在だという前提なんですね。 だから、本当の自分を見てほしいということをおっしゃるんですけれども、
人はですね、完全に理解し合えるかというと難しいということなんですよね。 常にてんてんとしていて本当の自分なんてそもそもないんですよということを、この仏教の無我というのは表すわけです。
そして曲の中でもですね、自分の方かあなたの方が変わったのはどっちなんだろうかみたいなのが出てきているんですけれども、
これまさに無我なんですね。 結局、あなたが私を見る目も変わっていってるよね。でも自分自身も実は変わっていってるんだということで気づくわけですね。
両方気づくわけですよ。 気づいたら、そうかとわかるわけなんですけれども、わかるわけなんですけれども、最後がこれがこの曲のいいところかなと思うんですけれども、
自分から迫っていってですね、そのフィルターを取っ払うかのような、突拍子もないような迫り方をして、
どうか私のことを見てくれよと。要は孤独感をちゃんと言葉にして伝えたわけですよね。 私は孤独なんですよと。
孤独の告白と関係性の変化
あなたが見てくれているようで見てくれてないと自分は感じているから孤独なんですよということを伝えて、ぜひわかって欲しいんですという言葉を伝えたわけですね。
これがすごい良かったなと思いますよね。やっぱりその無我ですねで終わっちゃうと虚しいんですね。
仏教的には正しいんですけれども、でもやっぱりそこもわかった上で、じゃあ一歩前進しないといけないわけですね。
そのためには自分が孤独だとちゃんと伝えるということですよね。 これをしっかりされたというのが大きな前進にもつながっていますし、おそらく2人の関係
ちはここから変わっていくのではないかなというのが推測されるような、そんな最後だったかなと思っております。
いかがでしたでしょうか。今回は視力検査という曲、恋愛ソングですよね。この恋愛ソングというのを通しながら、人は本当にちゃんと相手を見ているのかということを問いかけるようなですね、
恋愛でもあるんですけれども、ちゃんと人間関係全般に使えるような、そんなテーマを渡してくれているような曲じゃなかったかなと思うところでございます。
大学生の頃にですね、ハマったボカロ曲って結構いっぱいあるんです。 なんで、たぶん掘り出せば山ほど出てきますので、今回は視力検査という曲を上げさせていただきましたけど、
また次回は違う曲を上げさせていただこうかなと思っております。 ちょっと今週1週間空いて申し訳ありません。
人間関係と今後の展望
実はうちの神社物価コンラインでですね、ゲームを作りまして、「煩悩シューティング」というゲームを作ったんですけれども、これがですね、いろんな方からご意見を頂戴しまして、必死に
ひいひいひいひい修正をしてましたら、終わってたということで1週間逃してしまいました。 申し訳ないです。なるべくですね、1週間に1回更新をしていこうと思ってますので、ぜひまたお楽しみに
いただければと思います。では本日もご視聴ありがとうございました。 ぜひフォローよろしくお願い致します。では失礼致します。
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