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今日のテーマトークは、ゴーストワールドです。
はい、では解説お願いします。
はい、映画ドットコムより解説読ませていただきます。
ダニエル・クローズのカルトコミックを原作に、
疎外観を抱えていける少女二人の日常を、
ポップかつユーモラスに描いた青春ドラマ。
幼馴染で親友のイーニットとレベッカは、
高校を卒業したものの、進学も就職もせずに、
気ままな毎日を過ごしている。
そんなある日、二人はいたずら心から、
新聞の出会い広告欄に載っていた、
中年男シーモアを読み止めて尾行する。
イーニットは、冴えないシーモアになぜか興味を持ち、
彼の趣味であるブルースのレコード収集を通して、
進行を深めていく。
一方、レベッカはカフェで働き始め、
イーニットとレベッカは次第にすれ違うようになっていく。
アメリカンビューティーのソーラ・バーチがイーニット、
野良猫のニッキ、モンタナの風に抱かれて、
などの子役として活躍してきたスカーレット・ヨハンソンがレベッカを演じ、
冴えない男シーモアをファーゴのスティーブ・ブシェミが講演。
クラムのテリー・ザイゴが監督を務め、
原作者クローズと共同で脚色も担当。
はい、それでは内容に触れる話、入っていきたいと思いますので、
ネタバレ気にされる方がいらっしゃったら、
ぜひ見てから聞いていただけたらと思います。
はい、では座りの感想、前田さんいかがでした?
えっと、本作は初めて見たのが、
多分20歳ぐらいの時だったと思うんですけど、
なんか当時は、なんかオシャレなサブカル映画ぐらいにしかちょっと思ってなくて、
で、この間、今回テーマになるっていうことで、
久しぶりにちょっと見直したいなと思ったんですけど、
なんか配信にもないですよね、ないし、
なんか近所のレンタル屋にもなかったんで、
急いでこう、シネマートさんに見に行きました。
そして山口さんに会いました。
会いましたね、前田さん。
それで、久しぶりに見て、すごく面白かったんですけど、
やっぱりなんか今見た方が、なんかなんて言うんですかね、
いろいろ思うことは、思うことというか感じることが多くて、
むしろ当時見た時の自分ってどんなふうに感じたのかなっていうのが、
全然思い出せないんですけど、
なんかその当時の自分とちょっと話したくなるような映画だったかなと思います。
はい、マリオさんいかがでした?
そうですね、まあ一回オープニングトークでは一回話したんですけど、
今回のリバイバルで僕も初めて鑑賞したっていう感じです。
やっぱり見てやっぱり思ったのは、
めっちゃなんか今のそういうちょっとアメリカのティーンもの、
青春もののなんか礎みたいなものに、
この作品はあるんだろうなっていうのがめっちゃ感じられる映画ではありましたね、すごく。
ブックスマートだったりとか、
なんかああいうちょっと自意識をこじらせているような感じの、
青春ものみたいなのの走りというか。
で、それがしかも今見ても全く色褪せない感じっていうのがすごくあって、
なんかやっぱ僕も今見て思ったのはなんかすごくなんか、
主人公のイーニー殿の気持ちもすごくわかるし、
レベッカの気持ちもすんごいわかるしみたいな感じで、
なんかそれぞれなんか自分の中にあるレベッカとイーニー殿のことを思い出すっていう感じの映画ではすごくありましたね。
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なんか本当に今の年齢で見てるからなんかちょっとこう、
どこかちょっと懐かしさも覚えるみたいなところはあるんでしょうけど、
これが多分大学時代とかに見ていたら致命傷だった可能性があるような気がしています、はい。
はい、大石さんいかがでした?
そうですね、映画見終えてから数週間ぐらい経ったんですけど、
なんか全然脳に焼き付いて離れない映画、ちょっと久しぶりだなと思っています。
で、多分ダラランド以来の印象に残るしトラウマにもなったみたいな、
そういう作品かなとはちょっと思ってはいて、
なんかこれまでの自分のいろんな人生みたいなものをこの映画を軸に語り直せるなぐらいな気持ちにはなっちゃいました。
で、なんていうか、もちろんその社会、その学校なじめない二人の姿に自分の青春時代、高校とか大学時代とかを思い出さずにはいられなかったし、
まだ自分の中にも、さっきマリオさんおっしゃった通り、
二人のような人格っていうのは活きしてるなっていうのも思ったんですけど、
なんか映画見終えた直後は結構イーニーと、まあ映画自体がイーニーとか主人公でもあるので、
イーニーとにすごい思いを寄せてというか、
ああ、イーニーと的なことってあったなみたいな、そういう重ね方をして見てたんですけど、
映画を見終えてなんかしばらく経ってくると、
むしろ自分レベッカだったんじゃねえかみたいなことを思い始めて、
なんかそこにちょっと最近はちょっと愕然としてるというか、
若干それで落ち込むまでいってるっていうぐらい食らってしまってる映画です。
はい、僕はですね、今回初めて見ました。
で、見ててイーニーと前田さんっぽいなって思ってたんですけど、
まあ多分そういうわけでもないと思うんですよね。
まあそれは置いといて、
本作僕はこの作品の中に自分をどこにも見つけられなかったんですよ。
誰の中にもちょっとだけあるけど、感情移入するほど自分そのものではないっていう感じかなと思って、
僕はレベッカにも慣れなかったし、イーニーにも慣れなかったし、ブシェンにも慣れなかったんですよ。
だからその分かりやすいところにいさせてくれなくて、
まあなんか非常に座りの悪い思いをしながら見ておりました。
なんか結構ちょっとまだ自分から遠い映画だなとは思ってて、
話したら近づいていく気はしてるんですよね。
まあそれはこの後話していけたらなとは思ってます。
はい、ではお便りを4ついただいてますので紹介させていただきます。
はい、ではまず1つ目。
田中のぼたもちさんからいただいております。
皆さんこんにちは。今作ゴーストワールドですが、
大井さん同様、私も渋谷の文化村で初めて鑑賞し、
大変興味深い作品だったためお便りを送らせていただきました。
私が今作で注目したのは劇中のファッションについてです。
私は以前古着屋で働いていた経験があり、
作中に登場するようなものも取り扱っていたため、
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本作のポスターを見た瞬間から物語だけでなく、
登場人物のファッションも楽しみにしていました。
さて実際に本作を見た感想ですが、
イーニードの衣装が彼女のキャラクターを表す上で
非常に重要な役割を担っていると感じました。
具体的には作中で七変化するイーニードのファッションは、
彼女が自分が何者であるか定まっていない様子を
視覚的に表現していると思います。
ヤードセールのシーンでは黒いキャスケットについて
老婆モードの時に着用していたものだと言及する描写があり、
彼女が服装によってモードチェンジをしていることがわかります。
またシーンは音楽と生演奏を聴きに行った店で
2種類のメガネを付け替えて
雰囲気をガラッと変えてしまう描写からも、
彼女らしさが移ろう様子が見られ、
素晴らしい衣装の演出だなと思いました。
個人的な経験となりますが、
大学の頃は毎日雰囲気の違う服装を着て、
そこに幅があればあるほど
オシャレなんじゃないかと思っていましたが、
大人になるにつれて少しずつ
自分らしい服装を確立できるようになりました。
そういう意味でも、本作で良い意図に描写される
学生から大人になる家庭においてのファッションは、
その世代の若者、自分らしさを模索する様子を
よく表しているなと感じます。
ここまで考察してきて、
就活における自分らしい格好でお越しくださいという要求は
なんと恐ろしいものかと感じました。
今回も皆さんの素敵なお話が聞けることを楽しみにしております。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
本作、多分良い意味ともファッションって
結構大事な様子だと思うんですけど、
僕、いかんせんファッションに未人も脅威があるので、
あんまり掘り下げれないんですけど、
皆さんどういうふうに見られました?
でもお便りも書かれてましたけど、
いろいろコスチュームが変わるというか、
ファッションが変わるっていうのがやっぱこう、
まだちょっと自分が定まりきってない感というのは
やっぱりめちゃくちゃ僕も、
僕もファッションが疎いんですけど、
それはちょっと見ながらはやっぱ感じてましたね。
で、やっぱりなんか、
僕はホントファッション疎かったので、
ファッションで表現するっていうのが、
まあそもそも選択肢なかったですけど、
けどファッションっていうのに興味があるのであれば、
ああやってこう、特快非っかいいろいろ、
自分のことを変えてみたりとかっていうのは多分、
念頭に絶対入ってくるよなっていうのはすごく思ったし、
で、多分そう言ってなんか自分が定まってないんだろうけど、
でも僕からしたらめちゃくちゃそのなんか、
七変化するあなたはめちゃくちゃ自分が確立するなっていう風に
僕はすごく見えたり、
僕だったらするなっていう風にはすごく見てて思いました。
僕もインドのファッション、
なんていうか、ジャンルというか、
方向性があんま定まらないなとは思ってたんですよね。
で、もうそれが何か、
それ自体が表現なのかなって思って見てたんで、
その自分らしさを模索していく感じっていうのを表してるっていうのは、
まあなるほどなというか、
言われてみればっていう感じだなぁとは思ってたんですけど、
ファッションに限らずなんですけど、
インドの趣味っていうものがどこにあるのかっていうのも、
09:00
僕あんまりよくつかめないままずっと見てて、
音楽の趣味は、
ブシェミと出会ってからは、
ブルース聴いてますけど、
なんかそれ以外の時とかも、
なんか方向性、僕はうまくつかめなかったというか、
アンチメジャーの集合体のようにちょっと見えてたっていうのはあって、
逆張りに次ぐ逆張りで生きようとしてるっていう感じ。
でも、なんか逆張りし続けたら、
それはそれで一本筋の通った何者かになるとは思うんですけどね。
ただ、彼女本人はそこまでそれに自信も確信も持ちきれてないっていう感じもあったのかなって気はしました。
なんかファッションに関して、
完全に個人的な感想ですけど、
なんか絶妙に似合ってないんですよ。
すごく個性的だし、素敵な服なはずなのに、
絶妙に似合ってないんですよ。
なるほどね。
なんかその似合わなさみたいな、
あるいはいずらさみたいなものではしっくりこない感じっていうのが、
彼女自身のブレというか、
揺らぎみたいなものをすごい表現してるなって思って、
彼女自身も自分自身をつかめてないし、
まあ多分劇中ずっとつかめてないと思うんですけど、彼女は。
なんかそのつかめない自分をなんとかつかもうとして、
ああでもないこうでもないで試していくのって、
ある意味若さゆえにできることでもあるかなと思って、
多分これをそれこそその、
なんていうかな年齢経てから、
なかなかやりづらいところもある気もちょっとして、
なんか彼女のある種の特権でもあるし、
だけどなんか今になってみてみると、
少しそのこじれ感みたいなものは、
そのいずらさというか、
いたいたしたみたいなふうにも見えるっていう、
なんかそんな描写に自分はファッションは見えましたね。
なるほどね。
確かにちょっと切られてる感ありましたよね、服に。
うーん、なるほどね。
まやさんあります?
えー、ちょっと私あの本作の良い人に対する捉え方が、
ちょっとみなさんと違う気がしてきました。
あ、聞きたい。聞きたいです。
えー、なんかなんて言うんですかね、
確かに彼女の中で、
こう生きるぞとか、
こう行くぞっていうことは定まってはないとは思うんですけど、
なんか私から見るとすごい彼女はなんていうのかな、
あの、自分が好きになるものに対する自信はすごくあるように思えるというか、
あ、なるほど。
だからこう、なんか、だからこそ移ろってしまう部分があるのかなっていうふうに見えて、
なるほど。
まあ、これはちょっとこの後の話なんですけど、
それが私からしたら最後の、
あのラストにつながる部分かなっていうふうにちょっと思ってます。
いや、いいなあ、それ、その見た目いいなあ。
はい。
確かにね。
うん。
まあ、じゃあ次のお便り行きましょうか。
はい。
あ、私ですね。
はい、えー、じゃあ次。
むかいてんかんらんしゃさん。
店長メンバーの皆さんこんにちは。
今回のテーマゴーストワールド、話題になっていて気になっていたのですが、
仕事が忙しく劇場に行けない上に配信もなかったので、
思い切ってブルーレイを購入し鑑賞しました。
結果、買った甲斐があるほど良かったです。
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冒頭は2019年の映画ブックスマート卒業前夜のパーティーデビューみたいな、
こじらせ系女子コンビの中二病全開シスターフット映画だと思いながら見ていたら、
素直になれずにどんどんドツボにはまっていくイーニドにやきもきさせられつつ、
自分にも似たような面があって恥ずかしいような、
その場から逃げ出したいような気持ちにさせられました。
また、小林田裕和監督の怪物でもそうでしたが、
あのラスト、映画のタイトルがタイトルだけにそういうことなんでしょうか。
だとしたらあまりに悲しい結末じゃないですか。
イーニドがついに自立して次のステージに向かった。そう思いたいです。
みなさんの解説を聞いて改めて確認しつつ、気になったシーンを振り返りたいです。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
ブックスマートとか、そのあたりの映画にもきっと連なっている映画なんだろうなと思うんですけど、
僕意外とシスターフットの話として見なくて、
なんかあの二人一緒にいるけど、あんまり結びつき強くないなって思いながら僕は見てたんですよね。
ちょっとごめんなさい、僕の言葉にはなっちゃうんですけど、
特にレベッカの側からしたら、別にイーニドいなくてもまあよかったぐらいの感じにも見えて、
イーニドから見たレベッカも、まあなんというかこの人がいなければならないとかっていう感じにも僕はあんまり感じなくて、
ただたくさんあるものが一つずつ自分の元を離れていってしまうのも、
その一つもなくなっちゃったぐらいの感じには見てて、
なんというかあの二人の関係性があの世界の絶対には見えなかったんですよね。
それはそこが本作の良いところだと思うんですけど、僕的には。
まあそうですね、絶対でも憧れみたいなのはお互いに持ってそうな感じはめちゃくちゃするんですよね、やっぱり。
うん、それはあるかも。
なんかそこがやっぱりシスター・フッド的って感じが僕は結構あるので、結びつきは結構僕は感じてた方であるんですけど、
それがどうしてもやっぱりライフスタイルの変化というかなんというかね、
それぞれも生活が変わってくるとそれは離れていってしまうものもあるよねっていうぐらいなのかなというふうには多く思えてましたね。
あとまあラストに関しては僕あんまり規定的に捉えてないんですよね。
まずゴーストワールドっていうタイトルもラストがそうであるというよりも、
そもそもそこに至るまでの生活が、いい人にとってもうお化けに囲まれているようなモンスターみたいなつもりっていう意味なのかなって思ってたんですけど、
私にとって意味のないものがふよふよ周りをただ打ってるだけの世界さみたいな感じの意味でのゴーストワールドかと思ってたんですけど、
まあなんか元のコミックだとそのあたりの説明あるんですかね。ちょっと映画内ではあんまりはっきりと描かれてなかったとは思うんですけど。
コミックでもゴーストワールドを一応タイトルとして描かれて、実は原作も読んだんですけど、
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ある意味ゴーストワールドっていうのが彼らのシンボルでもあるんですけど、レベッカといい人にとっての。
ただなんかそれが漫画のラストではただのおっさんが落書きしてたっていう結構そういうオチに繋がっているというか、
要は彼らのシンボルって勝手に思ってたものがすごくそのなんていうかな、しょうもない悪戯と言っては仕方ないんだけど、
なんか自分たちの期待しているものとは違ったっていうところに人がああそうなんだって言って街を出るって感じの展開になっていくので、
なるほど。
なんかそういうその期待も含めてのものでもあるかなと思ったりもしますね。
なんか僕ラストなんですけど、確かにその結構映画公開当時、死のメタファーなんじゃないかみたいな話にはなったっていうのは結構有名な話ですっていうのは、
その後の僕が聞いたトークショーの話でもあったんですけど、なんか例えばクリエイティブ業界とかちょっと厳しめの夢のある業界とかで生き残る、
まあそうじゃなくても多分言うと思うんですけど、この世界を生き残るって言い方するじゃないですか。
ここに居続けることは生き残ることみたいな感じの言い方ってするじゃないですか。
で、それって逆に言うとここから出ることは死なんですよね。たぶんその残ってる人にとってみたら。
だからなんかすごく死だとしたら、もちろん明るい死というか、ここではないどこかへ行くっていう意味で、
死って解釈であっても、そういう解放としての死として物語があるというか、
もちろん彼女は死んでないんだと思うんですけど、一方でおじいちゃんは死んでないかなって思うんですけどね。
ああ、なるほど。
なんかおじいちゃんの、私も原作も読んでるんですけど、ちょっと原作も結構前に読んでるんで、原作のことはあんま覚えてないんですけど、
映画だけ見てると、やっぱり彼女がバスに乗る前に、やっぱりおじいちゃんがバスに乗るっていうところで、
やっぱり素直に受け取ると、彼女もそっちに行っちゃうんだっていうふうには感じる部分はありましたけどね。
おじいちゃんのシーンが挟まることによって。
そうですね。
で、なんかどっちかっていうと原作あんまりそういう感じなかったかなって思ってて、
バスに乗ることはただバスに乗ることであって、普通に死のメタファーではなかったんですけど、映画ではむしろそれが強調されていくというか。
でもなんか猫バスっぽいなとも思ったんだけど。
でもちょっとわかります、わかります。
見える人にしか見えない。
確かに、確かにちょっとそれはあるかもしれないですね。
そうか、なるほどね。
僕はおじいさんもあんま死んでないと思ってたんですよね。
割と良い方向というか、正の方向とは思ってたんですけど、
あそこ結構解釈難しいですよね。
飛躍があるからあそこってリアリティーに。
運行してないはずのバスが来るっていう飛躍があるから、
あそこでちょっと非現実に話が踏み込んでいく。
現実とファンタジーの境界線がちょっと曖昧になるんですけど、あの辺りで。
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僕、ああいう曖昧になる瞬間すごい好きで、
ロジックは通ってないんだけど、すごく僕映画的だなって思うんですよ。
現実からグラデーションしてファンタジーに入っていくことができるっていう、
フィクションの見事な嘘だなって思うんですけど。
今話をしてて、おじいさん死んだのかなってちょっと思ったんですけど、
それはあの人ってずっと待ってたじゃないですか。
ずっとバスが来るのを待ってようやく来たって感じだったんですけど、
インドはバス停に向かってそのままバスに乗るじゃないですか。
だからインドは死んでないなって思って、
おじいさんにとっては死を待ってるだけだったのかもしれないですけど、
バス停に向かってそのままバスに乗るっていう、
ある種前に進んでいくということを意味してるっていうことは、
多分それって死じゃないんじゃないかなっていうふうには思いました。
じゃあ次のお便りいきましょうか。
次はボンイエさんからです。
近年好評化されるインディペンデントな青春映画が日本で劇場公開されるたびに、
参考となる過去作品としてピックアップされることがあるゴーストワールドについて、
どことなく印象的な作品ポスターの画像が掲出されるたびに気になっていました。
2001年の劇場公開当時は映画館にも行けない暗黒時代に陥っていたので、
当時見ていたら大学生になったばかりのモラゾリアム真っ赤な中で、
イーニートに自分を重ねていたのかもしれません。
大学では周りの雰囲気に馴染めず、
趣味を共にできるような相手が一人だけでもいてくれたらいいなぁと日々悶々としていました。
シーマーのようなレベルに達していなくとも、
似たような人間に出会いたかったなぁと思いを馳せてしまいます。
とはいえ気づけばシーマーの年齢と大して変わらない年齢にもなりました。
真相心理では彼に大いに共感している気がします。
自身の趣味は小事しながらも、
ちょっとした出会いによって生活が変わるかもなんて思ってしまいます。
ふと気づけばあのバスが目の前に現れて、
誰も知らない世界に連れてってくれよと嘆く時がありました。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
だいぶリアリティのあるお便りですね。
なんか真に迫ってるというか。
すごく実感のこもった内容だなぁというのがあって。
あのシーモアね。
スティーブ・オブ・シャミのシーモアは、
年齢的には僕そっちですよ。
もうとっくの昔ね。
彼、なんだろうな。
彼もすごい本作での大事な役割だと思うんですけど。
なんだろうな。
僕結構彼にも慣れてないなっていう思いがあって。
やっぱり彼、趣味を突き詰めきれてる人じゃないですか。
社会から孤立しようとも。
それで辛い思いもしてるけれども。
やっぱり筋取ってんなって思うんですけど。
なんか僕そこまでやりきれてないなって思いがめちゃくちゃあるので。
やっぱ少し羨ましいって思う部分はあります。
その代わり彼のようになれなかった分、
僕は手に入れたものはあるんで。
それは単に羨ましいと思うだけではもちろんないんですけれども。
21:03
なんかなんなんでしょうね。
もしかしたらイーニードがこれから目指すべきある種のロールモデルだったのかもしれないですし。
憧れとか恋愛感情とかいろんなものごちゃ混ぜになって
よくわかんない関係になってしまってましたけど。
割とちゃんとした大人であろうとしてたっていうところも
僕は結構彼のことを好意的に見てましたね。
なんか本作すごいシモは印象的なキャラクターですけど。
イーニードだけじゃなくてシモはイーニードに触発されて成長していくキャラクターとして描いているのがすごいいいなと思っていて。
途中お付き合いをしていた女性に別れ話をしに行くシーンあるじゃないですか。
こういうことってこれまで僕はあんまり自分で口にしたことない。
初めて口にするんだけどって言って別れ話を切り出すっていう。
あれすごいイーニードに出会ったことによる成長だと思うんですよ。シモは。
それがこれをただの青春映画にしてないなと思って。
外的成長あるいは年齢的モラトリアムの成長だけじゃなくて
ある種のモラトリアム、ある種のモラトリアムというか
性域を作ってしまった大人に対しても物語がある種背中を押す部分があるっていうか
たちゃと関わるっていうことに対して優しく背中を押すような物語になっているところが僕はすごく好きなところで
なんかそこに僕は普遍性というか
成長する、内的成長するってどういうことだろうっていうことをすごいこの映画を見て考えちゃうんですね。
そうですね。彼あとイーニードのせいで人生壊れてますけど。
まあ確かに。
でもあんまりイーニードのせいにしないじゃないですか最終的には。
あそこ偉いなとは思ったんですけど。
そうですね。大人ですよね。
めちゃめちゃ大人。
ちょこちょことあの二人の関係がどうにかなりそうな瞬間ってあるけど
ほんまにギリギリまで抑えてるのもちゃんとした大人やなと思ってて
一線超えちゃうんですけど
あそこまでいったらもう逆にそれは答えない方が失礼に段階までちゃんとそういうことしないっていうのも偉いなと思って
そこに至るまでそういうことになるなんて未人も振る舞わないじゃないですか。
ちゃんとした大人やなと思って。
最終的にイーニードのせいで付き合いかけた彼女とも別れるし
多分仕事もうまくいかなくなってる。もしかしたらクビになってるし
精神科の病院に入院することになったりしてるんですけど
でもなんかまあまあみたいな感じになってるのすごいなと思ってあれ。
でもかなりヒサネからちょっと笑いにくいなっていうのはあるんですけど声見てて
でもなんかどっちかというと映画見ながらはなんかイーニーとかレベッカとかのことを思いを馳せるがちではあるんですけど
24:01
でもなんか将来的にはなんかシーモアみたいになりそうだからな自分みたいなのはめっちゃ思うんですけど
このまま映画だけ見続けて一人で終わるんじゃねえかみたいなのを見せられたような気もしてですね
まあそれはそれで幸せなことだろうと思いつつも
なんかちょっとこれもしかしたらあり得る未来かもしれないなっていうふうにちょっと見ながら思っちゃいました僕は
ちゃんとした大人っすよ神話
ちゃんとしてるとすごく僕も思いますしね
はいじゃあ次のお便りいきましょうか
ZOさんからいただきました
店長メンバーの皆様はいつも楽しく拝聴しております。バー東京開催時にも参加させていただきました。
私は以前からアンダーグラウンドコミックに興味があり
去年は漫画家ロバートクラムのドキュメンタリークラムのリバイバル上映にも見に行きました
そして今度は同じツワイゴ監督のゴーストワールドが上映されると聞いた時
正直微妙な気持ちになりました
私は十数年前にダニエル・クローズの原作コミックを読み
映画もDVDで見ているはずですが
当時はどちらもピンとこず何も覚えていなかったのです
今回はたまたま最寄りの劇場で上映されたこともあり
謎の義務館で見に行ったにすぎませんでした
それが今では過去の自分に罵声を浴びせたくなるほど心に残る作品となり
劇場で見られて本当に良かったです
自分も他人もコントロールできるような根拠のない優越感から
次第にがんじがらめになっていくイーネドの言動を見ていると
こういう時期あったなあというような感慨以上のものを感じます
表面上はレベッカのように割り切って社会人の皮をかぶっても
いつも心の中にイーネドが踊り狂っているような大人だって
たくさんいるんではないでしょうか
一方レコードオタクの中年シーモアは
イーネドとの出会いを通じて徐々に他者イコール社会と
真剣に向き合う勇気を見せてくれます
終盤の病院の場面は泣けますが
ママが迎えに来てセラピストからうんざりされるという
格好悪いオチがつき
まあ人間こんなもんだよなと笑ってしまいました
俳優たちの表情の微細な変化が素晴らしく
ポップな映像の端々に身につまわされる思いになりました
気の弱い父親軽薄な美術教師
癖の強いコンビニ客など
さりげなく個性的な脇役の面々も良かったです
皆様がどのような感想を持たれたか聞くことを
大変楽しみにしております
特にバスの件よろしくお願いいたします
はいありがとうございます
ありがとうございます
バスの件ね
もう少し掘り下げがあるかもしれないですけど
一周ぐるっと渡り回してから
もう一回バスに着地させましょうか
そうですね
ちょっと話しちゃいましたけど
話せると
脇役面々ですね
全体的にあえて濃い脇役が多いと思うんですけど
印象的なキャラいます?
コンビニのあのクソ客は確かに
何だこれってずっと思ってましたよ
お前何なんだよってずっと思ってましたけど
よく分かんないけど印象だけ残ってる
憎めないやつ
イラッとするなみたいな
美術教師の存在すごい
27:01
味が濃いなと思いながら見てたんですけど
なんて言ったらいいのかな
悪い人ではないんだろうけど
結構鬱陶しいよなとは思いつつ
何でしょうね
言ってること半分しかあってないな
みたいな感じがすごいするというか
アートってそれだけじゃねえだろみたいな
ことですよねっていうのがめっちゃ感じましたよね
その側面もあるけど
社会的なメッセージとかを入れるみたいな
その側面もあるけど
アートってそれだけじゃねえしみたいな
個体的には三角だなみたいな感じの
ことばっかり見てる人だな
っていう風には見ながら思いましたね
あのシーンね
あの教師って
そういう社会的なテーマとか
メトロファーとか塗り込めてたら評価する人で
純粋に衝動的に描いたものを評価しないじゃないですか
だからポップカルチャーとかあんま好きじゃない人だとは思うんですよ
基本的には
基本的にはねもちろんポップカルチャーって
一枚岩じゃないですけど
なんか僕とかマリオンさんとか大石さんの3人って
前田さんからそういう風に思われてるのかな
ちょっと思いながら見てました
肉肉
肉ちょっと思ってたわ
メタファーとかさあすぐ言うけどさあみたいに
どうでもいいよなみたいな
たまに思う節はある
普通に僕もそうだし
マリオンさんも大石さんもそうだと思いますけど
そういう意味のないアート好きです
意味のないアートというか
純粋なただの表現されたものを好きですよ
純粋な表現されたのって言い方も正しくないんですけど
なんというかメタファーとかじゃないものも好きなんですけど
結果的にそうなってるっていう
僕だって別に楽しいじゃんだけで終わってる絵がありますよ
ありますよね
それで良かったって言ってる時あるぞって言いますけど
毎回こねくり回してるわけではないです
僕だって
なんか良かったって一言で言って
なんか良かったが通じないんじゃないかみたいな恐れというか
多分これ良かったよねってだけで本当はいいはずなんですけど
だけどなんかそれだけじゃきっと通じないんじゃないかなって
不安感からどんどん言葉を重ねちゃって
こんな感じになっちゃってるんですよ
この番組やってて
たまにしゃらくせえ奴らと思われてる私に感じる時があるんですよ
え、私から?
違います
聞いてる方から
別にお便りの内容からとかじゃないですよ
全く別のところでふとした時に
しゃらくせえ奴らだと思われてるっていうのを感じる時があるんですよ
具体的に言うとyoutubeのコメントとかで見た時に
なんというかスノップな奴らって思われてるから
こういうコメントされるんだろうなって思う時があって
30:03
youtubeでそんなコメントされてるんですか?
映画の話をラジオで発信してる時点でしゃらくせえですけどね
そうなんですけど
そりゃそうですよ
そこを区別してるつもりは晒さないんですけど
なんて言ったらいいのかな
楽しんでいきたいですね
次のお便りいきましょうか
すいません、さっき4通って言ったんですけど
5通いただいてました
りょうじーさんからいただいております
デートメンバーの皆さんお疲れ様でいつも楽しく配信しております
以下はご騒動を初感じた感想文です
まずいい音で演じるソーラバーティが可愛すぎました
ジャケタに映る姿はバービーとか通り越してキューピーみさえ感じます
太口眼鏡にパッツンショート
雪目体育のようなもっちりもっちり感
最高なのですがキモくてすみません
女子2人が序盤から北極の氷のように冷たい眼差しで
人や物、目に映る物すべてを見ます
卒業式で将来の抱負を語る車椅子の女の子にも
下心丸出しで使用犯に対して興味のない進路を聞いてくる男にも容赦なしです
この映画の主人公インドは基本的に頭も良く視野は狭いですが
豊かな感性を持っていると感じました
さぞかし周りがバカばっかに見えて仕方なかったんでしょうが
何より下らないのは自分であることもどこかで知っています
それゆえに自信が持てず自信のなさゆえに他人を必要に見下すことで
心の平穏を保とうとしますがそれは決して叶いません
彼女を見てこじらせと言うがそもそもこじらせとは何でしょう
否定的なものの見方、ムキミで率直すぎる態度
僕は彼女の物事を見る視点はむしろ貴重なもんだと思いました
はっきり言って今の僕と大差がないので
見ていて共感こそすれ恥ずかしさを覚えることはありませんでした
ただ相手の気持ちを揉んぱかる想像力の欠如は
はっきりと幼さと経験不足の表れだろうと思いましたが
ん?それがこじらせってことかな?
ラストのシーンは正に向かったのかそうではないのか
反然としません
2001年の作品ながら古びた印象は全くない作品ですと
はいありがとうございます
ありがとうございます
こじらせっていうものが何かっていう考察
ちょっと面白いですね
読ませていただいて
なんかあのすごい纏いてるような気がしましたね
そもそもこじらせって何なのかって言われると
結構言語化難しいなぁとは思ったんですけど
まぁ結構ねあのこじらせっていう言葉も市民権を得て
割とちょっとむしろに使ってるとこ
割れながらあるなっていう瞬間もあるんですよね
なんとなくニュアンスで伝えちゃってるからすぐ使ってるけど
結構大事なヒダを覆い隠して言葉使ってるんじゃないかなっていうのは
なるほどなって思って
僕なりの解釈ですけどやっぱり
33:00
表面上の自覚と本心がずれてるっていうのは
まず一つこじらせなのかなっていうのはあるのかなとは思うんですけど
例えば本当はモテたいけど女なんて言ってるとかっていう
それがドツボにはまってなんか趣味が複雑化していくみたいなのって
結構こじらせの一つのある種の典型として言えるかなと思うんですけど
やっぱり本心と表面上の自覚のずれて
なるほど
それってよくあると思いますし
結構しんどいですよね本人としても
頑張ってるけど幸せにならない気がするみたいなのって
よくあるとは思ってて
でも趣味とかそうですし感性とか
個人って言ってもいいと思うんですけど
それの果てにたどり着くものってやっぱあると思うんですよね
やっぱり僕は自分はこじらせてたとは思ってるんです
こじらせてた人間だとは思ってるんですけど
こじらせた果てにここにたどり着いてるなとも思ってて
あんまそれを否定してこない気持ちはあるんですよね
意外と奥が深い言葉だなって思いましたこじらせ
確かにその定義で言ったらこじらせてないなって思います
そうなんですよ前田さん自分に嘘ついたことないですよね
嘘ついたことないって言い方極端だけど
だからなんかモテたかったらモテたいって言うタイプなんで
そういう意味ではなんて言うんですかね
こじれてはないかもしれない
それからさっき映画見てる時は
委員の前田さんっぽいなとは思ったんですけど
よくよく考えたら違うなって思ったんですよ
だから趣味の問題?
描いてるイラストが似てるとかそのレベルの話かもしれない
なるほど確かにイラスト描くってことだね
委員のなんていうのかな人としての未熟で嫌な部分は
すごい自分が似てるなって思います
だからレベッカとの関係は
なんていうのかな自分もそうだからそう思うんですけど
どんなにむちゃくちゃなことをしてても
一人はなんかそばにいてくれる友達っているんですよね
だいたいむちゃくちゃなことしたら
一つ離れていくんですけど
なんか訳もなくそばにずっといてくれる友達って一人はいて
だからすごくそれが何でなのかは分からないんですけど
だからその委員の本人も分かってないと思うんです
なんでレベッカって私と一緒に
こんな何回も約束を保護にしたりしても
なんていうのか最終的には
呆れながらもやっぱりそばにいてくれてるじゃないですか
あれは多分なんかね不思議なあの感じは
ちょっと私も解明はできてないんですけど
あの不思議な感じはすごく身に覚えがあるなと思って
それは相手がそうなりたいと思ってるからでしょうねきっと
36:03
そうなんですかね
憧れみたいなのを感じてるとかですかね
なんか僕中学校ぐらいから社会人ぐらいまで
ずっと一緒にいた相手がいるんですよ
一緒にいた相手なんか言い方変やな
小学校も一緒なんですけど
仲良くなったのは中学ぐらいからなんですけど
中学高校大学で大学出て
初めに入った会社も一緒やった友達がいて
僕そいつのことむちゃくちゃ羨ましかったんです
まず人と仲良くなるのがむちゃくちゃ上手いっていうのと
平気で約束に遅れてくるんですよ
それがむちゃくちゃ羨ましくて
その2つ
その2つだけじゃないんですけど
今パッと思い出せるのがその2つで
その2つがむちゃくちゃ羨ましくて
ちょっと値段出たとさえ言えるぐらいなんですけど
でもそれでもやっぱり憧れてたし
それでなんか一緒にいたし
相手もなんか一緒にいてくれたんですよね
ルームシェアもしてて社会人になってから
たぶんほんまに10年ぐらいずっと一緒にいたんですけど
間違いなく親の顔より見てます
間違いなく
なんかそういうのは絶対あると思います
やっぱり憧れてるし
同時に妬んでる部分はあるんですよね
私はそうはなれないっていう思いがあって
それで結びついてるっていうのはあると思ってて
やっぱりレベッカは
イーニーのこと相当羨ましかったと思います
だってあんな傍若無人な振る舞い
毎回自分に本当に似合ってるかも分かんない
服装をして現れるわけじゃないですか
かっこよくないですか
やりたいからやるんですよ
似合ってるからじゃなくて
かっこいいですよね
たぶん僕やったら絶対かっこいいな
この人って絶対思う
なんかそういうのは無かなとは思いました
お便りの話はこれぐらいにしときましょうか
我々で話を掘り下げていきたいと思うんですけれども
なんかあります?トピック
じゃあいいですか
本作僕あんまり入れなかったとこを
ちょっと共有したいんですけど
あの二人嫌なやつらじゃないですか
なるほど
他人のこと見下してるのはいいんですけど
積極的にバカにしていってるじゃないですか
そこが結構きついなって思った分はあって
僕も学生の時とか
周りバカだなって思ってた時はあったと思います
でも直接的に害を加えに行ったりはしてないなと思って
彼女たち結構直接的に人をバカにしに行ってるじゃないですか
なんか変な人がいたから追跡してバカにしてやろうっていう
39:01
二人で楽しんでやろうとか
あるいはそのブシェミのことを
完全にあれは騙してバカにして楽しんでるわけじゃないですか
完全にあれは害を加えてるじゃないですか
これ結構ちょっと僕は許容しにくいなと思って
若い頃の僕でもこれはせんぞっていう思いを感じたっていうところはあったんですけど
例えばこれ男女逆転したらむちゃくちゃ嫌な話じゃないですかと思ったんですよね
僕は映画見てて違和感を感じたら
男女逆転する癖があるので
例えばこれを若い男二人が中年女性をデートを呼び出して
それ嘘ですって言って
後ろから笑ってる構図むちゃくちゃ嫌じゃないですかと思って
そんなミラリングしたらいいって話じゃないですよもちろん
ただ嫌だなと思って
もちろんそこから成長する話なんですけど
そこにやっぱり僕じゃないなって思ったそこにどうしても
人を騙してバカにしに行くほど
しかもあるいは性的にバカにしてるわけじゃないですか
モテない中年男性なんてさみたいに
孤独ですねかわいそうですねっていうのを
積極的に言いに行く感性は僕にはなかったから
それはちょっときついですねっていうのは思いましたそれは
なんか私はそこはあんまりきつさを感じなかったというか
あんまり気にせずに見てたんですけど
それって多分良い人自身がモテないっていうコンプレックスがあるからだと思うんですよね
もちろんコンプレックスがあるから人をバカにしてってわけじゃないんですけど
人をバカにすることが自虐みたいな
なんていうのかなところはあると思ってて
自分が自他ともに認めるモテない女だからこそ
これぐらいのこと言ってもええやろみたいな精神はちょっとあるのかなと思って
なんかその感覚は結構わかるなっていう
これがモテるモテないとかじゃなくて
頭の良さとかでもすごい思うんですけど
頭の悪いやつが頭の良いやつバカにしてもええやろっていう
なぜなら本当のところでは自分の方が弱いからっていうような
自虐精神から来るものなのかなっていう感じはしました
そうですよねだからその後いい人がシーモアに惹かれていくのって
多分モテないっていうところで自分と似たものを感じるからだと思うんですよ
もちろん理想の人っていうところもあるけど
この人ならもしかしたら話通じるかもって思えてくる
それは多分モテないっていう共通項があって
モテたことがないって共通項があって
だから途中から最初は本当にたぶんノリぐらいで
いやもう女の子探してやるわよみたいな感じで言ってましたけど
だんだんたぶん本気になっていくんですよ
それはたぶんまるで自分がこの世界で
モテないコンプレックスっていうのを
消化していくのとほぼ同期のようにシーモアに
42:00
たぶん接していくと思うんですけど
彼女たちの棘というか世界というか社会への棘って
もちろんすごくきついし
あるいは映画の中ではこれ以上ないきつさで描かれて
ますけどでもなんか
歪象化したらそれは自分にもあるなとはちょっと思っちゃって
例えばなんか最近会社で新人研修とかやってるんですけど
新人研修の講師みんなに心の中でなんか
ちょっとにひらって笑ってる自分がどっかにいるんですよ
なんか前に立ってその自己啓発っぽいこと言ってらー
みたいなことを思ってる自分がいるんですよ
そこの悪意みたいなものって
全然自分は良い人の他者を傷つけに行く悪意と変わんねーなと思って
そういうところはすごいなんだろうな
人間として無理がない描き方だなって思いました
なるほど
そうですねなんかその下に構えたような悪意というか
プラスその後そのちょっとこじらせてる1個の要因である
モテてないという件がないまぜになってる感じっていうのが
僕は確かにすごい大学の頃はもろそんな感じだったなっていうのは
すごくやっぱ僕めっちゃ思い出す節が結構あるなーって思いましたね
いわゆるネットのノリ的なものに結構端的してた時期って
あるわけですよなんかニコニコ動画とか2チャンネルみたいなノリですよね
ああいうのでなんかこう茶化すみたいな感じっていうのに
大学の1,2年の時は結構どっぷりだった記憶がめちゃくちゃあるし
なんかそういうところにどっぷりのめり込んでる自分を作り出すことが
それによって何とか自分を保とうとしていたような時期だなーって
すごく僕は思ったんですよねその時って
けど内実は結構普通の輪の中に入りたいみたいな人だったので
なんか僕はなんて言うんでしょうねレベッカになりたいんだけど
なれないから頑張って良いニードルを作り出そうとしてたなっていうのが
めちゃくちゃあったなっていうのがあって
なるほどなー
そうやってなんか自分を自分という存在を定義しようとしてたんですけど
それがだんだんね違うよっていう風にはなってきたんですけど
基本的にはなんかそういう
まあその良いニードルがこうケッて嫌うようなものに
僕も嫌いつつもでも僕はどっちかってそっちにいたかった側なんだなっていうのは
めっちゃ見ながら思い出してたんですよね
良いニードルに憧れる気持ちって多分みんなあるとは思うんですよね
何だったら自分の中に良いニードルがいると思ってる人が
多分ほぼ全員だと思うんですよ
であの皆さん心当たりはませんかね
学生の時に職業適性判断アンケートみたいなのを渡されて
絶対に結果が技術家寄りになるように
答えをコントロールして回答してたのが記憶ないですか
僕やってました
マジでない
え、ないの?
あなたは芸術家に向いてますっていう回答を引き出すたびに
45:03
これ絶対この回答にした方が芸術家寄りになるやんみたいな
やりませんでした?
僕の場合はねそれ意図せずともそうなってたんですけど
単純に芸術家じゃなくてドヤってするんじゃなくて
単純になんかあれだな
人と集団行動向いてないんだみたいな感じの診断結果だなって思って
すごく僕はがっかりした思いがあったんですけど
だってそんな別に才能あるって僕持ってないので
芸術家のような才能ないと思ってたので
あ、お前ただのはみ出し者やぞみたいな
何の才能もないはみ出し者なんだっていうのを気づかされて
すごくうわーってなった思いがありますね
その関係のテストとか
ほんま山口さんって面白いですよね
山口さんの面白いところって
そうしてることが分かることなんですよね
僕がやってそうっていうのが想像できるってこと?
いや本当なんか何やろ
高校時代友達がクラスメイトにいたら
多分私めっちゃ山口さんのこと面白いやって思ってたと思う
あざ笑ってたんでしょうきっと
あざ笑ってたと思う
あざ笑ったというか
なんかこの人可愛いなって思ってたと思う
どうなんでしょうね
多分レベッカから見たイニドみたいな風に見てたんじゃないですか
それこそなんか多分
あるいはイニドから見たブシャミみたいな
ちょっと憧れと変なやつだなっていう感じの
ちょっとした尊敬とみたいな感じが
入り混じったような感じなんじゃないですかもしかしたら
でも僕どっちかというとレベッカなんですよね
あえて言うならなんですけど
マジで違うと思う
マジで違うと思う
レベッカが働いてみたら
自分意外とこっち行けるなって
ちょっと楽しんじゃってる感じむちゃくちゃわかるなと思って
それって大学の時の僕は完全に
ドロップアウト仕掛けてたからそうじゃなかったけど
高校の時の部活入ってた時の僕とか
あるいは会社入ってからの僕ってそっちなんですよね
なんかこのノリ許容できるわ
なんだったら溶け込んで自分が需要されてることを喜んでるわ
っていう感覚むちゃくちゃあって
そうなった時にやっぱり
良いにどの良くない部分がちゃんとわかってきて
それを切り離そうとしちゃうっていうのも
むっちゃわかるなと思うんですよ
こいつと一緒にいたら
ちゃんとこっち側に来れないなっていう感覚
それは僕すごいわかるなと思って
めちゃくちゃリアルやなと思って
あんだけ学校で悪態ついてたのに
ちょっと働きだしたら普通にいけちゃってるっていうの
一方で良いにどは全然いけないっていう感じでしたけど
映画館のポップコーンの時にあんだけしゃべれたら
別に他の職業でやっていけるやろっていう
安心感ありましたけどね
48:00
あんだけ良いにどは面白すぎるからいてほしい
大体ポップコーン絶対買うよみたいな
今日はどんな悪態ついてくれるかなって
逆に楽しみですけど
あの映画どうですかって聞きたいもん
確かにな
良いにどが話戻すんですけど
シーモアに対して
もちろん同族だなって思う気持ち
プラスやっぱり趣味に関する情熱の部分で
すごく尊敬をしたからこそ
好意というか
どんどん近づいていったと思うんですけど
映画の中でシーモアが
どうして僕にここまでしてくれるのみたいな
ことを言った時に
あなたがモテない世界がムカつくみたいな
セリフがあったじゃないですか
あれって
あなたっていうよりも私たちだと思うんですよね
なんかそこがね
意地らしくて
すぐあのシーン
可愛いなと思ったんですけど
まさにあれってコジラ性やと思うんですよね
映画いっぱい見たらモテるはずっていう
謎のロジックが成立してる感じ
僕めちゃくちゃあるなって思います
それも大学の時あったんだよなっていう
そうなんですか
ありましたよやっぱ
どういうことどういうこと
さっき僕ネット的なノリの方にどっぷり使って
いいの作りだそうとしてましたけど
プラスそこに映画もあったわけですよ僕は
なるほど
映画を見てる自分
他より世界を見えてる的な
おごりですよね本当に
本当恥ずかしいですけど
それも混じってたので
本当にシャレにならないっていう
僕ここ喋ったことあるんでしたっけ
僕も大学の頃は大学1年の後期ぐらいは
マジで大学の授業とか全く行かなくて
ニコニコ動画ばっかり見てた時期があったんで
マジでタイ撮ってないみたいな時期ありましたよ
本当に
結構やばい
結構やばいことやってましたよ
全く人が集まってないニコニコ生放送で
誰かと喋ってることが生きがいだった時期が
そこゴーストワールドしてたんですね
ゴーストワールドですねだいぶ
やべえ時期があったんで
だから致命傷になるぞって思ってたんですよ
インドが美術系の学校に推薦されて
奨学金もらえそうになるとこあるじゃないですか
あれでアート方面の才能が開花するのかなっていう風に
ちょっと一瞬見えるじゃないですか
割とちょっと想像をつく話の展開にもなるというか
一般的な仕事についてしっかりやっていこうとしてる
レペッカと自分の才能というものに頼って
51:00
それを信じて生きていこうとする
家にとっていう道が分かれていくみたいな
感じになるのかなと思ったら
ちょっと社会的に問題になる作品を作ってしまって
ニュースになったばかりにそれを研ぎ消されるっていう
あの感じ僕すっごい展開として良かったなと思って
道を見つけるとか才能があるからっていうことが
主人公の未来を保証しない物語っていうのが
すごい好ましいなって思いながら見てたんですよ
本当はもちろん才能あったかもしれないし
一定の評価をされるぐらいの
そういう片鱗みたいなのは間違いなくあったとは思うんですよね
本人の個性ももちろんあるし
でもやっぱりそれが社会がそれを拾い上げるとは限らない
っていうところ
最終的なゴールとして
特に何者でもないままバスに乗るっていうのは
僕はすごく良かったんですよ
安心して見れない
気持ちよくも見れない
ただ未来にだけを進むっていうことだけがあるっていうのが
残酷でにすごく強い物語だなとは思って見てたんですけど
何でしょうね
例えば目的とか才能とかやりたいこととか
いろんな言い方はあると思うんですけど
別に未来ってその先にあるわけじゃないじゃないですか
なんかよくある言い方かもしれないですけど
未来を規定するものは可能性じゃなくて不可能性みたいな話って
よくあると思うんですよね
できることではなくてできないことが
自分の道を決めていくみたいなのって
すごい消極的だなとも思うんですけど
でも実際全てのことってそうじゃないですか
できることを選んだのではなくて
やらなくていいことをできないようにしていくっていう作業で
結果的に何を残していくかっていうものが
自分がやりたいことに近かったり
あるいはそうじゃなかったり
あるいは全てが結果の生まれた道でしかなかったりするけど
でもそれってやっぱ未来だと思うんですよ
その可能性っていうものを過大評価してない
エンディングっていうところが
僕はすっげえいいなとは思って
今自分がいる場所もそうだなと思ってて
偶然辿り着いた道を偶然歩いてるだけだと思うんですよ
本当に僕はやりたいことをやったわけでも
自分が才能あることをやったわけでもなく
社会からはみ出しかけたところから
偶然ちょっとだけ戻ってきて
とりあえずやれることをやってて
今ここにいるだけなんですけど
それでもそんな悪くない人生なんじゃないかなって
思おうとしてるんで
そこでやっぱいい人は
こっち側だなって思える部分というか
あのラストは僕すごく感情移入できました
何者でもないまま明日が来るっていうのがすごく良くて
僕もすごくあのラスト好きなんですけど
54:03
世界側が彼女を受け入れないのが
すごいいいなと思うんですよ
ある種世界系的な物語であれば
世界側が多分その人の自意識なり
全て受け入れることで
いていいんだってなるっていう物語ってあると思うし
それが必要とする場面もあるかなと思うんですけど
この物語のいいのにおいては
誰かにあるいは世界が
彼女を受け入れることは一切せずに
だから故に自分の足で切り開いていくしかないって覚悟を決めて
外に出てくるっていう風な描き方をしてるなと思って
それって物語側がすごい
彼女に対して紳士だなって思ったんですよね
ある種自分の自意識を登場人物に重ねて描くんだったら
多分受け入れてほしいと思うんですよ普通
そうやって描きたいと思うんですけど
そうはしない
彼女にはある種他者としての線をすごい作り手側が引いてるから
行っておいでっていう風に
あの世界から出してあげる
それを誰かに言われたんじゃなくて
物語が彼女を動かすっていう形になっているのが
すごくいいなと思って
それはすごい映画として作り手としてすごく紳士に
他者として彼女たちのキャラクターに向き合って
進められてきた物語なんだろうなっていうのを感じたので
なんか本当に今回その脚本も
監督も男性なんと思うんですけど2001年段階で
すごいそこに自分を重ねなかったのって
大人だなって思ってすごく
いくらでも重ね得ると思うんですよ
重ねてる物語なんていくらでもあると思うんですよ多分
その中でそれをしなかったから
多分今見ても古びないっていうことなのかなっていうのはちょっと思ってて
そうですね
本作多分この後に生まれたいろんな映画のルーツになってるし
多分重ねて見る方も多いんじゃないかなと思うんですよ
例えばブックスマートとかそうだと思うし
エースグレードでしたっけ
もうやっぱこじらせてる女の子の話としてあったと思うんですけど
僕が一番近いなと思ったのは
私は最悪なんですけど
確かに私は最悪もめっちゃ感じるんですよね
だから私は最悪は
30手前になってもまだあれをやってる話じゃないですか
そうですね
ある意味バスに乗った後のエリードの話みたいな感じですよね
バスに乗った後も別に変わんないんですよきっと
そうなんですよね
なんなら別に死ぬまでずっとああいうことを続けるのが人生じゃないのって思うぐらいなんですけど
ずっとあのバスの旅を続けることが人生じゃないんですかねやっぱりって
見てて思ったんですよね
僕多分インド割と上手に生きていくような気がしてるんです僕は
彼女はそれぐらいのパワーがある
だからきっとやりたかったことはやれないかもしれないけど
57:02
何かをやって生きていくんだろうなっていうのはあって
それやっぱり私は最悪のラストを思い出します
別に目指してたものでないけど私はここにいてここで生きているっていうのを宣言するっていうのは
別にその宣言まで至らないんですけどねゴーストワールドはそこまで至らない話ですけど
それはまだ18歳だからそれでいいと思うんですよね
白紙です別にどこに着地するかも描かないですっていう
何者かになるかもしれないし何者かにならないかもしれないけど
でも生きていくでしょうっていう
何かとりあえずの着地もさせないっていうところが
ティーンエイジャーの話としてすごくいいんじゃないかなとは思いました
そうなんですよねただ自分はどうしても
さっきも山口さんもレベッカ
イニードルに憧れを持つキャラクターとしてのレベッカの話されてましたけど
どうしてもやっぱレベッカ視点で見ると
それをできちゃうイニードルがやっぱり羨ましいんですよね
まあね
レベッカって多分あの街で一生暮らしていく人生だと思うんですよ
おそらく多分その街の男性と結婚して
子供を生まれてみたいな人生を送っていくと思うんですよ
ただ多分イニードルと付き合っていった中でやっぱり憧れというか
あるいは自分の中でのイニードル的な自意識みたいなものは
きっとずっとくすぶり続けるんじゃないかな
この街の中でっていう気もして
きっとこの人はそれを消化できないけど
まあまあまあでもまあいいかって思ってやってけるけど
なんかその苦しみは多分一生残る生き方をしちゃうんだろうななんて思って
自分まさに自分がそうだなと思うんですけど
その街を出ていくほどの苦しさはないんですよ
この街で生きる上で
だけどその苦しさを持っていることに羨ましさを感じちゃうんですよ
自分はその苦しさを持てるほど特別ではなかったんだって思っちゃうというか
なんかそこにここ数日は喰らってるって感じがする
なんかそうなんだっていうのがあるというか
確かになんか不思議な感想ですよね
なんか多分そのこの話というかなんか僕今回話して
映画とこの話しながら思ったんですけど
やっぱりみんな誰かに憧れというか
隣の芝生は葵的なものを感じるものだよなっていうのをすごく感じたんですよ
僕から見た葵さんってすごい人だなって毎回思うとか
でもなんか本人的にはそこをあんまり気づいてない感じというか
そこにちょっとうーみたいなとこがあったみたいな感じって多分
それは逆もしっかりだと思うんですけど
なんかそういうところがなんかこのゴーストワールドで映画を通じて
それがなんか余計に浮かび上がるなーっていうか話してみて
っていうのをめっちゃすごく思いましたね
不思議だなーってそこはちょっと思ってました
たぶん多くの人がインドとベッカーを併せ持ってる
1:00:00
どっちの割合が大きいとかっていうのもあるんですけど
だからその2人を飼いながらやっぱり
たぶん僕たちは一緒に住めた彼女たちなんですよねきっと
なるほど
そこで折り合いをつけられてる
ちょっとだけ自分ってやっぱり社会からはみ出てるよねっていう
自意識がたまに芽生えてはそれを解きめかせつつ
でもなんか上手に生きてるよねっていうことも思いながら生きてて
それは日々互いに自分の中のレベックが自分の中を良いインドを見たり
あるいは自分の中の良いインドがレベッカーを見たりっていうことに
いろいろやきもきしながらあるいはちょっと喜んだりしながら
ギリギリ妥協点を見出して生きていってると思うんですよね
でもだから本作やっぱりそこを一旦は
2人は別れるっていうことを描いたことで
刺さる映画になってくれてるんじゃないかなって気がして
やっぱり彼女たちが一緒に住めるような話だと
刺さんないと思うんですよ
うんうんうんうん
彼女たちは一緒に生きていくことができずに別れるからこそ
じゃあ自分たちはどこにいるのかなっていう
良いインドかなレベッカーかな
それとも良いインドレベッカーの2人を合わせ持ってる中の
どれぐらいの割合かなみたいな
そういうことを思いながら見られるんじゃないかなとは思って
なんかそういう風な感じで見てましたね
前田さんがインドは自分が好きなものには自信があるっておっしゃってたの
ちょっと掘り下げたいんですけど
好きなものというか
そこが多分さっきの私は最悪に似てるとこなのかなっていう風に
個人的に思うんですけど
自覚に対しての絶対的な自信があるというか
根拠のない自信だと思うんですけど
でもなんか私は最悪と今回のインドの決定的な違いとして
なんていうのかな
インドって私から見てるインドなんですけど
そしてこれはすごく自分自身のことでもあるんですけど
何かをしたいっていうことよりも
何かをしたくないっていう力の方が多分大きいんですよね
なるほどね
だから私はあんまり何かに向かっていくっていう感覚はちょっと理解
あんまピンとこないとこはあって
分かりますよそれ分かる分かる
何かをしない意思の方が強いタイプの人間なんですよインド多分
何かをすることの意思はすごく弱いんだけど
これだけはしたくないっていうことに対しては
てこでも動かないっていうようなタイプの人間だと思うので
そんな彼女が向かうところってどこなのかなっていうのはちょっと
なんだろう興味深いなと思います
ここから先例えば私は最悪だったら
また新しい何かをしに行こうっていうポジティブさがあると思うんですけど
今回の彼女もすごくポジティブなラストだとは思ってるんですけど
1:03:00
ただそのポジティブさっていうのが何ていうのかな
何かを始めることとかっていうよりは
全てを捨てることぐらいの感じなのかなっていう
風には何か思ったり
同じことを繰り返すような気もするけど
すごいわかりますその言い方
本作に関してそれはわかるというより
やりたいことをやるっていう言葉そのものに対する疑念が僕ちょっとあるんですよ
やりたいことをやるんじゃなくて
みんなやりたいことをやらないを積み重ねてるなっていう
人の人生を決めるのはやりたいことではなくて
やりたくないことだなって思うことがすごくよくあるんです
やりたくないことの残ってる部分が明確な人は
やりたいことをやってるように見える人だと思うんです
そこがすごいブレてる人は
自分がやりたいことがない人っていう風に自覚したり
あるいは周りから見えてたりするんですけど
やりたくないことは誰しも明確なんですよね
だからその焦点が絞られてるかどうかだけの話しかなくって
実は人間何かを決めるときって
めちゃめちゃネガティブな発想で決めてるんじゃないかなっていう
やりたいことからじゃなくてやりたくないことから
正規法で決めてる可能性があるなって思うことがよくあって
なんかその焦点の定まり方の差なのかなって思いました
やっぱりインドはやりたくないことがあって
でもやりたいことが絞れるほどちゃんと絞ってない感じがして
やっぱり私は最悪のユリアは
彼女もポリシー強いタイプだから
やりたくないことも相当明確だと思うんですよ
その中からやりたくないことを排除して
その中から残ったものから
せめてやりたいものを選ぼうっていう気持ちで
動いてるような感じがしてて
僕も多分それを繰り返して
ここにたどり着いてる気はしてるんですよ
僕はやりたいことをやったんじゃなくて
やりたくないことをやらなかった果てに
ここにいるっていう感覚があるなと
確かにそういう動機がそういうことやったんかな
今までのことって結構説明がつきそうだもんなって
仕事辞めたけもいえ仕事嫌やったしなとかさ
っていうすごい単純な話ですけど
それだけで全部が決まるわけではないんでしょうけど
確かにそういったのをバランスで持って
今ここに僕も今ここにいるんだな
っていうのは確かにありますよね
前田さんがおっしゃってたことで
いいのでは自分の好きなもの
自分の興味があるものには自信がある
っていうのも多分そうだと思うんですけど
もしかしたらそれを強く確信できる人も
案外いないんじゃないかなと思うんですよね
自分の好きなものって本当にいいのかなって
疑ってる人も多分多いんじゃないかなと思うんですよ
いいのでは自分のことは疑ってるけど
自分が好きなものは信じてるから
1:06:02
そこはやっぱり彼女の強さだと思うんです
だから彼女は生きていけると僕は思ってて
それってすごく強いことだと思うんですよね
なんかそれは確かになというか
大学時代僕は結構ぐちゃぐちゃしてましたけど
今結局落ち着いてるのって
どっちかっていうとレベッカより
自分はそれなりには慣れたのかなっていう字符と
そうなりつつもやっぱり映画が好きっていう自分が
結構自分をいいニードルたらしめてくれてる部分があるなっていう
そのバランスが結構今大体というか
いい感じに手を繋いで渡り合ってくれてるなっていう
気持ちなんですよね今個人的には
だから本当に見たときは
いいニードルに結構感情いいニードルをしつつも
自分はちょっとだけレベッカで
ちょっとだけいいニードルなんだなっていう気持ちを
より強めるというか
そんな風な見終わった感想としては
すごくそういう風なことは思ったりすごくしました
なんかマリオンさんの人生が今までより見えた気がします
自意識っていうすごい抽象的なものに
いいニードルレベッカって名前が付いた感じですよね
そうですね
それで説明しようとすると
なんかどうしても自分のそのことを話さざるを得ないなって
気持ちになったし
分かるなって思いながら
今回ゴーストアートを見ていたので
マリオンさんもそうですし
オイさんが本作にそこまでぶっ刺さってるっていうのは
僕すごい意外だと感じてて
そうなんですね
オイさんって10歳ぐらいから
調和っていうものを一番大事に掲げてきたように思ってたから
そんな研ぎ澄まされたナイフみたいな時期あったんやっていうのは
あの
そうですよ
それこそ研ぎ澄まされたナイフじゃないですけど
人に面白いと思われてない自分みたいなものに
すごい行けって思って
世界も自分も呪ってた時期もありますし
それは分かります
みんなの悩みが面白すぎる
あれ?
全然刺さりますよ本当にゴーストアートは
なるほどね
僕はもう
あんまり人をバカにするとかは積極的にしなかったですけど
もう俺を見ろが爆発してましたね
そこでした
俺を見ろの塊でした
大学の隣の公園に雪が積もったら
雪だるま作りに行ってたんですよ
それは何かっていうと
偶然大学に来ようとした同級生が僕を見かけて
なんか変なことしてる奴がいるぞ山口だって
俺はたぶん雪だるま作ってたんですよ
すげえ
すごい
すごい
いいにどっぽくなろうとしてる
その行動力がすごいなって思って
僕から見たら山口さんは完全にいいにどなんですよ
いやでもやっぱ
自覚的には僕いいにどじゃないんですよね
1:09:01
やっぱレベル下なんですよ
嘘だ
嘘だってレベル
レベル下ではないと思うさすが
なんだろう
僕はどこにいるんですかね
確かに山口さんがどこにいるかは気になるな
いや僕ね
どこにもいない気がしてて
別に僕は
霧島の中にも別に僕いないんですよね
あの話の構造には乗っかってるけど
別にあの中にはいないんです僕
そうですね
やっぱあの
やっぱ僕はもうアンダーザーシルバー役のアイツだと思うよ
そんな
そんな
アイツが一番しっくりきますね
アイツが一番しっくりきますか
そうですか
まあまああの
ちょっとじゃあ
終わろうかと思います
はいじゃあ
ゴーストワールドの話は終わっとこうかなと思います
次回は
前田さん参加難しいってお話でしたよね
はい
あそっか
ポルテックスでしょうか
ポルテックスですかね
ポルテックスか
あれはイチコってのもありますけど
いやでもイチコさ
またこのテーマ書いてる
そう
ほうがやりがちだなと思いつつ
見にはいけますけどね
見たいなっていうのは思いますけど
まあ見ようと思ってましたけど
いや別に僕はいいんですけど
あれはえなえなに
いやいや
あのイチコでも全然大丈夫ですよっていう
ああ
なんですか
いや多分
近況で話されたと思うんですけど
はい
マリオンさんマイナイト見たかなと思って
マイナイト見ましたよ
マイナイト私とマリオンさんだけが楽しみにしてるっていう
けどなんだろう
あんまり
どうなんやろ
前田さんこれ好きなんかはよく分からないですけど
マリオンさんが好きかどうかは分からないなって思いました正直
僕にはまあいいなって思ってるやつですけど
一応そっか
8日一応
あの
温価とチョコレート工場の始まりとかありますけど
はい
そうっすね
まあ話すのは難しそうな気が
そっか
いやでも
監督はパティントンの人だから
監督ですもんね
あーなるほどね
あるんですか
そこがちょっとあるから気にはなってるんですけどね確かに
まあでも話すとなるとまた違いますかね
ボルテックスとあと僕来たらお誕生ありかなって思ってます
あー確かにそれは
ありですね
うん
ありだと思います
見に行く予定は別に立てれますけど
おじさんどっちの方が話しがいありそうですか
えー難しいですね
両方とも多分話せる内容はあるかなと思うんですけど
そうですね
あーでもなんか話題作って意味では
鬼太郎誕生の方が
多分見られてる方が多いかなとは思います
しかもある種すごいファンダム的な
1:12:00
ムーブメントにもなってはいるので
それもちろんファンダム的に盛り上がるっていうのも
全然いいなと思いつつ
映画として話すっていうのは面白そうだなと思いました
見てて
鬼太郎気になってるはいたので
お題につつなるのは全然僕もいいです
見に行きます
逆にボルテックスは話せそうですか
話せはすると思います
話せはする
そうですね
迷わしいな
ただ自分ごととしては話しづらい感じはありません
すごく客観的なというか
きっとこうなのだろうという
未来の話だったりもするので
なるほど
ちょっとムズい気はしてて
鬼太郎いきますか
いいと思います
じゃあ鬼太郎誕生ゲゲゲの謎でいきましょうか
はい
じゃあ次回テーマはそれでいきます
はい
ではお知らせになります
映画が発売されるバーの第2回関東開催が
いよいよ迫ってまいりました
場所はイベントバーイベント横浜
日付は12月16日土曜日
18時オープン23時クローズとなっております
さらにこの日は初の公開収録を開催予定です
場所はメイキッドロフト横浜
12時会場12時半開始
15時半ごろ終了予定となっております
これにあたり2023年ベスト映画の投票を募集中です
2023年公開配信の作品から1作品を投票くださいませ
リスナー投票とメンバーの投票から
番組としての2023年ベスト映画を決定いたします
締め切りは12月15日金曜日
深夜24時となっております
またこの番組ではお便りを募集中です
番組全体や次回テーマへの感想など
ご自由にお送りください
バーの最新情報
次回テーマはxツイッターで告知しておりますので
各ご案内は番組説明文に記載しておりますので
ご確認くださいませ
それでは映画の話し出し切りラジオ第145回
ゴーストワードの回を終わりたいと思います
それではまたお会いしましょう
さよなら