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  2. 第173回(1) オープニング~HOW..
2024-06-29 39:20

第173回(1) オープニング~HOW TO BLOW UP/蛇の道/数分間のエールを etc…~

『チャレンジャーズ』の話をしました。

オープニングではメンバーの近況の話をしています。

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00:12
始まりました映画の話したすぎるラジオ第173回になります。この番組は、大阪の南森町にあるイベント型カフェバー・週刊マガニンで、映画トークバーイベント
映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーによる映画トーク番組です。私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回、前田さん、お仕事につき収録不参加となります。では、オープニング、近況の話に入っていこうかなと思います。では、大石さん、いかがされていましたか?
はい。今週はですね、課題作以外に2本劇場で見てまして、1本目がHOW TO BLOW UP。
はい。
で、2本目としては蛇の道ですね。
はい。
まず、HOW TO BLOW UPについてですけど、なんかすごい、なんだろうな、なかなかこのバランスの絵がないなっていう感じの作品だなと思って、
まあなんだろう、ちょっとこう、ある種の改作、変わったというか、怪物の意味での改作っていう感じかなっていうふうには思ってます。
お話としては、環境活動家の若者だったり、あるいは石油会社にその土地を奪われてしまった人だったり、そういうような目的として、共通の敵を石油会社として持つ人たちが団結して、その石油会社のパイプラインを爆発させるっていう話なんですよね。
で、なんかこう、ある種見てて思ったのが、結構人種とか、あとは思想とかもバラバラなんですよね。
例えば結構右側の人もいたりとか、左側の人もいたりとか、あるいはネイティブアメリカンの方、それこそ主人公学にいるのは2人がネイティブアメリカンの方なんだろうなっていう感じだったりもするんですけど、
そういう、これまでだったら結構思想で固まって、チームとして動くっていうパターンの映画が結構多い中で、本作は本当にそこすらバラバラだけど、でも、
強いて言うならば持つものから奪ってやるというか、そういう本当、めちゃくちゃパンクな感じみたいなのがすごい溢れていいなって思いましたし、ある意味すごい現代の西部劇だなって気はして。
それこそ、西部劇の一番最初が大列車強盗じゃないですか。あれもあるし、持つもの、カーボーイたちってある意味持たざる者の象徴だったりもするので、持たざる者が持つものから奪う話って考えると、すごい現代でそれをやってるのかななんていうのはちょっと思って、そういう意味ではすごい非常に映画的な映画だなっていうふうにも思いました。
僕も見たんですけど、この反対性な映画、なかなか今作れないよなって思うくらいには、普通にテロリズム雷散してるように見えるんですよね。
03:13
ただ、テロによって被害を受けるのはまず弱い人たちでしょっていうのを作中でも言及してて、一本上司のテロ雷散の話にもなってないっていうのが独特のバランスかなとは思うんですけど、そこが結構不思議な映画だなと思いながら見てましたね。
思想がばらついてるっていうのは、うはさは一つの目的のために集ってるんですけど、たぶん現実だとそんなことがないとは思うんですよね。
ただ、この一つの強い相手に対して、もうたぶんこれ資本主義そのものに対峙しているっていう感じだと思うんですけど、それぞれがいろんな立場でその資本主義から奪われて、それに対して逆襲していくって感じなんですけど、思想もそうだし人種的な多様さもあるんですけど、結構注意深く見てみると不思議だなと思うんですけど、
例えば、メンバーの中にアフリカ系の人がいるんですけど、彼らは比較的裕福なんですよね。参加している中で、白人系の人は右派思想の人だったりとか、あるいは親が金持ちだけど、自分たちはそれに反抗しているみたいな人たちだったり。純粋にひたすらに貧しいのは先住民にルーツがある人で、そしてアジア系がいないんですよね。
僕それを見て思ったんですけど、アジア系はアメリカにおいてその土台に立つところにはまだいないんだなっていうふうに見えました。
たしかに多くの作品でアジア系って、そもそも親が結構お医者さんだとか、あるいはビジネスで成功してるとかっていうふうに描かれること多いですよね。
そうですよね。だからアフリカ系はこの運動には参加しているけど、アジア系が参加していないっていうこと、たぶん登場するとしたらどちらも裕福な家庭出身として描かれるんじゃないかなと思うんですよね。
なぜなら貧しい立場にいたときに彼らのルーツだと、本当に生きるのに必死すぎて、そういう運動に至ることさえできないぐらいの感じだと思うんですよね。
なるほど。
でも本作にはアフリカ系はいるけどアジア系はいないっていう、この不均衡が意味しているものって何なんだろうなっていうのをちょっと考えたりはしてました。
そうですよね。結構不思議ですよね。それこそファーストカウでもアジア系の主人公が出てましたけど、割とアメリカの開拓期にそもそも中国系の方というかアジア系の方っていらっしゃったわけで、歴史的に見てもそんなに浅いわけでもないのになっていう気もするので。
06:02
ようやくなんかその、今までいたけどやっぱり扱ってこなかったみたいな感じはやっぱあるんじゃないかなっていうのはあるんですよね。
ちゃんとようやくアジア系の人たちに焦点を当てたような、映画に関してですけどって限った話にしますけど、やっぱ最近のイメージがどうしてもあるというか。
やっぱ本当にまだアメリカの実社会の中でアジア系っていうだけでやっぱりそもそもやっぱアジア系の中でもすごいグラデーション、中国系だったり韓国系だったり日本系だったりとかいっぱいあるのにやっぱそこが一緒とされてる感じとかも全然あるだろうしみたいなのがやっぱまだありそうだなっていうのはちょっとありますよね。
そうですよね。なんかその構造はちょっと注目してみちゃったなっていうのはありましたね。
あと石油ってアメリカのこの資本主義においてすごいでかい意味あるんだなって改めて思わされたというか、映画でもゼロエルビーブラッドとか、あと最近でもキラーズオブザフラワームーンとかやっぱり石油が湧いてそこから新しい地獄が生まれるっていう話を描いてたので、
なんかそのやっぱ象徴としての石油っていうのがあるんだろうなっていうのは見てて思いましたね。
うん、そうですよね。で、今作においてはそれが環境というものというか環境破壊の象徴にもなってるっていうところとかも結構これまでだとそれこそ富の象徴だったりとかっていう風に描かれてたものがよりこう悪性を増して描かれてる感じは結構なかなかないバランスだなと思いました。
あと思い出したのがウィンドリバーを思い出したなって。
そう、ウィンドリバーは確かに思い出しますね。
それこそあれもね、石油の工場に来る労働者たちも出てくるって話でしたもんね。
で、先住民拠竜地の話でっていう。
で、結局直接相対するのは弱者同士でしかないってとこもまた地獄なんですよね。
そうなんですよね、あの映画。結構見終わった後にどうすればよかったんだよって無力感に陥るんですけど。
そうか。この映画のことあんまり実は知らなかったんですけど、紹介してくださった映画。
現代西部劇的なっていう感じなんで、やっぱね、テイラー・シリダンっぽいのかなみたいな。さっきのウィンドリバーって名前も挙がりましたけど。
やっぱそういうのがちょっと念頭にあるような映画なのかなっていうのはなんとなくちょっと話を聞いていて、面白そうだなって思いましたね。
あとね、環境テロリストっていうとね、ザ・イーストっていう大傑作とかありましたけどね。
あれもめちゃくちゃ面白かったんで、なんかそういう感じなのかなみたいなとか思い出しました。
普通にサスペンスとして面白いです。
そうなんですよ。なんか素人集団がYouTube見て爆弾作ってる感じなんで、いつ爆発するかわかんないんだけどみたいな。
09:07
怖いねーですねー。それは怖いですねー。
そこもまた面白さですね。
プロがいないんでね。
そうそうそうそう。なんなら一回事故ってますからね。
おー。事故って。
事故ってってなんかもう絶対ろくでもないことになってそうですよ。事故って。
だからもうオーシャンズイレブンで見れないものが見れるというか。
かっこよくない。
かっこよくない。全然かっこよくない。でもなんか逆にわかるみたいな感じですね。
で、あの蛇の道なんですけど、すごい怖い映画だなっていう印象でした。
まあ黒澤清志監督なんで、まあ怖い映画だろうなと思っては見に行ってたんですけど、
本当にお話としては娘を殺された男っていうのがいて、そこになぜか協力する精神医学というか。
診療内科の人っていうか。
診療内科か。診療内科医の柴崎光が演じてるんですけど、女性がいて、舞台がフランスなんですけど。
で、その彼女がまあこの人犯人だからみたいな感じで彼を連れてくるわけですよね。
そこからもう唐突にそういう展開で始まっていくんですけど、なんか見てると本当にそうなのかもうだんだんわかんなくなってくるというか。
どこまで信用してどこまで信用しちゃいけないのかの境界線がすごい曖昧で。
なんならもう彼らは復讐するがために復讐してるというか、それ自体が手段じゃなくて目的になってる感じというか。
なんかでもその感覚わからなくはないんだけど、なんかわからなくはない感覚の境界線に踏み越えちゃった人の話として。
よくある復讐劇の話ではあるんですけど、でもなんかならではのというか黒沢清志ならではのこうバランス感で描かれててすごい面白かったです。
僕も見てめっちゃ面白くって。
あの大筋はわかりやすいんですよね。
復讐していくっていう話なんですけど、細かいとこ全然説明しないんですよね。
でもう本当に見ててこんな映画を理解しなくていいんだなっていう安心感がありました。見てて。
わかりますわかります。
僕普段ねもう映画を理解してやるぞって思いながら映画見てるから、肩肘バキバキに張った状態で映画見て、
頭からつま先までいっぱい説明するような映画があって、その映画がちょっとでも足りないとこがあるとむちゃくちゃノイズに感じちゃうんですよ。
あんなに説明してるのにここは足りてないみたいなのですごいノイズになっちゃったりするんですけど、
本作は初めから全然説明しないから、もう理解しようとしなくていいんだなっていう安心感があって、
目の前で起きてる非常に不愉快な出来事の通話なりをただ楽しむっていうことができました。
それが良かったですね本当に。
12:02
僕今回のリメイク版見た後に元のやつ、元になったVシネ版のやつを見たんですけど、結構忠実なんですよね。
そこもびっくりしたというか、結構まんまやっててカットとかも、
たまに同じカットが反転次第するんですけど、そこも味わい深かったりとか。
設定変えてるところは変えてたりはするので、原作はやっぱりヤクザの道行みたいな話なんですけど、
今回は財団っていうわけのわからない名前が出てきて、何?って感じになるんですけど。
それはそれですごく面白かったですけどね。
パリという街がこんなに晴れてるのにこんなどんよりとした感じに見えるっていうのは、黒沢清志が撮ってるからなのかっていう感じがすごくしましたけど。
確かにあんまり空が映んなかったですもんね。多分意識してるんですけど。
なんかね、晴れてるんだけどすごいちょっと黒ずんで見えるというか、ちょっと汚いみたいな感じがしてしまうんですよね。
フランスのパリとかのおしゃれな街並みというか歴史ある街並みがちょっと映ったりもするんですけど、
全然美しくないというか、一体どこに連れてかれるんだろうなこれっていう感じがすごい前編にわたってしてくるというか、
変なとこが不気味ですよね。西島秀俊とか何だったんだろうと思いました。
ほんと意味わかんないけどめっちゃ好きで。
え?何?みたいな。
あれ好きだな。
いや何だったの?みたいなって感じがすごいするじゃないですか。
なんか存在からしても、あーこの人病んでるなーみたいな感じの演技もすごい素敵だったんですけど、
あの人が一体何なのかみたいな感じとか。
確かに原作もね、「何なのこれ?」みたいなところで普通で平気で入ってくる感じとすごい似てるなって思ったんですけど。
なんかそういうところもなんかうまく変えつつ、今っぽいルックのなんか整った感じにしていてなんかすごいゾクゾクさせられました。
そうなんですよね。なんか意味があるのかないのかわかんない。
例えば突然ルンバ映したりとか。
いやーめっちゃいい。
いやでもなんか暗示してるじゃないですか。なんかわかるよわかるよ。
進んでるように見て実は囚われてますもんね、あの中にみたいな感じ。
すごい出てきますもんね、ルンバっていう。
あとあれですよ、青木さんが出てきたスカイプ。
自分が映んないスカイプっていう、何その絵っていう。
いや全くね、生活感感じないじゃないですか、スカイプの背景。
そうそうそうそう、それもそうです、まさに。
本当に僕今、実在する人と喋ってるのかな、みたいな感じになりますもん。
あの正気のない感じ、すごいなって思いました。
青木宗隆さんまたこういう役で出てるわーって思いながら。
そうなんですよねー、そうなんですよねー。
でもやっぱ今作やっぱしばさきめちゃくちゃ良かったですね。
15:01
めちゃくちゃいいですよねー。
めっちゃいい。
すごい良かったです。
こんなに目から光って消せるんだと思って。
本当になんか、めっちゃ今ヘビに睨まれてます、みたいな感じするじゃないですか。
眼力がすごいというか、ゾクッとしますよね。
怖いっていう。
かつそのフランス語を喋る時の温度の無さというか、
なんかあの独特の冷たさももうちょっと爬虫類っぽい感じがして、
フランス語得意の口の中に空気がこもるような音とかってあるじゃないですか、
それがまさにヘビがシャーって言ってるような感じにも聞こえてくるというか、
獲物を狙って、獲物を目前にしたヘビみたいにもう見えてきちゃって、
そこもめちゃくちゃ良かったですね。
僕、黒沢清監督そんな見てないんですけど、
今一番相性いいかもしれないぐらいにはストレスなく見れたんですけど、
なんかこの伏線とかが意味を持たない感じというか、
必然性みたいなのがあんまりないんですよね、映像の流れの中に。
この感じ浜口隆介監督の作品見てる時に僕近いなと思って、
実際共同で作品作ってたやつあったじゃないですか、スパイの妻とか、
この二人って近いんやと思って、やっぱり。
指定関係というか恩師ですもんね、黒沢清監督。
やっぱ近いとこにあるんやなと思って、良かったですね、そういうとこ含めて。
ちょっと今蛇の道の話したんですけど、
前回の収録上は蛇の道をテーマにするって言ってたんですけど、
後で変わっちゃったんですけど、
ただテーマ選定もコンテンツの一部であろうってことで残してたんですけど、
ちょっと後で変えちゃったので、
元の収録上話してた蛇の道にテーマとしてお便りいただいてしまったので、
ちょっと取り上げさせていただきます。
グッドウォッチメンズ大ちゃんさんからいただきました。
皆さんこんばんは。
オリジナル版を直近で鑑賞し、期待と不安を抱えながらの鑑賞でしたが、
黒沢清がまっとうに面白いサスペンスを取ったという印象を受けました。
オリジナル版にフィルム撮影からなるマガマシさや不可解な気味あるさはやや後退しつつ、
リメイク版はデジタル撮影のゆえなのか、
全体的に物語の解像度が上がったのかなと思いました。
話すの大筋は同じなのに、主人公の設定と舞台の変更、
時代の変遷によって質感がこうも変わるのかと面白い発見でした。
とはいえ、冷静に考えると今回のリメイク版もやっぱりちょっと変です。
変なところを述べると時数が足りないので、
私のポッドキャストシンネマの前で論じることという番組をお聞きください。
まだ蛇の道回は未公開ですが。
という雑な宣伝で締めさせていただきます。
ご無礼大変失礼いたしました。
18:00
本当にいつも楽しく拝聴しております。
今後の配信も楽しみにしております。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
こちらこそテーマを後から変えるようなことをしてまって申し訳ないです。
本当に。
本当にそうですよね。
こんなにすごい丁寧にお便りもくださっているのに、
取り上げないんかいっていう感じですよね。
本当に失礼しました。
オリジナル版を見ているのはマリアさんだけですよね。
そうですね、僕だけなんです。
どうですか、この差異と言いますか。
確かにお便りも返っていらっしゃると思うんですけど、
フィルム撮影からの禍々しさみたいな。
確かにあの時期の、僕も全部見てるわけじゃないですけど、
9話とかあの辺って、
フィルムであることが禍々しいって感じがすごいするというか、
プラス90年代日本のどんよりした空気みたいなのが、
映画に封じ込められていて、それは不気味なんですよ。
普通のどこにでもある家の街並みに、
そこ知れない何かが潜んでる感っていうのは感じられるんですよね。
オリジナル版で監禁する工場みたいなとこあるんですけど、
普通に住宅街の中にある。
怖いですよね。
自分がよく通勤とか通学で通ってる廃工場とかって、
いつほぼ壊されるのかなみたいな。
何の工場かもわからんみたいなところで、
実は人が監禁されてて、
人としての尊厳を失う、
劇中のような展開、
人の尊厳をどんどん奪っていくような展開が行われてるとか、
考えただけでゾワッとするんですよね。
それがやっぱ90年代の日本のどす黒さっていうんですかね、
凶悪事件とかああいう感じとかを、
どうしても連想しちゃってやっぱ怖いんですよね。
今回も廃工場みたいなところに監禁してるんですけど、
近くに人来ないから叫んでも無駄だぞみたいなこと言ってるけど、
柴崎鋼自転車で移動してるから近いだろうと思って。
そうなんですよね。
オリジナル版でも本当、じゃあ俺行くわって、
相川翔が柴崎鋼の役と一緒なんですけど、
俺行くわって言って、
普通に自転車に乗って帰って軸講師してるんですけど、
普通に軸の講師の仕事をしてるみたいな感じで、
本当に普通にいるような人が実はこんなことをしてるみたいなとかって、
考えてゾワッとしますよねっていうのがすごいあったりとかしますし、
本当に変っていうのはリメイク版もオリジナル版も本当に変っていうのは、
本当にその通りだなって思いますね。
本当に黒澤旧司って日常の中にホラーな側面を見つけるの上手いですよね。
それこそさっきおっしゃってたクリーピー偽りの隣人とかもそんな感じかなと思いますし。
クリーピーとかね。
この家やたら広いけど何してんだろうみたいなところに
ホラーの設定を入れてみたりとか。
あるいは古墓の中でもあったルンバって怖いよねってそんなことあるかいっていう。
21:03
あとカーテンって怖いよねみたいな。
怖いんですよね本当に。
しかもすごい見やすいですよ。
シンプルに復讐の話なので、
黒澤旧司ってなんかすごい虚象感出てるからなんか
波動高いんかなって感じで思う人いるかもしれないですけど、
全然見やすいですよ。
あんまり複雑なことはしない方だなって気がします。
すごいシンプルな筋で。
やっぱそこにちょっと変なところがあるから面白いというか、
変わってるって思われてるけど、
でも話の筋は毎回実はシンプルなんだよなっていう。
フィルムの質感がオリジナルの頃の作品には付与されてて、
それがいい味になってるっていうのもあると思うんですけど、
僕最近のデジタルの映像もすごい好きで、
すごい虚無に感じるんですよね。
映像の側が意味を与えないっていう。
突き詰めると今この映像に映っている世界に
意味はないっていう感じがするなと思って。
フィルムってそれ自体がもう、
ザラつきそのものが快感とか不穏さとかっていう意味じゃないですか。
でもデジタルって本当、
世界そのものの意味が剥ぎ取られてるなって感じがして、
それがまた嫌なんですよね。
この人たち意味ないんだみたいな。
そこがゾワッとするっていうか、
見ててやっぱりゾクゾク全編にわたってするんですよね、
今回のリメイク版とか。
めっちゃ面白かったんでね。
取り上げてもよかったんですけど、
チャレンジャーズの方がよくねみたいになっちゃった。
すいません。
テーマ選定の場面を公開するかどうか、
ちょっと見直します。
ご迷惑をかけてしまったので。
あとシネマイドの前で踏んじることを、
ぜひ楽しみに聞かせていただきます。
僕もそれすごい楽しみに待ってますので、
聞きますぜひ。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
今週はそんな感じです。
僕はですね、
ちょっともう大井さんの話に乗っかっちゃったんで、
結構喋ったんですけど、
もう1本だけ話したいのがあって、
数分間のエイロを見たんですけど、
結構よくてですね、
アニメーションなんですけど、
主人公がミュージックビデオを制作してる
高校生っていうのかな、
なんですけど、
学校の英語先生として入ってくる人が、
路上ライブをしてたのを見て、
その人のMVを作りたいってなるっていう話で、
結構評判になってるとは思うんですよね。
クリエイターの情熱を描いた話だ、
みたいな感じで、
注目されてると思うんですけど、
僕結構おっかなびっくり見に行ってですね、
24:00
なぜならクリエイターの情熱を描いた話が
すごく苦手だからっていうのがあって、
クリエイティブを別にならなかったし、
なれなかったし、
なろうと努力もしなかったっていうので、
チクチクくるんですよね、
こういう話って。
クリエイティブって素敵だっていう、
苦しいけどいいよねみたいな話って、
徹底的に距離を感じてチクチクチクチクくるんですけど、
本作は割と自分的に見れたバランスの作品だったかな、
っていうのがあって、
どこが良かったかって言われると結構難しいんですけど、
まずミュージックビデオっていう題材がすごくいいなと思ってて、
要はオリジナルの曲があるんですよね、
それを解釈して作るんですけど、
その解釈って合ってるんですかっていう視点が
本作の中で描かれるんですね。
それって例えば、
いろんな意味を含んでると思うんですけど、
オリジナルがあるものの引用してるものっていう意味、
あるいは音部に抱っこっていう部分もあると思うんですよね。
あるし、あるいはオリジナルが持ってった意味を
歪曲してしまうっていう、
あるいは誤読してしまうみたいな意味もあったりとか、
クリエイティブを描く題材にしても結構面白いと思うんですよ。
まず大元になるものが絶対的にあって、
それに対してプラスしているもの、
でもそのプラスって本当に正しいんですかっていう視点があるっていうのが
面白いなと思ったんですけど、
でも突き詰めるとクリエイティブって
ミュージックビデオに限らず純粋なオリジナルってないと思うんですよね。
例えば絵画とかって宗教的なモチーフをどんどん入れ込んで
そういうものの集合体だったりしてたりとか、
映画だって既存の映画の引用だったりとか、
あるいはサンプリングでできてたりとか、
例明記の映画だってもっと違うところからアイディア取ってきてたりとか、
漫画だって小説だって何か元があってそれを引っ張ってきてるから
その純粋なオリジナルってないと思うんですよ。
そこに自分が新しいものを付け足すことで
それが本当に良きものであり得るのかっていうところに対する
視点があるのがすごい面白いなって思ったところが
一つ良いかなっていうところと、
クリエイティブの話、考えれば考えるほどそんなに得意じゃないけど
本作いけたのは何でなんだろうなと思うところはあるんですけど
やっぱり映像表現がテーマに合致してるのがいいなと思って
例えば実際に主人公がMVを作っていくシーンが
主人公が自らの身体で持って描いてるように描写してるシーンがあるんですよね
27:04
そことかすごくアニメーションの自由を感じるシーンでもあるし
アニメーション自体はすごくよくできてるんですけど
めちゃくちゃ超大作のアニメーションのクオリティの高さまで
言ってない作品だと思うんですね、僕は
すごくいい作品なんですけど
でもそれがこの主人公が作ったMVの質感に近い部分があって
それがテーマとして合ってるんですよね
この主人公と同じような思いを抱えて
同じようなオリジンからこのクリエイターも出てきてるんだろうなってことを
信じられるものになってるっていうところが
その温度感みたいなものを受け入れやすい作品だったかなと思いました
あと映画自体が70分くらいなんですけど
だからあんまり転換も多くないんですよね
基本の道筋はMVを作るっていう部分
最終的にMVもその映画の中に入れ込まれてるんですけど
まさにこの映画自体がちょっと長いMVだなっていう感じなんですよね
そこも合ってる
この作品が語ろうとしてることと
作品自体の温度感があらゆる意味でしっくりきてるんですよ
そこがすごくいいなと思いました
本当にクオリティもそうだし
知名度的にも多分この作り手の方って
どんどんこれから前に出てくると思います本当に
そのこれからの可能性が映画の中にあるっていう感じを
感じれるんじゃないかなっていうところで
結構今注目の作品なんじゃないかなと思いました
あと話がねことの葉の庭みたいなんですよ
その学校に英語の先生が来るんですよね
その人は音楽の夢破れて教師になってる人なんですよ
主人公はその人に対してその人の歌のMVを作りたいって言って
話が進んでいくんです
はっはっはー
なるほど
ぽさ感じますよ
この庭ぽさ感じますよ
長さもね
長さも確かに
さっき70分って言ってましたっけ
70分である種MV的な感じに映画もなってるっていうのは
新海誠の中編作品を思い出させますよねっていう感じですよね
違いがあるとしたら
スーファン館のエルの方は性の匂いがあんまりないっていう
恋愛感情とかあるいはちょっと性的な関心みたいなものが
ない作品にはなってて
もう意図的に排除してると思うんですけど
ことの葉の庭はそういうのもちょっとニュアンスに含んでるところが
30:01
逆にその体温とか体臭みたいなものがことの葉の庭の魅力かなとも思うんですけど
非常に爽やかに見れるかなと思いましたね
喋るところもうちょっとあるんですけど
長くなってもしょうがないんでこれぐらいにしておきます
ではマリオさんいかがですか
そうですね
今週はアンのことと
ブルー君は大丈夫っていう映画と
あとユニコーンオーズを見てますね
そうですねユニコーンオーズは
このラジオにもゲストに出ていただいたねじむらさんがめっちゃ推してて
パンフレットも書かれてるんですけど
そういうの多分あってちょっと興味あるなと思って見てみたんですけど
見た目ちい革みたいなやつらで戦争映画やってるみたいな感じですよね
すごい独特なタッチというか色合いもなんか結構すごい
全面ピンクとは言わないですけど
ちょっとピンクみがかったような
なんて言うんですかねパステルカラーって言うんですかねああいうのってね
そういった色合いのキャラクターがいっぱい出てきて
でもやってることはすごい精算でグロテスクでみたいなのが
強烈なインパクトとして残るような映画で
本当に戦争映画みたいというか地獄の目視力とかそういったやつなのかなみたいな
僕はちょっと伸びとかも思い出しましたけど
そういった本当に戦争映画の精算さみたいなことをあの映画でやってて
人がなぜ起こすのかみたいな
この根源にもちょっと触れるような映画になってたのかなっていうふうにはすごい思いましたね
劇中に聖典というか聖書めいたものが出てきたりとかをして
モロニこの物語がすごい可愛らしいティリーベアと
森の中に住むユニコーンの戦争の話になってるんですけど
もうモロニその聖なる森にユニコーンとかつてティリーベアは住んでたんだけど
そこから追われたのがティリーベアだと
でもその感じモロニユダヤの民ですかみたいな感じのことを思ったりとか
ある種あとそこにプラスちょっと環境問題的なね
自然vs人間みたいな要素とかもちょっとそこに入ってそうだし
だからなんか結構やってることがちょっともののけ姫っぽい
なぜ人は争うのかみたいなっていうところに
こう触れてるような映画かなっていうふうにはすごい思いましたね
なんならあのモロニこれもののけ姫に見たことあるわみたいな
ビジュアルの解説が出てきたりしますので
それはやっぱすごく思い出すかなって気がしましたね
自然とか宗教とかあとは本当に個人的な因縁みたいなというか
ひけ目みたいなものが実はちょっとその戦いの根幹に関わってたりするっていうのも
いやなんかありえるよなってそういうちっちゃなところから大きな争いに発展してっていうことがよくあるよなっていうこととかもすごい思ったりとかして
33:07
なんかすごく深いところまでなんか描いてる映画だったりするんじゃないかなっていうのはすごい思いました
面白かったですね
そうですねあとアンのことは
ちょっと最近なんか邦画のちょっとそういう社会問題を扱ってる系の映画
ちょっとなんかなーって思うことが多かったんですけど
このラジオで扱った中でいうと
中でいうとあれ忘れてた
いちこ
そういったのを見たときなんかなーみたいな
なんかちょっと限界あるなーみたいな感じがすごいしてたんですけど
今回のアンのこともちょっと言いたいことはあるんですけど
けどなんかそういった意味であるかまだ誠実に捉えてるかなーっていう感じがちょっとしましたね
実際のこういう新聞記事に着想を得た話なんですけど
本当にこういうことがあったっていうのはなんか本当に実感としてあるんだろうなっていう
僕らが知らないだけで絶対こういうことがあったんだろうなっていうのが伝わってくるような本当に話というか
主人公のアンっていう女性がいて
すごいまだ義務教育も受けてないような感じで
薬の売人とかあと売りの仕事をやったりとかっていうことをしてる女性がいて
それに手を貸してくれる警察官がいたりとかっていう話なんですけど
実際そういうのがあったらしいんですけど
ただそこからどんどんようやく生活というか人生が上向いてきたかなーっていったときになった段階で
コロナ禍が入ってみたいな話とかがあって
それでどんどん追い詰められていきみたいなことが重なっていってしまうっていう話で
確かにコロナ禍って結構みんな大変だったと思うんですけど
その人がその時にいた人生の基盤みたいなものが
元からしっかりしてる人とちょっとのことがあったらすぐ崩れちゃうような人って
人それぞれバラバラだと思うんですけど
そういったちょっとした不幸なことがあるだけで一瞬して崩れちゃったりとか
基礎体力みたいなのがないっていう状態に落ちてしまって
それを助けるようなそういう仕組みとかもなかなかなくてみたいなのって
すごい見てて辛いなっていうか
これが限界かっていう感じがすごいしてしまって
そういったのを見てすごい重たい気持ちになるっていうのは
この作からもそういったものを描きたいんだなっていうのはすごく感じられてよかったんですけど
途中明らかにこれフィクションくせえなって思ったところが
一展開としてあって調べたらちゃんとやっぱフィクションなんですよ
なんかねそういったところがあるとすごいそういうのがノイズになるよなみたいなのがすごい思って
なんかすごい撮り方もドキュメンタリックというか
すごいシーンに迫ったような撮り方をしているだけに
36:02
あれ?こんなことあるかな?みたいなことが起こると
やっぱそこでちょっと疑いが生じちゃうというか
いっぱい描きたいことがあるんだけどなんかそれが全部
中途半端に見えちゃう問題みたいなのとかに近いと思うんですけど
なんかそういうふうに感じられたりもして
なんか惜しいなっていう感じの映画にはなってたんですけどねっていう感じが
個人的にしたんですけど
すごい力の入った作品ですごい見ごたえのある作品ではあったので
なんか触れておきたいなっていう感じはちょっとしたのでちょっと喋りました
評判もいいですよね
そうですねすごい評判もいいですよね
でもちょっと本当にちょっと最近
邦画のそういう社会問題をテーマにした映画に乗れてない問題があったので
いちことか
あとこのラジオでは喋ってないけど
52Hzのクジラたちとか
あの本当ふんぱんものだったんで
あんまり言ってないですけどラジオで
本当にもうふざけんなよって思った僕だったので
そういうの作るなよみたいな感じだったんですけど
そういうの見た後
それと比べたら真っ当に作ってますよみたいな感じはすごいしたので
それだけは良かったかなって個人的には思ってるんですけど
いやー評判いいじゃないですか
見たい気持ちあるんですけど
もうなんかちょっと疲れてきてるっていうそういう映画に対して
そうですね
ちゃんと疲れるというかなんか重たい気持ちになってしまうみたいな映画が
結構最近頻発してるかなっていうのがあって
みんな挑戦したくなるテーマなんだろうなっていうか
今描きたいテーマとして上がるんだろうなっていうのはすごい分かるんですけどね
でもほんまにちゃんと勉強して描いてるんですかねみたいなのを感じてしまったら
もう無理じゃないですかもう
そうなんですよ
本当にそれ向き合って作ったのかなみたいなのが
それは52Hzのくじ立ちの時にすごい思ったんですけど
なるほど
どこが気をつけてんねみたいな
嘘だろみたいな風に思ったんですよその時に
こうやって作書してるんだな人の不幸みたいな風にすごい思ったんですよ
あんま誘わなかったんですけど
もうそんぐらいのやつとか見てきてしまったので
そんなぐらいだったら作るなよって感じはしてしまうわけですよ
半端な覚悟でそんなもの触れるなっていうか
けどあんのことに関しては
そこに関してはできる限りしっかりやろうとしてたんじゃないかなっていう風にはすごい思いました
なるほどな見たいけどな
今の僕は蛇の道ぐらいの理解しなくていい暴力を見たい気持ちが
分かりますそれもすごい分かります
メンタル的にもきますからね
重たいものちゃんと受け取って帰らなきゃいけない映画なので
39:01
大変ではあったんですけどやっぱちょっと見ておこうかなと思って見て
ちょっと最近乗れなかったけどこれは良かったかなっていう
部類の方かなっていう風になったので
今週はこんな感じですかね
ではテーマトーク入っていきたいと思います
39:20

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