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では、お映画ドットコムより解説を読ませていただきます。
早稲田大学在学中に小説家デビューし、第22回小説すばる新人賞を受賞した、
浅井涼の同名小説を、ふむけども悲しみの愛を見せろ!の吉田大八監督が映画化した青春群蔵劇。
田舎町の近立高校で映画部に所属する前田良也は、クラスの中では静かで目立たない最下層に位置する存在。
監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。
そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことのきっかけに、
各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がり始め、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。
主人公前田役に上木隆之介がフンするほか、前田が憧れるバトミントン部の霞を告白の橋本愛、
前田同様に目立たない存在の吹奏楽部綾を大後鈴香が演じると。
第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞したと。
今回、桐島部活辞めるってよをテーマに選ぶっていうのにあたって、前田さんから提言いただいたんですけど、
経緯をおっしゃっていただいてもいいですか?
そうですね。桐島部活辞めるってよって、私も公開当時に見て面白かったなっていう記憶はあるんですけど、
結構、映画好きの方の中で特別な一本に選ばれることも多い作品だと思うんですね。
特に山口さんが、ポッドキャストでもたびたび特別な一本にあげられてるのを聞いて、
あれ、あの映画ってそんな、なんて言うんですかね、面白かったんですけど、
私の中で、あの作品の情緒の部分が完全に理解できてなかったんじゃないかと思って、
なんか、どっかの機会で、ちょっと山口さんだったり他の方がどういう感じでこの作品を見てるのか知りたいなと思ったのと、
自分としてももう一度これを機に、今見たらどう思うのかなっていうので、見直してみるいい機会なんじゃないかなと思って、
この作品を取り上げてもらいました。
実際、沢木の感想として、今見て前田さん的にはどうでした?
多分私、当時と全く同じ感想な気がするんですけど、自分が。
今見て、面白いなって普通に思うのと、
多分当時って役者さんそんなにまだ知られてない方も多かったと思うんですけど、
今振り返ると、この人出てたんだとか、そういう面白さはありましたね。
でもやっぱりその踏み込んだ部分が自分で理解できてるとは、ちょっと思えなかったかなという感じでした。
なるほど。
原口さんはこの作品いかがな感じですか?
確かその当時、東京にいて、公開初日に渋谷の映画館で見てて、
確か1回目の上映なんで、最後まで見て、高校生の抱える切なさとか、いたたまりなさがあるなって感じが見てて、
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割とお客さんがリアルタイムの高校生が多かったんだけど、終わった瞬間なんか嫌な雰囲気があって、
映画館出てくるところだと、高校生はまだ物語の意味をわかってなさそうな感じの感想を言ってたっていうのが記憶にある。
なるほど。むちゃくちゃ良い体験してますね。それ。
お前らにはまだわからんやろなという感じがすごくあって、大人やからわかるやろなこの気持ちっていう感じがしてるのを覚えてる。
なるほど。
っていう初日1回目に見ただけですけども。
なるほど。マリオさんいかがですか?
僕は映画館では見てなくて、DVDかな?で見たんだよな多分。
で、やっぱ見た時はなんだろう、すごくリアルだなって思ってしまって、
なんかやっぱりどうしても自分の高校時代のこととか、あの時こんなこと思ってたんじゃないかなみたいなのをやっぱ思い出させるというか、
なんかまあ見たのもちょっとまだ高校、大学入って1,2年とかなので、やっぱまだ高校生の記憶はめちゃくちゃ近い時とかに見てたので、
そのリアルな空気感にまずやられてしまってたなっていうのがありますね。
本当になんか神木龍之介はまるでなんか自分のようなことにも見えたりもしたし、
水槽学部の女の子とかのあの切ない感じとかもすごくよくわかるしとか、
いろんな高校時代の思い出とかをすごく想起させるものだったなっていうのがあって、
で今改めて見たら、まあ学校って社会の宿図ってよく言われますけど、なんかそういう側面の方をちゃんとよく見ることができたかなっていうのがあって、
なんかやっぱり本当に価値観も性質も違う人たちが1個の教室に集まっているっていうその宿図、
でその基本的には交わらないんだけど、それが交わってしまうところっていう、しかも映画的にっていうところになんかすごく感動的だったなっていうふうに思って、
改めてこの映画のことが好きになったかなっていう感じでしたね、僕は。
僕はですね、今回見直してなんですけど、相変わらず地獄やなと思って、
学校って地獄なんですよね。逃げ場がないんですよね。
でその逃げ場が実はあるっていうことに気づけるほど視野も広くないし、もうあの学校が世界の広さなんですよ。
それが嫌で嫌で、本当に見るたびここは地獄やなと思い返しながら見てて、
で僕も映画館で見たわけではないんですけど、割と多分2012年、2013年公開からそんなに経ってないタイミングでDVDか何かで見て、まあ本当に喰らった一作ではあったんですよね。
でまあ今回見直してみたら、むしろ今見たからこそ気づく部分とかはあるかなと思ったりして、
まあそのあたりは流れの中で話できたらいいかなとは思います。
はいじゃあ具体的な話に入っていこうと思うんですけれども、
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ちょっとネタバレ、一応古い作品ではありますけど、もし気にされる方がいたら、ぜひ聞いてからこれ以降のお話聞いていただけたらなと思います。
初めて見てどう感じるかっていうのを結構大切な映画かなと思ったりするので、
まあ人の話に影響を受けずに、なんか見て自分なりの木島感とか持ってもらえたら僕として嬉しいかなとは思ったりはします。
はいじゃあ具体的な話に入っていこうと思うんですけれども、
僕がこの作品見て一番初めに刺さったのって体育のシーンなんですよ。
あのサッカーやるところ。
サッカーのシーンですか。
はい、なんですけどね、あのドラフトをやるんですよねメンバーの。
で、クラスの中で運動できる奴がなぜかいつの間にかイニチュアシブを握ってて、
そいつら二人がジャンケンして順番に運動能力が高いやつから低いやつに向けて順番に選んでいくんですよねメンバーを。
まずあそこが地獄なんですよ。
地獄ですね、あそこ地獄ですね。
僕、あのあそこが初めに刺さったとこなんですけど、
これこそだなと思って、僕は体力があるんですよ人より。
ただ運動センスはないので球技とかめちゃくちゃ苦手なんですよね。
なのでサッカーとかバレーとか団体でやる球技は体育でやるときが本当に地獄で、
しかもあのドラフト性がなぜか採用されてたりするんですよ。
あれ、大問題でしょ。
なんであんなこと採用されてるの。
いや。
なんで。
普通に、あれ何かの差別でしょ、あれ。
ね、いや本当なんか僕も運動苦手で特に団体でやる球技大っ嫌いだったので、
本当気持ちがよくわかるし、
ほんとサッカーとか何やってるかわかんないんですよね、本当に。
もうあんな感じでボール蹴り損なって空振るみたいなのも何回もやったことあるし、
もう自分を見てるようで本当に嫌でしたね、あそこはね。
で、何が嫌って、運動嫌いやったら参加しなくていいってできないんですよね、体育だから。
逃げ場がないんですよ。
なんでそんなことするのって。
普通にその、なんかやりたいやつだけでやってよって思うんですけど、
なぜかあの制度が採用されてるんですよね。
でもまあこの作品全体の温度感ってあのシーンに割と詰まってるなと思ってて、
お前らだけでやっといてやっていうのに、
なんでこっちが付き合わなあかんのっていうのを、
でもそこから逃げられないんですよね。
世界のひどさがそこしかないから、
あのサッカーのドラフトに巻き込まれるしかないんですよ。
まああの端的に嫌なシーンで、
だからこそそなんかいろいろ思い出して、本当に。
あとまあ映画部の作品がショーの候補に上がって壇上で挨拶するシーン、
誰も興味ないのに代々的に発表されて、全員から嘲笑われるっていう、
地獄かよと。
辛いですね。
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なんかその物差しが一個しかない世界に放り込まれて、
なんでその茶番に付き合わなあかんのっていう。
全部それなんですよ。
その物差しで俺生きてないのに、
なんでそれ付き合わなあかんのっていうのがずっと続くんですよね、この話。
そうですね、なんか運動神経があるかないかとか、
イケてるかイケてないかの物差しってめちゃくちゃなんか辛いんですよね、この中で本当に。
イケてる奴らがイケてない奴らをこそっと笑うとか、本当に嫌で、
かといってなんかイケてないって言われてる人たちはそれに反向かえるわけもなくっていうあたりが、
なんかすごく僕はどっちかというとやっぱイケてない側のグループにいたので、
なんかすごくあの辺の空気感、
嫌な空気感はすごく刺さるというか嫌だなあというふうに思いながら見てましたね。
結構まあその自分がどの立ち位置かなってまあ探しちゃったりはするんですけど、
あのあえて高校時代の僕の立ち位置を言うんだったら、
あのパーカーのやつなんですよ。
まじか。
あのね、イケてる奴にちょっとだけくっついていって、
ちょっとそっち側のフリしてた要素あったと思うんですよね、僕。
なるほど。
あえて言うならですよ、
自分そのものがあの中にいるわけじゃないんですけど、
あえて言うなら近いなと思って、
あのパーカーのやつってイケてる帰宅グループの中で一番イケてないんですよね。
で、一人だけ言うことが絡まってるんですよ。
本質的にあえてされてない感じが出てるんですよね。
あの感じ、今の自分やったらまあそうしなくてもいけるかなって気はせんでもないんですけど、
なんかあの頃そうしてたわと思って、
ちょっと全部じゃないにしろそういうとこ思い出したりとかして。
なるほど。
私と山口君は同じ高校出身なので結構わかるかなっていうとこがあって、
前言った内容で、あえて対するポジションやねんけど共通するとこがあって、
いわゆる誰もやりたがらない役を押しつけられる問題。
うちらの時は体育委員と委員長は誰もやりたがらないっていう。
委員長と体育委員は大きい役名で、体育祭とか卒業式とか飲んで、
俺委員長と体育委員2年生と3年生両方どっちかやってて非常に嫌な思いをした。
わかってもらえる?山口君そこらへん。
高校時代って偉い役やりたがらないですからね。
お前真面目やからやれよみたいな。
そう。体育祭の時の体育委員ほんとはやりたくなかったよ。
あのダッシュが。覚えてる?あれ。
ね。
あれかな。卒業証と取りにく系の問題とかな。代表が。
その押しつけ問題を今ちょっと聞きながら思い出してしまった。
なんかそれで言うと、私映画見ながらも思ったんですけど、
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自分ってあの中にいないんですよね、私。
なんか高校生とかの時。
なんかそんな気がしてました。
高校生とかの時に、たぶんヒエラルキーに組み込まれてない存在というか、
なんて言うんですかね、なんかちょっと自分でもよくわからないんですけど、
イケてないのにアホなタイプだったんで、
それってあの映画の中にいないじゃないですか、特に女子で。
いないですね。
女子ってこうイケてるグループかおとなしい女子しかいないじゃないですか、あの映画の中に。
イケてないのにアホなタイプだったんですよね。
で、そのタイプって一番先生にかわいがられないんですけど、
ちょっとヤンチャな子たちは、ヤンチャな子たちで結構好かれたり、
で、真面目な子も真面目な子で好かれたりするんですけど、
真面目じゃないし、イケてるグループでもないのに、ただアホなやつっていう存在やったんで、
それで私あの映画に対してこう、言うならそのキリシマが部活辞めたことをちょっと知らない、最後まで知らせられてないタイプというか、
だからなんでキリシマが辞めたことであんなに人が右往左往するのかが全く理解できなくて、
っていうのがなんかこの映画を私が見る上でどうしてもわからない部分だったのかなと、こう今になったら思うんですけど。
まあ結構キリシマが部活辞めることに対してみんなが右往左往するとこは、飛躍のある映画だなと思ってるんですよね。
いや実際そうはならんやろうとは。
みんなでドタバタ屋上に向かって走っていくとか、いやそんなことは起きないだろうとは思うんですよね。
ただまあちょっとそこの飛躍が魅力の映画かなと思ってて、やっぱり誇張がある映画では間違いなくあります。
で、間がいないっていうのもその通りで、ピエラルキーの一番上の三角と一番下の台形しかいないんですよね、この映画って。
で、だからほとんどの人は間にいるんですよね。
だから厳密に言ったら多分僕も間にいたんだろうなと思うんです、多分。
その、やっぱエッセンスなので、あの映画の中に入ってるのは、そのエッセンスで、
あ、自分のここの部分だけこいつやわ、ここの部分だけこいつやわみたいなのが散りばめられてる感じ。
それを見つけてはダメージを食らうっていう映画だなとは思ってて。
そうですね。
僕もさっきチラッとは言いましたけど、やっぱ僕は主人公の映画部連中と水槽学部の女の子っていうのは結構なんか、
すごく自分の中でなんかそういう要素があったなみたいなのは思ったんですよね。
自分も水槽学部だったっていうのもあるんですけど、
だから余計にそういう親近感もあったし、で映画も好きで、
でやっぱどっちかっていうとまあ、上か下かで言えば下だよなと。
間の中の下とかそういうところにはいたんじゃないかなって思う人なので、
そういうところの気持ちの感じとかはすごくわかるし、
まあそんなにこうイケイケどんどんにこうなんかシャシャリ出るようなこともなかったし、
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なんかそういう高校時代をどうしても僕は思い出してしまって、
なんかいろいろ見た当時はすごくダメージというか、
あんなこと思ったな、こんなこと思ったなっていうのをずっと自分のことのように思い出してたっていう感じでしたね。
なるほどね。マリオンさん、水槽学部って前からお話しされてて、
まあ多分そこを刺さるんだろうなと思ってたんですよね、やっぱり。
僕も自分の所属の部活絡めて喋らせてもらおうと思うんですけど、
僕はボート部だったんですよね。
へー、すごい。
ボートってオールで、ボートを漕いでレースする想定部だったんですけど、
なんでボート部に入ったかって言ったら、文化部は嫌だったんですよ。
文化部は嫌だったんですけど、そういうめっちゃイケてる運動部は、
まあもちろん入れないわけですよ。いろんな意味で合わないから。
ただ運動部っていう所属は欲しかったんで、一応ボート部それなりに練習がしんどいって言われてたので、
そこに入ることで、なんか自分にステータスがつくなっていう、
あとまあダイエットできるかなっていう思いがあったりとかでボート部に入ったんですよね。
で、それって結局、この本作が扱っている部活の立ち位置が何かっていうのと絡んでくる部分かなと思うんですけど、
所属したら安心できるっていうことなんですよね。
この話の中で、なんで部活で吸ったもんだしてるかって言ったら。
僕は運動部であるけれども、イケてる側の運動部じゃない。
でも結構練習しんどいから、上の運動部から舐められない部活だったんですよ、ボート部が。
ポジションなんですよ、ただの。
ポジションなんです。
ちなみにうちのボート部は普通に全国行けるとこやったから、ボートってあんまり少ないから、
単純に全国行けるから。
ダサンなんです、僕はボート部に入ったのは。
僕も吹奏楽部入ったら結構ダサンなんですけど、
ちょっと話を腰折っちゃいますけど。
全然、むしろ本堂です、これが。
僕のいった高校、めちゃくちゃ体育祭に力入れてて、
入場行進とかが軍隊みたいな、めっちゃ手と足を上げて、
何回も練習させられるみたいな、すごいきっつい練習をさせられる体育なので、
運動が嫌いな僕にとっては憂鬱でしかないわけですよ。
こんなこと絶対したくないと思ってて。
けど吹奏楽部に入ると、行進しなくて演奏したらいいんですよ。
行進曲をしたらいいので。
なので、3年生の時、引退しちゃう時にはやらなきゃいけないですけど、
3回のうち2回はパスできるっていうのが結構、これは上手いぞと。
その前にちょっと無理やり勧誘されてたんですけど、
そのことを考えたらアリなんじゃねえかっていうふうに思って入ったんですよね。
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めちゃくちゃニッチな目的ですね。
あと応援団とかもいて、応援歌練習とかもあるんですけど、
すっごいきっついんですよ。
なんでこんなこと言われないかんのみたいなふうに思うくらいのがあって。
1年生入った時それをするんですけど、ものすごい嫌で、
こんな軍隊みたいな高校ほんと嫌って思いながら過ごしてたんですけど、
ほんとそういう諸々の学校の軍隊っぽいところの行事をパスできるっていうのは
すごい上手いなと思ったので、もうこれは入るしかないって言って入ったっていう。
いいですね、ダサントーク。青春のダサントーク。
いやもう高校の部活なんてダサンで入るとこですよ。
で、僕がボートムの入ったんで言うと、さっきトップの連中にくっついてるパーカーのやつみたいって自分のこと言ったんですけど、
そのトップの中の一番下なわけじゃなくて、トップの三角の一個下の台形に入るみたいな感じなんですよね、たぶん例えて言うと。
だから超イケてる運動部、超イケてる帰宅部のその下にあるイケてないというか、サブの運動部みたいな立ち位置だったんですよね、ボート部って。
ちゃんと練習とかしんどいから、一目置かれる、なめられない部活としてのボート部っていうのが存在して、
僕はそこに所属することで、ある種の安全を得ていたわけなんですよ。
自分で喋っててクソみたいだなって思うんですけどね。
すげえカミングアウト。
いやでも、考えてみてそう思いました。
あ、そうだったわと思って。
そうだったんですよ。
お二人は部活、トーク絡めなくていいですか?
ない方がいいですか?
いや、いいっすよ。
じゃあ行きます。
だからそれの場合は、実は中高6年間水泳部で、
運動音痴だけども、大工部で痛いなぁで、人の足引っ張らん系で、個人種目で、中学の時は水泳やって、
それなりに最後ね、1500メートルとか行って、結構達成感があって、
で、高校も水泳部に入ったらですね、男子俺一人、他全員女子っていう、女子の権力社会にいたくなかったっていう、割とサボりがちな水泳部員でした。
僕の大もそうだったかもです。水泳部男子一人だったかもしれないですね。
そうそう、一人だけおっておって。
それ、その人の名前お互い知ってるってことですよね?言わないですけど。
言うよ言うよ。
なるほどね。
じゃあ、なんかね、中学の時と違って、みんな裸になりたくないっていう男の、そんなのあるみたいで、来ないんだね。
俺なんか中学の時の良き思い出があっても、また頑張ろうと思ったら、なんだこれっていう。
確かに、ブーメランパンツ嫌みたいなのありましたよね。
ああ、うちらの後の代から、いわゆるスパツ系のね、あの競泳水着が流行りだしたから、
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うちらはまたブーメランとね、ブーメランで、それで逆パンダとかね、結構大変。
だから基本、同期とか、下学院の女子無視されてたから俺。
こわ。
きつかったよ、女子の権力社会が。
こわ。
きつかったよ、本当に。
そりゃもう毎年サボってたよ。
嫌で嫌で。
でも、水泳部ってわかります。センスがいらなくて、体力があればいけるっていうのは、めっちゃわかります。
で、でも嫌で嫌で、体部統計出したら、顧問が男性の先生で、
お前辞めたら男おらんくなるか追ってくれみたいな。
ああ、そうなんですね。
そう、無理やり終わらされた。
なるほど。
だからきつかったね、高校の部活は、本当に精神的に。
いや、霧島じゃないですか。
そうなの?
そう、体育部でもあるんだよねって。
辞めるって様子ってできなかったっていう。
そう、辞めれなかったよって。
こんな話したらいいんかな、前田さんは。
どうでしょう。
前田さん何部やったとかって言えるやつですか?
言えないやつあります?
いいですけど。
私なんか中高、絶対部活入らなきゃいけない学校だったんで、
中学は私も水泳部だったんですよ。
その理由が、結構スポーツ校っぽかったんですけど、
他の部活全部練習厳しいんですけど、
水泳部が一番楽って聞いて、
で、さっき原口さんがおっしゃったように、
水泳って人と戦わなくていいから、一人で泳ぎ続ければいいから、
それで水泳部入ったんですよ、中学の時。
で、もう試合にも一回も出ず、
毎日毎日自分で泳ぎ続けるだけの日々を過ごしてたんですけど、
中3の時に、うち中高一環だったんですけど、
なんか部活って6人集まったら立ち上げれるっていう話を聞いて、
で、私なんか同級生よりも1校目の先輩と仲良かったんですよ。
で、先輩5人と私1人の6人でバトミントンボ立ち上げて、
で、バトミントンボ入ったんですけど、
まあ案の定そんな同級で立ち上げた部活なんで、
もうほぼお遊びのクラブで。
バトミントンボってBCって腕に刺繍したんですけど、
バカクラブって言われてました。
そんな感じでした。
いや、でも一番めっちゃ楽しそう。
いや、楽しかったです。
いちご狩りとか行ってましたもん、遠征行って。
なんかちょっと大学のサークルみたいなのに近いですね、なんかね。
いいな。
目標がその部活のバトミントンで、なんて言うんですか、
シャトル?
シャトル。
シャトルを手で拾わずにラケットですくって拾うやつあるじゃないですか。
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あれをやれるようになるのが目標っていう感じでしたね。
ゆるい!
すごいささやかな目標ですね。
ささやかな。
あれさえできれば、なんかできるような感じに見えるんちゃうかっていう。
できるようになったんですか?
できるようにならなかったです。
あれ以外と難しいんですよ。
結局それで通行一貫で最後までバトミントンやったんですか?
そうですね。
だから試合とかも出ないんで、
他の部活の試合を応援に行ってましたね、基本。
だから応援来てくれって言われたら行ってましたね。
応援部。
応援部ですね。
なんかアルプススタンドの端の方に行きそうな話がある。
そんな話なんですか?
うんかな、あるんですよ、そんな雰囲気が。
この4人の中で一番映画にしたら面白そうな部活ですよね。
そうそうそう。
いるふわ系の話が。
リンダリンダリンダみたいな映画にできた。
めっちゃいいなって思った。
なんでこんなに日常いいよねって感じの映画になりそうで。
いいなって思った今。
ていうかあれですよ、K-4とかですよ。
リンダリンダリンダだからっていうのもありますけど。
そうですね。
めっちゃ両エピソードじゃないですか。
まあまあそんな感じで何がしかの思惑を持って部活入ってたわけですよね。
ちょっと無理矢理キリシマの話戻しちゃいますけど。
所属してたら安心できるから入ってるわけじゃないですか。
大抵の高校生の部活なんてそれなんですよ。
やりたいことがだから選んでるわけじゃないんですよね。
そこが本作の芯ですよ。
根っこですよやっぱり。
映画部の部屋にこもってるコーラかな。
雑誌、秘宝ばっか読んでるこもってるコーラかな。
だからその所属してるということとそれが好きであるということは別ではあるんですよね。
ただ防御のために所属してるんですよね。
まあでも僕たちもある程度ダサン的に部活入ったという話がありましたけど、
けどなんだかんだそういうダサン込みで入ったけれど、
すごくなんだかんだ頑張ったなとは思えるんですよね。
でなんかそういうのって今回キリシマでも出てたと思うんですよね。
別にこれで将来食っていこうって思ってる人とかはあんまりいない。
もちろんそういう人もいるかもしれないけど。
あんまりいないけど、ただ何かそこをひたすら頑張ってるっていうことが、
何かとてもそれは尊いことなんじゃないかっていうところにつながってくるんじゃないかなっていう。
最後映画部のことを野球部の幽霊部員の会話するところって、
その辺の対話がすごく出てるところだと思うんですけど。
何にも頑張れないっていうところも確かに高校時代あったけれども、
それも魅力ではあるんだけど、
ただ頑張ってる人を見るととても自分に対するひけ目がどんどん出てきちゃうし、
でも逆に映画部の子は幽霊部員と野球部のイケてる組の一人ですから、
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なんかすごく彼のことをすごく扇望の回し的なところで見てたりっていう、
なんかあの辺の価値観の違いの交差するところみたいなのが、
すごく僕は改めて見てすごく良かったなって思ったんですよね。
確かに東出雅宏の役は確かにあれはもう刺さりましたね。
まさしく頑張らなかった自分っていうものを、
本当に追い目を感じてる部分がすごくあるんだなって、
自分の中で今さら気づかされるというか、
何か頑張ればよかったなと思って、
だから映画部が本当に羨ましいなって思いました。
やっぱ何かしらに下向きに頑張ってるっていうのがやっぱ、
それはすごい尊いことなんだっていうのはすごく出てますよね。
だって彼自身その映画監督として、
じゃあ映画監督になりたいかっていうと別にそうじゃないみたいな感じな、
無理だよって言ってたぐらいの子だったし、
もちろんそこからなる可能性も全然あるけれど。
エンディングテーマ高橋優の日はまた昇るじゃないですか、
日はまた昇るのPVって見たことあります?
ないです。
映画のシーン入ってなかったっけ、確か。
前田なんですよね。前田が出てくるんですよ。
前田が。
前田がね。
日はまた昇るのPVっていうのが、
ピザの宅配のバイトをしている前田が、
高橋優が日はまた昇るのPVの撮影をしている現場にピザを届けて、
それを見てそのPVをカメラで撮り始めるっていうのなんですよ。
それどう捉えるかって人によって違うかもしれないんですけど、
僕はあれは前田は映画を撮るのをやめたんだなっていう風に見てるんですよね、PVのことは。
だからそのピザの配達とか映画じゃないことで暮らしていこうとしてるんですけど、
その現場を見てもう一度カメラを手に取ってるように見えるので、
そこまではやっぱり映画のことを諦めてるんだと思ってるんですね。
もしかしたらずっと映画を撮り続けてきて、
さらにここからもう一段上がっていくシーンとしてそのPVが撮られてるのかもしれないんですけど、
僕は基本的に諦めてると思ってるんですよ。
この映画全体的に諦めの話だなと思ってて、
本気でそれをやり遂げようとしてる人っていないんですよね。
続けようと思ってる人はいるんですよ。野球部のキャプテンとか前田もそうなんですけど、
それを通じて何者かになれるとは思ってないんですよね、みんな。
結構この桐島の話題上げるときに野球部のキャプテンは尊いっていう風におっしゃる方すごく多くて、
その意見わかるんですよ。
だからたとえ自分がその実力がないとしても、それでも最後まで夢を諦めないと。
それこそが尊いことであるっていう理屈はわかるんですけど、
なんかその待ってるじゃないですか、ドラフト。
待ってたら来ないんですよね。
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前田だって映画監督になれると思ってないけど、映画とつながれた気がすると。
みんな基本的に諦めてる話だなと僕は思ってて、
僕この映画に出てくる人、たぶんやりたいことをやり遂げれる人誰もいないと思ってるんですよ、この映画。
めちゃめちゃシニカルに見てて。
急にめちゃめちゃ印象変わってきたじゃないですか、この映画の。
え、でもそういうやつあるわ。
たとえばバドミントン部のミカとかだと、自分は才能がないと。
で、あれお姉さん亡くなってるんですよね、確か。
スピンオフでそのミカのエピソードがあるらしくて、
お姉さん亡くなってて、お姉さんはバドミントンの才能があって、
で、あと橋本演じるカスミオもバドミントンの才能があると。
で、なんでだろう、私はその才能ないけど、なんで負けるのにやってるんだろうねとか言ってるんですけど、
あの、体制する人はそんなこと言わないと僕思うんですよね。
だからあの、凡人の嘆きの話なんですよ。
その、なんか意思はないんですよね。
なんとなくそこにいて、頑張ってはいると。
ただその、執念みたいなものは伴わない話だなと思ってて、
そこがすごく冷たいなと思ってるんですけど、
どう話を繋げたかったか見えなくなっちゃったんですけどね。
全然希望的な話としては捉えてなくて、
そこが刺さったっていうのがあって。
正直、惰性でやってることっていっぱいあるというか、
ちょっと綺麗に言葉できなくなってきちゃったんですけど、
最終的にその惰性を全否定はしない話だなと思ってるんですよね。
なんとなくでやってても、それなりにやってて、
愛着を得たものと人生歩いていってもいいみたいなことも言ってくれてる映画だと思うんですけど、
本気になってるシーンは一個もない映画だと僕は思ってて、
だからこそ僕は身近に感じたなと思ってるんですよね。
諦めるまでの話だなと思ってて。
そうですね。なんかそれがしかもやっぱり、
多分大多数の人がそうだからっていうところだと思うんですよね。
そうなんですよね。
なんか何か一途に情熱的に夢を叶える人っていうのはやっぱりごくわずかで、
多くの人は何かしら諦めていったりとか、別の道とか、
それともなんかちょっといろいろ回り道をしながら、
そういう道を歩んでいったりとかっていうのもありますけど、
やっぱりちょっとどっかに惰性というか諦めっていうのが入ってきていると思うんですよね。
いろんな人の人生って。
多分大半の人がそういう人生なんじゃないかなっていう気がするんですけど、
だからこそやっぱり、
景島部活辞めるっていう作品がやっぱり多くの人に刺さるところなんじゃないかなっていう。
そうですね。だから、
後に残るのが何か意味があるとかじゃなくて、
好きだからだけでいいじゃんと。
燃えるような強い意志とかじゃなくて、
なんかささやかな好きな気持ちでいいじゃんっていうのが、
後に残る映画だなとも思ってるんですよね。
そうじゃないと救いがなさすぎるんですよ。
だから前田がゾンビ映画撮ってるのも、
埼島さんが吹奏楽頑張ってるのも、
キャプテンが夜の公演で素振りしてるのも、
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あんまり何かにならないかもしれないけど、
今頑張ってるよねっていう。
その世界一それのことが好きじゃなくても、
自分なりの大きさの好きっていう気持ちと一緒に生きていくのは、
別にいいことなんじゃないかなと思って。
なんか定感の下げにある救いみたいな話だなとも思ってて。
前、アナザーラウンドの時にも話しましたけど、
自意識が薄れて楽になったみたいな話してたじゃないですか。
ちょっとあれともつながる部分はあるかなと思ってるんですけど、
追いすがるようなものじゃなくて、
なんとなく手元に残ったものが自分にとってすごい大切みたいなものってあると思うんですよね。
それを探していくまでの話みたいな。
まだ見つけてはないと思うんですよね、この映画の中の登場人物が。
ただ前田とか西島さんとか野球部のキャプテンとかは、
それは探し始めていると思うんですよね。
今やってることが何かにつながると思ってるけど、
心の裏側に多分何もならないかなって思ってると。
でもそういう試行錯誤みたいなのを繰り返していくことで、
だんだん何か残っていくものはあると思うんですよね。
ほんまに好きなもの。
意思とか意欲とか自意識が伴わずに、
なんとなくずっと天の中に残って好きなものが残っていって、
それは多分諦めの果てじゃないと見つからないものだったりすると思うんですけど、
それって結構素敵なものなんじゃないかなっていう、
諦めていく準備をしていく話かなって思ったりはしてるんです。
そういう大したことない人間なりに、
何かこの映画にはそういう感じるとこがあるなとは見るたび思いますね。
そっか。私むしろ前田とか超楽しそうでいいなぐらいに思ってましたからね。
そうなんです。楽しいのがいいんですよ。楽しければそれでいいんですよ、きっと。
ただその楽しいだけでいいじゃんって言い切るのって、
結構諦め減ってないって言い切れないかなって思うんですよね。
なんか多分その前田の友達の一緒に映画部の、ちょっと名前忘れちゃったんですけど、
おーまたって言ってくる子いるじゃないですか。
私感覚的にあの子が一番近いかなと思ってて、
なんかわかるな。
ちょっとなんかバカにされてても気づかへんし、
多分前田ほど映画を作りたいとか、映画が好きっていう意識がなく、
なんかこう楽しいし、前田が友達で撮ってるからみたいなぐらいの、
感覚のポジションじゃないですか、映画の中では。
逆に何て言うんだろう、何かを諦めるまでのスイッチというか、
諦めるってその、諦めるってことは目指すってことじゃないですか、一度は。
そうですね。
目指さない側の人間もいるわけなんですよね、何も。
最初から何も目指してない人間なんだなって思いました、自分が。
でもなんか。
そうですね。
そのタイプの人物って、本作ってあんまり描かれないようにしてるなと思ってて、
何かを目指したいと思ったけど、どうも自分はそこまで行けないなと思ってる人か、
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目指すこと自体をシャラくさいと思ってる人と、
あと自分は何も目指してないけど、そこに対してすごい虚無を感じてる人の3パターンが基本かなとは。
確かに。
あとまあ、今いる場所が自分の場所じゃないんじゃないだろうかと思ってる人っていうのもいますよね。
例えば橋本アイ演じる霞とか、やっぱり結構なB級映画好きの素養があるじゃないですか。
偶然で鉄を見ないでしょ。
偶然で鉄を見ないでしょ。
見ないなと思いましたけど。
あの辺のセレクトすげーなーって思うんだけどな。
まあだから人には言わないじゃないですか。
何見たのとかって言わないし、その映画が好きというか、映画に興味があるってこと自体も学校ではおくびにも出さないですよね。
あのコミュニティの中で映画好き、しかもB級映画好きなんていうのは出せないわけですよね。
だからまだ隠してるけど、きっと彼女は大学に行ったらその思いを本領発揮していくんじゃないかなと思うんですよね。
だからなんかむしろ僕霞が一番将来体制したりする可能性あるかなと思って。
なんか大学から映画撮り始めて結構頑張ってちょっと賞取りましたみたいななってもおかしくないかなと思うんですよね。
まあそのバネを貯めてるから。
でもあの自分が鉄を見に行って橋本愛衣さんやばくないですか。
頭おかしくなりそうですよねあれ。
ちょっとなんか淡い恋心みたいな感じになるかって思ったら、実はもう彼氏がいてみたいな展開になるじゃないですか。
あそこでなんか本当何これこれこんなに振り回されてんだろうみたいな気持ちになりましたね久しぶりに。
わかっててもこんなあるわけないのになんでこんなに一騎一撃してんだ俺はっていう。
なんかすごくまだまだ青いな俺もって思いながら。
何を言ってんだ俺はっていう。
失恋でいうと科学棟の裏で鞘師真さんがキスを見ちゃうシーンが一番この映画意外たくなるシーンなんですよね。
それはわかります。
明らかにあそこにいるのおかしいじゃないですか。
おかしいじゃないですか。
でもああいうことはする。
する。
偶然いたフリする。
それとなんかね知っててやるやつあるしね。
でまあ最悪のシーンを見ちゃうわけですけどちゃんと向こうも当て付けでやってるっていうのもね。
自分は学内ヒエラウキトップグループの女子っていう自覚がある人間からの強烈なマウンティングですよね。
同じ土俵にも上がってこようなのとおこがましいと言わんばかりのね叩き潰してくるわけですよね。
絶望。
それにしても東でのサイコパス演技あんな時から発揮されてたんかって思いましたよね。
いやもう感情を持たないマシーン東でマサヒロ爆誕ですよ。
39:02
木島部活辞めるっていうのは。
やりたいことが見つからない虚無の人間に彼をキャスティングしたってもう天才かよと。
もうそっからずっと彼はもう虚無を演じ続けるわけじゃないですかずっと。
ずっと虚無を演じるわけですよね。
あ、てか東でこれが映画デビューなんや。
そうですよ。
そう、改めてプロフィール見たら。
すげえな。
これにキャスティングした人えらい。
元はメンズの専属モデルオーディションでモデルデビューと。
モデルさんですよね。
しかもそれこそ公認時に。
もういくつの時だったんですかね。
結構幼いなと思ったんですけど。
20歳ぐらいやったような気が。
20歳は過ぎてたのかな。
88年生まれの2月。
22とか。
ギリギリ高校生演じれるかなって感じはありましたね。
今見返しても本当スター揃いですよねキャスト陣。
豪華ですね。
松本鎌代が出たんや全然雰囲気ちゃうって思ってたまに写真見ると。
最高ですよねあの演技。
ああいう人に不意に傷つけられたこと絶対あるわって思ってます。
高校時代に。
ああいう人の何気ない一言で傷ついたこと絶対あるわって思ってます。
本当あの人徹底して人を冷静するような立場にいる人みたいな立ち位置というか。
本当嫌というか。
そんな役は演出じゃんやーっていうね。
この映画のは?っていうシーンって僕芸術やと思ってるんですけど。
自分が絶対言われたことあるわって。
繰り返しても上木隆之助、橋本愛衣、前野智也、山本美月、松岡真夕、タイガ、東出雅一。
やばいですよね。
山本美月可愛かったですねめっちゃ。
山本美月とギャル。もう学校トップのクイーンB感。最強ですよねあれ。
最強。今まで見たクイーンBで一番強いなって。
バトルロワイヤルの一作目以来のすごい高校生キャストみたいな感じがあるよな。豪華さで言うと。
茶道でも話しちゃうんですけど、鉄帯に行ったら橋本愛衣と会っちゃうわけじゃないですか。
前田は無茶苦茶無様な映画トークをしちゃうわけですよねあそこで。
相手のキャパシティーわからない状態で優勢かな物体Xだとか言ってるわけじゃないですか。
キャッチボール用の映画トークって準備してないと、不意に映画館で橋本愛衣と出会った時に会話できないんだなと思って。
やっぱそういうキャッチボール用映画トークって準備したからダメなんだなって思って。
いやむずいですよね。鉄を見に来てるわけやし、この辺わかるかなと思うわけじゃないですか。
知らない前提で聞く方が失礼かなって思うわけじゃないですかこっちは。
42:02
それがマウンティングに思われても嫌やし。
映画トークほんと難しいと思うんですね。あんまり親しくない人との最初の触り方が。
僕さっきの高校部活トークに続いて、高校の中学校の映画館にいると誰に出くわすかわからん問題がある。
ヤマコチ君。
僕高校時代映画館行ったことないんでわかんないですね。
俺結構スモトーリオンよく行ってたよ。
僕スモトーリオンそもそも行ったことなかったんで。
社会人になってフライトプランをスモトーリオンで見るまでスモトーリオン行ったことなかったんで。
2回目行った時は映画上映会の企画持ち込んだ時やったんで。
覚えてないというか行ったことないです。
そもそも映画館って僕にとっては小学校の時に当然みんなで行くものだったんで。
オノノケ姫とかこぞってみんなで行ったりとかゴジラとかねドラえもんとかをみんなで行く場所だったんですよ。
一人で構えながら行くって大学まで経験したことなかったんで。
僕その感覚共有できてないですね。
ネタエピソードなんですけど言っていいですか。
スモトーリオンでクラスの気になる女の子を誘ってデートで見に行ったのがシティオブエンジェルっていう。
そこで行ったら部活の先輩のカップルと出会いしてすんげえ気まずかったっていうのがあった。
結局その後にシティオブエンジェルを見た後にコックってフラれたっていう苦い思い出があったりするんですけど。
いろいろと痛いことを思い出した今はそういうのを。
だから橋本愛とは出会わさんけどいろいろと気まずいことがあったなっていうのをいろいろ思い出した。
鉄をやったら成功してたかもしれないんですけどね。残念でしたね。
その後でも普通に一人でよく見てたけどアルファゲトンとかチープインパクトとか。
映画館にまつわる恋の話って考えたら私も高1?高1やったと思うんですけど中3か高1の時に幼馴染の男の子が好きで夏休み終わる日にドラゴンヘッド誘ったんですよ。
いいですね。ドラゴンヘッドいいですね。
マンガめっちゃ好きで絶対面白いからマンガ読んだことなくてその子が本当に絶対絶対面白いから見ようってマジで思わなくて本当にどうしようって思った記憶がある。
今見たら最近ちょっと見返したんですけど今見たら面白さを拾うことはいろいろできるんですけど当時ってやっぱり直球でちょっと思わないなと思っちゃって。
その子も原作も知らんから訳わからんみたいな感じになっててそんな苦い思い出がありました。私も思い出しました今。
なんじゃそれ映画館なそうそうそうこれ。
ちょっと話はどこまで戻そうかなと思ってます。
映画館に出たらちょっと思い出して話したかった。
この分け道揃えていいってこそ桐島ですよ。
45:00
自分の話にしかならないっていう。
なんかこういう話してたら例えばこのメンバーが同じクラスやったらとか思ったりすることあるんですよ。
なんか大人になったら今やからこそ仲良かったりできるけど同じクラスやったら仲良くないやろうなとかっていう人いるじゃないですか。
逆に大人になることってそういう人とも仲良くなれるっていうのが一つのとこやなと思ってるんですけど。
それはそうだと思います。
多分おってもなかなかお互いが映画好きって気づき合えないんじゃない?
隠してるか気づいてないかですからね。
そうですね。なんて言うんだろう。
桐島だとこうちょくちょくこうお互いぶつかり合うことっていうかことがあるじゃないですか。
例えば映画部のことを言えてる女子がちょっと笑うみたいな。
けど実際って多分無関心だと思うんですよね。
多分同じクラス内にいて特に交わらない。
いるのはわかってるけど特にそこにはなんかすごい薄いベールのように仕切りみたいに分けられてるみたいな感じなのが本来は近いんじゃないかなっていうのは思っていて。
僕クラスに前田さんとかいても多分一回も話さずに終わるんじゃないかなって多分思うんですけど。
いや私意外と絡みに行くタイプだと思うんですよ。
で、うざがられてるだろうなと。
多分山口さんとかにはあいつうるせえなって思われてると思います。
あ、そんなことないですよ。
多分僕、やった今日前田さん絡んでくれたみたいな感じで言ってたと思いますよ。
わかるわかる。
そんなキャラですか?
いやでもその絡んだ時はちょっと意気高い人とかするんですよね。
ちょっと前田ーみたいな。
僕やったら前田さんありがとうぐらい普通のテンションを装って話しかけてもらえたなーみたいな感じで。
俺もむっちゃナイスでむっちゃドキドキしてんのよ。冷静襲いながら。
面白いですね。
あの、霧島の中でもバレー部のめっちゃ怖いやついるじゃないですか。
はい。
あいつって普段めちゃめちゃ女子と喋るの下手くそなんですよね。
話しかけられてもうんって言ってるんですけど。
感情が荒ぶった時だけめっちゃ攻撃的に喋りかけるんですけど。
あれって攻撃的に喋ってる時ちょっとテンション上がってたりすると思うんですよね。
自分がこのモードじゃないと女子と喋れないから。
この不機嫌なエネルギーを利用して女子と喋ろうみたいなのってちょっとあったりすると思うんですよね。
いやー山口さん。
その分析はなるほど。
この映画のコメンタリーとかした方がいいんじゃないですか。
みんな複合性付き上映。
結構いろいろ喋れるとこありますからね。
あとこの映画の中で一番嫌いなのは映画部の顧問なんですけど。
生徒に文芸映画を、しかも趣味丸出しというかもう自己満足でしかない文芸映画を押し付けるっていう。
で、ゾンビ映画撮りたいって言ったら、それは本当にお前の話なの?みたいなこと言って。
48:01
俺の話に決まっとるだろうがっていう。
そうっすね。
あれほんまムカつくなと思って。
あのね、全校集会での公開処刑もあいつのせいじゃないですか。
多分そうでしょうね。
大学の演劇部でやれよと、そのテーマ性は。
高校生に付き合わすなと。
しかも本来的にもうB級オタクのメンバー使って、そんなんやらすなと。
ゾンビ撮らしたれよって思いますよね本当に。
でもなんか思い出したのが、私その中学水泳部で、水泳部のコーチみたいな先生ともう一人サブで先生いたりするじゃないですか。
その先生が演劇部も兼任してて、その先生がすごい演劇に力をめちゃくちゃ入れてて、
でもうちの学校でその演劇部って、それこそヒエラルキーで言ったら一番下やったんですよ。
もうスポーツでもないし文化系でも。
英語の演劇部もあったんですけど、そっちは結構メジャーというか文化系では結構人数も多かったんですけど、
日本の演劇部の方は本当にもう最小メンバーでやってるような部活で、
私なぜかその先生にすごい勧誘されてて、演劇部に。
でもなんかその本当は当時ちょっと入ってみたかったというか、やってみたかったんですよね。
一回見に行ったりして、でも入る勇気なくて、
なんかそれこそこの部活に入ったらもう周りからどんな仕打ちを受けるかわかったもんじゃないなぐらいの感じだったんで、
なんかそれちょっと後悔してますね今。
なんか周りのこととか。
今やったらね。
本当に何言われてもええやんって思えるんですけどね。
正直今やったらそのいなし方も分かってるじゃないですか。
映画とか好きなんとか漫画とか好きなんとかアニメとか好きなんて言われても、
まあそうなんだよねって、なんかうまいこと言いなせるんですよね今やったら。
でもあの頃絶対無理やったなと思うんですよ。
かわし方とか。
あとまあ別に他に世界があるから、
今ここでそこまであなたの目気にしなくても自分は大丈夫みたいな確信もなかったし、
そうなっちゃうのはしょうがないよなっていうのはありますよね。
やっぱり今よりもオタクっていうものがそんなに日の目を見てなかった最後の方じゃないですか。
10年前ぐらいって。
うんうんうん。
そうっすよね。
もう10年以上前か15年前ぐらい。
それもあるんでしょうね。
今やったらもっとアニメとか漫画とかが好きってこういう子も多いんじゃないかなって勝手に思ってるんですけど。
サブカウルチャーがメインストリームになりましたからね。
あともう一つの世界を持ちやすくなったと思うんですよねやっぱりSNSのおかげで。
まだやっぱり霧島の時代ってやっぱりまだ柄系じゃないですか確か。
まだ柄系だとまあミクシーとかあったんかなってまだ分からんけど。
時代的にはあった。
あったあります。
ただパソコンですね。
まだやっぱり柄系だとやっぱりどっか別の世界でみたいなのはちょっとまだハードルが高かったんじゃないかなっていう。
51:03
確かに。
ミクシーももう自分としてやってましたもんね大体の人が。
本作だと山本美月のリサだけiPhone3G持ってるんですよね。
一人だけスマホなんですよ。
一人だけ明らかにiPhoneなんですよね。
松岡真由でさえ柄系なんですよ。
超えられない壁。
超えられない壁。
そういう見方もあるか。
やっぱりそこに境界線はあってちょっと松岡真由の役の名前忘れちゃったね松岡真由って言われますけど。
松岡真由も山本美月の言動を恐れてるんですよね。
ちょっと太った瞬間に機嫌悪くすることを恐れててやっぱりそこには明確に1番と2番っていう差があったりはしてそこも怖いなって思いながら。
そんなシーンもありましたねなんか機嫌が悪くなっちゃってみたいなすごいごめんごめんみたいなというシーンありましたもんね。
結構普段仲良くしてるけど余裕がなくなった時に根っこにあった階級みたいなのがあらわになるのが結構あるんですよね本作って。
バレー部の中でもタイガとあの怖いやつ。
普段仲良くしてるんですけど木島が辞めるってなってギスギスしだしてからどうも上下関係が生まれてきたりとかっていうのが暴かれちゃったりとかねなんかそういう安定が崩れていっちゃう中でそういうのが暴かれちゃうみたいなのが描かれてたりとか。
本当閉じてるコミュニティだからクソな怖さみたいなのは本当によく描かれてるなあとは。
あとちょっと僕桐島を最近見て思ってることでこの話はしたいなと思ったんですけどさっきオタクが一般化したっていう話してたじゃないですか。
でオタクっていう属性を得やすくなった時代だなとは思ってて結構そのよく話題に上がるので映画を倍速で見て映画を見たっていうステータスを得るためにみたいなニュースとかもたまに流れてきたりするじゃないですか。
だからその要はオタクっていう属性を手に入れるためにアニメを見るであるとかそういう趣味に吹けるとかっていうのが結構一般的になってきてるっていうのがよく言われてることとしてあると思うんですよね。
で本作でずっとやりたいことがない人間よりやりたいことがある人間の方が偉いじゃないけど尊いみたいなのはずっと通定して描かれてるんですけどそうでもないんじゃないかなって僕最近思うようになったんですよね。
でやりたいことがあるっていうことが属性化してるというかオタクであるっていうことが本作でいう部活と同じようになってるんじゃないかなと思って。
そこに所属することで安心できるからみたいなものなんですよね。ゆりかごって言ってもいいかもしれないです。
だからやりたいことがある人間ってやりたいことがない人間よりいいよねっていうものが共有されすぎたことでやりたいことがないっていうことを言うのが怖いみたいな世の中になってるんじゃないかなってちょっと思ってるんですよ。
それって多分SNSめっちゃ関係あると思ってて。今までだったら周囲にある人あるいはマステレビとか雑誌とかのマスと自分っていう関係性だったのが1対1が無数みたいになってより自分っていうものが何かっていうのが問われるようになってると思うんですよ。
54:05
じゃあ好きなものがあるっていう属性を手に入れるために結果的に好きっていう箱の中に入るみたいなことをしてるってめっちゃあると思うんですよね。
本質的にこの映画の中で描かれている安住するための場としての部活と同じ意味合いのものとしてのオタクであるとか好きなものってなってるんじゃないかなと思って。
自分が映画好きだから自戒を込めて言うんですけど、映画を好きであるっていうこととカッコつきの映画ファンであるっていうことって微妙に違うんですよね。
それで映画ファンっていう改革を自分につけることで防御してるみたいな人は多分いるとは思ってるんです。
映画を見てる自分が好きっていうやつですよね。
それってめっちゃあると思うし自分だってゼロじゃないと思ってるんですけど、それが比重大きいのはふとした瞬間に自分が崩れ落ちそうなぐらい辛い瞬間が来るんじゃないかなと思って。
自分がそうならないようにしようとも思ってるし、もしそういう人がいるとしたらちょっともしかしたらしんどかったりするんじゃないかなと思ったりする時もあったりするんです。
なんでその今見てむしろそれがよりこの映画の中に見出したというか、好きなものがあるっていうことのゆりかごみたいなのとしてのメタ波としての部活みたいな。
でも部活に所属しているっていうだけではそれのことが好きっていうことにはならないんですよね。
マイアにとっての映画部とかキャプテンにとっての野球部であるとかっていうのは映画化好きって野球が好きっていうのがあるんだけど、
それ以外の人、本作には描かれてない人であるとか、あるいは帰宅部にあるメンバーにとっての何かみたいなものって単にその箱でしかなかったりするっていうのが辛いなと思って。
そこがむしろただ好きなことはあるっていうものは本当に自分の内側にあるものなのか、それとも単に自分を防御するための外側の箱なのかってよくよく考えると結構怖いなと思って。
自戒込めて思ったりはしたんですよね、最近。
SNSが出てきたことによってそうじゃなかったものがそうなっていくことも正直あるじゃないですか。
例えば私も学生の時なんて自分が漫画好きとか映画好きっていうことを本当に別に話す人がいなくても全然よかったし、
そういう人を探そうっていう発想もなかったし、別に一人楽しんでて十分だったんですけど、やっぱりSNSでいろんな人とつながることもできて、
その楽しさももちろんあって、それで得られるような情報とか知識もあるんですけど、
昔みたいな純粋さがどれだけ保ててるかなって思う時は正直ありますね、自分でも。
昔の自分が羨ましく思うこともあったり、知識とかもない状態で自分で見て当たり外れを引く楽しさってあるじゃないですか。
今ってもうそれがだいたいちょっと調べたら星何点とか出てくるし、人の意見もすぐ流れてくるから、
57:04
なかなかこの純粋に自分の中で消化するっていうこと自体が結構意識しないと難しくなってきてるかなとは思いますね。
それは僕もありますね、やっぱ。
映画の感想とかちゃんとツイートとかする人なんてやっぱりどうしても自分が書く前は人の感想あんま読みたくないんですよね、やっぱり。
なんかそういうのとかもあるし、やっぱでも知らず知らずのうちにやっぱそういう影響ってやっぱ受けてるかなとはやっぱ思うんですよね。
どうしてもこの人のこういう見方がなるほどなって思って、自分もそういう見方してみようとかって思ったりとかもするかもしれんし。
それはすごくよくわかりますね。
あと楽しみ方がmemeに染まりやすくなったとも思うんですよ。
この用語を使うことでこの映画を楽しんでることになるみたいな。
この用語を使えば君も今日からこの映画のファンの一員だみたいなのが保証されてるmemeみたいなのって存在してると思うんですよ。
ありますね。
それを使うから自分は大丈夫みたいなのってあると思うんですよ。
そういうのとからはもう絶対距離を置きたいと思ってるので、よくツイッターで実質何々とか過剰書きで強いことを並べ立てるような感想とか見ますけど、
まあ別に否定はしませんけど、僕はそこにはいかないかなっていうのはやっぱり意識はしますよね。そこは。
そこはもう距離感ですよね。自分が絶対に影響を受けないはずがないし、そういうものも正直今のサブカルチャーの楽しみ方の一つだと思うんですよね。
memeを共有してそれ自体が何かコンテンツになっていくって絶対今あるじゃないですか。
ありますね。
それを否定することはできないんですけど、何だろう、画意つかしすぎちゃうかなとも思うし、何なら本質をずらしていくことの方が大事だったりするじゃないですか。作品から。
僕的には得意ではないかなと思ってはいますね。その感じは。
なんかやっぱり一番難しいのが、絶賛されてる映画とか作品に対して全然面白くないんだけどって思う気持ちって結構共有できなくて、SNSではほぼ共有できないと私は思ってるんですよね。
やっぱりネガティブなこと発信するとその意図もちゃんと届かないっていうのもあると思いますし、逆に言うとそういうのって直接会って話す醍醐味かなとも思ってるんですよ。
なんかその映画に対する議論というか賛否の部分って、そこは結局SNSが発達しても、そこの部分どこがおもろかったとか、例えば今日の話とかも、今日本当に私この回超楽しいなって思ってるんですけど、自分のこの作品への解像度めっちゃ上がったやんって思ってるんですけど。
やっぱりこう、なんかそういうこの作品の良さ分からないんですけどみたいな話とかって、結構ちゃんと人と人対人で会って話したり、直接話さないと楽しめない部分だよなっていうのは感じますね、最近。
1:00:01
どうしても細かいニュアンスが伝わりにくいんですよね、そういう時って大体。で、そのニュアンスが伝わらないがために、なんでこれが理解できるのとか、これが面白くない理由がわからないみたいなことに繋がって、で、かえって断絶が生まれちゃってみたいなのが結構あるよなというか。
僕も結構ツイッターでこの絵がつまんなかったというか、これダメだったわみたいなのを書くんですけど、で、それがやっぱ基本的に周りはみんな絶賛してるみたいなのもたまにあるんですけど、一回なんかDMですごいわかりますみたいなメッセージをもらったことがあって、多分表ではなんかそれは書けないんだろうなっていう感じの。
そういうのはなかなかSNS、ツイッターでいっぱい人が見る中ではやっぱり書けにくいんだろうなっていうのは思いますね。そこでも僕はちゃんと書くようにしたいなと思ってるんですけど、まあ難しいですよね、その辺は。
その茨の山の中をいかにテクニカルにくぐり抜けるかっていう面白さもちょっとあったりしますよね。
前、Greatest Showmanの感想をツイッターで書いたときに正直ちょっと面白かったけど、すごい良くない映画なんじゃないかなと思って、これをどうやって表現しようかなっていうので結構こねくり回したツイートをしたときに割と100リツイートぐらいされたことがあって、このこねくりが届いたなっていうちょっと面白みがあったんですよね。
Greatest Showmanって割と絶賛されがちな映画かなと思ってて、わかるんです。純粋に面白い映画として理解できるんですけど、これは言ってることはいいのかみたいなのをどう処理するかっていうのを思ったときに、別にそのGreatest Showmanを嫌いな人にこの感じは伝えたいと思うし、好きな人にもちょっとこの映画のいびつさみたいなのを飲み込んでほしいっていうのもあったんで、ちょっとそのひねった言い方にしたんですよ。
で、直球でこの絵がダメだって言ったら好きな人は飲み込まないんですよね。それを飲み込んでもらうためにはどうしたらいいかみたいなのをひねってしてっていうのがあって、あれはちょっと自分的に面白かったですね。
わかりますね。いかにダメだったっていうのにもすごく気を使うわけじゃないけど、どう描いていけばちゃんと伝わるかなみたいなのは考えるし、あとやっぱダメだっただけでもないよねっていうところはちゃんとそこはちゃんと言っていく必要があるよなっていうところはちゃんと言わなきゃいけないし、なんかやっぱそういうところはすごく僕も感想を書くときってすごく気をつけてるところですね。
なんかちょっとそれちゃうんですけど、グレイテストショーマンとララランドって同式ぐらいにやったじゃないですか、上映されたじゃないですか。で、結構私、実は私両方見てないんですけど、周りでどっち派かにだいたい別れてるんですよね。グレイテストショーマンのほうがよかったっていう人とララランドのほうがよかったっていう人、別れるんですよ。
私その別れる人の傾向とかをすごい分析したいなってずっと思いながら。面白そうなことしてますね。まだ分析に行っちゃったんですけど、ちょっと私自身が見ないと分析できないんであれなんですけど、見てない人からしたらちょっと両方同じような感じちゃうんって思っちゃうんですけど、結構派閥別れてるから面白いなと思うんですよ。
1:03:14
ちなみに僕はどっちもそんな好きじゃないんですよ。
ちょっとこれあれですね。
これツイッターに書けない。
またいつかのこの雑談トークのテーマに入れ込んでほしいです。
公開できるかなそれは。
ちなみに僕は言わずもがなですけど、ララランドの派ですかね。
ですよね。チャジルですからね。
言わずもがなだと思うんですけど、ララランド派ですかね。選ぶとしたら。
花口さんは?
ちょっとだけグレイテスト評判よりかな。
面白い。
君はどっち派ですね前田さんは。
面白いです。
ちょっとキリシマの話に戻すんですけど、僕この作品はそういう人生の虚無とか好きなものと付き合うっていうのはどういうことであるとか、
人間関係の複雑さとかいろんなものが偶和的に入ってるすごい完成度の高い作品だなと思ってて、
ほぼ完璧だとさえ思ってるんですね。
僕この作品に関しては。
一人の人間が部活辞めるってことに対してそういう騒ぎ方はせんやろみたいなのも正直あったりはするんですけど、
そこはもう映画のならではの飛躍かなとは思ってて、それはそれでありかだとむしろ。
だからこそこの作品が映画として成立してると思ったりするとこなんですけど、
一個だけちょっとやりすぎだなと思ってるところがあって、キリシマらしき人が出てくるじゃないですか。
屋上に屋上に居るやつかなと思ったけど。
あれがキリシマっていうのは描かれないんですよね。
エンドクレジットでも屋上の男子みたいな感じでしか書かれてないんですよ。
あそこの展開って変なんですよね。
パーカーの奴が屋上に居る男子が飛び降りるのを見たんですよ。
大騒ぎというかみんなで走っていくんですけど、屋上に居たって言うんですよねあそこ。
ちょっとその論理立てがおかしいっていうのもあるのと、
後で飛び降りたことに対して誰も何も言わないので、幻か何かかなっていうのがあるのと、
もう一つ映画部のグループが屋上に撮影をしに階段登っていくときに、
歩いて階段を降りていく男子がいるんですよね。
彼が何かっていうのも語られないんですけど、屋上に居たのは霧島らしき人しか居なかったので、
あれも霧島なのかなっていう風なのが想像されるんですけど、
まずここがちょっとその飛躍してるというか、非現実的な描写になってるわけですよね。
じゃあ実際屋上に居た男子生徒は何だったのっていうのが語られないし、
2人居たことになっちゃってる。
1人は飛び降りて1人は階段を降りていったってなってるとかっていうのが不自然だったりはするわけですよ。
あれはもうズバリメタファーなのかなと思ってて、霧島っていうものを崇拝してたメンバーですよね。
1:06:01
その帰宅部のメンバーとかは。
霧島を崇拝してたメンバーは、霧島が部活辞めるっていうことは屋上から飛び降りるようなことであるというふうに見たと。
一方で映画部のメンバーは、自分がよく知らない男性とがただ階段を降りただけっていうふうに描いてると。
そんな大騒ぎするようなことではないと。
ただ降りただけであるとっていう。
その違いっていうののメタファーかなとは思ってるんですけど。
この映画って基本ある程度エッセンスは凝縮しつつも、リアルな学生生活の描写で、そういう偶意みたいなものを込めてる映画だと思うんですけど。
あそこで急に、偶意のための偶意みたいな感じになってるなと思うんですよね。あそこ。
言いたいことのために現実を歪めた描写になってるなと思ってて、そんなことしなくても伝わるよって思うんですよ。
どっちかというと僕は本当に現実で起こりうることだけを積み重ねて描かれる映画であってほしかったかなと思って。
あそこだけね、ちょっとやりすぎかなって思ったりはしたんですよね。
そんなことないですかね。
僕この映画好きというか背骨なんで、背骨なんでやっぱりちょっと座りの悪い部分気になっちゃうところはあるんですよ。
なるほどな、そこまで考えてなかったというか。
あれ飛び降りたって言ったのか全然思い出せない。
いや言わないんです。屋上にいるって言うんですよ。
だから姿を見ただけなんだと思うんですよね。
ただその飛び降りたように見えたと。
そこがあまりに比喩的すぎるというか、偶意を込めすぎだろうっていう。
なるほど。
本作の好きなところ、エンドロールで役名の隣に所属部活が描かれるんですよね。カッコつきで。
部活に所属しているメンバーは前田映画部とかってカッコが来て、帰宅部はカッコ自体がないんですよ。
だから所属がないって表現されるんですけど。
広木、東で政広だけは空白のカッコがあるんですよね。
そう。あれすごい頭身ときますよね。なんかあの空白なーって。
一番初めに見た時、この映画で一番刺さったのはあそこだったんです。
そもそも帰宅部のメンバーは何の器もないんですけど、彼はまだその器自体が存在してしまっていることで空虚になってしまってるんですよね。
ただ、まだ何かを入れれるんですよ。むしろそれを今探してるからこそ彼が虚無なんですよね。
ググググググって来てあそこ。
そうですね、あそこね。
でもラスト、高橋優の日和田昇でガン上がりですよ。
もう完璧ですよね、あの歌、この映画に対して。
あと撮影が高知県。
なんですよね。
そうでしたね。
高知なんですよね。
学校の校内の導線とかがすごい良いなって。
1:09:01
グランドから高台になって坂になって校舎に上がっていくっていうのがすごい撮れる絵の可能性が広いというか、すごいいろんな絵が撮れてるなと思って。
めちゃくちゃ良いロケーションやんっていう。
確かに。原作では多分関係ないんですよね、そんなのは。
原作ね、関西らしいんですよ。
関西弁らしいんですよ、聞いたところに。
そうなんですね。
そこで、方言でないことで、どこかでないというか、みんなにやってはまるような感じになってるっていう。
浅井涼さん自体は岐阜の生まれと。
確かそうですね。浅井涼はほんとヤバいですよね。
何者もめちゃくちゃ好きな絵なんですけど。
何者もつらいな。
この話終わらないですね。
ちょっと時間ヤバいんで。
時間大丈夫?
しましょうか。
続きますね。
こんな感じですよ。
語りがいありましたね。
録音時間は多分最長じゃないかな。
こっから端折りますけど、それでも一番長い回になるかもしれないですね。
また、どっかでパート2がやるかな?
正直、僕ら映画の話してる時って常にこれの延長なんじゃないかなと思ってて。
まあね、そうかもね。
僕らも霧島の続きを生きてるんですよ。
霧島の続きであり、何者の続きでありっていう。
かなり聞いてる人を置いてけぼりにしてる気がするな。
一応ちょうどエンドロールの話迎えたんで、ここで終わりたいなと思います。
来週は空白でいいですよね。
空白楽しみにしてます。
楽しみでありつつ、見たくないって。
見たくない。
そうですね、大変辛いです。
来週は空白でお願いします。
はい。
では、お知らせになります。
これまでも月一ペースで開催しておりました大阪の南森町にある日替わりイベント型カフェバー週間曲がりにて、
10月も映画の話したすぎるバーを開催させていただきます。
日にちが10月16日土曜日ですね。
オープン時間とクローズ時間と、あとアルコール提供と、ちょっとまだどうなるか未定です。
おそらく10月入ったタイミングぐらいで正式な案内させていただくかと思いますので、
週間曲がりのSNS、あるいはこのPodcast内でのお知らせ、あるいは映画の話したすぎるバーのブログ等で最新のお知らせはご確認いただけたらなと思います。
はい、それでは映画の話したすぎるラジオ第27回、
桐島部活辞めるっていうの回を終わりたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さよなら。
さよなら。