だからそれ聞いてお!って思いました。
そうなんですよ、まさにそのある種震災があったということはもちろん彼らの土手、彼らの呪いでもあるんですけど、
ある種だからここにいるっていう結論に至っていくのがこの映画のちょっと面白いところで。
で、この映画において海産物ホヤを食べるっていうところっていうのがすごくいろんなメタファーをはらんでいるんですけど、
例えば震災で亡くなってしまった方の翌年にはだいぶホヤが取れたっていうような、多分これ本当の一話があって、
だからしばらく海産物が東北のあたり食べれない方がいらっしゃったっていうふうなお話が劇中に出てきたりするんですけど、
ここからその海産物をどう折り上げつけていくかっていうのはある種亡くなった方というか震災っていうものと自分、
あるいはそこで亡くなられた方々と生きている自分っていうのを折り上げつけ方っていう一個のわかりやすいメタファーというか、
でもなっていて、あとはこの土地で生きていくことそのものを受け入れるって話にもなっているので、
そういうのも含めて食べるって描写の多層性みたいなものもこの映画は結構描いていて、
とにかく確かにこれはちょっとすごい映画だなっていう感じがしました。
あともう一つもちょっと土地に目指したお話なんですけど、
遠いところっていう映画を見てきたんですね。もう一個アンコール上映でやってた。
こちらは舞台が沖縄になるんですけど、沖縄のいわゆる若者の貧困率が非常に高いっていうのは有名な話じゃないですか。
まさにその当事者、劇映画なんですけど、そこにいるヤングキャラ的なっていうか、
ある種若い母親というか若い夫婦がどのようにこの土地で生き抜かなければならないのかっていう、
ある種のフィクションになりながら現実を描いたような作品なんですけど、
個人的にはおととしのマイスモールランドにちょっと通じるぐらい来てしまった映画というか、
割ともうほぼほぼ悲劇的な話というか、希望のないようなお話なんですよね。
すごく貧困で、主人公母親なんですけど、その母親は高校生、中学生の頃からキャバクラで夜のお仕事をされているわけですよ。
そうしたら終えない状況だし、そこがその土地のある種のスタンダードになっているような状態。
父親も父親で、沖縄って若い男性が働けるような仕事場っていうのはそもそも少なくて、
っていう環境から、貧困にならざるを得ない状態で2人が貧困になっている。
しかもおそらく20代、20歳前の2人がその状態になっているっていうのをずっと見せられるような映画なんですけど、
とにかくこれはこれでその土地を離れられないというか、この土地にいるがゆえに鎖で繋がれてしまった2人のお話なんですけど、
なんかこの映画、結構アプローチが面白いという言い方いいのかな。
でもすごい誠実なアプローチをされてて、
その俳優さんお二人、基本的にはその夫婦の方が、夫婦が演じられているお二人がいらっしゃるんですけど、
その二人が撮影の1ヶ月前からフィールドワークと称して、
キャバクラであったりとか、あるいは土木の現場に入って、
登場人物がいるであろう、役者の名前で入ってですね、入って、
いるであろうお仕事っていうのを1ヶ月間体験して、その中で内縄口も覚えていって、
それを踏まえた上で、脚本っていうのはその日撮影するところはその日のまま渡すっていう形で、
ほぼ体当たり的に挑まれた作品らしいんですね。
だからこそ、ちょっと途中以降、これは演技なのか、そうじゃないのかっていうのが、
もう正直分かんなくなってくるっていう。
実際、今回、役者の方二人のティーチェインもあったので、そこでいろいろお話も聞けたんですけど、
実際ご本人たちも、あの時の自分は結構アイデンティティとして、どう演じるみたいな演技プランではないと。
もうその人になりきるしかない状態にまで、ある種、自分を追い込んでやられてたので、
ちょっと確か映画として、ドキュメンタリーに近いって言っちゃっていいような、
画角は劇映画なんですけど、ちょっともう、なんていうかな、そのぐらいの苦しさがあるというか、
そんな映画でした。こちらももちろんめちゃくちゃすごい映画でしたね。
その撮影アプローチ、王国を思い出したりはしたんですけど、
あと、沖縄の経済的困窮状況が背景にある映画っていうと、
今年だとゴードボーイとかも、ベトナムはエンターテイメント映画なんですけど、
やっぱりその経済的な苦しさっていうのが、背景に間違いなくある映画ではあったので、
そういう意味でも共通している部分があるっていうのは興味深いなと思いましたね。
とにかく劇中、内縄口がほぼほぼネイティブに出てくるんで、途中聞き取れないところ多々あるんですけど。
そうですよね。僕も住んでたけど聞き取れないときは本当に聞き取れないかったので、
僕は沖縄には住んでましたけど、そういったところまでめちゃくちゃ感じてて生きてたかっていうと別にそういうわけではなかったんですけど、
確かに住んでて思ったらなんとなく、ここから出るのむずいなみたいな感覚はあったんですけど、
なんでだろうな、空気感ですかね、それは単にですけど、僕の場合は。
それは飛行機使わないといけないっていう段階でもちょっとハードル高いなっていう感じもしますし、
すごいここに出るのむずいなみたいな感覚は、僕も住んでてそういった空気は感じてたので、
逆にちょっとその答え合わせがされてきてからは少し、
あ、なんか普通になったなって感覚も少し覚えたりはしたんですけど、
それでも総合的に非常に楽しんで見れた映画かなと思うんですけど、
あと、その殺し屋みたいなやつが本当に良いんですよ。
まずね、スーツ着てる殺し屋っていう時点で旧代展は撮れてるわけなんですけど、
ちょっと抜けてるんですよね。
めっちゃ強いんですけど、ブシブシでドジこいてるんですよ。
あと、コーラばっか飲んでるんですよ。
コカ・コーラの瓶の過去コーラにストロー挿して飲んでばっかりいて、
食べ物にこだわりがあるやつってなんかいいじゃないですか。
あと、ファッションとか持ち物に対するこだわり強くって、
冒頭でそいつのアクションシーンのつかみから始まるんですけど、
そのぶっ殺す相手の血が靴について、
あ、この野郎めっちゃ並んで買った靴なのに汚しやがってみたいな感じで、
自分が暴力で傷つけて帰り地なのにそれで勝手に怒ってるんですけど、
靴に対するこだわりとか、あとベンツ乗ってるんですけど、
いちいちベンツって高えけど、やっぱこんだけ丈夫だから高えんだなみたいな、
いいもの持ってることに対する言及をいちいちしていくみたいな、
変なこだわりがあるところ。
別にそこにキャラクター的な深みがあるというより、
あくまでキャッチーなキャラとしての要素が楽しんで見れるなっていうのがあってですね。
一方でコミカルでありながらも、バイオレンスなとこがしっかりバイオレンスだし、
エグいとかしっかりエグいっていう楽しさもあって、
あと遺産争いの話も非常に胸くそ悪い話になっていくし、
結構僕は好きですね。
片肘張らずに見て非常に楽しいっていう感じの映画で、
サクッと間の時間に見ていただけたら楽しめる作じゃないかなっていう感じでしたね。
さっきの殺し合い描写機で去年公開されたデビッド・フィンチャーのザ・キラーとかもちょっと思い出しましたけど。
そうですね。
ただ多分もっと軽いと思うんですよ。
なるほど。
偏屈さそのものに味があるというより、あくまでキャラって感じ。
ワンピースのキャラみたいな感じかもしれないですよ。
なるほどね。分かりやすい。
そっか。
気になってはいたんですけど、
確かザ・ウィッチの監督の人ですよね。