00:00
前の電気を切ってもらったので、皆さんの顔も見えるようになりました。
ちょっと眩しかったですけどね。これでもう、対等な。
対等?
顔が見えないって何か。
確かに、暗闇に向かって喋ってるのかみたいな。
ホラー映画みたいな。
ホラー映画みたいな。
私は誰と喋ってたんだみたいな。
じゃあ、後半戦行きましょうか。
ただちょっと順番、どうします?
もう一回シャッフルしましょう。
もう一回シャッフル。
もう一回シャッフルします。
その前に、ちょっと間は急大で。
再生が多い回の発表。
年末毎回やってたんで、ちょっとそれだけ簡単に発表させていただこうかなと思います。
これ、ポッドキャストって各プラットフォームでの再生数ってきっちり元の方に反映されなくて、あくまで概算にはなるんですけども。
これは2023年じゃなくて、これまでの全ての合計になります。
では第10位、第68回トップガンマーベリック、お待ちどうさまトムが来る、トムが飛ぶ。
本編パートですね。
1831回です。
9位、1860回。
第46回スパイダーマン、ノーメンフォーム、マルチバースの向こうから君を救いに。
8位、第29回007、ノータイムトゥーダイ、やっぱりダニエル・ボンドが好きなの。
根強いですね。
第7位、第17回リュウト・サバカスの姫、サンピディジマル入り混じる第2議論、初期の神回だと思ってます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
これでワイスピごっこができますね、コロナビールなんでね。
ちょっとやっておきましょうか。
ファミリーの絆にみたいな。
ありがとうございます。
リュウト・サバカスの姫は初期の神回だと思ってます。
神かわかんないけど、初めて意見がぶつかった回として、記念すべき回だなと。
第6位、1916回、第96回、お待たせしました、2020年映画ランキングベスト10。
後編5位から1位発表と投票結果発表です。
第5位、1954回、第44回、2021年映画ランキングベスト10後編、小スカイスランキングと5位から1位発表、投票結果発表ということで、
2021年って、近々僕2020年のベストに抜かれると思ってたんですけど、なぜかまだ2021年の方が伸びがいいっていうのが不思議なんですよね。
結構現在進行形で再生されてるってことなんですか?
そうなんですよ、意外と。
外に私います?
いるよ。
だいぶ初期からいるから。
ベスト回はいるでしょ?
ベスト回は基本はいますよ。
何を1位にしたか記憶はないですか?
さすがに覚えてないですよね、そこは。
第4位、第100回、窓辺にて、窓辺で語る人生のこと、あなたとのことっていう、この回が伸びてるのは今泉力也監督にリツイートされたから。
03:10
そうですよね、びっくりしましたね。
見たことのないグラフを描いたんですよ、本当に。
しかもあれ、ラジオのアカウントじゃなくて、僕宛てに来たんですよ。
僕のツイッターのアカウントに来たので、めっちゃびっくりしましたね。
いやー、えーみたいな。
今度飲みに行きましょうみたいな約束までありましたよね。
飲みに行きたいね。
世話話してくれるんやって。
来年は呼ぼうや。
来年呼ぼう。
ゲストに。
あ、でもアンダーカレント触れられてないから、もう無理です。
第3位、第126回、君たちはどう生きるか、それはメッセージか一人言か、最強作家のむき出しすぎる自分ってことで、すさまじい追い上げで3位に入りました。
すごいですね。
すごいです。めちゃめちゃ聞かれてる。
よくわかんないんじゃないですか、皆さん。
人の話を聞きたい作品っていう感じですよね。
我々もわかってないけどな。
わかってないんですよ。わかったふりしてるだけで。
第2位、2104回、第63回、新ウルトラマン公開直後の緩衝直後、言いたい放題座談会ってことで、特撮作品界が伸びるのちょっと僕怖いんですよ。
特撮を聞かれるのは怖い。
基本日も結構言うから、2番目に聞かれてます。
第1位が2316回、第97回、THE FIRST SLAM DUNK人生がバスケットになる、では添えるだけってことで。
スラムダンクなんだ。
スラムダンク界めっちゃ聞かれてました。
私去年のベスト回で、実質これスラムダンク1位になるでしょって言った結果が反映されてます。
1年かけてちゃんと。
1年かけてちゃんと。
なるほどね。
その感じで長所回数ランキングの発表を終わりたいと思います。
ではですね、ちょっと前田さんから物言いが入りまして、鳥は嫌だということで順番をもう一回決めます。
ちゃんと見といてくださいね。
みんなも嫌だと思うよ、前田が鳥は。
違う違う。
一番球が飛ぶから。
飛んでるから。
一応もう一回見といてくださいよ。
ちゃんとやってるんですからね。
はい、よーい、はい。
え!?
ごめんなさい、これもう一回入れ直さんとダメなの。
順番変わらなかったんですか?
変わらなかったです。
姿勢が行われずに済みましたね。
いきますね。
あ、これF5戦とダメかも。
F5って何?
あの、後進戦とダメかも。
あーなるほど。
これで決めちゃいます?
いきますね、せーの。
あ、一番前田さん、二番大石さん、三番山口、四番マリオンさんでいきます。
06:00
それはそれでどうなんよっていう。
じゃあ押してるんで早速いきましょうか。
では前田さんの2023年映画ベスト5位から1位の発表をお願いします。
はい、5位、ほつれる。
おー来たー。
来ましたね。
4位、理想郷。
3位、ソフトクワイユート。
2位、退治。
1位は、悪い子バビーです。
ですよねー。
なるほど。
じゃあそれぞれ。
ほつれるは最近進めていきたいって見てみたんですけど、
なんか私恋愛の嫌な目を見れば見るほど恋愛が好きになるというか。
人間に対してもそうなんですけど、嫌な目を見れば見るほど人間が好きになるんですけど、
こんな非合理的なことができる動物って良かったなって思うんですよね。
すごい。
今回、染谷翔太がめちゃくちゃ良かったんですけど、
染谷翔太ってすごい色んな役ができる役者さんやなって思うんですけど、
意外と男としての染谷翔太を見るのって意外と初めてじゃないですか。
確かにね。
こういう役で見るんで。
それはすごい良くて。
確かに。
このメンバーとか人とも話したくなるような映画だなと思って。
ベストの中では邦画唯一入れてるんですけど、
2023年の邦画で一番好きな作品でした。
なるほど、なるほど。
ほつれるは皆さんも入れてるんで。
そうですか。
もうたっぷり話したんで大丈夫です。
先に行きましょうかね。
4位理想郷なんですけど、
多分大石さんがもし話されるのであれば、
コピペでお願いしたいと思います。
先に話してください、それは。
色んな切り口から話ができる作品ですよね。
だから見てる時は正直、そんなすごく面白いなと思って見てなかったんですけど、
私は見終わった後に思い返すと色んな捉え方ができたり、
色んな切り口の視点を持ってみるのが面白い作品かなと思って、
価値観の違いが出る時に人間の傲慢さってすごい出ると思うんですよ。
それを俯瞰で見てる自分の傲慢さもすごいあるなと思って、
さっきも言ったんですけど、
そういう人間の傲慢な部分とかが愛しいなと思うので、
そういう意味でもこの映画は見られました?
見てないんですけど、めっちゃいいんだろうなと思いつつ、
僕の生活リズムでは見に行けなかったんですよね。
公開規模がめちゃくちゃ小さかったんですよね、理想郷。
実際昨年の東京国際映画祭でもグランプリ撮ってるくらいなんで、
09:03
絶対日本で受けるはずなんですけど、
あんまりちょっと広がりというか配給がなかったことは個人的には結構残念で、
もっと公開されたらもっと話題になってただろうなっていう。
僕もちょっと見逃しちゃってたので、ちょっと見たかったんですけど、
時間僕も合わなかったので、見たかったな。
でも見られた方がいたらぜひ話したいなという作品です。
ちょっとチャンスがあれば見たいなと思うんですけど、
前田さんのその人間が見にくければ見にくいいほどよく思えるっていうのを、
寄生獣の最終回の右みたいなこと言ってるなと思って。
いや思ってますよ。山口に出会った時に、お前の脳奪わなくてよかったなって思ってます。
よかったです。僕も自分の脳好きなんで、よかったです。
はい、じゃあ4位を。
3位、ソフトクワイド。
これ上半期ベストにも、上半期ベストで私1位入れてました。
その時から感想は変わってないんですけど、この映画を見てる時の嫌な感じっていうその感覚がすごい好きで、
あと基本的に人が揉めてるのを見るのが好きなんで。
趣味してますね。
それだけの理由、でもそれだけの映画じゃないんですけど、私からアウトプットしてしまうとそれだけの映画になってしまうんです。
僕も見てるんですけど、ああいう状況に置かれたらああいう場に飲み込まれそうな自分もいそうだなってすごく思って、
ろくでもない集団でしたけど、一度あの暴力の連鎖に入ってしまったが最後もう引き返せないみたいな。
それが別に特別な人だけがそうなるとかではないっていうのがすごく他人事では絶対ないなっていう感じにはすごく思いましたけどね。
本当に嫌なことしか起こらなかったですけど。
あの映画って女性しか出てこない、男性もちょっと出てくるんですけど、基本的に女性だけで起こる話なんですよ。
最近の映画界は有害な男性性をテーマにしている作品って結構あると思うんですけど、
ちょうど去年1年前にもこの話したと思うんですよね。
しました、覚えてます。
有害な女性性ってじゃあなんやねんっていう話で、私が言われたらめっちゃ嫌やなって思うんで言わないでほしいんですけど、
男性の皆さんはすごいなと思うんですよ。
有害な男性性で喜んでる節があるじゃないですか。
それは分かったふりしてるからなんですよ。
変な生き物だなって思って。
喜んでるわけではないんじゃないかって。
それに対して語るぐらいの客観性がある意味あったりなかったりするのが面白いなと思うんですけど、
12:02
そういう意味でこのソフトクアイエットが有害な女性性なのか、別に人間として男女関係なく普遍的にある気持ちなのかってのはちょっと分からないんですけど、
これを女性だけでやるっていうことの面白さもすごくあって、
それで出てくる嫌さも絶対にあると思うので、あんまり他でない嫌さかなと思う皆さんぜひ嫌な気持ちになっていただきたいなと思います。
結局見れてないんですよね。僕もです。
見てください。
これ見た方がいいと思います。
なるほど。
見た方がいいって。マリオンさんが言ったときに、そっかみたいなのなんかやるなって。
そんな素張りで言ってないけど、前田さんと僕価値観遠いから、マリオンさんのほうが近いんで。
そう思うやん。
でも結構近いんですよ。
肩から見てる限りはベクトル同じだなって思うんですよ。
多分そう言われるのはお互い嫌やと思うんですけど。
でしょうね。
僕は別に嫌じゃないです。それぞれ西と東を向いてるけど、たどり着きたい場所は一緒っていうのは、僕は好きなやつなんで。
ゆりユニバースに入ってしまってる?
いや、どっちかというとブラザーユニバースに入ってます。
ブラザーユニバースに入ってますか。
いつか地球の裏側で会いましょうね。
2位、胎児。
今年結構見逃してる映画も多くて、ちょっとそれを拾っていこうというので最近見たんですよ。
胎児って見られました?
僕見ました。
見てないです。
あらすじとしては、銃乱射事件の加害者側の両親と、そこで亡くなられた被害者側の両親がいて、その夫婦が対話のテーブルにつくっていう話ですよね。
加害者もその後自殺をして死んでるんですよ。
この映画は基本的に夫婦対夫婦の4人の会話劇なんですよ、ずっと。
でも見てる間ずっと息もできないような、思考と感情を揺さぶられるような映画で、
特定の誰か一人にものすごく共感するわけではないんですけど、全員の気持ちとか感情がすごく入ってくるんですね、自分に。
それが、心がいっぱいになって溢れ出しそうになるような映画なんですけど、その4人の演技も素晴らしくて、絶対に見たほうがいいです。
分かりました。
ほんまに見たほうがいいです。
フォールとか見なくていいんで、絶対に見たほうがいいです。
フォール見てって言ってたの?
15:01
本当にこれは皆さんもぜひ見てない方は見ていただきたいなと。
ユーネクストのレンタルの意味で。
まだ新作枠みたいなところですね。
スタイラーとかでもあるかもしれないんですけど。
想像したらめちゃめちゃ怖いですよね。
僕は人の親なんですけど、自分の子供が被害者になるのってめちゃめちゃ怖いんですけど、同時に加害者になるのもめちゃめちゃ怖いんですよ。
じゃあどっちにもなるような育て方って絶対できるのって言われたら、絶対は無理だと思うんです。
だから常にそうなる可能性を抱えながら子育てしてるって感じなんですけど、めちゃめちゃ怖いですよ、本当に。
僕それもあるから、見るのめっちゃ嫌なんですよ、対自。想像できちゃうから。
やっぱり思考を超えてくるというか、理性で論的に話すことじゃない部分っていうのもすごい出てくるし、
真実っていうものが本当に一つなのかどうかっていうのもわからないんですよね。
人によって信じたいものと信じたくないものがあって、それをすごく考えさせられる映画なんで、年明けから暗い気持ちになってほしいですね。
呪いかけるなぁ、結構。
しかも最後、ちょっとびっくりするラストだったな、個人的にはと思いましたけど、
どうしようもないぐらい答えが見つからない話を延々と喋り続けるっていう話だと思うんですけど、
最後ちょっと答えが見つかってるかなって個人的には思ったんですよね。
その解放が、解放の求め方がそうなんだっていうのは面白いなと思って、それはすごく興味深く見てました。
覚えておきます。
ぜひまたお話ししたいなと思います。
1位が悪い子バビなんですけど、このラジオでも話し尽くした感じはあるんですけど、
本舗で、劇場では初公開ということで、リバイバル作品なんですけど、いいかなと思って入れました。
今年、個人的にはリバイバル作品がめちゃくちゃ良くて、まともに劇場で見た作品という枠で入れたら、
5個ぐらいはリバイバルで埋まっちゃうぐらい良かったんですけど、でも今年ね。
劇場初公開。
ということで、この1本だけ入れさせていただいたんですけど、
あんまり言葉にできることもこれ以上あんまりなくて、言葉にしなくてもいいかなと思っているような作品なんですけど、
この作品のことを思い出すとすごく胸が苦しくなるぐらい好きなんですね。
これ以上とか言うことないんですけど。
18:03
何名かお便りでも入れていただいた方もいて、すごいお便りもこの作品の回でもいただいてたんですけど、
本当に人生で見て良かったなという作品の一つなので、あんまり2023年というよりも結構オールタイムベストに入るような個人的な作品でしたね。
終わり。
悪い子バビーはね、尺がないと喋れないんですよね。
ちょっとフレルができないというか。
まさにラジオで話したところが本当に全てというか。
カジュアルにかじって喋れるようなもんじゃない感覚があって、パッと見のセンセーショナルさとかはあるんですけど、そこじゃないし、
喋り始めでは全然たどり着けないところに答えがあるような作品だと思うので、
ちょっとここでは触れられきれないなっていう感覚があります。
ぜひラジオを聴いてほしい。
前田さんがこの作品を推してなかったら、見てなかったんですよね。
知らなかったんですよ。
知らなかったので、そういう人たぶんね、石澤さんの中でも多分多いと思うんですけど、お便りの感じから見ると。
だから本当にこの作品をお勧めしてくれて本当にありがとうございますって感じですよね。
感謝しかない。
はい、じゃあそんな感じで前田さんの2023年ベスト5位から1位の発表を終わらせていただきます。
はい、では次は大石さんですね。
2023年5位から1位発表お願いします。
分かりました。
ではまず第5位、マイエレメント。
第4位、パール。
4位に入れました。
第3位、リバイバルなんですけど、僕は初めて劇場で見たっていう意味でゴーストワールド。
でも入れるよね。
2位、理想郷。
1位、アフターサンです。
まず5位から話したいと思うんですけど、マイエレメント。
なんていうかな、ちょっとすごいパーソナルな話でも別に自分の本のラジオでも言ってるんでいいかなと思って言うんですけど、7年ぶりに彼女ができまして、今年。
おめでとう。
ありがとうございます。
そういう意味でもすごいそのちょっと後ぐらいに見た作品やったんですよ。
監督の個人史に紐づいたピクサーならではの描き口で、ロマコメでありながら家族の物語であったらといえばエブエブでも描いたような移民の物語を描くんですけど、ずっと泣いてました。
本当最初から最後まで。
どういうところで?
なんて言うんですかね、特に主人公のエンバーが火で、主人公の恋人になるウェイドが水なんですけど、火が水に触れるっていう怖さ。
21:03
私があなたを傷つけてしまうかもしれないっていうとにかく怖いさで触れ合えないっていうところがずっと続いていくんですよ。
だけどとある瞬間そこを触れ合うっていう、そこの壁を越えてみるっていうところがあって、とにかくそこが好きすぎて。
恋人になるってある意味他者から、あるいは友達とかのレベルから一線踏み越えるところだと思うんですよね。
で、ある種身内になるというか、それってある種傷つけ合えるような関係にもなる、甘えられる関係にもなるってことじゃないですか。
それを水と火っていうモチーフを用いて本当にうまく作ってるなって思っちゃって。
監督の個人紙なのに、そこに普遍性を感じて自分の物語で勝手に泣いちゃってたっていうのがマイエレメントの思い出ですね。
すごいしみじみと聞いてしまったっていう。
本当に大石さんの個人にめっちゃ刺さってる感じがすごい伝わってきたし、いい話を聞いたなっていう。
マヨンさんも確かマイエレメント、結構自分の個人紙に持ってきてるっていう話ありましたよね。
どっちかっていうと、僕はエンバーの後継ぎ、事業継承問題っていうやつ。
家業を継ぐかどうか問題の話が結構。
僕もちょっとそういう状況に置かれていたので、別に継ぎたくもないのに、継ぐ感じの空気感だけ出されてるみたいなのが辛いみたいなのがあった中で、
エンバーは自分の道を見つけていくわけですけど、そういうのがすごく自分ごとのように刺さるなっていうのがすごくあって、結構マイエレメント、僕も好きな作品の一つですね。
今日飛行機で来たんですけど、機内の映画であったんですよ。
そうそうそうそう。
ちょっと見てたんですけど、やっぱり導入がすごく良いんですよね。
あれってアメリカの移民史のメタファーでもあるんですけど、同時に完全なる純粋な他者の結びつきの話でもあって、
人水って根源から違うものっていうところになってて、メタファーの話でもあるし、最も究極的に普遍的な話にもなってて、本当にすごいなと思いました。
あと見ててめちゃめちゃ楽しいです。
そうなんですよ。エレメントシティのいろんな街の描写、見たことないじゃないですか、あんなもの。
そこもすごいピクサーの本気って感じも見えましたし、やっぱりピクサーすげえなっていう。
私正直途中断念したって。
そうですか。
そこの感性はないんですよね。
ほう。
欠落してるというか、ないんだろうなと思ったんですけど、人に一線を振れることが怖いという感覚がないんです、全く。
ないというか、それで傷つくこととかはあると思うんですけど、そこに対する繊細さみたいなものはあまりなくて、
24:09
でもすごくないからこそ興味があって、大井さんは思ってると思いますけど、すごい不思議な人だなって。
ほんまですか?
そうなんですか。
思うんですよね。
もう一回見てみます。
ぜひぜひ、どっちかを僕と思って。
どっちか?
どっちかだろ。
ウェイドじゃない?
エンバーなんですけどね、ほぼ自分が。
なるほど。
4位、パール。さっき山口さんが話されたんで、基本的には詳しくは話さないですけど、僕もラストなんですよ。
とにかく一番ラストで宮腰が夫に向かって、懇願とも言えるような表情をするじゃないですか。
あれにもうちょっと打たれすぎちゃって、ものすごい愛してもいるし、捨ててほしくないし、でもやってしまったことはもう償えないし、みたいな。
そういうすごい人間的な感情がバーってくるんですよ。
しかもあのエンドロール、ずっと丸ゆっくりゆっくり閉じてるじゃないですか。
そうですね。
そのゆっくりの中で、だんだん宮腰演じる彼女の表情が変わっていくんですよね。
本当に微妙なんですけど、そんな形されたらもうちょっとこれは忘れられない。一生忘れないな、あの顔と思って。
ちょっとそれが未だにリアルに頭にいつでも鮮明に思い出せるくらい、いい作品というか思い出に残っている作品です。
パールって人間の一番醜い感情に対してめちゃめちゃ正直だなっていう感覚があって、それが最も端的な悪事である殺人という形に現れるんですけど、
一個一個の感情ってめちゃめちゃ理解できるんですよね。
そこにどうしても感情移りはできてしまうんですよね。
そこが、あ、もしかしたら自分の代わりに人を殺してくれてるのかなみたいに、ちょっと思いっかねないくらいの魅力が彼女にあるなと思いました。
でもなんか作品の中で、もちろんXで彼女のことをシリアルキラーとして描いているから、
悪ではある。しっかりその内容を引けた上で、でもその悪側に僕らがちょっと引き寄せられてしまうような、そういう引力のある作品だなと思って。
すごいなんか思い出に残っている。記憶から拭えないって感じです。
3位ゴーストワールドなんですけど、もうこれも悪い子バビーとどっちに入れようって迷った上で、僕はこちらを入れようと思いました。
悪い子、ゴーストワールドの回でも僕言ってるんですけど、自意識に名前ついたなと思って。
自分の自意識にイーニドとレベッカっていう名前がつけられたなっていうのは、とにかくすごいいいなと思って。
それもあるし、あともう一個この作品に関して思っているのは、物語が男性監督と客本、ダニエル・クローズとテリー・ツワイゴフが描いたものではあるんだけど、
27:02
彼女二人に自分の自意識が重ねてないんですよ。あくまで彼らは大人として彼女たちを見ていて、最後イーニドの背中を押すんですよね。
それはまさにテリー・ツワイゴフが物語の底からある種作り手神として、若いイーニドの背中を押して出てきなって言ってるように見える。
物語っていうのが作り手の手元を離れることがあるんだなというか、手元を離れて主人公たちと他者性というか、線をくっきり引いた上で描けるっていうのはすごいなって思って。
特にこういう自意識ものでそれができるっていうのは本当に、多分なかなかないレベルの線引きをしてるなと思って、すごい僕は好きなラストなんですけど。
そうですね、大井さんがそこまでぶっ刺さるとは思ってなかったっていうのが、見た後の感想なんですね。
順番的に大井さんが見てから僕が見てるんで、ここまで刺さってた、この作品でそこまで刺さったんだなっていうのがあったんですけど、見方面白いなと思ったのが、
イーニットとレベッカに作り手がそこまで入ってないっていうのが結構、確かになって思うんですけど、
キリシマ部活辞めるっていう話はまたしてしまいますが、あれちょっと入っちゃってると思うんです。
だから映画撮ってる側が体育会系に根っこで勝ってるっていうのが出ちゃってるんですよ。
それはちょっとだけ足りてないってわけじゃないんだけど、もっと突き放してくれてもよかったなって気持ちもあって、
エンディングの日はまた昇るっていう高橋優の方があるんですけど、あれのPVって上樹くんがピザの配達を高橋優がPV撮ってるところに行って、
その映像を撮ってるところに感情移入してしまって、自分も撮り始めるっていうので、それは何かっていうと、
結局彼は映画作りに携われないかったっていうことを意味してて、でもやっぱり映画を撮りたいっていう感じになってるんですけど、
僕もそれやってほしくなかったって気持ちがあって、映画をまだやってるかもしれないって言ってほしかったんですよ。
霧島の作中で、僕は映画監督になれないだろうなって言っちゃうんですけど、上樹くんがね。
でもなってるかもしれないじゃないですか。今クリエイターの人も、学生時代そう言ってた人もいるかもしれないから、
霧島のエンディングよりは後を描いてはいけなかったはずなんですよ。
それをすごく思ってて、ゴスワードはあの後がないから、インドはバスに乗った後、何になるかわからないんですよ。
それを決める権利は僕たちにはなくて、それをやっぱりそこが良かったなと思ってゴスワードは。
バスに乗ることが何を意味してるかもわからないんですよ、僕らには。いいに動画を決めるしかない。
30:02
いいに乗ってもわかってないです、まだ。
っていうのを思ったから、やっぱりそこが突き放してる部分としてすごくいいんじゃないかなっていう。
それは多分ゴスワードのクリエイターたちもかつてそういう思いをしてたんじゃないかなっていう。
でもそこで自分がどうなるかっていうのをその思った時点では決めてない。
自分たちも今映画作ってるし、インドも将来何かするかもねっていうのは残しておいてくれてるのが良かったなと思ってゴスワードは。
理想郷なんですけど、さっき前田さんがお話されて。
いやいや、私はもう大井さんにイカ道場って言おうと思ってた。
お話しされてたら本当によくあるような隣人トラブル話なんですけど、
とにかくこれもこれで作り手がキャラクターと一線を引いてるなっていうのがすごい思って。
主人公って確かにアントワーヌっていうフランス人夫婦がいて、
彼らがスペインの村に来ると隣人の兄弟がめちゃくちゃ嫌がらせてくるっていうお話なんですけど、
夫婦の視点に寄りすぎてもいないんですよね、カメラが。
あくまですごくドライにその二人のトラブルっていうのをただただ映していく。
その視点っていうのがすごく平等だからこそどっちも分かるというか、
どちらかが悪でどちらかが善じゃないってことがどんどん分かってくるんですよね。
本当に視点変えてみたら全然アントワーヌの夫婦だって悪だっていうふうにも言えるわけだし。
そういう視点で描きながら、実は前半まではあるんですよ、スリラーとして。
でも上手いバランスで撮られてるなって思ったら後半それがラブストーリーになるんですよ。
それが信じられないんだよな。何になるんですか。
山本 でもなりますよね。あれはラブストーリー以外の何もでもないんですよ。
僕はこれ見て愛が何だ思い出しましたもん、ちょっと。
愛が何だのラストにすごい通じるところがあるというか、ある登場人物が、
あれってこれは伏せますけど、絶対合理的じゃない非合理な行動を撮り続けるんですよ。
なんでって聞くんだけど全然それが分かんない。あんまり言葉にしないと。
それが物語に進んでいくんですけど、徐々に徐々にもしかしたらこういうことなのかもって分かっていくって。
その分かるとあるシーンがいいんですよね。
岡田 何て言うんですかね。あんまり良いとか悪いとかっていうよりも、
人と人が関わるってこういうことだよなっていうのがすごいあって。
山本 もちろん現実の事件、実際も本当にそういう判断をしたらしいんですけど、とある方が。
岡田 そう、実際の事件っていうのはまた結構衝撃的ですね。
山本 そうなんです。本当に物語としては結構そのままというか、
結構近いような形で実写化されてるんですけど今回。
でもスペイン映画ってあんまり見ないし、ロドリゴ・ソロゴ・イーエン監督も初めて聞いた監督だったんですけど、
ちょっとこの方置いたいなっていう。本気で思うぐらい素晴らしいお話でした。
33:04
で、これを置いた上で1位はやっぱりアフターさんなんですよ。
岡田 アフターさん強いですね。
山本 強いね。
岡田 強い。
山本 いろいろ考えたんですよ。理想郷もすごく物語上手かったし、
あるいはパールの人間性みたいなものもすごい魅力的なんですけど、
やっぱり脳裏を離れないんですよね、アフターさん。
で、アフターさんに関してはとにかくシャルト・ウェルズ監督の個人的な話でもあるし、
ある思い出記憶っていうのを映像を通して振り返る。
振り返ったものが思い出であるっていう風な描き方をされてると思うんですけど、
これをシャルト・ウェルズ監督、さっきの例落にも通じるんですけど、
作ってるわけですよね。自分の思い出をもとに映画を。
それ自体がたぶん、そこも含めて一個のグリーフケアじゃないけど、
自分の中でのわだかまりだとか辛さみたいなものをグッと、
どういう形にすれば飲み込めるのかっていうことを噛み砕いてる作業のようにも思えて、
とにかく今凄まじいものを見てるなって思ったのを覚えてます。
あと単純にもう絵作りがキレキレなんですよ。
本当にキレキレなんですよ。
これ長編初めて嘘だろっていうくらい、
画角の使い方というか、あとは映像を撮るということだったりとか、
あるいは写真に撮るということ、写すということみたいなものに対する
ある種ちょっとメタに近いような批評性みたいなのもあったりして、
とにかく凄いし、僕はもうあとラストのアンダープレッシャーで踊るシーン、
あそこを、昨日もちょっとだけユニストラでレンタルしてみたんですけど、
もうぐちゃぐちゃになるくらい泣いちゃうんですよ。
あそこの本当にアンダープレッシャーで踊るシーンで、
フラッシュバックのように彼女の表情が映ってくるんですけど、
怒りとか悲しみとか、でも愛だとかみたいな、人間の感情全部がその一瞬詰まってるように思えて、
こんな複雑なものをこの瞬間に投げられたらちょっともう無理よっていうぐらい、
ちょっともう忘れられない作品になりましたね。
2023年を代表する映画をやっぱりアフターサンに上げたいって思って一位にしました。
なるほど、すごい熱量。
さすがだなと。
結構あの親子って特殊って話、番組内でもしてたと思うんですけど、
同時にあのひと夏の思い出的なものって持ってる人は多分多くて、
その感覚を結構思い出すんですよね。
小学校3年生の時、旅行行ったなみたいなのって、多くの人が持ってる感覚だと思うんですけど、
その返りみたいなのは埋まってると思うんですよね。
あの親子の物語でしかないと同時に、思い出というものそのものの話でもあるから、
36:03
そこにやっぱり刺さるっていう感覚はあるんですよね。
別にそれが父親じゃなくても、もう会えない人って思い出されるなっていう感覚を思い出させてくれる映画だなっていうのは思いました。
なんかそれこそこの映画見てて思い出したというか、最近やっぱり親との関係が徐々に大人との関係になってくるじゃないですか、
こんなに年齢になってくると。
っていう意味で、まさにそのアフターサンでも描かれたら、31歳になった時に31歳の父を思うみたいなことって結構自分の人生の中でも時々あって、
もちろん自分の父両親はまだ健在ですけど、でもやっぱり当時の過去の彼らとはもう会えないわけですよね。
っていう意味ですごい身内感覚をほどくっていう作業としてのアフターサンとしても僕はすごい好きな作品です。
はい、以上です。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
じゃあもう淡々といきましょうか。
はい、では私、山口の2023年映画ベスト5位から1位発表させていただきます。
5位、明日の少女。
4位、イコライザー・ザ・ファイナル。
イコライザー。
3位、ジョン・ウィッグ・コンセクエンス。
2位、キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン。
1位が、マイ・エレメントです。
まず明日の少女なんですけれども、僕がメッセージが入っている映画の中でやってほしいことをすべてやってくれているなって思いました。
それは社会的な問題を描くと同時に、個人っていうものも同時に描いてて、
そうすることで、その社会問題の下にいる人じゃなくても、すべての人に刺さる普遍性のようなものを獲得している映画だと思うんですね。
それは、例えば自分が労働搾取されてるなっていうふうな感覚じゃなくても、
何かうまくいってないとか、もうこれを続けられないみたいになったときに、
自分じゃない誰かが自分の人生の続きを生きてくれてるんじゃないかみたいな感覚。
あるいは、あの人ってかつての自分かもしれないみたいなのが、この映画の中には相互にあるんですよね。
それを救っていく話、それはかつての自分を救っていく話でもあるし、かつての自分の続きを生きる話にもなっている。
誰かがかつての自分を救ってくれるとか、自分の続きを生きてくれてるみたいな、そういうのがある作品で、もちろん社会的な問題もしっかり描かれてるし、
だからこそ刺さるんですよね。自分がそうなりかねない、もしかしたらそうかもしれないみたいな感覚になる作品であって、
でもその中で個人の物語にちゃんとなっているところが本当にこの映画の素敵なところだなと思います。
僕が好きだなと思うのが、亡くなった女の子を、刑事が跡を追跡していくというか、痕跡を追っていく中で、
39:07
フラッと小さい露天みたいなところに寄ってビールを頼むところで、火が射しているところがあって、同じものを見てるんですよね。
あの光の射す元の方向って何があるんだろうっていうのを、2人とも考えたんじゃないかなと思って、
すごくもしかしたら怖いことかもしれないんですよ、その光の向こうにあるものって。
でもそれは親も分かってくれなかったし、友達も学校も職場も誰も分かってくれなかった光を、
全く知らない誰かが同じ光を見てたかもしれないっていう救いだなと思って、めっちゃいい映画だなと思ってます。
アシタン少女5位ですね。
よかったですもんね。
ラストとにかく好きで、ラストで彼女が見るものってのがあるじゃないですか、
それがある種何を奪ったのかってことを、それはただのかけがえのない個人であるってことだと思うんですよ。
個人の生命を奪うっていうのがどれだけ重たいことかっていうことを描いたように見えて、そこに執着するのがとにかくすごいなと。
たくさんの人がこれで苦しんでるんだじゃなくて、この人、尊いこの人を失ったんだって世界はっていう。
そこを突きつけてくるのが僕はすごい好きなラストでした。
そうなんですよね。だから一時が万時であるっていうことをちゃんと描いてるなって思って。
万の方だけじゃないし一時の方だけでもないんですよね。
どっちもあの映画の中にはあって、だからこそ素敵な映画だなと思います。
イコライザーハイナルなんですけども、この作品をランキング見るまでは、
今年のベスト10のテーマは他者性だなとずっと思ってたんですけども、とんでもないジャンル映画が急に現れてですね、
もう悪人をボコボコにぶち殺していくっていう映画なんですけど、ただそれがすごい振り切ってるんですよね。
敵がめちゃめちゃ悪い、また逃げくり返るくらい悪いんですけど、それを本当に虐殺していくんですよ。
その快楽がある作品なんですけど、同時にその主人公ロバート・マッコールさんがやばいぐらい病んでるんですよね。
本当にめっちゃ病んでるわっていうのが、やっぱり病的だからこそこうなんだっていうところも面白くて。
僕、一作目好きだったんですけど、相手の奴らをぶち殺した後で、ごめんみたいで謝るシーンがあったと思うんですよ、確か。
なかったっけ?ごめんなさい。記憶違いだったらどうしよう。ごめんなさい。もしかしたらカットするかもしれないけど。
それに限らず、異様に貴重面というか神経質な感じ。だから、正義の人というよりまず神経質っていうのがあって、潔癖症とか。
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だから、善民だからというよりも、醜いから悪が嫌いなんだなっていう感じがするんですよ。
でもその結果として生まれた虐殺とかっていうものも冷静に見てて、そこにめちゃめちゃ打ちひしがれてるんですよね。
それがこのザ・ファイナルの冒頭のシークエンスのラストで待ってるんですけど、この人やばいぐらい病んでるわっていうのが、あのシーンで僕、ぶち上がりました。
もう、やべえぐらいこの人、病気だなって思って。
ちょっとね、エグかったですよね。今までのシリーズ以上に殺し方もエグいし、今回の大ボスへのとどめの刺し方、エグって思いましたけど。
あそこね、すごい良くて、やっぱり真っ黒さん嫌な人なんですよね。相手に苦しんでほしいって思いがめちゃめちゃあるから、
その全てが極端に振り切ってるところがすごく好きです。なんかフワッとした善人じゃなくて、病的な人が病的に敵を殺すっていうところを突き詰めてるっていうのがいいなと思ってます。
三位、ジョン・ミック・コンセクエンスなんですけど、これも他者性動向とかレベルの話ではないですよね。
むしろ、凝っているものがどんどん既悪になっていくというか、ただ現象としてどう?格闘とか殺人ということだけが残っていく感じで、でももう純度高すぎて何かなんですよ。物語とかじゃない何かに消化されちゃってるなと思って。
これは言語化がむちゃくちゃ難しいんですよね。ただ、人を殺し続けるということが存在証明になっちゃってる男が、それを止めるためにやり続けるっていうのが、なんかの全問答に見えてくるんですよ。
だって、ジョン・ミックは人を殺せることにしか価値がない人間なのに、それを止めるために戦ってるんですよね。じゃあ終わったら何が待ってるのって、死か事故が失われるかの二択しかないじゃないですか。でも、それはやるって人生だなって思ったんですよね。
司会 ジョン・ミックはそんなことを思う人いるんですね。
吉田 なんか楽しかったっていう、ぶち上がってただけだったので。
司会 だっておかしいじゃないですか。あんなことします?
吉田 あんなことしますは、どこから拾っていったらいいんですか?
吉田 私たちは暗殺者ですか?みたいな。
吉田 普段物語の意味とか問いがちなんですけど、意味がなさすぎてもはや意味になってるっていうのがすごいなっていう。
司会 いいですね、それ。そんなラジオ目指したいですね。
吉田 そうですね。
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司会 全然目指したくなさそうですね。
吉田 そうはならんやろうなと思って。自意識バチバチやから。
吉田 サイン、ジョン・ミック、コンセクエンスでした。
吉田 キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン。直前までこれが1位でした。
吉田 もう圧倒的だなと思います。
吉田 人間というものの描き方は僕は、マーティン・スコスフェッシーを最もレベルが高いというか、
吉田 最も好きな人間の描き方をする人だなと思ってて。
吉田 特に悪の描き方ですよね。否禁、本当に。しょうもない。
吉田 自分は悪い人じゃないよって思いたい人たちがガンガン悪事をしていくっていう、あの世界観が本当に現実だなと思って。
吉田 それを滑稽に描きますよね、テンポよく。
吉田 人を、お政治族を殺していくシーンもそうだし、厄介な奴らを粛清していくシーンもそうだし、
吉田 悪事がバレていくシーンもそうなんですけど、テンポよくポンポンポンとやっていく。
吉田 それ自体にはあんまり意味がないかのようにやっていく感じがすごく好きで。
吉田 やっぱりその現象自体のおぞましさみたいなものよりも、やっぱりその裏にある人間のしょうもなさだなと思って。
吉田 よくあんなことできるなと思いますけど、でも人間って自分の中の罪悪感をうまいことロンダリングできたら、
吉田 ちょっとだけよくないことかなと思いつつ、でもまあ必要だなっていうことをしちゃうっていうのはめちゃめちゃあるあるだなと思うんです。
吉田 その必要悪っていう概念って、ちゃんと向き合わんとダメだよなと思って、必要悪だって言ってることあるなって思うんですよ。
吉田 それの最も嫌な形で描いてる一作としてすごくいい作品だなと思ってます。面白いですしね、やっぱり。
吉田 そうなんですよね。面白かったです。っていう感じが2位でした。見てます?
吉田 見てないですね。
上杉 2時間以上の映画見たらなんか死ぬっていう病気にかかってるっていう。でも長い映画は劇場で見ないと見れないなっていうのはあるんで、見逃したことはだいぶ後悔します。まだやってます?
吉田 いや、配信で見れます。
上杉 もうアップルプラスで配信が始まってるんでしたっけ?
吉田 始まってます。
上杉 確かにレンタルなんですよね。お金払わなきゃいけないんですけど。
吉田 レンタル、有料で。サブスクに入ってない。
吉田 暴力備用者とか含めて、やっぱめちゃめちゃかっこいいです。スコセッシは本当に。めっちゃ好きな一作ですね。
吉田 1位マイエレメントなんですけども、昨日まで6位だったんですよ。
上杉 6位?
吉田 何があったんですか?
上杉 ジャンプアップしましたね。
吉田 なんかいろいろ考えてみて、もう1回見た映画これだなと思ったんです。
吉田 本作、本当に話どってことない話なんですよ。いわゆるロマコメなんですよね。
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2人の男女が出会って仲良くなりました、ちゃんちゃんという話なんですけど、それをちょっと別の次元に消化している話にはなっていて。
大井さんが北浪海で言ってたんですけど、ロマコメには時代性が反映されてるっていう話をしてて、やっぱりダンジョンの中って男側あるいは女側が、
それぞれ男性とか女性をどういうものとして捉えてるかっていうのが描かれるからこそロマコメには時代性があるんだと思うんですけど、逆なんですよね。
時代性じゃない永遠普遍性なんですよ。なぜなら人水だからという。
これはロマコメの話なんですけど、ロマコメとして見る必要がないんですよね。
全ての異なるものが交わって価格反応が生まれるということを全部内包してる話なんで、
それは性格が異なる人同士の交わりであるとか、人種であるとか、コミュニティが違うとか趣味が違うとか、
全部なんですよ。どれとして見てもいいんですよ。そこがすごいなと思って。なぜなら人水だからっていう。
あと本作を見て思い出すのはやっぱりズートピアなんですけど、ズートピアって、あれって差別を描いた話。
これ話しましたね、オープニングでも。だから偏見を持ってはいけないっていう話。
だから肉食動物はこう、草食動物はこうっていう固定観念を持つのは良くないことですよって話なんですけど、
マイエレメントはちょっと違うんですよね。だって人水は絶対に違うんですよ。
だから見方によっては同じかもねとかじゃなくて、絶対に違うということを理解してそれでも交わるって話になってて、
やっぱちょっとさらに一歩進んでるなと思うんです。同じじゃない絶対に。でも交わるんだっていうのが素敵だなと思いました。
はい、1位マイエレメントでした。以上です。
ちょっと意外なところで1番に来てたなという感じでした。
あの、キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン1位かっこいいなと思ってたんですけど。
かっこいい。
いやでも、基本的に娯楽映画から何かを感じる時が一番好きなんで、キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンは娯楽映画ですけどね。
コテコテであればあるほどその反動が好きなんですよ。
コテコテの娯楽映画からなんか感じたなって実感する瞬間が好きなんで、
マイエレメントの時に感じた感動ってもしかして僕が一番感じたいと思ってた感動なんじゃないかなと思って、
それを思い返したら、じゃあ1位やわってなりました。
ツートピアもピクサーですか?
あれはディズニー。マイエレメントはピクサー。ややこしいですね、本当に。
ピクサーも今ディズニーなの?
ディズニーが配給する作品をピクサーという会社が作ってます。
ディズニーグループの子会社ピクサーみたいな。子会社じゃないですけど、そんな感じ。
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でもなんかすごく、さっき断念しちゃったとか言っちゃったんですけど、
私はズートピアを見てて、なんかすごいズートピアで感じた違和感というか、
ズートピア自体すごく面白かったんですけど、そこで描ききれてないことが描かれてるんだなという視点はすごく見てみたいなと思いました。
ちょっとやばいぐらい巻いてるんで、結構押してますね、すいません皆さん。
間に合うこれ?
巻きましょう。
分かりました、じゃあ僕も巻きでいきますね。
じゃあ第5位からいきますね。
5位、レッドロケット。
4位、スパイダーマンアクロス・ザ・スパイダーバース。
そうですよね、そっかそっか。
3位、アンダーカレント。
2位、アリスとテレスの幻光塾。
来たー!来たー!
1位、アフターサンです。
そうですね、ちょっと間巻きで言いますけど、5位のレッドロケットに関しては一番元気が出ました。
この映画見てめっちゃ元気出ました、本当に。
それはキラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのリカプリオが尻たたかれてるシーンで元気出たっていうのとほぼ一緒ですけど、
こんなアホな人でも頑張ってるんだなみたいな、すがすがしいぐらいなんですよ。
もう鉄頭鉄尾ダメなやつなんですけど、なんかすごい元気もらえますんで、
めっちゃ仕事で疲れて落ち込んでるなっていう時は是非見てください。
超わかります、そのタイミング。
今こそ元気がない、今こそぶち上がる時だみたいな気持ちになりますんで、
大爆笑必至なので、
そうですね。
是非見てください。
これ一回ラジオの中でも喋ったかなと思うので、是非見てくださいって感じですね。
4位のスパイダーマンアクロスとスパイダーバースなんですけど、
マルチバースものを今年たくさんあったと思うんですけど、一番好きなのはこれっていう感じですね。
カノンイベントなる運命なんてクソくらいだと言ってくれてるマイルス君に僕は感動するんですよね。
ちょっとこれも世界系的な文脈ですけど、それは若干ね。
やっぱりアニメ表現もよりさらに、一作目でも素晴らしかったですけど、さらにより進化して、
あんなに素晴らしいアニメ表現してくれるんだっていう意味でも忘れられないですね。
続編次第でどう転ぶかわからないですけど、
感情の瞬間的なエモーションっていう意味では一番だったなっていう意味で入れてみました。
3位のアンダーカレントは、人をわかることって何なんですか?みたいな話を聞かれますけど、
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本当に人ってわかんないよなっていうことをちゃんと僕は、そういう映画が好きなんですよね。
ドライブマイカー的なところと近いと勝手に思ってるんですけど、アンダーカレント個人的には。
自分のことがよくわからないし、他人のことももっとわかんないなみたいな。
その断絶みたいなのに打ちひしがれるんだけど、それでも最後のクライマックスですけど、
どうとでも撮れると思うんですけど、別にあの二人が別れるとかどうとでも解釈ができるんですけど、
その断絶の中でも、そばに一緒にいるっていう選択だってあるんじゃないかなっていう希望も見えるみたいなところが、
僕は結構そういうのにすごい好きなんですよね。コミュニケーションの話として。
分かり合えないと思っていてもそれでもっていうところが、僕映画を見ていて好きな瞬間なので、
そういう意味でもアンダーカレントは僕好きでは一本ですね。
結構収録の時そんなにお話されてなくて、終わった後とかに刺さりすぎて話せなかったみたいなことをおっしゃったんで、
すごい面白いなって。それがすごい面白いなと思ったんですけど、
刺さりすぎてる映画って逆に話せないところはあるような。
そうなんですよね。自分をうまく開示するっていうのが苦手だと思っているので、
すごくあの映画を見て、自分って他人に心を開けてるのかなみたいな気持ちになったりとかしたので、
面白いですね。
めちゃくちゃ刺さりすぎて、確かにラジオでは僕はあんまり喋れてなかったなっていうのはあります。
だから評価低いのかなってその時は思ったんですけど、だからすごく意外な。
すみません。巻きましょう。
ごめんなさい。巻きましょう。
2位のアリストテスト幻工場なんですけど、こんな作家性200%の映画ないでしょって思ってますよ。
全く整理されてない気すらするんですけど、でも道理は通ってるような気がするみたいな不思議な映画で、
パトスしかないなと。
パトスって久しぶりに聞いたよね。
これ見て多分大嫌いか大好きなのかどちらかしかない映画だと思うので、
僕はそれ大好きな方にかけますって感じで。
あの街の閉塞感だとか、大人になれない大人たちみたいな感情とか、恋が世界を壊すとか、もういいんですよそういうので。
ラジオでも喋りましたので、こんなに200%の映画を作ってくれて本当にありがとうという感じです。
1位のアフターさんに関しては大石さんが綺麗にまとめてくださっているので、
僕は上半期のベストでも1位を上げてたんですけど、あんまり見返したくない一作だと言った覚えがあるんですけど、
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すごく貴重で大切な映画だからこそ見たくないというか。
だから今は本当に僕もここを来る前に見返そうかなって思ったんですけど、見なかったんですよね。
それはやっぱりこの映画のことは僕の中でも思い出のように反数して、自分好みのアフターさんになっているような気がしていて。
けどそうすることで繋がれるものみたいなのがあるのかなっていうのはすごく思ってますね。
記憶という中で、それも人と人との断絶の一個だと思うんですけど、会えない人とは記憶でしか繋がれないっていう。
その中でも繋がれないけど思いを馳せ続けることだけはできるっていうところに僕は希望を感じたりするので、
だから本当に僕も今この映画とはそういう感じの関係性を保っているという感じですね。
主人公はあのビデオを一回しか見ない気がしているんですよ。
そうですね、分かります。
振り返し見ないんじゃないかなっていう。見れたということだけで生きていけるんじゃないかなと思って。
見て、自分好みに書き換えているんだと思います。脳内で。
それが本来の思い出というか過去というか。
ただ思い出すツールとして記録はされているけれども、それにすがるわけじゃないというか、それが全てじゃないっていう。
やっぱり内側にあるものがその思い出の本質っていう感じなんじゃないかなと思うと、
実は一回しか見ないっていうのがある意味適切な映画なのかもなって思ったり。
でもすごいもう一回見ていろいろなシーンかみしめたい思いがあるんですけど、
僕の中ではちょっとそういう映画になってきているなっていうのがありますね。
マリオさんの2023年5位から1位発表ありがとうございます。
ありがとうございます。
時間めちゃめちゃヤバいんでもう薪で発表させていただきますね。
ではですね、映画の話したすぎるラジオの2023年ベスト映画を
同率があるんで、これは4位からかな。同率4位から発表させていただきます。
同率4位に3票、ガーディアンズオブギャラクシーボリューム3と悪い子バビーです。
3位、4票、ター。2位、5票、ブルージャイアント。
1位が発表のアフターさんです。
ここ2人はいますからね。2票入ってるからね。
お二人がいなくても1位だったって考えるとすごいですね。
確かに確かに。
決して票的にそこまで話題になってた。話題にはなってたけど注目されてた作品でもないと思うんですけど、
なぜか本番組のリスナーさんでは一番票が多かったっていうのがありましたね。
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何となくですけど、1年振り返った時に初めてアフターさんの魅力がわかるっていうのもあるかもしれないですね。
そうですね。
そんな感じで、エピローグ的な会話する時間が全くないので。
怒られるんですか?
迷惑をかけるので。
皆さんも時間ありますもんね。
会場にも迷惑かけますもんね。
これにて映画の話したすぎラジオ公開収録2023年ベスト映画決定の会を終わりたいと思います。
皆さんありがとうございました。
ありがとうございました。