始まりました、映画の話したすぎるラジオ第159回になります。
この番組は、大阪の南森町にあるイベント型カフェバー、週刊マガニにて映画トークバーイベント、映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
まず、前田さん、しばらく収録を休みになります。
なので、当面この3人でやっていく感じかなっていうところなんですけれども、
まあそうですね、ちょっとお題の感じとかも、まあまあそれはおいおいテーマを決めていくとして、
あとちょっと冒頭でお知らせしておきたいことがありまして、
映画の話したすぎるラジオとBARの方に参加されてた原口さんが、
映画サイトのキネ坊主を運営されてるんですけれども、
そのキネ坊主の主催として、大阪アジアン映画祭の総括イベントに登壇されることになったそうでして、
ちょっとこれをぜひお知らせしておこうかなと思いまして、
日にちが3月31日の日曜日に中崎超ヌーンプラスカフェを見て、
12時オープンで13時スタートで、そういうイベントに登壇されるそうです。
ご本人からお知らせもらっておってなってたんですけど、
原口さん、アトロクの放課後ポッドキャストにもお便り読まれてましたね。
あ、そうなんですね。すごい。
キネ坊主の原口さんと言われてて、わーってなりました。
すごいですね。ちゃんとライターとしてこういう感じですね。すごいです。
ご活躍だーと。たまに会ってるんですけどね。
バーにも来てくれてますし、お客さんとして出るんですけど、
ぜひお知らせしておきたいなと思ったんですけど、結構ギリギリなんですよね、この配信的に。
なのでちょっと間に合わせるようにやりたいなとは思ってるんですけども、
あともう一つお知らせしたいことがあって、
僕が震災橋でバーを開くって言ってたやつ、お店の方具体的に決まったので、
ちょっとそれをお伝えしておこうと思うんですけれども、
大阪メトロ長堀橋駅から徒歩2分ぐらいのところにある、
カフェ&バー、DC震災橋っていうカフェバーになるんですけど、
そこの月に2回火曜日でオープンしようと思ってます。
僕もやっぱ思い出したりとかしてしまいました、本当に。
一応やっぱ主人公ポールですけど、あんまこいつ主人公じゃねえかもなみたいな感じになってくのも、
デュニービルヌーヴっぽいってちょっと思いましたけどね。
主人公かと思ってたやつが主人公じゃないって話結構多いと思うんですけど。
ボーダーラインとかもそうですよね。
そうとか、ブレードランダム2049とか、灼熱の魂とか、
すごい作家性というか共通点めっちゃあるやんっていうふうに気づきが多かったですね、本当に。
僕も見に行ったんですけど、前デイヤー以外全員悪人みたいな感じで出てて、
結構やってることっていわゆる悪人主張ものというか、
外部から来た人間がリーダーシップを取っていくっていうことになるんですけど、
別にそれがヒロイックじゃないというか、むしろこの救世主思想みたいなのを全員が利用するじゃないですか。
それは引き入られる側の人たちも救世主を利用しようとするっていうのがものすごくドライに描かれてるなと思って。
僕前作正直あんまり楽しくは見てなかったんですけど、本作は本当に楽しく見てて、アクションは本当に良かったですし、
ただその一方で陰謀劇の部分もそうだし、
そういうヒーローを求めること自体が単なるシステムでしかないっていうのが描かれてるのがドライらしい。
ラスト苦手って思いながら見てましたね。結構すごい独特のバランスだなって感じでは見てましたね。
ちょっと面白かったですね。パート1から果たしてどうなるものかと思って見に行きましたけど、
全然期待を超えてきてくれて、パート3も楽しみになったなと。
どうなるんですかね、言えるのはちょっと思ったんですけど。
あと面白かったのが、ダレア・アルノフスキーのパイも結構面白く見ました。
彼の作家性ってある視野共作的な状態に陥った人のお話で、確かパイがデビュー作でしたよね。
確か。
お二人でご覧になられたりしてます?
見てないですね。
見に行きたかったんですけど、ちょっと時間が合わなくて見てないですね。
結構そこ、最初からそうだったんだなっていう感覚のお話で、ちょっとだからアンダーダ・シブア・レイクミも若干あるんですけど、
数学をやっている男がいて、彼のどうやらテーマ性っていうのは、経済の株価の浮き沈みを完全に予測できるモデルっていうのが数式で再現できるんじゃないかってことをずっとやってる男らしいんですけど、
とにかく数字狂なんですよ。
全ての物事は数学的に示されて然るべきだって思っているから、そこにどんどん逆にそっちの思想に自分の観念とかが飲まれていく話なんですよね。
かつダレン・アーレン・オフスキーっぽいのが、そこに彼のちょっと身体的なというか若干その病的な部分、体的な仕方がない部分っていうのも同時に挟まってきたりして、
そことの葛藤になっていくというか、自分の脳みその特性みたいなものが自分にアンコントローラブルになってしまった人っていうのがそことどう折り合いをつけるかっていう話になっているところとかも、
結構尖っててめちゃくちゃ面白いなと思って見てました。
絶対面白いじゃんっていう話を聞いているだけでも、僕本当にダレン・アーレン・オフスキー好きなので、ちょっと見たいな。
ぜひぜひ。やっぱりブラックスワンだとか、ザ・ホエールに通じる、そこに身体性があるっていうのが彼の特徴なんだなと思いましたね。
ただ視野共作的になっていったり、ある種ノーランのメメントみたいな感じで、自分が何をやったかわかんなくなっていくっていう形の視野共作ではなくて、
最古な視野共作というわけではなくて、そこに身体的な、自分という体、乗り物のアンコントローラブルさというか、ままならなさみたいなものが同時に重なってくるところが、
彼の作家性なんだなっていうのは見てて思いましたね。
僕、前作見てるわけではないんですけど、肌から見てる限りでも、ほんとそればっかやってますよね。
すごい一貫してますよね。びっくりするぐらい。
すごい明確にそこを思考してるんだなっていうのが、興味深い作家だなとは思いますね。
今週としてはこんな感じです。
じゃあ僕なんですけど、デューンの話、ちょっと僕が見た時の話を少しだけしとこうかなと思って、
エキスポシティのレーザーAマックスで見たんですよ。
デューンはここで見ようと思ってて、非常にレーザーAマックスと相性のいい内容なんじゃないかなと思って行ったんですけど、すごく良かったんですよね。
やっぱり砂の広がりを感じれるというか、でっかい砂丘にしかないみたいな感じで、
やっぱりレーザーAマックスの本当に巨大なスクリーンだからこそだなと思って見てたんですけど、
活劇映画、アクション映画だからって、僕何でもレーザーAマックスが良いとはあんま思ってなくって、
画面の情報量が少ない作品の方が向いてると思うんですよね。
僕が今まで一番エキスポシティで見て良かった作品、ダンケルクなんですけど、
かつダンケルクの予告、十何分くらいあるめっちゃ長い予告があったと思うんですよ、ダンケルクの。
なんかありましたね。
あれの没入感がすごくて、ダンケルクが本当にレーザーAマックス向いてるなと思ったのが、
あれって空ってお見しかないんですよ、画面基本的には。
そのシンプルさの中に人が置かれているっていう状態とかが良いなと思ってて、
僕逆に非常にレーザーAマックスで見て、あんまり没入しきれなかった作品があって、
キングコング、ドクロトーの巨神なんですけど、あれってジャングルじゃないですか。
情報量めちゃくちゃ多いんですよ。
なるほど。
で、もう絵が頭に入ってこない。かつ字幕があるわけじゃないですか。
で、あんなどでかい画面の下の方に字幕が入ってても、
画面がただ一切ジャングルで固着ついてるのに、字幕入っても頭入ってこなくて、
映像の広がりを感じれなかったんですよね。
だからこういうシンプルな方がいいと思って、
例えば僕がエキスポシティで見たのだと、スターウォーズエピソード7はエキスポシティで見たんですけど、
あと2001年宇宙の旅とか、
そういう情報量が多いというよりも空間の広がりみたいなシンプルな絵の作品が絶対いいなと思ってたので、
今回はここで見ようと思って行って実際良かったですね。
多分3割増しぐらいで楽しめたんじゃないかなと思ってるって感じですね。
本当にここぞという時はエキスポシティ行きたいなと思ってるんですけど、
なんでもじゃないなと思ってて、
しっかり作品を選んでいきたいかなっていう。
遠いしね、高いしねっていう。
エキスポシティでなんであんなに行きにくいんですかねってずっと思ってるんですけど、本当に。
朝一出てようやくギリギリ一本目間に合いますからね。
そうなんですよね。
いつもより仕事行くよりも早起きじゃねえかっていうレベルで早起きしないといけないので、
朝一に見るとしたらですけど、本当に大変っていう感じ。
エキスポシティで見て思い出残ってるのはノープなんですけど。
いいの見てますね。
ノープは本当に別物ですよ、あれは。
意味変わりますもんね、話の。
縦に画角が高いんで、要は本当に上見上げなきゃいけないんですよ。
だから主人公だしと同様に空を見上げる体験っていうのを映画でできるので、
あれはやっぱり唯一無二の体験だったなと思います。
絶対そうだよな。
だってもう、あんまりスクリーンの規格知らないんで、横長のスクリーンで見たんですけど、
2回見たうち1回が、いわゆる横長の普通のスクリーンだったんですけど、
空広がってないからあんまりなんですよね。
そもそもそこが映ってないんで、話の軸があんまり攻めってなるんですよね。
2回目がナンバーのアイマックスで見たんですけど、
ナンバーのアイマックスもそこまで広いわけじゃないから、
やっぱ迫力はすごくあったわけではないなと思って、
ノープはいいですね。
僕もエキスポで見たかで印象に残ってるのは、2001年うちの旅かもしれないですね。
初めて見たっていうのもあるんですけど、
昔の映画とは思えないくらいリアルなんだかっていうのを、
あの大画面で見れたのは、いまだにちょっと希少な体験だったなっていう感じにはすごく思いますね。
けどなんかちょっと、ダンケルクとかも見て好きなんですけど、
画面の広がりめっちゃすごいなって思うんですけど、
ちょいちょい画角があるの、結構目がチカチカするのにちょっと苦手だったりするんですよね、実は。
それぞれ全部ドンでいいじゃんってなっちゃうんですけど、
そういうわけにもいかないんだろうなって毎回思っちゃうんですよね。
今回もちょっと広がったりしてました。
砂丘のシーンになって広がって、そうじゃないシーン狭まったりしてたんで、
そこに端っこがあるってわかるのが嫌で。
そうなんですよね。そこがちょっとね、なんだかなーって毎回思っちゃうんですよね。
ちらつくのがちょっと嫌っていうのは毎回ちょっと思っちゃうんですけど。
画角が変わらなければね、別にそこを境界線っていうふうには捉えないんですけど、
変わるせいで端っこだなって思っちゃうんですよね、逆に。
しょうがないんでしょうけど、体験としてはちょっとね、ネベリするんですよね、やっぱり。
ちょっとね、そこがちょっと苦手なので、
普通ぐらいのサイズのIMAXでいいかみたいになっちゃうっていうのが個人的にはなっちゃうんですけど、毎回。
でもあれはオペハイマーはちゃんとエキスポで見ようかなって思ってますけど。
やっぱりそうしますか。
そうですよね、そうですよね。
僕はそんな感じです。
マリオンさん、いかがされてました?
僕はまずデューンパート2と、
あとイルミネーションスタジオのアニメーションのフライ。
カモンが渡りをする話ですね。
あとネットフリックスでスペースマンっていう映画を見ました。
そうですね、デューンはちょっと話したので、まあいいかなってことで。
フライはね、普通に面白かったですねっていう、王道に楽しいって感じですかね、本当に。
イルミネーションと、めちゃくちゃ深いわけじゃないんだけど、
程よい面白さがちゃんとあるみたいなのがやっぱ貴重なんですよね、毎回。
このぐらいがちょうどいい時もあるので。
アニメーションの質ももちろん高いですし、
本当に見てるだけで楽しい一本で、
なんかもっと見たいな、こういう感じのっていうのをすごい思いましたね。
スペースマンは、まあ簡単に言えば、深海誠みたいな映画でしたねっていう映画なんですけど、
主人公が宇宙飛行士で、木星に突然現れたなんか謎の雲みたいな、
まあ星雲なのかな、星雲とは違うのかなと思うんですけど。
それの観測のために一人で宇宙を旅している、宇宙飛行士なんですけど。
彼には奥さんがいるんですけど、
ただ彼の任務中に、別れたいって言ってくるんですよ。
それを実は本人は知らなくて、宇宙局の人が止めちゃってるんですけど、
電話とかがつながるんですけど、直通電話みたいなのがあるんですけど、
それにも出てくれないみたいな、どんどん不安と孤独が募っていってなってる時に、
突然宇宙船に雲みたいなやつが出てきて、宇宙雲みたいなやつが出てきて、話しかけてくるんですよ。
お前の孤独に興味を持ったとか言って出てくるんですよ、いきなり。
彼は一体何をそんなに苦しんでいるのかみたいなのを、2人の対話から導き出していき、
主人公の孤独とかが広大な宇宙と接続しちゃうみたいな話になっていって、
星の声みたいだなと思いながら見てたんですけど。
星の声、そういう話なんですね、逆に。
近いというか、シンプルに愛し合っていた2人の距離感がどんどん精神的にも、
物理的な意味でも距離でも離れていってしまうっていうところは、
もろに星の声じゃんって思いながら見てましたし。
マネさんそういえば、そういう話してましたね、以前。
深海誠作品、大体そういう物理的にも精神的にも離れていってしまうっていうのが結構多いと思うので、
そういうところとかも多いそうですし。
1人の切なる個人の内省的な話が、宇宙という広大な何かと重ねて描くみたいなのも、
星の声じゃんみたいな感じがすごいしてしまうというか。
僕はそういうのを思い出しますけど、そういう話って結構あると思うんですよ。
インターステラーだってそういう一面はあるし、
アドアストラとかも、それは父と息子みたいな話ではありますけど、
そういうちょっと内省的な、宇宙を舞台にした内省的な話って多いと思うんですけど、
そういう系譜の作品かなっていう風になってて、
だから話自体はすごくよくある話というか、分かる分かるみたいな話なんですけど、
ただそこに変な宇宙雲が出てくるっていうのが、この映画の面白いところというか変なところっていう感じですかね。
その雲ってあれですか?スパイダーの意味の雲ですか?
見た目本当に雲なんですよ。
スパイダー。
クラウドだと思ってた。
声優の話も両方あったんで。
紛らわしいですよね。失礼しました。スパイダーの方です。宇宙スパイダーの方です。
タランチュラみたいなやつがいきなり、人間サイズのタランチュラが宇宙船に入ってきて話しかけてきたっていう、
俺は今幻覚でも見ているのかみたいな状況なんですけど、
なるほどなるほど。
ちゃんと対話してくるやつでして、
しかもまた優しい声で語りかけてくるんですよね。声がポール・ダノなんですけど、
いいですね。
すごくゆったりとしたリズム感で、どうしたんだい?みたいな感じの言い方をするかのように優しく語りかけてくるんですよね。
主人公のことをずっと痩せ細った人間って言ってくるんですよ。
スキニーヒューマンって言ってくるんですけど、その言い方が独特すぎてちょっと真似したくなるんですけど。
そういうちょっと不思議なSF映画を見ていました。
話聞いてて割と長時間クラウドの方を想像して聞いてて、
失礼しました。
ちょっとイメージしたのが惑星ソラリスだったんですけど。
でもそうです。惑星ソラリスを思い浮かべてもらえば、どんな話かというか、どんな映画かっていうのはすごいわかりやすいと思います。
なるほどね。
惑星ソラリスだったら惑星じゃないですか。
だからそれがクモっていう意味で近いものとして想像してたら、スパイダーのクモだったんだってなると、またちょっとニュアンスが違うものって思われるなっていうのが。
そうですね。でも実際に宇宙にあるクラウドのクモみたいなところに突入していくって話もプラス、
あと謎の宇宙人との対話を通じて、だんだん主人公は自分の中にある弱さだったり孤独をちょっとずつ打ち明けていくようになるみたいなことがあって、
ソラリスにプラスなんか対話の話が入ってきたりみたいな、合わせ技みたいな感じの映画ではあるかなっていうふうに思ってましたね。
僕はもう完全に深海誠の映画みたいなと思いながら見てましたけど。
だから途中まで深海誠ファンとしては直通電話が全くタイムラグなしで繋がるのはどうなんだと思ったんですよ。
宇宙と?
そうなんですよ。宇宙と地球離れてて超高速通信みたいなこと言い出して、できるような設定なんですけど、おいおい待ってくれよと。
すごいそこに届くのに時間がかかるから重いんだろそれってなるわけですよ。
インタースタイルでもやってましたよねっていうおいおいおいって思ったんですけど、この映画はこの映画で繋がってるけど沈黙が流れるっていうことで、
2人の距離感の遠さみたいなのを表してたりして、これはこれで良いと思ったりとかしていました。
でもちょっとあれですね、SFギミックとしての空間の活かし方としてはちょっともったいなく感じますね。