00:12
はい、始まりました映画の話したすぎるラジオ第125回になります。この番組は、大阪の南森町にある日替店長によるイベント型カフェバー週間周りにて、映画トークバーイベント、「映画の話したすぎるBAR」を月1ペースで開催している店長メンバーによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回、前田さんがお仕事ごたぼうにつき、不参加の予定です。なので、この3人で収録していけたらと思うんですけども、では近況の話を伺っていこうかと思います。マリオンさん、近況はいかがされていましたか?
そうですね。今週はパールを見に行ったのと、あとラース・フォントリアのレトロスペクティブを今やってるので、その中からイディオッツっていう映画と、ニンフォマニアック vol.1と、エレメント・オブ・クライムと、あと短編のノクターンっていう作品を見ました。
そうですね。ラース・フォントリアなんですけど、最近のやつは見てるんですけど、あと、うつ映画の代表絵を描くみたいなこと言われてる、ダンサー・イン・ザ・ダークとか、あの辺は見てるんですけど、初期作とか、そういうの全然見てないなっていうのがあったので、せっかくだし、いい機会だなと思って、ちょっと見に行こうかなと思って。
なんかスタンプラリーみたいなのがあるんですけど、全何?10何部あるんだっけ?10作品以上あるんですけど、それ全部集めたらなんかポスターもらえるみたいな感じのがあったので、どこまで集められるかなみたいなのもちょっと試しながらやってみようかなってやってたんですけど、そうですね。特になんか、どの作品も語るの困るんですけど、正直。
なんやねんこれみたいな話になるんですけど、イディオッツとか本当になんか、いたたまれないことをあえてなんか人に振る舞って挑発してみせるみたいなのって、この人よくやる手口だよなみたいな感じとかめっちゃしましたし、ニンフォマニアックとかも、一回見たことあったんですけど、なんかディレクターズカット完全版とか言うらしくて、なんか3分くらい長いらしくて、じゃあ見ようかみたいな感じで見たんですけど、
なんかちょっとね、変な映画すぎて笑っちゃうみたいなところがあって、画面に大写しにいろんななんか数字が出てきたりとか、やたらとなんか性欲をなんか理論的に分解しようとする変なおじさんとの変な話が続くみたいな話なんですけど、
もう噛み合ってんのか噛み合ってないのかよく分からんけど、なんかいいやみたいな感じになってて、なんかもうボリューム1だけで喋るのは無理やって感じはするんですけど、なんか性欲の話こんなドストレートにやってくる映画ってなかなかそんなないなと思って、もうなんか対局ですよね、ある意味窓辺にいての対局みたいな。
03:10
こっち性欲しかないぞみたいな感じですけど、あとエレメントオブクライムは本当にちょっと話の筋は分かるけど、いまいち何が言いたいのか分かんないけど映像だけはとにかくなんか綺麗ですげえみたいな、もう本当ラース・フォントリアーに振り回されてた土日だなって感じでしたね、何一つ僕が今喋った映画のこと、何の映画かさっぱり分からんみたいなことだと思うんですけど、
まあそういう映画なので、みなさん見てくださいみたいな。
僕ラース・フォントリアー全然見てなくて、ハウス・ジャック・ビルトぐらいなんですよね、ハウス・ジャック・ビルトって結構セルフパロディーというか自己言及的な作品っていうのを聞いたんですけど、
まあその辺り分かんないから、単に悪趣味やなーって思いながら見てて。
そうですね、悪趣味ですよね。
小立てなのは、日本マニアック以外も小立てが多いんですけど、あんな感じで、やたらと変な例え話というか、雑学を交えて殺人の動機とかを語ろうとするところとか日本マニアックに似てるなとかっていうのもあるし、
あとまあ、悪趣味なものを見せつけてどうやって言って挑発するのは、前と手口としてそういうことをやる日やなっていう感じですよね。
でも結構好きな作品は多いんですけどね、個人的に。メランコリアとか好きなんですよね。
うつ病の女性の話なんですけど、ちょうどその時、地球にメランコリアという名の惑星が近づいてきて、地球が滅亡するって話なんですけど、
で、その時にそのうつ病の女性がもうみんな死んじゃえみたいな気持ちと、その地球滅亡の時が迫ってきて、なんかその彼女の心持ちとその状況が一致しちゃって、なんかすごくほがらかな気持ちになるみたいな、不思議すぎるだろうみたいな感じなんですけど、
その行き切った感情はめっちゃ好きやなみたいな風になったりとか、結構ね好きな作品はあるんですけど、これを機にどれだけマラソンできるかなみたいな挑戦をちょっとしてます。
最近ちょっとレトロスペクティブ企画結構多くなってきましたよね。
そうですね。映画館行ってポスターとか結構ありましたよ。イチャンドンとかカサベテスとかアルトマンとか、シネフィル・ダイカンティみたいなラインナップ。僕もちょっと気になってるので見に行きたいなって言ってるんですけど。
カサベテスはちょっと気になってるんですよね、実は。なんかテーマ的にも絶対好きそうだし。
うん、確かに。
東京のバーの時にちょうどロバート・アルトマンのレトロスペクティブをやってたんですよね。
で、ロングフォトバイを見に行きたかったんですけど、バーの回転時間に合わなくて、諦めてライオン少年とウィッチ魔女2を見に行ったんですけど、やっぱ東京はね、いいですよね、そういうところ。
06:05
いや、いいですよねっていう。
そうですね。
恵まれてますよね、そこの辺関して本当に。
羨ましいなって毎回思ってますけど。
ただ行けると言っても、結構渋谷とかでやっちゃうんで、自分の家からだとそんなに近くもないっていう、1時間ぐらいかかっちゃうんで。
レートショーとか見たら帰りというか、明日はちょっと朝諦めなきゃなって感じになっちゃうんですけどね。
確かにね。
東京も広いですからね。
そう、広いんですよ。実は広いんです。
なんか狭く感じますよね。
東京以外に住んでる人からそれは、東京って狭い場所って思っちゃうイメージがあると思うんですよね。
山手線は丸だと思ってるし、違うけどっていう。
そう、でも意外と移動してみるとその広さに気づきますよ。
うわ、全然つかないってなりますから。
いいですね。
東京ボーイになっていく感じがいい。
いいな。
いえいえ、恐縮です。
はい、そんな感じですか?
そうですね、はい。
ボーイさんいかがされてました?
劇場では、ちょっと今話題にもなってますけど、リバー流れないでよをちょっと見てきました。
その作品、いわゆるタイムループものって言われるようなものではあるんですけど、結構ネタバレするとわりと難しいところもありつつも、
すごい低予算の映画なんですよね。
ヨーロッパ企画の上田誠監督だったかな、が脚本と監督を務められていて、
監督じゃない、脚本だけだ、脚本上田さんだ。
彼の作品って、それこそ去年四条藩新話体系で彼の脚本のものを四条藩のメンバーでやるっていう、
サマータイムマシンブルースですね。
ありましたよね。結構時間というものを扱う作品が多い人だなっていうふうに思って見ているんですけど、
今作は2分間っていう時間をリアルタイムでずっと90分間繰り返し続けるっていう作品なんですよ。
で、流行り方からしても低予算で工夫していて、アイデアが詰め込まれてるって意味で、
ちょっとカメラを止めるのに近いような熱量というか、っていうものが感じられるタイプの作品だなと思って、
コメディーではあるんですけど、すごくちっちゃくでもしっかりまとまっていて、
僕は割と終作じゃないかって思って見ました。
いや気になってるんですけどね、どうにもこうにも見に行きにくい時間と場所でしかやってないっていう。
あーそうなんですね。
なんで東宝しかやってないんだろうなーみたいな、生きにくいなーみたいな。
なんかだんだん公開規模が今結構話題になってるので、シネコンとかでも土壌にかかり始めていて、
川崎のちねちったって僕よく行く映画館があるんですけど、そこではインディージョーンズを差し置いて一番でかい劇場で流れたりとか。
09:02
すごいな、インディージョーンズを差し置いてるのすごいな。
そういう意味でもちょっとカメ止め的な、今年のカメ止めみたいな流れになっていく映画なのかなっていうのは思いましたね。
確かにカメ止めも関西で初めて上映するときに、もう鳴り物いいで結構ポッキー箱で始まったんですよね。
あ、そうだったんですね。
覚えてます。
行きました、初公開ぐらいのときが、あれは京都の桂川のとこにある映画館で、関西で一番早いぐらいのタイミングの上映だったと思うんですけど、確か行きましたね。
僕もそこで行きましたね、桂川でわざわざ。それ以来行ったことないですもん、その間から。
あそこはなかなか行かないと思います、遠坂の人が神戸の方に行ったら。
リワー流れないでどんな映画かあんまりわかってなかったんですけど、前のバーのときのお客さんもめちゃくちゃ推し入ってた人がいて、2分間って短いサイクルのタイムリープの話なんですね。
そうです、しかもそれを基本的にはリアルタイムでワンカットとは言えないですけど、でもその時間軸はそのままで撮り続けるっていう形なので。
1個前にヨーロッパ企画が絡んでた映画で、ドロストへの果てで僕らっていう映画が、あれもタイムリープではないんですけど、時間が円環構造になってるっていう映画で、かつリアルタイムだったんですよね。
そうでしたね、あれは。
ただもうちょっとサイクルが長いんですけど、今回2分ってさらに短いから、もうアイディアショーというか興味がありますね。
そうなんですよ。だから2分っていう時間が本当に絶妙で、記憶はどうも残るんですよね、次のタイムループに。
なので、あーじゃあ次のループでいいみたいな、ちょうどいいキレ感みたいなのも含めて、コメディとしてよくできてるなっていう。
いやー、なるほど。面白そうですね。
劇場ではそれを見てて、あと配信なんですけど、ニモーナっていうアニメーション映画を。
あー話題ですね。
これも話題になってて、なんかすごいやたらツイッターで映画のファンの方々がよく呟かれてるなーと思って、あんまり期待せずに見始めたんですけど、めちゃくちゃ面白いです。
その舞台は、中世ヨーロッパの騎士堂があるブレードランナーみたいな世界観。
うん、世界観なんですね。
で、その世界観の中で、モンスターというか怪物と呼ばれているニモーナという少女と、大殺しのぬりぎりを着せられたバリスターという男性がバディーとして、真の陰謀の大元を探していくみたいなお話なんですけど、
エンタメ性と社会批評性のマッチがすさまじいんですよ。
まずエンタメ性の面で言えば、ニモーナっていうのが、まあいろんなものに変身ができる、変幻自体にこう形を変えられるキャラクターなんですね。
12:05
なので、突然ピンク色のサイになったり、クジラになったり、あるいはハリネズミになったりっていうのを、本当にアクションをしながら、そのアクションの中で一瞬で変わっていく。
で、そのまあ形はやっぱりアニメーションならではの表現じゃないですか、その不確定さというか形が定まらない感じって。
で、まあ純粋にその楽しさもあるんですけど、社会批評性の面で言うと、差別とかあとは無理解みたいなものってどうして社会の中で生まれるんだろうっていうお話だったりするんですよね。
で、この映画の中で結構呪いの言葉として出てくるのが、普通という言葉なんですよ。
ニモーナっていう少女に対して、彼のバディであるバリスターが、普通にしててくれ、普通の女の子の姿でいてくれって言うんですけど、彼女が、いや普通で何。
私にとってはこのどんどん変わっていく姿が普通なんだけどっていうわけですよ。
で、実際その社会批評性のもう一個の面で言うと、バリスターと彼のライバルとして描かれる名家の騎士のゴールデン・ロインっていうキャラクターがいるんですけど、
彼は同性愛の関係にもあって、で、それは同性愛自体はそんなに茶化されることはないんだけど、でもやっぱりキーな存在としては描かれてる。
その二人がどういうふうにして、この当たり前だったり普通っていうものを押し付けられる社会を変えていけるか、変えていこうとするかっていうお話になっていて、
その社会批評性を含めて、ちょっと確かにこれはすごいエンタメだなっていう感じで見ましたね。
で、これ制作が、もともとブルースカイアニメーションが企画として持ってたものなんですよね。
そうなんです。まさかここでブルースカイスタジオの名前が出ると思ってなかったですけど、良い企画進めてたんだなっていう。
そうそうそうそうそうそう。結構その苦戦というかいろいろ強いられてしまって、最終的にはこの企画ってディズニーとの合併、
20フォックスの合併の際に、ちょっと特に最初のバリスターとゴールデン・ロインの同性愛の描写がきつすぎるからやめてくれっていうのをディズニーから言われて、
いやそれはできないって言って、じゃあもう企画なしにしようって言って、企画が止まったって言われてるんですね。
で、それをアナンブリアっていう今の製作、てか配給が買い取って、ネットフリックスで配信って形になったんですけど、
なんかそういうのも含めて、めちゃくちゃまあ確かに尖ってるというか、社会批評的な意味ですごいところにはいっているんだけど、
でもそれがその作品の意味合いというか、メッセージともしっかり絡んでいて、これをディズニーは蹴ってしまったのだねっていうのも含めていろいろ味わい深い作品でした。
企画は蹴り、ブルースカイスタジオは閉じって。
そう。
てらんねーなーって思いましたけどね、あのニュースになるときも。
これはもしネットフリックスで見られる方は是非是非、多分今年スパイダーバースト並ぶ作品って結構言われてますけど、僕はなんかそうかもなって思えています。
すごーい。
僕ネットに入ったり出たりなんですけど、もう一回入ります。
ぜひ。このために入って全然損ないです。
はい、そんな感じでいいですかね。
15:00
僕はですね、新作で言うとパールを見てきまして、パールめちゃくちゃ良かったです本当に。
まだ見てないんですよ。
めちゃくちゃ良かった。
めっちゃいいですよね。
めちゃくちゃ良かったですけど、めっちゃ良かったっす。
舞台が1918年っていうことで、前作のバーさんの若い頃っていうのは、前作の時点でパールはこういう話ですよっていうのは描かれてはいたんですけど、
今回、前作Xが1970年代が舞台で、悪魔の生贄とかのスラッシャーホラーっぽい映画として作られてたのが、
今回がそういう1910年代とか20年代のミュージカル映画っぽい作りになってて、画面が過剰に彩度が高いんですよ。
これってモノクロ映画から初めてカラー映画になった頃の色彩の感じだと思うんですよね。
そこを表現してて、主人公のパールはそういうミュージカル映画に出ることに憧れてるキャラクターになってて、
田舎の農家の家から出ていきたいと思っている、芸能の世界に行くことでここから抜け出したいと思ってるんですけど、
これって前作Xの主人公と同じなんですよね、実は。
そうですね、ほとんど同じ。
いろんなところの構想が前作Xに重ねられてて、結構メタ的な前作の批評というか言及になってるんですよ。
へー。
そこがね、むちゃくちゃ上手くて本当に。
ちょっとこれは続編、かつその前日誕としての続編として理想に近い作りかなと思いました。
そうなんですね。
いろんなところの意味が前作に繋がってるんですよね。
それは本作からとって前作に繋がるっていうのは、過去から未来に繋がってるっていうことでもあって、
そういう時系列がどう繋がるかっていう面白さもあるんですよね。
なるほど、なるほど。
どっちも映画カルチャーなわけですよ、主人公が絡んでるのは。
前作はポルノ映画だったんですけど、本作はミュージカル映画。
でも時代的に許されてはないけど、ポルノ映画っていうのもやがて出てくるよねみたいなのもあって、
それは前作Xのような映画にいつか繋がっていくっていうことも似合わされてるんですよね。
むちゃくちゃ上手いです。
むちゃくちゃ上手いし、やっぱり前作でホラーモンスター側の存在だったローバーのオリジナルが何かっていうのを辿っていく話になるんですけど、
本作その意味で言うと、これも今年のめちゃくちゃいい続編全実単映画だと思うんですけど、エスター・ファーストキルも僕結構重ねて見てて。
なるほど、なるほど。
確かに、確かに。
18:01
ヤベェ奴のそのヤベェさがどこから来てるかっていうのを語る内容になってるんですけど、
エスター・ファーストキルはエスターがダークヒーローとして輝いてる映画だと僕は思ってるんですけど、
本作パールはダークな存在として魅力はあるんですけど、やっぱりヤベェ奴なんですよ、めちゃめちゃ。
分かる、そうなんですよ。
やっぱ実は悲しい存在でした?じゃなくて、いやこいつ元からちょっとみたいなところがあるので、同情させてはくれないみたいなところが上手いですよね、ほんとね。
でも理屈は分かるんですよね、本人が思ってることの理屈は分かって。
見ててね、怖いんですよ、やってることが死理滅裂で。
理屈は通ってないんですけど、ただ彼女の感情という意味では徹底的に一貫してるんですよ、全くブレがなくって。
筋は通ってんですね。
そうなんです、そこがむちゃくちゃ面白くって。
あとね、クライマックスの彼女の独り語りのシーン、むちゃくちゃイイです本当に。
マジですか?
分かる。
いや、今回ミヤゴスの演技すごいぞって思いますよね、ほんとね。
すごいですよ、あそこ。
本当に彼女がなぜこういう存在になってるかっていうのを自己語りで観客は解説されることで理解していくんですけど、同時にどんどん彼女は理解できない存在になっていくんですよね、その語りの中で。
理解すると同時に理解できなくなっていくんですよ。
なんかちょっとこちらアミコンの小説読んだ時の山口さんの感想にも近い感じがしますね。
いや、ちょっと違って、矛盾したものが同時並行でその場に存在し続けるんですよ。
その緊張感がやばくて、めちゃめちゃ怖くて、怖すぎて劇場で笑っちゃいました本当に。怖すぎて。
そうなんですよ、何を聞かされてるみたいになるんですよね。
何を僕は聞いてるんだろうみたいな。
そういうことを語るフェーズじゃなかったよねみたいなとこにどんどん踏み込んでいくから、彼女の中でだけ成立しているロジックっていうものが暴走していくんですよね。
そのロジックがあることを僕らはわかるけど、そのロジックが動くこと自体は理解できないんです本当に。
なるほど、えー面白そう。
いや、ちょっとこれは寄せ入れました僕本当に。
どうしよう、Xより好きかもしれないけど、Xがなかったらこんなにうおーってなってないのかもしれないし、よくわかんないんですけど。
でも全然パールから見ても絶対面白いですよねこの映画。知らなくても全然、こういう人がいたんだっていうのは初めて知るきっかけになる映画だと思うので、全然面白いと思いますよね。
ある意味時系列中で言うとパールから見始めてXでも全然いいですもんね。
21:01
いいと思います。
その意味で言うと、パールXの順番で見たとして、Xのラストにあるあれを見たら、あ、彼女は映画スターになれたんだなっていうふうに見ることもないかなって思って。
だから次あるじゃないですか3作目が、マキシーンというトリプルXみたいなのがついてますけど最後、あれどうなるんだろうって思って。
このスパイラルから抜け出せるのか本当にみたいなのもちょっと気になるし、どうなっちゃうのかがちょっと読めないですね。
XのラストというかXの見え方も変わってくるっていうことなんですね、パール見ると。
Xの見え方が、あそこは変わらないかもしれない。
あそこ変わらない、割とそれ結構すごくないですか。普通結構変わっちゃうもんかなと思うんですけど。
いやちょっと僕わかんないんだ、その順番で見てないからどうなるかわかんないですけど。
いやでもね、本当に理想の前日短2作目です、本当に。
なるほど。
素晴らしいと思いました。
いやちょっとそれは楽しみになりました。
はい、そんな感じです。
あとお便りを紹介させていただきたいと思うんですけれども、
番組全体というか神ハンキーベストを絡めたお便りなので、今回はオープニングで紹介させてもらえたらと思います。
クニさんからいただいてます。
店長メンバーの皆さんこんにちは。神ハンキーベスト界、様々な推しのバリエーションを興味深く拝聴しました。
耳にしながら、実はラジオでも巷でも高評価のアフターさんを受け付けなかった理由について考えてしまいました。
おそらく一つには、父親と娘の肌の接触多すぎ問題です。
異性に対して性的興味を持ち始めた年頃のういういしい娘に、若い父がクリームや泥を塗りたくる度に心がざわついて仕方ありません。
ゾフィーが非常に魅力的だからなおのこと、父の心の不安定さはがんじがらめの緊張感となり、
余白を味わうどころかエモいレイブシーンとラスト以外は常に息苦しさを覚えてしまったのです。
また、プールサイドでキスする少年の造形も初恋ならば若干持っていただいてもよかったかな?
その意味でリコリスピザも感情移入しがたかった一本です。
こちらはファントムスレッドからの期待が大きすぎたのかもしれません。
話がそれましたが、アフターさんに感じた違和感は日本と欧米のスキンシップの相違だと思われますでしょうか。
また、世代による受け止め方の違いかしらと皆様のご意見を伺いたくお便りした次第です。
ちなみに、私自身、亡き父親との関係はとても良好でした。
そして別件で皆様にお礼もお伝えさせていただきます。
先日のバー東京開催の熱気に触れ、映画について存分に語らう場を自分でも作りたいと、
今回プチイベント、ウーマンドロー&トーキングの会を企画し、そわそわと準備を進めています。
無名が友達の青年にオーガスト役も依頼済みです。
24:02
山口さんがミドルエイジクライスからの脱却には、下向きに楽しむしかないとおっしゃっていたのも引き金となりました。
皆様の週1配信、月1バー開催活動が映画ファンの喜びを多岐に膨らませてくれること、今後も期待し応援しております。
最後に私の神ハンキーベストはいかです。
4位に関しては、プラン75の物足らなさを埋めてくれる良作でした。
5位、ジャン・デュエルマン、ブリュッセル1080、コメルス、コハン通り23番地。
4位、すべてうまくいきますように。
3位、コンペティション。
2位、ボーンズ&オール。
1位、ター、ウーマントーキング、同率1位。
神ハンキーもそれぞれに豊かな出会いがありますように、これからアツサン版第1話には十分にご留意くださいませ。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
たくさんお言葉いただいたんですけど、まずアフターさんの父娘の肌接触多すぎ問題なんですけど、実は僕これちょっと気になったんですよ。
あ、そうですか。
接触多いなとは思ってて、ただそういう意味もあるかなって感じで僕は飲み込んだんですけど、気になる人がいてもおかしくないかなっていうぐらいには接触多いなとは思いました。
お便りいただいてからちょっと考えたんですけど、やっぱりあのお父さんってちゃんと父親はやれてない人ではあるんですよね。
だからそういうところの娘との距離感とか教育あるいは性教育みたいな部分で未熟なんだろうなとは思うんですよ。
友達感覚に近い距離感で娘と付き合おうとしてたのかな。そうじゃないと付き合えなかったのかなっていう風に僕は思って。
なんか彼の大人になれなさの表現の一つとして捉えられるのかなと思ったんですけど。
途中そのお兄さんと間違えられるようなシーンもありましたけど、なんかあれ多分若さだけじゃなくて二人の間にある関係性含めてだと思うんですよね。
不正と娘性みたいなものではない関係性にやっぱり他者から見て見えてしまうっていうところも映画の中でも描かれていたので、
なんていうかそう感じるその違和感を感じることはなんかそうかもなーって思うとこもちょっとありますね。
意図的なんだろうなと。
やっぱり父親のロールを果たせてないっていうのは明確に描写されてたかなっていうので、その意味だと僕が一番気になったというか、おいてめーと思ったのは娘のカラオケを助けに行かないとこですね。
あれはね、あれは確かによくダメだなって。
あれはお前の下手な歌に巻き込まないでくれよっていうのはやっぱり友達感覚というか、あそこで見捨てるのはやっぱりちょっと親としてはひどいですよ。
まあでもね、そうですね。
27:02
まあわかります。
まあ確かに至らない父親だったっていうのは確かなんだろうなって思うんですけど、けどトータルそんな父親に対してすごく愛情を感じてるみたいな感覚がなんかこの映画から伝わってくるのがでもやっぱすごいなっていうふうにはちょっと思いますよね。
フラッグデーっていう映画を見たときに娘がそれを父親を思う映画なんですけど、父親がほんと独自なんですよ。
この父親に何を感情移入する余地があるのか全くわかんないまま終わってしまったんですけど、僕の中でその映画は。
けどアフターさんはそんな感じには思わなかったんですよね。
なんかそれって何か作りの上手さの違いなのかなっていうふうにちょっと思ったりもしたんですけど。
大井さんが以前話されてたときに、この父と娘の関係は普遍性なんかなくて、ごくごく彼らの間だけでしか成り立ってない特殊なものっていうのをおっしゃってたじゃないですか。
それはやっぱりその一般的な父娘のロールモデルに則った関係じゃないからっていうのはあると思うんですよね。
非常に個人的な話でしかない。それは他から見たらあんまり父と娘っぽく見えないからこそ本作は成り立っているのかなって気もして、そこは本作に何を見るかだと思うんですよね。
父と娘の話として見ると、なんかってなる部分あると思うんですけど、例えば幼い時だけ会ってた友達とか、もう会わなくなった人、転校していった友達とか、そういうものに近いものだと思うんですよね、たぶん。
そこの部分で拾った時に、あの父と娘の関係って他に例えようがないからこそ、何かをなぞったものじゃない2人だけの関係っていうところが際立っているのかなって気もして、そこが気になるのも全然あると思います、これに関しては。僕も気になったんで。
ご自身でも映画の話をするイベントを思い起こされているっていうことで、素晴らしいですね本当に。僕のミドルエイジクライセスに言及したことを拾ってもらえたなんて、ごくごく個人的なことでしかないんですけど、嬉しいです本当に。ぜひぜひ楽しんでいただけたらと思います。
あとベストなんですけど、ごめんなさい僕ほぼ全部わからなくて、ボーンダンロールが何の映画かっていうのはわかってるんですけど。
そうですね、僕喋りましたねオープニングで、そう喋ったなっていう、ルカガダンイルですよね。5位のやつはあれですよね、シャンタル・アケルマンですよね。結構昔の映画人で女性監督なんですけど、最近にわかに再評価されてる方ですよね。
なんならアフターさんにもめちゃくちゃ影響、ちょっとそういう部分があったりとかしてるぐらい。今の女性監督とかが徐々にというか、ようやく一線に立った女性監督みたいなのが出てきてますけど、それの走りみたいな人だったりするような人ですよね。
30:08
なるほど、ちょっと存じ上げなかったですね。
4位はオゾンなんだよな、フランスはオゾンだよな多分。暗楽史の話じゃなかったでしたっけこれ。
ああ、ありましたね、あれか、なるほど。
じゃなかったっけ、結構覚えてしゃべってる。
フランス70を下付けるからそうやと思います。
確かにね、多分そうやったんじゃないかなっていう。
なんというか、がっつり文芸映画ご覧になってる感じですよね。
確かにな、1位もターティスからね、もう知的な方やなって思うんですけど、グミさんってすごいなって思って。3位のコンペティションとか渋いなって思いますけど。
そうですね。
結構この番組、俗っぽい作品取り上げること多いと思うんですけど、楽しんでいただけてるのかなってちょっとだけ不安になりました。
よかったらもうちょっと付き合っていただけたらなと思います。また東京でやる時もよろしくお願いします。
はい、では今日のテーマとか入っていきたいと思います。