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2021-07-29 1:14:25

第17回『竜とそばかすの姫』賛否入り混じる大激論!

ネタバレ込みで『竜とそばかすの姫』の話をしました。

細田守監督の過去作やインターネットの描写について言及しながら、賛否が入り混じって話がかなり白熱しています。特にインターネットの描き方についてはかなりクセが強い作品ではないでしょうか。

■メンバー ・山口 ・原口 ・まえだ ・マリオン

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00:13
はい、始まりました。映画の話したすぎるラジオリニューアル第17回になります。
映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
はい、関西の映画シーンを伝えるサイト、キネボーズを運営しています、代表の原口です。
前田です。
イオンです。よろしくお願いします。
さあ、皆さんの近況からまず入っていきましょうか。原口さんはどうされていましたか?
まあ、えっと、ちらほらと試写があって、ちょうど昨日、ワイルドスピードの新作のアイマックス試写を見てきました。
ワイルドスピードをご覧になってるんですね。
はい、アイマックスで、もうやりたい放題、てんこ盛り。たぶん山口君なら、これをバカ映画と言うだろう。
え、いや、なんだろう、そうなんですかね。僕、そんな色んな映画にバカって言ってるキャラになりつつあります。
たぶん言うと思う。
そりゃそうでしょ、だって予告で車ですら飛んでましたからね。
まあ、そういうことです。行くとこまで行っちゃうぜ。
ワイルドスピードはご覧になるんですね。
まあ、知らないけど、実は過去全然見てなくて、スーパーコンボしか見てないね。
ああ、おっしゃってましたね、そういえば。
いきなりジェットブレイクとか見てるんですね。
でもね、ちょうどその前にお昼に町山さんがTBSラジオでシリーズ解説してたからどうにかなった。
まあ、なんとなくノリで見れそうですけどね。
あとね、ちょっとお勧めしたいのが、月曜日にね、オメダブルックセブンで、「凶暴家族」っていう中国映画を見まして、これが非常に中国映画としては非常に面白かった。
なるほど、凶暴家族。
インド映画の出る凶暴ね、凶暴罪とかの凶暴。
ああ、その凶暴ね。
インド映画のリメイクらしいんだけど、主人公が映画100本見たら世界の大抵のことがわかるって言ってて。
我々側の。
主人公の娘さんが警察署長と市長候補のドラムスコに襲われて、また襲われそうになるところをうっかり殺しちゃって、その確して完全犯罪をどう免れようとするかっていう話。
まあ、ややこしい話ってことですね。
いかに警察をどこまで倒せるかっていう話は非常に面白かったです。
ちょっと面白そうっすね。
そのところです。
詳細見てみます。
前田さんはいかがされてましたか?
私は先週初めてアップリンク京都に行きました。
何を行ってみたっけ?
ファンタスティックプラネット。
公園じゃないんですけど、なんかちょっとでかい画面で見てみたいなと思って、初めてのアップリンクも行ってみたかったんで、めっちゃオシャレですね、あそこ。
行ったことないですね。
なんか体感するオシャレみたいな。
椅子はね、心地よいね。
眠りたくなる椅子やね、あれ。
新風館自体がめっちゃオシャレでした。
03:01
あそこオシャレですよね。
行ったことないんで、機会あれば行ってみます。
ぜひぜひ。
まにもさんはいかがされてました?
僕は久しぶりぐらいに深口サンサン劇場に行って、アメリカンユートピアの特別音響を見たりとか、
ミシングヤングーマンとか、変な話題作とかを見かけてたりしてましたね。
あとトーキングヘッツのデビット・バーンのライブ映画ですけど、
めちゃめちゃ評判いいですよね。
誰もなんか悪いこと言ってる人、聞いたことも見たこともないぐらいですけど、確かにすごいなって思って、
何も僕知らないで行きましたけど、
音の中じゃなかったら立ち上がってクッショとか声出したいなって思うぐらい、すごくいい映画でしたね。
深口サンサン劇場がちょっとまた動き始めた感ありますね。
そうですね。
今年もアビ大会とかやるらしいですし、映画館で。
モータルコンバットサンサン劇場がやるってなって、
うおー来たーって載ってるツイートを見かけたんですけど、
そもそもモータルコンバットそんな話題になってたっけと思って。
それは思ったんです。
ごくごく一部の人が極端に声が大きかっただけかなと思ったけど、
なんかつかぐちサンサン劇場で上映取り上げられると、
一種の権威づけられた感じがするなと思って。
映画ファンの中でお墨付きになったみたいな感じが、独特の立ち位置になってるなと思って。
なんか映画のセレクトショップというか。
確かに。
太鼓板押されたんで安心して来てくださいってね。
モータルコンバットだけだったら見に行かなかった人が、
サンサンでやるんやったらモータルコンバット見ようってなるような雰囲気があるなぁとちょっと思ったりして。
このラジオのリスナー、関東の方多いのでご存知なかったんですけど、
つかぐちサンサン劇場っていう映画ファンに好まれてる関西の映画館がありましてですね、
結構みんなに愛されてる映画館なんですけど、
立ち位置が結構ね、文芸からBQAエンタメまであちこちちゃんと拾うっていうのが、
番組がすごいんですよね本当に。
僕は特にないです。
映画関係のエピソードは。
特にないです。
この後の作品以外は。
そうですね。
あれかな。
映画じゃないですけど、
ルックバックでしたっけ。
ああ。
あれを読んで。
大でしたね。
ジャンププラスで出た、
藤本達希でしたっけ。
チェンソーマンの作者の読み聞き。
130ページくらいの読み聞きっていうのが、
めっちゃ映画っぽいんですよね、編集が。
話も映画っぽいし、
映画の小ネタあちこち差し込んでるし、
僕見てて、
映画マニアがなりたい映画マニア像そのものやなと思って。
これは立ち位置、
なりたくて慣れてる人、
タランティーノぐらいしか知らんわと思って。
BQやりつつ、
ちゃんと文芸っぽいことやれちゃう。
しかも映画ネタオマージュあちこち入れまくってて。
タランティーノやんけと思って。
みんななりたいやつやんって。
ちょっとすごすぎて、
こわーってなりました。
すごすぎて。
こわーって。
結構本当に映画的な漫画なんで、
もし読んでない方がいらっしゃったら、
06:00
読んでみてもいいかなと思います。
ネタとしては漫画家の話なんですけど、
漫画家というか、
漫画を描くことについての話なんですけど、
芸術全般というか、
創作全般の話でありつつ、
現実の事件とかを取り込みつつって感じの話になってて、
タイムリーに話題作かなと思ったので、
ちょっとだけ取り上げてみましたって感じで。
ほんちゃんの話入りましょうか。
今日はユーとそばかすの姫の話をしたいなと思います。
映画ドットコムから解説読ませていただきます。
サマーウォーズ未来の未来の細田守監督が、
超巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に、
少女の成長を描いたオリジナル長編アニメーション。
高知県野茂に高な田舎町。
17歳の女子高生すずは、
幼い頃に母を事故で亡くし、
父と二人で暮らしている。
母と一緒に歌うことが大好きだった彼女は、
母の死をきっかけに歌うことができなくなり、
現実の世界に心を閉ざすようになっていた。
ある日、友人に誘われ、
全世界で50億人以上が集う仮想世界、
ユーに参加することになったすずは、
ベルというアバターでユーの世界に足を踏み入れる。
仮想世界では自然と歌うことができ、
自作の歌を披露するうちに、
ベルは世界中から注目される存在となっていく。
そんな彼女の前に、
ユーの世界で恐れられている、
ユーの姿をした謎の存在が現れる。
主人公、すず、ベル役は、
シンガーソングライターとして活躍する中村加穂が勤め、
劇中歌の歌唱や一部作詞なども勤めた。
謎の存在、ユーの声は佐藤武が勤めた。
ベルのデザインを、
アナと雪の女王のジン・キムが担当するなど、
海外のクリエイターも参加している。
はい、えーと、
まあ、時をかける少女以来、
3年に一度、
夏にアニメの大作を送り出すローテーションになっている、
細田まもるの3年ぶりの新作ですね。
はい。
じゃあまず、
皆様の触りの感想を伺っていこうかなと思うんですけども、
原口さんいかがですか?
これは触りの方がいいの?
なんか、一回じっくり語ったらまずい?
あ、いいっすよ。
あのー、
はい。
じゃあ、ちょっとまあ、
じゃあ、原口さんの触りはパスしましょう。
はい。
どうぞ。
前野さんは、
概要の感想としては?
私、あのー、
初、
自分として初めての細田まもる作品で、
なんていうんですかね、
ちょっと今日、
どうしよっかなと思いながら、
今日はもう、
なんて言ったらいいかわからないんですけど、
はい。
自分の中に、
この作品を受け止める感性がちょっと育てなかったのかなって、
ちょっと思っちゃったりもしてて、
もっと正直に言っていいですよ。
言い切った方がいいと思いますよね。
いや、ほんま、
全然良さがわかんなかったですね、ちょっと。
いや、もう、
それでいいと思います。
全然そう思ってもしょうがないと思います、これは。
そう、だから逆に、
いいところ、
いいところというか、
他の人の感じ方を聞きたいなっていう気持ちでしたね。
うん。
今日はそのスタンスで、
そのスタンスで、
話にしてもらう感じですね。
ちょっと若干、
国評してしまう可能性ありな感じの、
いやー、もうどうぞ。
もう、それでいいと思います。
09:00
はい。
はい。
マリオンさんは、
僕としては、
なんて言うんですかね、
あのー、
ほろもろ酷いところは、
とか、
目に余るところは、
ものすごいあるんですけど、
そういったロジックとか、
いうのを超えたところで、
理屈を超えて、
そういう映画のことが好きになってしまいましたね。
正直。
本当に乱暴なんですけど、
ひたすらに、
細田守が、
これは、これが描きたいし、やりたいんやっていうのを、
言い切ってそれを、
アニメーションと歌でぶん殴ってきたっていう、
そこにも、なんというか、
惚れてるっていう感じです。
はい。
僕はですね、
結論から言うと、
多分マリオンさんと同じような感じやと思います。
語り口としては、
鈍いし、
乱暴だし、
正直雑とさえ思うんですけど、
やろうとしたことが、
好きで、
もう、
慶応するしかないなと、
肯定するしかないなと、
もう好きですよ。
好き。
うん。
ちょっと、あのー、
もうちょっと、
ちゃんとできたやろうとは思うんですけど、
はい。
本当に思う。
うん。
はい。
じゃあ、春藤さんが口尾を切ってください。
あー、はい。
まあちょっと、
一通り言うと、
まあ、あのー、
もともと、
これそう、
公開の5日前に、
視聴者で見て、
そんでさっきも言ってたけど、
一応、
渡されたプレスにも、
えーと、
細田真守監督が、
えーと、
ずっと作りたいと思っていた映画、
って言ってて、
で、
まあさっき言った通り、
そう、
時をかける少女以降、
3人おきに公開してきた、
まあ監督作品の、
まさに集大成やと思ってて、
結局、
そう、
かっ、
時をかける少女以降の、
いろんな要素が集まってて、
だから、
時をかける少女、
で、
まあ描いたような、
高校生の青春物語。
で、
サマーウォーズ、
あの当時やと、
いわゆる、
セカンドライフをむっちゃこう、
描いてる、
セカンドライフっていう、
ネット上システムを描いてる、
っていう仮想世界で、
で、
まあそれは今作では、
まあ、
SNSっていうのをベースにして、
まあ、
現代版に紹介していると。
まあ、
で、
狼子供の雨と雪、
で描いた、
いわゆる、
亡き親に対する思い、
っていうのを今回も描いてますと。
で、
化け物の子とリンクするのが、
いわゆる、
まあ今回流だけど、
いわゆる、
巨大な異物との心の交流と。
で、
あと、
未来の未来が、
俺はなんかね、
あの、
自分の家っていう小さな世界から、
広がっていく、
無限の世界っていう作品と思ってて、
で、
まあそれも結局、
まあまずはこう、
ちょっと固い中から、
えっと、
仮想世界の、
えっと、
大きい世界につながっていってると。
でも、
この作の場合は、
そっからさらに大きい世界から、
えっと、
いわゆる、
竜の側の真相の話で、
また小さな世界の方に、
逆目とベクトルの方に、
戻っていってると、
まあ解釈はしてますと。
という意味で、
だからまあ、
過去作のいろんなテーマがあって、
2021年版の現在に、
リアリティを持って、
描いたかなとは思ってます。
だからまあ、
大きな仮想世界と対峙する、
まあ、
壮大なストーリーだと同時に、
こう、
自分のすぐ側にある、
ミニマルかつ、
個人的な物語も、
描いているとは思ってます。
で、
結構あの、
ちょっと、
前田さんから聞きたかったんやけど、
こう、
高知の描写が、
どうなんかなと思ってて、
一応、
ちゃんとこう、
ロケハンして描いてて、
川のみずみずみしさも、
評価してる、
再現してるかなと思って、
12:00
言うても、
あの、
不存在を守る作品が、
一応、
最近とか、
アカデミー賞とか、
アヌシー賞とかでも、
評価されてる分、
やっぱその分、
世界のクリエイターが、
ちゃんと参加して、
まあ、
これまでの企画とは、
違う、
大きい世界を作ってるかな、
と思ってます。
で、
やっぱり、
試写の時に、
まず思ったのが、
なんか、
結局、
最終的に感じたのは、
仮想世界の根底として、
現実世界と、
ずるずる、
普遍的に存在する、
なんか、
人間同士の、
信頼関係、
っていうのを、
非常になんか、
感じてて、
だから、
まあ、
東京、
どんな描写があったかな、
と思ってます。
えー、
その後に、
公開初日に、
iMAXで見まして、
はい。
やっぱり、
iMAXの方が、
音がしっかりしてて、
重低音が聞いてるので、
はい。
役所工事の、
お父さんの声が、
低くて、
しっくり来た感じと。
はい。
で、
音響、
音楽音響関係も、
やっぱり、
サラウンドが聞いてて、
よかったですと。
で、
あとちょっと、
この個人的な、
現体験の話と、
結構、
小さい時に、
家族以外の他人を、
助けるっていうことについて、
否定されたことがあって、
ほう。
まあ、
なんか、
ちょっとそういう、
嫌な現体験をしてて、
ほう。
結局、
この映画って、
お母さんが言うと、
赤の他人の子供を、
助けて、
それを見て、
結局、
それを受け継いだ形で、
主人公、
鈴が、
東京にいる赤の他人、
子供を、
助けるっていう話。
うん。
そうですね。
結構、
そういうのが伝承されていると。
うん。
まあ、
で、
まあ、
いろいろ言いましたけど、
全部入ってるぐらいの感じでしたね。
はい。
そう、
今言った感じで。
うん。
で、
まあ、
コーチ描写。
あれ、
コーチ描写を前田さん、
聞きたいです。
コーチ陣。
あ、でも私、
その、
コーチ県って、
最後の最後まで知らずに見てたんですよ。
うん。
あの、
全然、
事前に情報を見てなかったんで、
でも、
コーチっぽいなと思いながら見てたんですよ。
はい。
やっぱり川とか、
うん。
あと駅とか、
うん。
だから、
コーチなんだと思いましたもん。
うん。
舞台ってなってない?
井の町って書いてましたっけ?
井の町でしたね、
たぶん。
はい。
あの川って、
シマント川ですか?
あの、
なんか橋、
清流があって、
水が増えたら埋まっちゃうような橋あったりって、
あれシマント川なんですかね?
うーん、
シマント川か、
なんかもう一個でかい川あるんですけど、
うん。
たぶんシマント川かな。
いや、
えっと、
井の町を調べたら、
コーチ市から結構近かったんですよ。
はい。
だから、
たぶんその、
井の町自体は、
あれ、
シマント川をモデルにしてるだけで、
実際の地理、
微妙に違うのかどうかっていうのは、
ちょっとわからなかったから、
もし前田さんがご存じだったら聞きたかったんですけど。
うん。
やばい、
ちょっとそこまで、
見抜けてないんですけど、
なんか、
確かにその距離感で言ったら、
思ってるより田舎なのかなって思いながら、
でも井のなんや、
みたいな、
あれだったら、
そこちょっとミックスされてるのかもしれないですね。
それか、
普通にコーチ県の感覚で、
たぶん距離感ちょっと、
ある程度遠くても近い感じ、
あのところはあるんで。
コーチからシマント川は結構遠いですけどね。
あれかな、
大阪を舞台にする話を書こうとしたら、
通天閣と太陽の塔が、
なんか近くに描かれちゃうみたいなのと、
15:00
同じ能力かもしれないですね。
でも、
映ってる橋は、
実際の場所でも、
なんか、
聖地巡礼になってるみたいですね。
うんうん。
えっと、
僕、
コーチを舞台にすることで思ったのが、
コーチって、
日本の都道府県の中で、
コーチって、
コーチって、
コーチって、
日本の都道府県の中で、
コーチって、
東京行くまでに、
時間かかるの、
結構、
上位なんじゃないかなって思って、
あのー、
新幹線ないじゃないですか。
で、
九州だったら、
大分とか宮崎の側は、
新幹線通ってないけど、
鹿児島とかだったら、
新幹線あるから、
結構、
ヒュッと行けちゃうと思うんですよね。
で、
北海道とかだったら、
まあ、
飛行機使うし、
東北の方も、
新幹線は通ってるから、
ヒュッと行けるんですけど、
コーチって、
まずその、
本州に入るまで、
めちゃめちゃ遠いですよね。
まあ、
コーチは、
だからその、
東京から、
すごく遠い場所の、
題材として、
コーチって割と、
選びやすいのかなって、
ちょっと思ったりして、
なんかあのー、
結構田舎舞台の、
アニメって、
岐阜県とかが舞台になること、
よく、
多いイメージあるんですよね。
で、
岐阜県って、
まあ、
高速バスだったら、
東京行くの、
そこまで難しくないなって、
感じがあるんですけど、
コーチでしかも、
単線の鉄道で、
移動するような場所だから、
まず、
1時間1本とかの電車乗って、
高速バスだと思うんですけど、
新幹線のあるところまで出るのに、
まず、
岡山まで行かないといけないとか、
その距離感、
東京って場所からの距離感で、
選ばれてるのかなって、
ちょっと思ったんですよね。
高地である意味とかっていうのは、
まあ、
ちょっとまあ、
それに、
それにどこまで意味があるかは、
わかんないですけどね。
ちょっと、
こじつけかもしれないですけど、
はい。
そこはもう、
コーチ出身の、
前田さんに、
教えていただきたいな、
というふうに思います。
ああ、
いや、
そうですね。
ちょっと、
こじつけかもしれないですけど、
はい。
そこはもう、
コーチ出身の前田さんに、
聞くのが一番、
リアリティあるかなと思って。
だからこそ、
結構最後、
それは無理があるんではって、
その、
ちょっと、
コーチの人間が東京に行くのって、
もう、
めちゃくちゃハードル高いんで、
うん。
まあ、
そこはちょっとね、
あの、
それはほんまに、
コーチのリアルな感想で、
そこまで突っ込むのは、
やぶがなと思ってるんで、
そこは全然いいんですけど、
コーチの身としては、
え?
嘘やろ?
一人絶対に言うのはありました。
そうなんですけどね。
あそこはね、
その流れ、
なんか、
展開的なその、
なんか、
モーショナルな部分で言うと、
厚くなる部分ではあるんでしょうけど、
ちゃんと、
物事の、
なんか、
順序立てみたいなのからすると、
とてつもなくひどいというか、
勢い任せすぎるっていう、
周りにも、
そこはノイズだろって、
これは間違いなく、
誰でもが思うことだと思う、
これは。
ちょっと思ったのが、
そう、
せめてしのぶくついて行ってあげてって、
そう。
ちょっと思ったのが、
あの、
舞台みたいやなと思って、
すごい距離の離れている、
まあ、
高知とか東京とか、
高知の中でもいくつかの馬車が、
舞台になりますけど、
その一個一個が、
あんまり地理的に繋がってる感じが、
そんなにしないというか、
舞台劇で、
このシーン、
このシーンみたいなのが、
切り離されてるような印象だったんですよね。
うんうん。
だから、
東京に行くってなった時も、
行くってなったら、
もう行けちゃう。
18:00
だから、
高知のシーン、
バスに乗ってるシーン、
東京って、
三つのシーンだけで、
東京に行ったことにする、
みたいなその、
結構、
その狭さは感じたんですよ。
それは、
そういうことを描こうとしてるんじゃないからだと思うんですよね。
心象的なことというか、
一個一個がもうその、
精神的な何かを煽らしてる場所で、
もう東京行くってなったら、
行けちゃうんだと、
っていうことかなと思ったんですよ。
で、
あの、
穂沢真守監督って、
もともとあの、
演出畑の人ですよね。
橋本勝代っていう、
その、
別名義で、
演出でアニメ作ってたりとかしてて、
少女革命ウッテナとかの演出してたんですよ。
で、
少女革命ウッテナは、
ちょっと僕、
本当に、
アニメで一番好きぐらいのやつなんですけど、
えっとその、
生原邦彦監督っていう、
世界観を取りまとめてた、
クリエイターはいるわけなんですけど、
各演出人がすごい役割を果たしてた、
アニメとは言われてて、
その中の一人がその橋本勝代、
穂沢真守だったんですけどね。
で、
少女革命ウッテナ自体が、
天上祭祭とかの、
その舞台の方の、
演出を取り込んでるような話なんですよね。
だからまあ、
舞台的な話というか、
本当にその空間にしか、
この世界には存在してないみたいな演出を、
ボンボン入れてくる、
アニメだったんですよね。
でまあ、
その感じがあるなと思って、
その高知の自分の家がある、
学校がある、
そんで川がある、
で帰り道の橋がある、
で、
ネットっていう空間がある、
そして東京があるぐらいしか、
舞台のシーンとしては用意されてない感じ。
ただそれで、
表現される、
精神的な何かを描こうとしてるのかな、
とかちょっと思って。
私的に、
どうしても乗れないところが、
いくつかあるんですけど、
一番大きいところで言ったら、
優の世界。
なんて言うんですかね。
優が、
最初すごいワクワクするんですけど、
結局あの世界って何ができるの?
っていうのがちょっと思っちゃって、
なんかすごい、
世界50億人の人を巻き込んで、
してる割には、
主人公以外の人の、
自己表現してるようなシーンもないし、
例えば、
レディープレイアワンとかだったら、
ゲームの中に入り込んで、
ゲームができたり、
好きなキャラになれたり、
そこで貯めたお金がどうとかっていう、
それに全員がはめり込むっていう、
動機がすごくわかるんですけど、
この映画に関して、
何に魅力があって、
そんな世界中の人が優をやってるのかっていう、
ちょっと説得力がなくて、
ちょっとそれで最初、
つまずいてはまれなかったのが、
1個目あるんですよね。
あくまでしてないけど。
あくまであれは、
SNSでベースが、
バイオメトリクスを使って、
人間の潜在意識、
潜在能力を引き出しているって、
結局潜在能力なので、
それが良い方にもなるし、
悪い方にも出ちゃうと。
だから、
竜が存在しているっていう世界の中で、
あくまでSNSメッセージツールでしかない。
ある種なんでもできると。
僕としては、
その竜の世界の描き方に関しては、
あんまり本当、
さっき前田さんが言ってたように、
よくわからないのが正しいと思っていて、
21:02
やっぱサマーウォーズの、
ウォズの描き方とも比べると、
やっぱり描き方として、
やっぱり今回は、
かなり無駄なりというか、
これはこういうもんだって、
だいたいわかるでしょっていうのを、
観客にもなんか上げてる感じ。
ちょっとするというか。
サマーウォーズの時はもうちょっと、
この世界がどういう世界観で、
いかに全世界の人が利用して、
インフラ含めて、
社会にとって大切なものですよっていうのが、
描写されてたと思うんですけど、
今回のYouに関しては、
それが特にされてないと思うし、
結局、
Youのアバターの作り方っていうのが、
ものすごいひどいと僕は思っていて。
そう。
かなりひどいですよ。
ひどい。
この人の潜在的なものを、
出して勝手に作るって、
こういうサービスよっていう。
Youではもう一つの世界でやり直せるって、
言っておきながら、
結局リアルの世界が、
それを勝手に引っ張り出されるって、
やり直し効かないだろっていう。
サマーウォーズの時は、
自分でアバター作れたのに、
なんでそんな退化するんでっていうのは、
もうめちゃくちゃ引っかかってて。
ほんとなんか、
結局リアルでの自分のダメとか、
こういう潜在的な才能とか、
描くとかがそのまま、
やり直してますよっていった世界でも、
そこで引っ張られるって、
こんなひどい世界はないと思ってます。
正直。
そうですよねぇ。
そうですよね。
もう反応したいっていうのもあるけどな。
ぜひしてください。
だから結局、
だから潜在意識、
潜在能力で作り出すわけやけど、
だからベルが生まれたり、
竜が生まれたりすると。
あくまでそれは仮想世界だから、
最後に言った通り、
あなたの世界を変えるっていうことは、
仮想から結局現実世界に回帰すると。
仮想をベースとして、
さらに現実を自分を変えていくっていうことじゃない?
で、あなたの世界、
あなたともう一人、
あなたと君の世界を変えていく、
現実に回帰していくっていうことが、
テーマかなと思うんだけど。
でも結構、
あくまで仮想。
希望的な方向じゃないですか。
見方ですよ。
結構、
僕なりに潜在的なものが引き出される理由って、
リアルでもネットでも出るものとしては、
結局自分なわけですよね。
まあね。
結局、世界が変わろうと自分しか出ないので、
っていうところが言いたいんだろうけど、
それは多分、
どっちかっていうと、
露悪的な方向で描いてないですよね、今回は。
ネットの描き方からすると。
でもそこで龍っていうのが、
露悪的に描かれてるわけじゃん、最初は。
僕あんまり龍、
見にくくなくないですか。
かっこよくないですか。
かっこいい。
あいつはかっこいい。
父親に虐げられてる分、
そういう凶暴性が出てんじゃない。
そのなんかで、
龍の正体のアバターが虐待されてるっていう設定でしたけど、
24:00
虐待されたら、
傷がアバターにも反映されるわけでしょ。
そうですね。
こんなグロテスクなシステムないよ、
って思いますね、僕は。
そこがバイオメトリックスっていうやつでしょ。
こんな残酷な不快とサービスはないなって思いましたけど、
正直。
怖いって思った、僕は。
前田さんが何かおっしゃりたいようなんですけど。
いや、私は本当に怒ってるマリオンさんが好きやなっていう。
僕もいいですか。
アバター、本作やとこういうイメージあったと思うんですけど、
アズ。
アズですね。
だから、あなたとしてそこにいるってことですよね、アズってことは。
そこが要は、こうなりたい自分を表現するんじゃなくて、
そのままの自分が出ますよっていうので、
出る以外のアバターが正直、
もう一つの世界でこう描きたい自分像みたいなのを
描かせる余地がなくて、
全員が正直しょうもない見た目してるんですよね。
それは結構本作のものすごい残酷なところだなと思うんですけど、
徹底して、主人公周りの人以外はモブなんですよね。
どこまでいってもね。
サマーアズの時とかは結構アバターとかが
自己表現しようとしてるっていうのが見えたんですよ。
キュートなものが好きな人はキュートなアバターを使うし、
かっこいいのが好きな人はかっこいいものを使って
ネットに行ってなってるんですけど、
このUの中のアズは、
主人公の周りの人のアバターは割とかっこいい人間っぽい見た目してるけど、
そうじゃないモブの人たちのアバターはしょうもない見た目してるんですよね。
で、それに限らず本作、本当にモブの描き方が徹底してるというか、
もうモブを描きたかったんだろうっていうぐらい、
個がないんですね。
個がないし、魅力がないんですよ。
その世界に行ったらきっと楽しいんだろうなって思わせる余地がなくて、
とことん集団に生まれてる人間は
見た目もしょうもないものになりますよっていうものとして描いてるのって、
結構悪趣味だなと僕は思います。
でも結局、Uの世界でそういう潜在というのを認識したら、
逆に現実を良くすると、Uの世界も良くなるってことになれへんって思うんだけど。
もう一つの世界じゃなくて、現実の延長として描いてるってことですよね。
これはそういう話として捉えてるからいいんですよ。
ただ、インターネットの機能としてそれは求められてないというか、
それになってしまったら救いにはならないですよ。
インターネット、もう一つの世界で自分は生きていけるっていうのは、
今回言った鈴は歌の才能があったからUの中で生きていけるってことになってたわけだけど、
才能がない人間はしょうもないアバターにされる地獄のような世界ですよここは。
だからさっきも言ったんですけど、
描きたいもののために描かなくていいところの描写は
とことん意味のないものにしてるんですよこの話は。
だから東京と高知の間の道のりはないし、
主人公の周り以外の人間は単なるモブなんですよ。
ねえ、ほんとね。
27:01
それにバストで、それやるとストーリーが破綻していくんやろな。
いや、破綻はしてるんですよ、これは。
僕もこれ言っときますけど、これ最初から破綻してますからね。
美女と野獣のモチーフ入ってますけど、あんまり意味を成してないですからね、正直。
でもすごい思いました。
唐突に唐突なオマージュが入って、
ベルっていう名前もそのために付けて、
それから逆算して鈴にしてるのかと思ったら、
どこまでしてオマージュ入れてる意味がわからないすぎて、
すごい混乱してきて。
で、さっき言ったみたいに、野獣が別に見にくくないからないし、
2人の出会いとか関係性もちょっと興味持ったぐらいの感じだったのに、
いつの間にそんなに絆ができたの?みたいな。
その絆の深まる部分も全然描かれてないように感じて。
それも思います。
急やな。
これは美女と野獣のモチーフですよ、
ということはこの2人はこうなりますね、
っていう観客の前提で成り立ってる。
本当に。
手とか本当にないというか、ないというか、
本当に必要最低限がない。
そうですね。
なんかでもその割に、じゃあその2人の話でいいやんって思うのに、
鈴が好きな人は違うのか。
最後のシーンで龍の正体だった子が、
大好きだよって言うじゃないですか。
あのセリフの意味も本当にわかんなくて、
すごい混乱しちゃって、
それに対して鈴も流す感じで、うんみたいな感じで、
でも決して自分も大好きだとか言うわけでもないし、
でも恋愛感情じゃないところで感謝の表現を使うの大好きだよって、
使うことがすごく違和感もあるし、
美女と野獣モチーフからの2人の関係性のゴールが全然わかんなくて、
わかる。
わかる。
その言いたいことわかる。
わかる。
わかる。
本当にわかる。
本当仮定がない話やなと思うんですよね。
逆にね、それだけわかってもらえてるのにもかかわらず、
好きっていう2人が逆に怖く思えてきた。
それを聞きたい。
だからそこも言うたら世界系の話じゃないですか。
それはそうですね。
そうなんですよ。
文脈があるからこれ好きにならざるを得ないところもあるっていうのがあって。
2人の関係性が現実と竜の現実と竜の世界を変えていくっていう世界系。
世界系なのは本当その通りで、
深海誠とかも思い出しながら見てはしてたんですけど、
深海誠は都会と田舎の距離とかはめっちゃ丁寧に描くんですよね。
そうですね。
あと結局その主人公と相手というか周囲にいる人たちの話なんですけど、
深海誠。
ただやっぱりその主人公が関わらない人間も生きてるっていう描写はちゃんとするんですよ。
みんな生きてるけど、
この話は俺と君の話だよっていうところに着地させるのが、
30:01
深海誠のすごい良いところだと思ってるんですけど、
この話は本当にモブ思うとして割り切ってて、
東京と高知の間に距離はないし、
モブは意味のないアバターを使ってるしで、
すごいですよ。
ここまで残酷に、
いらないものを不必要なものとして描いてるのって、
そうそうやらないなと思って。
あとその主人公筒の救う対象、
突き詰めると知らない人じゃないですか。
知らない人のために、
あえて極端な言い方をすると、
人の家庭の事情に勝手に後先考えず突っ込んでいってするわけじゃないですか。
これなんでそういうことをするのかとか思ったんですけど、
母が亡くなる時の描写も含めて、
ネットで叩かれそうなことをしてるんだなと思ったんですよ。
川が増水してる時に中の巣に残される人とかって結構ネットで、
被害に遭った人でもネットで足様に言われたりとか、
あと鈴がやった、そもそもネット上で個人情報を晒すってこと自体が
すごい危険なことだと思うんですよね。
あれめちゃめちゃ危ないことだと思うんですけど、
それを自分からやるっていう、
多分人を助けるためなのかもしれないけれども、
それ、世の中の自分も知らない人たちが
それやったことをよく言わないよねっていうことをやってるのが、
母親と鈴がやろうとしたこととして描いてると思うんですよ。
だから最初の子ども助けたくだりも、
交通事故から助けたら自分が引かれちゃいましたとかだったら、
多分結構ネットとかだと英雄的に言われたりしちゃうと思うんですよね。
でも、あの増水した川にライフジャケットだけ着て行って、
結局自分が溺れましたって、
かなり悪く言う人出てくるタイプの話だと思うんですよ。
だからそこで無責任なモブに対する
咎めみたいなのを入れてると思うんですよね。
みんなが褒めれるようなやり方じゃない方法で
人を助けようとしてるっていう、
そこに意味がある話だなと僕は思ったんですよ。
だから全員が全員飲み込めなくて当然というか、
全員が受け止められないような話にわざとしてるなと思ってて。
そうですね。
サマーウォーズではやっぱりネットのオズの世界って
すごいユートピアみたいな言い方してましたけど、
完全にユーの世界におけるネットって
完全に今のツイッターとかにーちゃんとかの
優ろい何かってめちゃくちゃ出てますよね。
何かに対して悔いを持って礼償するとか、
過剰な正義気取りというか、
強圧力とか。
ネットでいろいろ繋がるっていうユートピアだと思ってたものが
実はこういうごくアファカというか
軽薄な集団心理でしかなかったっていうやり方を
今回選んでるっていうのは結構ようやるなと思うんですよね。
結構かなり老悪的というのはそういうところなんですけど。
その辺のいわゆるジャスティスがネット上での時計団になってて、
一覧帝になってて、
こうやって企業スポンサーが消えていくと。
企業スポンサーが消えるのは確かにそうなるんだろうと思うんですけど、
33:02
ただね、ジャスティスの描き方も僕相当引っかかってますよ。
時計団にそもそもスポンサーが作って相当やばい世界やなと思いながら見てて。
だからあまり意識高い系、現実世界における。
ネット上でも警察がいるんだと唱えてるやつ?
やばいし。
ただの時計団ごときに、
運営と同じだけの力を持ってる問題とか結構多いなって思いましたけど。
浮遊権限だよとか思いましたし。
Uの世界を作った5人は言われてるだけで描かれてないからね、説明だけで。
なんか名前出しただけみたいな感じで。
なんやったんやっけみたいな感じでしたけど。
そういう露悪的なネットの世界で、
繋がりっていうのはもう、はっきり言って希薄なものだと。
ネットという世界があったとしても希薄だし、
かつリアルで輝けなかったというか、居場所がなかった人がネットに行って居場所を見つけました。
パターンもあれば、リアルにしか居場所がない人もいる。
つまり誰にとって堂々と歩ける世界ってのはないわけですよね。
そういう中でも何か大切な繋がりはあるんじゃないかっていうところに、
今回のモーショナルなポイントが詰まってるの。僕は思ってて。
僕が捉える文句もめちゃくちゃ並べ立てましたけど、
そういう文句を飛び越えて好きっていうのはそこにある。
そうです。僕は。
そうですね。そうなんですよ。
たぶん山口さんも同意してくれるんじゃないかなと勝手に思ってたんですけど。
やっぱり僕最後の鈴の決断が、好きすぎてインターネット上で積み重ねたもの。
自分が憧れてたビジュアルをまとって、自分の全力の才能を発揮して、
人に評価してもらって積み重ねたものを投げ打って、
自分を出して人を救うっていうのもちょっと違うなと思うんですけど。
自分がやりたいのはこれだって思ってやるって言ったらいいのかな。
そうですね。自分でなんで目の向こうにいるあなたに会いたいっていう。
一つの思いだけででもない自己犠牲を払うっていう。
でもそうすることで信用というか信頼がちゃんとできるっていうところかな。
最初見たときは。だからこそ助けに行けた。
本当。ただ選択もかなり低なことをさせるなとは思うんですよ。やっぱり。
さっきもちらっと言ってましたけど、県に個人情報を晒すってどれだけことかっていうのは、
もう痛いほどわかってることじゃないですか。
いくら最近の子は結構顔出しとかも普通にするような人が多いとは聞きますけど、
と言って何もかもありのままをネットの世界に晒すっていうのを思考性にするっていうのは、
かなりご犠牲、自己犠牲の話ではあるけれども、かなり濃くなことさせるなとは思うんですよね。
っていうなんかすごい倫理的な部分とエモーションな部分でかなり僕は引き裂かれているというか好きだけど。
ベル自体がバーチャルシンガーっていうディーバーの明らかに美しい存在としてのビジュアルを背負って、
36:07
世の中から字幕を集めて憧れの存在になったところで、
おそらくルックスが人並みからすごく優れているってわけではない設定だと思うんですけど、
世界中の憧れの存在が一回の普通の少女でしかないっていうものを晒したときに、
世の中の悪意がどれくらい溢れ出すかって結構考えたら本当怖いなと思って、
あそこは物語上の都合でみんなが増長してくれっていい話に着地したけど、
なんだベルってあんな奴だったんだねって、しょうもないよねって、
ブサイクだよねとか言って、それ自体に傷ついてそれこそ心を痛めてしまって、
あるいは自主を選んでしまうみたいなことだって起こり得ると思うんですよね。
しかも世界50億人に対してそれをやるわけじゃないですか。
だからそれって万有だと思うんですよね。やっぱり正しくないと思うんですよ。
お母さんが初めにやったのと同じことだと思うんですよ。
増水してる代わりにライフジャケットだけで子供を助けに行くのと同じことだと思うんですよ。
上手くいっただけ、全然上手くいっただけ、ただそうやりたいと思ったからやったっていう、
正しくなさを含んだ決断を私がしたっていうことがいいなって思うんですよね。
そうなんですよね。そうなんすよねーって。
だから本当に今回私が世界系というか、
本当に天気の子にめちゃくちゃ影響を受けてるんじゃないかっていうくらいな、
本気の良さがあるんですよ、今回。
ものすごく老悪的な部分で下げて、最後もう一つの感情だけで盛り上げてしまうっていう、
他はどうでもいいっていう言い切ってしまうあたりの強さは、
本当に人気の子をやっぱり連想しちゃいますよね、どうしても。
まあでも小須田さんは昔からどっか濃くなとこ入れてますよ。
あの狼子供でも、お父さんである狼が引かれてゴミ収集者に捨てられて行かれるっていう、
ああいう濃くなとこどっか入れてくるよね。
濃くなところ入れるし、ただあと、
人は結構良きことを、世間一般でいう良きことをそのまま無邪気に描いちゃうので、
そこから溢れてしまう人にとってはものすごい苦痛でしかないっていう。
常々ね、この間サマーウォーズを見ながら、もう無邪気にはこれあんまり楽しめないなって思ったんですけど、正直。
面白いけど。
サマーウォーズ見た時楽しいなと思ったんですけど、
なんかね、家からはみ出しちゃった人を家族の中に呼び戻して、
結局お前こっちいたかったんだろうって言って呼び戻すことがいいことになっていくの結構怖いなと思うし、
親戚の集まりでセックスの話、お前やるんかみたいなことを普通に言ってくる親戚の描写とかもたまらなく嫌で。
生しか家人の手伝いしないとか、葬式の準備してないとかっていうあたりの、
田舎描写ね、たぶんこれ辛いよな、人によってはって思うし、
そういうのを描いてた人が今回はもう、本当に露悪的なところはとことん露悪的に、
39:01
こういうもんやぞっていうのを描いた上で、これでもこれがやりたいっていうのをやってくれてるから僕は大好きっていう。
今の現実世界を反映させてはいる、いいところも悪いところも。
そこも微妙にずれてる気がするんですよね、現実のネットからは。
そうですね、ちょっとずれてるというか。
リアリティ出すしすぎるとアニメーション出ないし、アニメーションだからできることを入れてる、表現してるかな。
たぶんやりたいことをやってるのかなって僕は思いました。
監督はずっとすごく言いたかった作品と今回は。
美女と野獣のオマージュとかも本当なんかそのまんまやなっていう。
本当にすげえと思って、本当にやりたかったやなっていうのが本当に伝わるんですけど。
細かいところはやっぱ好きで、ライブ配信の画面、虐待されてる兄弟と繋がるシーンで、
一人が主張していますっていうのがずっと出てるのめっちゃいいなと思って。
世界で誰も見てないけど、私一人は見てますっていうのが実際のインターネットツールを使って表現され続けて、
その悪意あるモブが現れた時だけ人数がポコポコポコって4人ぐらいまで視聴者が4人ぐらい増えて、
一瞬でいなくなるけど位置だけは残り続けるっていうのがね、うまいなと思って。
だから冷静考えると、スズの友達をヒロちゃんがずっとあのブラウザー開けてはいるってことよね。
関係ある理由探しとして開けてるわけで。
そうですね、だからライブ配信をストリーミングしてるだけなんですけど、
そこがこの世界で誰か一人はあなたを見ていますっていうことが表現されているっていうのがいいなとは思うんですよね。
すごく上手だなと思って。
いやーめちゃめちゃエゴパンパンの話ですよね、本当に。
本当に。
なんかもうここまで来たら、私その細野守作品が初めてっていうのを踏まえてなんですけど、
もうなんやろ、監督になんていうのかな、監督自身を理解するっていうレベルの話じゃないですか。
で、なんかその皆さんの話を聞いてるとこう思うというか、
なんかその楽しみ方はきっとあると思うんですけど、
初見ではちょっとそこまで感じることはできなかったんで。
それが普通だと思いますよ。
普通なんですよ、これ。
一本目でこれはすごいと思うぞ。
結局監督の作家性とか監督の内面みたいなものを掘り出したら、
それはエンターテイメントなのかっていう思いもちょっとあって、
宮崎駿も庵野秀明も新海真子とも、
そういうとこになってると思うんですよね。
この監督の作家性はこうだからって、これはこうでって、
前作との文脈がとかってなるけど、
それはエンターテイメントなのかっていうのもちょっとあるんですよ。
作家性をたどらなければ楽しみにくい、楽しめないってことはないと思うんですけど、
楽しみにくい話になってるっていうのは、
それは健全なのかっていうその疑念もあるっちゃあるんですよね。
まあ文脈込みで僕は好きですね。
そうですね、本当。
結局何やかん言いながら好きなのね。
42:02
いや、そもそも好きって言ってたじゃないですか。
言いましたよ。
突っ込むとこは突っ込むと。
この物語のだらしない部分を咎めないのは無理です、僕は。
僕も無理です。
明らかにだらしないんですもん。
そう、ダメじゃんって思うとこいっぱいあるもん、これ。
ほんとなんか、僕ちょっと他の人と話してって言われたんですけど、
めっちゃ嫌いなとこも言えるんですけど、
めっちゃ好きなんだよねっていう話したら、
もうなんか恋かよって言われて。
普通に書いてたな、ツイートを。
恋かよって言われて。
あとちょっと枝葉の話になるんですけど、
さっき言ってたリュウかっこいいやの問題って、
この手の話どうしてもつきまうというか、
社会からはみ出してるやつはかっこよくって、
モブになってる人間はかっこ悪く見えるってめっちゃあると思うんですよね。
そこをちゃんと書くの難しすぎるとは思うんですけど、
やっぱなんか、普通にいやかっこよくないかって。
なんかみんなすごい足玉言ってるけどかっこよくしか見えないんですけどっていうのがあって、
シェイプオブウォーターとか見てた時に思ったんですけど、
シェイプオブウォーター見に行ってる人間、
基本はんぎょうじんかっこいいと思って見に行ってるじゃないですか。
はんぎょうじんかっこいいと。
あれかっこいいとしか思わないから、
この話の書こうとしてることをあんまり飲み込めないというか、
そもそもかっこいいからなーって。
シンプルにちょっとわからなかった部分いくつかあって、
スーのお母さんの合唱仲間みたいな人たちが、
最後、実はこの人たちも優の中にいたみたいな。
急に来ましたよね。
見守ってたみたいな2人あったんですけど、
どれって思って、あるんですかね。
決まってはいると思うんですけど、正直あんまり意味を成してなかったと思います。
一応映ってたよね。
わかんないですよね。
最後のところとかね。
まだ個性がないんですよね。
サマーボーズとかだと結構職業とかを反映してたりはしてて、
この仕事の人は自分の仕事のことをアバターに取り入れてるみたいなことをやってたんで、
ある程度わかるんですよ。
アバター見たらどの人かって。
あんまりそれがなくて、
割とちゃんと人間っぽい見た目してるぐらいの立ち位置だったかなっていう。
あんまりアバターに自己表現がないせいで、
誰が誰かよくわからん問題はありましたね。
そもそも合唱サークルみたいなの入ってたのも、
そんな話やったっけ?って。
思いました。
急に木近か鉄近の下で隠れてるシーン来て、
え、何これ?ってなってて。
確かに。
さっきあらすじ読んで、
そうだね、そういう話やったね。
結構その関係性のところもちょっとよくわからないまま、
この人たちはいないと思いながら。
一応鈴が小さい頃から面倒を見ている合唱隊の人たち。
偽人家族みたいにはなってた感じでしたよね。
お母さん代わりみたいな感じでしょうけどね。
45:03
昨日の最後の方に、
上信とかるこちゃんのアバターも含め揃って映ってましたよ。
映って?
映ってたんですけど。
突然気づかなかった。
最後のライブの時に。
ちょっと僕になってるのが、
合唱隊のお母さんたちとか上信とかのアバターがいたのはわかるんですけど、
唯一僕、しのぶくんのアバターが全然わからなくて。
クリオネじゃないんですか?
クリオネは…
あ、そうか。違う違う。
違うでしょ。
あ、ごめんなさい。違う違う。
しのぶくんのアバター、脚型問題っていうのがちょっと個人的にはあって。
たぶんかもしれないけど、記憶に残ってないのか。
あんま特徴だったりはなかったかな。
結構しのぶくんって、もうちょっとちゃんと出してきたキャラクターだったと思うんですよね。正直。
めちゃめちゃかっこいいんですけど、
めちゃめちゃかっこいいけど空虚な男前ですよね。
声優は成田涼。
成田涼。
あ、私たちの成田涼ですね。
そうです。
この番組的にね。
久しぶりにかっこ悪い奴の成田涼見たわって。
これはまたちょっと過去作文脈で言っちゃうんですけど、
勇気をかける少女にもちょっと似たような、前世の塊みたいな男前が出てきてて。
わ、こいつめっちゃかっこいいなっていう。
めっちゃいいなって思いつつ、
人格の無さというか、空虚なんですよね。
そういうことを、主人公を見守るためだけにいる男性、男の子みたいな感じが。
やりとりもそんなにないというか、
ちょっと見守ってました、ぶっきらぼうな見守り方してましたみたいな。
あんまり血のかえった感じがしなくて、
すごいかっこいいんですけど、魅力的にはあんまり感じなかったかなと思って。
言い方難しいんですけど。
でも、主人公を狙っていることを正体は分かっているっていうキャラクター。
お前あれだろって。
そうやね。
時をかける少女も最後のあいつが。
ちょっとキャラクター忘れてたと思うんですけど。
そういう顔やね。
仕様がOKだよね。
ホスが守る作品の男前立ち位置の顔。
ちょっと成田良っぽいタレ目。
この話を前に進めるための役割だけ持たされたキャラやなって思って。
というか、全体的に全てのキャラそうなんですけどね。
役割しか持ってない感じが。
モブにはモブっていう役割しか持ってないし、
疑似家族の、疑似の母親は疑似の母親っていう役割しか持ってない人たちみたいな感じ。
恋愛のライバルなのか?みたいな学校のマドンナもその役割だけみたいな。
かき割っぷりで、高知県は高知って役割だけ、東京は東京って役割だけみたいな。
全体的に本当に役割の塊みたいな話やなって思いました。
それはすごい思いました。
キャラがテンプレすぎるというか、主人公周りの。
三枚目キャラもいると。
時をかける少女もそうだと。
48:01
そうでしたね。
男性の描き方はそんな感じなんだ。
男性2枚目と3枚目は絶対いる。
でも過労死で演出で補正してるところは結構あると思っていて、
やっぱり駅のシーンでの告白シーンの気持ちよさは、
あそこ多分一番映画内ですごく面白かったところって言っちゃってもいいぐらいの気持ちよさがあったと思うんですよ、正直。
一連の流れとかは。
あそこはやっぱキャラがいてよかったなとは思ったんですけどね。
数少ないコメディリリーフな。
横からエドインしたりアウトしたりみたいな掛け合いはちょっと面白かったし、
やっぱり演出家として細玉もすごいなって思ったし。
青春作品における間の撮り方。
時をかける少女でも。
一瞬時間が止まった感じ。
あと武裕演じる龍の綿の中身の男の子の画面に語りかける、
助ける、助ける、助けるっていう台詞のあの言い回しとか本当にこれすげえなって思ったしな。
本当に切実に世界絶望してるような叫びっていうのを台詞でめちゃくちゃ表現してて、
あれは本当にすごいなって思いましたね。
あのあたりはちょっと僕は少女革命打てながら思い出したりはしてましたね。
結構マットテンポで見せるようなことはしてたりとかはしてて、
本当にその舞台的な表現、すべてがメタファーみたいな世界の話なので、
現実的なキャリティってないんですよね。
すべてのキャラクターが役割的なものを持ってて、
ちょっとそこから抜け出すみたいな話ではあるんですけど。
中盤で女の子同士のいざこざが起きたときに、
戦略シミュレーションゲームみたいな謎の演出が入るじゃないですか。
そこはい、すごかったですね。
ああいうシュールなことを割とやるんですよね。
割とそのマットな演出してきてた時を駆ける少女以降の演出の中で、
急にとっぴなことをしたなっていうのが、
久しぶりに変な獲物を使ったなっていうのがあって、
そういう面白さもあったりはしました。
ちょっと気になってたのが、人物の作があんまり良くなくなかったですか。
人物、リアル世界の原キャラってことですよね。
なんかあんまり線がシャンとしてない感じが。
そこはあんまり気にならなかったかな。
僕、アニメーションに関してはあんまり和感なくというか、
むしろ良かったなって思うぐらい。
だからそれを作画崩壊って言い過ぎると、やっぱりあれいるのよね。
ああいうのって、わざと荒くしてるのってどう思う。
わざとなんかな、あれ。
あんまり僕はそこは気にならなかったです。
意外とああいうの進化してもつこてるからね。
分かりますよ。崩した感じを得るっていうのと、
線がちょっと乱れてるのはまた別かなと思って。
僕はちょっと乱れてると思ったんですよ。
なんかちょっとしたデッサンとか、そんなに詳しくないから、
51:04
言わんほうがいいかもしれないですね。
僕はあんまり人物の作品にはパワーを割いてないように感じました。
僕はね。
どっちかというと演出に振ってる感じがしましたね。パワーを。
粒子的な表現はかなりCGで限界まで描いてるなと思ったけど。
あとちょっと枝生え寄りの話になっちゃうかもしれないですけど、
ベルのインターネットでの立ち位置って何なんかなって思って。
バーチャルシンガーなのか、インフルエンサーではないですよね。
憧れの存在であるけど。
いわゆるバーチャルアイドル的な要素もあるけど、
同時に発音ミク入ってるじゃないですか。
そうですね。
バーチャルアイドルと発音ミクって全然違うものだよなと思ってて、
発音ミクは中に人が入ってないからこその魅力だと思うんですよね。
じゃあVTuberか。
それか、発音ミクとかのボーカロイドプラス歌い手さんとか。
最初のライブがあった以降に勝手にリミックスされてるとか言われてるよね。
衣装も勝手にどんどん変えられていってると。
友達の衣装のプロデュースもあったけど、他のも確かだったかな。
どんどん勝手に加工されていってる。
ボーカロイドもそういうところがありますかね。
ニコ動で作曲者が歌を投稿して、それを歌う人もいれば、
その曲使って踊る人もいれば、
面白おかしくなんかする人もいればっていう。
あれと一緒かなと。
その辺はまだサマーウォーズの時にはなかった。
サマーウォーズ以降のいろんなトレンド、技術を取り込んでいるのが言う。
いろんなトレンドの集合なのは分かるんですよ。
それを分かるからこそ、噛み合わせなさみたいなものを感じてて。
歌い手とかってなると、たぶん憧れ。
誰かが中にいてそれをやってるっていう憧れが人気の下支えになってると思うんですけど。
ボーカロイドは誰かのものじゃないっていう。
誰のものでもない魅力じゃないですか。
みんなが自由にそこで自分を表現できる。
だから主人公は自分なわけですよ。
いわゆるボカロPって呼ばれる人であるとか、
動画作って遊ぶ人とか、
衣装デザインとか、
ニーズ創作の漫画とかの話作ったりっていう、
勝手に遊べる人が。
周りにいる人たちが自分がそれで主役になれるっていうのと、
いわゆる歌い手的なのは普通にアイドルだと思うんです。
アイドルというかアーティストだと思うんですよね。
だから憧れられることでファンができるっていうのと、
微妙に構造が違うと僕は思ってるんですけど、
そこがガッチャンコして作られてるベルっていう存在が、
どの立ち位置でもないがゆえに、
あまりリアリティを感じなかったんですよね、そこに。
そこのリアリティそんなに需要じゃないのかもしれないんですけど、
なんかそういうふうに人気にはならないんじゃないかなっていう思いがずっとあって。
54:01
いや、なんか言いたいことうまく伝えれてないかもしれないですけど。
ベルが人気になっている過程みたいなのは、
あんまりピンとは来てないかな。
そこも過程は飛ばしましたってことかなと思うんですよね、結局。
というのもあるし、結構ベルカスの歌がすごいみたいなのって、
もちろん知ってる人の中村加穂さんの歌がいいのはもちろんあるんですけど、
それの見せ方として結構、観客の反応みたいなのを露骨に見えてくるんですよね。
あんまりここで見せた歌の魅力とか、
この人のすごさみたいなのを出すのはちょっと直かなとはちょっと思ったんですよね。
それだったらもうちょっと歌ってるベル自体のパフォーマンスとかで、
これすごいみたいなのを見せてくれた方が、
なんかもっと納得いくんじゃないかなっていうところはあったんですけど。
ベルのライブシーンは正直物足りなさを感じるところはかなりありましたね。
結構なんか、独立不動で歌ってるだけみたいなのが多かったかなっていう。
そういうところに関してはね、やっぱりマクロスがすごいんですよね。
あっちはね。
そこが本領だからっていうのはあるんですけど、
マクロス・フロンティアっていうアニメのシェリルっていうキャラは、
本当に現実でも歌がっつり売れてたキャラクターなんですけど、
その劇中でのライブシーンのアニメーションすごいんですよね。
シェリルも紙ピンク色なんですよ。
やっぱりそのディーバ的なタッチ位置でちょっとシェリルを思い出したりはしてたので、
なんかもうとんでもないライブシーンに出るのかなと思った。
割とシュッて終わるから、食べ足りなさは感じたりはしてて。
ほんと、スターッと歌声で十分持ってるっちゃ持ってるんですけど。
なんか私あの歌声、やっぱ結構感動して、
話全然乗られへんのにここで感動してしまう自分めっちゃ嫌やなって思った。
なんか自動的な感じがしてますよね。
でもめちゃめちゃ良かったですね、歌というか。
歌うシーン、最後。
最後は本当に良かったです、さすが。
ほんまなんか泣きそうになってきて、
何これ何の感情とか思ってきて。
するまでね、するまでいろいろ。
全然合わんなって思ったのに、ここはなんかすごい感動してるっていう。
そういう人がいたから、最後はああいう光の波が起こせたんですよ。
やばい、モブやん。
モブですよ、僕たちは。
我々はモブだからこそ、やっぱりモブ描写に関しては繊細になっちゃうわけですよ。
省くな、我々を。
お前らモブだよねって指さして言ってくるような物語に、
僕たちはどう捉えたらいいんですかって気持ちは常にあって。
いや、この物語を楽しめる自分だけはモブじゃないですって思えたらいいですけど、
実際そうじゃないじゃないですか。
実際はモブなわけですよ。
57:00
そりゃね、この現実世界を見てみたらそうですけど。
あの最後のシーンも、たぶん歌い始める前までは、
なんなんあいつみたいな人が大部分だったわけですよ。
いや、もう全然脈絡ないし、固い口、鈍いし、強引やし、
ダメなんじゃないのって思ってたら歌のシーンになったら、
うわーってなって光の波がブワーって起きるから、
そういうちょっとある種の強引な感動に押し流されるっていうのは、
ある意味正しいシーンなのかなと思うんですよね。
本当に力任せっていう。
集団心理でしかないかもしれないけど、
この瞬間は奇跡は起きましたよねっていう。
なるほど。この映画を話題やからといって見に来て、
実際中身がアンベールされて批判的になりそうやったけど、
感動したやろっていう追体験をさせられてたわけですね。
ちなみにね、余談なんですけど、
ベルが出てくる前のあの歌姫、あれって、
レディー・ガガをオマージュしてるのかなってすんげえ思ってたけど、どう思う?
レディー・ガガも結構YouTube動画で盛り上がっていったところはあるから、
レディー・ガガってFacebookで5人に友人を辿っていくと、
レディー・ガガに行き当たるっていう時があったから。
リアルを行き当たる。
ほんまですか?
うん。
なんかむっちゃあれレディー・ガガ的存在かなって見ててんよね、最初。
でもなんか音楽のベルシンガーっぽいなとは思ったんですよね、やっぱり。
なんか僕はどっちか、アリアナ・グランデとかそれっぽいかなとかちょっと思ってましたけど、
多分それは多分世代によって違うかなっていうかな、何を思うかは。
まあなんか正直僕詳しくないんで、
そこら辺の立ち位置の人みんなみたいな感じの類似性はみてましたけどね。
確かに最近の売れ方ってもうSNSとかからですもんね。
基本がそうですもんね。
YouTube含め。
だからベルが出る前に売れてたシンガーをもしかしたら
ビリー・アイリッシュっぽいって思ってる人ももしかしたらいるかもしれないし。
予想の辺はまあ多分人それぞれかなという気がします。
さらにどうでもいい話するんですけど、
仮想世界のYouとその中のならずもの理由が音が似すぎてて。
分かる。
喋ってる時、え?え?どっちどっち?ってなってて、
その、なんで音似せたん?って思って。
確かに。
いや別にそこを音に似ることもあるでしょうよ、現実には。
2つの音が似ちゃうことなんて現実にはあるでしょうよ。
でも仮にも1個の作品として見る側の見やすさには
もうちょっと意識すべきじゃないんですかね、あそこ。
竜の中の竜があって、え?え?どっちどっち?ってなってて。
でも言うほど竜、ドラゴンの見た目じゃなくなかったですかね。
そうなんですよ。
それもちょっと謎っていうか。
竜が、初め出た時は竜がって言って、
他の言語のとこもドラゴンとか、
1:00:01
ドラゴン的な綴りの言葉が綴られてて、
竜意識されてたけど後半の方、
普通にビーストって表現で統一されてて、
竜にしたいんか美女と野獣にしたいんかどっちやねんみたいな。
獣か竜か。
なんで竜になるんだろう。
結局、やっぱ獣の血は竜になったってことですよね。
細玉も獣ですから。
竜を名乗るんだったら、竜と姫っていうことは、
竜とそれをさらうお姫様みたいなモチーフは想像ついて、
それを救う勇者みたいな構図は浮かぶタイトルじゃないですか。
実際には竜の側が救われる側で、
お姫様が勇者でしたっていう話になるわけですけど、
そのモチーフと別に美女と野獣っていうモチーフが重ねられて、
モチーフの一貫性がないんですよね。
何に照らし合わせてみてほしいのかが分からないっていうのがあって、
何かをなぞらえるんだったら、
一貫してそれになぞられて語ってもらってもいいですかって、
混乱するんでっていう。
確かに。
あと結構アザが全然アザに見えなくて、
アザというかマントの柄?柄やんっていう。
そうですね、あれマントの柄かなって思った。
アザって言ってアザなんだって思いましたね。
マントはって思いましたね。
別にかっこいいですからね、あれも。
で、竜の周りにAIみたいな、
あの数が何やろ、はっきり覚えてないですけど、
4,5匹ぐらいいたことによって、
私が合唱隊の皆さんかなって勘違いしてしまうっていう。
なんかこの数で出てくるのってあそこしかなくないとか思っちゃって、
でもどう考えても辻褄が合わんから、
多分深い意味ないのかなと思ったんですけど。
AIですからね、一番。
そういう何々っぽいものを出されすぎて深読みしちゃうっていう。
というか、あのAIたちはあれでしょ?美女と野獣、
ディズニー版におけるポットのおばちゃんとか、
ろうそくの人ってことでしょ?ってことですよね、あれと。
現代のとはないと思うんですけど、おそらく。
あくまでAIであって、竜の中身、
あの子は友達がいないって設定で、
無理やり友達的に作り出したAIと。
ちょっとあのAIの奴らの見た目は正直雑だったかなっていう風には僕は思ってて、
あの芋虫っぽい見た目はどういう意味かっていうのが全然読み取れなくて、
その虐待されてた子供が自分を守ってくれる仮の存在を作ったものなんだとしたら、
そこにもう少し意味を与える見た目として出てきてもよかったのかなとはちょっと思ったりはしましたね。
あと、スズのお父さんなんですけど、
竜の正体、シノブ君とお父さんを僕疑ってて途中まで。
孤独な存在とかっていうので、
1:03:01
妻を亡くした後、娘ともコミュニケーション取れなくなってみたいなのを
ちょっとだけ考えたんですけど、
全然通じつまらなかったんで、
まあそうならないわなっていうのはあったんですけどね。
最終そうならなくてよかったなと思って、
近作で放送のアマモル家族の話を何回かやってきた中で、
今回もまた家族の話になっちゃうのかみたいな不安をちょっと抱えながら途中見てたんですよね。
これで父と娘の話になったらまた家族かっていうのは、
そこは不安で見てたんですけど、
まあそうならなかったので、
あ、よかったなと。
ちゃんと他者の話になったっていうところは、
よかったなっていうのは思ったりはしてました。
父さんでいうと、娘が高速バス乗っているときに、
父さんとメールのやりとりみたいなラインか、
やりとりしているときの、
あの辺のやりとりはすごく、
シーンの演出としてはめちゃくちゃいいなと思って、
それでしかも声が役所工事。
絶妙にこうちょっと抑えたトーンで、
ちょっと役所工かな?ぐらいの感じの声の感じで出しているのが、
なんかちょっと動く。
こっちもちょっと感情を持っていかれるシーンだったなと思いましたね。
あれもちょっと見方によっては、
娘のことあまりにかまわなすぎなんではないかっていうふうに見えないこともないとは思うんですけど、
僕は結構ギリギリ成立してた父娘の関係にはなったかなと思って、
割とそこは好ましくは見てましたね。
ここまで話してきてなんですけど、
基本僕とマリオンさんが嫌いなとこいっぱいありつつ、
根っこの部分で好きみたいな感じで、
原口さんが基本的に好手って感じだと思うんですけど、
全面推しですね。
全面推しって感じですよね。
でも改めて聞いた話考え直してみたら、
割とそのどういう話かっていう部分での認識のそこは別にないのかなってちょっと思ったりはしてて、
僕とマリオンさんとあと前田さんが引っかかったら、
インターネットの捉え方の是非みたいな部分がすごく大きいと思うんですけど、
原口さんは描こうとしてることに対してそのインターネットの扱い方は、
描こうとしてることに対しては適切な扱い方をしてるっていうふうに捉えられてるっていう、
受け取り方の違いでしかなくって、
多分どういう話だったかっていう部分のずれはあんまりないかったのかなとは思ったりは、
話聞いたの後から考え直してみたら思ったりはしましたね。
冒頭にちゃんと言えなかったんやけど、
結局現実世界とインターネットの、
仮想現実の世界の相互作用で一番も良くなっていくのが素晴らしいなっていう考え方はある。
それは理解できます。
ただ僕の感じた部分としては、
要はインターネットの世界なんてもう一つの現実なんかじゃないですよっていうことを言おうとして、
もう普通にこれは現実の一つの側面でしかないですよっていうことを言おうとしている話だったのかなと思って、
言うのキャッチフレーズで、
新しい人生を生きようみたいなことを最後にまとめるじゃないですか、
1:06:00
キャッチフレーズみたいなの喋ってるアナウンスが。
あれって結局、
インターネットなんて普通に現実の生活の延長線上ですよっていう嫌味だなと思って、
もう一つの人生なんかじゃないですよって普通に地続きですよっていう当て付けに聞こえて、
あそこはちょっとすごく飲み込みづらかったところであるんですよね。
ただまぁ結局、
現実をちゃんと生きないとダメですよっていうことを言わんとしたいことは非常によく分かるっちゃ分かるんですよね。
この作品の中に出てくるモブって、
基本匿名性の中に隠れてやりたい放題やってる人たちじゃないですか、基本的には。
その中で名前を出して戦うことを選んだ鈴っていうものに対して肯定的に描いてるって話。
細田守監督自体そういう人たちに対してすごい思うところいっぱいあったと思うんですよね。
俺は名前出してこの世界で戦ってるけど、
お前たちどうなのみたいなファイトを感じちゃいましたね。
喧嘩越しの感じ。
そうですね。
いくまで監督のインタビューとかでそういうのは出てこないけど、
作品としてそういうのを出すっていうところ。
本当にインタビュー、細田守のインタビューとか読んでると、
言ってることと映画の書いてることちょっと違くないみたいなことが結構あって、
ちょっとこの人どういう考え方してんだろうって思うんですけど、
多分これは僕の想像ですけど、やっぱり作品でも見て感じてくれよっていうことなんじゃないかなと。
監督が語る言葉じゃなくて、作ったもので感じてくれってことなんだろうなとは思いますけど。
サマーオーズの時ってまだインターネットがそんなに成熟してないタイミングで、
結構アバターもすごいいろんな自己表現に満ちた表現だったと思うんですけど、
まあ今この優斗蕎麦香菜姫の中ではもう大抵の人のアバターはそんなに魅力的には見えないっていうのも、
結局アバターを借りて何か表現しようとするより、
お前自身で戦う奴の方が強いですよってみたいな結構強烈なメッセージやなと思って。
現実世界で自分を発揮できてないからこそアバターっていうものを借りてやろうとするっていう側面あると思うんですけど、
だからアバターでインターネット世界に自分を打ち立てるみたいなってあると思うんですけど、
例えばその映画作家とかアニメ作家として名を馳せてる人ってアバターとかじゃなくて、
その人の名前でインターネットに確立してるわけじゃないですか。
アバターとかじゃなくて細田守なんじゃないですか。
君このフィールド来れる?俺はやるけど?みたいな。
すごい喧嘩腰を感じたりをして拡大解釈すぎるんですけど、
結局その匿名に隠れてても結局その現実だろうがインターネットだろうが、
本当に立ち向かうことはできないですよっていう。
毒含みの強烈なメッセージかなとか思いながら見てました。
でもそれって多分すごい強者の理論って感じがしますけどね、本当に。
正直僕からすると強いわって。
やっぱそういうところはさっき見てても細田監督の描いてることから振りこぼしてしまう人っていうのは結構多いから、やっぱりそうです。
1:09:03
それはあるかな。それはある気がしますね。
結構ここまで喋ってきていろいろ言ってて、
正直半分イジャムみたいなこと言ってるタイミングもあったなって思ってるところはあるんですけど、
この作品の根っこにある部分、根本にある部分は僕めちゃくちゃ好きで本当に。
ただとにかくノイズが多いんですよね。
砂金を作ってるみたいだなと思って、作ってもほとんど砂なんですよ。
ただこの中にものすごい輝く金の粒があるってことは分かってて、
なんか必死でその砂を振るってる感じだなと思って、その金の粒を取り出すために。
でその本当に砂の量多すぎるんですよ、この映画。
砂の量がとにかく多い。あくまで僕はですよ、僕が見た限り砂が多いんですよ、この映画。
もうその必死で家族から作った砂を振るって振るって金の粒探してるような感じで、
本当にちょっとでも引っかかる部分をデトックスしたくて、もう言いたい放題したって感じでした。
最終的に残るものは僕本当めちゃくちゃ好きですよ、この映画の。
好きな上でも言いたい放題したって感じでしたね。
前田さんどうですか、改めてここまで喋ってこの初細田守る作品に対する感触。
前田さんがどう最終的にこの作品にどう向き合うかが多分この話の、我々がした話の多分一番有意義なポイントだと思うんですよ。
なんか私は正直色々こう話聞いた上でも、この作品単体に対して納得できない部分は大いにあるんですけど、
ただ、この作品を通して細田守監督のことがすごく気になったんですよね。
だから過去作を見たいなって思いましたし、それこそサマー王族比較とかもしてみたいなと思いましたし、
そういう意味では作品に納得はできないけど、悔しいけど監督に対する興味は持ってしまったなっていうのが正直なところですかね。
本望ですよね。
この龍と蕎麦菓子の悲鳴自体がそんな生ぬるい作品じゃなかったんで、むしろ正しい捉え方かなって思います。
いろんな反発を生むけれども何かすごい強烈に自分の中に残っちゃうみたいな感じは、この作品の捉え方としてすごい適正というか健康的な捉え方かなと思います。
特に細田守る文脈とかない状態でこの作品を見てってなったら、もう無理なものは無理だと。
ただやっぱり気になるなっていうのはすごいわかりますね。
そんな感じで、皆さんいいですか。
本当結構喋りましたけど、この作品については。
テンション高すぎて申し訳ないなって。
1:12:00
人の話さえ切ってまで結構喋ってるなって思っちゃって。
すいません。
今までのこのラジオの回の中でも一番カンカンガクガクと意見がぶつかった回で面白かったなと思って。
喋ってても聞いてても。
ゴジラvsコング回もかなり盛り上がったんですけど、あれ基本全員同じ方向向いてたじゃないですか。
今回は違う方向向いてるのを見つけ合ってみる意味で、すごい面白い話できたかなと思ってます。
以上です。
ではお知らせになります。
これまでも開催してました大阪の南森町にあるイベント型のカフェバー週間曲りにて、
8月もゲーガーの話したすぎるバー開催させていただく予定です。
詳細はまだ未定でして、日時が8月の最終土曜日、8月28日ですね。
オープン時間は未定です。
新型コロナウイルスの感染拡大状況などによって、夜の開催になるか、それかカフェタイムの開催になるか、
あるいはちょっとまだ正直中止の可能性もあるかなとは思ってまして、
続報はこのラジオで聞いていただくなり、週間曲りのSNSフォローいただいて確認いただくなりしていただけたらと思います。
リュウとそばかすの姫、俺はそんな意見じゃねえっていう人はぜひ喋りに来てください。
リュウとそばかすの姫はこういう映画なんだと、お前らはちげえっていうのがあれば、ぜひ喋りに来ていただけたらなと思います。
アニメ好きなあの人が来たらいいな。
他にはね、ようやく映画館動き出して注目作たくさん見れる夏にはなりそうなので、それらの話もできる場にできたらなと思っております。
はい、以上です。
それでは映画の話したすぎるラジオ第17回リュウとそばかすの姫会を終わりたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さよなら。
01:14:25

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