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はい、始まりました。映画の話したすぎるラジオ第107回になります。
この番組は、大阪の南森町にある日刈店長によるイベント型コーヒーバー、週刊マガニティ、映画トークバーイベント、映画の話したすぎるBARを月1ペースで開催している店長メンバーによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、以前の回でお知らせした通り、前田さんが当面の間収録不参加となりますので、メンバー2人でやっていけたらなと思うんですけれども、じゃあまず、マリオさん、近況を伺ってもいいですか?
そうですね、新作とかは特にちょっと見れてないんですけど、アカデミー賞がありましたんで、
受賞式の日はUQ取ってTwitterに貼り付いておりました。
マリオンさん的に今回のアカデミー賞はどういう風な感じですか?
そうですね、いつも以上に涙を誘うポイントが多かったなという感じでしたかね。
それだけ受賞者の人にドラマがあるというか、そういった場面がすごく多いような感じはしましたね。
やっぱりキーホーイクアンのあたりはちょっと泣くなみたいな。
キーホーイクアンのスピーチはちょっと泣きそうになりましたね、やっぱりね。
やっぱり主演女優賞もミシェル・ヨーガも初めてアジア人女性として取ったりとか、
しかも主演女優賞ってその有色人種が取ったのってもうハルベディが2000何年に取ったやつよみたいな、
以来最後だったのにするので、それほどやっぱり偉業だし、
ブレンダンフレーザーとかもいろいろあってようやくここまで来たんだとか、
ジェイミー・リッカーアーティストがようやくここまでみたいなところを含めてすごくドラマがあって、
ちょっと泣きそうになるようなポイントがすごくたくさんありましたね。
なるほど。めちゃくちゃタイムラリーに流れてくるから、マリオさんのリツイートが。
大変荒らしてしまいまして申し訳ないです。
いえいえ、僕アカデミー賞の動向、マリオさんのリツイートで大体把握しました。
誰か流してくれるやろうみたいなやつで僕がずっと流してましたんで。
じゃあ特に新作はあまり見てない感じですか?
そうですね、ちょっと新作の方は全然見てなくって、
いろいろ作業とか、いろいろ友達と会ったりとかそういう中でもありましたし、
ちょっと映画は見れてないんですけど、アカデミー賞が主に話すようなトピックかなって感じですかね。
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なるほど。僕はですね、まずブルージャイアントを見ましてですね、
おー、話題ですよね。
かなり話題になってますよね。
で、明確に弱点があると同時に一点突破の魅力もあるっていう感じの作品にはなってて、
その一点突破が刺さった人はドハマリしてるかなっていうところ。
で、弱点の方が引っかかった人は乗り切れないってなってるんじゃないかなっていう感じだと思います。
なるほど。
で、個人的にはね、ちょっと話が合わない部分があって、
ちょっと乗り切れなかったところがあるんですけど、その弱点動向とは別に。
あの、登場人物の中で音楽っていうものの捉え方が、
ものすごいエゴと万人に開けた音楽っていうものが当然のように両立してるんですよね。
で、僕の中でその2つって両立しないものなんですよ。
で、それ芸術ってその相反する2つを問い続けることが芸術なんじゃないかなと思ってて、
その2つが当然のように両立していると僕はうまく飲み込めなかったっていうのがあったんですよね。
ほうほうほう、なるほど。
結構これはね、今回ブルージャイアントを見てなんか原稿ができたような気がしてて。
で、その意味で逆にむっちゃ乗れたのがフェイブルマンズだったんですよね。
フェイブルマンズ、はい。
で、あれむっちゃ良かったんですよ。
めちゃくちゃ良かったんですか。やっぱいいですよね。
で、フェイブルマンズはやっぱそこを両立しないっていうことを描いてたような気がしてるんですよ。
はいはいはいはい、なるほど。
そこを描いてたというより、結果的にそこも描かれてる話になってたかなと思って。
で、もうね、フェイブルマンズはね、むっちゃ好きで。
で、マルノさんが言ってた映画というものの危うさみたいな部分ですね。
で、そこを描いてるっていうので、ちょっと僕が想定してたものとは違ってて、
映画作品とか映画業界が持ってる危険さとかじゃないんですよね。
その領域までは行ってないというか、もっと非近なレベルでの映画というもの。
そうですね。
あるいはその芸術とか、あるいはその情熱と言ってもいいかもしれないんですけど、
そういうものの危険性みたいなものを大々的にテーマとして描くような感じじゃなくて、
すごい身近な話が進んでいく中で、しれっと描いてるみたいな感じじゃないですか。
そうですね。
すごいバランスだなと思って、あと僕もね、プロムのシーンが好きすぎて。
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プロムのシーンが好きすぎて、特にロッカールームの下りね、僕もたまらんもありましたね。
あそこね。
そんな描き方するんだって思いましたし、ちょっとビビりましたよね、あれはね。
あとね、あそこってね、霧島だと思うんですよ。
そうですね。
レンズ越しに捉えられたイケてるやつが、みたいなの。
そうですね。
あの金髪のあいつは東で、ですよね、みたいな。
そうそう、ですよね。
霧島関係なくあのシーンはむちゃくちゃ好きで、あともうラストの切れ味がむちゃくちゃいいよなっていう。
なんかすごい本当にサラッと終わるじゃないですか、最後。
ちょうど僕見てた時に、結構隣、同じ列で見てる人、結構離れてたんですけど、
あの終わりでエンドロールがパッて出た瞬間に、え?って言ってましたね。そこ?みたいな。
確かにちょっとえ?ってなるよね。あ、そこで終わるんだ、みたいな感じを含めてね。
ちょっと驚いたのは印象的でしたね。
あれぼんやり見てると何のこっちゃわかんないじゃないですか。
そうですね。
実際はなんかおっとっとって感じでやってるから、見てる方としてもうん?ってなっちゃいそうなとこですけど、
あれがね、バランスとして素敵やったなと思って。
なんかね、しばしばよく描かれる才能がある人間の情熱の暴力性みたいな話ってよくあると思うんですよ。
それこそチャゼルとかもそういう側面描いてる監督かなと思うんですけど、
なんかそこをあまりあげつらいすぎない感じで描いてる手さばきと言いますか、バランス感覚。
なんかすごいなと思って。
これ見おかしでなさみたいなところ。
マリオさんが言ってた千人みたいっていうのわかりましたね。
達人だなっていう。
そうですね。
全然力こもってなさそうなパンチにむちゃくちゃ体重が乗ってるっていう感じが。
本当にそうですよ。
すごいなと思って。
でもやっぱこれスピルバークだからこその領域ですよね。
かなって思いますね。
これはチャゼルには描けないですよ、まだみたいな。
これはやっぱあるじゃないですか。
あと30年取ったらチャゼルもこの領域行くかもしれないですけど。
そうそうそうそう。
本当にね、達人技だなっていう感じでしたね。
本当にすごかったですね。
見たときはすごいってなるじゃないですか。
でもアカデミー賞全く何も取ってないっていうのがちょっとびっくりですよねってなるわけですけど。
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そうですね。確かにね、吹っ食わないなと思って。
その達人技すぎて、ん?今なんかしたんですか?みたいな感じに見えちゃうというか。
まあまあね。
やっぱね、エブエブはね、本当に中国剣法の舞踊のような派手さがあって。
これぞ何というか賞を取るものっていうフックがいっぱいあると思うんですよね。
社会的な意味でのフックもあるし、文脈的にもすごいいっぱいあるし。
やっぱね、その文脈のなさみたいなところだと思うんですよね。逆に。
フェイブルマンズのすごさって。
いや本当にね、良かったです。
あと塚口さんさん現場で今パンズラビリンスのリバイバルやってるんですよね。
ああ、そっか。1週間限定とかでしたっけ?
もう終わってるのかな?
これがやることで終わってるのかな?
そうですね。収録タイミングではまだやってるかな。公開タイミングでは多分もう終わってるはずで。
初めて見たんですよ。パンズラビリンス。
これを初めて見たんですね。
そうです。何だったっけ?ペイルマンか。
ペイルマン、はい。
初めて見ました。
意外と現実世界パート多いなとは思って、ちょっと想像とは違ったっていうのがあったんですけど、やっぱりね、クリーチャーデザインがさすがだなっていうのはありますよね、本当に。
すごいですよね。
話自体はむっちゃ狭いですよね。本当にスペインの山間の集落だけの話じゃないですか、ほぼ。
そうそうでしたね、確かに。
なんかその狭さが良かったかなっていうところと、あと僕順番的にシェイプ・オブ・ウォーターを先に見てるんですけど、そういう表現的な風情に捉われた人間に対する視線がシェイプ・オブ・ウォーターと一緒だなと思って。
なるほど、なるほど。
そういうマチズモのゴンゲみたいな人物の王道みたいなものの捉え方がシェイプ・オブ・ウォーターと一緒だぞと思って、結構そこテーマなんだなと思ったんですよね、やっぱり彼の中で。
で、その弱者の武器としての空想っていうものも共通してると思うんですけど、両作とも。
そうですね。
そこはあんまり僕デルトロ見てない人なので、本当にこれが2作目ぐらい。
あ、パシフィック・リム見てたか。
パシフィック・リムはちょっと文脈が違いすぎて。
違いますからね、ちょっとね。
で言うんだったらやっぱり、最近やってましたけど、ギデル・モ・デルトロのピノッキオとか、あれもやっぱりこの人が作るピノッキオだなってなるんですよね、やっぱり最後とか見ると本当に。
なんか彼の作家性みたいなのの一部がちょっと見えた気がして。
で、あとスペイン内戦モチーフだとミツバチの囁きをね、どっかで見たいなとは思ったんですよね。
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見たことないんですよね、それもね。
やっぱ一緒に名前あるじゃないですか、パンズ・ラビリンスとミツバチの囁きって。
ちょっとこれはどっかで見たいなとは思ってて。
もしかしたら来週見て話できたらいいかなと思ってるんですけど、ちょっとまた見たいものちょこちょこあるんで、もう少し先になっちゃうかもしれないですけど、そんな感じで。
結構今週は映画見れた感じでした。
そうなんですね。
ちょっとぜひピノッキオも見てほしいなって思いますね、もう。
そうなんですね、通廷するものがあるんですね。
もうほぼ同じようなね、モチーフ使ってるというかね、思いますので。
なるほど、ちょっと覚えておきます。
あとですね、番組全体に対するお便りをいただいていますので、紹介させていただきます。
ボンエさんからいただいております。
エブエブ回の冒頭や以前の放送回でも山口さんがおっしゃっていましたが、映画ドラえもんシリーズがお好きなんですね。
今月はアニメ回が多くなりそうなのであれば、ぜひ今年の新作、映画ドラえもんのび太と空のユートピアをテーマにするのはいかがでしょうか。
もしまだ見ていらっしゃらなかったらと思い、ネタバレは避けますが、今回の新作では日本で今起こっているとある出来事を題材にしているので、いつの段階でこのストーリー展開に決めたのだろうと気になっております。
山口さんのコメント、熱い語りをぜひとも聞いてみたいのです。
恐れ多くもご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
ドラえもんね、僕ドラえもん好きと言いつつ、映画ドラえもん積極的に見に行ってるわけではなくて、見れたら見てるって感じで。
去年のリトルスターウォーズは見てたのと、あと最近だったら河村元気脚本のやつですかね、宝島とのび太の新恐竜を見てて、河村元気脚本はかなり肌に合わなくて。
そうなんですね、なんかよっぽどですよね、その肌に合わないっていうのってなんか。
これはね、ちょっともうバイアスかかっちゃってると思います。
なるほどなるほど。
河村元気っていうバイアスをかけちゃってるかなと思って、これはあの全然ちょっと僕の見る姿勢が良くないのかなって気はしてるんですけど、リトルスターウォーズはむちゃくちゃ良かったですね。
そっか、ドラえもん僕最後に見たの多分リメイク版というか、声優陣が変わってからののび太の恐竜が最後ぐらいじゃないかなと思いますけど、正直ね。
結構前ですね。
多分もうそんぐらいしか記憶にないですね、見に行った記憶が。
2006年のやつですね、あれ結構あれは良かったですね、声優変わった直後で作画の方向性も全然変わった後で何をやるかっていうのに対してのスタンスとしては僕すごくしっかりしてたと思うし、
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なんか声優リニューアル直後の5作ぐらいは映画館で見に行ってて、のび太の恐竜は良かったんですよね。
ちょっとしばらくしてなんかひどいのがあったりはしてたんですけど、そっから先あんまり見なくなっちゃったんですけど、
ソラのユートピアはね、うまく子供をだまくらかして見に行けたらと思ってて。
そうですね、せっかく見に行くんだったら一緒にねっていうのはありますよね。
機関車トーマスは絶対見に行くことになるんですけど、今春休みに入るので時間がいっぱいあるんですよ。
その間にドラえもんって見たくない?見たいよね?みたいな感じで行けたらなと思ってるんですけど。
なるほど、トーマスは絶対行くけどドラえもんはちょっとそこもわからないっていうのが珍しくも見えるような感じはしたんですけど。
いやーうちの子供の番付けに入ってないんですよね。
そうなんですね。
恐竜好きなんで新恐竜の時やったら行けたと思うんですけど。
あーそうなんですね。
ちょっとね見れたら冒頭で触れますわ。空のユートピア。
そうですね。もうちょっと行けたら見に久しぶりに行ってみるかな。
ちょっと気になりますよね。今日本で起きてることがあって。
なんかちょっと気になるよね。文章が書いてありましたし、すごいところを描いてたりするのかな気になりますね。
楽しみにしてみたいなと思います。
ではテーマトーク入っていきたいと思います。