そうですよね。
そういう時代性みたいなのもすごく、まさにリアルタイムで撮っているからこそ閉じ込められたものだなっていうのも思いましたし、
あと結構見てて興味深いなって思ったのが、その舞台がテキサスなんですよね。
だからこそテキサスの子供、テキサスで育った子たちがどういうふうに大人になっていくかっていう過程、例えば途中でバイブル渡されたりとか、
学校の授業の最初に周期ですよね、確かテキサスの周期に対して敬礼じゃないけども少し誓いの言葉を言ったりとか、
あ、そっかアメリカだけどこういう細かい解像度で見たことなかったのかなとかって思って、なんかその辺もすごい面白かったです。
で、やっぱりその映画って改めて時間芸術なんだなってことをすごい思って、
その十数年の時間が3時間に圧縮されてる状態じゃないですか、あれって。
で、それって僕らの頭の中の記憶ってそうだと思うんですよ。
自分の生きてきてる期間の様々な場面が、ああいうふうに圧縮されて自分の脳内でストーリーになってるんじゃないかなって気がしていて、
なんかすごい、だから人の記憶を見てる感じっていうのがすごいしたんですよね。
それは僕が先週ちょっとお勧めしたスーパーハッピーフォーエバーとかもそうだし、あるいはアフターサンとかもきっとそうかなとは思うんですけど、
全てを描かないんだけど、あえて短い時間に圧縮して時間を、出来事っていうのを並べてあげると、
そこで見えてくるストーリーだったり因果みたいなもの、あるいは因果にはなりきらないものっていうのもそこにあったりもして、
なんかそういうものが本当にリアリティを持ってこっちに迫ってくる感じが、
なんか記憶を見てるなっていう感覚を受けて、すごく映画の本質みたいなものにちょっと触れるような体験だったなと思います。
すごいですよね、本当に。
すごい。
もうなんか喋るとこいっぱいありますもんね、正直ね。
めちゃくちゃあります、本当に。
もう一回見たくなってきたな。
最初に出てた時にイーサン・ウォーク若いとか。
そうですよね、若いし、だんだん最高になっていくといいおじさんになってるんだよね。
いい歳の重ね方してるんだよねっていうところとかもね、すごい感じられたりとかするしね。
でもなんか若い頃言ってたこととはだんだんこう違うことをやってる感じとかも、うわーなんかあるだろうなーっていうのも思ったりとかして、いい父になってんだよなーっていう。
結構いろいろフラフラしてる感じだったのが、だんだん最終的にはこう丸くこう収まるじゃないけど、なんかこう収まるところを自分で見つけていく感じとかもね、なんかね。
でも時間ってそういうもんだよなっていうところ。
時の流れってそういうとこあるよなって思うし。
セーラフト機関銃とかでもいいですけど、ありますけど。
うまくいくやつといかないやつやっぱあるじゃないですか、正直。
そのアイドル性というところを含めてめちゃくちゃいい、セーラフト機関銃ってまさにそういうところがありましたけど。
一方でなんかただ当てはめただけじゃんみたいなやつで面白くないなみたいな映画とかもあったりするので。
なんかでも聞いてる感じ、全部オブ東京は前者なのかなみたいな感じがちょっとしましたけどね、どうなんでしょうね。
確かにね、それもあるし、あと東京もアイドルなんですよね。
東京もアイドル。
はいはいはいはい、なるほどな。
日常としての東京を享受してる人もいれば、非日常としての東京を憧れてる人もいるし、
そこを目指して入っていこうとする人もいるっていう。
確かに確かに。
あれ、なんかめちゃくちゃいい映画じゃんって思い切って、すごく良さそうだぞっていう。
そうですね。
あー。
はい、マリオンさんよかったら見てみてください。
ちょっと回数が減ってきてるってことなんで、ちょっと見に行けるかわからないですけど、ちょっと気になってます。
はい、では次のお便りいきたいと思います。
オレンジヒーロンさんからいただきました。
山口さん、マリオンさん、大石さん、いつも番組楽しく聞かせていただいています。
今回のテーマ作品であるルート29の原作が始集のようですが、原作がある映画の場合にはどれぐらい優秀して挑むものでしょうか。
気になる映画であれば、小説や漫画など可能な限りは原作を読んでから映画を見たいものです。
長期連載となっている漫画やシリーズものの小説の場合は躊躇してしまい、映画にも手を出せないということもあります。
時間や金銭的な制約を考えても、原作と映画は別物として考え、
映画を見て面白ければ原作に遡ってみるというのが一般的なのでしょうか。
ただ思いついた疑問でしたが、お三方の考えやスタンスを聞ければと思いお便りを送らせていただきました。
これからも番組の更新楽しみにしています。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
どうですか、お二人はこのスタンスというか。
そうですね、どちらかというとやっぱり先に映画を見てその後原作とかの方が多いですかね。
自分のエンタメというかカルチャーを接種するときの優先順位がまず映画っていうのが一番だからっていうのもあるんですけど。
だからどうしても映画が必然的に一番目入って、その後漫画も読んでみるか小説読んでみようかみたいなことにもなるかなというのはあるんですけど。
でも逆に小説とかそっちを先に読んでて、そっちからっていうのも全然ありますし、比率はちょっと映画の方が多いかなっていうのはありますね。
でも原作知った上で言ってもちょっと答え合わせになっちゃうとかあるんで、もちろん答え合わせじゃない映画も全然ありますけどね。