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2022-02-06 53:51

第48回(2)『さがす』覗き込む闇穴の解像度

『さがす』の話をしました。

大阪の下町描写の解像度、人の心の闇の解像度、家族のつながりの解像度、そして瀬戸内海の解像度…?

■お詫びと訂正

山口の発言で、「神戸から瀬戸内海の島に向けてのフェリーは出ていない」というものがありましたが、配信後に神戸-小豆島間のフェリーが運航していることが分かりました。

これは作品の読解としても誤っていること、また実際に小豆島他瀬戸内海の島にお住まいの方に失礼であり、実際に迷惑をかけしかねない誤りであると考え、お詫びと訂正を追加した上で再公開いたしました。

■メンバー ・マリオン ・原口 ・山口

■映画の話したすぎるBARのお知らせ 2022年2月19日(土) OPEN~ CLOSE ※アルコール提供あり

山口は今回も店長として参加しないこととなりました。申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

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00:00
今回お話しする映画は、『さがす』です。 それでは原口さん、『さがす』の解説の方を読んでいただいてもよろしいでしょうか。
はい、では映画とともに引用させてもらいます。
三崎の兄弟の片山晋三監督が佐藤二郎を主演に迎え、姿を消した父親と必死に父を探す娘の姿を描いたヒューマンサスペンス。
大阪の下町に暮らす原田佐藤と中学生の娘楓。
「指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万円もらえるで。」
という佐藤の言葉を楓はいつも冗談だと聞き流していた。
しかしその翌朝、佐藤が突然と姿を消す。
警察からも大人の失踪は結末が決まっていると相手にされない中、必死に父親の行方を探す楓。
やがて、とある火雇い現場の作業員に父の名前を見つけた楓だったが、その人物は父とは違う全く知らない若い男だった。
失意に沈む中、無造作に這い出されていた連続殺人犯の指名手配判チラシが目に入った楓。
そこには火雇い現場でやったあの若い男の顔があった。
佐藤主役を佐藤が。
世を沸かすほどの熱い愛。空白の伊藤葵が帰り役を演じるほか、清水博也、もういった三里らが顔を揃える。
といった感じになっております。
はい、ありがとうございます。
あと、しれっと始めてしまいましたけど、前田さんの方なんですけど、今回ちょっと収録が間に合わないということで、
ちょっと急遽3人の方でお話しする形になりますので、そこのところはちょっとご了承ください。
はい、というわけでじゃあ、それぞれの感想みたいなのを聞いていきたいなと思うんですけど、
とりあえずまず原口さん、今回のサガスの感想をちょっとお願いします。
前回の作品紹介ちょっとある程度話したんですけど、やっぱりもう片山晋三監督、
三崎の兄弟もすごいなと思ったんですけど、今回ね、初めての商業映画でさらにすごいものを作ってきたなというか、
ネタバレはこの後するとして、とりあえずやっぱり僕はとある韓国映画のストーリー展開に近いものがあって、
おっと思わせる展開にゾクゾクってさせられて、どう締めるんだこの作品って思いながらも、
最後の余韻を残す終わり方も良かったなっていう、最終的にすごいものを見させてもらったっていう感想ですね、やっぱり。
ラストは素晴らしいですよ!
この後話しますか!
ありがとうございます。じゃあちょっとその今の勢いのままちょっと山口さん感想をお願いします。
僕三崎の兄弟見てないんですね。
なんとなくちょっとその文芸的な映画かなっていう風なイメージで持ってる感じではあるんですけど、
今回その監督が商業映画デビュー作っていうことなんですが、むっちゃくちゃよくできたサスペンス映画ですね、まず。
03:08
もうそこがまず一点したいですし、本当にそのダークな感じですね。
本当に韓国のサスペンス映画を思わせるようなドロッとした感じの闇の濃い部分を見せられたっていうのが面白かったかなっていうのと、
あと個人的に注目したのがやっぱりめちゃくちゃ解像度の高い西成映画でしたね。
解像度が高いなと思いました。そこが本当にいいなと思いました。
これは言わんとこ。
ちょっと10枠の隅は後からつつくかもしれないですけど、10枠の隅なんで後に置いておきます。以上です。
ありがとうございます。
じゃあ僕の感想なんですけど、やっぱこれすごいですよね。
これね、本当やっぱ韓国のワールみたいな手触りの方がみたいなのをこんななんかすごくやっぱ荒々しくもあるし、すごく深淵をついてくるようなタイプの映画ですごくちょっともう唸らされましたね。
行方不明になった父親を探すっていうところから物語が始まって、本来だったら見せたくなかったものとか隠しておきたかったものみたいなのがどんどん見えてきてしまうみたいな。
そこら辺が本当にその果てに見つけてしまったものっていうのがやっぱりもう容赦ないぐらいの、今この日本にどこかにあるであろうどん詰まりな部分っていうのをやっぱりまざまざと見せつけてくれるし、
そのやっぱ見せつけた果てに何があるんだろうっていう風な意味でやっぱ最後とあるラストシーンがあるわけですけど、あのラストシーンは本当なんか凄まじいなというか、
言葉、セリフ化に頼らずともあそこに何かちょっとしたこう何というか人間の尊厳とか希望みたいなのも少しあるのかなみたいな風にもちょっと思いながら見てましたね。
はい。それではここからネタバレ全開で、サガスの映画の話をしていきたいと思いますので、まだサガスをご覧になってない方はご注意ください。
じゃあどこから話しましょうかねって感じなんですけど。
ちょっとさっきも話してたんですけど、まず私がちょっと思ったのがですね、これ要は最初娘の視点である意味最後まで出して、次に父親の視点で実はこうでしたで解いていくっていうので、お嬢さんのストーリー展開近いなと思いました。
なるほどね。
視点が変わっていってこの見え方が変わっていくっていうサスペンスっていうところでということですよね。
ここ5年の韓国映画しか見れてないものなんですけど、そういったところで見ていました。
マリオンさん別の作品をあげてたっぽかったんですけど。
そうですね。僕もなんか韓国映画っぽい手触りっていうのは言ったんですけど、僕はポンジュノの母なる照明を思い出しましたね。
06:02
難しいんですけど、あるお題目に対して容赦ないぐらいどす黒い何かを見せつけて終わるっていうところが僕近いなって思ってて。
母なる照明だったら母性に関する映画ですけど、母性を突き詰めた派手にこれを見てどう思えればいいのだろうかっていうぐらいなものに着地するわけで、
今回の探すっていう映画もすごくそういうテイストに近いというか、監督さんがポンジュノの女監督とかされてた方っていうのも言われてましたけど、
そういうのとかもすごく影響とかにあるのかなっていうのはちょっと思いました。
山口さんはどうですか?
僕はまず西成の解像度の高さのところは触れたいなと思ったんですけど、
西成ってよくインターネットとかで大阪の中での不適切な言葉かもしれないですけど、スラムみたいな言い方をよくされる場所としてあって、
みんなそういうものを消費したくてうぞうぞしてるわけですよ。
でも、実際にはそこまでむちゃくちゃでもないし、同時にそんなことあるんやみたいなことも実際にあったりはする街ではあって、
僕、以前わりとあの付近はよく通ってて、実際、例えばですけど、新世界国際劇場ですね。
大阪の新世界っていうエリアにある映画館ですけど、そこにしばしば行ってるので、わりとその西成的な世界観と地続きではあるんですよね、あのあたりって。
1人1個挟んだぐらいの立地なんで、実際、道路の旗で酒ばっか飲んでるおっちゃんとか寝てるおっちゃんとかよくいる場所ではあって、すごく知ってるやつやなって思いながら見てたんですよ。
同時にでもそれって実際にそのおっちゃんは生きているので、そういう面白記号じゃないんですよね。
誰かが面白がるためのツールとしておっちゃんは生きているわけじゃなくて、人生を背負ってそこにいるんですよ。
そこをあんまり茶化すのは良くないというか、もっとリアルが見たいなって僕は思うんですよね。
で、今回の探すの西成、特にいわゆる釜が関って言われるエリアですね。いわゆる土屋街って言われるような簡易宿泊所がたくさんあるエリアの描写としてはすごく自然だなと思いました。
そこは過去がわからないような謎のおっちゃんばっかりがいるような街ではなくて、普通に子供とかがいたりするわけですよ。
そこには家庭があってとか、ごくごく一般的な世界もそこにはあるわけなんですよね。
イメージするんだったら、じゃりんこ知恵とかが近いかもしれないんですけど、じゃりんこ知恵とかって萩野茶屋って言われるエリアでの話なんですけど、
09:06
日本有数の付近シーンエリアみたいなものではなく、間違いなくそこにロボナクニャンのみんなが生きている場所なんですよ。
そこを普通に生きてるように描くっていうのが気持ちよかったですね。
わかりますね。主人公の女の子が自転車借りるシーンあるじゃないですか。あのシーンとかこういう感じなんやなっていうか、僕西谷に行ったことがないんですけど、実は。
けどなんかこういう雰囲気かみたいなのはすごく感じるし、あんた大丈夫ねみたいな積極的に声かけてくるおばちゃんがいるっていうのはすごくよくわかるなというか。
あとやっぱ道端で寝てるおっちゃんとかお酒飲んでるおっちゃんとか見ると、やっぱなんかこの人どんな人生歩んできたのかなみたいな想像力が働くみたいなのはすごく感じますよね。
そこがねすごくいいというか、実際この話ってそういう釜ヶ崎に生きてるおっちゃんたちのことを内側白にしたら、主人公の佐藤二郎のことも内側白になってることになっちゃう映画だと思うんですよね。
背景の解像度が高くないと中心人物の解像度も上がらないっていう映画だと思ったので、そこがすごく有効に生きてたなと思いました。
そうですね。この馬職の持つ雰囲気みたいなのがやっぱこう、映画からあふれ出てくるし、やっぱその雰囲気に完璧に馴染んでいる役者陣っていうのもやっぱすごいじゃないですか、今回。
佐藤二郎のああいうシリアス演技って本当にいっぱい見たいなってずっと思ってたんですよ、佐藤二郎の。
いわゆる福田雄一とかの作品とかで完全アドリブで訳の分からないことを喋って笑いを取るみたいな佐藤二郎がやっぱ人気ですけど、やっぱそういう人じゃねえぞこの人っていうのは。
宮本から君への時とかを見た時もすごく佐藤二郎の演技すごく良かったんで、もうこの人の本当真面目に演技してるところもっと見たいってやっぱ思ってたので、そういう意味で今回のサカスは本当に最高でしたね。最高の佐藤二郎だったなって思うし。
あと伊藤葵の、基本眉が葉の字なところがいいですよね。困り顔というか。困り顔なところがなんかね、愛嬌があるというか。
でやっぱ気の強いところみたいなのもなんかバシバシ、彼女なりにですけど結構悩みに溢れてくけど、彼女なりに気丈に振る舞っているところみたいなのもすごく演技上手いなって思いましたね。
あの冒頭で父さんがスーパーで万引き仕掛けたところで走ってスーパー行くじゃないですか。お?お?空白か?みたいな感じで言っちゃいましたね。
なるほどね。何かよからんことが起こるのかみたいな。走ってスーパーに入っていくっていう。
12:01
そうでしたね。そんな始まり方でしたよね。あそこのシーンね、すごい一発でこの親子関係こんな感じかみたいなのがわかるじゃないですか。すごいなと思いますよね。
そうですね。あと結構物語は進んでいくと思いのよらないものがだんだん見えてくる映画だったと思うんですけど、本当になんか僕たちが知らないだけでこういうふうにどん詰まりに苦しんでいる人っていうのが多分この世界たくさんいるんだなっていうのがやっぱ改めて可視化されたような瞬間みたいなのがたくさんあったなって僕は思ったんですけど、
なんか例えば難しいけど、介護で本当につらい、どん詰まりもつらいなって思ってる人とか、体の言うことがもう聞かなくなってしまって、もう死にたいような気持ちになってるとか、なんかもうこのまま生きててもしゃあないんじゃねえかみたいな、もう本当つらい気持ち、もうしかも貧困とかも多分あるしっていうところを本当にまざまざと見せられたときに、なんかちょっともうなかなか言葉にできない気持ちになってしまいましたね。
で、しかもなんかそこにやっぱ連続殺人鬼みたいなのが出てきて、死にたい奴がいるんだったら死なせてあげればいいじゃんみたいな考え方を平気で言ってくるみたいな人がそこに現れてみたいなのがあったり、もうなんかこうこの無残な考え方みたいなのとかも、なんかやっぱ実際の事件とかなんかいろいろ思い出してしまって、ちょっとかなり、かなり結構見ながらつらい感じにはやっぱ見ながら思いましたね。
そうですね。
えっと、まあちょっと確信踏み込んじゃう感じにはなっちゃうかもしれないですけど、殺人犯の彼、彼の造形というか、よくあるキャラクター像だとは思うんですね、正直。
うん、でも、僕あれやっぱ許せないんですよ。フィクションとして許せないんじゃなくて、現実にその考え方が存在しているのが許せなくてですね、死んだ方がいい人はいて、自分はそれに加担しているというか、それで世の中に貢献しているみたいな理屈、まあしばしばよく聞く、フィクションだけじゃなくて現実でもよく聞くと思うんですよ。
うん。
で、それの一番強烈でおぞましい事例として、5年前の相模原の事件があると思うんですね。
はい、僕もそれを思い出しました。
で、ちょっとこれ本当に全然整理できていないことを言っちゃうんですけど、ちょうど僕一人目の子供をまんまわれたのが、あの事件が起きたぐらいなんですよ。
ああ、はい。
うちの子供の命の価値というのも、誰かよく知らない奴が、なんかよくわからない理屈で勝手に測って、何かの決断を勝手に下したりするのかなと思った時に、ちょっともう給養しがたいほどにおぞましくて、無理やなってなったんですよ。
15:09
そうですね。
でも、だからやっぱりその主人公の佐藤二郎の妻、奥さんもALSで体の不自由が効かなくなって、もう死にたい死にたいってずっと言ってた中で、じゃあ実際にあいつが殺してくれますってなった時、すさまじい絶望を味わうわけじゃないですか。
うん。かなり絶望的な顔をしてましたよね。
で、あいつ自体が何か高尚なお題目を掲げてやってるわけでもなく、そういう言葉で飾れてるだけで、直接的には性衝動なんですよね。殺人理由が。
そうですね。結局はそうですね。
何か飾ってても、そういう誰かの超超否禁な理由によって死ってもたらされてるかもしれないですよねって。綺麗に飾ってるけど、もっともらしい靴は帯びてるけど、誰かのおぞましい欲望の上にコーティングされただけのものでしかないかもしれないのに、あなたはその人生預けちゃうんですかっていう、すごいおぞましいものが示されてたと思ったんですよね、あそこ。
うん。
何かあそこは、やっぱ死ぬのって基本的にむちゃくちゃ怖いなと思うし、それを誰かがその人の価値判断基準で他の人に与えてくるって、どうしようもなくおぞましいっていうことっていうのは一貫してたのかなとは思いましたかね。
そうですよね、何か社会に必要か必要でないかみたいな尺度で測られてみたいな、それでまあいるかいらないかみたいな判別されるみたいなのってすごい怖いことだなって思うし、で何か勝手に生き死にをこっちで決めるみたいな感覚みたいなのもなんかちょっと嫌だなっていう気持ちでやっぱすごくなったんですよね、すごく懐かしいなと。
この映画で提示されたものっていうのがなかなかちょっと言葉にするのが結構難しいテーマだし、そこでやっぱなんかちょっとこう本当に死にたいと思ってるような気持ちで苦しんでる人とか多分もいるんだろうし、なんかそこでのなんか変な狭間で揺れるみたいなのはすごく何とも言えないなというか気持ちになってしまって。
で結局その佐藤二郎演じる父親もその命の選別みたいなところに加担をどんどんしていくわけじゃないですか。なんか結局まあ自分のその利益のためっていうのもちょっとあると思うんですけど、生きるためにしゃあないじゃん、そういうことしなきゃいけないじゃんみたいなのに加担していってしまう。
でそれをやっぱ娘は気づいてしまうっていうあたりの何とも言えない感情っていうのはなんかすごく何とも言えない気持ちになってしまって。娘さんの方が経営してた卓球クラブのところであの亡くなってしまった奥さんの原始を見るみたいなシーンとかを見た後だったので余計に佐藤二郎はその方自殺に加担してたみたいなのがわかってしまった時の何とも言えない、
18:08
何かいたたまれない気持ちもあるし、なんかそうせざるを得なかったような気持ちも何となくわかるような気もするし、でもそれは認められないことだしみたいなすごく複雑な感情になんかとらわれましたね。
そうですね。一応ネタバレを気にしないっていうことで映画見ずに聞いている方がいらっしゃったら一応説明しとくと前半は佐藤二郎は殺人犯を見つけたって言って懸賞金目当てでその犯人を追っていなくなって娘がそれを探すっていう話なんですけど後半で実はその佐藤二郎は殺人犯と結託というか協力してて
死にたい人を殺人犯のとこに案内してお金を一部もらうっていうことをしてたっていうのがわかるわけですよね。そこで前半と後半での転換があってこの映画の大きな見どころの一つではあるんですけど
自分が恐ろしいと思ってたことにいつの間にかビジネスライクに加担していってるっていうのは別に殺人するとかじゃなくいろんなことでよくあることやなって思うんですよね。そうした方がいいからって言ってどう考えても良くないことをやってるっていう
例えばたまに振り込め詐欺を扱ってる映画とかで振り込め詐欺の道元をやってる奴がそういう末端の奴らに対して年寄りは金貯め込んでるから経済が回ってないと俺たちはそれを世の中にお金を回すためにやってるんだみたいなことをアジテートされてやったりしてるシーンがあったり
そういう罪悪感を麻痺させてあるいは自主的に自分の罪悪感を麻痺させていってその仕組みの歯車になるっていうのは本当怖いことだし我々だって社会の一部として経済活動に関わってたりする以上そういう側面ってゼロじゃないし本当に真っ黒なことも気づいたら自主的にやるようになっちゃってる可能性もめちゃくちゃある
と思うんですよ
あのシームレスさすごいシームレスに佐藤二郎いつの間にか自分からやっとるなみたいなのが
でも自分が世の中の何かを回せるっていう感触って人を突き動かしてしまうところってすごくあるなと思ってて
自分が無価値と思ってた人が例えばそれが悪事だろうとも例えばお金を稼げたであるとか今回で言ったら死にたいと思ってる人を死なせてあげたっていう仮初めの善行みたいなのに対する達成感を覚えてしまうと人間ってそっち方向に動き出しちゃうやなっていうのも思うんですよね
21:01
なんかそのあたりがね特にこれは俺の天職だみたいな典型を受けるみたいなシーンも特になく自然とやってるっていうのが怖いんですよね
そうですねもうなんか始めちゃいましたみたいな感じでもう普通にやっちゃってましたからね
取り分少ないんですけどみたいなシーン言うよね君みたいなの
実行してるのこっちなんだよみたいな感じだねこと言われる
であとこうだんだんこう何て言うんですかねお互いのこうそれぞれの思惑が対立し合うというかお互いにお互いを騙し合うような展開になっていくじゃないですか
なんかあの辺のこのちょっと先の読めなさっていうのもなかなか面白かったなというのは思って
ある一人のムクドリという女性を殺してほしいみたいな話になって彼女が300万円持ってると
でやっぱりその300万円を全国に占めて廃中の連続殺人機の元に連れてくると佐藤二郎が
でそのお金をあわよくばというかもう全部こっちにもらっちゃいますんでみたいな感じになっていくみたいなのはなんか本当貴金というか
やりかねえんだというか連続殺人機の方はかくまいますんでとか言うけど実は殺す気満々でしたみたいな
もうなんかやっぱあそこに何か維持でも生きなくちゃいけない俺はみたいなっていうなんか謎に覚悟が決まった男の破棄みたいなのがやっぱあったなというか
悪いことだとは思っているけどこれしかないしみたいな本当に行き場のない人たちの本当話だったなっていうのは改めてそこでちょっと思いましたね
でやっぱ本当その天末っていうのも最後まで読めないしでその結局でももう下の方であれやこれやと策を巡らしててもなんか上の方でのほほんと見てる警察とかは
まあそんなもんですよねみたいな感じでさらっとなんか受けてる見てるみたいな感じなのっていうなんか構図もすごくなんかグロテスクでなんか嫌だなーっていうのはすごく思いましたねそういえば
その殺さる大将のメインの主題となる無垢鳥さんでよかったんですかねあの人のキャラが僕この映画ベストアクトだと思ってるんです
むちゃくちゃいいキャラしてますよあの人でこういう人いそうっていうのがすごいいそうだなって
あんなタイプの人を西成の簡易宿泊場みたいなところに泊めたらダメに決まってますよそれや
ダメって
24:02
ついのすみかですよあそこはついのすみかっていうのは積雪じゃないかまあ要はもう最後の夜なわけですよあの泊まってるとこが
あんなあんなって言ったらあれですけどもっとちゃんとしたとこしてくれっていうまあまっとうなクレームだと思いますけど
とにかくね彼女の造形がすごく僕はいいなと思いましたちょっとステレオタイプなとこもあるかなと思ったんですけど
あの死にたがりなのにむちゃくちゃ細かいことにうるさいんですよね
なんかそのなんだろうそのそうかなって思って
いやもう死ぬから全部もういいんですとかじゃなくていろんなこだわりとか自意識みたいなものを彼女捨ててないんですよね
捨てれてないとも言えるかもしれないですけど
彼女にとってその死のうとするっていうことは生きることの至上命題なわけでそこに対して別に他のことを捨てるわけではないっていうのがねなんか変な味わいがあって
あので同時にやっぱ彼女の存在がさっき言ってた死にたいと思ってる人を死なせるのは良くないことであるっていうことに対する
アンチテーゼになってるわけですよね
彼女だけは本気で死にたいと思ってる人であるとそういう人がいる可能性があるっていうこと
それはこの見てる方にとってもゾワゾワするものを埋め込んでくるんですよね
あやっぱり死にたい人っているんだ死んだ方がいい人っているんだっていうその嫌な目をちょっと植えてくるんですよ
こっちがせっかくもう自分でずっと死にたい死にたいって言ってた人も最後の瞬間には恐怖と絶望で染まってしまうから死にたいと言ってる人も死なせたらいけないんだって思えたのに
さらに一人だけ死ぬことに対して前向きな人が出てくることであれれれれっていう逆説が植えられちゃうっていう
なんかそのすごい複雑な存在なんですよね
佐藤二郎にとって彼女の存在ってある意味でのイニシエーションというか
その死にたいって言ってた妻を自分の手で殺さなかったことっていうことに対する後悔みたいなものであるとか
そもそも妻を殺した方がいいと思ってしまったこととかそういうちょっと言語化しがたい複雑な感情を吐き出すためのきっかけになってたと思うんですね彼女が
なんかすごい物語上役割でっかいし見てる方にも死ぬということに対して前向きな存在がいることであれれれれって思ってしまうっていう
27:00
なんかちょっと嫌なものを持って帰らざるを得なくなるっていうのがすごいなんか物語がわかりやすく解決なんかさせてくれねえぞっていうのがいいなとは思って
僕がちょっとさっき語気荒げて言った死んだ方がいい人間なんていないっていうのも僕がそのわかりやすく強い言葉を信じれてしまってるから
そう言い切れてるだけでもっとグラデーションの途中にいる人ってきっといると思うんですねそういう人に対して僕の言葉って単に強い言葉に甘んじてる人の言葉に聞こえると思うんです
いやもう死んだ方がいい人なんていないはいはいみたいな風に聞こえると思うんですよ本当はそのやっぱり死んだ方がいい人っているかもしれない
自分って死んだ方がいいのかもしれないみたいなグレーの上の人を支えるのってそのグレーの問いを問い続けることでしかたぶん支えれないのかなっても思うんです
ちょっと僕さっき言ったことと矛盾してるんですけどねそのグレーの問いを抱え続けることでようやくいろんな物事が死んだ方が人なんていないっていうものをギリギリで支えれるのかなと思って
そうですね本当にやっぱ一筋縄でいかないラストというか展開を本当に終始見続けられたなぁという感じになりますよね本当に
佐藤二郎がムクドリさんの服を着せてあげるシーンとかあのシーンのなんとも言えない感情とかもすごく思い出しましたね
これこの人を今から殺すんだっていうか死へ持っていくんだみたいなっていうけどなんかちょっとなんか分かり合えたみたいなというか温かみに触れるようなシーンじゃないですか人間のあそこって
なんかすごい複雑というか何なんだろうなこの感情はみたいな風に思いましたね
あの人佐藤二郎に対してお父さんの匂いがするみたいなこと言うじゃないですか
いやてっきりあの人父親とか嫌いなタイプの人やと見てて思ってたんであっそうなんやって
どういう意図で入れたシーンかわかんないんですけど僕あのシーンでこの人はこういう人物像なんだろうなみたいな
こっちがなんとなく思ってた潜入感に対してちょっとカウンターを入れられたような感じがしてあっそうなんやみたいな
なんか意外な一面見ちゃったみたいなその誰かが作ったイメージにのっとってない意外性みたいな部分で
そういう瞬間にその人がその人である実感みたいなのを強く感じたりすると思うんですよね
なんかそこであっなんかこの人すごく実在感を持って感じてしまうって思って物語の役割として与えられた
30:02
死にたいと思ってる人としているんじゃなくてなんか実在感を持って現実の人として死にたい人がいてしまうんやみたいなのがちょっと思って
結構ねゾワッとしましたねあそこ
なるほどそうですね
あの一家が卓球一家であるっていうことがだんだん見えてくるのも結構上手かったなと思ったんです
初め卓球のラケットのシールが襖に貼ってあるっていうところでなんじゃこりゃみたいな感じですごくこれ見よがしに貼ってるんですよね卓球のラケットのシール
そっからだんだんそのかつて卓球道場を経営してたであるとか家族で卓球をやってたっていうことがだんだん事実として見えてきて
その家族をつないでたものみたいなのがだんだん見えてくるのが上手いなと思ったんですよねあの情報公開の仕方が
またあのシールって結構高いところに貼ってるんですよねあのシール
あれ大人じゃないと貼らないシールなんですよあの一絶対
子供があの一にシール貼ることないから大人が貼ったシールなはずなんですあれって
まあ大人が卓球のラケットのシールを襖に貼るのかっていう疑問はちょっとあるんですけど
まあまあそうですけどねまあまあまあ
まあここからその物語の中心というか登場人物の過去を象徴するものとして
古き良き時代を象徴するものとして卓球がずっと描かれますよみたいな感じがあそこであって
ちょっとまあ少しのわざとらしさを感じつつも面白いなぁと思いました
まあそうですね結局やっぱラストは卓球のラリーをするシーンにつながっていくわけじゃないですか
ちょっとねまずすごいアコな感想を言いますけどよくラリー続くなとか思ったんですけど
すごいよく長続きするなとかめっちゃ練習してどんぐらい手重ねてるのかなとかちょっと変なこと思ったりしたんですけど
やっぱラリーをするっていう絵がもうやっぱもうなんか親子のやり取りそのものじゃないですかやっぱりなんかもう
でやっぱそのやり取りの中であそこでなんかやっぱり父親の真実を娘は知ってるよっていう風なことを語りかけてくるっていう
忘れちゃったのみたいな風なことを聞いてくるシーンのあのちょっとこう
なんて言うんでしょうね本当になんか静かに刃を突き立てられたじゃないですけど
なんかあぁ気づいてしまったのかみたいな風にやっぱりなっちゃうし
やっぱそれを受けてどうするんだろうみたいなところまでこうやるんだろうかなみたいなところまでちょっとやっぱ投げかけるラストとして
33:04
あれは見事だったなと思いましたよね
あのシーンは本当にね卓球の打球の音とわずかに会話が聞こえてくるっていうその音の素晴らしさもあるし
もうあれですよその我々の大好きな心が繋がってるようで繋がってないシーンですよ
そうですね
ドライブマイカーとかパリテキサスとかもう大大大好物のやつですよねあれ本当
本当そうだと思いましたあそこは
卓球のラリーっていうその何かは繋がり続けてるんですよね
繋がり続けてるけれどもお互いの本心みたいなものは言葉で探って探って探ってしてるわけですよ
そのコントラストというか確かにラリーは繋がり続けている
ただ言葉はだましだまし探り探りぽつりぽつりと繰り出されているっていうこのコントラスト
もう憎いですね本当にもうあそこは素晴らしかったです
ちょっと確認なんやけどあそこで
俺は事前にオンラインの試写で見てたんですけど会話をしてお互いも全てが明らかになった後のラリーってあれ球飛んでないよね違う
飛んでないですね
球飛んでないで球の音はだけはするけども空球のラリーしてたよねあれって
そうですね
だからそこの作りがすげーな思ってんけど音は鳴ってて球は飛んでないでもラリーをしててあの会話というかなんというかすっげーコミュニケーションやな
僕はやっぱピンポン玉っていうのが家族の絆そのものみたいな風に見えるんですよね
やっぱりあの佐藤二郎が殺人鬼に妻の自殺を頼むシーンで奥さんが亡くなった後に殺人鬼はピンポン玉をぐしゃって潰すじゃないですか
踏み潰すじゃないですかやっぱあそこで本当にあそこで全てが途切れたんだなみたいなのがやっぱ分かっちゃうし
最後のラリーも佐藤二郎がその真実娘が知ってるっていうのを告げられてそのラリーを止めてしまうというか空振ってしまってそのピンポン玉が無残に跳ねて終わるっていうのが
本当落ちてしまったんだなっていうのはすごくしみじみと出るところで
でもそれでも2人のラリーは球はないけど続いていくっていうのはやっぱり家族ってそういうものかともやっぱちょっと思うところなのかな
っていうふうにはちょっと僕は解釈をしたんですけど
なるほどちょっと話戻すんですけど
清水博弥さんの殺人鬼像どうでした
36:02
ある種のサイコパス的なキャラクターとしては良かったかな
だから清水博弥って
清水博弥って最近真面目な役もやるけど一時いじめっ子かいじめられ役両方やってる子やったからさ
まぁそういうイメージありますねどっちもありますね
だからこっちの極みでこういうキャラクターするかっていう
だから言うたらあの顔言ったら冷静に考えるとびっけーな顔やからさ
それでああいう役するからこういう存在としてはいいなぁと
うっくつした若者をやらせたらピカイチだなとずっと思ってた彼は
なんかサイコパスって連続殺人鬼サイコパスっていうのもあれですけど
まぁまぁまぁわかりますけどね
なんかでもやっぱり社会に絶望して
もうそういう暗い考え方しか身に持ち合わせようがなかったみたいな若者って多分いっぱいいると思って
なんかそういうところのリアルさっていうのはすごく僕はあったんじゃないかなって僕は思いましたけどね
まぁあとなんかでも結構なんかそのリアルの中にも
そのキャラ造形は何だみたいなキャラも平気でぶっこんでくるのがちょっと面白いなと思ったんですけど
ん?例えば?はいはいはい
あの例えばあの連続殺人鬼を止めてくる謎のみかん農園のおじちゃんのキャラ造形とか
なんですかそれはってちょっと思いましたし
エロジジイね
なんか自宅にアダルトビデオ屋さんみたいな部屋作ってんのは何ですかみたいなとか
ちょっとどういうキャラクターですかみたいなのを平気でぶっこんでくる
あの辺のなんか弾けぶりというか何というんですかね
何だろうな不思議な感じはっていうのはちょっと思いましたけど
あの僕結構その前半佐藤二郎周りの話のところすごく解像度高い話だなと思って見てたんですけど
殺人鬼パート清水博屋パートになるとなんか急に解像度下がったなって思うとこがあって
まぁそのみかん農園のおじちゃんもまずなんか人物像ちょっと目が荒いなって思うとこはあるんですよね
ポルノ部屋の存在とかもなんか変なもん入れましたっていうための存在のようにも見えて
ちょっとなんか急やなって思うとこはあったのと
あとこっからあの銃箱の隅パートに入っちゃうんですけどね
あの瀬戸内艦のチリ艦がめちゃくちゃなんか大雑把なんですよね
あーちょっとその辺がやっぱ僕はわからないんですけどちょっと
神戸から船を出て架空の島って感じだよな
狩人島っていう島があってなんですけど
まず神戸から瀬戸内海の島に船は出てないんですよね
なるほどなるほど
39:00
それはなぜ僕がそんな銃箱の隅を続くかっていうと
僕が瀬戸内海の島出身だからです
はいわかりますよ
淡路島出身なんですけど
淡路島は瀬戸内海最大の島なわけなんですけどね
淡路島でさえ神戸から船は出てないんですね
今はね
神戸から船が出てるのは例えばその高松であるとか大分であるとか
北九州の方であるとか宮崎であるとか結構便が大きいんですよ
でそういう瀬戸内海の小島に船が出てるのは
例えば姫路の方とか岡山の方とか
もっと実際にその小島に近い地理のところなんですよね
だから家島とかぐらいかな
そうですね
ちょっとそこでどこのフィルムコミッションとか入ってるのかなと思って
エンドロール見てたんですけど
ちょっとうまく見れなかったんですけどね
まず神戸から船は出てないんですよ
ああいう瀬戸内海の島に
ここで訂正になります
先ほど私が申し上げた神戸から瀬戸内海の島に向けてのフェリーは出ていないという件なんですけれども
配信後に神戸小島間のフェリーが運行していることが分かりまして
私の判決言が間違っていることが分かりました
でこれに関してはいくつか問題がありまして
まず作中の描写が大きく間違っていなかったということになることと
小島にお住まいの方に失礼な発言になってしまっていたことと
あと私がこの後いろいろ勢いで申し上げていることが
全て説得力がなくなってしまっているという点で
非常に大きな誤りであったなと思ってます
普段ですと収録後に発言の誤りがあった場合などは編集でカットしてるんですけれども
今回はちょっとチェック不足がありまして
そのまま配信に載せてしまいました
で一度配信を停止してカットした上での再公開も考えたんですけれども
すでにかなりの数のリスナーさんに聞いていただいておりましたので
なかったことにすべきではないかなと思い
訂正を追加して再配信させていただきました
慎んでお詫びと訂正を申し上げます
今回のような勢いで誇張した言い方
極端に言い方で極論を言うような言い方って本当に
通常の発言よりもより事実がどうであるかということを確認すべきであったかなと思います
今後こういったことがないように改めて気をつけていきたいなというところであるんですけども
こんな感じでよろしければなんですが引き続きお聞きいただけると嬉しいです
本当にすいませんでした
これは銃箱の住みと自覚しつつですけど
42:02
誰だって何かの銃箱の住みの住人なんです
そうですよねそれはそうですよ
他人の銃箱の住みが気にならなくても
自分が住んでる銃箱の住みって気になるんですよ
そうそうですね
やっぱり西なりの情景とかがやっぱり解像度高い分余計に気になっちゃいますよねそこがね
ムクドリさんを最後に連れて行った海とかも
すごいゴウゴウと波がうなっている海だったんですよね
ゴミがいっぱい散らかってて
瀬戸内海はあんな荒れないですよ
そうだね
あとゴミの散らばり方が不自然なんです
ゴミっていうのは波打ち際に沿ってたまるんです
あるいはマナーの悪い人間がいたところに集まって捨てられるものなので
うまくランダムにゴミって散らばらないんですよ
これは僕が高校時代に海で棒飛ぶとして練習してたりとか
あるいは淡路島の旅館で海のそばの旅館で働いてたことがあるとかで
海のそばにゴミが溜まるということがどういうことかっていうのは散々見てきてるので
もう僕は海に散らばってるゴミの銃箱の住人なんです
僕はもう
めっちゃ面白いパンチラインきたな
全然僕見てて気づかないですもんそんなこと
だから多分あそこは監督が助手スタッフとかに
ゴミ散らばらせておいてって言われて分かりましたって言って
上手に等間隔にゴミがまるで模様であるかのように並べたと思うんですよね
僕が想像する限りだと
でもゴミっていうものはそういうものじゃないので
だからここにマナーの悪い奴らがゴミを回収せずに飲み食いして置いていったんだな
ってとこに固まってたりであるとか
あるいは波打ち際に沿ってゴミが溜まってたりするの
それが海にゴミがあるということなんですよ
悪いながらほんとしょうもないことを突っ込んでるなと思うんですけど
自分が住んでる縦膜の隅がつつかれるということはそういうことなんです
瀬戸内海の小島に神戸から船が出てるって意見も
これに関しては要は大阪の西成から船に乗るってなった時に
実際に例えば岡山とかになった時に
急に地理観が遠くなるんですよね
描写がリアリティを出そうとすると分かりにくくなるんですよ
めちゃくちゃ遠いんで
そうなったら描きにくいから
大阪の隣だったら神戸だねって言って
架空の島作っていこうかってなってると思うんです
45:00
そこはある程度フィクションとしての分かりやすさを優先したゆえの
描写だったかなと思うんですけど
階層と差があったって思っちゃいました
ラジオパンフレットのプロダクションロードによると
あの辺香川のロケっぽいです
香川のフィルムコミュニシションか何かが入ってたのは見たんですよね
対岸に島が見えるみたいな立地のシーンあったじゃないですか
あれも大阪兵庫の辺りではない光景なので
岡山とか広島まで行かないと
ああいう光景にはならないんですよね
その辺があると無人島みたいな島が結構あるので
さびれつつある小さい友人の島みたいなのが出てくるのって
多分岡山広島まで来てようやくだと思うんで
やっぱりその話のスケール感を
京阪神、大阪、せめて神戸ぐらいに収めるために
多分やったことだとは思うんですけど
むちゃくちゃ気になりましたね本当に
なるほどな
めちゃくちゃ面白いツッコミどころというか
めちゃくちゃ面白いところの指摘やなと思って
そうか全然考えてなかったですね本当に
考えない人がいるってことは
そこに労力をかけないという判断をするのは
物を作るあるいは商売をするという意味では
妥当な判断なんですよ
そういう1万人に1人のために
その労力をかけるかどうかというのを
求められるわけですよ
そういう海に散らばっているゴミ重箱の住人とか
瀬戸内海の島のチリ缶を気にする重箱の住人みたいなことは
気にするか気にしないかで言ったら
気にしない方がいいと思うんです
それやったらもっと話を面白くするよう
パワーかけた方がいいと思うんで
しかもねこのツッコミどころ行ってる時のテンションが
めちゃくちゃ高かったので面白かったんですよね今
本編の内容を触れてる時よりもめちゃくちゃテンションが高かったんで
だって僕も前半はもう西成も知ってるやつだぜ
ってめちゃくちゃ上がってたけど
えっ瀬戸内海もーってなってたんですよね
なるほど
こればっかりは巡り合わせの問題というか
そうですねそれはしょうがないたまたまですけど
ちなみにそれ言うとパワーフレットによると
あの父娘が暮らす家は静岡の御殿場でやってて
卓球場の屋内は東京やったりするっていう
実はそれを大阪で撮った映像とちゃんとつなげてるっていう
48:01
綺麗につないでますね
大阪へ見たって八王子の撮影とかもあるらしくて
コロナの影響もあって
西成の映像と上手いことつなげてるっていう
今の状況の中で上手いこと撮ってるっていう
すごいですよねそこ全然違和感とかは感じなかったので
上手いですね本当に自然でしたつないで
本当に西成でしか撮れないものは
ちゃんと西成で撮ってつなげてると
あとなんか気になったのは冒頭の
佐藤二郎が金槌を振りかざす練習してるところ
あれがまさに韓国映画の田舎スレラっぽいところがあって
それが最終的に最後やるときと繋がった
結構あれは繋がってテンション上がってんけどね
なんかね韓国映画でハンマーって聞くと
オールドボーイとか思い出しますけどね
なんかこんなシーンコクソンにやったかなって思いながら
ある人が日本映画で韓国映画っぽいもの作る
監督ができてきたっていうのは喜ばしいことやなと
あんまり類を見ないバランスで撮られた映画だったかなと思うんですよね
日本映画としては
なんかバイオレントなサスペンスものとしても撮られてるし
喉に引っかかるような喉越しの感傷後の感触もあるし
その上でちゃんとエンタメだったと思うんです
エンタメサスペンスだったと思うんですよね
その三崎の兄弟撮った次にこれって
なかなかなかなかどうしてすごいんじゃないですかって
いやほんとすごいなと思いましたね
ここまでやっぱ
ちゃんと見ろよお前らっていう覚悟がある映画だったので
なかなかそういう映画
商業ベースじゃないですか今回が特に
そういう意味でもやっぱすごいなと思いましたね
佐藤二郎が出てるっていうことで
なんか面白がって見に行って
なんじゃこりゃってなって帰るみたいな
なってもいいかなと思います
どれでも見せられたらあかんが
インパクトがほんとちょっとすごかったですねほんとね
ほんと佐藤二郎はほんとどんどんシリアスな方に
進んでほしいなと願わずにはいられないですほんとに
あのビジュアルでシリアスにやると
何知りかすか分からん恐ろしさがあるやんあの顔って
ある種のふてぶてしさもあるから
じゃあこんな感じですかね
なんか触れておきたいところとか他にありますか
そうだあのエンドロール見てたら
役者の中に内田俊輝ってあって
51:01
内田俊輝って
あの漫画家の同性同盟
まさかその役者として
なんかそれ僕今日たまたまツイートを見たんですけど
漫画家さんの方の人でしたよね
ですよねだったんですよね
僕もそのツイート見て
あっそうなんや
あの内田俊輝が出てたんやって
しかもあのシフターの人なんですよね
そうか
そうそう
ツボペッて吐きかけられる
いやあれびっくりして
えどれどれどれって思ってたんですよ
でなんか内田俊輝ってその
若者の何かを描いてる人のイメージがあったんで
えもう結構なお年じゃないですかっていうので
そこでびっくりして
僕の子供の頃からその若者の漫画描いてるって
イメージだったんで
それはそのまま僕が歳とったら
ご本人もお年をめすわな
ちょっとそこもびっくりして
あの方みたいですよ内田俊輝さん
初めてお顔拝見しました
そうなんだって思いましたね
なんかすごい仮面女子生みたいな感じで
しかもあんな役部だったっていうのは
すごいなって思いましたね
いやもうメイン3人の役者は本当に
今後も注目って感じじゃないですかね
いや本当にすごかったですね本当に
僕はもうそんな感じです
内田俊輝くんをぶっこめて
満足しました
原口さんも大丈夫ですかね
はい大丈夫です
じゃあこれにてサカスの話は終わりたいと思います
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それでは映画の話したすぎるラジオ
第48回サガスの回を終わりたいと思います
お聞きくださってありがとうございます
それではさよなら
さよなら
53:51

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