はい。
5位、異人たち。
はい。
4位、チャレンジャーズ。
うん。
3位、夜明けのすべて。
2位、パストライブズ再開。
はい。
1位、ロボットドリームズ。
あー、なるほど。
はい。
はい。
はい。
まず、5位の異人たちなんですけど、
これも、スーパーハッピーフォーエバー的ではあるなと思うんですけど、
死の話であり、孤独の話であったりという感じではあるんですけど、
本当に怖い話みたいな、
今見ている世界はどこですかみたいな、
揺るがされ方をするんですよね。
そこが本当に好きで、
惑わされ方がすごく魅力的だったなっていうのがまずある。
そこに描かれる孤独っていうのも、
主人公、あくまで孤独の理由っていうのは、
ゲイであることの自分みたいなところがメインではあるので、
自分はゲイではないので、
それで孤独に共鳴するっていうのはちょっと違うような気もしてはいるんですけど、
でも質が違うだけでみんな誰しも孤独を抱えてはいるっていうことだけは、
絶対あるよなって思って、
その孤独の埋められなさというか、
どうしようもなさみたいなところに、
すごく心を震わされてしまったんですよね。
過去が本当に突然、
ある意味これも過去が突然やってくるみたいな絵柄があって、
もう一回、主人公が死んだ家族と出会う話ですけど、
死んでしまったのは主人公が12歳で子供のとこにいる話なので、
大人になって、言えなかったことがたくさんあるわけですよね。
ゲイとしてカミングアウトとかも当然してないですし、
そういうのを改めてやり直したりとかするんですよね。
でもやっぱり両親はその年代の価値観で彼を見るから、
やっぱちょっとどうしてもズレちゃうみたいなところが悲しくもあって、
けど全く彼を見放すとかそういうわけでもないんだけど、
愛は絶対あってっていうのとかがあって、
そことの関係性にどことなく生まれてしまう孤独。
どうしても受け入れてもらえない、完全にはみたいな。
ところがやっぱ孤独をより深めてしまうみたいな。
あとは3人が改めて別れるみたいなシーンがあるんですけど、
そこもすごく涙なしにはみたいな感じで見れちゃうんですよね。
その後にさらにもう一段階来るある、
ちょっとゾワッとしましたけど、ホラーシーン感みたいな感じ。
そのままの流れであの締め方、あまりにも悲しいって思ったんですけど僕は。
結構人によってあれめちゃくちゃ悲しいと思ってる人と、
悲しいというか喜ばしく思ってるというかよくわからないんですけど、
でもあの時にすごい星になって終わるんですよね。
そこが、この後話すと夜明けのすべて通ずる何かを感じちゃうんですよね。
っていうのも含めて、孤独の映画として刺さりすぎちゃってて、
ちょっと忘れられないっていう映画でした。
4位のチャレンジャーズは、僕のうっかりは4位まででした。
本当にうっかり入れちゃうんですよね。
うっかり入れちゃうっていう表現が本当に素晴らしいなって思ってるんですけど。
でも本当に今年、今んとこ全部ベスト10僕いった中で、
どっちかっていうとセンチメンタルに寄ったというか、
何かなくなってしまうとか、
この大変な世界で優しくなりに優しさを信じてみるみたいな、
形のないものというか、壊れちゃうようなものばかりが、
映画を選んでるなって感じになっちゃったんですよね。
好きだった映画を選んでたら。
それをぶち越えてくるのはチャレンジャーズだけだったんですよね。
だったよっていう。他はあんまなかったっていう年だったなって思ってて。
それが喜ばしいことなのか悲しいことなのかわからないんですけども、
もうちょっとバラエティ豊かに僕もベスト10したかったさんみたいなとこはあって、
それを超えてくれるのもちろん入れたいなって思ってありましたけど、
それを超えるのはチャレンジャーズしかなかったですっていうのは真理だなと思います。
見事な突き抜きながらですからね。
最高だと思う。
YES!
YES!
そうです。最高です。最高です。以上って感じなんですけど、
本当に言葉にするの難しいなって感じなんですけど、
でもこれもある意味固定観念とかを余裕でぶっこいていく話じゃないですか。
そういう意味でもすごい軽やかで素晴らしいなって思ってますし、
僕ネーミングでいいのかわからないですけど、
30代モラトリアム映画としてもチャレンジャーズとしても最高という意味がありまして、
そういう意味でも好きな映画だったし、
あのビート聴いたら若くしちゃうからね。
最高だなっていう。いいんですそれで。
でも映画ってそういうもんじゃないですかみたいなところもあるから、
そう思わせてくれたっていう意味でも絶対ベストにやりたいなって思って。
なるほど。
ちょっと限界が容易でした。
1位にも何回もしてたんですっていう男だけはちょっと信じてくださいみたいな。
その時期もあるんですか?
あるんですっていうか、もうほんとギリギリまでになるんですけど、
ほんとねこの辺大変で難しくてっていう感じです。
もううっかりしたかったなー1位までみたいな、
名残惜しい気持ちがめっちゃあるぐらい。
もうそのぐらい大好きです。
で、3位の夜明けのすべて。
もういっぱい夜明けのすべての話もいっぱいしたじゃんって感じするんで、
あんまり付け加えることあるかなって思うんですけど、
けど僕の言葉で夜明けのすべての好きなとこってなんだろうなって思ったときに、
いっぱいラジオでも言ったんですけど、
なんか夜に訪れるとばりじゃないな、
まどろみみたいなのが前編にあたって出てるのが好きなんだなと思ってて、
なんか夜ってすごく寂しくて孤独だなって思うときもあるけど、
すごくなんか誰かの温かみをめっちゃ感じたくなるというか、
なんか親切になれる時間でもあるよなって思うんですよね。
ちょっとしたその優しさ。
深夜ラジオでのなんとも知れないやり取りみたいなのに
穂出されるというか勇気もらったりみたいなのが近いんですけど、
なんかそういったのがすごく夜明けのすべて全体から出てくるみたいな。
別に夜のシーンあるけど、昼のシーンも普通にあるし当然。
けど映画自体は全て夜だったって思うんで、
なんかそれがすごく忘れられないし、
あとやっぱ人と人との距離感がすごく良いかなって思って。
近すぎず離れすぎずみたいな距離感で人は繋がれるっていうこと。
それが今求められてるなっていうのはすごく感じて、
やっぱそれも夜だからこそなのかなっていう感じもしたし、
それをまたなぞらえるのが宇宙っていうのがちょっとエモいなと。
エモいって言い片付けていいのかな?
言っといてあれですけど。
でもそうなんですよね。
星と星との距離感ですよ。
求めたいっていうか求めてるとかっていうのはすごい感じて。
それがあるから星座ができるというかね。
そうって言われるじゃないですか。
そのところに泣くよみたいなのがあって。
その見た後にジンたちとかを見たら、
星だよ!
僕ら星だ!
僕ら星だ!ってなって、おいおいおいおい!みたいな。
さらに君の色での距離感も似てるから。
光の話ですね。
君の色も宇宙出るじゃないですか。
宇宙と重ねるみたいな。
人間と宇宙。
今年あとエッセイで、
ワンルームから宇宙を覗くっていうエッセイを読んでたんですけど。
それもJAXAで働いてる宇宙工学の技術者の方の日常のエッセイみたいな。
ちょうどコロナ禍とかのエピソードとかが入ってるみたいな感じで見た時に、
本当にワンルームから宇宙に接続するみたいな感じの話になってくるんですね。
普通の日常みたいな話が。
宇宙の話から別にその日常のなんてことない淡い出来事とかを感じたことみたいなのを綴ってるみたいなのがあって。
僕はやっぱ今年生活と宇宙みたいなのは、
今年僕の1年こんなに励まされたりもしたし、
心を震わされたなっていう年だったので、
やっぱり入れざるを得なかったなっていうのはやっぱりありましたね。
2位はパストライブ再開なんですけど、
これもね、マジで1位だったんですよ!
信じてください!みたいな感じなんです。
熱く語ったので、これ以上いっぱい言うことあるのかしら?みたいな感じなんですけど、
本当にイニョンに泣きました。
秒速5センチメートル大好き人間としてはこれ以上ない映画ですよ。やっぱり。
人と人との距離感。
それがもう心とそして物理的距離の揺れ動き。
そしてその別れることになるという運命にはありますけど、
そこにあった人生もまた良かったと。
最後まで行って帰れるみたいなところ。
素晴らしいっていう感じでしたね。
そしてまた一つ一つのシーンの美しさとか。
やっぱりニューヨーク行きたくなりますよね。
ガラス張りの建物に入った古いメディゴーランド。
ハッハッハッハッハ!
素敵!素敵です!
それが回ってるっていうね、またね。
半時計回り回ってるんですよ!
過去の時計ですよ!過去へ巡る!
何ですかもう!って思いましたし、
子供時代のワイジロウとか。
もうね、もうですよ!
今まで映画で見た中で最強のワイジロウ!
わかるわかる!
ワイジロウ居ないできたと思ってるのは当たり前ですけど、
最高のワイジロウ!
そうなんですよ。
ぎこちなさ。
二人の一個一個のリアクションとかも含めて、
すごく良かったりとかも。
人生交わらなくて、
本当に違う人生を歩んでるんだなって
思わされもするし、
でも、あなたとのこと絶対忘れないよ!
みたいなところとかも、
積み重なって今の自分があるよね!
みたいなところとかも描かれてて、
本当に素敵な映画だなって思ってて、
秒速5センチメートルの実写化発表されましたけど、
パストライブスに勝てるのかね!みたいな。
大丈夫か!
そうなんだよな!
思ってますよ!
もう実写化あるぞ!パストライブスあるぞ!
みたいな感じなんですけど、
そちらも楽しみにしてます。
というわけで、ちょっと忘れがたい。
僕は入れなきゃいけない映画でした。
それを越してしまったのが
ロボットドキュメントにあるんですが、
これまたニューヨーク映画!
ほぼ一緒じゃん!
ほぼ一緒!
そうですよね!
1位と2位、秒速5センチメートルみたいな。
どっちもね!
結果的にはね!
本当です!
この通りです!
この通りなんです!
一緒ですよ!
切り替わるじゃん!みたいな感じなんですけど、
じゃあ、なんでこれ1番にしたのかな?
って思った時に、
パストライブスの時に
山岸さんが話されてたんですけど、
ヘストンの体型にめっちゃどつぶはまってたじゃないですか。
はまってた!
はまってたじゃないですか。
読めねー。読めねー。
1個シネマートで読みましたよ。
僕が生み出してるゴジラ性何かっていうと、
表面上の面白さと強烈さの裏にある現実の圧倒的な存在感なんです。
現実がこうあるなっていう上に、フィクションが乗ってフィクションだけが出てて、
でもその水面下にむちゃくちゃ重い現実があるなっていうのが、
僕の基本的に映画に求めているものかなと思ってて、
それは10位から6位チャレンジャーズ以外はあるかなと思ってるんですけど、
まず密輸1970なんですけど、
あえての言葉選びをすると、
ポリコレットは核あるべしっていうふうに思ってて、
ポリティカルコレクトネスとは何かっていうと、
女性が活躍するのを威厄っていうのも当然だし、
女性が悪いことするのも威厄っていうのも含んでると思うんですよ。
本作の女性たちは犯罪に手を染めます。
自分たちの生活のために。
もちろんそれには貧困とか様々な事情があるとはいえ、
悪いことをしてるんですよ。
それをヒロイックに描いてるっちゃ描いてる。
そこが良くないんじゃないかっていう声も聞いたことがあるんですけど、
そうじゃないんですよ。
これまで映画において、悪いことも男の手にあったんですよね。
女性が悪いことをするときは、男をたぶらかすという役割だったわけですよ。
本作において、女性たちは徹底的に自分の身体を使って、
悪いことをし続けるんですね。
これこそ政治的正しさじゃないかと。
政治的正しさっていうのは、みんなが楽しむためのものなんですよね。
今まで、女ってこんな役割ばっかり楽しめねえって言ってた人たちが
楽しめるようにするためのものなので、
それを本作はできてるかなと思います。
別にそれは、女たちが正しい、男たちが間違ってるっていうことを
やりたいわけではないんですよ。本作は。
女も悪い、男も悪い、どっちの方が悪さで勝つかっていうことをやってる。
もちろんそこには、女たちの団結っていうのはあって、
でもそれは正義じゃないんです。仁義なんです。
女たちは助け合うしかなかったから、その仁義のもとにやってるだけで、
それが正しさではないんです。正義じゃないんです。
その仁義と仁義のぶつかり合い。
正しくなさと正しくなさのぶつかり合い。
そのフィールドに女だって乗っていいじゃないか。
っていうことをやってる映画だと思うんですね。
そこが非常にクール。
あと、70年代韓国のダサカッコよさ。
ダサカッコよさ。
これね、日本の漢字をめちゃくちゃ引っ張ってきてるんですよ。
日本の70年代のディスコとか歌謡曲とか、
あとファッションも70年代の日本がアメリカとイケてるファッションっていうものが流れ込んできてるところに、
70年代の韓国には日本のイケてるファッションとして流れ込んでるんですよ。
その70年代日本の今見るとちょっと古いけど逆にかっこいい漢字を
韓国ナイズした状態で描かれてるのが
本作における70年代韓国カルチャー描写なんですけど
それがめちゃくちゃダサくてかっこいい。
本当にかっこいいです。
ちょっとそれ全然知らなかった。
え、これ日本の歌謡曲じゃないの?みたいなことが流れるんですよ。
日本から三井下とか言って、その箱の外、日本のメーカーの箱なんですよ。
当時の韓国において、日本製品は高級品として密輸されてたっていう。
そういうところも含めてみると、
この人たちは今成功してる日本の甘い汁すいてって言って悪いことをしてる人たちなんですよね。
それも日本っぽい70年代韓国カルチャーの空気の中で非常に楽しく見れる。
表面上めっちゃおもろくて、そこにはえぐいものがあるんですけど、そこがかっこいい絵だなと思います。
4位、エイリアン・ロムズ。
これに関しては、これのゴジラ製はズバリモンスターのかっこよさですね。
何よりモンスターをいかにかっこよく描くかっていうところに対するこだわりが圧倒的なんですよ。
エイリアンは明るいところに出てきてガサガサガサガサ動いたらダメなんですよね。
暗がりの奥の方で黒びかりして何かおるんちゃうかっていう。
それがエイリアンの怖さであり、エイリアンを描くということなんですよね。
コヴェナンというの悪口。
あとアクション映画としての色んなところにギミックを仕込む感じ。
ちょっと盛りだくさんすぎてもはやゲームみたいだなって思っちゃうところも含めて現代的だなと思います。
今の観客を喜ばせるためには盛るしかないと思うんですよ。
初代エイリアンとかのちょっと大阪な感じ。
引き算も効いてるバランスじゃやっぱ今の観客は喜びきらないと思うんですよ。
だからエイリアン1の面白さ、怖さ、エイリアン2の面白さ、とにかくドンパチするとかっていう面白さに加えてゲーム的なギミックも加えて。
みんな知ってくれ。若い人たち。
エイリアンって面白いんですよっていうことを全力で訴えててちゃんとそれ響いてると思うんですね。
これはリバイバルというかリブートって多いと思うんですけど。
やっぱり今どうやるべきかっていう形を一番やれてたのがエイリアンロームルスじゃないかなっていうふうに僕は思ってますね。
3位ラストマイルなんですけど。
これも表面上の面白さの下にある現実のエグさのバランスが上手すぎるなと思ってて。
そもそも今年本当の意味で一番刺さった映像作品はアンナチュラルなんですよ。
ドラマ含めるとアンナチュラルが今年一番良かった映像作品だったんですよね。
大名作ですよ。
その意味でノギヤキコ脚本を含めた座組で撮った本作っていうのはやっぱりやろうとしてるところの資産が高いなって思うんですよ。
日本の観客に社会的なテーマも含んだエンタメを見せるっていう覚悟がある作品だと思うんですよ。
映画的なゴージャスさに欠くところあるんじゃないかなみたいな思いは正直僕もあります。
ただテレビでドラマを見慣れた人たちにそのテレビドラマの延長を映画館に見に行く作品。
その中に社会的テーマをこういうふうに忍ばせておきますねってやってちゃんと達成してるっていう本作の到達度は僕すごいことだと思ってます。
あと主役の名前忘れた。
三島光の方のエレナ。
嫌なやつですよ。
ドラマであれは許容できない。あれを1話で観て2話観ようと思わない。
でも映画なら観れる。なぜなら2時間席に座らせるしかないから。
高感度が低いキャラクターを映画用に設計して中盤で反転させる。そこから感情移入させて最後まで持っていくっていう構成の上手さ。
ドラマじゃなくて映画用の構成になってるキャラクターストーリーまで含めて。
めちゃくちゃいい映画だと思うんですよ。本作が売れてくれたことは本当に良かったなと思う。
年末までブラックフライデーまでやってますからね。
ブラックフライデーに観てくれと。
一番いいタイミングですよみたいなところですよね。
すげえいい映画だったんじゃないかなと思います。
ちなみに今ちょうどのぎさんで海に眠るパラヤモンがやってます。あれもおもろいですよってことが言ってます。
面白い。
見始めるタイミングを逃しちゃって、気づいたら終わりそうなんですよね。
もう最終回です。
のぎさんやっぱすげえなって思いました。
ちょっと見たいんですけどね。巡り合わせの問題でできてない。
いつでもいいですから。
2位、ピクニックあったハンキングロックなんですけど。
もうね、言語化できないんですよ。
ストーリーないんですよね。
女の子たちがピクニックに行っていなくなりましたっていう。
それだけ。
本当にそれだけなんですよ。
ただ圧倒的に漂ってる空気。
オーストラリアの荒野の寒酸とした空気と同時に、女学校の寄宿舎の鬱とした閉塞感。
それぞれがあって、一部の女の子だけがピクニックに行って、さらに一部の子だけがいなくなるっていう。
どうしていなくなったんだろうっていう。
いろいろ考えてみるけど、誰もそこに届けない。
そして一人、ピクニックに行けずの寄宿舎に残った女の子が先生と。
その子、ちょっと落雷生なんで行けてないんですよね、ピクニックに。
そこで厳しく当たられて、そのピクニックに行けない側の子。
そしてピクニックに行ったけど帰ってこれた子。
ピクニックに行って帰ってこなかった子。
そこにあるのってもう余白しかないんですよ。
なんでっていう問いに対して答えがないんですけど、
でもなんかわかるなっていうのがあるんですよね。
それは空気としてそこに存在してて。
で、それを女の子を探して何もわからない男の子っていう。
あれが僕なんです。
あいつが僕なんですよ。
なんで女の子に会えなかったんだろうと探すけど、届かないんですよ。
あれが僕であり観客だと思うんですよね。
一つの結論が迎えるんですけど、
それもなんでっていうのも説明されない。
でもなんかわかる。そうなるしかなかったんだろうなっていう。
その空気だけが存在してて意味を持たずに、
でも確かにそれぞれの何かがあったんだなっていうことを閉じ込めてる映画。
すごい映画だと思います。
何にも語られない。何の説明もないですからね。
見てないの僕だけか。
見たほうがいいですね。
見ても見ることしかできないですね。
そこにはもう永遠に届かない。
考察とか無理ですか?
無理です。
させないですか?
分からることを拒んでる映画なんで。
分かって気になることはできるかもしれないけど、
それは嘘なんです。
すごいな、そういう映画。
すげー映画だなと。
そして次、シュリなんですけど、
面白すぎますよ。
面白い。
面白すぎる。
何じゃこれ?って思います。
まずファッションの90年代感。
90年代の日本のトレンディーな感じを引き継いでる
99年韓国のトレンディーな服装感。
もうあれもね、ダサカッコいい。
ダサくてカッコいい。
僕が子供の時に見た大人の男の格好良さってあれだったんですよ。
ああいう服着てるのが大人の男だったんで。
これだよなって思いながら、
あとね、ベタベタ話がある。
最高にベタベタ。
本当にベタベタでしたね。
もうすれ違いって言ってもさ、
観客側が分からない要素ゼロだよね。
そうなんですよね。
俺らだけしか分かってないのが、
この変な状況分かってないの?
気づいてない?みたいな。
全員分かってるのよ。
あれ?そこにいる人を狙ってきたよって。
気づいてないですか?みたいな。
僕それって映画の力だとは思うんですよね。
観客側が分からないことじゃなくて、
観客はあくまで、
登場人物が分からないということを見てる側でしかないっていう。
むしろその志村、後ろ後ろって楽しんでるわけですよ。
でもそれがやっぱ面白さだったなと思うし、
あのベタベタさはそこもトレンディーだなと思うんですよ。
トレンディードラマのベタさ。
すれ違い。絵に描いたような。
別の用事で言ってる間にそこで何か起こるような。
コントとかのぐらいのすれ違いなんですけど、
そこがめっちゃ良かったんですよ。
意外と重い。
朝鮮の南北分断に関するテロの話なんですよね。
オープニングから北朝鮮側のエージェントの訓練シーンから始まるんですけど、
むちゃくちゃ多分韓国側の兵士とかを残殺して訓練してるんですけど、
後半でね、北のテロリスト側のリーダーの語る重さ。
お前たち南朝鮮は反映していい気になってるけどさ、
この人たちは民衆が飢えて死んでいってるんだよねっていう。
鋭烈な叫び。
こんだけベタベタなエンターミン見せられた後に、
なんて重いものを聞かせるんだっていう。
落差で風邪引きそうになるんですけど、
その落差って気持ちよくって、
もうサウナの後に水が入ってるみたいな。
氷点下がね、留まってるんですかね。
でもそれなんですよね、僕が映画に求めてるものって。
ゴジラが建物倒してワイキャー言ってるけど、
足元で人死んでますよねっていう。
これなんですよ、この温度差。
これがエンタメがつける最高の嘘だなと思ってて、
もうむちゃくちゃ良かったですね。
あと意外とラスト、語らずに終わる。
あ、そうそう。
あーそうですかね。
そうなんですよ。
その北側のヒロインになるエージェントが、
何を思ってたかっていう部分は、
実はずっと空白なんですよね。
表面上その恋愛関係になってるっていうのは意外と出てる。
だから恋愛感情があって、愛を持ってるのはわかる。
でもその愛を持つに至るまでの部分って、
全部空白なんですよ。
かっこよすぎないですか。
かっこよすぎますよ、ほんと。
もうね、痺れましたね。
そうですね。
痺れるってこういうことだなって思いますよね、あれ見ると。
ほんとにほんとに。
最高の映画でしたね。
あとビルの爆破シーンちょっと特撮でやってるっていうのもゴジラ的でした。
確かに確かに。
プチゴジラっぽい。
いいんですよね、嘘みたいな爆破装置。
仮面ライダーとかに出てくる感じの爆破装置でした。
めちゃくちゃな爆破シーンでした。
てか銃撃シーン、あんなうるさいことあるってことですよね。
ずっとバンバンバンバン言ってるみたいなね。
あの過剰さがたまんないですよね。
以上、山口の5位から10位でした。
次は私?
じゃあ陽子の5位から1位です。