はじめに:教育カフェテラスと今回のテーマ
教育カフェテラスへようこそ。水野太一です。
こんにちは、高橋紗友香です。
この番組では、国内外の教育に関する最新情報や、身近な課題解決に向けた取り組みを分かりやすく紹介していきます。
未来の先生や、教育に興味がある皆さんと一緒に、新しい視点を見つけていきたいですね。
教員のストレス問題とOECD調査
さて、今回はみんなの教育技術に、2026年5月15日に掲載された記事を元に、教員のメンタルヘルスについてお話しします。
教員のメンタルヘルスですね。何か問題があるんですか?
実はですね、多くの学校現場で今、教職員のストレスが深刻化しているんですよ。
ここで驚くべき事実なんですが、OECD調査によると、教員のストレスの原因の9割以上が外的要因だということが分かっているんです。
外的要因?それって何ですか?
職場の環境や人間関係、仕事の量といった、自分でコントロールできない周囲のストレスのことです。
つまり、先生の性格や考え方の問題ではなく、職場そのものが問題だということです。
え?そんなに大きな比率が外的要因なんですか?
同僚性の危機と相互信頼度の低下
驚きですよね。だから今回のテーマは、同僚性という言葉なんです。
同僚性?ちょっと聞き慣れない言葉ですね。
そうです。簡単に言うと、職員室で先生たちが互いに支え合う関係性のことです。
これが今、大変な危機に陥っているというのが、この記事の主張です。
職員室の人間関係が悪くなってるんですか?
そうなんです。OECD調査では、日本の教員の相互信頼度が調査3カ国の中で最も低下しているという結果が出ているんですよ。
つまり、先生たちが同僚を信頼できなくなってきているんです。
それは深刻ですね。どうしてそんなことになっちゃったんでしょう?
差防下が原因なんです。先生たちが余裕を失って、互いに支え合うゆとりがなくなってきた。
その結果、職員室での防波堤が崩壊してしまっているんです。
防波堤?
職員室での支援が失われると、教員たちはますます孤立してしまいます。
かつて日本の学校では、先生たちがやりがいや社会への責任感といった理想で支えられていました。
でも今は、そのやりがいや責任感が本人を追い詰める要因になってしまっているんですよ。
それは悪循環ですね。子どもたちのためという使命感が、逆に先生たちを疲れさせてしまっているんですか。
その通りです。これは非常に深刻な問題です。
同僚性の再構築と具体的な提案
では、この状況をどう改善するのか。赤坂真次教授が提案しているのが、同僚制の再構築です。
再構築?具体的にはどういうことをするんですか?
校内研修を通じて、先生たち同士が支え合える環境を意識的に作り直そうということです。
例えば、校内研修でなぜ私たちはこの仕事をしているのかという根本的な問い直しをしたり、互いの実践を学び合う場を作ったりするわけです。
なるほど。先生たちが学び合う場を作るんですね。
そうです。そして何より大切なのが、相互支援が自然に生まれる学校組織を作ることなんです。
最初から支援し合いましょうと指示するのではなく、互いに学び、共感し、信頼できる関係が生まれるような組織文化を作るということです。
学校改革における大人の課題
それは一朝一夕には難しいですね。
難しいです。でもそれは非常に重要な投資だということなんです。
教育委員会としても、学校としても、先生たちのメンタルヘルスに真摯に向き合う必要があるんです。
教師志望の学生の皆さんも、これから学校現場に入るときにどんな職員室を作りたいのか、どうやって先輩を信頼するか、同僚とどう関係を構築するかといったことを考えておくことが大切だと思いました。
そうですね。先生自身が健康でないと子どもたちへのケアもできませんからね。教育は究極的には人と人の関係ですからね。
その関係性が職員室の中でも健全に保たれていることが、すべてのスタートラインになるんだと思います。
このお話を聞いていると、学校改革というのは、どう教えるかだけじゃなくて、どう働くか、どう支え合うかという大人側の課題でもあるんだっていう気がしました。
今、学校現場で働いている先生たちは本当に大変なんだろうなって。
その通りです。社会全体で先生たちの働き方や職場環境を支援していく必要があるんだと思います。この記事が提起している同僚性への投資というのは、単なる理想ではなく、教育現場の喫緊の課題です。
本当にそうですね。
まとめと次回予告
では、今回のテーマは職員室が壊れている、ストレスに負けない学校作りでした。
番組を最後まで聞いてくださった皆さん、ありがとうございます。
皆さんの周りにある教育のヒントも、ぜひ探してみてください。また次回もお会いしましょう。
次回もお楽しみに。