00:06
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。パーソナリティの水野太一です。
この番組では、国内外の教育に関する最新情報や、教育に関する身近な話題をお届けします。
Gaggleの機能と目的
今回は、アメリカの学校におけるAI監視システムについてお話しします。
こんにちは、高橋紗友香です。よろしくお願いします。
今日のテーマは、AI監視システムですか。最近よく耳にする話題ですが、学校でどのように使われているのか興味があります。
はい。今回は、AP通信が情報公開法に基づいて入手した文章をもとに、アメリカの学校で導入されているGaggleというAI監視システムについて解説します。
このシステムは、生徒が学校から対応されたChromebookで作成した文書やメールなどを監視し、自殺や暴力など、生徒が自傷疑いに至る可能性を察知するものなんです。
なるほど。AIがそこまでできるんですね。具体的にはどのような仕組みになっているんですか?
Gaggleは、生徒のオンライン活動を24時間体制で監視し、特定のキーワードや表現、画像の組み合わせを検出すると、
学校に通報する仕組みです。例えば、自殺を示唆する言葉や、暴力を予告する表現などを検知します。
それはすごいですね。事件や事故を目線に防ぐことができそうですね。でも、プライバシーの侵害にはならないのでしょうか?
そこが大きな議論になっている点です。Gaggleは、生徒のプライベートなやり取りも監視対象となるため、プライバシー侵害の懸念が指摘されています。
実際、Gaggleによって不適切と判断された生徒のオンライン活動の中には、単なるジョークや個人的な悩みの相談なども含まれていたようです。
AIの判断基準が曖昧だと、ご検出も多くなりそうですね。
おっしゃる通りです。AIは、言葉のニュアンスや文脈を完全に理解することは難しいため、ご検出は避けられません。
また、AIの判断基準がブラックボックス化していることも問題点として挙げられます。
ブラックボックス化ですか?
はい。AIがどのような基準で判断しているのかが、外部からはわからないということです。
これでは、AIの判断が本当に適切なのか、検証することができません。
確かにそうですね。生徒や保護者は、自分のデータがどのように扱われているのかを知る権利は重要だと思います。
はい。また、ギャグルの導入によって、生徒が萎縮してしまい、自由に意見を言えなくなるのではないかという懸念もあります。
監視されているという意識が、生徒の表現の自由を奪ってしまう可能性があるんです。
監視社会みたいで、少し怖い気もします。
一方で、ギャグルが実際に生徒の命を救った事例も報告されています。
自殺をほのめかしていた生徒が、ギャグルの通報によって早期に保護されたケースもあり、その効果は無視できません。
そうなんですね。やはりメリットとデメリットがあるんですね。
その通りです。
AI監視システムの導入は、生徒の安全を守るための有効な手段となり得る一方で、
プライバシー侵害や表現の自由の制限など、慎重に検討すべき課題も多く含んでいます。
今回の話を聞いて、AI技術の発展と、それを取り巻く倫理的な問題について深く考えさせられました。
今回のテーマは以上です。教育現場におけるAIの活用は、まだまだ発展途上の段階です。
技術の進歩とともに、私たちは常にその倫理的な側面を考慮し、より良い教育の未来を模索していく必要があるでしょう。
ありがとうございました。
それでは、教育カセテラスを終わります。また次回お会いしましょう。
