実はこれですね、ルドブンが笑えるのはなぜかっていう話をしていくのにあたって、この久保園春男先生っていうこの先生も非常に有名な音韻論の先生なんですけれどもの話が出てきます。
今日ここに持ってきた新語はこうして作られるっていう2002年の久保園先生の本なんですけど、この本の中に面白いことが書いてありまして、通常略語を作るときには単語の前から2網羅持ってくるっていうのが一般的だよっていう話をこの本の中でされてるんですね。
たとえば、あけましておめでとうって略すと、絶対さこれましでとうにならんじゃん。
大平 全然ピンとこないです。
だよね。
大平 ことよろですしね。
そうそうことよろでしょ。
大平 下しくとか言われたら何の話かなってなりますもんね。
よく今スッとできましたね。
そうとか、たとえばミスターチルドレン。
大平 ミスチル。
パードレじゃないよね。
大平 やっぱ分かんなくなっちゃいますね。
そうそう。とか天下一品っていうラーメン屋さんありますけど、あれもやっぱり天一でしょ。
下の方取って下品とかさ。
大平 そういうのかXで見たことあります。
たぶんクイズノック。下品クイズとか言って昔やってたんですけど。
でもそういうふうに上の方を絶対取るわけよね。先の方を取るっていうのが大きなルールとしてある。
なんでこれ先の方を優先して取るかっていうと、その方が残せる情報が多いんですって。
大平 残せる情報が多い。
つまり省略するときっていうのは単語を短くしてるから情報量が減るわけじゃん。
大平 どうでもいいところを減らしたいですよね。
そう。だから単語の意味を理解するのに必要な情報まで削い取っちゃうと困るわけですよ。
大平 なるほどなるほど。
そうなったときに単語の前の方がより重要度が高い。
大平 そうですよね。後ろだとそれこそチルドレンも後ろって複数にするための要素だったりとかするんで、大事なチルドレンをチルドレンたらしめてるものは前半にいますもんね。
そう。っていうことなんですよね。だからミスチルっていう風に前から取った方がいいよね。で、それを証明するための実験も実際この本の中でやってらっしゃって、すごいプチ実験というか、自分の学生にやらせてみたよみたいな話なんですけど、
例えば、もちこさん、かから始まる単語を10個考えてみてくださいって言われたら割とサクッとできる気がしない。
でも、かで終わる単語を30秒で10個出してって言われたら結構きつい気がしない。
みたいに、やっぱり前の音から始まる、その音から始まる単語とかって言われた方がパッと出てきやすい。
大平 そうですね。辞書の探し方もそうですけど、頭の方がインパクトとしてはありますよね。
そうなんですよ。なので、頭の情報をなるべく残したいよねっていう話をしていて、この本の中で。
大平 なるほど。
なので、この観点から見るとルド文がそれに違反してるわけですよね。
大平 なるほど。例外探したいですけどね。
もちろんありますよ。例えば、アルバイトバイトっていうみたいな。
大平 アルバじゃないですね。
アルバじゃないでしょ。とか、後ろの方から取ってくるっていう例外もあるんですけど、そういう時はもっと別のルールというか、音の方を優先しちゃったりとか、そういうことはあるんですけど、基本的にこの略語を作るときはできる限り前から持ってきたい。
大平 前々で取りたいんですね。
そう。っていうのが一応あるよっていう。だから、マイルドセブンだったら本当は取るべきはやっぱ前なんだよね。と、セブンのセブを取るべきなんだけど。
ミッドナイトオフィスアワー
はい、続いてのコーナーはミッドナイトオフィスアワーのコーナーです。このコーナーでは大学のオフィスアワーになぞらえて、皆様から経営の質問などを受け付けていくそんなコーナーとなっております。
今日もふつおたが来ておりますので、もちこさん、ふつおた読みお願いします。
けいさん もちこさんこんにちは。第6回言葉の3の魔力のお話、とっても楽しく聞かせてもらいました。私が思い出したのは、中学生の頃に習った枕草子第一弾の一節です。
カラスの寝所へ行くとて、三つ四つ二つ三つなど飛び急ぐさえ哀れなり。現代語訳をカラスが群れになるほどでもなく、パラパラーと飛んでいるのも上手があるなあというような意味と習い覚えた記憶があります。
三つ四つ二つ三つって何?どういう並び?なんでそんな不自然な数え方を?と困惑した中学時代を思い出しました。
思い出しつつ枕草子全文に三つで語彙検索をかけてみました。するとほとんどの文が二つ三つばかりのとか三つ四つのとか、三つという語彙が実数としての3ではなく、おおよそ三つくらいという使われ方をしていることが多かったんです。
現代語にある表現でも、三日三晩必死に勉強したと聞くと、ぴったり72時間というより長い時間頑張ったんだなあと捉えます。賛定、量の概念に幅を利かせられる便利屋さんとして大活躍している気がしました。日常生活に潜む賛能魔力も探してみたいです。とお便りをいただきました。
ありがとうございます。本当にこの方毎回毎回感想を送ってくださっていて、本当にありがたく私としてももちことさんとしても楽しく読ませていただいているんですけど。賢いよね。
聡明な方なんだなあという印象を受けますね。
すごく趣深いですね。
この3言われてみるとそうだなあと思って、私も計算に確認しようと思ったんですけど、私もやっぱりいろんな世界の捉え方で、もう一つ二ついっぱいみたいな数の捉え方をする言語であったり文化圏があるみたいな話を聞いたりですとか、
単数形複数形で1かそれ以上かっていうのは多分大きな分かれ目だと思うんですよ。特に英語とかだと。
2までもやっぱり1と2って倍違うから大事な分かれ目だけど、そこから先っていういっぱいを伝えるときの最小が3なのかなっていうふうには思っていて、
こっから先は数えなくてもとりあえず一定数以上いるっていうところが伝わるっていう最小のところが3なのかなというふうに思ったんですけれども、そのあたりっていかがなんですかね。
そうですねこれ第6回の時にサビタイジングってその人間が1回でパッと把握できる数の限界が3から4だよっていう話をしたと思うんですけど、枕草子のこれも複数形の話も人間の認知機構として多分捉えられるものがそれが限界だから、
その辺でいいよねみたいな、ある意味雑さじゃないですけど、みたいなのがやっぱその人間の中にあるのかなっていうような気はしますよね。
サムの代表格みたいな感じがしますね。
そうですねなんかもう本当に3つあったらいいっていう感覚は結構なんか機能法的だなって思いません。
3もあるなら4くらいいるかなみたいな。
4があるなら5もあるでしょみたいな段階がね、そういうふうになってるのかなっていうふうには感じますね。
さっきは複数形の話をもち子さん出してくれたんですけど、私の知る限りですよ。
確かね3まではなんかその特殊形を使う言語ってあるんですよやっぱりその名詞の複数形にその3の形みたいな確かあるっていう言語があるっていう話は聞いたことあるんですけど、
やっぱもうそれ以上になってくるともうもう区別がない、複数形みたいな感じでざっくりくくっちゃうっていうことがやっぱりあるらしいので、
そういう意味でも3っていうのはなんかこう人間にとって非常に大きな意味を持っている数字なのかなっていうふうに思いますね。
厚切りジェイソンさんのネタでありますよね。漢字の勉強で1ふんふん、2ふんふん、3ふんふん、4うわーいみたいなやつありますよね。
ありましたね。確かにあれあの1、2、3って関数字でね並んでるみたいな4は4本横に並べられたりもありますよね。
その時にこの4で裏切られるみたいなのがあるので、そうなるとやっぱり3って1個区切りというか、ちゃんと数える最終ラインというか最大値というか、そんなところなのかなと思いました。
確かにそうかもしれませんね。なんかそうですね、また5歳さんみたいに他のリスナーの方も日頃に潜んでいる、もちろん3の話だけじゃなくてね、
この言語の不思議などを探してみて、もし気がついたらあのメッセージいただけると嬉しいなと思います。5歳さんいつもメッセージありがとうございます。