\スリランカ旅18/お土産探しのつもりで立ち寄った市場は、想像をはるかにスケール!山積みのパイナップルや野菜に囲まれながら歩くうちに、観光では見えないスリランカの食文化が見えてきます。果たして念願のセイロンシナモンとヤシの樹液シロップ"キトゥルシロップ"は見つかるのか!?
【キトゥルシロップについて】
今回の朝食で出てきた、はちみつのようで、はちみつではなかった黒いシロップ。正体は「キトゥルシロップ(Kithul Treacle)」でした。
キトゥルシロップは、スリランカのキトゥル、和名ではクジャクヤシ(Caryota urens)というヤシの花の房から採れる樹液を煮詰めて作る、伝統的な自然甘味料です。はちみつが「花と蜂の甘味」、メープルシロップが「カエデの樹液の甘味」だとすると、キトゥルは「熱帯のヤシの花から生まれる甘味」。黒糖のようなコク、メープルのような香ばしさ、カラメルのような深みがあり、パンケーキやヨーグルト、炭酸割りにもよく合います。
しかも、このキトゥルの樹液採取技術「Kithul Madeema / Kithul Kapeema」は、2025年12月にユネスコ無形文化遺産の代表一覧に登録されました。登録されたのは、シロップの商品そのものではなく、木に登り、花の房を見極め、樹液を採り、煮詰めるまでの伝統的な知識と技術です。配信時点では、登録からまだ約半年の新しい話題です。
また、キトゥルシロップは低GI食品として研究されている点も興味深いところです。ただし、あくまで糖であることには変わらないので、「健康食品」として大量に使うというより、少量でしっかり満足できる自然甘味料として楽しむのがよさそうです。
一方で、キトゥルシロップは工業製品のように完全に味が一定するものではありません。伝統的な手仕事で作られるため、地域、木、採取の状態、煮詰め方、作り手によって、色・香り・とろみ・甘さの印象が変わることがあります。そこが面白さでもありますが、人気商品のため、砂糖シロップなどを混ぜたものの問題も指摘されています。
お土産で買うなら、できれば味見をして、香り・コク・後味を確かめてから買うのがおすすめです。味見だけで混ぜ物を完全に見抜けるわけではありませんが、私たちも実際に食べて「これはうまい」と感じたものを探したくなりました。
はちみつでも、メープルでもない。スリランカの森と職人の技から生まれる、第三の自然甘味料。見かけたら、ぜひ試してみてください。
- 【お便り】質問や応援メッセージお待ちしてます!https://forms.gle/MejH3h98is6hpGMS9
- 【Instagram】https://www.instagram.com/yanakiji/
- 【Blog】https://yanakiji.com/
- 【X(旧Twitter)】https://x.com/yanakiji
- 【秘境ラジオYoutube】https://www.youtube.com/@hikyouradio
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!