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2024-05-23 20:51

43:【技術士】“技術士ハンドブック”を読む(6/n)

読むシリーズ第4弾
「技術士ハンドブック」を読んでいきます。
今回は6章の「リスクマネジメント」を読みました。

■参考リンク
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274216688/

■プロフィール
つねぞう
ものづくりが好き。産業機械メーカーで設計をしている。猫を飼っている。

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00:05
こんにちは、常蔵です。
デザインレビューFM第43回目、やっていきましょう。
このデザインレビューFMは、世の中の様々なもの、
主に工業製品や、それに関わる出来事について、
私の主観で勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
今回は、技術士ハンドブックを読むの6回目、
6章のリスクマネジメントを読んでいきます。
では、本編をどうぞ。
はい、本編です。では、6章リスクマネジメント。
まず、リスクとはですね、説明してみると、
リスクとは、潜在的なリスク因子によって生じるもので、
発生する確からしさ、これが発生確率ですね。
それと、その結果、それが被害規模。
その発生確率と被害規模の組み合わせとして定義されます。
このリスクについて、組織を指導して管理する活動が
リスクマネジメントと呼ばれるものです。
このリスクマネジメントというのは、
PDCAのサイクルに従ってスパイラルアップしていて、
取り組むことができます。
このPDCAというのは、ISO9000だったり
ISO14000でも用いられている概念で、
計画・プラン・実施・ドゥ・検討・チェック・処置・アクション
のかしらの文字、PDCAを取って、
それを繰り返すというところで、
よく用いられているものですね。
このリスクマネジメントシステムでは、
経営者が関与すること、
リスクに強い企業を目指す継続的な改善活動であること、
どこまで取り組むかは、
企業の自己責任として決定・実施すること、
という3つのポイントがあります。
そして、リスクマネジメントシステムの原則として、
リスクマネジメントシステムのプロセスというのは、
7つの原則で構成されます。
まず原則1、リスクマネジメント方針。
リスクマネジメント方針だったり、
そうですね、リスクマネジメント方針だったり、
行動指針、基本目標の設定・共有をしていくことが必要です。
原則の2つ目が、リスクマネジメントに関する計画・策定。
03:06
リスクを分析してリスクマネジメントプログラムを策定すると。
原則3がリスクマネジメントの実施。
原則4がリスクマネジメントパフォーマンス評価、
およびリスクマネジメントシステムの有効性の評価。
原則5がリスクマネジメントシステムに関する是正・改善の実施。
原則6が組織の最高経営者によるレビュー。
これは改善の目的のためのレビューですね。
原則7がリスクマネジメントシステム構築・維持のための体制・仕組みづくり。
発見したリスクの監視だったり、記録の維持・管理のシステム。
そういう構築・維持のための体制・仕組みを作ることが必要ですという7つの原則がありますということですね。
そしてリスクマネジメントのスキルというところで、
必要なスキルはまずリスクを発見・特定する能力。
そしてリスクの大きさを算定して評価する能力。
リスク対応の抜選択・実施する能力。
そして教育訓練の活動だったり、リスクコミュニケーションの能力というものが必要になるということですね。
そしてリスクマネジメントの効能というところで、
技術士というのは専門職として人々の安全を守り、生活を豊かにする製品だったり、社会資本・サービスを提供するというところで、
公益を優先する考え方が求められています。
そのため多面的な検討が必要で、こうした検討にリスクマネジメントの指向というのが役に立つということですね。
そのリスクというのはネガティブな意味に考えられがちなんですけれども、
顕在化するそのリスク因子というのは絶えず存在するということを念頭において、日常的に前向きに取り組んでみる姿勢が必要ということです。
次がリスクマネジメントの目的。
リスクマネジメントの主たる目的は、中期的・長期的に企業組織の人的・物的・財務的・人もの金の損害を防止して、企業を倒産から守るということです。
そしてリスクマネジメントのプロセスなんですけれども、先ほど話したように基本的にPDCAのサイクルで実施していきます。
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まずプランとしてリスクアセスメントを実施します。
発見・特定したリスクの分析と評価というのをリスクアセスメントで行っていきます。
そして目標の設定として対策が必要なリスクに優先順位をつけていきます。
そしてそのリスクを処理する手段を選択するんですけれども、
その選択する方法としてリスクの回避、リスクの低減、リスクの移転、リスクの保有というものがあります。
そして最後にリスク処理をする計画の立案をします。
その会社の予算とその方法の効果から優先順位だったり、それを対応するもの、対応する人、あとはその時期というのを計画します。
ここまでがプランですね。
次にDOやることとして組織体制の整備と組織の意思統一に向けた指導というところで、
組織のトップが自ら先頭に立ってそのリスクマネジメントの導入を宣言して、
その後、担当するマネージャーが担当者とコミュニケーションを取って、
その対策結果とそのプロセスの分析評価を行っていくというところが必要ですね。
リスクコントロールの目的と手法。
リスクコントロールは技術的操作によって損害の強度だったり頻度を制御するリスク処理手法です。
リスクが顕在化しないように事前に対策を行うことが主な目的となっていて、
大きく分けて回避と提言があります。
まずリスクの回避。
リスクを追わないためにそれに関わる行為自体を行わないという手法です。
ただこれはもうすでに今行っているある事業内容とかそういうものをやめちゃうということなので、
全ての収益というのを放棄することになってしまうので、
これは実質不可能な手法だということです。
リスクの提言ですね。
主に技術士の試験の中でもそのリスクがあるときにこのリスクの提言というのを考えます。
このリスクの提言というものの中には、
リスクの予防・防止、リスクの軽減、リスクの分散、リスクの集約・中和というものがあります。
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まず一つ目の予防・防止ですけれども、
これはリスクの発生を抑える事前対策を実施して発生確率の提言を図ることを目的としています。
最初に話したようにリスクというのは発生確率と被害の大きさで考えるので、
この予防・防止というのは発生確率の提言を図るというところが目的ですね。
次の軽減。
軽減はリスクが発生した際の影響度を小さくする方法をとるということですね。
そして三つ目の分散。
分散は人的・物的資源を分散して事故が発生した時の損害を縮小する方法です。
そして集約・中和ですけれども、まず集約。
集約というのは損失が比較的小さいリスクをたくさん集めて集中的に管理してあげることで、
そのリスクの発生確率と損失というのを平準化しましょうという方法ですね。
そして中和。
中和は一方の企業には損失となるが、もう一方の企業には収益となるような事象について、
双方を組み合わせて不確実性というのを減らす方法です。
これ具体的にどうするかちょっと分かりにくいんですけれども、
例えば冬に収益を上げる企業と夏に収益を上げる企業というのがあったとして、
その二つの企業が人間・人的だったり物的資源というのを一年を通して共有しましょうという方法が中和ですね。
例えばアイスクリームを売っている企業と冬だから何でしょうね、おでんか。
おでんを売っている企業があったとして、
そういうアイスクリーム屋さんとおでん屋さんが働く人だったり資源というのを共有して、
アイスクリーム屋さんの冬に落ち込む利益とおでん屋さんの夏に落ち込む利益というのをそこで中和してあげましょうということですね。
次がリスクファイナンス手法。
リスクファイナンスとは非常時の資源調達、資金調達を意味します。
リスクは顕在化したときの経済的損失とその補填手段を事前に検討して措置をしておいて、損失が現実化したときの資金の調達を行います。
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これがリスクファイナンスですね。
次がリスクコミュニケーション。
リスクコミュニケーションとはリスクの性質、大きさ、重要性、そしてその制御方法などに関して
利害関係にあるもの、または行政や住民などと事前にリスクの情報を交換、または広報を行うことを言います。
次が危機管理。
リスクというのは発生確率と損害の程度が推定できる事象を表すことが多いですけれども、
危機、クライシスというのは主に不確実性が高い事象、もしくは不足の事態を指して呼ばれることが多いということです。
ここでは特に組織の経営や存続に重大な打撃を与えるリスクを対象にしたものを危機管理として扱って、次の4つのステップに分けて述べていきます。
1つ目、準備として危機管理体制の整備、平時。平時というのは問題が起きていない時ですね。
問題が起きていない時にはその組織内のリスクというのを抽出、予測しておいて、対応策というのを協議しておくほか、
あとは緊急事態に対応できる組織的な体制というのをあらかじめ定めておくということが必要です。
それが準備ですね。そして計画、危機管理マニュアルの策定。
その危機管理マニュアルというのは、ほかのマニュアルと正確的に大きく異なる点というのは、
必要な時、すなわちその有事、何かものが発生したときにマニュアルを読む時間と余裕というのがないことが大きく異なるところです。
その平時に読まれる危機管理の対応方針だったり、体制というのを規定した部分と有事に必要な行動規定、
役割分担などの実践的な内容というところのマニュアルを分けておく必要があるということですね。
そして3つ目の活動。危機に強い組織づくり。まず経営者というところの役割が大きくて、まず経営者として危機管理の方針を決定して、
その危機に及ぶリスクというのを認識。そして監査の結果を受け止めて、責任を持って危機管理計画を策定し実行すると。
そして危機管理に必要な経営資源を投入するというのが経営者の役割です。そして訓練とシミュレーションというものも必要で、
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実際のその危機対応を行うのは人なので、その人材育成というのは欠かせません。経営者から新人まで各層を対象にして、
それぞれの役割に応じた教育項目を設定して、その教育の効果というのを評価する必要があるということです。
そして内部情報の管理というところで、その組織の隠蔽主義というのが蔓延した職場の風土が深刻な危機を招いたという例は多いですね。
そのためその職場内の風通しというのを良くして、経営者から現場までの一種の疎通と情報共有というのが保たれていることが重要です。
そして苦情事故の管理。苦情やクレーム、相談、問い合わせというのは、組織が行う製品、サービスに対する貴重な情報源となっています。
その対応はお客様に対する信頼の回復だけではなくて、今後の製品だったりサービス開発に役立てていく目的というのもあります。
その一方で不誠実な対応というのは、組織の大きな危機を招く場合があります。
最近はSNSで拡散されてしまって、慌てて企業が対応するということもよく言えますよね。
そして危機管理体制の継続的な改善というところで、実際の危機の事例に遭遇しなくてもリスクマネジメントの運用だったり、
シミュレーションをした結果、あとはその組織の改変などによって危機管理体制の見直しを行う必要が生じてきます。
その危機管理においてもPDCAのサイクルを回していくことが大事です。
というところまでが2つ目の活動、危機に強い組織づくりというところですね。
4つ目、実務、緊急時の対応。実際に起きたときの対応として、まず緊急対策本部を設置します。
そして緊急時の連絡体制というのを整えます。
そしてクライシスコミュニケーションとしてステークホルダーへの情報提供を行います。
そして緊急時の危機広報として、さらに説明が必要な場合は記者会見などを開きます。
5つ目として、メディアリトラシーとして、インターネット上の情報というのをSNSとかそういった情報を把握しておいて、冷静に分析する必要があるというところです。
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という4つ、1,2,3,4というのが危機管理の方法ですね。
最後のところで、リスクマネジメントのケーススタディと、あと出てきた用語の定義というのがあったんですけど、ここは割愛します。
ということで、6章リスクマネジメントは以上となります。
はい、クロージングです。
今日はですね、美術師ハンドブックの6章リスクマネジメントを読んでいきました。
次の7章情報マネジメントはまた次回からやっていきます。
あと7章を含めてですね、5つの章が残っているんですけども、
7章の情報マネジメントは来週5月30日、8章がプロジェクト計画と評価が6月6日、
9章の倫理を6月13日、10章を人材育成6月20日、
11章の問題解決を6月27日という感じで、
途中6月の科学系ポッドキャストの日を一回挟んだとしても、
7月15日の技術士の二次試験まではなんとか読み切れそうですね。
ちょっとですね、あんまり技術士のお勉強がですね、あんまりできてなくてですね、
ちょっと仕事の方もちょっと忙しいところもあって、
だいたい家に帰ってくるのが夜の8時か9時ぐらいで、
そっからご飯を食べて、ちょっとスマホをですね、ポチポチいじってたら、
だいたい夜の10時、11時になっちゃって、
そっからちょっと1時間ぐらい勉強して、勉強しながら寝落ちして、
日をまたぐ前ぐらいにじゃあ寝ますかという感じで、
平日はですね、1時間できればいいかなぐらいな感じなんですけれども、
7月15日に向けて頑張っていきましょう。
ということで今週はここまでです。
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ではお疲れ様でした。
ご安全に。
20:51

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