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【令和8年度改定】初診料・外来診療料の減算規定を見直し|逆紹介割合基準の引き上げと対象患者の拡大
2026-04-23 05:24

【令和8年度改定】初診料・外来診療料の減算規定を見直し|逆紹介割合基準の引き上げと対象患者の拡大

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令和8年度診療報酬改定では、大病院の外来機能分化と地域医療機関との連携をさらに推進する。その一環として、紹介患者・逆紹介患者の割合が低い特定機能病院等における初診料及び外来診療料の減算規定が見直される。本記事では、この減算規定の改定内容と実務対応のポイントを整理する。

今回の見直しは、大きく2点の変更で構成される。第一に、逆紹介割合の基準が対象医療機関の種別ごとに引き上げられる。第二に、減算対象となる患者に「過去1年間に12回以上外来診療料を算定した患者」が追加される。さらに、現行基準を満たしている病院には、令和9年3月31日までの経過措置が設けられる。

逆紹介割合の基準引き上げ

逆紹介割合の基準は、対象医療機関の種別ごとに約1.7〜2倍に厳格化される。特定機能病院等では30‰未満から50‰未満へ、許可病床400床以上の病院では20‰未満から40‰未満へと引き上げられる。この改定は、大病院から地域医療機関への患者紹介(逆紹介)を一層推進することを目的とする。

特定機能病院・地域医療支援病院・紹介受診重点医療機関では、逆紹介割合の基準が30‰未満から50‰未満に引き上げられる。この基準は、初診料の「注2」に該当する減算規定の対象医療機関を定めるものである。なお、紹介割合の基準(50%未満)は変更されない。

許可病床400床以上の病院では、逆紹介割合の基準が20‰未満から40‰未満に引き上げられる。この基準は、初診料の「注3」に該当する減算規定の対象医療機関を定めるものである。こちらも、紹介割合の基準(40%未満)は変更されない。

減算対象患者への「頻回再診患者」の追加

減算対象患者には、「当該病院において過去1年間に12回以上外来診療料を算定した患者」が新たに加えられる。従来は、他院への文書による紹介の申出にもかかわらず受診を続けた患者のみが対象であった。今回の見直しにより、頻回に再診を受ける患者も、医療機関の機能分担の観点から減算対象に含められる。

この追加には、患者の状況に応じた除外規定も設定される。以下の3つのいずれかに該当する患者は、減算対象から除外される。第一に、過去1年間に紹介を行った医療機関との連携により、遠隔連携診療料または連携強化診療情報提供料を算定している患者である。第二に、緊急その他やむを得ない事情がある患者である。第三に、専門性の高い医学管理を要するなどの理由で他院への紹介が困難であり、自院での継続通院が必要と医師が認めた患者である。

報告義務と経過措置

報告義務の基準も、逆紹介割合の基準引き上げに連動して変更される。特定機能病院等では、紹介割合50%未満または逆紹介割合50‰未満(現行30‰未満)の場合に、地方厚生(支)局長への報告義務が生じる。400床以上の病院では、紹介割合40%未満または逆紹介割合40‰未満(現行30‰未満)の場合に、同様の報告義務が生じる。

経過措置として、1年間の猶予期間が設けられる。令和8年3月31日時点で現行の逆紹介割合基準を満たしていた病院は、令和9年3月31日までの間、新基準を満たすものとみなされる。この措置により、対象病院は新基準への段階的な対応期間を確保できる。

まとめ

令和8年度診療報酬改定では、大病院の外来機能分化を進めるため、初診料・外来診療料の減算規定が見直される。逆紹介割合の基準は対象医療機関の種別ごとに引き上げられ、減算対象患者には頻回再診患者が新たに加えられる。対象となる病院は、経過措置期間を活用しながら、新基準への対応と地域医療機関との連携強化を計画的に進めることが求められる。



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サマリー

令和8年度診療報酬改定により、大病院と地域クリニックの役割分担が強化されます。特に、大病院から地域医療機関への患者紹介(逆紹介)の基準が厳格化され、過去1年間に12回以上大病院に通院した患者も減算対象となるペナルティーが導入されます。これにより、不要な大病院への集中を防ぎ、患者はかかりつけ医を持つことの重要性が増すなど、私たちの医療との付き合い方が大きく変わる時代が到来します。

導入と問題提起
あの咳が長引くし、まあとりあえず設備が整っている大きな病院に行こうみたいな。
皆さんの中にもそういうふうに考える方いらっしゃるんじゃないでしょうか。 まあよくあるケースですよね。やっぱり大きな病院だと安心感がありますからね。
ですよね。 でもちょっと待ってください。もしあなたがその大きな病院に行くことで、実はその病院側がペナルティーを受けることになるとしたら、どう思いますか?
いやー、それはかなりショッキングな事実ですよね。でも実は今、日本の医療の当たり前が根本から変わろうとしているんです。
令和8年度診療報酬改定の概要
はい。ということで今回の深掘り解説のデーマは、令和8年度、つまり2026年度の診療報酬改定です。
今回の資料を読み解いていくとですね、大きな病院と地域のクリニックの役割分担が、かつてないほど強烈に分けられることがわかってきました。
そうなんですよ。明確な線引きが始まりましたね。
逆紹介ルールの厳格化
まず、大病院から地元のクリニックへ患者さんを戻す、いわゆる逆紹介のルールについてです。
はい。ここが大きく変わるんですよね。
そうなんです。これまでは、例えば大学病院クラスの超大型病院だと、100人中3人を地域に戻せばよかったんです。
それが今後は100人中5人へと、一気にハードルが引き上げられます。
約1.7倍から2倍の引き上げになりますから、まあ病院側にとっては相当なインパクトですよ。
うーん、これって入り口の広さはそのままなのに、出口だけを約2倍広くして患者さんを送り出せって言われているようなものですよね。
まさにその通りです。そうしないと病院側は初診療などの減算、つまりペナルティーを受けてしまうわけですから。
でも理屈ではわかっても、実際にはずっとこの大病院で見てほしいって、地元に戻るのを嫌がる患者さんも多いんじゃないですか。
頻回再診患者へのペナルティー導入
ええ、そこが最大の課題でした。だからこそ国は、その大きな建物イコール良い医療という患者さんの思い込みを壊すために、もう一つの強烈な新ルールを追加したんです。
え、どんなルールですか。
それが過去1年間に12回以上通常の通院をした患者に対するペナルティーです。
えっと、年に12回ってことは月1回ペースで通院するだけで繰りすぎ扱いになるってことですか。
そういうことになりますね。
なんだか使い放題のサブスクでヘビーユーザーが突然利用制限をかけられるみたいですね。患者側はどうすればいいんでしょうか。
サブスクの例えは面白いですね。ただ患者さんは好きほのんで休日の朝から待合室で時間を潰したいわけじゃないんです。
ああ確かに。根底にあるのは不安ですもんね。
ええ。だからクミも病院のファンを罰したいわけではなくて、不必要な大病院への集中を物理的に防ごうとしているんですよ。
減算対象からの除外規定
なるほど。でもちょっと待ってください。
がん治療とか重い慢性疾患でどうしても毎月大病院に通わなければいけない人もいますよね。
はい、おっしゃる通りです。
一律で締め出すのは危険すぎると思うんですが、さすがにそこにはセーフティーネットがあるんですよね。
もちろんです。遠隔診療を活用している場合や緊急時、そして何より医師が専門的な管理が必要だと判断した場合は、ペナルティーの対象から除外されます。
あ、よかった。それなら安心ですね。
ええ。不要な集中を防ぎつつ、本当にそこでの治療が必要な人はしっかり守る、そういうバランスを取るための例外規定が用意されているんです。
病院と患者への影響、経過措置
それを聞いて少しほっとしました。ただ、例外があるとはいえ、現場の病院にとってはシステムごと変えるような大工事ですよね。
ええ、本当にその通りで。だからこそ、現在すでに基準を満たしている病院には1年間の猶予、つまり経過措置が与えられます。
なるほど、1年間ですね。
はい。でも、医療現場における1年という時間は非常に短くて過酷なんですよ。
ということは、もし皆さんが今大きな病院の常連患者だとしたら、この12ヶ月の間に主治医から、そろそろ地元のクリニックを探しましょうか、なんて提案される可能性が高いってことですか。
ええ、まさにそういう現実的な変化が起きます。対象となる大病院は単に数字の長寿命を合わせるだけじゃダメなんですよね。
地元のクリニックと実質的な連携ネットワークを急ピッチで作らなければいけないと。
はい。待合室の風景がガラッと変わるレベルのパラダイムシフトが起ころうとしています。
かかりつけ医の重要性と今後の医療
今回の改定で、大病院は高度な専門医療、地域のクリニックは日常的なケアという線引きが、私たちの生活レベルでいよいよ本格的に実行されるわけですね。
そうですね。これを機に、私たち自身の医療との付き合い方もアップデートしていく必要があります。
冒頭の話に戻りますが、とりあえず大きな病院へという時代は終わりを告げようとしています。
ええ。大病院が重症患者や専門治療のための場所へとシフトしていくわけですからね。
そこで最後に、皆さんにお聞きしたいことがあります。皆さんは、ちょっとした体調不良から日々の健康相談まで、自分の体を総合的に任せられる頼もしいかかりつけ医をすでに見つけていますか?
これからの時代、とても重要なポイントになりますね。
はい。ぜひ、ご自身の身近な医療パートナーについて見直すきっかけに見てみてください。
エンディング
それでは今回はこの辺で。
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