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【令和8年度改定】かかりつけ歯科医・薬剤師機能の評価見直し総まとめ|⑥⑦⑧を一挙整理
2026-04-22 06:32

【令和8年度改定】かかりつけ歯科医・薬剤師機能の評価見直し総まとめ|⑥⑦⑧を一挙整理

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令和8年度診療報酬改定では、2040年頃を見据えた地域医療の確保に向けて、かかりつけ機能の評価体系が抜本的に見直されます。これまでのかかりつけ歯科医機能とかかりつけ薬剤師機能は、複雑な算定要件や業務実態との乖離が課題として指摘されてきました。本稿では、個別改定項目「Ⅱ-3 かかりつけ医機能、かかりつけ歯科医機能、かかりつけ薬剤師機能の評価」のうち、歯科・薬局に関わる⑥⑦⑧の3項目を体系的に整理します。

今回の見直しは3つの柱で構成されます。第1に、歯科疾患管理料・小児口腔機能管理料・口腔機能管理料が一本化または2区分化され、対象患者が拡大されます。第2に、歯周病安定期治療(SPT)と歯周病重症化予防治療(P重防)が「歯周病継続支援治療」へ統合され、医科歯科連携を評価する加算が再編されます。第3に、かかりつけ薬剤師指導料と包括管理料が廃止され、服薬管理指導料への統合と新加算の創設、施設基準の再構成が行われます。

⑥ 歯科疾患管理料、小児口腔機能管理料及び口腔機能管理料の要件並びに評価の見直し

⑥では、かかりつけ歯科医による口腔機能管理を推進するため、3つの管理料が見直されます。口腔機能発達不全症や口腔機能低下症と診断されながらも、算定要件を満たさず管理料を算定できない患者が多数存在することが背景にあります。

歯科疾患管理料は、初診月の80/100減額規定が廃止され、90点に一本化されます。現行では初診月80点・再診月100点の2段階評価でしたが、改定後は初診月・再診月を問わず一律90点で算定できます。

小児口腔機能管理料は、現行の1区分(60点)から2区分に細分化されます。口腔機能の評価項目において3項目以上該当する患者は管理料1(90点)、2項目該当の患者は管理料2(50点)で算定します。NDBデータで約13万件が歯科疾患管理料のみの算定にとどまっていた口腔機能発達不全症の患者に対して、より幅広い管理が提供可能となります。

口腔機能管理料も、現行の1区分(60点)から2区分に細分化されます。口腔細菌定量検査や咀嚼能力検査等を実施した患者は管理料1(90点)、検査未実施の患者は管理料2(50点)で算定します。約7.7万件が歯科疾患管理料のみの算定にとどまっていた口腔機能低下症の患者にも、管理料の算定範囲が広がります。

詳細はこちらの記事で解説しています: 👉 【令和8年度改定】歯科疾患管理料・口腔機能管理料の3つの変更点を解説

⑦ 継続的・効果的な歯周病治療の推進

⑦では、歯周病の継続管理を評価する2つの点数が統合・再編されます。従来のSPTとP重防は、対象とする歯周組織の状態こそ異なるものの、提供される治療内容が類似していたため、評価体系のシンプル化が長年の論点でした。

歯周病継続支援治療は、SPTとP重防を整理・統合した新設項目です。歯数に応じた3段階の点数構造が採用され、1歯以上10歯未満が170点、10歯以上20歯未満が200点、20歯以上が350点で算定します。算定対象は「一連の歯周病治療終了後、継続支援が必要な患者」に拡張され、歯周組織の状態による区分は撤廃されます。

重症化予防連携強化加算は、歯周病ハイリスク患者加算を再編した新名称の加算です。点数は80点から100点に引き上げられ、医科医療機関への診療情報提供が新たな要件として追加されます。糖尿病患者に対する非外科的歯周治療がHbA1c値を平均0.30%改善するというメタアナリシスの結果を踏まえ、双方向の医科歯科連携を促す仕組みです。

詳細はこちらの記事で解説しています: 👉 【令和8年度改定】歯周病SPTとP重防が統合|新設「歯周病継続支援治療」の全要点

⑧ かかりつけ薬剤師の推進

⑧では、かかりつけ薬剤師の評価体系が3つの観点から組み替えられます。業務ノルマ化の指摘や、患者によるかかりつけ薬剤師の選択という本来の趣旨が浸透していないという課題への対応です。

かかりつけ薬剤師指導料(76点)及びかかりつけ薬剤師包括管理料(291点)は廃止されます。廃止される指導料の機能は、服薬管理指導料の中にかかりつけ薬剤師区分(イ)として統合されます。現行で認められている服薬管理指導料の特例(59点算定)も、今回の改定で削除されます。

かかりつけ薬剤師フォローアップ加算(3月に1回50点)及びかかりつけ薬剤師訪問加算(6月に1回230点)は、新設項目です。フォローアップ加算は前回調剤後からの継続的な服薬状況確認に対する評価、訪問加算は患者または家族の求めに応じた患家訪問と情報提供に対する評価として、それぞれ位置づけられます。

施設基準は、薬剤師個人の要件と薬局全体の要件に再構成されます。薬剤師個人の勤務時間要件は週32時間以上から週31時間以上に、在籍期間要件は1年以上から6か月以上に緩和されます。一方、薬局全体としては常勤保険薬剤師の平均在籍期間1年以上または管理薬剤師の継続在籍3年以上という要件が新設され、勤務継続性が担保されます。

詳細はこちらの記事で解説しています: 👉 【令和8年度改定】かかりつけ薬剤師の評価体系を抜本見直し|指導料廃止・新加算創設・施設基準再編

まとめ

令和8年度改定のⅡ-3⑥⑦⑧では、かかりつけ歯科医機能とかかりつけ薬剤師機能の評価体系が抜本的に見直されます。⑥では歯科疾患管理料が90点に一本化され、小児口腔機能管理料と口腔機能管理料が2区分化されます。⑦ではSPTとP重防が歯周病継続支援治療に統合され、重症化予防連携強化加算が医科歯科連携要件とともに再編されます。⑧ではかかりつけ薬剤師指導料と包括管理料が廃止され、服薬管理指導料への統合と新加算の創設、施設基準の再構成が行われます。歯科診療所と保険薬局においては、新たな算定要件と施設基準を踏まえた診療体制・業務フローの整備が求められます。



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サマリー

令和8年度診療報酬改定により、歯科と薬局の機能評価が抜本的に見直されます。歯科では、歯科疾患管理料が一本化され予防ケアの対象が拡大されるとともに、医科歯科連携が強化され全身疾患管理への貢献が期待されます。一方、薬局では、かかりつけ薬剤師の評価体系がノルマ型から患者への具体的な行動評価型へと転換し、個人の働きやすさと組織としてのケアの継続性が両立されるよう施設基準が再編されます。

医療のパラダイムシフトと令和8年度改定の概要
もし、あの、歯周病を治すことが、実は糖尿病の治療にもなるって言われたら、あなたはどう思いますか?
まあ、驚かれるかもしれないですよね。でも、口の中の健康って、実は全身のシステムとかなり密接につながっているんですよ。
ええ。
だからこそ、その医療の在り方自体も今、根本から変わろうとしているんですよね。
いや、本当にそうですよね。というわけで、今回の深掘りのテーマは、まさにそこです。
情報源は、政府が発表した、令和8年度の診療報酬改定に関する資料ですね。
はい。
ちょっとおかたく聞こえるかもしれないんですけど、要するに、あなたの身近な歯医者さんと薬局の常識が、これからどう変わるのかっていう、結構ワクワクするお話なんですよね。
これまでの壊れたら治すという古いモデルから、あなたを継続的にアップデートするモデルへ、どう変わるのか、その本質を紐解いていきましょう。
歯科医療の変革:管理料の見直しと予防ケアの拡大
そうですね。まずは、歯科医院の変化から見ていきましょうか。
はい。これまでの歯医者さんって、痛くなったら言って削って治すみたいな感じだったじゃないですか。
ええ、まさにそうですね。
でも、今回のシステム変更って、例えるなら、深刻なバグが起きた時だけ、高額な緊急修正プログラムを走らせるモデルから、常に最新状態を保つためのソフトウェアのサブスクリプションみたいなモデルに変わったなっていう印象を受けました。
ああ、その例えすごく本質をついていると思います。これまでは、処置ごとに本当に複雑なルールがあったんですが、今回の改定で、継続的なメンテナンス自体をシンプルに評価する仕組みにガラッと一新されたんですよね。
例えば、歯科疾患管理量が初心とか最新まず一律90点になったりとか、結果としてこれまで定期管理の枠から漏れていた約13万人の子どもとか7万人以上の大人にも予防ケアの文語が大きく開かれたんです。
医科歯科連携の強化と全身疾患への影響
えーと、そんなにたくさんの人が対象になるんですね。だからこそ、冒頭の糖尿病の話につながるわけですか。今回、内科とかの医科のお医者さんとデータを共有する仕組みがすごく強調されていますよね。
そうなんですよ。なぜかっていうと、やっぱりデータがそれを証明しているからなんですよね。
なるほど。
例えば、非結果的な腫病の治療をしっかり行うと、糖尿病患者のあのヘモグロビンA1Cという指標がですね、平均で0.3%改善するという研究データがあるんです。
0.3%もですか。それは大きいですね。
校内環境を整えることが全身疾患の悪化を防ぐっていうこのメカニズムが明確になったからこそ、国もイカとシカの壁を取り払って、あなたの体を一つのつながったシステムとして管理する方向へ舵を切ったわけです。
体全体を一つのネットワークとして捉え直しているんですね。そして面白いのが、その点ではなく線で見るっていう考え方が、あの薬局のあり方にもつながっているところですよね。
薬局の評価体系刷新:ノルマ型から行動評価型へ
そうですね。薬局も今回大きく変わります。実はこれまでの制度って、意図せずして薬局側に、なんていうか、ノルマ思考を生んでしまう構造的な欠陥があったんですよね。
ノルマ思考ですか。それはどういうことですか。
あの、以前は特定の条件を満たしてパッケージ化された指導を行えば、まとまった報酬が得られる仕組みだったんです。従来のかかりつけ薬剤師指導料の76点とか、包括管理料の291点ですね。
あー、なるほど。
これが結果的に、とにかくチェックリストを埋めて点数を稼ぐっていう作業の目的化を招きやすかったんです。
あー、患者としてはちょっともやっとする部分ですね、それ。
そうですよね。でも今回の改定で、その古い仕組みはバッサリ切り捨てられました。
おー、思い切りましたね。じゃあ、形式的なチェック作業ではなくなったと。
はい。代わりに、継続して服薬状況を確認する50点の評価だったりとか、実際にあなたの家まで訪問してサポートする230点の評価のような、あの、具体的な行動が直接評価されるようになったんです。
なるほど。カウンターの中で待つんじゃなくて、生活に直接入り込んでサポートするスタイルへの転換ということですね。
その通りです。
かかりつけ薬剤師の施設基準と組織的ケアの担保
でも、ここで一つちょっと引っかかる部分があるんですよ。
はい、何でしょう。
資料を見ると、薬剤師さん個人の必要な勤務時間とか、在籍期間のルールは逆に緩くなっていますよね。
勤務時間が32時間から31時間になったり、在籍期間が1年から半年になったり。
えー、そうですね。
短い時間しか働かない人とか、すぐ辞めちゃう人が担当になる可能性が増えるなら、患者である私からすると、なんていうか、質の低い対応をされるリスクが上がりませんか。
あー、それは当然の疑問ですよね。ただ、ここには非常に巧妙な、あの、制度設計の意図があるんですよ。
ほう。
確かに、個人の縛りは緩めました。これは、個人の燃え尽きを防いで、多様な働き方を認めるためなんです。
なるほど。働き方改革的な。
そうです。でも、その代わり、薬局という組織全体に対して、管理薬剤師が3年以上在籍しているかとか、平均して1年以上定着しているかっていう厳しい条件を新設したんです。
あー、そういうことですか。個人に全てを背負わせるんじゃなくて、誰がシフトに入っていても、組織全体としてケアの質を落とさないチームを作りなさいっていうことですね。
まさにそういうことです。個人の負担を減らしつつ、組織としてのケアの継続性を担保するっていうバランスを取っているんですよね。
なるほどな。しかも、薬局も医療者がよりシンプルに、そして無理なくあなたと長く付き合える環境を整えているんですね。
ええ。この制度の裏側にある、なぜ?を知ることで、あなたがこれから受けるべき線でつながった医療の本来の姿が見えてくるはずです。
未来の医療:データ統合とAIの可能性
本当に面白いですよね。で、最後に一つ、あなたに考えてみてほしいことがあるんです。
もし今後、内科も、歯医者も、薬局も、完全に壁がなくなって、あなたのあらゆる健康データがリアルタイムで完璧に共有されたらどうなるでしょう?
すごい世界ですよね、それ。
そうなると、将来のあなたにとっての最高のかかりつけ医は、あの特定の人間じゃなくて、全ての情報を統合して分析するAIになるかもしれません。
確かにそうなる可能性は十分ありますね。
あなたが求める究極の医療チームとはどんな形でしょうか?次にあの歯医者の椅子に座ったとき、ぜひちょっと想像してみてください。
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