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【令和8年度改定】時間外対応体制加算とは?名称変更と点数引き上げの全容を解説
2026-04-17 05:02

【令和8年度改定】時間外対応体制加算とは?名称変更と点数引き上げの全容を解説

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令和8年度診療報酬改定では、かかりつけ医機能の評価の一環として、診療所における休日・夜間等の対応体制に関する加算が見直されます。この見直しは、「Ⅱ-3 かかりつけ医機能、かかりつけ歯科医機能、かかりつけ薬剤師機能の評価」の項目に位置づけられています。

今回の改定では、主に3つの変更が行われます。第一に、名称が「時間外対応加算」から「時間外対応体制加算」に変更されます。第二に、加算1~4の全区分で点数が引き上げられます。第三に、これらの変更により、診療所が休日・夜間の対応体制を整備する取組がさらに推進されることが期待されています。

改定の背景:なぜ時間外対応体制加算が充実されるのか

今回の見直しの背景には、休日・夜間における軽症患者の病院受診と、それに伴う病院勤務医の負担という2つの課題があります。

時間外対応加算は、平成24年度改定で新設された加算です。この加算は、地域の身近な診療所が患者からの休日・夜間等の問い合わせや受診に対応する体制を評価するものです。診療所が時間外対応を行うことで、休日・夜間に病院を受診する軽症患者が減少し、病院勤務医の負担軽減につながることを目的としています。

こうした目的をさらに推進するために、令和8年度改定では評価の引き上げが行われます。名称に「体制」の文字が加わったことで、対応できる体制の整備そのものを評価する趣旨がより明確になったと考えられます。

改定の具体的な内容:名称変更と4区分すべてで点数引き上げ

改定の具体的な内容は、名称の変更と点数の引き上げの2点です。

名称は「時間外対応加算」から「時間外対応体制加算」に変更されます。この変更は加算1~4の全区分に適用されます。

点数は全区分で引き上げられます。加算1は5点から7点(+2点)に、加算2は4点から5点(+1点)に、加算3は3点から4点(+1点)に、加算4は1点から2点(+1点)に、それぞれ増点されます。最も引き上げ幅が大きいのは加算1であり、従来の5点から7点へと2点の増加となります。

算定要件の確認:対象は診療所の再診時

算定要件は、従来の時間外対応加算と基本的に同じ構造です。

この加算の対象医療機関は、診療所に限定されています。厚生労働大臣が定める施設基準に適合し、地方厚生局長等に届け出た診療所が対象となります。

算定のタイミングは、再診を行った場合です。届出区分に応じた点数を所定点数に加算します。したがって、初診時には算定できません。

新旧点数の比較:全区分で1~2点の増点

改定前後の点数を以下に整理します。

| 区分 | 改定前(現行) | 改定後(新) | 増減 |

|:---|:---|:---|:---|

| 加算1 | 5点 | 7点 | +2点 |

| 加算2 | 4点 | 5点 | +1点 |

| 加算3 | 3点 | 4点 | +1点 |

| 加算4 | 1点 | 2点 | +1点 |

加算1の引き上げ幅は2点と最大です。この加算1は最も手厚い体制を整備している場合に算定される区分であり、体制整備への取組をより強く評価する意図がうかがえます。加算4は1点から2点へと倍増しており、比率でみると最も大きな引き上げとなっています。

かかりつけ医機能における時間外対応の位置づけ

時間外対応体制加算は、かかりつけ医機能の評価体系のなかで「体制整備に対する評価」に位置づけられます。

医療法に基づくかかりつけ医機能報告では、「通常の診療時間外の診療」が2号機能のひとつとして定められています。この機能に対応する診療報酬上の評価が、時間外対応体制加算です。同加算のほか、地域包括診療料・加算や小児かかりつけ診療料においても、時間外対応に関する要件が設けられています。

令和5年時点の届出医療機関数をみると、加算1を届け出ている診療所は11,354か所、加算2は15,943か所、加算3は364か所です。加算2の届出が最も多く、多くの診療所がこの区分の体制を整備していることがわかります。

まとめ

令和8年度診療報酬改定では、時間外対応加算の名称が「時間外対応体制加算」に変更され、加算1~4の全区分で点数が引き上げられます。この見直しにより、診療所における休日・夜間の対応体制の整備がさらに推進され、軽症患者の病院受診の減少と病院勤務医の負担軽減につながることが期待されます。届出を行っている診療所は、名称変更に伴う対応の確認をしておくとよいでしょう。



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サマリー

令和8年度診療報酬改定では、「時間外対応加算」が「時間外対応体制加算」に名称変更され、全区分で点数が引き上げられます。これは、軽症患者の大病院救急外来への集中を緩和し、地域診療所が時間外対応の「防波堤」となることで、大病院勤務医の負担軽減を図ることを目的としています。患者が支払う少額の加算は地域医療のセーフティーネット構築に貢献しますが、防波堤となる地域診療所自身の疲弊という構造的な問題も提起されています。

医療の「サブスク料金」と令和8年度改定の戦略的意図
まだ何も起きていないのに、毎月お医者さんにサブスク料金を払うっていうのを、ちょっと想像してみてほしいんです。
令和8年度以降に、いつものかかりつけ医に行った時、お会計がほんの少し高くなっていることに気づくかもしれないんですが、これ実は単なる物価行動とかじゃなくて、地域の救急外来を守る見えない防波堤の維持費なんですよね。
そうですね。今回のこの令和8年度改定の資料を深く読み解いていくと、まさに今の日本の医療システムが抱える最大のボトルネックをどう解消するかという、すごく戦略的な動きが見えてきますよね。
「体制」の追加が示す意味:レスキュー代から基本料金へ
はい。今回深掘りしていくのが、地域の診療所における時間外対応体制加算という資料なんですが、私これ見てて真っ先に気になったのが、名前に体制という2文字が追加されていることなんです。
ああ、そこに気づかれたのは鋭いですね。まさにそこが今回の紙でして。
ですよね。なんかこれって、夜に急病になって見てもらった時にその都度払うレスキュー代っていうよりも、何ていうか、いつでも相談できるセキュリティの基本料金とか、弁護士の顧問料みたいなものにシフトしたってことなのかなって思ったんですが。
まさにその通りなんです。国が今回評価してお金を出そうとしているのは、いつでも対応できる準備、つまり体制整備そのものなんですよ。
大病院の疲弊と地域診療所への期待
というのも、今って軽症の患者さんが休日に大病院の救急外来にどっと押し寄せてしまって。
ああ、大病院の先生たちがすごく疲弊しているってニュースでもよく聞きますよね。
そうなんですよ。だからこそ地域の診療所に、いわば防波堤になってもらいたいと。ただ、夜間も電話が繋がるようにするとか、スタッフの待機シフトを組むのって、診療所側からすると相当なコストと労力がかかるわけです。
まあ確かに防波堤を作ってもらうには、そのための怒濃が必要になりますからね。
全区分で点数引き上げ:特に加算4倍増の意図
具体的な点数の引き上げを見てみると、なんと全4つの区分全てでベースアップされているんです。
一番ハードルが高い加算1は、5点から7点に上がっていて。
はい。そして一番下の加算案に至っては、1点から2点へと倍増しているんですよね。
実はこの加算4が倍増したっていう部分に、政策の明確な意図が現れていまして。
意図っていうのは、とにかく裾野を広げたいっていうことですか?
その通りです。加算1みたいに、人員のスタッフだけで24時間常に電話を受け付ける、厳格な体制って維持できる診療所は限られているんです。
でも留守番電話で休日の救急相談窓口を案内するとか、地域の他の診療所とは持ち回りで対応するっていう加算4のレベルからでもいいから。
とにかく防波堤の基礎づくりに参加してほしいってことですね。
なるほど。だからインセンティブとして点数を倍増させたと。
すでに加算1で約1万1千件、加算2で約1万5千件が届け出ているみたいですが、これをさらに増やしたいわけですね。
算定要件:対象は再診患者と届け出た診療所
ええ、そういうことです。ただ、この点数の算定については。
あ、ちょっと待ってください。これって、私たちが初めて行くような診療所でも、いきなりこの基本料金みたいな点数が上乗せされちゃうんですか?
あ、いえいえ。そこはご安心ください。初診でたまたま訪れただけの患者さんから基本料金を取るっていうのは、さすがにシステムの趣旨に反しますからね。
あ、よかった。じゃあ対象になるのは、あくまで継続的に見てもらっている人だけってことですか?
はい。算定されるのは最新児のみですね。継続的に見ているかかりつけの患者さんに対して、夜間や休日も責任をもって対応する。
そういう関係性ができているからこそ、体制維持費として算定される仕組みになっています。
もちろん、厳しい施設基準を満たして、国に届けてた診療所限定ですけどね。
患者が支払う加算の意義:地域医療のセーフティーネット
なるほど。つまり、リスナーの皆さんが次に、いつものかかりつけ医を受診して、明細書にこの加算を見つけたときは、単に医療費が上がったんじゃなくて、地域医療全体の負担を減らす、セーフティーネットの構築に参加しているんだって考えてみてほしいんですよね?
ええ。皆さんが支払うその数十円とか数百円が、回り回って、どこかの大病院の勤務医の先生の睡眠時間を確保する土台になっているということですね。
大病院の負担を減らすための地域診療所の体制強化、これは本当に医療崩壊を防ぐために必要なアプローチだなって資料を読んで痛感しました。
構造的な問題提起:防波堤となる診療所の疲弊
はい。ただですね、ここで少し視点を変えてみると、ある構造的な問題というか、非常に重要な疑問が浮かび上がってくるんです。
と言いますと?
大病院の医師を救うために、地域の診療所が防波堤になるとしますよね。
じゃあ、その防波堤となった地域の診療所の医師が、劇無で疲弊してしまったとき、一体誰が彼らを救う仕組みを作るんでしょうか?
うわあ、えーと、防波堤にばかり負荷をかけ続ければ、いつかその壁自体にひびが入ってしまいますからね。
地域医療のバランスをどう保っていくのか、皆さんも次に先生の顔を見たときに少し想像してみてはいかがでしょうか?
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