2026年1月の異変:冬の黄砂、ChatGPT Translate、RICOH GR IV Monochromeが変える『本物』の定義

朝7時。ベランダに出た瞬間、空の色が変だと思った。冬の青じゃない。うっすら茶色い。息を吸うと、喉の奥がざらっとする。指で手すりをなぞると、見えない粉がつく。春みたいなのに、今日は1月。黄砂が16日から17日にかけて、九州から東北南部まで広く飛ぶ予測だという。しかも冬としては異例の規模らしい。「なるほどね」と言いながら、洗濯物は室内に逃がした。外出のときはマスク。帰ったら洗顔とうがい。できる範囲の防衛を、淡々とやる。でも、正直こうも思う。いまの生活って、いろんな“霧”が同時に出るな、と。その日の昼。海外の記事を読もうとして、chatgpt.com/translate を開いた。OpenAIが出した「ChatGPT Translate」ってやつ。翻訳に特化したWebアプリで、画面が二分割されていて、左に原文、右に訳文が並ぶ。文章を貼って、文体を「カジュアル」に寄せてみる。すると、意味だけじゃなく“言い方”まで一緒に運ばれてくる。単語の置き換えじゃない。文脈が、そのまま移ってくる感じ。便利すぎて、少し怖い。翻訳が自動になればなるほど、学ぶ動機が薄れるかもしれないし、モデルの癖が訳に混ざる可能性もある。透明になったぶん、こちらの注意が薄くなる。夕方、別のニュースが目に入った。リコーが「RICOH GR IV Monochrome」を1月15日に発表したという話。色を捨てた、モノクロ専用機。カラーフィルターがないから、デモザイク処理もいらない。そのぶん解像感が出て、ノイズが減って、階調が滑らかになる。これを読んだとき、私はちょっと安心した。足すんじゃなくて、削る道具が、ちゃんと作られている。情報が多すぎる日に、光だけ見たい、って思うことがあるから。そして夜。YouTubeが、AIで作られた「偽の映画予告編」を配信していた複数チャンネルを削除した、という話。精巧すぎる偽物は、視聴者を迷わせる。俳優の顔や声を合成して、権利を踏む。再生数で広告収益まで稼ぐ。もう“悪ふざけ”では済まないラインに来ている。黄砂で物理の視界が曇る日。翻訳で言葉の壁が薄くなる日。モノクロで情報を削って、芯を見たくなる日。偽物が増えて、本物の証明が必要になる日。結局ぜんぶ、「霧」の話だった。霧が出る場所が、空だったり、言葉だったり、映像だったりするだけで。だから最近は、ひと呼吸だけ置くようにしている。翻訳は、原文も一度見る。動画は、出どころを一回だけ確かめる。写真は、色を足す前に光を眺める。窓を拭いても、また粉は乗る。それでも拭く。その小さな反復が、自分の視界を守る気がする。あなたは最近、「これ本物かな」と思った瞬間、ありましたか。そのとき、何をひとつ確かめましたか。よかったら、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。こちらのフォームからも受け取っています: https://forms.gle/e2YGAPqefBd78ek1A YouTube|カメラのある暮らしゆるい雑談や、最近気になったカメラの話をのんびり更新しています。チャンネル登録もお願いします。https://www.youtube.com/@htmt デジタルクリエイティブの話ハタモトでした。https://amzn.to/4qR5ZXD