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#32 売上$1.75Bでも倒産?! Katerraに学ぶ検証と事業投資の優先順位
2026-08-12 28:53

#32 売上$1.75Bでも倒産?! Katerraに学ぶ検証と事業投資の優先順位

■トピック
人手不足・物価高背景のモジュラー建築系SU/2015年前後にモジュラー建築が注目を浴びた背景/手ごろな住宅が出回らなくなった/SVFも出資していたKaterraのケース/$2B調達し時価総額は$4B、売上$1.75B/当時の日本の建設業界での受け止め/Katerraの工場はリッチな空間だった/倒産のトリガーはコロナかもしれないが..../規模の経済確保とターゲット提供価値検証の順番/規模化を急ぎすぎてやるべきことができてなかったのか?/PMFを確認して投資をすることの重要性/起業家も投資家もこのラウンドがどういうラウンドだったのかを冷静に見極めなければいけないかもしれない/「数字がある=事業が証明できている」ではない

■パーソナリティ
平田 拓己(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@internet_boy53⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠)
waypoint venture partners 代表取締役 Founding Partner
甲南大学卒業後、独立系VCに新卒入社しファンドレイズやPreSeed~Seedステージを軸に12社のスタートアップに投資。2023年にwaypoint venture partner(独立系VC)を設立し、「新しい街づくり」「産業の持続的成長」「個人のエンパワーメント」を軸にPreSeed~Seedスタートアップへ投資
斎藤寛彰(⁠@HiroakiSait⁠)
戸田建設(株)ビジネスイノベーション部課長 一般社団法人建設テック協会事務局長 / 早稲田大学招聘研究員 東京工業大学大学院修了後、2012年に戸田建設に入社。建築施工管理、エンジニアリング等を経験後、経営企画、ICT戦略部門等を経て、現在は国内外の優れたスタートアップ企業への投資とオープン・イノベーションに取り組む。国内外の建設関連スタートアップ企業4社でEvangelist / Executive Fellow / アドバイザー 等を務める。建設DXや建設×イノベーション領域での研究活動にも取り組む

感想

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サマリー

本エピソードでは、建設テック分野におけるスタートアップの失敗事例から学ぶ教訓について、特にモジュラー建築分野のKaterra社のケースを中心に掘り下げています。人手不足や物価高騰を背景に、工場生産による効率化を目指したモジュラー建築は2015年頃に注目を集めましたが、Katerra社は巨額の資金調達に成功し、売上も1.75Bドルに達したにも関わらず、2021年に倒産しました。その原因は、コロナ禍の影響も一部ありますが、それ以上に、ターゲット顧客や提供価値の検証が不十分なまま、規模の経済を急ぎすぎたことにあったと分析されています。特に、工場への大規模投資や買収による統合プロセスにおいて、技術の再現性や地域特性への適応といった基本的な検証が疎かになり、結果として顧客に価値を提供しきれなかったことが指摘されています。この事例は、起業家や投資家に対し、事業の初期段階でのPMF(Product-Market Fit)の確認と、それに伴う段階的な投資の重要性を改めて示唆しています。また、現在のフィジカルAIなどの新しい技術分野においても、期待先行で資金が集まる状況で冷静に事業の証明度を見極めることの必要性を強調しています。

建設テック失敗事例から学ぶ意義とKaterra社の概要
皆さん、こんにちは。waypoint venture partnersの平田です。 戸田建設の斉藤です。建設テックAtoZでは、これから企業を目指す方や、建設業の近接領域で事業に取り組むスタートアップの方に向けて、
初歩から明るい建設領域の解説と、建設関連のニュースやテクノロジー、スタートアップについて深掘りしていきます。 今回は、建設テックスタートアップの失敗から学ぶ教訓についてお話ししていければと思います。
初めてのテーマですね。
はい、初めてのテーマかつ非常にセンシティブなテーマなんですが、今回は海外の建設テックスタートアップから学んでいこうみたいな内容になります。
平田さんの詳しい部分があるんじゃないかなと思うので、ぜひちょっといろいろ教えていただければと思います。
いや、全くそんなことはなく、割と今回いくつかスタートアップのケースを挙げてお話ししようかなと思うんですけど、
もともと知ってる超有名なスタートアップもあれば、投資してる投資家さんめちゃくちゃ有名だから知っててもおかしくないんだけど全然知らなかったみたいな会社も含めてあったりはするので、
テーマからちょっと抽象化しながらお話をしていければと思いますっていうところと、
あとそもそも今回海外の建設テックスタートアップの失敗から学ぼうみたいな背景はですね、前回まで生成AIだったりとかっていうようなお話をさせていただいて、
いろんな機会がありそうですねっていうところまで前回終わってるかなと思うんですけど、
その生成AIとかフィジカルAIみたいな文脈が出てくる中で、新しい機会が当然生まれてきますっていうところと、
あとは実は昔チャレンジしたんだけどいろんな意味で早すぎた。
要はマーケットのニーズがなかったっていうのも一つだと思いますし、逆に当時のテクノロジーだと難しかったみたいな失敗ケースもあったりするのかなと思っていて、
実はそういうのを今だったらクリアできるかもっていうところもあるのかなと思いますし、
かといって今だからクリアできるかもしれないけれど、勝ちに不思議の価値あり、負けに不思議の負けなしみたいな野村監督の言葉が有名だったりしますが、
割と成功は学べるところってなかなか難しい。結構運の要素だったり、タイミングの要素みたいなのもあるから、
なかなか同じことをやるのは難しいっていうふうに言われるけれど、一方で失敗は割と勉強できる部分が多い。
同じことをしないように回避することができるみたいなお話もあったりするかなと思うので、
今後のフィジカルAIだったりAIを掛け合わせて建設領域で頑張るぞっていう中では、
実は大きな参考になるものがあるんじゃないかなと思って今回のテーマを持ってきております。
すごく参考になると思うんですけど、なかなか失敗事例というか、失敗って言うと大変失礼ではあるんですけど、
うまくいかなかった事例をケースとして扱えるほどの情報があまり流通しないじゃないですか。
めちゃめちゃそうなんですよね。
失敗だっていうふうに認識されてるっていう意味では、ある意味皆さんから認識されるほどのインパクトを残した会社さんであって、
それなのである程度、痕跡を残された企業という条件を作るのではないかね。
そうですね、まさにおっしゃる通りで、やっぱり日本国内でも最近でこそちらほら過去の経験をノートに書いていただけるような企業家さんも出てきたりっていうのがあるかなと思うんですけど、
やっぱり海外見てもなかなかそういうケースってたくさん書いてるかっていうとそんなことはなくて、
やっぱり元々資金調達額がすごく大きかったとか、あとは売上が実は結構出ていたとか、
あとは著名な投資家がこぞって投資してたみたいなところじゃないと、
なかなかその、例えば倒産しましたとか、民事再生になりましたみたいなところをメディアが取り上げたりっていうこともしないみたいなのがあって、
そういった背景もある関係で、実はやっぱりハードウェアとか、
そういう系の事業の方がやっぱりデータとしては残っている、情報としては残っているっていうことが多かったりはするので、
ちょっと限られた情報の中でピックアップするっていうところもあったりはするんですけど、
そういった断片的な情報の中からこういうことなんじゃないかだったりとか、
あとは斎藤さんからするとその業界の中の動きを見ているとこういう背景はあったかもしれないよなみたいな、
一部想像になっちゃうようなところもあるかもしれないですけど、
そういったところを考察していければよいのかなっていうようなイメージでおります。
ありがとうございます。資金調達まではうまくいったけど、
事業が思ったように進まなかったみたいな、そういった感じが正しいですかね、認識としては。
そうですね、イメージ的にはそういう系がすごく多いかなと思います。
まさに資金調達はすごくうまくいってたけど、実はターゲットに刺さってなかったんじゃないですかみたいなものから、
ターゲットに刺さっていたし提供価値としても良かったんだけど、
実はビジネスとしてはそもそも成立してなかったんじゃないですか、
いわゆるユニットエコノミクスが成立してないんじゃないですかみたいなものから、
結構抽象化してみてみるとよく言われる失敗の形だよねみたいなものもありますし、
逆にファイナンス自体がうまくいったようで実はうまくいってなかったみたいな、
そういう怖い話も含めてお話しできればなと思います。
ぜひいろいろ教えてください。
モジュラー建築の隆盛とKaterra社の登場背景
はい、というわけで今回は大きく分けると3パターンでいきたいなと思っています。
1つ目がおそらく今回の前半戦になるかなと思うんですけど、
いわゆるハードウェア関連のところが1つ。
もう1つ後ろの方で後半戦でまとめちゃうんですけど、
コマースのものとソフトウェアのものみたいな形で大きく3パターンで、
これを前編後編に分けたいなと思ってまして、
早速そのハードウェアとかその筆頭であるモジュラー建築みたいなところから
いっていければよいかなと思っています。
そもそもなんですけど、ハードウェアとかモジュラーみたいなものって
多分過去の回でも少し触れたことがあるかなと思ってるんですけど、
基本的には人手不足だったりとか物価が上がっていくよねみたいな文脈の中で、
ある程度工場で作ってしまって、
機構だったりとかあとは人員の確保だったりとか、
そういうところを最小限に抑えて効率化してものを作っていきましょうみたいな文脈だったのかなと思いますし、
そういう背景でいうと、
おそらく多分それらが出てきていた頃以上に人手不足も進んでいるし、
物価高も進んでいるっていう中で、
多分今フィジカルAIに注目が集まってるのも多分そういう背景なのかなと思っております。
これがいわゆるフィジカルAIとかAIみたいなのが出てくるよりももっと前に、
アメリカでいうと大体多分このモジュラー系のスタートアップができたのは2000年から2020年ぐらいで、
多分2010年から20年が一番多かったんじゃないかなという素人調べですが、
2015年ぐらいが多分ピークというか、
モジュラーベンチャーがたくさん生まれた時期ですね。
ちなみに2015年とかそのあたりが一番ピークだったのって、
市場的な背景って何かあったりするんですかね?
アメリカとか欧州の方でモジュラー、
つまり建物とかの部屋、ホテルの一室をあらかじめ工場で組み立てて、
あとはプレーダーで運んで乗っけるだけみたいな、
そういったベンチャーが流行ったんですね。
それが2015年、なぜその時期だったかというと、
割といろんな要因がありまして、
まずアメリカでいうと、
トランプ政権が台頭してきた時期がそのあたりにも出てくるのかなと思うんですけど、
要は移民の排斥の動きがアメリカでは非常に議論がされてきたと。
つまりサイトワーカーとなるなり手の方が、
シュロビサーだとかがもう売れなくなったと。
つまり労働力としては不足してきたという状況があります。
欧州も同じですね。
ブレクジットの影響が2010年代ですかね、
ブレクジットって前半ぐらいだと思うんですけど、
それもやっぱり移民の方が来なくなって、
サイトワーカーがいなくなって、
じゃあこの住宅需要がこれだけあるのに、
どう対応していくんだみたいな問題が、
あちこちでけっこう顕在化してきたというふうに認識しています。
そういった中で、これから現場で職人が集まってですね、
特にアメリカなんて土地も国土が広大なので、
わざわざ現場まで通勤をするみたいなことが非常に非合理ですよね。
本当に1日、多分8時間も働かないんですよ。
6時間とか働いて、さっさとまわして帰るみたいな方が、
大きな国土を移動してきてですね、そこで働くみたいなのは、
そもそも難しかったんですけど、
移民の問題もあってさらに難しくなったと。
そのあたりで住宅不足が慢性化してきておりまして、
アフォーダブル住宅か、要は手頃な価格の住宅が、
市場に出回らなくなって、昔から建物って非常に値上がりしてしまって、
労働者階級の人は手に入りづらくなったということで、
アフォーダブル住宅を求める人の事業に対して、
モジラーという開放が非常に当てはまるんじゃないかと期待されたわけです。
そこでいっぱい資金調達を受けてくる、
この後ご紹介される企業もそういった中で、
資金調達に非常に成功すると思うんですが、
特にガーファムだとか、メタとかですね、アルファベットだとか、
そういったジャイアントテックの会社も、
例えば本社とかヘッドクォーターだとか、
ラボを置く地域の賃料を非常に高くしてしまうと、
彼らが来ると賃料が詰めなくなるみたいな話があって、
でもそれはその地域に対するコミュニケーションが非常に良くないので、
自分たちがモジラーの会社に投資をしていって、
そういった住宅不足だとか、自分たちのオフィスの近辺に
安くて住みやすいような住宅を提供するみたいな動きが、
2015年前後から始まっていますね。
なんとなくそんな動きがありました。
まさにそういうところを狙ってましたみたいな会社が、
本社からやっぱり会っていて、
このモジュラーで、かつ失敗ケースとして喋るにおいて、
この会社を語らないわけにはいかないだろうというところで、
持ってきた1社目がカペラですね。
これはもうその当時建設領域だったりとか、
ぶっちゃけその当時建設を見てなかった人でさえ知ってる可能性があるぐらい
めちゃくちゃ有名な会社だと思いますが、
会社自体ができたのは、さっきお話いただいた2015年創業の会社です。
何をやってた会社かというと、いわゆるアメリカの場合だと、
どちらかというと水平分業的に建築が進んでいくっていうところが一般的かなと思うんですけど、
そこを設計調達、モジュラーなんで、
この会社の場合は現場で建築というよりかは工場で製造をして、
それを配送して現場で組み立てていくみたいなことをやってるわけなんですが、
それを垂直統合をしますと。
工場生産をしていきますっていうような形のモジュラー型の建築をやってたスタートアップになります。
この会社がそのいわゆる日本でめちゃくちゃ有名になった背景は、
Katerra社の事業内容、資金調達、そして日本の建設業界の反応
ソフトバンクビジョンファンドが出資をしたというところが全てかなと思いますが、
ビジョンファンドも出資をしていたし、スタートアップ界隈の方であれば、
皆さんご存知であろうコスラベンチャーズだったりとか、
そういったところが出資をしておりまして、
総調達額が2ビリオンなんで2000億ぐらいですかね、調達をしていまして、
最終的な時価総額が4000億円。
今のレートに換算するとちょっと変なことになるので、
厳密に言うと4ビリオンぐらいの時価総額になりました。
しかも資金調達も成功していたし、一応売上としても倒産するというか、
ダメになるのがちょうど6年目なんで2021年に会社が倒産するっていうような形になるんですが、
その1個前の年の最終、売上は1.75ビリオンまでいっていたっていうような状態だったので、
実際売上自体もあったし、資金調達自体は間違いなく成功していたっていうようなところかなと思っています。
ちなみにこの辺の動きって、いわゆる日本の建設系の方からすると、
当時どういうふうに見えていたというか、注目度はやっぱり高かったのか、
それとも水平分業なのか、垂直統合なのか、そもそも業界構造も違う中で、
なかなか難しいんじゃねえの、みたいな見方が強かったのか、
この辺で当時どんな感じだったんですか?
あまり業界全体で議論するようなことはなくて、
やっぱりそんなに知らない人の方が多いんじゃないかなというふうには感じます、当時でいうと。
私、イノベーション関係の部門にいるので、
当然随時情報収集をして、場合によっては視察もしたいなと思ってたんですけど、
そういう感じで見てました。
当時は正直わからなかったんです。
ビジネスモデルの斬新さだとか、
何が新しくて、何が別に新しくないんだろう、みたいなところが正直よくわからなかった。
で、確かソフトバンクビジョンファンドとかで関連していくという、
WeWorkとかもそうでしたね、その時期に確か。
はいはいはい。
同市が実行されていらっしゃるはずなんですけど、
あれもどこが新しいんだろうというふうに感じながらも、
でもそれだけお金が集まる力学っていうのが正直、
すみません、私がわかってなかっただけかもしれませんけど、わからなかったですね。
で、ただそのモジュラーで作るみたいなところに関しては、
非常に賛否が分かれるというか、
賛否っていうか、すごいと、発想が素晴らしいっていう人間と、
オンサイトで作る一品生産のものが素晴らしいんだっていう人たちの理由がそもそも違うわけで、
結構極端なビジネスを掲げられてたんじゃないかなと思ってて、
当然イノベーションってそうじゃないですか。
100人に100人がこれは素晴らしいというものは、
イノベーションっていうよりは元からある何かの延長でしかなくて、
やっぱりその10人尖った人がこれは新しいんじゃないかというぐらいの尖り方をしている方が、
当然イノベーション、経済的な成功もつかみやすいみたいな、
そういった性質もあるので、
正直うまくいくのかうまくいかないのかっていうのはわからないけど、
とにかく気になる存在だったような気がします。
確かにこの当時でいうと、
日本国内もいわゆるその住宅、
こだて住宅とかはもうすでにモジュラーに一部なっている会社もあったんですかね、日本国内だと。
モジュラーの程度にもよるんですけど、
当然日本のハウスメーカーさんは割と製品だとかパネルだとかも全て企画化をしてまして、
組み合わせで処理できるような構造をしていて、
そういった意味でアメリカの方からすると日本のハウスメーカーが一番、
プレファブリケーションという意味においては一番先進的じゃないかというふうに認識されている方もいらっしゃいました。
一方で部屋ごと箱ごと、箱にしても、私も何個かホテルに泊まったこともあるんですけど、
ベッドも工場で備え付けられて、シャワールームの仕上げも全部工場でやって、
あとは持っていてそのまま置いて接続するだけ、配管とか配線なんかを。
そういった状態のユニット化するレベルっていう意味においては、
日本でもあまりなかったかなと思います。
それらハウスに近い感じですよね。
そうですよね、確かに。僕も一度泊まったことがあって、
それとかまさにある程度のものを作ってきて、現場で繋ぐだけみたいな話ですけど、
多分日本国内だと、家というよりか本当にまだホテルみたいな感じがほとんどなのかなっていう感じはしていて、
そうですね。
そういう意味で言うと、やっぱりコンセプトというか、やり方自体は存在はしていたけど、
それをどこまでドラスティックに尖らせますかを振り切ったのがアメリカのスタートアップみたいな、
そんなイメージになるんですかね。
そうですよね。私ちょっと実はカテラが亡くなった後で、
カテラが持ってたトレーシー工場という海外の方の工場で実は視察する機会があって、
見てみたんですけど、もうびっくりするぐらい、
すいません、具体の数値だとかは秘密情報でもあるので、
私が認識しないものはあって言えないんですけど、
すごい広いんですよ。日本では考えられないぐらい贅沢な空間の使い方、生産施設ですね。
日本だともうちょっと爪爪でコンパクトにできるものを、非常にリッチな空間で、
割とゆったりとユニットを作っているようなユニットラインだったんですよね。
これをベンチャーがお金を集めて、この工場を作るっていうこと自体が、
日本だと再現性ないなっていうふうに思ったのが覚えてます。
確かに確かに。
いきなり大企業もびっくりの設備投資をされてらっしゃる。
この意思欠点の端力は本当にすごいなと思いました。
確かにな。結構効率化効率化。要するに水平分業してたものをどんどん効率化して、
雨風だったりとか、現場に出ていく不確実性をいかに削ぎ落として、
安価にできるかみたいなところの勝負をするっていうのが、ある意味、
モジュラー系スタートアップのやってることだというふうに理解をしているので、
逆に言うと工場とかも意味わかんないぐらいスペースを効率化して使ってるのかなと思ったら、
そうでもなかったというのにちょっと驚きではあります。
すごいですね。ワーカーの方も本当にゆったりと働かれてて、
環境がいい感じでした。
普通にホワイト企業ですね。
まさに今、バイトーさんからお話いただいた通りで、
Katerra社の倒産要因:規模化の急進と検証不足
結果的にカテラは今、もう亡くなってしまった会社。
この会社に関しては、実は結構見たてが分かれているというか、
たぶん1つのトリガーはあったものの、
たぶんその1つのトリガーだけが原因というよりか、
いろんなものが連鎖的に自分の会社を攻撃してしまったみたいな状態なのかなと思っています。
1つは、時期的にコロナがありました。
会社がダメになるのは2021年なんですけど、
コロナが、たぶん日本国内でざわついたのが19年の12月あたりのはずです。
世界的にパンデミックになるのは、たぶん2020年とかのあたりなので、
めちゃめちゃその受給に影響を与えてた時期です。
なので、それだけ受給に影響があるという状態になっていたので、
当然その規模を縮小しようみたいな動きはやっぱりあるにはあったみたいです。
ただ一方で、この当時ではもうすでにグローバルに展開をしていたっていう関係で、
その規模化したものを縮小するのが難しかったっていうところが1つあるかなと思います。
もう1つが、さっきおっしゃっていただいたように、
会社ができてなくなるまで6年しかかかってないんです。
その6年の間にそれだけバカでかい工場も含めて確保をしているっていうのは、
何のためにやっていたかというと、
当然多くのものをまとめて生産することによって、
コストも下げれるし提供価値も上げれるんじゃないかっていうところで、
経済性の確保みたいなところを優先をしていました。
つまり何が言いたいかというと、
そもそもそれが刺さるターゲットはどこなのかみたいなところをしっかり見つけていったりとか、
あとはその再現性を証明するみたいなステップをすっ飛ばして、
大きな受注を取ってきて、大きな物量で流し返すみたいなことをやって、
サプライチェーンの規模化を進めてしまったので、
しっかり刺さりきるところを見つけきれていなかったんじゃないかという話が1つ。
もう1つはターゲットに対する提供価値みたいなところも、
急速に成長をしないといけなくて、
しかも6年間の間にグローバルまでいってしまっているし、
アメリカも国土は広いし、西なのか東なのか真ん中なのかによって、
当然天候も違うみたいな状態だけれども、
どこかでうまくいったものをそのままコピペするような感じでやってしまった。
これすごく小さい話だけど確かにと思ったのは、
木材で作ってきたパネルとかをある意味運搬をしながら現地に持っていくわけなんだけど、
湿度だったりとか雨だったりとか、
そういう天候の影響で、
あのエリアではそのやり方でよかったけど、
このエリアにしてしまうと作った木材とか変形してしまうとか、
建てるまでにダメになってしまうみたいなことがあったりっていうので、
地域柄に合わせて調整が全然できてなかった。
しかも規模化をするために結構買収もしていたっていうのがあるようで、
それによってある意味規模化するために買収した会社のテクノロジーと、
カテラ自体が持っていたテクノロジーを統合していったときに、
ちゃんと出したい価値だったりとか、
テクノロジーの再現性みたいなところ、
実現可能性っていうところができるのかどうかっていうところを確認する前に、
とにかく受注を束で取ってくるみたいなことをやってしまった。
が故に提供価値を満たしきれないみたいなものもあったよねっていうところがあって、
結果的にトリガーとしては多分コロナみたいなところが一定あったんだろうけれど、
そもそも刺さってた部分と刺さってなかった部分と、
それを一定無視できるだけ多分規模化するだけの売上があった。
最終年1700億円ぐらい売上があったっていうことなので、
っていう状態もあって結果的にうまくいきませんでしたっていうところが、
カテラのケースでしたというような感じですね。
やっぱりアセットに大きく投資をすると、
特に工場なんて1回建ててしまえば50年、長ければ100年稼働し続けて、
最初の整備コストを回収していくというふうなビジネスモデルになるんですけど、
これがやっぱりスタートアップが挑むには非常に長すぎるというか、
長すぎるっていうのは長くても別にいいんですけど、
要はリスクの高いところに非常に長い期間をベッドしなきゃいけないっていうところって非常に確実なところがあって、
やっぱり歴史の長い企業であれば勘どころだとかを抑えてリスクを低減できる部分もあるんでしょうけど、
やっぱり伝統的な建設業から派生したわけではないので、カテラは。
そういったところで大胆な戦略を中長期に渡って資産を埋めるような形で工場をやってしまったというところも、
コロナの結果うまくいかなかったっていうのはあるんですけど、戦略があったとそこも難しい部分なのかなというふうに思いました。
タイミング的には多分すごいコロナが来るまでに関して言うと、
ある程度の新調達環境自体も上り調子で、国内に関しても上り調子だったなというふうに理解をしていて、
アメリカに関しても上り調子だったなと思いますし、
そういう意味で言うとイケイケドンドンで前に進めやすかった。
それだけイケイケドンドンで前に進められる状況だったからこそ、
多分これだけ巨額の投資ができるスタートアップっていうのもできたっていう意味では強かったんだろうなと思いつつ、
であるがゆえに、ある意味スタートアップのセオリー的なものなのかもしれないんですけど、
そもそも刺さるターゲットは誰なの、その人の課題は何で、その人の課題に刺すためにどういう提供価値をどういう方法で提供するのみたいなところの検証みたいなところよりも、
いかに伸びるか、その大きな出資に耐えるだけの市場をいかに作るかっていうところを優先してしまったよねっていうところは、
やっぱり原点に帰ってそこをちゃんとやらないといけないんだなっていうところは見せつけられたものかなと思いますし、
あとは規模の経済みたいなところをある程度確保できたからこそ実現できる提供価値みたいなのがあるのはこれ事実だと思っていて、
ただそれは事実なんだが、どのスピード感で証明していくのかだったりとかの握りって、
これ実は投資家とちゃんと握っておくのがすごい大事だったんじゃないかなっていうのも思ったりはしているので、
なんでそういう意味で言うと、結構ベースになるようなターゲット提供価値再現性の証明みたいなのをしっかりやりましょうねという話と、
あとそれと規模をどういうバランスで追っかけていくのかっていうところの、ある意味リード投資家なのか、
次のラウンドの投資家なのかとの握りみたいなところが割と大事なんだなと思いますし、
やっぱりいつ何時その自社のコントロールできない要因でファイナンスができなくなるかはわからんなっていう、
そのあたりの怖さも学ばされる案件だなとは思いながら見てました。
投資家と起業家が学ぶべき教訓:冷静な評価と事業証明の重要性
これに関してはどうなんでしょう?投資家側がやっぱりある程度コントロールするべきだったっていうか、
しっかり評価するべきだった、そのPMFをしてから次の投資だよねと、
高評価の投資みたいな、少し段階を踏むようなリードができていれば、
もしかしたら違う結果になっていた可能性がありそうですかね。
それは間違いないなと思っていて、やっぱりたくさんの調達が集まっていたからこそ、
しかも割と有名なネームが集まっていたからこそ、
これだけこういう人たちが集まってるんだから大丈夫だろうとどこかで思ってた人たちもいなくはなかったんじゃないかなと思いますし、
逆に行けるときに行かなくてどうするんだみたいなところもあって、
誰も引くに引けないみたいなところも言ってあったりとか、
赤信号をみんなで渡れば怖くないじゃないですけど、
みたいなものもあったのかなと思ったりするので、
これはすごい自分が投資をするときに関しても、
非常に気をつけないといけないところだなと思いますね。
やっぱり見るべきポイントはどこなんだっけ?
この事業の場合は何を証明してないとまずいんだっけ?
っていうところを冷静になって考えるっていうのは、
お祭りみたいなマーケット環境だからこそ大事っていうのはあるんだろうなと思います。
そうですね、今だとフィジカルAIとかまさにそういった段階、
期待が高まっているけど、
実はお金は集まってるけどまだこれからゼロかなと思いますみたいな会社さんが多い中で、
そこの教訓が行きそうな感じがありますよね。
そうですね、いやまさにおっしゃる通りだなと思いますし、
結構一定のサイクルでそういう種って出てきているなぁとは思ったりするけれど、
それでも同じことをやってしまうのが人間であるっていうのもまた事実だなぁと思ったりもするし。
たまたま上手くいって結局投資してよかったとか、
この事業を計画してよかったっていうこともありますからね。
そうですね。
たまたまというか実力も含めてですけど。
特に今回カテラとかの場合だと上手くいかなかったっていうケースなんで、
おそらくちゃんと少なくとも等倍で回収できた人たちっていないんだろうなぁと思うんですよね。
おそらく最後の人たちでも全額回収はできてないだろうということを考えると、
このケースはあまりハッピーになった人っていないなぁと思いつつ、
一方で最終的に例えば上場だったりとかM&Aはできたみたいなところまで到達している会社とかの場合だと、
後半で入った人はあまりメリットがなかったというか、
むしろ何なら割れてしまったっていうようなケースになっていることもあるけれど、
前半で入った人たちは、いや実はなんやかんやいってリターンが出たみたいなケースもあったりするなぁと思っていて、
なんで結構ある意味バブルみたいなすごく加熱感が出ているときの、
それでも投資をしてしまう安心材料の一つは、
実はもしかするとこのラウンドはまだまだその中では前半戦だから、
ここのラウンドまでで入っていれば助かる可能性があるという自信みたいなもので、
入れちゃうみたいなこともあったりするのかなと思ったりしますね。
ありますよね、この後も上達が当然続くだろうから、
バリエーションも上がって、自分たちはまだ若い方だと、
やはりコロナに出資したという、思いたくなりますよね。
っていうなかなか怖さはありながらも入れちゃうっていうところもあったりするんだろうなぁと思うので、
投資家としてはそういう加熱感がある状況を冷静に見ないといけないよねっていうのはあると思いますし、
逆に多分企業家さんに関しても今調達できている環境がどういう環境なのかっていうところと、
冷静に捉えたときに今の事業ってどこまで証明できてて何が証明できてないんだっけみたいな、
結構数字がついていれば証明できた風に思っている方もいっていらっしゃるかなと思っていて、
ただ数字はついているだけで全然事業としては証明できてないっていうケースも多々あるかなと思っています。
極論ですけど、多分今回のカテラもそうだと思いますけど、
1万円の売上げを上げるにあたって、例えばですけど、
斉藤さんに僕に1万円払ってくださいと、その代わり僕は3万円払いますよみたいなことを言ったら、
もうおそらく出してもらえるわけじゃないですか。
そうすると1万円の売上げが上がったことになってしまうっていうのはあるので、
売上げが上がってるから大丈夫というよりかは、事業上何が証明できてるんだっけっていうのを冷静に考えるのがすごい大事だなと思ったりはします。
っていうのがカテラでございました。
今後の展望と次回予告
同じように途中ではありますが、今回はこれにて以上になります。
聞いていただきありがとうございました。
次回は引き続きカテラ以外のモジュラー建築系スタートアップや、コマースソフトウェア系のケースについて扱っていきます。
本日の内容で気になったところがあれば、概要欄のXのアカウントのフォローをお願いします。
それではまたお会いしましょう。
28:53

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