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2024-10-02 28:18

#3 建設業界における顧客ターゲット~同じ建設でもターゲットで課題が大きく変わる~

■トピック
建設業界の分類とプレイヤー/建築はbuildingとhousingに分かれる/土木はトンネル、造成、橋梁などを作る/土木は作る構造物に違いがありターゲットが大きく変わる/企業によってどんな物件・構造物に強いのか戦略差がある/土木の設計はゼネコンではなく建設コンサルがある/土木は設計施工が分離しがち/ゼネコン・ハウスメーカーは現場管理、専門工事会社が作る/特定のターゲットを狙っても周辺のターゲットに拡張できる可能性がある/建設業界のプレイヤーは依頼者にどのような軸で選ばれるか/ゼネコンの協力会社会とは/

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■パーソナリティ
平田 拓己(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@internet_boy53⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠)
waypoint venture partners 代表取締役 Founding Partner
甲南大学卒業後、独立系VCに新卒入社しファンドレイズやPreSeed~Seedステージを軸に12社のスタートアップに投資。2023年にwaypoint venture partner(独立系VC)を設立し、「新しい街づくり」「産業の持続的成長」「個人のエンパワーメント」を軸にPreSeed~Seedスタートアップへ投資
 斎藤寛彰(⁠@HiroakiSait⁠)
戸田建設(株)ビジネスイノベーション部課長 一般社団法人建設テック協会事務局長 / 早稲田大学招聘研究員 東京工業大学大学院修了後、2012年に戸田建設に入社。建築施工管理、エンジニアリング等を経験後、経営企画、ICT戦略部門等を経て、現在は国内外の優れたスタートアップ企業への投資とオープン・イノベーションに取り組む。国内外の建設関連スタートアップ企業4社でEvangelist / Executive Fellow / アドバイザー 等を務める。建設DXや建設×イノベーション領域での研究活動にも取り組む。

サマリー

建設業界における顧客ターゲットについて、プレイヤーの分類や事業機会が様々に変わることが詳しく解説されています。建築と土木の違いやそれぞれの特徴、ターゲット層に応じたアプローチの重要性が議論されています。建設業界の顧客ターゲティングがどのように重要であるかについても話題となり、会社の特化性や業種の違いが課題に与える影響が説明されています。ゼネコン、コンサルタント、専門工事会社の特異性により、ニーズや市場が大きく異なることが強調されています。建設業界における顧客ターゲティングの重要性を探る中で、発注者が信頼できるゼネコンや設計事務所を選ぶ際のプロセスについて考察されています。また、協力会社の選定においては、過去の実績や信頼関係が大きな要因となることが示されています。

建設業界の顧客ターゲットの重要性
皆さんこんにちは、ウェイポイントベンチャーパートナーの児玉です。
私は建設の斉藤です。
建設テックLABでは、これから企業を目指す方や、建設業界の建設領域で事業に取り組むスタートアップの方に向けて、
初歩から係る建設領域の解説と、建設関連のニュースやテクノロジー、スタートアップについて深掘りをしていきます。
今回は、建設業界で事業をする際に、顧客ターゲットになるような企業のカテゴリーであったり、それぞれの事業機会についてお話していければなと。
配信としては今回で3回目、収録ベースで言うと今回で2回目っていうような形になるんですが、
前回と比べて少し慣れたりはされましたか?
そうですね、ちょっと真面目な雰囲気でやりすぎた部分もあったので、
少し楽しい感じでやっていければなと。
ぜひ柔らかい感じの配信にしていければ良いかなと思っていますし、
前回の配信2回配信させていただいてますが、
割とコアな方に聞いていただけたりとかしているのかなと思いますし、
SNSとかでもコメントをいただいたりみたいなのがじわりじわりと来ているなという印象もあるので、
引き続き続けていければなと思っています。
今日の話題は何ですかね、ターゲティングの話ですかね?
そうですね、前回前々回が市場の外観だったりとか、
あと何で今建設領域なのかみたいなお話をしたので、
今回もう少し深掘りをするっていうような形で、
スタートアップとして取り組むとなると、
誰をターゲットにするのか顧客にするのかっていうような話があると思うので、
そこをまずは整理をしていくっていうところと、
合わせてそれぞれコアターゲットになるようなカテゴリーごとに、
どんな事業機会がありそうなのかみたいなお話ができればなと思ってまして、
そもそも前回でいうと建築と土木っていう大きなカテゴリーがあるよっていうようなお話があったかなと思うんですけど、
それをさらに分解をしていった時にプレイヤー的な分け方をすると、
そもそもどんな分類になっていくのかみたいなところからお話ができると良いかなと思うんですけど、いかがですか?
これ結構業界の人でもどういう分類があるんだっけっていうのはあまりよく分かってなかったりして、
私も今日お話しする際に改めて分類してみるとこういう構造になってんだなっていうのが分かったので、
あまり一般的にそういう考えをしていない、
ゼネコンの人は自分たちを建設業界だと思ってるし、
ハウスメーカーさんに勤めてる人も自分たちを建設業界だと思ってる。
でもそれって結構状況だとか課題だとかターゲット全然違いますよねということで、
結構分かれてますっていうのがまず一つと、
あとこれまで常常された建設テクニックのスタートアップさんもそれほど多くはないと思うんですけど、
ファイダプラスさんだとかもですね、結構建設業界の中でこういった領域に実は強いですよとか、
そこに特化してるわけでもないんでしょうけど、
割と強みを持っている用途だとかプレイヤーだとかがありますので、
最初のうちからどういった分類になってるのかって知っていただくのは非常にいいのかなと思います。
建築と土木の分類
けど平田さんからおっしゃっていただいた通り、
そもそも建設という言葉の中には大きく分けると建築と土木と、
もしくはこれにプラントみたいなものも当然分類として、
3つ大きく分ける部分があります。
プラントっていうのはあれですね、港湾とかにある工場とか、
工場の設備とかの建設だったり、あるいはガス油田とかの発掘プラントだったり、
そういった会場で大きなプラントを作ったりとかする、そういった分野もあります。
一般的には建築と土木という形で分けられることが多いかなと思います。
建築の中にもですね、実はいろんなタイプがありまして、
大きく分けるとビルディングとハウジング、この2つに分かれるわけですね。
業務用の施設か住宅かどうかです。
業務用施設はいろいろありますね。
皆さんもイメージできるオフィスビルだとか、医療福祉施設だとか、
工場、生産施設だとか、教育文化施設、物流施設、商業施設、宿泊施設、
あとスポーツだとか、娯楽施設だとか、いろんな業務用の施設があるかなと思います。
これらは割と一括りにできて、ビルディングというタイプの分類ができるかなと思います。
ハウジングに関しては、小建ての住宅と集合住宅。
マンションとかも入ってくるっていう感じ。
そうですね、マンションも住宅には入ってきます。
一般的にはこういった分け方がされていきます。
このビルディングとハウジングどうかかわってくるかというと、
ビルディングに関しては、ゼネコンが大体作っていくものになります。
皆さんがご存知の、例えば鹿島建設さんだとか清水建設さんなんかが、
あるいは当社の寅建設もゼネコンですので、こういった業務用施設を作っていくようなプレイヤーになります。
主要なプレイヤーですね。
一方でハウジングに関してですが、小建て住宅に関しては、
ハウスメーカーさんですね。
積水ハウスさんだとか大和ハウスさんだとか住友林業さんがいらっしゃったりしますし、
あとパワービルダーと言われるプレイヤーだとか、
あるいは地域の公務店さんだとかも、
小建ての住宅が手掛けられていきますので、
そもそもそこの手掛けるプレイヤーがそこで変わってきますよというところです。
ちなみにパワービルダーって何なんですか?
あんまり聞かない用語なのかなと思ったんですけど。
地域密着型で大量の住宅を受け入れる、
住宅建築の専業会社さんをビルダーと呼ばれるようでして、
ハウスメーカーさんとの違いになると、
ハウスメーカーさんって実際の工場を持ってて、
部材だとかを生産して、
工業化工法って言われるんですけど、
そういったものを使って作っていくのに対して、
ビルダーという方々は現地で作っていったり、
地域に密着して大量の住宅を供給していくというような企業様です。
それより規模の小さい会社とかになると、
公務店さんだとかが入ってくるのかなと思います。
確かになんか上場しているハウスメーカーさんとかを見ていても、
いわゆる地域密着みたいな形でやられている会社もあれば、
割と結構手広く日本全国やれますとか、
少なくとも関東近郊はやれますとか、
ハウスメーカーさんの場合結構エリア分けがされているケースが
すごい多いなという印象があるので、
そういうところで決まっているという感じなんですね。
そうですね。
ハウスメーカーさんは割と全国展開されている会社さんが多いかなとは思います。
一方、パワービルダーさんは地域密着、
特定地域に強かったりするのかなというような印象ですね。
ありがとうございます。
住宅の中でも集合住宅に関しては、
大規模なものであればゼネコンが建てることもありますので、
小建て住宅さんはハウスメーカーさん、パワービルダーさん、公務店さん、
こういったプレーヤーによって作られていく。
それ以外はゼネコンが建築を作っていくというような流れになります。
土木とその課題
なんかこの今のお話の中で、
タワーマンションみたいな大型のものはゼネコンさんがやられるケースもあるというお話があったと思うんですけど、
なんかここの線引きみたいなのって個数みたいので決まっているのか、
それとも誰がその物件を建てるかでちょっと変わってくるのかとか、
なんか線引きみたいなのがあったりするんですか?
基本的にはですね、ゼネコンが建てるマンションでいうと、
RC像っていわゆる鉄筋コンクリートで作る大規模なタワーマンションだと大体そうなんですが、
そういったものはゼネコンが建てますし、
ハウスメーカーさんが建てる集合住宅もありますが、
それはある程度工場で作ってきて、
鉄骨像に近い構造で作られていくようなもの。
それはハウスメーカーさんなんかが手掛けられたりします。
あるいは小規模の集合住宅ですね。
はいはいはい。
実はうちもまさに住んでるのがハウスメーカーさんが作ったタイプのマンションなんで、
たぶんうちぐらいの規模感がそんな感じなんだろうなっていうのはちょっとイメージしました。
はい、まあ快適ですよね。
そうですね。
非常に効率的に作られますので、たぶん安く提供されてるんじゃないかなと。
そうですね、はい。
一方で今建築の方の話をして、ゼネコンとハウスメーカーさん、パワービルダーさん、公務店さん、
これら2つ少しターゲティングの違いがあると。
同じ建築でもターゲットが違いますよという話をさせていただきました。
一方で土木ですね。
土木の方って何作ってるかというと、山岳トンネルだとか、
シールドと言われる都市部に置いて地下で掘ってるやつですね。
丸い円みたいなのをゴロゴロ動かしながらやってるやつ。
そうですそうです。
はいはい。
シールド工事。
土地造成ですね。
宅地高開発するときに造成します。
あと地下駐車場とかの地下の工事だとか、あるいは橋梁ですね。
橋を架けたり、道路を作ったり。
あと鉄道施設なんかも学校に入ってきます。
あとはあまりないですが、ダムだとか河川だとか海岸、港湾だとか空港工事。
すごく少ないんですけどエネルギーですね。
風力だとか太陽光だとかバイオマス発電施設なんか。
バイオマスなんかはプラントに近い部分は出てくるかなと思いますが、
土木工事も含まれているということです。
あと城戸下水道だとか、あと清掃工場とかもですね、
プラントに近いのかなと思いますが、土木の分類にされることがあります。
なので土木に関しては結構幅広なんですね。
何を作るって言っても、橋を架けるのとトンネルを掘るのだと全然違う工事なんですよね。
土木って言ってもじゃあどこの課題なのってなったときに、
例えばトンネルを掘るときの課題ですなのか、橋を架けるときの課題なのか、
あるいは造成工事をする際の課題なのかによって、
必要になるソリューションが変わってくるという特性があるなと思いますので。
土木に関してこれから事業を展開されようと思った場合は、
結構ここを深くどういったものを作っていって、
どれにフォーカスしていくのかっていうのは結構重要かなと思います。
この辺ってさっきのビルディングの方の話で言うと、
比較的、もちろん高さだったりとか、やるカテゴリーによって、
多分ゼネコンさんでも得意不得意だったりとか、
ここはよく取っている、ここはあんまり触れてこないみたいな、
一部あるんだろうなと思いつつも、比較的作るもの自体は
同じようなカテゴリーっていう見え方がして、
ゼネコンさんでもここは絶対にできませんみたいなところって
あんまりないのかなっていう印象を持ったんですけど、
一方で土木の方って作るものがさっきおっしゃっていただいたように
まるで違うじゃないですか。
結構もう土木をやってるんだけど、
でも土木の中でもこれしかやらないとか、
この領域しかやらないみたいなのが分かれてくるようなイメージなんですかね。
そうですね。おっしゃる通り、土木に関しては、
そもそも山岳トンネルのエンジニアと橋梁のエンジニアって多分、
必要となる経験だとか知識が異なってくるので、
ある会社は山岳トンネルにすごく特化してたりだとか、
公安ダムだとかになるとできる会社が限られてきますので、
ある会社はやるし、ある会社は全くやらないみたいな、
そういった特徴がありますので、
まずどういったお客様に対峙するかによって、
触れられるフィールドが変わってくるかなというふうには思います。
大手の会社になればなるほど、
割と幅広く対応しているのかなというふうに思います。
ビルディングの方はですね、
先ほどのオフィスビルだとか工場だとか宿泊施設だとか、
だいたい作るものは違うんですが、
建設業界の特化と市場理解
作り方に関して言うとそれほど大きな違いがあまりないので、
ある程度の会社であれば、
あらゆる用途一応作ろうと思えば作れるという状況です。
あとは会社の方針として、
ある領域に特化しているとか、
あるいはこの領域にはあまり取り組まないという会社がありますので、
ホームページとかその辺りをよく観察するとですね、
見えてきますし、
あと日経BPさんだとかがたまに用途別の、
この用途だとこの会社の売上がすごい高いだとかですね、
そういったのを5年に1回まとめていらっしゃいますので、
ネットで検索するとですね、
例えば生産施設いっぱい作っている会社はどこなんだっけ、
みたいなリストが手に入るかなと思います。
それはすごい面白そう。
そうですね、それは面白いと思います。
あと長谷幸さんみたいな、
家宅に特化してたりとか、
そういったわかりやすい特徴もありますので、
ほんと集合住宅に特化したソリューションを作っていきたいみたいなときは、
まず長谷幸さんに相談しに行くとかですね、
そういった戦略は練れるかなと思いますので、
結構そこは顧客を誰に相談いくかというのは非常に重要かなと思います。
そうですよ、土木の方に行くと、
それこそ同じ大きなゼネコンさんの中でも、
子会社だったりグループ会社だったり、
それこそまるまる道路みたいな会社があったりとか、
それ特化の会社を別に持ってたりとかっていうような感じで、
結構綺麗に会社ごとカテゴリーを分けさせているみたいなところもあったりします。
そうですね、例えばですが、
道路の舗装会社なんかは、
ゼネコンとは別の会社、舗装業界というのが分かれていますので、
例えば道路の舗装に関して、
製品やサービスを開発しているという場合は、
ゼネコンではなくて、
そういった舗装会社さんに行くのがいいと思いますし、
あとは、
土木構造物の設計の課題に、
例えばフォーカスしたいとかっていう会社さんであれば、
建設コンサルタントという業界も実は説明してなかったんですが、
ありまして、
パシフィックコンサルタントさんだとか、
オリエンタルコンサルタントさんだとか、
いろんなコンサルタント会社があって、
設計の課題はそちらですね。
ゼネコンはあまり設計しなくはないんですが、
環境工事になればなるほど、
設計する人と施工する人は分離される傾向が強いので、
土木工事に関しては、
設計はそういったコンサル会社になることが多いです。
建築の方だと設計と施工が一緒、
今のお話だと一緒なのかなと思ったんですけど、
逆に土木の方だと分かれるっていうのは、
やっぱり作るものによって全然強みが違ってくるから、
あえて分けて強みをそこに集約してもらってるみたいな感じなんですかね。
ざっくりと説明すると、
国だとか自治体さんが発注する工事に関しては、
設計も施工もお願いしますとなると、
コストのコントロールが効かなくなりますよね。
要はゼネコンが例えば受注するってなれば、
当然工事費で稼げるような設計をするということができちゃう構造になるので、
基本的には国だとか自治体さんが発注する工事については、
分離をするというのは原則的な考え方です。
土木の工事はネクスコさんだとかJRさんとか除いて、
国や自治体さんからの発注が多いので、
設計と施工が分離されることが多いです。
建築側のほうもですね、設計事務所さん、
いくつか大きな事務所もありますが、
建築も当然分離されることもあるんですが、
現地から民間工事が多いですよね、発注者さんとしては。
なので、例えばゼネコンに設計も施工もお願いして、
コストもちゃんとコントロールしてもらって、
その代わり同じ会社にお願いすると、
施工まで最後までやってくれるっていう利便性があるわけなんですが、
そこは民間企業としてはそういった発注が最近増えてきているという実情があります。
要は発注者のニーズによって施工と設計を分けるのか、
それとも一緒にやっていただくことでコミュニケーションコスト割り未削減するみたいなところを狙うのか、
発注者さんによってちょっと違ってくるみたいな。
そうですね、発注者様側の考え方によりますね。
これ一般的な話であって例外は当然ありますので、
ご理解いただければと思います。
あと一点、説明してなかったのが、
ゼネコンだとかホースメーカーさんとかはいらっしゃるんですが、
彼らは直接工事をするわけではなくて、
工事の管理をしていくわけですね。
ちゃんと施工されているか、品質を管理したり、
工期がちゃんと進んでいるかを管理したり、
安全な現場になっているかを管理したり、コストを管理したり、
あるいは現場全体の敷居が高くなっているか、
要は残念な現場になっていないかみたいなのを管理したり、
あるいは環境もそうですね、最近だとCO2排出量だとか、
廃棄物が適切に処分されているとか、
そういったものを管理していきます。
一般的にQCDSMEというんですが、
Quality、Cost、Delivery、SafetyのS、
MoralのM、環境のE、QCDSMEを管理する立場にあります。
実際に現場でものを作るのは協力会社さんといわれる企業様で、
様々な専門工事会社さんがいらっしゃって、
実はそこにもいろんな課題がありますので、
一概に建設業界といってもですね、
設計と施工の分離
ゼネコンなのか設計事務所なのか、
ハウスメーカーさんなのか、ホーム店なのか、
あるいは専門工事会社なのによって、
全然ターゲットが変わってきて、
課題も少しずつ特徴が出てくるというような状況になります。
専門工事会社さんだけでも、
前回もチラッと触れていただいたんですけど、
29業種ぐらいあるっていうお話だと思うので、
その専門工事会社っていう風に言っても、
さらにそこからめちゃめちゃブレイクダウンされていて、
それぞれごとに多分その課題の濃淡だったりとか、
この業界、この業界というか、
この専門工事にはあるけど、
こっちの専門工事にはない課題みたいなのも
あったりするんだろうなと思うので、
聞けば聞くほどますますターゲットの設定って
めっちゃ大事なんだろうなっていうのはすごい思います。
そうですね、そこから先の話はもう沼ですね。
いや、確かに。
霧がない。課題はめっちゃあります。
一個一個、先ほどの専門工事会社の29種類の
専門工事会社があるんですが、
一個一個課題はあるんですよ。
めちゃめちゃ課題があって、
必要としてるんですね、ソリューションを。
一個一個、課題の特徴が違うので、
こうやって狙ったらこうかもしんないし、
あるいはクラフトバンクさんという会社もあるんですが、
そういったところは専門工事会社さんの
共通の課題、コミュニケーションの課題を
解決するようなソフトウェアだとかを
作ってらっしゃるんですが、
そういったホリゾンタルで攻められている。
専門工事会社にとってのホリゾンタルってことですね。
そうそうそうそう、その中のホリゾンタル。
でもあれば、例えばこの大工さんの課題を
解決するんだとか、あるいは鉄筋工事の課題を
解決するんだって、もっと踏み込んだ、
よりコアな、リープな世界に
入り込む会社さんもありますし、
一個一個、市場は大きいんですよ。
市場は大きくて、課題も深ければ
競争相手も少なくなってくると思うので、
そこを狙うのも確かにありではありますが、
専門工事会社さんは一社一社、
規模が小さいので、そこに一社一社
オンボーディングをして使っていただけるような
システムをしていくっていうところの、
手間はすごい拡大、だけど競争相手は
非常に少ない領域かなと思います。
ターゲットの選定の仕方だったりとか、
そのターゲットの中でもどんな課題を狙うのか
みたいなところもそうですし、
どう解決しにいくのか、それとも
強みをより強化する、ないし売り上げを増やしにいく
みたいなプラスの幅を大きくするのかとか、
いろんな取り組み方があるんだろうなと思いつつ、
とにかく70兆円の市場だと
プレイヤーの方すごい多いなっていうのは
感じます。
このフォトキャスト聞かれている方で、
全くまっさらで聞いている方で、どこのプレイヤーを
活用されている方はあんまりいないと思うんですけど、
逆に言うと仮説が何かしらあって、あるいはプロダクトが
聞かれている方がいらっしゃるという風に
想定していくと、逆に言うと今
ターゲットとして狙っているプレイヤーは
例えば専門工事会社だけど、実はこれ
ゼネコンも使うんじゃないかだとか、あるいはその
大工さん向けのソリューションですけど、実は鉄筋工事会社さんだとか
電気工事会社の職人さんも使うんじゃないかとか
より他の課題に
差しに行けないかみたいな、そういった
見方をするために一旦建設業界のプレイヤーを俯瞰する
ということもやっていいのかなと思います。
結局は現場で一緒しているというか
という部分はあると思いますし、相互に
コミュニケーションする機会はあると思うので、そういう意味では
割と共通して使ってもらえたりとか
あとはこことここが繋がると業務もっと効率的に
できるんだけどな、みたいなところはきっとあります。
そうですね、あると思います。
一般に建設領域の課題を解決するんだとなると
イメージしやすい、例えばゼネコン大手の
ゼネコンの課題だとか、あるいは大手のハウスメーカーさんの
課題みたいなところ、皆さんイメージしやすいし、市場も大きそうに
見えるので、そこに一番最初に皆さん考えられるところ
そこなんですけど、それ以外にもいろんな会社さんがいらっしゃる
っていうところについて、少し
見ていただけると、いろんな戦略が練れるのかなという風に思います。
顧客選定の重要性
今、多分どんなプレイヤーがいて、そのプレイヤーごとに
どういうお客さんに対してサービスを提供するのか
みたいなお話があったと思うんですけど
とはいえ、今出てきたところだけでも
ゼネコンさん、ハウスメーカーさん、あとは設計関連の
コンサルさんだったりとか、あとは事務所だったりとか
あとは専門工事会社みたいな形で出てきたと思うんですけど
なんかもう少し深掘りしてみたいなと思うのが
各プレイヤーにも当然競合になるような会社が
いらっしゃるじゃないですか
そういう競合になるようなプレイヤーと
比較をされる、その施主さんだったりとか
お願いするお客さんが多分どこにお願いするかを
比較されたりするケースもあるのかなと思うんですけど
それぞれどういう軸で
比較をされていくのかみたいなのって
ざっくりとあったりするもんなんですかね
設計をしてもらう人を選ぶ際の話ですかね
そうですね、例えば
ゼネコンさんに実際に物を建ててもらおうみたいな話になった時に
どのゼネコンさんにお願いをするか
みたいな比較もあると思いますし
あとは設計の話であればどちらかというと
土木であれば国が選ぶっていうような話になると思うので
国の場合はフォーマットが決まっていると思うんですけど
それ以外でもゼネコンさんがこの物件を建てますと
専門工事会社の方たちにお願いをしないといけないよね
顧客ターゲットの選定プロセス
みたいな話になった時にどういう軸で選んでいくのか
そのあたりって
まず発注者様がゼネコンだとか設計事務所さんを選ぶ際の
どう辿るかというところなんですけど
この業界は知らない会社に
いきなりメールするとかってなかなかないですね
そうですよね、きっと
何十億、下手したら何百億という工事をお願いするのに
相談乗ってくださいってことはなくはないんですけど
基本的には少なくて
よくあるパターンとしては
以前自分の会社の別の建物を建てていただいたので
相談させてもらいますっていうパターンだとか
あるいはどこかの付き合いで一度設定を持ってて知ってるので
相談させてくださいとか
あるいは大学の先輩後輩にいて
何かしらやっぱり人に対する信頼みたいなところから
出会いが多いのかなとは思います
それだけではないんですけどね
当然その会社にいきなり最初からお願いするわけではなくて
何社か比較をして決めますので
他の会社さんにも当然相談はしていきますね
そういった選ばれ方をしていくのかなと思います
基本的には関係性重視みたいなところから
やってほしいところをやってもらったときに
どういう最終アウトプットになるかみたいなところを
比較してウエットな部分のつながりと
アウトプットと両方をセットにしながら
最終判断をするみたいな感じになるんですか
そうですねそうだと思います
あとは例えば住宅を建てたいってなったら
第一早期をする長谷偉幸さんに相談に行くだとか
都が建設だと例えば病院だとかの知識が非常に豊富なんですけど
病院建てたいけどつながりがなくてっていうときに
病院といえば都が建設さんですよねみたいな
相談のされ方も当然ありますので
そういったケースもありますね
ある意味その実績ベースで選んでいくっていうケースもあるっていう感じなんですね
そうですね
そこで例えばゼネコンが協力会社さんに
それぞれの工事を発注していくっていうところも
当然プロセスとしてはあるんですが
その際の最もオーソドックスな協力会社の
探し方にはなるんですが
基本的には見積もりは複数の会社から取るんですが
過去に一緒に仕事をしてあそこの会社すごく
いい仕事をしてくれたとか
協力会社の選定基準
あるいは購買をされる部門の方とかでいうと
そこは値段もサービスもいいみたいな
割とそういった数値でも当然管理してる部分はあるんですが
データのみではなくて
なかなかデータにしづらいような過去の仕事の実績なんかを評価される
して見積もりをお願いするようなことは多いかなと思います
なぜならば安ければいいっていう世界でもないんです
安いからといって
新しい発注先にお願いしたけど
全然仕事が進まなくて
熟練の職人さんもいなくて
工事がすごく遅れてしまって
ゼネコンとしては余分な費用払わなきゃいけなくなった
っていうことは結構あるんです
むしろそっちの方が高くつくみたいな話
そうです日常的にあるんですね
なのでしっかり約束をした契約に対して
いろいろ守って品質だとか工具を守って
仕事をしてくださる協力会社さんにお願いをしなきゃいけない
それはもう本当にコストだけではなくて
信頼関係も含めて相手を選んでいくしかないかなと思います
大きいゼネコンさんとかの場合だと
いわゆる協力会社会みたいな組織みたいな
別途ある会社もあるのかなと思ったんですけど
基本的には協力会社会みたいなのがある会社の場合は
その中からそういうコミュニケーションを取って
お願いしていくみたいなそんなイメージになるんですか
協力会社会本田建設にもありますが
協力会社会に所属している会社っていうのは
取引が非常に多い会社の方に所属していただいているので
当然取引の回数は多いかなと思います
かといって協力会社会に入っていない会社を
全く選ばないわけでもないですし
例えば本田建設の協力会社会に入っているけど
他の会社の仕事も当然やってますし
結構ですね緩い感じのコミュニティなのかな
そうなんですね結構ガチガチというか
割としっかりとつながりを作っていくっていう組織なのかなと
旗から見ると思ってたんですけど意外と
人手不足みたいなのもあるとガチガチにもできないっていう部分もあったりするんですかね
そうですねそれもありますし協力会社さんは
よりいい仕事をいただける会社があればそっちの仕事も当然取りますので
そこは割と柔軟ですね
ただ協力会社会に入るといろんな勉強会だとかの機会に参加できたりしますので
それなりに機会は増えるは増えますね
あとあるゼネコンの協力会社会に入ってますっていうのが
一つの信頼の証にもなりますので
そういった形でメリットもあるかなとは思います
なるほどだからシンプルに自発中とかだけじゃなくて
スキルを上げていくとか信用度を高めていくみたいな
メリットもあったりするっていう感じなんですね
はい何かしらどこかのゼネコンの協力会社会に入られてる協力会社の方は
それなりに信頼されてる証かなというふうには思います
はいありがとうございます
じゃあ本日はこれにて以上になります
聞いていただいてありがとうございました
ありがとうございました
今回から概要欄でですね話して欲しいトークテーマだったりとか
質問も受け付けるようにしようかなと思っておりますので
ぜひ概要欄の方からコメントをいただければなと思います
また本日の内容で気になったところがあれば
概要欄のXのアカウントのフォローをお願いします
それではまたお会いしましょう
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