聖なる水の悲劇
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスとは、皆さんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、今日ですね、結構暖かかったですよね。日中ね。
で、明日ですね、かなり暖かくなって、暖かいどころか、夏日を記録するんじゃないかというところがですね、非常に全国的に多いというところでね。でもね、日曜日はね、一点ですね、雨模様みたいな感じなので、この季節ですね、非常に天気が変わりやすいですから、1日単位でね、全然寒暖差が違うし、
非常にね、着るものに迷う季節ですし、こういう時にね、体調を崩しがちなので、しっかりよく寝て、よく食べてね、健康的な1日を過ごしていきましょうと言ったところですかね。ということで、今日のお話はですね、
2025年2月にですね、ドイツとイギリスで、これらの集団感染が発生したんですけども、その原因が何と?というね、お話をしたいと思います。その原因がですね、清水なんですね。聖なる水みたいな。
まあその、宗教の巡礼地であるところに出てくる水って、まあ聖なる水とか清水とか言われるんですけども、それがね、原因で起こったと。こういうね、お話をしたいなと思うんですけども。これですね、何かと言いますと、先ほども言ったように、ドイツとイギリスってね、これらの集団感染が発生したんですけども、その原因が何なのかということで、特定されたということなんですね。
それがですね、エチオピアにあるベルメルゲオリギスというですね、聖なる井戸の清水、その井戸から湧き出る水、清水だったということなので、非常に驚きとしてですね、世界中に報道されてるんですね。
この井戸ですね、世界中から巡礼者が訪れる有名な場所で、みんな癒しを求めてその水を飲んだり、体にかけたりするということなんですね。私もね、そういったね、聖地巡礼みたいなのをやってみたいなと思ってたので、そう思ってたんですけど、こういうのを聞くとですね、やっぱり何か危ないなっていうところがあるわけなんですね。
このことの始まりはですね、2025年1月にドイツとイギリスの旅行者が別々にエチオピアを訪れたということなんですね。彼らがですね、立ち寄ったのが先ほども言ったように、ベルメルゲオリギスというところなんですけども、アムハラ州、エチオピアのアムハラ州、クアラ地区にある聖なる井戸、ベルメルゲオリギスなんですね。
この井戸はですね、エチオピア聖教の信者さんにとってすごく大切な巡礼地で、聖人ゲオリギウスにちなんで名付けられた聖域なんですね。もう宗教でも本当に、その宗教をね、信仰している人にとってみれば、聖なる土地だし、そこから湧き出る水なんて、そりゃもう聖なる聖なる水でね、もう本当にもう素晴らしい水なんですよね。
その聖域を信仰している人からとってみればね。ここの水はですね、セベルというですね、聖水で霊的な清めとか病気を癒す力があるというふうに信じられておりまして、そこに巡礼した方はですね、みんな体にかけたり飲んだりすることができると。
しかもですね、自由に持ち帰ることができるということなんですね。でもですね、この何気ない行動がまさかの悲劇に繋がったということなんですね。
コレラ集団感染ということで、その聖なる水がですね、原因なんですけども、コレラって何なんてことなんですけども、コレラってね、ビブリオコレラというですね、細菌が原因の感染症で、バクテリアですね、汚染された水とか食べ物から感染することが多いということで、非常に少ないバクテリアの量でもコレラ感染してしまう。
人から人へも移る可能性、危険性もあるというふうに言われておりまして、そういう人たちの大動物であったりとか、糞尿ですね、そういったものでも感染するというふうに言われていて、コレラ、昔は衛生状態が悪かったから、結構慢性的な感染症として襲われていたわけですよ、昔はね。
このね、ひどいね、コレラ感染してしまうとですね、ひどい下痢とかですね、脱水症状を引き起こして、手遅れになると命に関わることもある、非常にね、怖い病気なんですね。今回ですね、ドイツに帰国した旅行者の一人がコレラを発症し、さらにイギリスにいたもう一人も持ち帰った聖水を飲んで発症してしまったということなんですね。
他の二人もですね、エチオピアの渡航歴があって、合計で数十人感染しているんですけども、渡航歴があって、現地で感染した可能性が高いということなんですね。
ヨーロッパの感染症監視機関、ユーロサーベイランスという専門機関があるんですけども、これが非常に危ないということで注意喚起していると、エチオピアに聖水巡礼はいいんだけども、聖水を持って帰ってそのまま飲むのもあかんよということで注意喚起をしているということなんですね。
エチオピアの国内でコレラが流行ってるんですよ、そもそも。エチオピアは2022年からずっとコレラが流行しておりまして、2025年2月の時点で、この3年間の時点ですでに5万8千人以上が感染しておりまして、726人も亡くなっているということで、
特にアムハラ州、聖なる井戸があるアムハラ州は衛生渋滞が非常に悪い上に、紛争の影響で感染症対策が全然進んでいなかったので、コレラが蔓延していて、井戸って言ってもそんな下水道発達するわけじゃないし、感染した人の糞尿とかが多分聖なる井戸に混じってるんじゃないかということが容易に想像できるかなと。
しかも今回見つかったエチオピアの聖なる水に発生したコレラ菌なんですけども、いろんな種類の抗生物質に抵抗力を持っていたということがわかっているので、なかなかしぶといなということなんですね。
複数の薬が効かない上に耐性遺伝子を持った菌まで見つかっているので、なかなか対処療法でもなかなかコレラの症状が治まらないということなんですけども、現地のドイツとかイギリスでは、種類の抗生物質はまだ効果があるみたいということで、それを処方した場合、感染した7人全員が回復に向かっているということで、人は安心ということなんですけども、
旅行者の注意喚起
非常に耐性菌になっていると、感染者数が多すぎて大変わりしていると思います。コレラ菌自体がね。
アフリカには、わりと魅力的な景色もありますし、ジャングルクルーズとかサバンナとかそういったものを通るのが結構魅力的なところで、新しい文化というか、日本とか欧米各国では得られない経験がアフリカでできると思うんだけれども、
現地の水をそのまま持ってきてね、煮沸するならまだしもそのまま飲むと。だからね、聖なる水で宗教信仰しているから煮沸するなんて、みたいな感じだと思いますから、そのまま飲んじゃうとかね、そのまま水にかけたりとか、川にかけたりとかするので、やっぱりね、聖地巡礼、聖なる水とはいえ、やはりね、気をつけないといけないし、もやみやただにそういったね、持って帰るのは良くないということが、ユーロサーベイランスも注意喚起しているのでということでね、
皆さんもね、明日は我が身ですから、旅行行ってそこの現地の水をね、飲むのは、やっぱりね、自分が生まれ育った土地の食べ物であったりとか、水があっているから、海外旅行の現地の方の遺伝子だったりとか、現地の方の腸内細菌とかでやったら大丈夫だけど、我々やっぱり日本で生まれ育っているので、なかなかそういったところがね、クリアになりませんから、
大丈夫っていう人もいるけども、やっぱりね、最新の注意を払うということがですね、大事なのかなということで、今日はこの辺にしたいと思います。それでは皆さん、さよなら。バイバイ。