魔法のかまどごはんの特徴
こんにちは、リスナーのみなさん。知財図鑑ポッドキャストにようこそ。ホストの知図です。
今日は、知財ハンターの早高さんをゲストに迎え、新しい技術について語っていきましょう。
ありがとうございます。知図さん。
今日のテーマは、タイガー魔法瓶が開発した新しい炊飯器、魔法のかまどごはんについてです。
電気やガスを使わずに新聞紙を燃料にしてご飯が炊けるという、まさに魔法のような製品ですね。
そうです。知図さん。この技術は本当に驚きですし、災害対策や日常的なエネルギー使用量の削減などの可能性があります。
なぜ、魔法のかまどごはんがすごいのか、まずはその点を教えてください。
この炊飯器がすごいところはいくつかあります。
まず第一に、電気やガスを一切使わずに新聞紙を燃料にしてご飯が炊けることです。
これはエネルギー効率の面でも、環境への配慮からも非常に優れています。
なるほど、エコフレンドリーな製品なんですね。
それから、被災地などでも炊きたてのご飯が食べられることも大きな利点ですね。
そうです。災害時において電気やガスが使えない状況でも、炊きたてのご飯を提供できるのは大きな安心です。
それでは、なぜこの製品が生まれたのか、詳しく教えていただけますか。
この製品の背後には、タイガー魔法瓶の歴史と日本の災害対策に対する意識があります。
タイガー魔法瓶は関東大震災の際、100本すべての魔法瓶が無傷で残ったという話があります。
そのことから、災害時における食事の重要性を再認識しました。
なるほど、歴史的な背景があったんですね。
それから、製品開発のきっかけは、シャイニング制度という社内公募制度から来たんですよね。
そうです。社内からのアイデアが、このような素晴らしい製品につながったのは素晴らしいことです。
魔法のかまどごはんの技術と応用
それでは、なぜこの製品ができるのか、技術的な面を詳しく教えていただけますか。
もちろんです。まず、製品設計は非常にシンプルで、新聞紙と火を起こせるマッチやライター、軍手があれば炊飯可能です。
米と水以外に、新聞紙を使うだけで炊けるのが特徴です。
それから、かまどの構造が独自で、燃焼効率が良いと聞きました。
そうです。直火、かまど、内釜、ふたで構成されており、新聞紙の燃焼による熱を逃がさず、内側の鍋に効率よく伝えています。
その結果、米の甘みなどを感じられる炊飯が可能となっています。
そして、新聞紙を燃焼させる炊飯プロセスも工夫されているんですね。
はい。新聞紙をかまど部分の穴に、規定の間隔で交互に入れ、燃焼させる方法を採用しています。
これにより、新聞紙を完全燃焼させて炊飯のための火力を確保、維持しています。
最後に、後始末も考えられているようですね。
そうです。鍋を洗うのはとても簡単で、洗剤の使用は不要です。また、新聞紙の燃えかすも少量になるため、後片付けも簡単です。
素晴らしいですね。最後に、この製品の相性の良い産業分野について教えていただけますか?
もちろんです。防災グッズだけでなく、キャンプ用品としても使えます。また、二酸化炭素の排出を抑えられるかまど燃料の開発が期待されます。
かまどの熱を生かしたデバイス充電器などの防災グッズの開発も考えられそうですね。
それは面白いアイデアですね。エネルギー効率の向上と災害対策に貢献できる技術ですから、様々な産業分野で活用の幅が広がることでしょう。
インフラ整備が進んでいない国内外の地域への展開なども期待できますね。
素晴らしいですね。早高さん、詳しい解説をありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
それでは今日はこれでお別れです。また次回の知財図鑑ポッドキャストでお会いしましょう。
