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【改訂朗読】 目覚めの味 TAKE2 / 写流 瑠比呂
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【ウラおのの賞②】 作者当て結果🎉 と 作品感想✨
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サマリー
解説と朗読のエピソードでは、おのの賞に投稿した小説「目覚めの味」が紹介され、作品の意図や表現技法について語られています。コーヒーの苦味をテーマにした物語は、思春期の感情や解釈の曖昧さを含んでおり、聴衆に自由な解釈を促しています。「目覚めの味」は、オーロラ姫が魔法から目覚める瞬間とその過程を、コーヒーを通じて描いています。作品はチャイコフスキーの音楽を背景に、転生の物語を匂わせながら、感覚的な体験を通じて覚醒を訴えかけています。このポッドキャストでは、王子と姫の眠りからの目覚めが描かれ、コーヒーや木漏れ日などの象徴的な要素が取り入れられています。また、会話の使い分けや妄想の表現方法にも触れ、聴衆の想像力をかき立てる内容です。
作品の背景と意図
Chikara💪チャージ レイディオ💪
おはようございます、Chikaraです。
今日もスタイフを撮らせていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
今日は、僕がおのの賞で作品を出させていただいた
目覚めの味という小説について
勝手な解説を入れてみたいと思います。
よろしくお願いします。
これは、おののさんからも指摘を受けたんですが、
あまりわかりづらい感じに書いてしまったのかなというのはありましたが、
実は、意図してこの1500文字に収めるということで、
作者の意図をあまり見せないようにということをちょっと意識をして、
あえてほぼ余計なものをそぎ落としていったというか、
あとはもう好きに読んでほしいと察してくださいという感じの意図を込めて、
ほぼヒントになるようなものを省いていったんです。
その結果、何とも言えないような曖昧な感じになったのかなと思いましたけど、
これも一つの実験というか、
みんなのリアクションをここまで添えちゃうとダメなんだなと、逆に。
わかった一個の作品になって、僕としては面白かったんですが、
皆さんからの感想も、そういう意味で忌憚のないご意見を伺えればなと思っています。
コーヒーの表現と解釈
書き方としては、小野野さんにもう一個言われたんですけど、
かっこ書きでルビーを振るみたいな読み仮名を振るのはやめたほうがいいということで、
これはマジなご意見だなと思ったんで、
素直にね、ライブで聞きながらもう二度とやめようと思いましたね。
文中でかっこ書きで読み仮名を振るのはやめようと思いました。
これからはちょっとやめてみようと思います。
まずね、僕が想定した話として、
結構な数の方が投稿されると思ったんで、
その中であまりネガティブにコーヒーを使う人っていないだろうと思ったんですね。
いいようにコーヒーを使った部分は、いいようにコーヒー自体を描くだろうと思ったんで、
僕は最初にコーヒーの嫌な印象、苦いっていうね、
もう苦すぎる、なんだこれっていうところの苦ーいっていうのを出だしに使おうっていうのは最初にもう決めたんです。
で、その代わり最後に苦ーいっていうところを同じセリフのように見せて、
最初の苦ーいなんだこれっていう苦いと、
最後の苦いを違う意味も気持ちもこもった表現で、
最初と最後をね、その言葉で締めようっていうのを一番最初に決めて書きました。
で、これあんまり中身をしっかり読まずにサラッと読む人は、
僕が想定したのは、普通に苦ー、なんだこりゃーっていうコーヒーを飲んだ人が、
なんか知んないけど、誕生日におめでとう告白されたみたいな感じになって、
最後にもう一回さっき苦ーと思ったコーヒーを飲み直したら、
告白された後の感情が入って、ちょっと大人になったみたいな、
あれ、ちょっと味が変わった気がしたみたいな、
苦ーいって言いながらも照れてる苦いっていうかね、
ちょっとにやけが出ながらの苦ーいになってるみたいな風にも読めるように一応ね、
ちょっと文章を書いてみたんです。
これだから、銀さんの意図していた表現に構成は近いかもしれないですよね。
そういう意味で、読むとすればですけど。
なんか大人になってちょっと味が違ったように感じたみたいな、
そういう風にも読めるようにしようという風に思ったんです。
ただ一個、あえてぼやっとしたのは、
最後の苦ーいって言いながら、口を近づけていくんですよ。
ゆっくり目の前のそれに口を伸ばしていく。
で、2、苦ーいと言いながら、
そのほどけた唇にそっと触れたそれは、
さっきより柔らかくほんのり甘い味がしたような気がした。
これもうかなり僕はぼやかしたんです。
どうとでもとってもらえるようにと。
だから、一個の読み方として僕が想定したのは、
まあ単純にさっき言ったように、
またコーヒーに口をつけてみたら、
さっきと味が変わって見えたっていうね、
変わって感じたというのは一つと、
それからもう一個は、
もちろんその前振り一個入れてるんだけども、
口を伸ばした先は告白してきた、
誕生日おめでとうと言った男性への口づけをしたっていうね、
そういう風にも読んでもらえるかなと思ってそうしてみました。
イージーさんがライブで言ってたのは、
いやドーナツに入ったのかどうなんだろうっていうふうにも思ったって言ってたんで、
そういう読み方もしてもらえるように少しね、
甘いドーナツもあるんだけどみたいな。
その前の甘いキスと甘いドーナツっていうところと、
最後の甘いも、
だからちょっと意識して三つ甘い甘い甘いを入れてみたのは確かなんで、
ドーナツっていうふうに読んだ方もいたかもなというふうに思いましたね。
で、あともう一個ね、
このにがーいって最後言ったにがいを、
誰が言ったかも僕はわざとぼやかしたんですね。
だから最初ににがーいって言ったのはコーヒーを口つけた、
その僕と言ってる子ね、
この子が言ったように最初書いてるんだけど、
最後のにがーいはどっちが言ったんだろうって読んだ方もいたら面白いかなと思ったんですよね。
あんまりそういう答えいなかったかもしれないけど。
だからコーヒーを口付けしたのは最初は僕だったわけでしょ。
だからそのにがーいっていうのがちょっと口に残ってたとすると、
最後のにがいをもし女の子が言わずに男の子が言ってたとすると、
それがちょっと違うふうに読めたりすると面白いなと僕は思って書いたんですよね。
だからそれを最後のにがーいを男の子が言ったとすると、
なんで男の子がにがーいって言うかなと。
でもその後になんか、
その子はホクサエンデル漢字にも見えるでしょ?と思ったんですよ。
だからちょっと肉食系の女の子感が出るかなと思ったんですよ。
最後ににがーいが男の子が言っていたとしたら、
もう男の子が何を言ってようと聞こえないふりして、
ゆっくり口を伸ばしていって、唇をむしろ女の子が奪いに行って、
に、にが!って言うね。
そのコーヒーの味がちょっと残っていたのを逆に男の子がに、にがー!って言いながら、
でも少しほどけた唇にそっと触れたそれは、
女の子にとってはほんのり甘い味がしたっていうね。
なんか違うように捉えられたりもするかなーっていうのをちょっと思ったっていうのが1個でした。
音楽とお上品さ
で、でですよ。ここからなんだけど、
僕がちょっと1個失敗したと思ったのが、
あのー、オノノさんが昨日言ってたんだけど、
えーと、ちょっと読むとオノノさんが気づいている通りで、
ここはなぜかコーヒーって知らない感じなんですよ。
え、コーヒーって何?っていう感じですよ。
で、これはいつものティーじゃなかったの?って言ってるんですよ。
で、僕ここ、もうわかりづらいですよね、僕の書き方がね。
えーと、ティーってわざわざ言うかな?と。
あのー、普通の今日本で生活してる人でティーってわざわざ言うのって、
勤務所さんぐらいでしょ?って。
ね、勤務所さんか、要は。
ここでちょっとわざとティーって言ってるんですよ。
お上品さを出したんですよね、僕の中でね。
で、さらにこの子はなんかね、コーヒーは知らないんだけど、
えーと、楽器とか音楽とかの知見にめちゃくちゃ長けてるような描写をしてるんですよ。
匂い、香りを、コンサートフルートの音色とか、
フレンチホルンとか、普通のホルンじゃないですよ、フレンチホルンみたいなね。
そういう話をしたり、であれ?って気づくと、
チャイコフスキーの名曲、眠れる森の美女がかかってるじゃなくて、
その中のさらにパノラマという楽曲がかかってるみたいな、
そこまで、そこまで詳しくわかってるって。
なんか、音楽の知見はすごいしっかりされてて、
お上品にTと呼んでるみたいなね。
そういうところをちょっと僕は意識して描いてみてました。
で、これ全体的に、まあ要は何を僕はね、ちょっと失敗したかというと、
この子が一つね、そういえばあの映画よく見ていたっけ?って僕書いちゃったんだけど、
1個ここで、1文もし入れるとしたら、
あれ?でも映画って何?みたいなね。
ふと、映画見ていたっけ?って言っちゃったけど、
あれ?映画ってそもそも何だっけ?みたいなことを1個入れると、
もう少しイメージついたりしたかなと思ったんですよ。
あとね、僕はこれを、どこでこのやりとりがされているかを1個も書いてないんです。
部屋の中っていう表現は、僕は一つも全部排除したんですね。
で、唯一、まあコーヒーが出されて、音楽がかかっているっていう描写で、
部屋の中だろうなって想像させるようにはわざと書いたんだけど、
オーロラ姫の目覚め
でもその音楽がどこから流れているのか、レコードなのか、スピーカーなのか、
そのコーヒーカップがテーブルに置かれているのか、カウンターに置かれているのか、
どこに置かれているのかとかを、もう一切僕は書かなかったんですね。
で、この音楽自体も、もしかしたらもう一文僕は入れた方が良かったかもしれないんだけど、
ふと音楽が、タイカフスキーが流れてきていることに気づいたんだけど、
その女の子が例えば、それにしてはこの音楽どこから流れてきているんだろうみたいに書くと、
またもうちょっと違う雰囲気が出たかなと思うんだけど。
要は僕がね、これ更に意図して書いたのは、
あんまりそう読めないと思うんですけど、今更はね。
僕がこの僕って言ってるのは、要は眠れる森の美女のオーロラ姫本人と思って、
これを書いてみていて、
だから全部そういう風に匂わせるように描写を書いていったつもりでいたんです。
コーヒーから立ち上っている湯気が、糸車に紡がれた白糸のような湯気っていうね。
これ糸車の針で眠るでしょ。
だからそこでも糸車を出してみたり、
音楽はね、タイカフスキーの眠れる森の美女で、
眠れる森の美女の設定は、確かに16歳で糸車で眠らせられて、
そのまま何百年か眠っているらしいんですよね。
で、ある王子様が迎えに来て、キスをして起こすっていうね、
という設定だということで、
だからそれをちょっと匂わせつつ、
だからこの16歳の子は今目覚めたっていうね、
そういう描写を実は狙っていました。
だからすごい衝撃が走ってるんですよ。
今のは一体何だったんだろう。
それはほんのひとなめした瞬間、とてつもない衝撃とともに、
頭の先から体の芯を一気に突き抜けていった。
ここでもしかしたらもう一文入れるとしたら、
それはまるで魔女の魔法から解かれた瞬間のような、
そんなことを入れると、もうちょっとイメージついたかもしれませんよね。
というふうにはちょっと思ったけど。
実はこの男の人は王子様っていう設定ですよ、実際の。
ただこの王子様はね、何度かこの王子様界隈で、
オーロラ姫をどうやって起こすかっていうね、
そういうのをずっと延々と繰り返している、
転生物語みたいな感じかなと思ったんだけど。
何回か起こされているんですよ、このオーロラ姫は。
ただ毎回起こされるたびに記憶を失って、
また最初の設定に戻って眠りに続いていくというね。
また別の王子様が今度は俺はあの起こし方をするぞみたいに
やっているみたいな感じのイメージです。
その中で気の利いた王子様だったら、
この場面は甘いキスで眠りから目覚めさせてあげたんだろうけど、
ってちょっと照れながら。
だからちょっと活発じゃない王子様なんですよね、今回はね。
ちょっと恥ずかしそうな感じの、
ちょっと打ち気な感じの王子様。
だから少し照れくさそうにそういう風にはにかんだと。
そうした時にこのオーロラ姫は全部を思い出すんですよ。
それで、あ、僕は自分の口元が少しずつ緩んでいくのを感じたっていうね。
魔法の衝撃
もうこの時に全部を思い出したっていう。
フラッシュバックですよ、バーンと。
で、確かに前にキスで目覚めさせてくれた王子様も
あ、いたわーってもう全部を思い出している状況なので、
もうにやっけが止まらないというか。
今回はこれできたのかと。
コーヒーっていうやつが今最近できたのねと。
これがコーヒーってやつか、確かに苦かったけど
こんな起こし方できたのはあなたみたいな。
でもちょっと弱気で打ち気ねえという感じで
もう私は行くわよということで口を伸ばしていって
最後肉食的に唇を奪いに行くと。
で、甘いような味がしたっていうね。
今回はこうきたのね、あなたたち王子様たちっていう感じの
雰囲気を出るかなと思って書いたというふうなお話でしたね。
だから僕が映画の話をちょっと入れなかった。
映画というのをほっといたり
音楽がかかっているところに
あれでもどこからかかってこの音楽聞こえてくるんだろうみたいなね。
そういうことを書かなかったり。
一気にズドンとすごい衝撃が来たのが
魔女の魔法が解かれたような気分だみたいなことを書かなかったりするから
余計にわからなかったんですよね、たぶんね。
ちなみにこれは劇場の中というか、映画そのものの中というかね。
だから常にこのシーンで音楽が流れるわけですよ。
だから王子様に起こされたときには
もちろん眠れる森の美女のパノラマという音楽で
王子様が迎えに来ている音楽が裏で流れてくるのは当たり前ということですよね。
そのシーンだから、そのシーン自体だからね。
最後にクライマックスに向けていくところで
最後のハーブの心地よい音色が鼓膜を響かせていくときに
お目覚めいかがでしたかお姫様っていうのはね、王子からしっかり来るという。
だからこの映画の設定のクライマックスに合わせてその台詞が王子様から出てきて
その瞬間に自分の記憶も全部フラッシュバックで戻ってきた
っていうような感じに書いてみたというところで
だからもうね最後は苦いっていうのと
最初の苦いビックリマークはもちろん違う言葉として書いておりまして
ペンネームね、シャルルヒロ
これは眠れぬ森の美女自体を書いた作家さんがシャルルペローという方のお名前だそうで
だからシャルルペローという名前をもじって
シャルルヒロという名前にしてみました
江戸川アランポーが僕ね小学校の時好きで
江戸川アランポーからもじったっていうのを聞いたんで
それをちょっと連想して書いてみましたねペンネームはね
ということでもう一回まとめると
映画の前何回か映画で見たっけという表現は
要は自分が何回も転生している映画の中で
だから自分が映画の中にいるという感覚よりも何回も自分が転生しているから
記憶が曖昧でまだフラッシュバック全部してこないんだけど
あれどっかで見た気がするなぁみたいなことを思い浮かべているっていう感じかなと
ただずっとね頭がまだぼんやりしているっていう表現をずっとしてて
だから本当に寝起きなんですよこの人
ずっと何百年の魔法がかかっててね
今目覚めたばかりというようなことを少し匂わせたりもしてみておりました
ということでいかがだったでしょうか
まあね僕の説明は分かりづらいんだねでもね
ただきっとねイージーさんはこれそういうことだったんだって思ってくれてるんじゃないかと思うので
イージーさんに向けて今のを踏まえて朗読してみたいと思います
ぜひ聞いてください
目覚めの味シャルルヒロ
にっにがーい
僕は目の前に注がれたそれに舌先を触れた瞬間
思わず顔をしかめて声を上げた
目の前には木漏れ日に照らされた夜闇色の液体が真っ白なカップに注がれてそっと静かに熱をたたえている
記憶のフラッシュバック
先ほど一瞬だけ涙ったその水面はすでに何事もなかったかのように静寂を取り戻し
今はただ糸車に紡がれた白糸のような湯気だけをゆっくりと不規則に揺らがせ続けている
今のは一体何だったんだろう
それはほんのひとなめした瞬間とてつもない衝撃とともに頭の先から体の芯を一気に突き抜けていった
これはね、コーヒーって言うんだよ
え?
僕は一瞬耳を疑った
これはいつものティーじゃなかったの?
確かに思い返してみれば出てきた瞬間にあたり一面に広がったあの香りはいつもよりもいぶされてずいぶん香ばしいように感じた
いつもの香りが軽やかに澄んだコンサートフルートの音色だとすれば
道理で今日のそれはしっかり厚みのある中音域を響かせて
温かみと力強さを備えたフレンチホルンの響きのように感じられたわけだ
あれ?
その時ふとあたりにどこか懐かしい曲が流れていることに気がついた
チャイコフスキーの名曲、眠れる森の美女のパノラマだ
確かこの曲がかかるあのシーンは王子が真実の愛に目覚めてオーロラ姫を探しに森の中を進んでいくんだったよね
そういえばあの映画、昔は大好きでよく見ていたっけ
そんな王子様の純粋な思いに憧れていつもドキドキしていたような気がする
そしてあのオーロラ姫は16歳の誕生日に糸車の針で眠りに落ちたわけだから
眠りから目覚めた時もやっぱり16歳だったって話だったよね
ああそういえばそんな話もあったっけ
僕はまだ眠りの中にいるのだろうか
記憶が曖昧で頭が少しぼんやりしている
王子と姫の物語
そして王子が真実の愛を胸に抱き眠れる森の姫を迎えに行く
ちょうどその時パノラマの演奏がクライマックスを迎えて
幻想的なハーブの音色が僕の鼓膜を心地よく響かせていく
16歳の誕生日おめでとう
お目覚めはいかがでしたかお姫様
えっ
僕はその言葉に胸の鼓動が一気に高まるのを感じた
きっと気の利いた王子だったら
この場面は甘いキスで眠りから目覚めさせてあげたんだろうけど
彼は少し照れくさそうにはにかんだ
あ僕は自分の口元が少しずつ緩んでいくのを感じた
一応あなたが喜びそうな甘いドーナツも用意してはあるけれど
僕は彼の言葉をわざと聞こえないフリをして
目の前のそれにゆっくり口を伸ばしていく
に苦い
少しほどけた唇にそっと触れたそれは
さっきよりも柔らかくほんのり甘い味がしたような気がした
妄想とコーヒー
力咲く2025年
斧の章に向けて
はいということでいかがだったでしょうか
これ読み直しながらもう2個ぐらいちょっと思い出したので
もうこの機会なのでどうせだからしゃべってしまおうと思ったのが
えっとね
これ実際に会話の中で
男側の人は自分のことや自分たちを王子様と呼ばずに王子と呼んでいるんです
で相対する僕と呼んでる人は毎回王子様と呼んでるんです
それでねちょっと会話の使い分けをしてみたりもしてましたね
そうそう
あとはえっとね
あの場所を表す言葉を1個だけ僕は意図して入れたところがあって
そこがねあの冒頭にある
えっと真っ黒な夜闇色の液体というね
まあコーヒーカップコーヒーですよね
真っ白なカップに注がれた真っ黒いコーヒー
夜を連想させる色をつけてみたんだけども
眠りがから覚めるためにと思って入れた
まあコーヒーを照らしているのは
これは電気の明かりでもライトでもなくて
木漏れ日と書いたんです
だからこの場所は
まあ想像できてさせてもらえればと思ったのは
これで木漏れ日が差し込んでいる場所なんだとね
という感じ
だから森の中でこう
外の光が
あの木漏れ日の隙間からファーッと差し込んでいる
まあ野外みたいな感じだったんですよね僕のイメージ
そこに森の中に馬を引き連れた王子様が来たっていうね
でコーヒーを入れたみたいな感じのイメージで
木漏れ日というものだけは僕が場所を意図して
入れた言葉でしたね
そんな感じでしたね
そうそうそんな感じでした
いかがだったでしょうか
もう一度読み直していただいても
いやもう言ってることは分かんないなっていう感じかもしれませんけども
そんな感じで
お楽しみいただけた方はお楽しみいただけたらよかったかなと思いました
あ、推進です
もう一個思った
こういう読み方する人ももしかしたら万が一いるかなと思った
もう一個
もう二つかな
実はこれ本の方で読まないと分かんないところなんですけど
喋ってる鍵括弧と
僕と言ってる方がずっと喋ってないという形でわざと書いてて
頭の中でずっと言ってる感じの言葉なんですよね
ワンちゃんこれは会話のように見せて
実は全部一人の頭の中で思い描いてる話っていうね
一人の妄想空想みたいなやりとりっていう風にも読む人いたら面白いなと思って
そういう風に書いてみてたんです
そうするとね
男の人が一人でこれをやってるとすると
僕の中ではハゲ散らかしたおっさんが
一人でずっとこれ妄想して
頭の中でやっててコーヒー一杯飲みながら楽しんでる絵が浮かんで
もう一個これ女性だとしたら
僕の中では勝手に婦女子とかって言われたりするけど
16歳くらいの女の子が王子様に憧れつつ
一人部屋でコーヒー飲みながら
頭の中でこれをやってるみたいな風にも読めなくはないかなと思った
それだけでした
それでは以上です失礼します
それでは今日も聞いていただきありがとうございました
皆さんのご感想を聞かせてください
それではいきます
力チャージ
今日も力あふれる一日を
29:21
コメント
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