1. 人間関係ちえぞの
  2. 朗読Part4。文章の色彩を楽し..

3冊目の加藤五月著「HELLO I'm JAP!!」では、文章の色彩をお楽しみください^^。今回も素敵な3冊を朗読しています。 【ざっくり目次】 00:00 朗読(ちえ)杉山恒太郎著「広告の仕事 広告と社会、希望について」 08:45 朗読(倉園)エッグハルト・トール著「The Power of NOW」 18:07 朗読(聖子)加藤五月著「HELLO I'm JAP!!」 26:02 振り返り 【今回朗読した本はこちら】 3冊目の加藤五月著「HELLO I'm JAP!!」では、文章の色彩をお楽しみください^^。今回も素敵な3冊を朗読しています。 【ざっくり目次】 00:00 朗読(ちえ)杉山恒太郎著「広告の仕事 広告と社会、希望について」 08:45 朗読(倉園)エッグハルト・トール著「The Power of NOW」 18:07 朗読(聖子)加藤五月著「HELLO I'm JAP!!」 26:02 振り返り 【今回朗読した本はこちら】 ・杉山恒太郎著「広告の仕事 広告と社会、希望について」 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334046361 ・エッグハルト・トール著「The Power of NOW」 https://www.tokuma.jp/book/b503532.html ・加藤五月著「HELLO I'm JAP!!~1983年 New Jersey 晴れ。空から石が落ちてきた」 https://amzn.asia/d/4OPJiQs ●番組へのお便りは「ちえぞの公式サイト」よりお送りいただけます。

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サマリー

広告のつまらなさを解説しており、広告の力を考えています。広告は反則活動であり経済活動でもあるため、その表現は時代の影響を受けます。思考は過去未来の機能であり、思考と一体になれば苦しみも増しますが、今この瞬間を受け入れると痛みや苦しみはなくなります。このポッドキャストはマイクとジャネセンという二人の衝撃的な出会いから始まります。彼らと一緒にショッピングモールを訪れ、マイクのお父さんが作るホットドッグを楽しむという内容です。また、ジャネセンの家を訪れてアルバムを見せてもらい、ジャネセンのお父さんについて話を聞くこともあります。

目次

広告のつまらなさ
スピーカー 1
なぜつまらない広告ができるのか。
長きにわたる名誉で、名誉の音楽プロデューサー、立川直樹、
痛み映画のほとんどの作品の音楽を手掛けている通人でもある。
ある日、いつもの人立っこい笑顔でこう切り出した。
こーちゃん、なんで今のCMはどれもこれも朝から晩まで大騒ぎで踊ってばかりいるの?
はしゃぎすぎじゃない?
この問いに僕はグーの音も出なかった。
確かに昨今、人数をかけて乱舞しているCMがテレビを占領している感が強い。
スポーツ中継以外、あまりテレビを見なくなってしまった僕でさえそう思う。
かつて幕末の不安な世相を反映するかのように、
日本中でシンクロニシティ的に巻き起こった、
ええじゃないかの民衆運動を早期させるような熱気をただ静観するしかないのか。
年なのか、とても明るい気持ちにはなれない。
この状況を正直まあ、ええじゃんか、ええじゃないかと僕自身も見過ごしてきた。
考えるのはめんどくさい。ましてCMで考えさせられるなんてまっぴら余計なお世話だよね。
未だ現役であるゆえに、軽々しくは言えないけれど、
今の若い広告制作者たちの置かれている現場は大変だ。
その大変さはクライアントの担当者も同じに見える。
とにかく誰にでも分かりやすいものの一言に、
はがいじめにされ、思考停止を強いられる。
この場合の誰にでもの誰とは一体誰のことなのか、
分かりやすいの分かるの意味は何なのか、
皆で踊るのはその正しい答えなのか。
広告は表現ではあるけれど芸術ではない。
リアルビジネスであるし経済活動だ。
だからこそ最も時代の空気に影響を受ける表現だと思う。
反知性主義という言葉が世界を覆っている。
この言葉が嫌なのは知性の有無ではなく、
知性そのものを意味嫌っているところだ。
僕は決して知性派ではない。
けれど知性には憧れるし知性的でありたいと思う。
先輩、最近テレビCMが、
あまり聞かなくなってと後輩に言われたら、
それはお前の作っているものがつまらないからだよ。
テレビのせいにしちゃダメと答えるように答えることにしている。
これは僕なりの後輩たちへの励ましだし、
頑張れ負けるなという熱いメッセージなのだ。
もう5行ぐらいだけ読んでいいですか?
いいですよ。
インターネットの怠惰で相対的にマスメディアが劣勢だし、
企業の宣伝部も社内での影響力が問われていると聞く。
だからこそ今、広告から広告へ。
広告から公共機構の広ですね。
ここで広告へのマインドセット、心がね。
の転換を伝えるためにこの本を書いた。
僕は考えることが好きだし、面白いからこの仕事を続けている。
皆さんにも、特に若い人たちへ決して思考停止に落ちらないで考えることを楽しんでもらいたいものだ。
はい。
はい。
これはですね。
ピカピカの人たちに、
これはですね。
ピカピカの1年生とかセブンイレブンとかの広告を考えた、
杉山幸太郎さんというコピーライターの方で、
広告の仕事という本の前の方の部分のやつですね。
はい。
スピーカー 2
セブンイレブンですね。
スピーカー 1
いい気分を作った人ね。
スピーカー 2
ピカピカの1年生。
スピーカー 1
1年生。
スピーカー 2
ってことは、僕らが大学生の頃かな、80年代かな。
多分活躍されてたのは。
その本って初版何年ですか?
スピーカー 1
これ最近出た本です。新書です。
スピーカー 2
新刊ってこと?つまり。
スピーカー 1
そうです。本当に最近だと。ものすごい出たばっかりではないですけど、1年は経ってないと思います。
スピーカー 2
この1、2年に出た新刊ですね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
その方がおっしゃっているのはまさに今の状況ってことだね。
スピーカー 1
そうです。まさに今の状況ですね。
スピーカー 2
なるほど。面白い。
スピーカー 1
今も現役でガチガチに広告、おそらく書いてらっしゃるのかなっていうのを、
その方が出てるYouTubeとか対談とか見てるとすごく思ったんですけど、
私自身もすごくインターネット広告とかに結構近いところにいるので、
広告の煩わしさだったりとか、やっぱりすごく人一倍感じてしまうんですね。
その中にずっとどっぷり使ってたからっていうのもあって。
この方の見方として、確かに広告は反則活動だし経済活動だからです。
そこに対して、そういう自己主張だったりとかアート的なものっていうんですか、
思考と苦しみ
スピーカー 1
入るのかどうかみたいな話もいろいろあると思うんですけど、
ただ、広告の根本っていうのは、もちろん反則活動なんですけれども、
そこは絶対に外せないんですけれども、それと同じぐらいのベースで根本に、
人の心を動かすっていう一つの役目みたいなものがあると思っていて、
でも最近の広告っていうのは、本当に自己主張だけで、
その共感の部分が本当に欠けているなっていうのがテレビでも、
特にネットなんかはそうですけど、YouTube広告なんかは特にそうですけど、
スピーカー 2
すごい思っててです。
スピーカー 1
その辺の矛盾というか、もやもや感を少しすっきりさせてくれる本なのかなって私はすごく思ってます。
面白そうですね。
すごく面白い本。私もまだ途中なんですけど、読んでるの。
と思いながらもこの本を読んでました。
スピーカー 2
確かに広告って、見た時の心の動きが2種類ある感じがするね。
うってちょっと抵抗を感じる時と、引き込まれていくようなね。
なんだこれは?みたいなね。
これはテレビとかネットに限らずね。
言葉で説明しにくいんですけどね。
ふわっと入っていけるものとか、うわっと警戒してしまうものと2つある感じがするよね。
そうですね。
スピーカー 1
人はそんなに悪くない。
スピーカー 2
ほっこりするつながりを思い出そう。
スピーカー 1
人間関係、知恵と、
スピーカー 2
ゾロ。
スピーカー 1
それでは今日のお話、始まります。
スピーカー 2
知恵と、ゾロ。
スピーカー 1
はい、ということで。
スピーカー 2
じゃあ次は私行きましょうか。
スピーカー 1
はい、お願いします。
スピーカー 2
今日はですね、割と直球のやつを持ってきました。
えっとですね、私もよく言う今ここというテーマがあるじゃないですか。
この今ここというのを、今ここ専門家っていうのが変だけども、
これをかなり前から提唱されていて、
とてもいい本を書いているエッグハルトトールという方がいらっしゃいまして、
この人の、これ英語のタイトルの方が全然いいなと思うんだけど、
英語のタイトルはThe Power of Nowって言うんですね。
今の力っていうタイトルなんですね。
これが日本語になると悟りを開くと人生はシンプルで楽になるっていう。
この交代がつくんだけどね。
なんか映画もこういうのあるよね。
スピーカー 1
ありますね。
スピーカー 2
やっぱりちょっとこの辺のコピーライティングのあり方っていうのが、
ちょっとこの英語圏と日本語圏だとだいぶ違う感じがするよね。
スピーカー 1
そうですね、本当にわかりやすさを求めますよね。
スピーカー 2
そうだね。よくセイコちゃんが言うゼログラビティの映画あるじゃん。
あれの本当の英台はなんだっけ?
スピーカー 3
グラビティ。
スピーカー 2
ただただグラビティっていうね。
重力ってやつだね。
つまり重力が僕らを地球に留めておいてくれるっていう、そういう意味でしょ。
ゼロがつくとそれがなくなって怖いよっていう方にいくから、
たぶんタイトルの方向が全く逆になるんでね。
これはさっきのちえさんの広告の話とつながるものがあるかもしれないね。
スピーカー 1
カング広告祭ってあるんですけど、毎年。
日本のものもすごく出品されるんですよ。
日本とアメリカのものが一番多いぐらいなんですよ、数としては。
すごく出品されるんですけど、でも、
商は取らないっていう。
すごいたくさんあるのにいきたいな。
量はめっちゃあるけど日本のものみたいなことはすごくよく言われるみたいです。
今この瞬間を受け入れる
スピーカー 2
まさにこの誰にでも分かるような、誰は一体誰を指してるんだ。
そして分かるというのは何を意味するんだと彼のさっきのね、この問いの通りだよね。
分かりやすいタイトルにしようって言った時の主語がね、目的語。
目的語、誰にとってっていう。
これが確かに面白い。
なんでザ・パワー・オブ・ナウだと売れなくてね。
悟りを開くと人生はシンプルでなくなる。どうだと売れるのか。
僕が今紹介するんだとしたらね、ザ・パワー・オブ・ナウの方が紹介しやすいなって感じがするんだけどね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
言いますね。
いいですか。
問い。これ問答集になってます。
苦しみや悲しみのない人生なんて嘘っぱちですよ。
生涯は避けるべきではなく、いかにして乗り越えていくかが私たち人間の課題じゃないですか。
これが問いなんですね。
トールが答えます。
私たちの苦しみのほとんどは実は自分で作っているものなんです。
厳密に言うと思考がこしらえているということになりますが。
言うなれば私たちは必要のない苦しみを自分から背負っていることになります。
これはすでにそうであるものに対する拒絶や無意識のうちの抵抗が原因です。
思考は物事に対して決めつけをするものですが、すると必然的にネガティブな感情が湧き上がってしまうのです。
苦しみの度合いは、自分がどれくらい今この瞬間に抵抗しているかに比例しています。
これは同時にどれだけ自分が思考と一つになっているかという度合いも示しています。
思考は今この瞬間を嫌っているので、いつもそこから逃げようとしているからです。
思考を本当の自分とみなすほど苦しみは増すばかりです。
でもそれは見方を変えるとこういうことにもなりませんか。
今この瞬間をあるがままに受け入れるほど痛みや苦しみはなくなる。
なぜ思考は今この瞬間に抵抗するのでしょうか。
その理由は思考は過去未来という時間の概念なしには機能できないからです。
そのため思考は時間のない今この瞬間を脅威に感じているのです。
時間と思考は互いに離れられない間からです。
ここでちょっとイメージ力を使ってみましょう。
人類の存在しない地球を想像してみてください。
植物と動物だけが住む地球です。
その地球に過去や未来は存在するでしょうか。
時間について意義のある会話は成立するでしょうか。
今何時ですか。
今日は何日だっけ。
こんな問いかけをすることに意味はあるでしょうか。
カシノキやワシはそんな質問に戸惑うでしょうね。
今何時ですか。
こう尋ねられたね。
彼らはきっとこう答えるでしょう。
今何時かってそんなこと決まっているじゃないか。
今は今だよ。
今以外に一体どんな時があるっていうのさ。
確かに世の中で責任を果たしていくには
思考も時間も欠かせないものです。
かといってそれが人生の主導権を握ってしまうようになると危険信号です。
そこまで来るとどこかに首を置き足したり
苦しみや悲しみを抱くようになってしまう。
こんな感じかな。
こういう本ですね。
スピーカー 1
これもいつぐらいかな。
スピーカー 2
30代か40代ぐらいの時によく読んでましたね。
トールもほとんど全部の本は読んで。
それから今ちょっとこれ電子書籍にしちゃったんですよ。
なんか僕一時期スキャラでスキャンして
紙の本を全部電子化するっていうのに凝ってしまって
ちょうどトールを読んでた頃にそれをやってたから
一冊も残ってないのね。
全部pdfになっちゃってて
当時はこれのほうが身軽だと思ってたんだけど
今すっごい後悔してる。
紙のほうは取っておけばよかったなって。
不思議だね。
こういうのもね。
紙は邪魔だから
パソコンとかスマホの中に持ち歩けたら
本棚一冊持ち歩けなくて
便利だと思っていたんですけどもね。
10年15年経つと
なんで手元に紙ないんだと。
なんで祭壇しちゃったんだよっていう
スピーカー 1
そんな感じもする本ですね。
スピーカー 2
トールさんはね
DVDが結構出てて
この人の喋り方がほんと素晴らしいんですよ。
なんか僕のなんか
まあポッドキャストとかセミナーとか
この喋るこの雰囲気に一番影響を与えた人が
このウッカールとトールさんね。
全然違うんですよ。
僕はそれができてないんだけど
なんかね
本当に普通のおじさんなんですよ。
普通のおじさん。
カリスマ性とかも全くなくて
もうニューヨークで何千人とか入るホール
何万人からそこに呼ばれて
ポツンと座るのね。
で、その人が
そこに座って
ポツンと座るのね。
そしたらまずこんな猫背で
こんな風にしてて
周りを見渡して
マイクとジャネセンの出会い
スピーカー 2
黙ってるんですよ。ずっとしばらくね。3分ぐらい。
で、マイクを直したりして
そこもちゃんと撮ってあるのがすごいんだけど
まさに彼は今ここの人なんでね。
今何が閃くかを待ってるんですよ。
それがわかるの。なんかこう
この準備してるこういう間にね。
ポツンと
セントラルパークを歩いていたらとかっていう
なんか突然そういう話から始まるんですよ。
で、ずっと淡々と生きながら
だんだんだんだんこう
やっぱりちゃんと盛り上がっていってね。
そして
1時間半ぐらいかな
ずっと引き込まれてしまうっていう
で、もう本当にこう
なんていうのかな、声を荒げたり
テンションを上げたりせずに
ずっと一つのね
いい感じのこのフラットな調子を貫くんだけど
それはある意味
僕はもともと音楽やってたんでね
ロックバンドかっこいいなとかって思って見てる
それと同じ気持ちで
この人かっこいいっていう風に
思って
そのなんていうのかな
そのマインドというかね
エッセンスはすごくいつも
意識してる感じがしますね。
だから中身はもちろん
話の内容はもちろん
スピーカー 2
この人のなんか喋り方には
向けてるという
スピーカー 1
そういう人でもある
スピーカー 2
ですね
ありがとうございます
スピーカー 1
では最後、セイコさんお願いします
スピーカー 2
セイコちゃん
セイコちゃんが今回選んだ本は
スピーカー 3
ハロー、アイム、ジャック
スピーカー 1
わかる人もわかるタイトル
そうですね
スピーカー 3
これはプロの小説家さんじゃなくて
園さんがやってる書き上げ塾という文章講座の
生徒さんなんですけど
その人が生まれて初めて書いた小説なんですが
自分の体験
8歳
8歳でアメリカに
スピーカー 2
突然
スピーカー 3
アメリカの
スピーカー 2
ジャパニーズがいるスクールじゃなくても
スピーカー 3
アメリカ人がいる学校に放り込まれた
少年の体験を
小説に綴ったんですけど
この人はもともとアメリカの
スピーカー 2
デザイナーさんで
スピーカー 3
加藤さつきさんという方で
デザイナーさんなんで
文章の中に色彩があるんですよね
それが本当に素晴らしくて
大好きな本なんで
ちょっと紹介したいと思って
一応、表紙だけ
スピーカー 2
動画に出しておきましょう
スピーカー 3
いいです
じゃあ、いきたいと思います
これずるい
スピーカー 2
これ、俺も読みたかった
全く
スピーカー 1
気がつかなかった
スピーカー 2
ここ、この手があるっていうのはね
はい
スピーカー 3
これでですね
本当にいいとこが何ヶ所か
あるんだけど
スピーカー 2
じゃあ、セレクトして選んで
セレクトさせて
スピーカー 3
読んでくれるんだね
スピーカー 1
この章のタイトルがですね
スピーカー 3
第3話
両手にホットドッグ
というところです
じゃあ、ちょっと
いきたいと思います
約束通り午前10時に
マイクは僕の家のチャイムを鳴らした
窓から外を覗くと
マイクの隣にジャネセンがいる
少しブラウンが混じった
金髪のジャネセンは
マイクに負けないくらい
スピーカー 1
日本に夢中だった
スピーカー 3
僕が貸したガンダムの図鑑に
衝撃を受けたらしく
一緒に遊ぶのを楽しみにしてくれていた
季節は秋
真っ青な空と
光ったメープルツリーのトンネルは
隣の町まで続いていた
アメリカに来て
初めての自転車での遠出に不安はなかった
それどころか
ぐっと世界が広がって
いつもより遠くの景色まで
見える気がした
30分くらいで
目的地のショッピングモールに到着した
建物は錆びれた様子で
だだっぴろい駐車場には
数えるほどの車しか
止まっていない
スピーカー 2
少し寂しくなった僕も
スピーカー 3
マイクとジャネセンも
黙り込んだまま歩いた
でも目的のホビーショップに着いた途端
僕たちのテンションは
みるみる上がっていった
スピーカー 1
なかなか手に入らない
スピーカー 3
キャベッチパッチキッズの人形や
日本でも人気のガンプラ
モデルガン
ヌンチャク
おてな
ゲームなど
マニアが喜ぶグッズが
ずらりと並ぶ
お目当ての手裏剣もあった
マイクは
ショッピングモールでの冒険
スピーカー 3
ドラゴン柄のついた手裏剣を買うと
次は僕のダディのところへ行こう
スピーカー 2
そう言って
スピーカー 3
駐車場の端に止まっている
赤色のキッチンカーを指差した
ダディの作るホットドッグは最高なんだ
スピーカー 2
自慢気に笑うと
スピーカー 3
マイクは真っ先に店を出た
スピーカー 1
ホットドッグを焼いて
スピーカー 3
焼いていたのは
昨日マイクの家で会った
スピーカー 1
お父さんではなかった
スピーカー 3
そういえば
前にタギに殴られた話をした時
今は強いステップファーザーがいるんだ
と話してくれた
だからこの人が本当のダディなのに
マイクのダディは笑顔で
細切れのピクルスとオニオンが
たっぷりのったホットドッグを
2本ずつ持たせてくれた
スピーカー 1
僕たちは
スピーカー 3
車から少し離れた遠距離に
並んで座った
両手をケチャップと
マスタードまみれにしながら
マイクは
ダディが家を出て行った日のことを
スピーカー 2
話し始めた
スピーカー 3
大げさに泣き真似をして
僕たちを笑わせようとしたが
ジャネセンはそれを黙って聞いていた
白い太陽に
オレンジ味が加わった頃
ジャネセンが言った
これから家に来ない
この日の僕らの冒険は
まだ終わらなかった
スピーカー 2
ジャネセンの家は
スピーカー 3
レンガ作りの平屋のアパートで
お母さんとお姉さんと
3人暮らしだった
スピーカー 2
部屋に入ると
スピーカー 3
山積みの本の上に
作りかけのプラモデルがあった
僕も大好きな
スターウォーズのファルコン号だ
ジャネセンは
一冊のアルバムを開いて見せてくれた
僕のお父さんが
アーミーとして沖縄に行ったときの
スピーカー 2
アルバムだよ
スピーカー 3
黄色の古い写真には
土ぼこりの舞う道に
軍服を着て立つ
ジャネセンのお父さんが写っていた
そこには見たことのない
日本の紙幣も貼ってあった
ジャネセンは
もう付き合い道がないから
と言って
アルバムからしました
スピーカー 1
10円札を僕にくれた
スピーカー 3
ジャネセンと次に遊ぶ約束をして
この日は帰ることにした
ジャネセンの家を訪ねて
スピーカー 3
自転車を押しながら
僕は
僕らはジャネセンに手を振った
アパートから離れたとき
マイクがポツンとつぶやいた
ジャネセンのお父さんを
一度も見たことがないんだ
多分死んじゃったんだと思う
スピーカー 2
僕はそれ以上
スピーカー 3
何も聞けなかった
スピーカー 1
うん
スピーカー 3
はい
スピーカー 2
ですね
ここが私も大好きなシーンですね
うん
スピーカー 3
切ないんだよね
スピーカー 2
切ないけど楽しい
楽しいね
明るいし
子供なのに大人だねって感じもするしね
これみんな8歳とか9歳とか
そうそう
子供でしょ
いやーいい
スピーカー 3
いい本です
スピーカー 2
いい本ですねこれはね
スピーカー 3
どこを切り取っても
スピーカー 1
素敵だね
前も後ろも気になりますね
こんなことが書かれてるのかな
スピーカー 2
うん
これはね
もう本当に最初の一行から最後まで
お付き合いした本なのでね
そういう何か考え深いさもあるし
全然もう2年ぐらいかな
1年1年2年ぐらい経って
読んでなくて
久しぶりに読むと
やっぱりいいねって感じがしてね
不思議な感じですね
これは
スピーカー 1
うん
スピーカー 2
これ
スピーカー 1
これが
スピーカー 3
ついてて
1983年
スピーカー 2
ニュージャージー晴れ
スピーカー 3
空から石が落ちてきた
スピーカー 2
うん
テイムねサブタイトルなんだね
なんの石子
そうそう
なんで空から石が落ちてきたのかっていうのもね
スピーカー 1
ちょっと面白い
そうなの
スピーカー 2
今回の本をちょっと
おさらいというか
あれしましょうか
はいえっと
しえさんは
スピーカー 1
私は
あれですね
広告の仕事という杉山
小太郎さんの
小太郎って読むのかな
小太郎さんの本です
はい
スピーカー 2
はい私はですね
電子書籍だったんで
ちょっと表紙がないんですけども
エッグハルトトールという方の
放題が悟りを開くと
人生はシンプルで楽になる
英語のタイトルが
the power of nowですね
はい
安部聖子さんが
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
ハローアイムチャ
加藤さつき
スピーカー 3
うん
スピーカー 1
さんのですね
スピーカー 3
はいはい
スピーカー 2
これはアマゾンで売ってるし
アンギミでも読めるね
はい
よかったら読んでみてください
スピーカー 1
はい
うん
このポップキャストでは
あなたからのご相談ご意見
こんな本読んでほしい
などなど何でもお待ちしておりますので
概要欄のお便りから
お送りいただければと思います
ではこんな感じで終わりましょうか
今日は
はいはい
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
今夜もほっこりした夜を
お過ごしください
さよなら
さよなら
スピーカー 2
さよなら
27:11

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