【再】#766. 古英語をちょっとだけ音読 「キャドモンの賛歌」
2026-08-25 16:31

【再】#766. 古英語をちょっとだけ音読 「キャドモンの賛歌」

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このなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。 英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもとに、英語の歴史の面白さを伝え、
裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は7月6日、木曜日です。いかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は、 古英語をちょっとだけ音読、キャドモンの参加です。
ここ数日、小川俊さんとの対談が続いております。 古英語の後期の
説教師であり、そして政治家でもあるウルフスタンという人物に焦点を当てています。 ここで古英語づいているということもあり、久しぶりに古英語をちょっとだけ音読シリーズをお届けしたいと、このように思います。
今回扱うのはウルフスタンその人の書いたものではないんですけれども、 古英詩、古英語で書かれた詩のうち最も古い部類、つまり言ってみればですね、
英語で残っている最古の詩、 最も古い英文学ということもできるかと思うんですけれども、ほんの9行ほどの
キャドモンの参加と呼ばれるものです。 キャドモンズ・ヘム。ヘムっていうのは参加、賛美家ですね。
神を賛美する詩なんですけれども、これが古英語の非常に早い段階のものが残っています。
キャドモンというのがその詩人の名前なんですけれども、 おそらく7世紀後半に生きていた人です。
モンモの牛飼いということになっているんですけれども、 夢のお告げによって、いわば霊感を得てインスピレーションを得て、
初めての英語の宗教詩、神を賛美する参加、この詩人を書いたと言われるんですね。 神がかり的な詩人ということになります。
この人はですね、イングランドはフィットビーにある修道院の牛飼いということで、後に僧侶となるんですけれども、
このキャドモンが作詞したこの参加がですね、いくつかのバージョンで残っています。
最も古いバージョンは、8世紀初頭のビードという、やはりイングランドの聖職者で、歴史家でもあった人物が、
ラテン語で歴史を書いているんですね。その写本の中で、 北部方言、イングランド北部方言の英語で書かれたバージョンが残されています。
これがオリジナルに最も近いんではないかと言われているわけなんですけれども、 今日読み上げようと思いますのは、
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その1世紀半後くらいの少し遅いものになります。 とはいえですね、9世紀半ばから後半というものなんですけれども、
こちらから読み上げたいと思います。 9行ほどの短い詩の中にですね、
小英語のエッセンスが詰まっています。 いきなり読み上げを聞くとですね、ショックかもしれません。全くわからないかと思いますので、
少し準備してから、次のチャプターで読み上げたいと思うんですけれども、 まずですね、
賛歌、賛美歌ということですので、 基本的にはですね、
神を讃えるという内容なんですね。 まずは日本語訳でざっと意味をつかみたいと思います。
では日本語訳の方を読み上げます。
ということでですね、
神の天地創造ですね、創世紀に出てくるあの最初の部分ですね。 これを讃えるというような内容になっています。
さあ日本語で意味をつかんだところで、では現代英語訳。 どんな感じかというのをこちらも読み上げたいと思うんですね。
では、いきます。
となります。さて、これで準備万端ですね。 次のチャプターでは小英語部分のみ休業ですけれども、これを読み上げたいと思います。
そして、さらに次のチャプターで簡単に解説を加えたいと思います。
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では小英語版のCadiman's Hymnです。 どうぞ。
いかがでしたでしょうか。小英語の響き、小英詩ですね。 小英語の詩の響きでした。何度か聴いていただきたいと思うんですけれども。
前のチャプターにですね、このテキストそのものと関連するヘログ英語史ブログへのリンクも貼っておりますので、そちらから詳しく見ていただければと思うんですけれども。
非常にこれだけなので短いですよね。40秒くらいで読み切ったことになりますけれども、小英詩こんな感じなんですね。
2つほど小英詩の特徴をあげたいと思います。
まず一つ目はですね、日本語で先ほど訳を読み上げた時からおそらく皆さん気になっていたと思うんですが。
同じものを指すのに、今回の場合は神なんですけどね。神様を指すのに、とにかくいろんな表現を使って畳みかけるかのようにですね、同格で繋いでいくんです。
神、天国の守護者、創造主、栄光ある父、永遠の主、聖なる創造主、人類の守護者、永遠の主、全能の支配者と順番に読み上げるとですね、こんな感じになるんですよ。
全部指しているものは神なんですよね。それを違った言い方で畳みかけるように繰り返すと言いますかね。これでもかこれでもかとやる。
小英詩の一つの技法というかスタイルなんですね。これをvariationと言います。
つまり同じ一つの指示対象を手を変え品を変え様々な表現でvariation豊かに表現するということですね。
今の部分小英語で改めて言ってみますとね。
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とこれだけあるんですよ。つまり9行の中にこれだけ神を表す表現で埋め尽くされてるんで話自体は進んでないんですね。
ほとんど要するに内容としては天地を作った神様ばんざいっていうそれだけの内容なんですよね。
これをですね神様の部分をとにかくこれでもかこれでもかといろんな表現を使う。
永遠なる種っていうのは2回ほど使っていてですね。
同じものも使ったりするんですけれどもとにかく手を変え品を変えっていうことですね。
これが一つの特徴なんです。小英詩の特徴variationというものなんですね。
そしてもう一つの特徴は頭音頭で音を踏むということで英語ではalliterationというふうに言います。
これはどういうことかと言いますとテキストを文字で見ていただくとわかると思うんですけれども。
1行が前半部と後半部という半行かける2という構成なんですね。
これで1行これが9個集まって今回のCardamon's Hymnが構成されているんですけれどもこの1行の中の半行前半行と後半行で同じシーンで始まる単語が必ず出るっていうことなんです。
これを意識して改めて第2チャプターの読み上げっていうのをですね聞いていただきたいと思うんですね。
1行目だけやりますとヌーシュドンヘリエーンヘルヴォンリーチェスウェアードというふうにHの音ヘリエーンヘルヴォンリーチェスというふうに前半でヘリエーンという単語を使っていて後半でヘルヴォンリーチェスと使っているHで頭音を踏んでいるって言い方するんですね。
これによって前半行と後半行が結ばれているというふうに小英語耳的には聞こえるんだろうと思います。非常にフィット感があるんですね。韻律がはまったリズムが取れたというふうに聞こえるんだと思います。
2行目は今度はMの音ムって音です。3行目はWウって音ですね。そして4行目は本来は詩音で同じ詩音で合わせるというのが原則なんですが、実は母音でも合わせられます。その場合母音はどんな母音同士でも頭音を踏めるというルールがあります。ちょっと緩めたルールみたいな感じですね。
4行目などはエーチェドリテンオールオンステアルでというふうにエーっていうのとオーという母音で頭音を踏んでいるっていうふうに考えます。
5行目も母音で踏んでいます。6行目Hで踏んでいます。7行目M。8行目母音。9行目Fフの音で踏んでいます。
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基本的には前半行に1個例えばFで始まる音があって後半行にもFで始まる単語があるというふうに1つ1つということが多いんですが、中にはですね前半行に2回Fが現れる。最終行はまさにそうなんですが。
フィールムフォルダンフレアアルミスティというふうに前半2つF5が現れてそして後半に1つF5が現れるという形で計3つ頭音を踏むっていうケースもまあ稀ではないですね。結構あります。
さあこの観点からテキストを改めて眺めていただいたりあるいは第2チャプターの読み上げもう一度聞いていただけると響いてくることがわかると思います。この主に子音ですね。たまに母音の時もありますが、これで前半と後半の行が繋がっているという感覚ですね。これがチラッとでも感じられるのではないかと思います。
このように声詞にはですねいろいろ特徴があるんですが2つ今日は紹介しました。1つは畳みかけるように同じ神様を指すのにいろんな言い方を出してくるっていうバリエーションですね。そしてもう1つは前半行と後半行をつなげるアリタレーション、頭音というルールです。
詩というのは基本的にルールがあるんですね。型があるんです。日本語の5・7・5もそうですけれど、その制約の中で言葉選びをして遊ぶという一種の言葉遊びでもあります。ですのでこのようなルールっていうのはついて回るんですね。
このルールの制約下でもいかに人を感動させる詩を作ることができるか。これが詩人の腕の見せ所ということでこの本来は文房の牛かいなんですけれども、神の啓示を得てと言いますか、霊感インスピレーションを得てこの9行の詩をですね作ったということになっているわけですね。
英語で書かれた詩としては幻想する最古のものと言っていいです。ですので英語史上重要なだけでなくもちろん英文学史上もとても重要な詩ということになります。たったの9行の短い詩です。何度も聞き返していただければと思います。そして皆さんですね、ぜひリピートしていただければと思います。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。何度目かになる小英語読み上げシリーズということでですね、他にも聞きたいという方はですね、いくつかありますがこの2つをお勧めしたいと思います。
まず321回です。小英語をちょっとだけ音読。跨いでん。岩の上に家を建てる偶和より。と題する回ですね。それから2つ目は735回。小英語音読。跨いでん。種を撒く人の偶和より毒麦の話。この2つをまずお勧めしておきたいと思います。
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そして今日のキャドモンズヒムですね。過去の2回は3文だったんですが、今日は詩、韻文ですね。ですので何度か聞き直してその音楽性、韻文性を楽しんでいただければと思います。
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように。ほったりうちがお届けしました。また明日。
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