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本題に入る前に、4月から続いてきました、英語史コンテンツ50が過去に入っていますというお知らせです。
4月の半ばくらいからですね、始めた毎年度をやっている企画なんですけれども、
企画主体は、KELF、KO英語史フォーラムです。 これは私が大学で運営しています学部ゼミ、それから大学院ゼミを合わせて、プラス卒業生も何人か加わっているという、そんな団体組織なんですけれども、
そこでですね、毎日一つ誰かが、誰かがって担当決まってるんですが、KELFメンバーがコンテンツを上げていくと。英語史に関するちょっとした読み物、エッセイ風のものを上げていくということで、日曜日休日を除く毎日上げてきました。
そして英語史コンテンツ50ということなので、50前後がゴールとなるんですが、いよいよですね、40いくつまで来ました。あと数日でフィナーレを迎えるということで、よく走り続けてきたなということでですね、穴が開かずに何とか今まで続いてきました。
このヘルディオお聞きのリスナーの皆さんの中にもですね、毎日追っかけてきたという方もいらっしゃるんではないかと思います。そして実際ですね、担当者の名前は基本的にはウェブ上でアップして伏せているんですけれども、このヘルディオにも対談として現れて、そのコンテンツについて話しているという回もですね、この1、2ヶ月やってきました。
この最後の1週間、2週間あたりはですね、フィナーレということもあって、だいぶ気合が入ったコンテンツが集まってきているんですね。
ですので、このチャプターにリンクを貼っておきますので、改めて一覧になってます。コンテンツ、これまでのコンテンツがですね、これを覗いていただければと思います。
基本的にはコンテンツ作成者は匿名ということを申し上げたんですが、なぜかですね40番に関しては名前が出ております。
これはですね、ケルフの元会長の森田雅人さんです。このヘルディオではマサニャンとして知られておりましておなじみですけれども、武蔵野学院大学の森田さんがプレイザピアノのザを忘れるなよの真偽と題してなかなか面白い記事を書いています。
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その他、内容形式ともに非常に充実したコンテンツも集まってきておりますので、ぜひですね、まだ確認していないという方は最近のものも含めて、そして古いものも古いていますから、1から順に覗いていっていただければと思います。
もう数日ですので、最後まで皆さん搬送のほどよろしくお願いいたします。
今日の本題なんですけれども、ソウ、種を撒くとソウ、縫うという同音異義語について話題にします。
種を撒くの方はSOWですね。そして縫う、縫い物をするの方は同じソウという発音ですがSEWなんですね。
今日このお話をしようと思い立ったのはですね、先日735回、古英語音読またいでん種を撒く人の偶話より毒麦の話と題して月曜日にアップしたものですかね。
古英語のテキストを音読してみるという試みでした。
初めて古英語の音読を聞いた方はですね、ロシア語に似てるとか響きがイタリア語に似てる、ドイツ語に似てるとか色々とご意見寄せていただいたんですけれども、少なくとも現代英語に似ているという人はですね、あまりいなかったと思うんですね。
だいぶ異なる響き、リズムのように聞いていただいたのではないかと思います。
その際に中身には入り込まなかったんですけれども、種を撒く人の偶話ということで、当然ですね、種とか種を撒くという単語が古英語で出るんですね。
現代ですと種っていうのはSEEDですね。そして種を撒くはSOW、今日話題にするSOWです。
この2つは漢は働くと思いますけれども、同語言です。
古英語の原文を載せた記事へリンクを貼っておきますので、改めて確認していただきたいんですが、古英語ではですね、SEEDに相当する、種に相当するものがSADという語形で現れます。
それからですね、種を撒くという動詞ですね、SOWですけれども、この過去形の形で出てきていまして、最初の方にOVERSEOWとあります。このSEOWというのが種を撒いたという意味なんですね。
名詞のSEEDも動詞のSOWも非常に古くに遡る単語で、引用祖語にあったんですね、すでに。
幕という動詞語群に遡ります。そしてこれも予想されると思うんですが、非常に広く引用祖語に広がっています。
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ギリシャ語にはどういうわけかないんですが、それ以外にはこのインドヨーロッパ祖語の形に遡る語形ですね。
SOWとかSEEDに相当するような語形が非常に広く引用祖語の中に分布しているということなんで、極めて古い最初期から確認される動詞であり、そしておそらく名詞でもあったということなんですね。
そんなわけですから、古英語にあったというのも当然といえば当然で、サーワンというのが動詞の原型でした。
動詞の方に注目しますね。SOWに繋がる系列です。サーワンという形でした。
これは強変化動詞、強い変化をする動詞と書くんですが、強変化動詞と言われて、いわゆる現代の不規則活用。
母音を変えることで過去形、過去分詞を作るという動詞だったんですね。
例えば、過去形はセーオウ、先ほど述べたようにセーオウという形で、古英語のテキストには出てきます。
ですが、待てよと思うかもしれません。
現代英語では種を撒くの活用はSOW、SOWD、SOWN、あるいは過去分詞はSOWNではなくSOWDのこともありますね。
改めて、SOW、SOWD、SOWN、あるいはSOW、SOWD、SOWDとなるわけで、これEDがつくので規則動詞じゃないかと思うかもしれません。
そうなんです。現代では規則動詞、SOWNの過去分詞はEDではなくNがあるので、ちょっと不規則っぽいわけなんですが、これ古英語からの名残なんですが、
もともとは、古英語では共変化動詞、母音を変えるというタイプだったんです。
それが後に規則化した、ED化したということなんですね。
ただ、過去分詞に関してはSOWNというNの形が今でも残っているように、まだ完全には規則化していない段階、これが21世紀なんだということですね。
過去分詞SOWDもありますので、もう本当に最終段階、規則化する最終段階に入っているという言い方はできると思うんですが、
不規則動詞から規則動詞に繰り返したタイプの単語、これが種をまくの方なんですね。
次に、今回の古英語テキストには出てきていませんが、現代で同じ発音ということで、そして紛らわしいということで、
SEWの方の縫い物をする方ですね。こちらのSOWにも注目してみたいと思います。
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これも古い単語で、古英語からあります。原型はSEOWIANという形ですね。
古英語時代には、つまりこの2つの動詞は語形が全く異なっていたんですね。
種をまくはSOWAN、縫うはSEOWIANということなんで、全然違います。
そしてこの縫うのSEOWIANというのは、弱変化動詞だったんですね。
弱い変化、これはいわゆる規則動詞のことで、語尾にDをつけることで過去、過去分詞を作るというものなんです。
さあ、現在はどうでしょうか。この縫うに関しては、
つまりですね、先ほどの種をまくと全く一緒なんですよ。
過去分詞がSOWDでもあり、そしてSOWNでもあり得るというところまで含めて、全く同じ分布なんですね。
これもまた変な話ですよね。
本来、縫うの方のSEOWIANは弱変化動詞、つまり規則動詞なので、Dをつけて過去、過去分詞を作ったんですね。
過去分詞にNも出ないはずなんですよ。
ところが今はSOWNも認められている。
これはもう完全にですね、まく、種をまくの方とごっちゃになってしまって、全く同じ分布になってしまったということなんだと思うんですよね。
SOWとSEW、これが全く同じになってしまったっていうのも驚きですが、これが活用がもしちょっとでもずれてたら、全くもって暗記しづらい単語2つになるわけですよね。
その意味ではお互いに寄り添ってくれて、似たような活用になった。揺れも含めてね。
過去分詞のSOWL、SOWNという揺れも含めて同じになってくれたというのは、まあありがたいことなのかもしれません。
今話してて思い出したんですけれども、高校時代にですね、英語の先生がこの2つ似てるから勘違いしやすいけれども、種だからOの形、丸い種ですよと。
それに対してNEWっていうのは、縫い目がですね、このEの連続ですから、こっちがNEWですよというようなことをおっしゃってました先生が。
それで私も覚えているところがあるんですけれども、他にはですね、縫い目を意味するSEAMありますね。SEAM、SEAMLESSのSEAMですね。
あれもSEなので、こっちがNEWだというような覚え方も、弁法としてはありかもしれませんね。
ただですね、もう少し本質的な問い、英語詞に迫る問いとしては、なんでSEWでSOWとEWの部分をOWなんて読ませるんですかというツッコミですね。
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これ知りたいですよね。SOW、OWでOWっていうのは、まあわかりますね。LOWでLOWと読みますし、そういうのあります。
本当言うとAUなんですけどね、AUが多いんです。COWでCOWでしょ。AUと読むほうが一般的なんですが、まあOW、わかりやすいです。
SEWでもOWってどういうこと?これはですね、なんとも妙な歴史的経緯があります。
古英語でこのNEWを意味する動詞はSEOWIANという形だったと述べました。SEOっていうAEOという形だったんですね。
今AEOという繋がり、母音の繋がりは英語ではありません。
当時はあったんですね。じゃあどのようにして解消したかというと、最初の音つまりAEOというとAですね。Aが取られるバージョンと、むしろEOのように言ってOの方が取られてメインになるバージョンがあったんです。
そしてもしですね、Aの方が取られていたらSEW、SEW、SEW、SEW、SEWになってたはずなんですよ。
一方Oが取られとSEW、SEWと現代のSEWに繋がります。
つまりこの動詞は発音こそOバージョンが取られたけれども、綴りではEバージョンが取られたんです。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
全く意味の異なる2つの動詞、種を巻くとNEW、スペリングも違うので大元は違う形だったんだろうなと思うかもしれません。その通りでした。
それが音の都合で音の変化の歴史を経て合一してしまったという話です。
これは非常によくあるパターンです。もともとは違う形だったのに音の変化の都合で合流し今に至るというパターンです。
この単語の場合、幸いにもという言い方していいんですかね。スペリングは違うので微妙ですが違うので大元もきっと違う単語だったんだろうなというのが分かりやすくなっているというだけですね。
それからもう一点、最後に述べましたようにSEWの方ですね。これはつづり字ではあるバージョンが残ったんだけれども発音では別のバージョンが最終的に標準形として採用されたがためにどうも発音とつづり字が見た感じ一致していない感じがする。
SEWなのにどうしてそうと読むのかということなんですが、このちぐはぐ関係ですね。違う意形がベースになってつづり字の標準が定まり、それから発音の標準が定まったというこれまた英語史には割とよくあるパターンということなんですね。
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英語史における言語変化のエッセンスがいろんな意味でいろんな側面で味わうことのできる面白い動詞ペアSEWSEWこれぜひですね覚えておいていただければと思います。
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