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サンデー・チェンジメーカーズ。 これまでの常識を超えて新しい時代を開くチェンジメーカーたち。
社会や地域を支えるスターたちの思いを届けます。 この番組はスタービル博多祇園の提供でお送りします。
こんにちは、田中美月です。 スタービル博多祇園スタジオからお送りします。
先週に引き続き、今日のチェンジメーカーは、自治体財政エヴァンジェリストの今村博さんです。
今村さん、よろしくお願いいたします。
前回は、福岡市の財政予算の組み方という仕組みをガラッと変えて、各部署で限られた予算の中でやってくださいと権限を渡して予算を組むように、
そういうふうにシステムを変えていったというお話を伺いました。
今週は、そのシステム変革がスムーズに行われたのか、当然最初は反発があったんじゃないかなと思います。
その反発をいかにしてうまく軌道に乗せていったのか、というところをまず伺ってもよろしいですか。
先週、枠配分予算、一個一個全部財政家が査定をして金額を付けていくのではなくて、あらかじめ部局ごとに大きな枠の金額を与えて、部局単位で自分たちの予算を組んでくださいという仕組みに変えたという話をしました。
その本質は、そもそも自治体のお金がないというのが、新しいことをやるお金がないという構造なんですよ。
新しいことをやるお金がない。
自治体の収入って大体毎年一定なんですけど、支出の方も今まで決めたことをやっていくお金が、実は9割以上を占めていまして、新しいことをやるというのは、その残り1割以下のところで来年はこんな新規をやりたいというのをいっぱい予算要求があって、その中で優先順位をつけていくんですよ。
なので、今まではそこにものすごい競争率が高くて、そこの財源を年出するために、今やっていることを財政課が1個1個査定で切っていってみたいなことをしてたんですが、新しいことをやりたいんだったら、自分のところで何か見直して財源を作ってくださいよと。
あんたがやりたい事業だったら、あんたがお金を作り、というのが実は枠配分の本質なんですよ。
確かに家計でもそうですよね。もう限られた予算の中で、例えばその習い事を3つやっている。4つ目の習い事を始めたいんだけど、それはお金がないよね。どうしよう。一つ削るか。というふうなことは、皆さん家計ではやっていらっしゃることですよね。
そうなんです。自治体の職員がどうしてできないのかというと、それが分業なんですよ。福祉の仕事、教育の仕事、街づくりの仕事、みんな予算を与えられて、与えられた予算を使って市民の幸せを実現しているんですけど、その与えられる予算の外側にどんなお金があるのか、もうないのかということは、実は分担していないのでわからないんですね。
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それを全部束ねているのが財政化。財政化は、全体収入がこれくらいあって、今ここにこれくらい使っているということを知っているので、あなたのところにはこれだけしか配分できませんよというふうに決めていたわけですね。それを事業単位じゃなくて、もう政策単位で、福祉はいくら、教育はいくらというぐらいの大きな単位でお金を渡して、その中身はあなたたちで決めてくださいというふうに変えたのが、さっきの枠配分の仕組みなんですね。
職員の皆さんの意識改革というかスキルアップでやっぱり大事だったのは、お互いの理解、対話ということになりますか。
そうですね。結局、内緒では触れないという財政化の理屈と、いる者はいるという現場の理屈、これを融合させるためには、お互いに知っていることを全部持ち寄って出し合わなきゃいけないですね。今まで予算要求で、いる者はいるの方は財政化散々聞いてたんですよ。けど、内緒では触れないの方がなかなか理解してもらえなかったので、どうしてお金がないか知ってるって。自治体の財政どうして厳しいか知ってるって。
実は既存事業で9割以上お金使ってて、新しいことをやるお金がもうないんだよっていう。お金がないってどういうことっていうことを出前講座でお話をするようにしたんです。それが私が課長の1年目の時ですね。
それからそういう構造だから、みんなお互いに新しいことをやりたい人が自分でお金を見つけてこようよっていうふうな分担、共同、コラボレーションのやり方を仕組みとして提案して、みんなこのやり方でやりましょうよと。
そういう話をしていって、与えられたお金の中で優先順位付けて仕事を組み替えていけばいいんだね。それは分かりましたということで、やっと分かってもらって一緒に進められるようになったということになります。
それは本当に同じように財政で困っている他の自治体の担当の方も、福岡市のそのやり方を真似したい、取り入れたいって思いますよね。
予算だけじゃないんですよね。自治体組織大きいので、いろんな分担がうまくいかなくて、分担になっているというようなことがまあまああるんですけれども、そうじゃなくてお互いの情報を共有して、お互いの立場を理解して、連携をしましょうと。
お互いに自分がやらなきゃいけないことをやりながら、相手のことも少し配慮しながら一緒に進んでいきましょうと。こういう仕事の進め方ができるようになるというためには、職員の中での対話が必要になりますし、多分これから先、住民との対話とか議会との対話とかそういったことも必要になってくると思います。
今後どんなふうにこのシステムを全国に広げていきたいとか、この先の夢ってありますか。
実は市役所を辞めて、今この9ヶ月ぐらい経つんですけど、この1月以降でもですね、いろんなところでお話をしてほしいという依頼がもう50本ぐらいいただいて、もう50本こなしているんですね。
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やっぱりこの話を聞きたいとか、自分たちも実践したいというニーズは全国各地にあるし、最近やっぱり増えているのは議員さんとか市民の方から自治体の財政のことをわかりやすく説明してほしい、理解したいというようなことがすごくオーダー増えているので、そういったまさにエヴァンジェリスト、役所の中だけじゃなくて役所の外の人にも自治体の財政のことを知ってもらうという、そういったことが今から自分がやれること、やっていきたいことかなと思っています。
そうですね。納税者としての市民も人事ではない、ちゃんと自分たちが暮らしている自治体をもっと良くするための正しい財政の在り方というものにもっと関心を持っていきたいですよね。
ぜひ今日を機会に関心を持ってください。
はい。最後に今村さんが今大事にしている言葉を教えてください。
私、出前講座の一番最後に必ず一人の1000歩より1000人の一歩という言葉をホワイトボードに書いて締めるんですけれども、財政課長をやっている頃に当時3000ぐらいある事業を全部財政課が見て査定をしていた。
一人で1000も2000も見て、もしそれを間違えていたらどうするんだ、うまくいかなかったらどうするんだ、それよりも1000人、2000人、福岡市9000人職員いますけど、9000人の職員が財政課あるいは市長と同じ方向、どっち向いているか知っていて、
その中で自分ができること判断はこうなるよねというふうにみんな同じ方向を向いて自分なりの一歩をそこそこで歩んでもらった方が絶対うまくいくし確実に進むだろうと思うんですね。
この一人の1000歩よりも1000人の一歩という言葉を財政の話をするときは必ず締めくくりに話をさせていただいています。
これからも納税者として考えていきたいと思います。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
今日のチェンジメーカーは自治体財政エヴァンジェリストの今村博さんでした。お相手は田中瑞樹でした。
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