グラフィックデザイナーから出版業界へ
サンデーチェンジメーカーズ。 これまでの常識を超えて新しい時代を開くチェンジメーカーたち。
社会や地域を支えるスターたちの思いを届けます。 この番組はスタービル博多祇園の提供でお送りします。
こんにちは、田中瑞希です。 この番組はRKBスタービル博多祇園スタジオからお送りします。
今日のチェンジメーカーは、グラフィックデザイナーであり、 一人出版社、風芸社代表、そして本屋南十字の運営メンバーでもある、鈴木美咲さんです。
出版不況と言われて久しいですけれども、実は今、鈴木さんのような個性的な一人出版社や独立系書店が全国で熱い注目を集めているんです。
今日はそんな熱いお話をリモートでお伺いいたします。 鈴木美咲さんよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まずは鈴木さん、グラフィックデザイナーでいらっしゃるということで、 20年くらいずっとグラフィックデザイナーとしてやっていらっしゃったということで、
それがなぜ出版業界へというのがすごく興味がありますね。何かきっかけがあったんでしょうか。
そうですね。デザイナーといっても常に受注で受け取る仕事をずっとしていたので、 何か自分で作って売りたいなというのがそもそもあって、
いろいろリサーチしたり、何かないかなと思っているときに、出版社は作れるという内容のネット記事を見つけて、
パンフレットとかは作ったことがあったから、本って作れるのかなと思って、やってみようと思いました。
だって一人出版社でしょ。
何から取り掛かっていいかわからないような状況だったんじゃないでしょうか。
本当にわからないまま業界未経験だったので、わからないからこそ始められたっていうのがすごくあるんですけど、
やることが多すぎてちょっとできないって思ってたかもしれない。
でもそこでめげずに。
始めたからにはとにかく一冊作ってみようって。
ひとり出版社設立の経緯と最初の挑戦
まず最初の作品といいますか、本の制作に取り掛かって、どういう試練といいますか、困難がありました?
もちろん楽しいこともたくさんあったと思いますが。
一番最初に作ったのが、たまたま知り合いだった手相占い師のことを話してたときに、
この子が本作りたいって手相占いの教科書みたいなのを作ったんですよ。
そしたらそれが小説とは違って、全ページフルカラーで全ページレイアウトが違うっていうので、
時間もかかったんですね。
すごくそこでスキルアップしたというか。
そうなってくると楽しみも出てきますね、きっと。
そうですね。やっぱりこれをやったら次何をやらなきゃいけないかわからないから、
本当に一個一個コマを進めていくみたいな感じで。
作るのに1年半くらいかかっちゃって。
やっぱり時間かかりますよね。
理想の本の形とデザインへのこだわり
最終的にと言いますか、鈴木さんが目指している理想の本っていうのはどういうものなんでしょう。
一言で言うのは難しいと思うんですけど、実際に中身の、例えば文字の大きさ、形、フォントですよね。
そういうものが違うだけでも全然違う感覚のものに仕上がるんでしょうね、きっと。
私、本が好きなのは、内容っていうのはもちろんあるんですけど、文字を読むこと自体がそもそも好きなので、
おやつ食べるような感覚で本を読むというか、何食べようかなみたいな感じで本を選んだりするので、
楽しい気持ちになったりとか、読んだ後本当に満たされるようなものが好きだなと思って。
だけど、大量生産ができるものでもないのかもしれませんし、やっぱりパッと引き付けられるような、
何か魅力を放つ一冊っていうのをいつも心がけていらっしゃるんですね。
そうです。やっぱりデジタルじゃなくて物なので、手触った重さとか、
そういう文字情報だけじゃないところでどれだけ伝えられるかっていうのは考えますね。
今、手元に一冊、駒澤敏紀さんの「語るに足るささやかな人生」という本があって、
本当に本の表紙のマリーゴールドのようなオレンジ色とちょっとグレーがかったブルー、グリーンのような、
この色の組み合わせもとても素敵ですし、中の文字のフォントもすごく上品な感じで、
やっぱり手に取りたくなる素敵な作品だなというふうに思います。
駒澤敏紀作品の復刊に込めた思い
この本は復刊になるんですよね。
はい、そうです。
なぜこの作品を選んで本にしようと思われたんでしょう。
そもそも駒澤敏紀さんという作家がもう12、3年前に亡くなっちゃってるんですけど、
私がもともとすごく好きな作家さんで、実はこの本の前にボイジャーに伝えてっていう同じ駒澤敏紀さんの本をうちで出しているんですけど、
それは小説連載はされてたんですけど、本になる前に書者が亡くなっちゃってずっと送られてたのを、
いろんな語源をつないで本をすることができたりするので、
これを出した後に駒澤さんの本がほとんどどれも絶版になっていて、
本当に素敵な文章を書く方なので、ちょっとずつ復刊していきたいって思いがあったんですね。
その駒澤さんの本の中でも語りにされる穏やかな文章っていうのは、
いろんな人に届きやすい作品で、一番知られている作品でもあったし、
今の時代にヒットする内容だなと思ったので、まずはこれから復刊したいなっていうのがあるので、
それをやらせていただきました。
想定の外側の部分だけじゃなく、やっぱり中身、これが伝えたいっていうのも大事ですよね。
そこがまずスタートなんですよね。
これをみんなに読んでほしいっていうのがまず原動です。
それをいかに目に留めてもらうかっていうところで、外側のデザインなどで勝負。
なるべく届くにはどの形がいいかっていうのが考えどころなんで。
今後の展望と本屋「南十字」について
いやまだまだ、
伺いたいことがありまして、来週それでは、
こだわりとさらに本屋さんの南十字のことも伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
今日のチェンジメーカーは、グラフィックデザイナーであり、
一人出版社風芸社代表、そして本屋南十字の運営メンバーでもある鈴木美咲さんでした。
お相手は田中美月でした。
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