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2024-08-17 07:07

#17『ヴィクトリア女王 世紀の愛』ケンジントン宮殿とバッキンガム宮殿の撮影が行われたお屋敷

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『英国ドラマタイム』は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。

おすすめのドラマや映画の紹介や見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。

 

前回は2009年公開の映画「ヴィクトリア女王 世紀の愛」をご紹介しました。

この映画はイングランド各地17ヶ所でロケを行なっているようです。

 

今日は映画の中でヴィクトリア女王が関わった重要な場所を2つ見ていきましょう。

子供時代を過ごしたケンジントンパレス、そして女王に即位して住居となったバッキンガムパレスはどんな場所がロケ地に選ばれたのでしょうか。

 

ロケ地としてだけでなく、それぞれの場所にも興味深い歴史がたくさんあります!


【ケンジントン宮殿のロケ地】
ハム・ハウス(Ham House)

▼ハムハウスについてブログにも書いています。
【ハム・ハウス(Ham House】テムズ川沿いの邸宅で17世紀にタイムスリップ


【バッキンガム宮殿のロケ地】
外観はブレナム・パレス(Blenheim Palace)

インテリアは、ベルヴォア城(Belvoir Castle)、ランカスター・ハウス(Lancaster House)、ディッチリーパーク(Ditchley Park)、オスタリー・パーク(Osterley Park)


 

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こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私がその魅力を語る番組です。
おすすめのドラマや映画の紹介、似た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
前回は2009年公開の映画、ヴィクトリア女王 世紀の愛をご紹介しました。
この映画はイングランの各地、17箇所でロケを行っているようです。
今日は、ヴィクトリア女王が関わった重要な場所を2つ見ていきましょう。
子供時代を過ごしたケンジントンパレス、そして女王に即位して住所となったバッキンガムパレスです。
どちらも今、ロンドンにあるロイヤルファミリーの宮殿ですよね。
ケンジントンパレスはヴィクトリアの父、ケント公爵の住まいでもあった場所で、1819年ヴィクトリアはこの場所で生まれます。
公爵はヴィクトリアが8ヶ月で亡くなってしまうので、その後は仕えていた自住武官だったコンロイが
未亡人となった公爵夫人の相談役になって、家を取り仕切るようになっていきます。
なので、ケンジントンパレスはまるで母とコンロイの邸宅のようになっていっちゃうんです。
ヴィクトリアが身の回りの世話をしてくれる旅館に手を取られて、ゆっくりと階段を降りるシーンなど、厳重な監視の下に育ったケンジントン宮殿として、撮影に使われたのがハムハウスです。
このハムハウスはロンドンの南西部のリッチモンドという場所にあります。
この場所は昔からリッチモンド宮殿やハンプトン宮殿、ウィンザー城へのアクセスが便利な、歴史的にとても重要な場所でした。
今はテムズ川沿いに豪華な物件が立ち並ぶ高級住宅エリアで、自然豊かなすごく素敵な場所なんですね。
ハムハウスが作られたのは1689年、17世紀の姿を今にも留めている場所として、とても重要な建物ですが、
このロケ地として使われた時もあまり変える必要がなかったんだそうです。
実際のケンジントンパレスのように、赤レンガの外観もすごく美しいです。
ナショナルトラストの旨で、一般に公開されているので見学することができます。
ビクトリア女王として即位した後に住居となるバッキンガムパレスは、5つのロケ地をうまく組み合わせて撮影されていたようなんですね。
外観として使われたのはブレナムパレス。バッキンガムパレスの圧倒させるような雰囲気をロケ地でもしっかりと感じさせてくれます。
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ブレナムパレスは名前はパレス、宮殿となっているのですが、実際は宮殿ではなくモールバラ公爵の邸宅です。
1874年、チャーチル元英国首相が生まれた家としてもとても有名で、現在は11代目公爵の所有です。
この場所は世界遺産になっていて、始まりもなかなか面白い歴史があります。
初代モールバラ公のジョン・チャーチルは、ナイトの息子から公爵まで登り詰めた人物です。
1704年に戦いの豊将として、アン女王からこの土地と建物の建築費を与えられて建てられています。
豪華な屋敷を見学して、広大な庭園を散策し、1日では全て見切れないような場所です。
映画の中でマッキンガム宮殿の室内となっていたのは、ベルボア城、ランカスタハウス、ディッチリパークとオスタリーパークが使われているようです。
こんなふうに似たような印象を与える場所とか、時代などを考えたりして、土地を選ぶのってなかなか大変なことなんだなと思いますよね。
今日はその中のランカスタハウスとディッチリパークをごちょっと取り上げます。
ランカスタハウスは、ビクトリア女王のおじいにあたるヨーク公が1825年に建てた邸宅です。
ここはカントリーハウスではなくて、ロンドンにあるタウンハウスになります。
マッキンガムパレスの代わりができるほど、中はすごく豪華なんですよね。
映画では、ビクトリアとアルバートが即位を初めてワルツを踊る舞踏会の場面が撮影されています。
現在はイギリスの行政機関の建物として使われているのですが、映画やドラマでは、
マッキンガムパレスのインテリアとしてここが使われるのが定番なようです。
なので、いろいろな映画やドラマで見ることができます。
もう一つのディッチリパークは、ビクトリア女王の部屋の撮影などが行われたようです。
こちらは、第二代リッチフィールド伯爵が1722年に建てたカントリーハウスです。
第二次世界大戦の初期に、首相のチャーチルが秘密基地としても使用して、
ここでアメリカの支援を得るために、大統領トコシと会談を行った場所としての歴史もあります。
現在はディッチリ財団が所有していて、特定の基準を満たした機関や企業のために、プライベートイベントなどが開催されています。
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先ほどのランカスターハウスもディッチリパークも見学してみることができないので、
このように映画やドラマなどで姿を見るしかできないのがちょっと残念ですね。
実際のバッキンガム宮殿は、ビクトリア女王の祖父ジョージ三世がシャーロット王妃の指定のために購入した建物です。
そこがどんどんと拡張されて、今は英国王室の公式宮殿となっています。
今日は、映画ビクトリア女王 正規の愛のロケ地でした。
次回は2017年公開の映画、ねじれた家です。
お楽しみに!
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