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「よかれと思って」という傲慢|台湾漫遊鉄道のふたり/PRIZEープライズー Ep.020
2026-05-31 12:19

「よかれと思って」という傲慢|台湾漫遊鉄道のふたり/PRIZEープライズー Ep.020

親しい相手に「よかれと思って」した行動が、裏目に出たことはありませんか?
相手を「わかった気」になる善意の怖さと、丁寧なコミュニケーションの大切さを、自身の苦い失敗談も交えて紐解きます。
 
▼キーワード
柚木麻子/本屋大賞/全米図書賞/国際ブッカー賞/直木賞/対人関係/アドバイス/身内/距離感/失敗談
 
▼参照したコンテンツ
━━ Featured Contents
📚️小説:台湾漫遊鉄道のふたり
楊双子著 / 中央公論新社
[🔗 作品詳細] https://www.chuko.co.jp/tanko/2023/04/005652.html
📚️小説:PRIZE―プライズ―
村山由佳著 / 文藝春秋
[🔗 作品詳細] https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919300
 
▼言及した過去回
Ep.004 おせっかいをして嫌われる|春にして君を離れ/YABUNONAKA
[Spotify] https://open.spotify.com/episode/4cmb7JcuRZUvotoVO7aDeW?si=FuiIEhlPREWiC6jLozXUww
[Apple podcasts] https://podcasts.apple.com/us/podcast/%E3%81%8A%E3%81%9B%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%81%84%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E5%AB%8C%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B-%E6%98%A5%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E5%90%9B%E3%82%92%E9%9B%A2%E3%82%8C-yabunonaka-ep-004/id1872089036?i=1000749943857
[LISTEN] https://listen.style/p/brassknuckles_in_jewelrybox/jehgzzo3
Ep.017 無理に暴こうとしないで|バチェロレッテ・ジャパンS4
[Spotify] https://open.spotify.com/episode/5Lb259IklCwvFOtrOsug21?si=M2mUGaSzSvOXMtaWRLQNWw
[Apple podcasts] https://podcasts.apple.com/us/podcast/%E7%84%A1%E7%90%86%E3%81%AB%E6%9A%B4%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7-%E3%83%90%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%86-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3s4-ep-017/id1872089036?i=1000768110771
[LISTEN] https://listen.style/p/brassknuckles_in_jewelrybox/zsx4fohh
 
▼ポッドキャスト読書会
毎月決まったテーマで本を読み、各自の番組で配信する読書会
6月のテーマ:本屋大賞を語る
配信期間:6/15(月)〜6/21(日)
詳細は以下noteをご確認ください
[note] https://note.com/shiori_n_d_o/n/nbfeebb72c321
 
▼パーソナリティ
しおり|おひとりさまを楽しむ30代女
[Linktree] https://linktr.ee/shiori_n_d_o

▼この番組
podcast『ジュエリーボックスにメリケンサック』
本や映画、ドラマなどの物語をきっかけに、恋愛や結婚、女友達、孤独、働くことなど「女の人生」をゆっくり考えるポッドキャスト。

▼テーマ別プレイリスト
[Spotify プレイリスト] https://open.spotify.com/user/31ggm3da2f3fhycoqvoggi3atvze/playlists

▼おたよりフォーム
番組への感想、番組でとりあげてほしい作品などお送りください
[Yurumo] https://yurumo.com/forms/ynkdbhwbsigyposb
 
▼もう1つの番組
podcast『大丈夫じゃなくて大丈夫』
おひとりさまを楽しむ女&子育てを楽しむ一児の母で日々のモヤモヤを話します。
[Spotify] https://open.spotify.com/show/34GZJTi34jobPoFrwLnZGw?si=gaw1GM8VTCGE87FhqOw4HA
[Apple Podcasts] https://podcasts.apple.com/us/podcast/%E5%A4%A7%E4%B8%88%E5%A4%AB%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A6%E5%A4%A7%E4%B8%88%E5%A4%AB/id1715641229
[Amazon Music] https://music.amazon.co.jp/podcasts/118c3b43-11fb-414a-828c-3886ffb015ee/
[LISTEN] https://listen.style/u/not.daijobu.ok

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サマリー

本エピソードでは、「よかれと思って」した親切やアドバイスが裏目に出てしまう人間関係の危うさについて、小説「台湾漫遊鉄道のふたり」と「PRIZE」を題材に考察します。親しい間柄だからこそ生じる傲慢さや、相手を理解したつもりになることの危険性を、自身の失敗談も交えながら、丁寧なコミュニケーションの重要性を説いています。

はじめに:よかれと思っての暴走
こんばんは、しおりです。今日は、台湾漫遊鉄道のふたりとPRIZEをきっかけに考えたことをお話します。
2作品のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
あとは作品を知らなくても、人間関係のヒントとして楽しんでいただけるのではないかなというふうに思います。
あなたは、よかれと思ってアドバイスしたのに、相手の顔が曇ってしまって冷や汗をかいたことってないですか?
親しい関係になればなるほど、相手のことを考えて暴走しがちになるのかもしれないなぁと思って。
でも、それって本当に相手が求めていることなのかわからないし、私はあなたのことわかってるって思い込んじゃう感覚ってどうして起きるのかなとか、
どこから危ないラインになっちゃうんだろうなっていうのを考えました。
紹介作品:「台湾漫遊鉄道のふたり」と「PRIZE」
それでは今回のコンテンツを紹介します。
まず1冊目は、陽二郎の「台湾万有鉄道の二人」です。
第75回全米図書賞、翻訳文学部門、第10回日本翻訳大賞、そして先日2026年の国際文化賞を受賞して話題になりました。
1938年、日本による植民地支配時代の台湾が舞台です。
作家の青山千鶴子が長期の公園旅行に招かれて台湾に滞在します。
そこで出会った台湾人通訳の大千鶴が、すごく現地の食文化や歴史に詳しくて料理もうまいんですね。
2人で様々な食事を楽しむうちに関係が深まっていくんですけれども、いつまで経っても本音が見えない千鶴に千鶴子はだんだん焦りを感じるようになってというお話です。
そしてもう1冊が村山由加のプライズです。
2026年の本屋大賞で第3位になっているのと、ダビンチのブック・オブ・ザイヤーの2025年小説部門の第1位になっています。
本を出せばすべてベストセラーになるし、映像化の作品もたくさんあるし、本屋大賞も取っている作家・阿毛海韻が直木賞がどうしても取れないということを気にしています。
自分の作品が正当に評価されてないんじゃないかっていうふうに阿毛は感じていてすごく悩んでいるんですけれども、阿毛の大ファンである編集者の小沢千尋が彼女に直木賞を取らせるために、2人3曲で並々ならぬ熱意を持って伴奏するというお話になっています。
2作品とも女2人の関係性の話で、作品の雰囲気全然違うんですけど、割と両方好きでした。
台湾万有鉄道の2人の方は、主人公の千尋がすごくよく食べて食い意地が張っているキャラクターなんですけど、すごい面白くて笑わせてくれる魅力的なキャラクターで、読み進めるたびにクスクス笑っちゃう感じになっています。
しかもね、なんかご飯がめっちゃ美味しそうで、読んでてお腹が空く感じの本なんですよね。
このプライズは、女同士の質度のある共依存とか執着とか恋の話ですごく好きでした。
結構私、女の子同士の質度のあるというか、なんて言えばいいのかな、じっとりした話が好きで、普段はゆずき朝子の本とかが好きなんですけど、このプライズも割と好きだったなっていうふうに思っています。
作品から見る「よかれと思って」の危うさ
この2つ全然違う話なんですけど、共通点もありました。
台湾万有鉄道の2人の方では、主人公の千尋が通訳の千尋の意思とか気持ちを聞かずに、自分が良かれと思ったことをし続けちゃうんですね。
日本の着物をプレゼントしたりだとか、将来どうするのっていうおせっかいをしたりだとかするんですけど、その結果千尋に距離を置かれちゃって迷惑ですよっていうふうに言われちゃうんですよね。
相手がどういうことしてほしいとか、どうしたいと思ってるのかみたいなものをちゃんと確認して、独りよがりな傲慢な振る舞いみたいにならないように気をつけることの大事さみたいなのを感じさせる本になってます。
特にこの主人公の千尋と通訳の千尋の関係性では、日本統治時代、日本が植民地支配している時の台湾なので、どう考えても主人公の千尋側にパワーがあるんですよね。
すごくパワーの強弱があるから、おとさら通訳の千尋は嫌なことやって言いづらい状況だったと思うし、意見が言いづらい方の気持ちっていうのは丁寧に聞いてあげる必要があるよなっていうのを感じさせます。
プライズの方は、編集者の尾澤が作家の阿毛のことを誰よりも私は理解しているっていうふうに思うようになっていくし、二人の仲はどんどん深くなっていくんですけど、その結果、阿毛に許可をもらわずに小説から一度削除した文章を復活させてそのまま出版しちゃうんですね。
そのことを知った阿毛はすごい怒って、尾澤のことをもう絶対に揺らさないっていうふうに言うようになるわけですが、どんなに理解し合っていて、もう私とこの人は通じ合ってるっていうような関係になったとしても、相手の合意を取らずに、相手にやっていいですかって聞かずにこういうことをしてはいけませんよねっていう話になっていました。
両方ともね、すごく二人の関係性が深くなっていったからこそ起きちゃったことだと思うし、自分も仲良い友達とか恋人とか相手だったらやっちゃいそうだなぁみたいなことがちょっと入ってるなっていうふうに思うんですよね。
こんな感じで2作品とも親しくなって、相手のことを思って良かれと思って一線踏み越えちゃうみたいな行為が描かれてるんですけど、でもそれって本当に相手のことを思ってたのかってちょっとわからないですよね。
台湾万有鉄道の2人の主人公千鶴子は、台湾人であることによって千鶴がちょこちょこ不当に扱われるんですけど、その度に怒っていて本当に千鶴のことが好きで大事にしているんですけど、それでも千鶴子が千鶴にあれこれ与えようとしたりだとかっていうのは、自分が与えてやっているっていう優越感とか上から目線とかがなかったのかなっていうのは考えるべきポイントだと思うし、
プライズの方でも小澤はアモーにすごく浸水してて、もはやそれは恋愛感情だぐらいの浸水しっぷりだったんですけど、それだけアモーのことが好きだったし、相手のために尽くそうとしていたけど、それでもじゃあ勝手に文章を書いちゃったのって、
私だけはわかってるとか、私がこの人の良さを証明してみせるみたいな、ちょっと自己顕示欲とか、そういう良くない欲みたいなのがあったんじゃないかなっていうふうに思います。
本当に相手のことを思うんだったら、自分の良くない欲望みたいなものがそこに入ってないかっていうのをちょっと厳しく見る必要があるなっていうふうに思ったし、相手が本当にそれを望んでいますかっていうのを丁寧にコミュニケーションするべきだなっていうのを反省するような2作品でした。
過去の放送と自身の失敗談
過去にね、この番組でもエピソード4かな。春にして君を離れと、やぶの中っていう2冊の本を扱った時にも同じようなことを話してるんですけど、その2作品では子供のためにだったんですけど、子供のために良かれと思ってやったことが、子供はちょっと嫌がってて、それによって嫌われちゃう母親みたいなものが出てきて、結構難しいなっていうのを感じさせたんですけど。
それからね、最近のエピソード17でもバチロレッテのシーズン4を見て話した時に、恋愛のコミュニケーションにおいても相手が嫌がってないかなみたいなのを確認しながら、コミュニケーション取るのって大事だよねっていう話をしたかと思います。
親子とか親友とか恋愛とか近くなる関係ほど意識した方がいいなみたいなことがあるのかもしれないなっていうのを改めて思いました。
この本2冊を読んで思い出した自分のエピソードについて話そうと思うんだけど、若い頃、まだ大学卒業してすぐぐらいの頃かな、仲のいい友達がプロポーズを受けたのっていう風に打ち明けてくれたことがあって、
まだ大学を卒業したばっかりで、私自身は結婚なんてまだ考えられないみたいな状況だったから、友達ももしかしたらそうなんじゃないか、仲いいしみたいな風に思って、
もう結婚しちゃっていいの?とか、いろんな人と付き合ってみてから結婚相手考えた方が良くない?とか、まだ若くない?みたいな風に言っちゃったんですよ。
でも仲がいいからといって、その友達が私と同じ考えだったとは限らないし、相手がどんな気持ちで私にどんな反応して欲しかったのかみたいなのも、ちょっと考えてから話すべきだったなっていう風に思って、
今振り返るとね、あの時その友達はおめでとうっていう風に言って欲しかったんじゃないかなっていう風に思うし、
その後ね、コミュニケーションがぎこちなくなっちゃったから、きっと私の言った言葉は彼女にとって嬉しくない言葉だったんだろうなって今振り返ると思うんです。
で、じゃあ私がなんでそんなこと言っちゃったのかなって思うと、もちろん自分と相手が同じような考え方なんじゃないかっていう思い込みもあったけど、
寂しくて、まだ結婚してほしくないみたいな気持ちもあったのかもしれないなっていうのを、今思うとね、そういう気持ちもあったんじゃないかなっていう風に思って、すごい私の勝手な欲ですよね、それは。
もし寂しかったんだとしても、結婚しちゃってもいいの?とかじゃなくて、寂しいけどおめでとうみたいな風に言えたら一番良かったなっていう風に思うけど、
当時は自分が寂しいと思ってるみたいな自覚もなかったし、本当にいいの?本当に結婚しちゃうの?本当に?みたいな気持ちでいっぱいだったから、うまくいかなかったなっていう風に思います。
まあそんな感じで、自分自身もね、心当たりがあることがあるから、結構本読んでてグサグサくるというか、ちょっと居心地悪い気持ちになってしまったんですけど、
まとめ:丁寧なコミュニケーションの重要性
やっぱり親しい相手の時ほど、より丁寧なコミュニケーションが必要なのかなっていうのを思って、結構身内になればなるほど雑に扱っちゃうみたいなところあるじゃないですか、
家族だからいいや、とか恋人だからいいや、とか仲良い友達だからわかってるよね、みたいに思いがちだけど、そういう人ほど気をつけたいなっていう風に改めて思ったし、
分かった気にならないで、相手が今どう思ってるかな?みたいなのを常に考えたいなっていう風に思いました。そういう態度を大事にしたいなと思います。
おわりに:番組からのお知らせ
今日は、台湾万有鉄道の2人、そしてプライズの2作品をきっかけに、相手のことを分かった気になって暴走してしまうことについて話してみました。
皆さんは親しい相手にしてしまった失敗ってありますか?
ぜひSNSでハッシュタグジュウエメリーをつけるか、概要欄のお便りフォームから教えてください。
そしてもう一つ、ポッドキャスト読書会のお知らせです。
今月のテーマや参加方法は、私のノートにまとめて概要欄にリンクを貼っています。ぜひチェックしてください。
それではまた次回。しおりでした。
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