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岸野さんにとっては、音響って、興味がないとできないっていう話もさっきしたんですが、どういう興味があるんですか?
やっぱりね、ちょっとしたことで音で変わるんですよ、受け手の感情って。
漠然と良かったなぁとかね、感じるのって、やっぱりちょっとしたPA、音響さんの技術がそこに込められてるっていうかね、改善をしたから良くなったんだっていうのは、歴然として僕は分かるわけですね。
あ、まぁね、プロなんで。
気を配ってるなぁとか、そういうところが分かるわけですよ。
例えば今日なんか、最後にね、宮城の今日、やったんですけど、それまで鳴り物が入ってた編成が、最後の…
お、ちょっと今これ車線変更しますね。
最後の2曲だけ、いわゆる音とだけになるんですよね、歌だけになるんですよ。
その時に、リバーブですね、残響がちょっと加えられてたんですよ。
おそらくちゃんと、それはPAの人が意図的にコントロールしてそれをやってる…
今この車線で走りますが、それでね、良くなったんですよ。
本当にこれで終わりに向かっているなっていう感じとね、あと歌だけになった一松のちょっと寂しさみたいなものが、教習感みたいなものが強調されたんですね。
リバーブによって。
リバーブによって、残響を加わったことによって。
それがね、とても良かったんですよ。
それってね、そうした方が良くなるだろうっていう判断に基づいてリバーブを加えたと思うんですけど、
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それがね、実は教えるの難しいんですよ、そういうことって。
感覚的なところ。
感覚的なところと、あとセンスの問題だからね。
何かのメソッドがあるわけじゃないんですよ。
最後はリバーブを加えろとかね、そんな規則があるわけじゃない。
だけどここ、この最後のところでリバーブが入ってくると、良いだろうなーっていうところでリバーブが入ってきたから、
やっぱりこれはね、天性の才能っていうかね、センスが良いんですね。
すごくね。
だからそういうのを教えるまでもなくできるというのはね、仕事として向いてるんじゃないかと思いますよ。
やっぱりそれ経験積んでね、こういう時にリバーブが入ってくると、
確かに本当にお祭りが終焉に向かって、終わりに向かって、最後のところでいい気持ちになって、
っていう経験を一度でもしてれば、その感情として知ってるわけだから、
じゃあリバーブ加えようって、それが技術に反映されるわけですよ。
そういったものを持ってない人は気づかないわけじゃないですか。
だから、それ気づくのは経験を積めば、どっかのタイミングでそういうことを経験するわけで、
それを技術に変換すれば良いっていうことなんで、
だから、まるっきりダメというわけじゃないです。
それができなかったから、君は失格だっていうわけじゃない。
こういうのは本当に経験で、やっぱり一番大事なのは経験と、
あとは経験した感情を確かに自分の心とか気持ちで確認ができて、
それを今度は技術に反映して表現に持っていけるかどうかっていうことだね。
気づかない。大抵の人は気づいても確認まで至らないっていうかね。
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良かったよね、終わっちゃうとかね。そんなことは多いんだよね。
良かったなあ。何でだろう。
最後に一末の寂しさもあるような感覚がちょっとあったなあ、みたいな。
遠くへ連れてかれていくような気持ちになったなあって。
遠くへ。そうか。残響がリバーブが最後大きくなってたから、
俺はこう感じたんだ、みたいなね。
じゃあ今度自分もやる時それやってみようとかさ。
そういうことなんじゃないかなと思いますね。
将来、楽しみだ。
そうですね。頑張ってほしいよ。
でも本当に今のリバーブの話なんてさ、一段一局面に過ぎないですよ。
そんなようなことがたくさんあるわけ。
例えば自分でBへ交代した時に、
よさかえっていう曲、スピード感がだんだん速くなる曲があるんですけど、
それは大鼓の音を上げてるんですよ、だんだんと。
それはやっぱりリズムをそこを強調したいからね。
そうするとみんな気持ちが激しくなりますよね。
そんなことも一例だし、言葉にできないこともすごくたくさん多いですよね。
それを感覚的なもの、あとは感情、エモーションを喚起する力ね。
それを確かに技術として持っていて、それを表現に反映させることができるかどうかということですよね。
意外とこういうPA、音響の世界は奥深いですよ。
今聞いてて思ったのは、音によって演出するみたいな。
そうですね。音によって演出ですよね。
ただ正確に音を出すだけじゃなくて、演出家としての才能というか、
いかに同じ音でも調整して盛り上げるようにするかとか。
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そうだね。照明でもそうだね。
ここはちょっと明かりを落としてやったほうが雰囲気が出るよなとかね。
なるほど。そういう奥深い世界になってきている。
そうですね。やっぱり大事なのは経験を積む。
経験を積むと何が違うんですか?
経験を積むと演技応変ができるようになる。
こんな時にはこうすればいいんだみたいな。
こうした時にこうしたら効果があったぞみたいなものをたくさん蓄積できるんだよね。
それを局面局面で出せる。
そうですね。
経験を積むことの一番の利点というのはトラブルシューティングに強くなるということですね。
何かあった時にそれを解決する手立てをたくさん持っているんですよ。
例えば限られた機材でこの現場を乗り越えるとかね。
そんなこともあるし、あとはトラブルの原因を探る力がすごく強くなるんですよ。
どこに問題があるから今こうなっているんだっていう。
それはやっぱり経験によって磨かれるんですよね確実に。
だから何か仕事を頼む時に2回経験した人と5回経験した人どちらを選ぶかとしたら
同じ技量だったとしたら5回経験している人の方を選ぶ。
それだけトラブル回避能力が高まっているからその人5回分で。
特に音響だとその場で対応して解決しないといけない。
時間的な猶予があるわけじゃないからということですね。
そうですね。あとは限られた機材の中で。
その制約条件もポイントになる。
そうですね。ケーブルが足りない。
じゃあこのケーブルの先にこの変換プラグを付ければ足りないケーブルの代わりになるぞとか
そういうのが瞬時にパッと分かるみたいなのが大事なんですよね。
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臨機応変に対応する力。
臨機応変力。
柔軟に。
臨機応変力が重要なんですよ現場ってね。
それは経験によって養われるんですよね。
だからできるだけ現場を経験した方がいいですよ。
これから目指そうという人は。
いきなり大きな現場につかなくて最初は手伝いで誰かの下についてやり方を見ていくっていうね。
盗んでいくみたいな。
簡単な言い方言っちゃうと盗んでいく。全てはそういうことだと思いますね。
盗んでいくって言うと言葉遣いあんまり良くないけど
普通に見て学んでいくで全然いいですよね。
こういう時こうするんだ。
そんな感じでPAの魅力が。
伝わるといいよ。本当に増えて欲しいもん。それができる人が。
本当に僕は街の棒踊りとかね。
普通のちょっとした棒踊り。すごい小さいものでも音良くなって欲しいし
音良くなるととても魅力的な場になって大勢の人がまた来てくれるようになると思ってますからね。
棒踊りが活性化というか全体が盛り上がるためにも音が良かったらより盛り上がりやすいっていう。
だから吉野さんは棒踊りも力を入れてやってるというか。
そうですよ。本当に力を入れてますよ。どんな小さいところでも工夫して。
それが吉野さんなりの棒踊りの絵の盛り上げる。
盛り上げるっていうとちょっと違うんだよね。盛り上がればいいってもんじゃないからね。
魅力を伝える。
PAの魅力というか意味がちょっとずつ分かってきたような気が。
できればこれを聞いてくれた人も興味を持ってくれると嬉しいですね。
僕の知見で良ければいくらでも教えますからね。
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吉野さんも絵も教えてもらえると。
僕が言うのは現場来ないように一度見せてあげるから。その代わりに荷物運んでね。
手伝って。
手伝うこと自体が勉強になったりもします。地味なところが多いとは思うんですけど。