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九州の物価と賃金
2024-08-14 13:26

九州の物価と賃金

長崎県立大学教授エコノミスト 鳥丸聡
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00:28
さあ、毎週水曜日は九州経済です。
先週、6月の実質賃金、27ヶ月ぶりにプラス転換、過去最長のマイナスを出すというニュースがありましたが、九州はどうなんでしょうか。この方に伺います。
長崎県立大学教授の鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。
おはようございます。よろしくお願いします。
この実質賃金なんですけれども、名目賃金を物価水準で割ったものっていうことなんですよね。
分子の名目賃金が増えるか、分母の物価水準が下落するか、どっちかだとプラスになるっていうことなんですけれども、
この6月の実質賃金、2年3ヶ月ぶりプラスっていうのを、10箱の隅に落ち着くような見方をすると、分子の名目賃金が増えた理由って何なのかっていうと、
これは厚生労働省が説明してるんですけど、6月に夏のボーナスを支払う事業所が、前年同月より増えたからっていうことなんですよね。
ですから、ボーナスを除いたところで見てみると、名目賃金って実は2.3%しか増えてなくて、実質賃金、実は下がり続けているんじゃないかと言えなくもないと。
それと、ボーナスが前倒しで支給されたのであれば、来月公表される7月の実質賃金は再びマイナスに戻るんじゃないかと言えなくもないので、
一方、実質賃金の分母になる物価水準については、為替相場が今ちょっと円高に触れていますので、
輸入物価は落ち着きそうだなと一般的に考えがちなんですけれども、物によってはちょっとやそっとの円高ではいかんともし難い物価口頭に見舞われている輸入品目があります。
時々買っているチョコレートがあって、こういう感じのチョコレートがあるんですけれども、
ワカダミアナッツをチョコレートでコーティングしたものですね。
鳥原先生が大好きらしいですね、これ。
1箱9個入りのチョコレートが先月まで168円だったんですよ。
03:04
ところが、昨日同じスーパーで買おうとしたら218円になったんです。
結構上げてますね。
突然の3割の目上げでびっくりしたんですけど、
人件費とか運送費とか加工費とかですね、そのあたりの上昇を勘案してもちょっと上げすぎじゃないかと思って、
チョコレートの原料になるカカオ豆の世界相場を調べてみたんですけれども、
ちょっと恐ろしい価格にまで口頭していました。
恐ろしい価格?
産地っていうのは西アフリカのコート・ジボワールとかガーナというアフリカが7割占めてるんですけれども、
キロあたりの価格っていうのを20年以上前、1980年まで遡ってみたら、
ほとんど2ドル前後で安定水位して40年以上経ってるんですよね。
ところが足元では7ドル台に給糖していて、
ウクライナ危機当初の原油や小麦の価格高騰どころではないんですよね。
理由は産地の赤道付近っていうのは気候変動の影響が大きくて、
大雨とか高温とか干ばつが日本なんかよりもっと頻繁に起きるようになっていることが影響していると。
特に今年4月のカカオ豆の世界相場っていうのは特に高くて、
キロあたり10ドル弱なんですよね。
何がすごいかっていうと、
最近太陽光パネルなんかのところで導線ケーブルの接頭が給糖してて、
これ同価格が給糖しているっていうことなんですけれども、
今年4月の同価格ってキロあたり9ドル強なんですよ。
ですから同じキロあたり、比較するのもいかがなものがあるんですけれども、
同よりもカカオ豆の方がお高い状況になっているんですよね。
ですからちょっと外の円高ではもういかんともし難い気候変動っていう構造要因で物価が高騰している品目もあるので、
株価が迷走しているのと同様に賃金も物価も不安定で方向感が定まらない状況にあります。
都道府県レベルで賃金と物価はどんな状況なのかっていうのを、
数ヶ月前におとどしのデータでちょっと見たんですけど、
昨年の都道府県データが公表されているのでちょっと覗いてみました。
それによると全国平均の物価を100とした時、一番お高いのは当たり前ですけど東京104.5、
2番目が神奈川県103.1とこのあたりは変わらないんですけれども、
06:06
九州7県は全て全国平均の100を下回っていて、
これでも九州ってやっぱり物価がお安いということですね。
九州の中で最も物価が高いのはどこでしょうかっていう問題なんですが、
九州7県で物価が一番高いのは福岡県というのは、違う誤りなんです。
福岡県の物価って佐賀県より低いんです。
そうなんですか。
差が高いんですかそんなに。
差が高いって言っても全国40位ですからね。
福岡県は47都道府県のうちの43位。
福岡県って物価がそんなに安いとは思わなかった。
教養娯楽、エンタメ系はちょっとお高いんですけど全国17位なんですが、
それ以外の品目はおおむね安いんですよ。
福岡市だけ取り出してみると高いんじゃないかと思って、
全国の県庁所在都市と政令市合わせると52都市あるんですけれども、
その中でも福岡市の物価って47位ってお安い。
福岡ってちょうどいい塩梅で競争原理が働いているって言うんですね。
だから物価上がりにくいっていう風になっている。
47都道府県で最も物価が安いのはどこかって言うと、
宮崎県と鹿児島県って言うんですね。
従来から全く変わらないですね。
昨年は宮崎県が46位、鹿児島県が47位。
高谷さん宮崎のご出身なので。
そうなんです。私宮崎出身で。
やっぱり宮崎と比べて福岡、野菜ちょっと高いなとか。
ちょっと高いんだけど全国に比べるとまだ安いって実感ですけども、
でも全国的には安いんですね。
ちょっと高いなっていう感覚はかなり高いなではないってことなんですね。
南九州の場合は畜産基地ですから、お肉の食料品が安いっていうことと、
あと福岡と真逆でエンタメ系が46位と47位とお安いっていうか、
エンタメがないっていう価値にしなくても安い。
東京都の104.5に対して鹿児島県95.9っていうことなので、
東京より鹿児島県の8%以上物価がお安いってことですね。
だから宮崎も鹿児島も物価が安いですよっていうのを
スローガンとして移住促進に力を入れているっていう状況にはあります。
消費者にとっては嬉しいですよね。
09:02
地域別の物価統計を見ていって、昨年にちょっと変化が見られました。
何かっていうと過去10年以上九州で最も物価が高いのは相場が決まってるんですよ。
相場が決まってる?
長崎県。
長崎県!?
坂の長崎ですから、平野部が少ないので家賃と交通費が高くて、
離島県ですからガソリン代も高くて、
河川が急勾配で短いので、水を蓄える能力が低いので、
どうしても水道代がちょっとお高めっていうことになってますね。
昨年九州7県で物価が最も高かったのは長崎県だよね。
従来通りと思って、昨年の統計を見たら初めて変化が現れました。
他がいたんですか?
長崎県を超えた県があります。
どこでしょう?
TSMC寝室である熊本県です。
熊本ですか!?
これはもう工場だけじゃなくて、アパート、マウンション、商業施設建設ラッシュっていうのが
地価を押し上げて、人件費を押し上げて、資材価格を押し上げてっていうことですよね。
日銀が目標としているのは賃金と物価の好循環なんですけれども、
それのモデルケースと言えなくもない。
ちょっとバブリーなのが気になる。
一方、都道府県別の賃金水準を調べてみると、
全国平均100とした時、福岡県は94なんですよ。
これは全国で実は13位なんですね。
九州7県では突出して高くなっています。
突出してやっぱり高いんですね。
福岡県に続くのは熊本県と大分県なんですけれども、全国36位っていう風になっていて、
福岡県の物価の安さと賃金の高さっていうのは、
これはやっぱり九州における福岡一極集中の要因の一つになっていると思われます。
連合福岡の今年の賃上げも5.6%、全国の5.1%上回ってますし、
先日答申された最低賃金も51円引き上げて992円。
九州では他県を大きく上回ったまんまなんですよね。
鹿児島や宮崎の場合、物価が安いんだけど実質賃金はもっと安いっていうことです。
そういうことになりますね。
ちょっと厳しいと。
実質賃金、全国的にしばらくプラスとマイナスを行ったり来たりっていう状況が続きそうなんですけれども、
九州の今の景気っていうのは、これでも間違いなく全国の中では最も良い状況にありますから、
12:01
なんとか物価上昇率を上回る賃上げを実現してですね、
全国をリードしていきたいなっていう感じがします。
確かにそうですね。
どうか全国をリードできますように。
頑張りたいと思います。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
13:26

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