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この時間は、Zoom Up毎週水曜日は九州経済です。
先日、5月1日に開港50年を迎えた長崎空港。その長崎空港の展望やこれからの課題にZoom Upしていきます。
エコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。
おはようございます。よろしくお願いします。
長崎空港はもう開港から50年を迎えたんですね。
そうですね。今月1日にはいろんなセレモニーがあったみたいですけれども、
現在、日本には海上空港というのが5カ所あって、新しいところでは2006年神戸空港とか同じ2006年北九州空港ですね。
その1年前には、中部国際空港セントレアというのができて、それをさらに遡ると、
31年前、1994年に関西国際空港というのができています。
これいずれもバブル経済崩壊後に開港しているんですけれども、
長崎空港が開港したのは昭和の時代で、しかも第一次オイルショックで日本の高度経済成長が止めを刺された時に、
世界初の本格的海上空港として、成り物入りで開港した老舗の海上空港ということになります。
長崎空港なんですけど、長崎県ど真ん中の大村湾に浮かぶ小さい島で三島っていうのがあるんですが、
三島って書いて三島って言うんですが、海面の一部を埋め立てて建設されてて、
三島っていうのは面積が90万平米って言いますから、福岡ドーム13個分、大堀公園で言えば2個分よりちょっと広いぐらい。
周囲7キロの小さな島で、1972年に着工されたんですけど、その前にはみかんや大根なんかを栽培していた農家さん、
13世帯66人が暮らしていたんですけれども、空港建設のために移転に合意して大村市へと移住をしています。
空港と本土をつなぐ三島大橋っていうのが長さ970メートルなんですけど、
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今となっては新北九州空港連絡橋の長いのあれが2100メートルありますので、
あれに比べると半分以下の長さですけれども、当時としてはやっぱり超画期的なことだった。
空港の建設費とこの橋の建設費を合計すると、180億円で新空港ができたっていうことなんですね。
50年前は高いのかどうなのかってことなんですけれども。
物価が今と違いますからね。
違うんですけどね。今では北九州空港を500メートル延伸する工事をやってますけど、
あれが130億円っていうので、今年3月20日に供用開始された福岡空港第2滑走路。
あの事業費が1600億円なんですよね。
50年前のこととはいえ、ちょっとお安く出来上がった世界初の海上空港だったんじゃないかなっていう気がしますね。
1975年開港時点では2500メートルの滑走路だったんですけれども、
5年後の1980年に3000メートルに拡張されて、
九州各県の空港のうち3000メートル滑走路って言ったら熊本、大分、鹿児島なんですよね。
ただこれらはいずれも福音幅が45メートル滑走路で、
長崎空港は最初から幅60メートルなんですよ。
福岡空港とか北九州空港もこれも幅60メートルなんですけど、
長さが福岡空港は2800メートルと先日できたのが2500メートル。
3000メートルへの延伸工事をしている北九州空港は今現在では2500メートルと、
2年後に3000メートルになりますけど、
ですから現時点までの長崎空港の滑走路面積っていうのは九州最大規模ということになります。
その長崎空港が立地するのは今人口10万人弱の大村市なんですが、
長崎県っていうのがもうかそかに悩んでいるわけですけれども、
大村市はなんと50年連続人口増加都市ということで、
今年で51年目になるかと思います。
空港があってインターチェンジがあって新幹線の停車駅があって、
3拍子揃っているっていうのが大村市が50年以上連続人口増加の理由ということになっていて、
大村市役所に行かれる方あんまりいないと思うんですけれども、
中に入るとですね、人口10万人までのカウントダウンボードっていうのが置かれていて、
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先月末時点ではあと497人って表示されています。
すぐそこ。
ホームページ見るとですね、人口10万人到達日予想クイズっていうのをホームページで。
楽しんでますね。
私はもう令和7年7月7日って勝手に入れて送っておきました。
七夕に。
いつになるかわからないですけど。
3セブン。
ということで、長崎空港50年おめでとうっていうことになってるんですけれども、
課題も一方ではてんこ盛りと。
最大の課題はインバウンドの少なさなんですね。
それだけの滑走路を備える理由。
九州7県の8つの空港について、
法務省の出入国管理統計で外国人入国者数っていうのをちょっと調べてみました。
昨年1年間ですけれども。
1位はですね、これはもう国際線21路線あって、
すでにコロナ前を上回っている福岡空港がダントツで342万人。
九州の7県にある8つの立派な空港を合計の88%を占めていてですね。
福岡空港の入国外国人数っていうのはちょっと別格ということになります。
第2位が熊本空港18万人。
3位が鹿児島空港7万人。
4位と5位はほぼ同数なんですけれども、
佐賀空港と北九州空港が6万1000人。
全然入ってない。
6位が大分空港が4万8000人。
7位に宮崎空港が2万人。
要するに8位、つまり最下位が、
上海とインチョン、2つの路線を持っているんですけれども、
長崎空港なんですね。
年間入国外国人数は1万トンで775人。
九州8空港合計のわずか0.3%を占めるに過ぎる。
全然行かせてないですね。
観光名所はいっぱいあるのに。
観光面積ナンバー1を全然行かせてないっていう状況ですね。
これはいかんっていうので、
今月1日のセレモニーのときに、
長崎県の大石知事は何とかしたいというので、
今ある上海、ソウル、2つの路線を利用促進するのに加えて、
新規路線の誘致に最大限に取り組むっておっしゃってるんですけれども、
これは具体的には香港線が急使になっていますので、
その復活をさせるっていうのと、
おそらく狙ってるのは台北、台湾ですね。
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ここ新規開拓なんですけど、今のところ目処立ってないんですよ。
長崎県はインバウンドが少ないならば、
アウトバウンドを増やせばいいっていう風に戦略を切り替えて、
今いろんなことやってるんですけれども、
アウトバウンドが増えないのは、
要するに長崎県民が行かないのは、
パスポート保有率が低いことに原因があるんだっていうことで、
今年度はパスポート取得に最大1万900円を助成するキャンペーンを今実施しています。
10年ほどのパスポートの取得費用って1万5900円ですが、
だいたい7割弱ぐらいを助成しますよと。
長崎県のパスポート保有率って9.7%。
全国平均は17.5%ですからかなり低い。
福岡県は九州でもダントツ高くて16.6%ですけれども、
一番高い福岡県でも全国平均は下回っている。
長崎県より低いところが宮崎県と鹿児島県なんですけれども、
じゃあ宮崎や鹿児島は何もしていないのかと思って調べたら、
やっぱりパスポートを取得するのに5000円キャッシュバックとか、
半額補助とかそういったのをやっていて宿泊というところなんですけど、
どこも噂がないんですよね。
1ドル300円だった1960年代に梅栗植えてハワイへ行こうっていう、
ユニークなキャッチフレーズで大分県の大山町なんですけど、
実際梅と栗を植えて価価値が高い梅干しなんかに加工して出荷して、
農家さんが団体でハワイ旅行に行ったんですが、
その時全国の市町村で最もパスポート所有率が高かったのが、
大分県大山町だったというのがあるんですよね。
他の産業振興とパスポート発行というのを取得というのを
タイアップして推進しなきゃいけないんじゃないかと思うんですけど、
長崎県はそういった長崎空港将来ビジョンというのを持ってないんですよね。
他の県は持ってるんですけど、ですからここはぜひ仕切り直しをしていただいて、
24時間離発着可能な海上空港だとか、新幹線停車駅の活用だとか、
もっと言えば福岡空港、佐賀空港との機能分担なんかを柱とするような
基本構想づくりというところから50年きっかけとしてですね、
やらなきゃいけないんじゃないかなという気がしますけどね。
もったいない、じゃあもったいない話を。
宝の持ち腐りになってしまっては仕方ないですし。
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九州の宝ですから、世界が注目した50年前なんですよね。
本当、観光都市でもありますからね。
そういうソフトがたくさんあるので活かせるようなものになっていくといいですね。
それは期待されますね。
わかりました。今日は長崎空港開港50年について解説してもらいました。
鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
ご視聴ありがとうございました。