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この時間は、ZoomUp毎週水曜日は九州経済です。 長崎県立大学教授で、エコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。 おはようございます。 さて、今朝はどういう話題でしょうか。
卵のお話なんですけど、 物価の優等生と言われ続けてきた卵なんですけど、
ちょっとここに来て、 グレつつあるっていうことですね。
優等生に対してそういう状況だってことですね。
今までどの程度優等生だったのか調べてみると、 1キログラムあたりの年平均価格、
1キロ、Mサイズが60グラムぐらいですから、 そうすると16個ぐらいになるんですけど、
1キロあたり年平均価格で、1980年382円でした。 2000年が309円でした。
2020年は333円でしたということで、 だいたい安定して推移してるんですよね。
世の中のインフレとかデフレとはほぼ無縁で、 いろんな物価が上がろうと下がろうとお構いなしに、
300円台前半でほぼ安定推移してきた。 2000年から2021年までの平均価格出してみたら、
330円っていうところで、 10個入りのパック価格に換算すると、
ほぼほぼ200円っていったところかなっていう感じです。 ただ、スーパーで特売日というか目玉商品となるときは150円とかですね。
そういったのもあったりするわけですけれども、 ところがその優等生のはずの卵の価格が今高騰していて、
スーパーの店頭価格っていうのは、 250円超えて260円程度まで上昇してるんですね。
今高いですよね。 過去、ワンパック平均値が200円が60円値上がりしたのかっていうと、
結構な値上がりでは他の商品も上がっているよねっていう、 そういう感じがするんですけれども、
実は今が1月だっていうことも考えると、 ものすごい価格高騰っていうふうに言えます。
1月、どういうことですか。
本来年間で一番卵って安くなるのが、 7月から8月の夏場なんですよね。
人間のほうも食欲がなくなるんですけれども、 鶏のほうも食欲が夏場としてしまってですね。
供給量が減るんだけど、 やっぱり人間の食べる量なんて減るっていうことですよね。
年末年始については、これは物流が止まるんですよね。
ところが、卵を産む鶏にとって、 盆も正月もないわけですね。
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やっぱり売り続けるので、在庫が積み上がってしまって、 それが年明け後に一気に流れ込んでくるので、
供給過多になって価格が下落すると。
なるほど。
年間で最も安くなるはずの今の小売価格が、 年平均を上回っているっていうのは、
これ異常なほどの価格高騰というふうに 言えるかと思います。
キューピーが毎年卵白書っていうのを 出してるんですけれども、
これは消費者にアンケートをした結果を 載せてるんですが、
その中に、あなたが卵を購入する際に 重視する項目は何ですかっていうのがあるんです。
要するに卵購入の決め手なんですけど、
第3位は国産であること。
第2位が卵のサイズ。
それらに大差をつけて、毎年ダントツ第1位になっているのが 価格っていうことですね。
安いのを選ぶっていう。
ところが今は安い卵っていうのを 選べなくなりつつある状況っていうことですね。
その背景にあるのは?
遠もろこしの餌になるのが遠もろこしですけれども、
輸入価格が膨らいなききと、
足元ちょっと円高に触れてますけど、 円安の影響で、
その餌代が高くついてしまって、
農家さんの中にはこんなに価格が上がったら もう利益が出ないっていうのでやめようかって言って、
実際廃業されるところもあるそうなんですよね。
供給量が減っていると。
供給量が減っているところに、 昨年末から猛威を振るっていうのが、
抗病原性鳥インフルエンザ。
はいはい、そうですよね。
九州は特にひどいですもんね。
1週間前ですけれども、
今シーズン、今年度の全国の殺処分数っていうのが 初めて1,000万場を超えたっていうんですよね。
1,000万場っていうのがどのくらいの量なのか っていうのが想像できないんですけれども、
なかなかこれが収束に向かいそうになくて、
産地のほうでは戦線強強としている状況ですね。
卵の供給数量っていうのは、殺処分されたサイラン系、
卵を取る鳥を殺処分した分が減るっていうだけじゃなくて、
感染防止のために発生した農場から半径3キロ以内は 農場外に出すなと。
半径10キロ以内も区域外に持ち出してはダメっていう、
搬出制限っていうのを受けますので、
実際は殺処分された量以上の相当数の卵が 供給されなくなっている可能性があるんですよね。
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値上がりがすごいのがですね、 氷段階で行動しているんですけれども、
川上の方の卸売段階どんなふうになってるんだろうと思って、
昨日、JA全農の福岡での卸売価格調べてみたんです。
昨年の1月17日の1キロ当たり価格って135円だったんですね。
それが昨日は280円。
倍以上ですね。
だから卸売段階での行動っていうのが、
どっかの誰かが我慢してくれてて、 ありがとうございますっていうかしらですけれども、
氷価格にはストレートにまだ反映されていない状況なんですよね。
しばらくは高値が続くっていうのを、 消費者はちょっと覚悟しておく必要があるんじゃないか。
もう家庭でお料理するおでんだとか、すき焼き、スイーツにも使いますし、
いろんなところで小麦価格の高騰と、 ケーラン価格高騰でダブルパンチで、
親子丼なんて高級料理になるかもしれないっていう。
そうです。どちらもだからね。
九州の場合は、鶏の飼育波数が全国の3割を占めているっていう。
養鶏王国っていう。
今回の鶏インフルエンザでは熊本県と大分県だけが感染が確認されていなかったんですけれども、
残念なことに昨日ですね、大分の埼玉県のほうで5万5千羽が殺処分されるっていうので、
ついに九州でも昨日で殺処分数200万羽を超えるっていう状況になってきています。
なんとか早く収束してもらいたいんですけれども、
もう一つ心配になるのが輸出への影響なんですよね。
輸出。
2020年コロナ禍に入ったとき、輸出が3倍に増えたんですよ。
それは国内ですごもり消費需要が高まったんだけれども、
外食関係がさっぱりになったので、その分が輸出にどんどん向けられて、ふんと増えたんですね。
増えたんだけど2021年は、2020年にもトリインフルエンザが流行しましたので、
その影響でガクンと落ちちゃって。
2022年はまた盛り返してきていたんだけど、年末から今にかけての。
たぶん今年また落ち込むだろうという、かなりデコボコするっていうことですね。
今のような状況が続くと、出荷制限みたいなのを、
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いくつかの食品の中にはやり始めるところが出てくるんじゃないかなっていう。
今までは値上げを実際にしてみたり、
揚げ底容器で容量減少っていうステルス値上げをやったりしてきたんですけど、
これ以上はできないっていうので、出荷を制限するっていう。
そういうのに踏み込むところが出てきたら、
卵が配給制になるのかっていうことまで考えてしまいそうになりそうな感じですよね。
スーパー行っても、ずっと買ってた卵のメーカーが見当たらないんですよ。
はいはい。
もう供給量が減ってきているので、出荷をある程度規制しているのかもしれないですね。
もうすでに出てきてるんでしょうね。
いや本当、価格の物価の優等生と言われてきた卵ですけども、
今本当大変な状況になってますね。
そうですよね。ここは消費者も理解を示す必要があるかと思います。
わかりました。
鳥丸さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
長崎県立大学教授、鳥丸さとしさんでした。
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