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この時間はZoom Up。毎週水曜日は九州経済です。 先週、熊本地震のインフラの復旧を10年前と比較したわけですけども、今回はですね、経済に直結する製造業の復旧にZoom Upします。
エコノミストの鳥丸聡さんです。 鳥丸さん、おはようございます。 よろしくお願いします。
製造業なんですけど、まずは10年前の出来事をちょっと振り返りたいんですが、
当時、もしかすると熊本を撤退かと噂があったのが、シリコンアイランド九州関連では菊代大町のソニー熊本ですね。
カーアイランド九州関連では熊本市南区の愛新九州、トヨタグループですけれども、そしてフードアイランド九州関連では鹿島町のサントリー熊本工場っていったところだったんですね。
ですけど実際はソニー熊本は3ヶ月後にフル稼働して、愛新九州は4ヶ月後、サントリーもちょっと遅れたんですけど7ヶ月後に生産を再開して、九州の半導体自動車、飲食料品関連産業へのダメージは最小限に抑えられたっていうところでした。
先月28日の熊本地震ではどうなったかというと、まず愛新九州が一旦稼働を止めたんですけれども、今月2日から一部製品の生産を再開していて、安全を確認できたラインから順次再開予定というふうにしています。
愛新九州って何作ってるのかっていうと、車のドアを開け閉めするときの根元のところにあるヒンジの部分を開閉するとき、あれ作ってるメーカーで国内生産シェア第1位ですね。半導体の製造装置の東京エレクトロンなんかの部品メーカーでもあるっていうことです。
10年前はトヨタのほとんどの国内工場の生産を停止させたんですよね。それだけじゃなくて、アメリカのGMのゼネラルモータースの4つの工場を2週間減産させるっていうことになったんですけれども、今回の生産再開は早くて、最終組立工場への影響も小さいものに留まったということです。
一方ですね、ちょっと心配なのが自動車、二輪車関連では、深度7に見舞われたウキシで、足回り関連、サスペンションダンパーとかですね、ああいった部品を作ってるアステモウキっていう会社があるんですけれども、ここが一部で生産再開しているんですけど、全面復旧見通しが経っていなくて、
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ここの部品を使って二輪車を生産している大洲町のホンダ熊本製作所、部品が供給されないのでフル稼働に至っていないっていう状況なんですね。
アステモってですね、名前はあまり馴染みがないんですけれども、車やバイクをいじられる方は九州昭和、昭和ってカタカナで書くんですけど、そこがいろいろ社名変更したりして、今アステモウキっていうふうに名前変えているところです。
自動車産業っていうのは最終組み立て工場が被災していなくても、部品メーカーが被災するとダイレクトに生産面で影響を受けるっていうことになります。
で、鹿島町のサントリー、もうちょっと心配なんですけど、復旧に3、4ヶ月かかって、10年前よりも短くなるんですが、年内の再開を目指すっていうふうにしています。
地下水命の熊本県にとって地震の影響が地下水に与える影響っていうのは気になるところですけど、今のところ一時的な地下水位の上下変動とか濁りが見られたんですが、深刻な被害は確認されていませんから、
10年前よりもやや早めの生産再開になるんじゃないだろうかと。あと熊本市南区にコカ・コーラ熊本工場があるんですが、今月3日からミネラルウォーター、イロハスの生産は再開しているんですけど、今のところ全面再開の時期は発表されていません。
ちょっと長引くかもしれないですね。人の口に直接入る飲料品を作っている工場の場合、これはもう衛生管理を徹底的に行いますから、どこまでも時間を要するっていうことになるわけですよね。
半導体関連だとソニー熊本の場合は、もう8月中旬ですから、もう間もなくですが、地震発生前の稼働水準に戻るっていうのが東京から発表されていて、中間決算発表の時に。これも間違いないと思います。
それ以外でも熊本市南区にルネサスがあったり、三菱電機が甲子市や菊地市にあったり、あと菊代町のTSMCですね。このあたりはもう生産を既に再開しているっていうことで、半導体の工場って比較的新しい工場が多いので、耐震性が強いっていうか、だから復旧は比較的早いっていうふうになっています。
一方、被害が大きかったのが八千代市の日本製紙、それと浮市に2つのコンクリート製品製造工場があるヤマックス。こちらが生産を停止した状況ですね。
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紙とか紙パルプとかコンクリート製品とかの工場は大規模な機械設備工場ですから、その大規模設備が破損すると復旧には相当の時間を要するということになりそうです。
10年前の地震の後なんですけれども、熊本復興を大いに勇気づけた企業があって、東京に本社を移転していた生産設備メーカーの平田機構っていうところ。
BtoBの機械の機械を作ってるものですから、一般にはあまりよく知られてないんですけれども、有料企業ですけれども、創業地熊本の復興を支援するために本社を熊本にUターンさせたんですよね。
それがものすごく地域を勇気づけたっていうのがありました。今回の地震後も復興に向けて地域を大いに勇気づけてくれるニュースはないかなと思ってずっといたんですけれども、
昨日の日経の一面トップ、ソニーTSMC1兆円投資で、熊本地震後も積極増産っていうふうになってるんですよね。
TSMCの第一工場すでに稼働してますけど、あそこの投資額が1兆3500億円でしたから、ほぼそれに匹敵する大規模な投資額っていうふうになって、
3年後をめどにiPhone向けの高性能のカメラセンサーを量産に移行して、将来的にはAIがロボットや自動車の制御を担うフィジカルAI、この分野への応用も見据えているっていうふうに書かれてるんですよね。
これが実現するとものすごい投資額になるんですが、記事の中で、日本経済新聞の取材に対してソニーグループは回答を控えるとコメントした。
TSMCも更新、新しい情報はないとしているので、確定情報ではないんですけれども、一面トップに持ってきている。
おそらく政府筋か何かから補助金申請か何かの話で多分聞き出した話だと思うんですけれども、熊本にTSMCが進出する時も同じような感じでしたので、火のないところに煙は立たないっていうことですね。
現実のものにやったらものすごい効果だろうなと思います。
大企業製造業の見通し一部で見えてきてるんですけど、これが果たして地元の協力工場中小の被災状況どうなっているのか気になるところなんですけど、被害の善意をまだ見えてきていません。
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ここは一つも復旧に向けて借金してでも頑張ろうと、熊本の中小企業に元気を出してほしいところなんですけど、
10年前の震度7の時は政策金利がマイナス0.1%で、銀行の長期貸し出し金利も1%弱だったんですね。
今は政策金利がプラス1%で、銀行の長期貸し出し金利2%弱っていうところです。
物価も人件費も資材価格も現有価格も高騰しているんですけど、支払い利息も2倍っていうことですね。
しかもドル円レートが10年前は1ドル108円だったのが今は159円。50円以上も円安になっていて、現有価格だけでも3倍弱の値段に円ベースだとなっているということで、
ここは1つ被災地の復旧復興に向けて政府の出番ですよということになるはずなんですけれども、
食品消費税1%の話しか聞こえてこないのがちょっと残念で、優先順位っていうのをもうちょっと真剣に考えてほしいなっていう気がしますね。
今日は10年前との比較で製造業について解説していただきました。
鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。水曜日はエコノミストの鳥丸佐藤さんでした。