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この時間は、Zoom Up毎週水曜日は九州経済です。
TSMCが熊本に工場を建設したように、どんどん増える産業団地、これからどうなっていくのか、この方に伺います。
長崎県立大学教授の鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。
おはようございます。よろしくお願いします。
基準地価が発表されました。
昨日発表されたように、これが産業団地が新しく発表されてるようなところと被るんですよね。地価が上がってるところが。
そのあたりを見ていきたいと思うんですが、
TSMCの熊本進出発表というのが3年前ですけども、
当初は塩漬け状態になっていた工業団地とか物流団地への立地が相次いできたわけですけども、
さすがに空き用地はすでに完売に近づきつつありまして、
ここに来て昭和の高度経済成長期を彷彿とさせるような勢いで、新しい産業団地整備計画というのが発表されるようになっています。
活発なエリアっていうのは、熊本都市圏から北上して鳥栖くるめ、そして福岡都市圏に至る九州縦貫道沿線ということになります。
どちらかというと、昨日発表された基準地価で、
菅谷町、海町、末町、こういったところの物流施設立地が地価を押し上げているように、
鳥栖くるめ以北は産業団地の中でも物流団地中心。
鳥栖くるめ以南は産業団地の中でも工業団地中心というふうに色分けできるんじゃないかと思います。
新しい産業団地の整備計画を見る前に、頭の中に入れておかなきゃいけないのは、足元20年間の九州の人口増加エリアについてです。
2000年時点とTSMCの進出計画発表前の年の2020年。
この20年間の国勢調査人口を比べたときに、九州の市町村の人口増加率ベスト10というのは、
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福岡市はちょっと別格ですから除いておいて、232の市町村の中ではベスト10のうち5つが福岡都市圏。
4つが熊本都市圏。
残るもう一つがその間の佐賀県鳥栖市というふうになっていて、足元で産業団地が増えているエリアと被っているっていうことですね。
九州7県の人口ってもう2000年ピークで減少基調にあるわけですけれども、
福岡都市圏から熊本都市圏を結ぶ一帯、例外もありますけれども、この一帯は人口増加ですので、
過疎と過密の格差が拡大し続けているっていうのが今の九州の現状だということを頭の中に入れながら、
いろんな統計を見る必要があるかと思います。
今年度に入ってからの足元の産業団地の整備状況を見ると、
まず20年間の人口増加率九州ナンバーワンの菊葉町。
福岡県民の多くは新宮町だとか福津市だとかナンバーワンと思ってるんですけど、実は菊葉町。
一番増加率高いところにTSMCが出てくることになったから大騒ぎになってるんですけれども、
菊葉町でTSMCの東側で第二工場、これが32ヘクタールの建設が決まってますけれども、
これ年内着工予定ですが、今月発表されたのが、いつもTSMC、正式社名はJASMって言いますけど、
正面から写真を撮ったのがテレビでも新聞でも載ってるかと思うんですが、
あれ撮ってるところって、カメラの位置は実は畑の中っていうんですね。
道路一本挟んで反対側は畑と山林っていうことになるんですけど、
そこの25ヘクタールで新たな工業団地の整備をしようかっていう話が、菊葉町の町長が明らかにしてるんですね。
第三工場が来るのかどうなのかちょっとまだわかりませんけれども、半導体工場のさらなる誘致につなげたいと。
この菊葉町ですけれども、昨日発表された基準地下でも、工業地の地価上昇率全国7位、商業地3位、
全業と平均で全国4位っていうところにランクインしているっていうことですね。
菊葉町のすぐ東隣の大洲町、人口増加率九州ナンバー4ですけれども、
2027年度の分譲開始を目指して、10ヘクタールの工業団地の整備を計画しています。
ヘクタールでどの程度の広さかっていうとですね、
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大堀公園が全体、端っこから端っこまで全部見たところで40ヘクタールっていうことですよね。
大洲はその4分の1ぐらいですけれども、
菊葉のほうはTSMC関連だけですでに大堀公園を超えちゃってるっていう状況になっています。
この工業地の地価上昇率っていうのは、相変わらず大洲町日本1位。
商業地でも1位と2位と5位っていうところに地点ごとに見るとランクインしていて、
全業と平均ではワン、ツー、スリー、金銀、銅を独占しているっていう。
そういう形になっています。
菊葉町の北隣の甲志市っていうところは、
ソニー熊本が今の工場から3キロ離れた場所に第2工場37ヘクタール、
ほぼ大堀公園並みを今年4月に着工していて、
甲志市の地価上昇率って工業地で全国3位、全業と平均で7位にランクインしている。
熊本都市圏から北上すると、熊本県荒尾市ですが、
TSMC関連需要の高まりを受けて、新しい工業団地の調査に今年6月着手していて、
今年度中に候補地を絞り込んで団地造成を目指すと。
そのすぐ隣の福岡県大板市。
こちら有明海沿岸道路の延伸工事が行われていますけれども、
臨海部を造成して最大30ヘクタールの産業団地とする計画が、
これはあくまで計画段階なんですけども、
この大板、荒尾といえば旧産団地ですけれども、
果たして石炭から半導体へと展望できるのかどうなのかが注目されていて。
さらに北に移動すると、今月国土交通省から
久留米インターチェンジと広川インターチェンジのちょうど中間に、
スマートインターチェンジ。これ久留米南スマートインターチェンジという箇所ですけれども、
これの新設計画が発表されたばかりですけど、
久留米市では既に完売した藤道産業団地の東側に新しい産業団地計画を検討中と。
さらに北上すると、今年6月9日に久留米インターチェンジと鳥栖ジャンクションの中間に、
小郷鳥栖南スマートインターチェンジです。名前が長すぎるんですけども、
佐賀県と鳥栖市と民間企業が協力して、
約34ヘクタールのサザントスクロスパークという産業団地整備計画を発表していて、
今から6年後ぐらいに一部企業が創業を始める計画になっているということなんですね。
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こう見てくると、全体では加速化が進む九州の中でも人口が集積して地価が上昇している地域に、
新しい産業団地が新設される傾向にあるっていうことになって、
このまま進んでしまうと、過疎と過密の格差がさらにワニの口のように広がってしまう。
ところが半導体や自動車というのは、今までそうだったように世界主教の影響を大きく受けるわけですよね。
九州経済全体が世界主教にブルンブルン振り回されないようにするためには、
過疎地で、たとえば洋上風力発電に代表されるサイエネ関連産業だとか、
ロケット発射基地や宇宙構想に基づく航空宇宙産業だとか、
スマート農業と組み合わせた食品関連産業なんかの企業誘致や産業集積にも、
過疎地もめくばせしておきたいなっていう。
それでバランス取れるんじゃないかなっていう気がします。
そうですね。やっぱりどんどん過疎、過密、この差が広がってるんでね。
九州ってまとまるためには、差を何とか分配できるようにしたいですよね。
過疎地らしい企業誘致のあり方みたいなのをいまいち考えてみる必要があるかと思いますね。
わかりました。鳥丸さんありがとうございました。
この時間は長崎県立大学教授鳥丸さとしさんでした。
バッテン少女隊の春野きいなと青井リロマです。
RKBラジオでお送りしているガールズパンチ。
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