だから、そんな彼にとって重要だったのが、周りの人たちの程よい導きってことと、あとはある特殊な環境だったんですね。
特殊な環境。
よく才能は生まれか育ちまいかみたいなことって言われるじゃないですか。
永遠のテーマみたいなね。
これ当たり前ですけど、両方必要なんですよね。しかも、その2つは成功するってことに関して言うと、必要条件でしかないわけですよね。
やっぱり、いくら優秀で才能があっても、成功しない人っているわけですから、
あの時、あの場所、あの人っていうそういう偶然が重ならなければ、運命って大きく変わってしまうんですよね。
ビル・ゲイツにとっては、この13歳でレイクサイドスクールという学校にいたっていうことが非常に重要なポイントだったということで、
この部分がですね、前半のやっぱり最大の読みどころになるかなというふうに思います。
レイクサイドスクール?なんか変わった学校なんですか?
そうですね。シアトルにある名門の私立校ということなんですけども、ここに当時ですね、非常に高価だったテレタイプ端末っていうものが導入されたんですね。
これ時代まだ1960年代後半ですから、まだパソコンなんて影も形もない時代に、中学生が存分にコンピューターに振られる環境があったということが。
パーソナルコンピューターのさらに前のそういう端末ですね。テレタイプ端末。
これがね、結構奇跡的な確率なんですよね。ここに遭遇するってことが。
しかも、ただ置いてあるだけじゃなくて、制限なしにアクセスできたっていうことがポイントで、
普通なら1人10分までとか、順番を待たなきゃいけないとか、いろいろな制限がかかってしまうところ、これがないっていうのが非常に重要なポイントなんですね。
60年代後半で、その時代に中学生がコンピューター触り放題みたいな、それはなかなかない環境ですよね。
これを、この環境を作るってことも、教師の先生だったりとか、親の協力っていうのもあったおかげで、夜中まで文字通り無制限に行動を書き続けることができるっていう。
この没頭できる環境が、彼を作ったというふうにも言えるんじゃないかなと思います。
さっき本の中で紹介したことで言うと、非常に過剰な集中力というか、人並み外れた集中力を持っているビル・ゲイツが無制限で、
パソコンじゃないや、コンピューターの全身のタイプ端末か、これを没頭できる環境があったと。
なるほど。
そうですね。あともう一つ幸運だったのが、そこで2学年年上の先輩のポール・アレンさんと出会うんですね。
ポール・アレンもテック界の伝説的な人物の名前ですね。マイクロソフトの共同創業者ですね。
だから結局この2人がこの場所このタイミングで出会ってなければ、今のIT業界っていうのも丸ごと存在しなかったって言い過ぎじゃないぐらいじゃないかなというぐらいのそういうインパクトがあるんですね。
なるほど。まあでもそうか。確かにね。なかなか奇跡的なタイミングかもしれないですよね。偶然かもしれないな。
いや本当ですよ。読んでて怖くなるぐらいですね。もしあの時違う学校に行ってたらとか、もしパソコンの利用が続けられなかったらとか、
成功者になる前のビル・ゲイツって本当に吹けば飛ぶような存在なんで、この数々の偶然が重なって今のビル・ゲイツがあるという本を読みながらですね、
そんなイフをですね、想像するっていうのが非常に面白いなと思って読んでおりました。
まあでもビル・ゲイツは結構ここが大きなターミニングポイントっていうことですよね。中学生になった?
そうですね。中学生の時ですね。
非常にこの偶然の積み重ねっていうのは面白いですね。
でもこれとはいえ単にラッキーだったっていうことでもないじゃないですか。
そうですね。もちろんここからがビジネスドキュメントとしての面白さになるかなと思います。
このいわゆるパソコン霊命記って首相さんどんなイメージ持ってます?
いやもうあのよくほら自宅のガレージで作業してたみたいな。みんなこうDIYな世界っていうような。なんかそういうイメージありますよね。
そうですね。DIYっていうとすごく聞こえもいいんですけども、ある側面から見るともう一言で言うと無法地帯なんですよね。
だから本書ってその時代のこの空気感みたいなのを個人の視点から描いた第一級の資料としても非常に価値が高いなと。
まだその業界自体がない時代ですもんね。
無法地帯、なるほどよくわかりますね。
今のIT業界みたいに整理戦闘されている状態じゃないんですね。
で、海千山千の大人たちが跋扈するいわゆる魑魅魍魎の世界ということで、
ビルゲッツ自身もこの本書の中で誰もがごまかしながら前へ進んでたっていうふうにもうはっきり書いてるんですね。
そういう大人たちに混じって、まだ少年のビルゲッツがそこに行ってみると参入してたわけですもんね。
で、その中でビルゲッツが何を変えたかっていうこの最大の功績ってソフトウェアに価値を持たせたことなんですよね。
どういうことでしょうか。
で、当時のいわゆるパソコン業界ってハードウェア中心の時代なんですね。
コンピューターっていう巨大な箱が商品で、ソフトっていうのはそのおまけとか付属品みたいな位置付けだったと。
今のスマホで言えば本体は買うんだけどアプリは全部タダみたいな、そういう世界観が当時のパソコン業界。
なるほどね。
そうか、ソフトウェアって言ってもだからまだルールも何もないから、なんかみんなコピーしまくってたりとか海賊版とかなんか出回ってそうですね。
で、あとソフトウェア同士の中でもガランとバザールってよく言うんですけども、ソフトウェアの中での対立軸っていうのもあって、
なんかソフトっていうのはできたらみんなにオープンに共有していくべきだよと、無料で使わせていくべきだよみたいな、広めることを優先するみたいな。
やっぱりそこに権利があってビジネスにしていくべきだっていう主張が、両者真っ立てに分かれてるような状況があったと。
その中でビルゲイツっていうのは、そこでソフトは知的財産だからきちんと対価を支払うべきだと、全く空気読まずに主張してめちゃくちゃ一部から反発食らったりもするんですよね。
なるほどなるほど。
あのガランとバザールっていうのは、ガランっていうのはあれですね、仏教で修行僧が修行する大きな建物。
で、バザールっていうのは市場でみんなバラバラにいるみたいな感じですね。
だからそれが一時期そのソフトウェアの考え方みたいなことの比喩として言われてましたよね。
バランとガザールっていう、エリックレモンのっていう人がそういうタイトルの本を出してますけども。
そんな中でゲイツはソフトウェアっていうのはちゃんとした知的財産なんだと対価を支払うべきだということを主張したということですけど。
でも今でこそこれ当たり前だよなっていうね、我々常識になってますけど、やっぱり当時は非常に異端の主張だったっていうことなんですかね。
そうですね。彼がいわゆるお勉強できるだけの優等生だったら、こういう無法地帯でサバイブできなかったと思うんですよね。
やっぱりそこには誠打く合わせ飲むような交渉力っていうのが必要で、それが最も現れているのがこの本の中で出てくる契約書のエピソードなんですね。
彼の初期の大きな仕事で、相手の企業と結んだキーアクションの中にゲイツは最善の努力ってキーワードを忍ばせるんですよ。
最善の努力っていうのは至って普通の言葉ですよね。
そうですね。これが後にすごい運命を分けるんですね。彼にとっての最初の大口こかけのハードメーカーに対して、自分たちのソフトウェアの普及を意図的に制限したっていうことを、この契約書の文言を入れてたことで証明できたということが非常に大きくて、
この一つの文言で、ハードの付属品としてのソフトウェアという位置づけから、ソフトウェア自体が独立していくような大きなターニングポイントになったということなんですね。
要するに最善の努力っていう言葉が契約書に入っていて、相手側がそれをやってないじゃないかみたいな。
なるほど。ちょっとあれですね。何だろう、ちょっと違うかな。
霞が関の官僚がいざという時のために、なんかこう、善処するじゃないけど、なんかそんな言葉を忍ばせるみたいなね。相当下高ですね。
そうですね。だから10代、20代のね、このまだ若造ぐらいのビル・ゲイツがですね、百戦錬磨のビジネスマン相手に、契約書の文言一つで渡り合っていくというところで、
ヒリヒリするような駆け引きがですね、本社の後半のハイライトになるのかなというふうには思います。
頭いいなあ。
でもビル・ゲイツっていうと、非常に頭のいいイメージあるんで、クールでドライな天才かと思ってましたけど、
何でしょうね、割とそういう海戦山戦の信用できない大人たちと、そういう風に戦うっていう、非常に泥臭さを感じるところがあるんですね。
そうですね。そこがなんかすごく、逆に言うとすごく好印象、自分にとってはすごく好印象なところなんですね。
で、このビル・ゲイツみたいなIT長者たちの本っていっぱい出てるじゃないですか。
で、例えばスティーブ・ジョブスだったり、イーロン・マスクだったりとか、一つは読まれましたよね。
そうですね。ウォルター・アイザックソンですよね、どちらもね。
あの人たちって、やっぱりこう、なんかこう、波乱万丈だったりとか、キャラが濃かったりとか、破天荒だったりとか。
もうヤバいエピソードいっぱい出てきますよね。
だから、そういう強いエピソードみたいなことで言うと、ビル・ゲイツの本ってちょっと地味な印象を受けるかもしれないですよね。
でもね、そこがいいんですよね。
あとね、ジョブスとかイーロン・マスクの本って、いわゆる第三者が取材して書いた表伝だと思うんです。
だから、外側から見た景色ってことで、あとはちょっと変わった気候だったりとか、あとは成功とか、目立つわけですよね。
で、外から見た成功という結果も大事なんですけども、それだけを繋いでいっても、人物像ってなかなか浮かび上がってこないことって多いんですよね。
これは自伝だから、その時その時で内面でどういうふうに考えてたかっていうのが、非常に丁寧に描かれているという。
ここが本書の唯一無二のポイントなんじゃないかなというふうに思います。
そうかそうか。本人ですもんね、書いてるのがね。
ビル・ゲイツ本人だから、その時どう考えてたとか、どんな悩みを持ってたとか。
確かにアイザックスの本もめちゃくちゃ面白いですけどね。
ストーリーテリングとしては面白いけど、確かにあんまりそういう。
私の印象なんかも、イーロン・マスク、ただの変人。
印象しかないんじゃないかな。
だから正直一言で言うと、イケてない少年時代をね、ビル・ゲイツが自分自身で誠実にここまで書いてるのかっていうのは、
なんかこう読んだ時に、なんかエモいなっていう感じがすごくしますね。
確かに。
あと、僕これ読む時にね、天才達ってみんなゾーンに入るためのスイッチみたいなのがあるじゃないですか。
ああいうのないかなと思ってずっと探して読んでたんですよね。
ジョブスだったら、現実をねじ曲げる現実売却フィールドっていうのがあるじゃないですか。
いやー、めんどくさいですよね。自分が部下だったらと思うとね。
イーロン・マスクだったら、なんかこう非常な決断を下す時のデビルモードっていうのがあるわけですよ。
いやー、これも部下だったらやだなー。
で、ビル・ゲイツにもね、ちょっと似たような癖っていうのがあって、この本で明かされてるんですけど、それが体を前後に揺らすっていう行為なんですね。
前後に揺らす。
はい。で、なんかビンボユスリンみたいなのとちょっと違って、すごく大きくて、ロッキングチュアーみたいに上半身を前後に揺らすんですって。
で、集中してる時とか気分が高揚してる時に、なんか彼は激しく体を揺らすらしくて、
これがね、なんか彼のエンジンの回転数が上がってるサインらしくて、
本の中でもね、脳のメトロノームのようなものっていう風に表現されております。
今ちょっと自分も揺らしてみてますけどね、全く集中的な。
何の回転数も上がってる。
何の回転数も上がってるとか、わけわかんないですね。
へー。
まあでも、なんだろうな。
いや、わかんない。ビル・ゲイツも上司だったら大変かもしれないけど、部下としてはね。
なんかでもちょっと可愛らしい感じはしますね。
だからなんかこう、映画になるようなね、なんかこう派手さっていうのはないかもしれないんですけども、
なんかこう一人で悩める静電が、なんかこう体を揺らしながら必死にコードを書いて、
なんかこう、未来を切り開いていったみたいな。
こうなんかこう静かな熱狂みたいなのが、まあ伝わってくるっていうのが、
まあこの本の良さじゃないかなというふうに思いますね。
なるほど。自伝ならではということですね。
そうですね。
まあビル・ゲイツというと、非常にこう、皆さんそれぞれいろんなイメージをビル・ゲイツにお持ちだと思うんですけど、
まあこの本だと、人間的な側面がすごく出てるみたいなんで、とても興味が湧きますね。
そうですね。で、あとね、ビル・ゲイツをシルエで欠かせないのが、読書家としての側面なんですよね。
いや、これはもうね、有名ですよね。
毎年夏と冬にね、それぞれこう、おすすめ本というのを彼は発表してくれますからね。
そうですね。これ本の話ではなくて、ブログのゲイツノーツっていう方で紹介されてるんですけども、
だいたいあそこで紹介される本ってベストセラーになるし、
だいたい僕もね、読んでますね、やっぱりビル・ゲイツが。
先章のセンスが素晴らしいですよね。
そうですね。例えばナイトさんどんな本が印象に残ってます?ビル・ゲイツオススメで。
いや、彼ってビジネスショーだけじゃなくて、結構幅広いじゃないですか。
幅広いですね。
で、一番印象に残ってるのはファクトフルネスですかね。
ハンス・ロスリングですね。スウェーデンの公衆衛生学者ですけど、
彼の娘さんとかも一緒に書いた本ですね。これ面白かったですね。
そうですね。データを正しく見て世界を理解しようっていう、その本なんですけども、
すごく理性的でポジティブな本ですよね。
ゲイツが紹介してくれたからこそ知る著者みたいなのもあって、
ファクトフルネスも私はハンス・ロスリングの初めて知りましたし、
あと個人的にはバーツ・ラフ・シュミルって、結構エネルギーとかそういう人がいるじゃないですか。
あの人なんかもやっぱゲイツが教えてくれなかったら読まなかった。
他には何かありますか。
僕ね、エディケーション。
面白い本ですね。
あれも面白いですよね。
これはですね、厳格なモルモン教の家庭で学校に被らせてもらえなかった、
いわゆる宗教二世の女性がそこの生活から抜け出して、独学でケンブリッジ大学に行くっていうね、ノンフィクションなんですけど、
この二つの世界の中での行ったり来たりがね、大変なんですよね。
あと結構やっぱりゲイツは科学本というかサイエンス系なんかにも目配りがすごいですよね。
知っておるとはムカジーの細胞っていう本が一番新しいのだと出てますけど、
遺伝子っていう本も出してるし、がんっていうのも出してるし、
だいたいムカジーの本は全部ビル・ゲイツおすすめで出してくるんですよね。
やっぱり本当に後派な本なんかも割とね、進めてくれるんで、
本当に参考になりますね。
やっぱりね、今回の辞典見ると、やっぱり彼がね、どうしてそういう本好むのかっていうところも、
なんか繋がって見えてくるところっていうのがあって、
やっぱり子供の頃から世界の仕組みを知りたいなということとか、正しく理解したいっていう欲求が人一倍強いんですよね。
なるほど。そういう知識欲、知識への渇望みたいなのがあったんですね。
そうですね。だからやっぱりこの辞典読んだ後に、彼のおすすめ本を読むとですね、
あの時の少年の好奇心が今も続いてんだなみたいに、繋がって見えてくるっていうね。
これもなんか読書好きにはたまらない体験なんじゃないかなっていうふうに思います。
なるほど。
やっと今の時間でしたけれども、あのビル・ゲイツの辞典。
単なる成功物語じゃなくて、成長の物語としても、あとビジネス戦記としても読めるという、
なんか非常に多様な読み方ができるような本なんだろうなという印象を受けました。
そうですね。で、なおかつですね、この本、なんで僕が今読むべきかっていうふうにちょっと思うかっていう話を最後にしたいんですけども、
やっぱりそのビル・ゲイツが得意とした数の世界ってあると思うんですよね。
数の世界っていうのが、今このAIの時代にまた大きく意味を変えているというふうに思うんですね。
もともと数の数字っていうのは学問として何かを意味するものだったと。
それがITの時代になって、プログラミングをするようになって、数が何かを実行するものになるわけじゃないですか。
それが今AI時代になって、数が何かを考えるものっていうふうに役割変わっていってるわけですよね。
なるほど、なるほど。
こういうタイニングポイントって、一つ前のタイニングポイントのところに大きなヒントがあったりするじゃないですか。
だから数の変わってきたタイニングポイントで、昔どういうことがあったかっていうのが、
やっぱり今AI時代どういうふうに戦っていくのかみたいなところに対しても、
何かすごく参考になるようなところっていうのがあるんじゃないかなっていうところで、
今非常にタイムリーで面白い何かヒントが得られるんじゃないかなっていうふうに思っています。
特にここ数年、やっぱりAI最初に出始めた時から、
なんか最近だと、なんかやっぱりもうこいつ考えてんじゃないか何かを見て、
ちょっとこちらが錯覚するような、それぐらいのやっぱり進化をしてますもんね。
このAIの進化に社会が追いついていってないじゃないですか。
追いついていってない。
それがね、本当にこのビル・ゲイツのこのPC黎明記と被ってくるっていう、そういう面白さがありますね。
なるほど、そうか。
今から我々、そんなところにちょっとこの本を参考にして飛び込んだらきっと儲けできますかね。
だからAI時代のビル・ゲイツがね、今そこにいるかもしれないみたいな。
我々じゃなくてね。
我々ではないですね。
我々ではないのか。残念だな。
今の時代、AIの時代とも持続になっているという、そういう物語としてもこれを位置づけることができるということですね。
しかもですね、これは前3巻のうちまだ1巻なんですよ。
そうか。まだマイクロソフト帝国はできてないんだ。
Windowsはまだなんですよね。
まだですよね。
ここはあくまでも起動編であって、夜明け前。
あとの2巻でですね、彼がどういうふうに変わって、あの冷鉄と言われるビジネスをですね、展開して巨大な帝国を築き上げていくのかっていうね。
さらにそこから事前活動化に変わっていくっていうね。
あとホップステップ2回ぐらい。2回もありますよ、これ。
でもこの、まだそういうマイクロソフト帝国はまだこれからですけども、この今日ご紹介したビルゲーツ時点1ソースコード起動。
これはある意味ビルゲイツの本質。
そうですね。原点がありますね。
非常に抑えておきたいところですね。