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アイテム番号 SCP-4278 オブジェクトクラス ケテル
特別収容プロトコル SCP-4278の待機滞在性ゆえに、高級的かつ物理的な収容は不可能です。
SCP-4278の出現の裏付けが取れた場合、潜入エージェントが即座に出現場所へ向かい、
SCP-4278を最初に目撃した人物を特定した上で、交流下に置きます。 他の目撃者には例外なく記憶処理を施し、出現エリアを公共から封鎖してください。
最初の目撃者がSCP-4278に戻ろうとした場合は、その試みを妨害しないでください。 この事例での収容の試みは資源の無駄であると裏付けられています。
インシデント 4278-1 参照 説明
SCP-4278は世界中の様々な場所で出現と消失を繰り返す小さな熱帯の島です。 ほとんどの場合、SCP-4278は極端に人口が少ないエリアに出現します。
このため、SCP-4278の出現の大多数が未報告であると考えられています。 SCP-4278は出現地点に3日から6ヶ月留まります。
探索チームによるSCP-4278の調査から、熱帯の島でよく見られる植物の存在は明らかになったものの、 動物はどの種も発見されていません。
加えて、探索チームは島の中心部に近づくにつれて見張られている感覚が強まってくると報告しています。
数回にわたってSCP-4278の全体が探索されたものの、この感覚の原因は特定されておらず、 これが実際に異常現象であるのか、それとも単なる心理的作用であるのかは現状不明です。
SCP-4278に人間が居住していた唯一の痕跡は、島の中心部に所在する 木質材料や大きさが様々である6つの木製小屋です。
各小屋の内部には木製のテーブルが一つのみ存在し、 そのいずれも長期間にわたって多数の鋭い物体で傷つけられているように見受けられます。
それぞれの小屋の地下には集団墓地があります。 各墓地には人間の遺骨、温存された器官、様々な臓器が収められており、 これらを合計すると246人分になると推定されています。
03:01
SCP-4278の二つ目の異常効果は、出現後に初めて人間に観測された際に発現します。 観測した人物以下非影響者と故障は、近い将来に SCP-4278上で儀式として殺害されるという確信を得ます。
質問時には将来訪れるその殺害について具体的かつ鮮明な詳細を供述でき、 あたかもまだ発生していない出来事を思い出しているかのように情報を受け取っていると主張します。
これが純粋な予感であるのか、それとも SCP-4278への暴露によって植え付けられた記憶であるのかは未だ判明していません。
SCP-4278が現在地から消失する直前、非影響者はSCP-4278に上陸し、SCP-4278と共に消失します。
次の出現時には、SCP-4278の中心部に所在する小屋の一つの地下に新たな臓器が見られます。
SCP-4278の非影響者は一様に、自分はSCP-4278に戻ることを異常性によって強制されておらず、単に将来訪れる殺害の必然性に屈服しているだけであると主張しています。
非影響者がSCP-4278に戻るのを妨害する試みは、セキュリティ対策の偶然と思われる無効化や、SCP-4278へと移動している非影響者に第三者が干渉できなくなること、これの原因は未だ不明、により全て失敗しています。
非影響者を除き、SCP-4278に持ち込まれた遺物は、消失後に全て周辺エリアに移されます。このため、消失後のSCP-4278を記録、もしくはその他の方法で監視することは不可能です。
インタビューログ4278-1
2018年9月12日、SCP-4278の出現がニューイングランドサットスポートの沿岸部の小さな町から数キロメートル離れた地点で確認されました。
この事例での非影響者は地元の老漁師であるダニエル・ロークロフト、52歳と特定され、直後に仮説サイト52の交流課に置かれました。
以下はそれに続く最初のインタビューです。
ログ開始
ロークロフト氏がテーブルに座っており、頭を抱えている。一杯の水を持ったサンタナ博士が入室する。
サンタナ博士、喉が渇いたとおっしゃっていましたね。大丈夫ですか?
沈黙
サンタナ博士、ロークロフトさん?
ロークロフト氏が顔を上げて素早く瞬きをし、水を飲む。
06:02
ロークロフト氏、
ああ、ありがとうよ。
サンタナ博士、どういたしまして。どうかしましたか?
ロークロフト氏、
俺はこれから死ぬ。
沈黙
サンタナ博士、我々が全力を尽くしてそうなるのを阻止します。
ロークロフト氏、
それがどうした?もうすでに思い出せるんだよ。
なんでまだ起こってもいないことを思い出せるんだろうな。
サンタナ博士、難しいかもしれないのはわかっています。
ですが先に進む前にもう少しばかり情報が必要なのです。
これらの画像を見ていただけますか?
サンタナ博士がテーブルの上に写真を数枚並べる。
各写真は最初の探査チームがSCP-4278上で撮影したものである。
ロークロフト氏はそれらを少しの間見渡した後、
指を震わせながらSCP-4278の中心部に所在する小屋の一つの画像を指す。
ロークロフト氏、静かに、
それだ。
サンタナ博士、これがどうかしましたか?
ロークロフト氏、その家で奴らが俺を切り刻む。
サンタナ博士、誰があなたを切り刻むのです?
その外見は?
ロークロフト氏、わ、わからない。
ただの人間か?
白いマントというか、ベッドシーツみたいなのを着てる。
顔は確認できない。
ナイフを持ってる。
なんか鋭い、とてもとても鋭い奴。
サンタナ博士、あなたを切り刻むとなると、
その者たちが使うのはそのナイフですか?
ロークロフト氏、奴らは俺を切り開く。
まるで、まるで魚みたいに。
完全に開く。
それで俺に手を突っ込んで臓器を引きずり出し、
それで、それで俺に見せる。
顔の真正面に。
それから地面に投げ捨てる。
苦痛を感じる。
ひどい苦痛を。
なのに俺は死んでない。
なんで死んでないんだ?
下呼吸を起こし始める。
それで奴、奴らはつま先から細かいところまで俺を切り刻み始めて、
それでも俺は死んでない。
死んでないんだよ。
なんで死んでないんだ?
俺は悪いことなんてしてない。
悪いことなんてしてねえんだ。
医療職員が部屋に入室し、ロークロフト氏を30分かけて落ち着かせる。
サンタナ博士、気分は良くなりましたか?
ロークロフト氏、
ああ、ああ、いや、そうでもない。
一つ願いがある。
サンタナ博士、何でしょう?何をすればいいので?
09:02
ロークロフト氏、
おふくろに、今すぐ会いたいんだ先生。
ログ終了。
このインタビュー後、ロークロフト氏とその年配の母親との面会がサンタナ博士によって提案され、承認を経て実施されました。
ロークロフト氏はこれによって士気が著しく高まったと報告しました。
インシデントログ4278-1
2018年12月19日、消失の一環としてロークロフト氏がSCP-4278へと向かい始めました。
以下は、SCP-4278への進行を中断させる取り組みのログです。
時刻、深夜ですね、おそらく。
1時10分
事象
説明のつかないシステムダウンにより、ロークロフト氏の宿舎のドアが自動的に開く。
ロークロフト氏が仮設サイト52の外へ向かい始める。
1時11分
保安職員がロークロフト氏を確保して拘束しようと試みるも、そのような行動が取れないと報告する。
さらに問い正しても、保安職員はその行動が取れない正確な理由を説明できず、
単にロークロフト氏との接触が要される行動を何も取る気になれなかったと述べた。
1時16分
保安職員がロークロフト氏に非知識的な範囲で発砲するよう指示される。
保安職員が発砲しようとした拳銃がすべて詰まる。
ロークロフト氏が仮設サイト52のメインドアに到達する。
1時18分
2回目のシステムダウンにより仮設サイト52のメインドアが開く。
職員の報告によるとロークロフト氏は退出時に大泣きしていたとのことである。
1時19分
ロークロフト氏がサッとスポートの街に向かって歩き始める。
保安職員がロークロフト氏の確保指向から拘束に切り替えるように命令される。
2時43分
ロークロフト氏がサッとスポートの街に到達する。
私服職員が監視業務を引き継ぎロークロフト氏に接近を止めるよう説得を試みるもロークロフト氏が拒否する。
3時11分
ロークロフト氏がモーターボートを奪い取り職員がそのボートに乗船できないことに気づく。
ロークロフト氏がSCP-4278へと進む。
3時54分
サンタナ博士の命令を受け海岸に沿って配置されたスナイパーがロークロフト氏の方向に狙いを定め発砲する。
ロークロフト氏に命中するであろう射撃は一度もできなかったもののSCP-4278からいくらか離れた場所でモーターボートに発砲し停止させることに成功する。
3時55分
遠隔ドローンを用いてサンタナ博士がロークロフト氏に仮設サイト52へと戻るように説得を試みる。
12:03
インタビューログ4278-2参照
インタビューログ4278-2
ログ開始
サンタナ博士
ダニエルさんお願いですどうか宿舎に戻ってくださいまだあなたを助けられます
ロークロフト氏
無理だよ先生そんなのは絶対にできやしないまあでもここまでしてくれて感謝してるよ本当にな
沈黙
サンタナ博士
おっしゃった内容が事実ならダニエルさんその人たちはあの島であなたを殺すのですよ
ロークロフト氏
だな
サンタナ博士
ならどうしてそこに行きたいのですか
ロークロフト氏
何もしたくないんだよ先生
俺だって家に帰ってなんかのテレビを見て飼い犬を撫でてソファーで眠りてえさ
けどなあいつらはすでに俺を切り刻んでんだすでに俺を切り刻もうとしてる
俺が何を望もうが関係ない
沈黙
サンタナ博士
そのボートはどこにも向かいませんよダニエルさん
それにここの海域はこの時期になると荒れるのですどの道島にはいけませんよ
ロークロフト氏
ため息
それが本当だったらいいんだけどな先生
でもなこの件に関しちゃ俺らのどちらにも選択権なんてないのさ
見てろ
ログ終了
3時58分ロークロフト氏が水面を歩いて渡り始める
4時22分ロークロフト氏が scp-4278の海岸に到達し震えながら赤子のように丸まって倒れ込む
職員が scp-4278に接近できないことに気づく
4時30分白いマントを羽織り頭巾をかぶった数体の人型実体が scp-4278上の草木の中から現れロークロフト氏を視界外へ引きずる
ロークロフト氏は叫び声を上げ始めるものの抵抗の素振りを見せない
scp-4278が消失する
当インシデント後サンタナ博士は scp-4278からの配置替えの要望書と今後の自分の任務を大規模な水域の近くにいる必要性が全くないものにする追加要望書を提出しました
要望書は両方とも受立されました
人間型場所未来瞬間移動精神感能記憶影響認識災害のタグがついています
注釈が一つ dna 検査によりこれらの遺体のほとんどが世界中の行方不明者リストに載っている相当数の人物と一致することが判明しています
あの 小屋の中の
15:02
遺体ですね 人間の遺体温存された期間様々な臓器合計すると246人分になりますこれらが世界中で行方不明になっている方々の
dna データと一致しますとおそらくその人じゃないかと 世界中の様々な場所で出現消失を繰り返す小さな熱帯の島
島ごと丸ごと移動するでこの島そのものが何か呼び寄せる
scp 出現後に初めて人間に観測された際にその観測した人物が近い将来この島の中で儀式として殺害される
そしてそれはもう必然決まった未来だからどうしようもないと scp 財団が止めようとしても殺そうとしても
死ぬのはその島で儀式として机テーブルの上で殺されるからそれまでは死なないってやつですね
あの 実写版デスノートの方の
エルがキラに勝った時の やつみたいですねあらかじめデスノートに1週間後に死ぬって書いといてすぐには殺さ
ねないようにするみたいな 何してるんだろうなこれ
人間の遺体温存された期間246人分 6つの木製小屋各小屋の内部には木製のテーブルが一つ
そのいずれも長期間に渡り多数の鋭い物体で傷つけられている この島の
人物というか儀式を行っている人たちの目的は結局まるでわからない ってとこですねただの人間白いマント
のようなものを着ている 白いマントを羽織り頭巾をかぶった数体の人形実体
ロークロフト氏は叫び声を上げ始める者の抵抗の素振りを見せない で島が消える
そりゃ ケテルですわなぁ
という scp でしたではまた次回お疲れ様です