1. SCP話
  2. #264 SCP-3737 - 虹の橋
2024-04-12 22:03

#264 SCP-3737 - 虹の橋

spotify apple_podcasts youtube
紹介SCP/Tale

タイトル: SCP-3737 - 虹の橋
原語版タイトル: SCP-3737 - Rainbow Bridge
訳者: izumi_sngw
原語版作者: Alephaestion
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-3737
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-3737
作成年: 2022
原語版作成年: 2017
ライセンス: CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

#SCP #オカルト #SF
00:05
アイテム番号 3737 レベル1 収容クラス 政府 拡覧クラス ダーク リスククラス ノーティス
特別収容プロトコル SCP-3737の存在する土地は、財団によって買収されています。
当エリアは、連邦政府の所有地と宣言し、周辺に標識を掲示してください。
侵入者に関しては、現地の法律に従ってください。
再開イベント中に、職員によるSCP-3737の調査許可に関する提案については、現在、検討がなされています。
説明
SCP-3737は、熱帯気候の島の形で現れる次元、次元間以上です。
SCP-3737内で到達できる範囲が限られていることから、島、あるいは周囲の海洋の大きさは測定ができていません。
SCP-3737の異常性により、この島には相対的位置がなく、独自の現実性内に存在しています。
SCP-3737-1は、グリーンランドの端に位置するSCP-3737に通じる入り口です。
入り口は不安定なアインシュタイン・ローゼン空間異常によって形成されており、SCP-3737の南部に位置する船着き場とは同じ空間異常で接続されています。
SCP-3737-1は通常アクセスすることができませんが、非常に不規則な間隔で開通します。
この開通した期間は再開イベントと指定されており、SCP-3737-1がアクセス不可能な状態に戻るまで正確に24時間継続します。
SCP-3737-1の端状における霧の壁の自然発生が再開イベントの兆候となっています。
この壁を通ることで、事実上、SCP-3737-1内へ侵入したことになります。
SCP-3737-2は、SCP-3737に生息する動物の総称です。
多くはペットとして飼われていた動物で、その種は様々です。
SCP-3737-2実体は、すべて成熟期の状態であり、健康を害する様子が見られません。
実体は、SCP-3737で互いにじゃれ合うか、あるいは動物用玩具で遊ぶ様子が見られます。
03:05
SCP-3737-2は、攻撃的行動あるいは縄張り行動を見せていません。
探査ログ 3737-1a
出現頻度が稀であることから、2016年10月6日の自然発生的な開通に際し、
研究チームにSCP-3737-1の性質の調査許可が出されました。
予防措置として警備部隊が割り当てられました。
職員は全員、SCP-3737-1の反対側、後のSCP-3737が生存可能な状態とみなされるまで、
クラスA環境災害スーツの着用が義務付けられました。
以下の映像記録が当ファイルに追加されています。
3737-1a映像記録
ファイル閲覧
記録開始
映像はローレンス博士のスーツカメラ視点から撮影されている。
はじめの数秒間、SCP-3737-1へ接近するマッコール博士、ロストバ博士と、
その背後にいるローレンス博士が映る。
エージェント・クロフォード、バルデュー、アレクサンダー、ラミレスが彼らに対像している。
マッコール博士
異常空間内へ侵入します。
チームは霧の壁を通過する。
映像が乱れ、復旧まで約2.4秒が経過する。
SCP-3737の船着き場に到着した研究チームの映像が映る。
ローレンス博士
今見えているのは青空か。
マッコール博士
ありふれた光景が見られるとは思わなかった。
アレクサンダー
止まってください。海岸に何か見えます?
数フィートのロープで船着き場と繋がれた、
犬のSCP-3737-2の群れの映像へ切り替わる。
SCP-3737-2はチームの存在に気がついていない。
ラミレス
いつでも撃てます。
アレクサンダー
待て、抗戦するな。
マッコール博士は振り向き、エージェントアレクサンダーと顔を合わせる。
マッコール博士
有効的かもしれない。
アレクサンダー
我々が確認した方が良いでしょう。
バルデュー、あちらへ向かい実態のいずれかと接触を始めてくれ。
バルデュー
了解。
エージェントバルデューはチームから離脱し、
武器を携えた状態で、
失礼しました。
武器を構えた状態で、SCP-3737-2実態へ接近する。
実態の一匹、オスのエアデールテリアがエージェントバルデューに気がつき、
06:01
彼に顔を向ける。
他の実態は依然気づく様子はない。
アレクサンダー
好ましくない行動を取るようならば、撃て。
バルデュー
了解。
実態はエージェントバルデューの正面に近寄り、座る。
エージェントバルデューは実態へ武器を向ける。
バルデュー
指示を。
アレクサンダー
まだ撃つな。
バルデュー、実態と身体的接触を図ってくれ。
クロフォード、ラミレス、光線の準備を。
エージェントバルデューは実態の前に手を伸ばす。
実態はゆっくりと近づき、エージェントバルデューの手の下に頭をつける。
バルデューが実態の頭を撫で始めると、実態は喘ぐように呼吸をする。
マッコール博士
残忍な生き物のようには到底見えませんね。
ロストバ博士
よくよくご存知かと思いますが、どんな見た目の者でも能力が…。
ローレンス博士
キャサリン、そいつは今言うべきことかい。
ロストバ博士
何呼ばうの。用心して何が悪いの。
ローレンス博士
用心深いことと極端な推測をすることは全く別のことだよ。
ロストバ博士
私は考えすぎなどではないわ。真剣に、仕事に真剣に取り組んでいるだけ。
マッコール博士
お二人とも静かにしてもらってもいいかな。彼らが怖がってしまうよ。
実体の何体かがチームから距離を取っている。
ラミレス
動物園か何かを丸ごとここに持ってきちまったのかね。
バルデュー
聞いてくれ。この犬にはカラータグがついている。
エージェントバルデューはSCP-3737-2実体のカラータグを調べる。
バルデュー
彼の名前はフェリックスだ。
ロストバ博士
名前があるの?
ローレンス博士
みんなカラータグをつけているわね。
ん?みんなカラータグをつけているね。誰かに飼われているのか。性別がぐちゃぐちゃになっちゃう。
アレクサンダー
今のところ重要な情報とは思えないですね。このまま先へ進むべきでしょう。
数時間が経過する。チームはSCP-3737-2の数エリアを探索する。
島は森や草原などの多種多様な地形で構成されており、さらなるSCP-3737-2実体がいると判明した。
クロフォード
我々がここに到着してから太陽が動いていないことにはお気づきですか?
09:00
ローレンス博士
この島の異常性の一つかもしれません。何とも言えませんが。
SCP-3737-2実体の一体、メスのボクサー犬がそばの茂みの中から現れ、マッコール博士に接近する。
ローレンス博士
君のことを気に入っているみたいだね。
マッコール博士
そのようですね。
マッコール博士は実体についた青いカラータグに気づく。彼は動きを止める。
ロストバ博士
大丈夫?ルドウィグ
マッコール博士
ああ、大丈夫だ。この実体が昔の友人のことを思い出させてくれてね。それだけさ。
バルデュー
ネームタグを確認しましょう。
マッコール博士
あの子だなんて、まさか、ありえない。
バルデュー
せっかくの機会です。確認してみましょう。
博士、実体に接触する許可をいただけますか?
アレクサンダー
許可する。最新の注意を。
エージェントバルデューは実体の正面にしゃがみ、しゃがみ、ネームタグを調べる。
バルデュー
彼女の名前はジプシーですね。
マッコール博士
あの子の名前だ。
ロストバ博士
それで、ジプシーという名の犬なんて5万といると思うんだけど、この犬があなたの犬だって思ったのはなんで?
マッコール博士
ジプシーも青いカラータグをつけていた。
ローレンス博士
君がジプシーについて話していたのを覚えているよ。彼女は亡くなったのでは?
マッコール博士
彼女は死んだ。私が16歳の時に安楽死させなければならなかったんだ。
ローレンス博士
ならば、彼女はここで何をしているのかな?
ロストバ博士
私の考えを言わせてもらうと、最もあり得るのは…
別のSCP-3737-2実体が出現し、ロストバ博士は警戒をする。
彼女は黒のカラータグをつけたオスのシャム猫と顔を合わせる。
ロストバ博士
そんな…ありえない…
ローレンス博士
どうしたんだい?キャサリン
ロストバ博士は実体に近づき、自身のスーツを脱ぐ。
彼女は実体を捕まえ、胸で強く抱きしめる。
実体はゴロゴロと音を出して泣く。
ロストバ博士は泣き始める。
バルデュー
一体何をやっているんですか?
アレクサンダー
わかりかねる。博士、どのようなおつもりで?
ロストバ博士
12:00
昔飼っていたシャム猫ととても似ているの。
カラータグも。何もかもが一緒。ネームタグもそうなの。
ローレンス博士
キャサリン、もっと用心するべきですよ。SCP-3773とよく似た状況です。
ロストバ博士
そんなのと一緒にしないでよ、バーノン。
パイクはとんでもなくおかしい人で、彼女の猫もそうだっただけよ。
ロストバ博士は到着前には映像に出現していなかった紐付きの羽を見つける。
彼女はその鞘を拾い上げ、SCP-3777-2実体と遊び始める。
マッコール博士はイヤホンからの声に反応し、SCP-3777-2実体との触れ合いをやめる。
マッコール博士
妙ですね。
ローレンス博士
どうかしましたか、ルドビグ。
マッコール博士
橋にいるチームがこのポータルの安定性が失われていると報告しています。
キャンプ地まで可能な限り早急に帰還するべきかと。
ナミです。船着き場はここからそう遠くはありません。少なくとも1、2時間ほどでしょう。
マッコール博士
崩壊まで2時間ほどは持つとのことです。
ロストバ博士
良かったじゃない。私はジャスパーを、マッコール博士はジプシーを連れて行ける。
ローレンス博士
キャサリン
我々が次元存在にどれだけ厳格か知っているだろう。
我々がこの子たちを連れて行くことで何が起きるか、思い出させる必要もないことだと思っているのだが。
ロストバ博士
この子をここには置いていけないわ、バーノン。彼を一人ぼっちにさせたくはないの。
マッコール博士
仲間と一緒にいて幸せそうな実態をたくさん見てきました。
我々が戻るべきですよ、キャサリン。
ロストバ博士
彼は子供の頃の親友だったのよ。もう何年も会ってなかったの。
なのに彼と別れろって言うの?そんな簡単に?
クロフォード
ロストバ博士、これ以上ここにいるのは危険かと。
ロストバ博士
私の猫よ。連れて行けるなら連れて行くまで。すべての責任を負うわ。
私には自分の犬にあえて幸せな気持ちにならない。あなたこそ理解できないわ。
マッコール博士
もちろん彼女に会えて幸せだよ、キャサリン。
彼女だって僕の幼い時の親友だった。
彼女と似たこの子が戻ってくることは嬉しいことだけど、彼女はもう存在していないんだ。
もし彼女を取り戻せたとしても、財団を関わらせたくはないんだ。
良いことだとは思えない。
ロストバ博士
15:00
いいわ。連れて行きたくないんだったらそうすれば、私はジャスパーを連れて行くだけ。
アレクサンダー
ローレンス博士のお言葉を聞くべきかと、そのような性質の者を連れて戻るなど許可できることではありません。
ロストバ博士
規則なんて関係ないわ、アレクサンダー。この子は猫。あなたを殺すことはないわ。
アレクサンダー
我々はあなたの考えが理解できません。博士、置いていくべきです。
ロストバ博士
彼は私と一緒に戻る。ただそれだけよ。さあ、船着き場に戻りましょう。
アレクサンダー
ロストバ博士、実体を解放していただかないと、ここに置いていかなければならなくなります。
ロストバ博士
ならそうすれば、ジャスパーは私と戻るの。
研究チームが船着き場に戻る途中、ロストバ博士はSCP-3737に実体を抱えている。
マッコール博士のSCP-3737に実体が後ろからついてきている。
クロフォード
全員いるか?
ローレンス博士
そのようです。
アレクサンダー
よし、速やかに脱出しましょう。
マッコール博士
待ってくれ。
ローレンス博士
どうしましたか?
マッコール博士
僕、えっと、私はジプシーにお別れの挨拶をする機会がなかったんだ。
私の父が10位に店に行った時、私は行かなかったんだ。
ここを出る前にさよならを言わせてほしいんだ。念のためにね。
アレクサンダー
博士、我々には時間が…
マッコール博士
わかっているよ、アレクサンダー。ほんの少しでいいんだ。
アレクサンダー
承知しました。ただ、早急にお願いします。
マッコール博士は厳しを返し、SCP-3737に実体と顔を合わせる。
彼は実体の頭を撫で始める。
マッコール博士
さよなら、僕の友達。
いつも僕のそばにいてくれてありがとう。愛してるよ、とても。
マッコール博士は実体を抱きしめる。
その後、チームはSCP-3737-1を通り抜ける。
対岸に到着した時に、ロストバ博士はSCP-3737-2実体が腕の中にいないことに気づく。
彼女がSCP-3737-1の中へ戻ろうとしたため、
エージェントクロフォードとエージェントバリデューが彼女を押さえつける。
その後、SCP-3737-1は不安定な状態となり、閉鎖する。霧が消失する。
ロストバ博士
18:00
データ削除済み
記録終了
保位3737-1b
SCP-3737-2の性質に関する調査は、
SCP-3737-1が安定状態になるまで延期されることになっています。
さらなる分析を行いましたが、
SCP-3737-2に見られたカラータグからは、
実体の名前以外の情報を得ることができませんでした。
SCP-3737内で見られたペット用玩具についても、現在調査が行われています。
保位3737-2b
キャサリン・ロストバ博士は、期間後、ミームの影響を受けた恐れがあるため隔離されました。
彼女は各種認識災害検査を通過したため、1週間後に解放されました。
ロストバ博士は、精神が安定したとみなされるまで、
週に1度、サイト24の精神科医の診察を受ける必要があります。
動物・場所・生命・異次元のタグが付いています。注釈が3つ。
2016年10月6日以降、SCP-3737-1は開通していません。
2.薬虫
SCP-3773、報告書内に登場する博士の名前。
3773とよく似た状況です。
パイクはとんでもなくおかしい人で、
パイクが3773で出てきた博士らしいですね。
3.ペット用の玩具
ペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用の
ペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用のペット用の
動物オンリーっぽいですね
ペット
犬、猫、鳥、トカゲ、魚等々
21:03
魚いるのかな?池とか湖とかに
魚を飼っていてなくしてしまった方とかがいたら
この空間に入った場合
あの模様はみたいな感じで再開できたりするんですかね
画像は再開イベント中のSCP-3737-1の写真
霧、もやに囲まれて先がもう見えない橋
一本橋の画像と
あと犬ですね
SCP-3737-2実体
可愛らしい犬の青色の骨の形をしたタグ
ドッグタグっていうのこれ
首につけてというオブジェクトでした
ではまた次回お疲れ様です
22:03

コメント

スクロール