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2023-04-04 15:21

#141 Tale - 決して色あせない【リクエスト】

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紹介SCP/Tale

Author: Shaggydredlocks
Title: Tale - 決して色あせない
Source: http://scp-jp.wikidot.com/not-fade-away
Year of creation:2016
CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

#SCP #オカルト #SF
00:05
スピーカー 2
テイル 決して色褪せない
この見下げた街の郊外にはずいぶん長いこと放置された古い給水塔がある
奴らがまだこんなクソを残していることは驚くべきことだ
はしごは予想外の重さに軋み ポキンと折れる前に俺は次の段に手を伸ばした
土壇場でなんとかキャッチできたが俺のゴープロは運がなかった そいつは下の雪に向かって柔らかい落下音を立てていた
クソったれ 俺の完璧な自撮りがどっかに行っちまった
もっとも勘一髪だったがな 俺は数秒で息を整え鋼の神経で登り続けた
今更戻れるか 計画をやり通すんだ
これでお前は清くされることになるだろう 俺は足場によじ登り大げさににっこり笑って挨拶をした
まるでライバル校の馬鹿げたマスコットみたい その顔は乾燥して皮が剥がれてたろうな
スピーカー 1
これから新入りのペンキ屋としていい仕事をしないといけない そう今の俺がしなきゃいけないことは
スピーカー 2
ここにいくつちんこを書いてやろうか決めることだ さあ仕事の時間だ
ここにもう一つ おっと一発いかせちまった
クソ 過去の俺はピンクのペンキでも大丈夫だとでも思ってやがったのか
スピーカー 1
あいつもここにいる生まれつきのバカどもと同類にしか見えなくなっちまうな もう少しだ
スピーカー 2
もうちょっと よし
俺は下がり自らの創造物に満越し 賞賛を送っていた
スピーカー 1
ほんの数時間後 人々は目覚めると空飛ぶちんこ軍団に襲撃される奴ら自身の最愛の化身の姿を
スピーカー 2
拝む羽目になる まるで人気者が幽霊にぶっかけられたみたいにな
今の俺がすることはみんなに証明するためにいくつか写真を撮ることだ 俺は最高に活かしている
慌てて携帯を取り出したがこいつを今すぐにオンラインに投稿できないなんて 嘆かわしいことだ
03:00
スピーカー 2
そう俺がそれをやるとするならハッシュタグ ディッカッソって感じ
一服するには最高の時間だった 俺は火をつけ街を囲む森を見渡した
昨夜の雪は景色を覆い白いプリスティンコートを数マイル残していった 遠くにある湖も見ることができた
俺がいる見晴らしの良い場所からはそいつを囲むプライバシーフェンスも はっきりと見ることができる
スピーカー 1
早朝の霧も消え始め 水面も見え
スピーカー 2
あれは一体なんだ そこから彼らを見ることができるかい
スピーカー 1
俺は手を丸めて目に まるでその双眼鏡で視力がどうにか向上できるとばかりに
そして手すりに寄りかかった 間違いない何かが浮いたり沈んだりしている
スピーカー 2
あれは くそ誰かがあそこにいるっていうのか
そんなことあるわけないだろう いやある
あそこは数年前に閉鎖されたんだ それは隠すためさ
引き波か何かだろう 嘘だ
スピーカー 1
くそったれ どっかの誰かが手当たり次第に殺されているってわけじゃねえだろう
スピーカー 2
俺に関係あるか 彼らは君が思っているよりずっと近くにいるのさ
俺はそれから遠ざかりたかった なのにできない
それは君が真実を知りたがっているからさ 俺は不安定な策に身を乗り出しその場に固まっていた
彼らに引きつけられるように そう俺がよく知っている奴なのか
君は覚えていないのかい 赤毛
ケイティーローソン 彼女とは家庭科のクラスで出会ったんだ
彼女はいつも辛抱強く世話を焼いてくれた 彼女は今も気にかけているよ
スピーカー 1
俺たちは夏に何人かのクラスメイトたちと一緒にスペースマウンテンに乗ろうと旅に出たんだ そして3泊目の花火大会で俺たちは初めてキスを交わした
スピーカー 2
俺は俺はそこで守ることができない愚かな約束をいくつかしたんだ まだ時間はあるさ
スピーカー 1
ダグガーナー 周りではいくつも花火が上がってた
スピーカー 2
奴の不運にはいつも付き合わされたっけ 彼は一人になりたくなかったんだ
06:01
スピーカー 1
俺たちがバレないように隠れてジョーズを見に行った時のことだ 警官が現れる前に俺は逃げたんだが
スピーカー 2
あいつはとても運がなかった ただあいつは俺を裏切らなかったし俺だってそうだ
君は危険を犯したのかい あいつはいつだって俺をかばってくれた
彼を見捨てたりしないでくれ ベンウォード
生まれた頃からずっと通りの向かいに住んでた奴だ 彼はずっとそこにいた
彼以上の親友なんていなかった そう彼も君も
俺たちは彼がかなり勉強熱心になってから疎遠になっていった 彼は君が抱いているかもしれない思いを恐れていたんだ
スピーカー 1
時々あいつを遊びに誘ったんだ 彼は君がいなくて寂しかったんだ
スピーカー 2
君も彼がいなくて寂しかったかい 奴と最後に喋ったのは4月にパラマウントで行ったクイーンのライブで奢ってくれた時だ
高い足場にいたせいでめまいがして俺は後ろによろめき そのまま倒れ込んだ
タバコのせいで頭もフラフラして突然割れるような頭痛がした 俺は手のひらを目に押し当て頭をすっきりさせようとした
スピーカー 1
だが俺は自分自身を保つことができなかった あそこにはみんながいる
彼らには俺の助けが必要だ 俺は形跡を片付けることもせず
スピーカー 2
俺はみんなのために戻らないといけない 落ちるようにはしごを降りていった
俺は自転車に乗って湖に続く静かな道を進んでいったが 最後の数マイルはじゃりじゃりと音がした
スピーカー 1
ノロノロと進む俺以外に唯一する音は木々の間を流れる風の音だけだ 違う
スピーカー 2
風なんかじゃない 聞こえないのかい
スピーカー 1
聞こえないのかい 聞こえないのかい
スピーカー 2
危険 溺れる可能性がありますここからは立ち入り禁止です こういう小さい看板がそこら中にあった
それは君を中に入れないためさ真実を隠しておきたいんだ 俺は看板を無視して入っていった
友達を見捨てたりできるものか 面白いことに太陽が昇っているのに寒くなっているように感じる
09:10
スピーカー 2
そういつも寒いんだ だから彼らには君が必要なのさ
スピーカー 1
有志鉄線か くそったれ
スピーカー 2
よしわかった 俺はこいつを乗り越えないといけないんだな
あそこだ ちょっと待ったあの茂み
もう少し フェンスの真下に行くとそこに穴が開いているのが見えた
スピーカー 1
お願いだ 俺は手と膝を使い
スピーカー 2
張って通っていった俺は君を見つけたよ 君は見つけたのかい
君は彼らを見つけたのかい 君は俺たちを見つけられたのかい
君は彼らを見つけられたのかい 俺たちは君を見つけたよ
スピーカー 1
私たちは 僕たちは
スピーカー 2
見える 見えるわ
見えるんだ 君が
ああ 神よ
スピーカー 1
私たちを助けてくれるの 僕たちを覚えているかい
スピーカー 2
俺たちを覚えているのかい 私を
みんなを あんなにたくさんの出来事があったじゃない
どうやって忘れられるって言うんだ 僕たちを覚えているかい
俺はみんなを知っているぞ 君たち一人一人を
みんな俺の友達 俺の家族だ
まだ完全には思い出せないけど 君たちはそんなところに行っちゃいけない
スピーカー 1
どうしたら どうしたらいい
スピーカー 2
俺は君たちをここから助け出させないといけないんだ 俺はこんなことを続けさせないぞ
冷たく凍えそうな水が俺の足首に当たる 歩くたびに地面の感覚がなくなって
膝まで使って 俺はすでに震えていた
心臓の鼓動がゆっくりと落ちていく 何かがおかしい
助けてお願い 君だけなんだ
あの頃の十数年は何だったんだ 全部価値がなかったっていうのか
あなたは約束したじゃない 常に君だけを見ていた
12:03
スピーカー 2
あなたが必要なの 僕たちを覚えてないのかい
お前は約束したじゃないか 俺はゆっくりと彼らに向かっていく
スピーカー 1
俺は助けるんだ だがそれはこんな方法である必要はない
スピーカー 2
俺たちはみんなここから出れるはずだ 胸まで上がってきた
こんなに深い湖に浸かっているせいか 恐怖がまとわりついて拭えない
子供だった頃何も考えずにおじのプールに体育座りなんかで飛び込んだせいで そこまで沈んでしまったことがあった
俺はびっくりして動くこともできなかった パニックになって必死に縦向きになろうともがいたが無駄だった
俺は死ぬんだと思った どっかの誰かが俺を引き上げてくれたがそれ以来俺は水恐怖症になった
スピーカー 1
実際俺は泳ぎ方なんて学んだことがないんだ 大丈夫
スピーカー 2
大丈夫よ 何も問題はない
スピーカー 1
時間はまだある 引き返さないで
スピーカー 2
僕たちをここに置いていかないでくれ お願いだから
スピーカー 1
君は約束したじゃないか 首まで来た
もう遅すぎる そこが見えない
俺はもう歩くこともできない 俺は水の上で窒息しそうになり
スピーカー 2
再び足をバタつかせる
心配しないで 俺たちはずっと待っていた
君は僕たちに背を向けたりはしない 俺たちはここまでたくさんになることだってできたんだ
もう十分よ やり切った
無駄だったんだ 今みんなの腕の中に
俺はみんなの顔を見ることができる みんなが誰なのかがわかる
俺はそれをすべて知っていた 俺たちは最後まで一緒なんだ
みんなはずっと 俺を待っていてくれたんだ
どうして俺は忘れてしまったんだろう 忘れる?
なぜ彼らは俺たちにこんなことをしようと思ったんだ 彼らはどうしてこんなことを
彼らはそんなことしないはずだ 彼らは俺たちをここに残していったりはしない
15:06
君は俺をここに残していったりはしない 忘れないでくれ
15:21

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