カフリンクスとは何か?その起源と歴史
ベルノート。この番組は、主婦であり木工作家である鈴木健太が、日々感じたこと、考えたこと、大切にしたいことを、とつとつとおしゃべりするポッドキャストです。
今日は、カフリンクスについて話したいなと思っていて。
まず、カフリンクスって皆さん知ってますか?
シャツの袖口を留めるアクセサリーなんですけど、
日本だとカフスボタンと呼ばれてたりするんですよね。
あとは単にカフスとだけでも呼ばれたりするんですけど、
袖口を英語でカフって言うんですけど、
それをつなぐ、リンクさせるもの、留めるものでカフリンクス。
それが左右両方あるので複数形になってカフリンクスって呼ばれてるんですけど、
多分知ってるよっていう人は多くて、
でも実際使ってますみたいな、持ってますみたいな人は多分少ないと思うんですよね。
なので、僕はカフリンクス好きなんで、
自分で作ったりもしてるんですけど、
もう少しカフリンクスを広めたいじゃないですけど、
使う人が増えたらいいなと思って、
今日はカフリンクスについて話そうと思います。
まずカフリンクスの起源というか、
どうやって生まれたかみたいな話をすると、
17世紀の初め頃フランスで一応生まれたとされてまして、
それ以前というかそれまではシャツの袖口は、
今みたいなカフリンクスじゃなくて、レースとかリボンで結んで留めるっていうのが一般的なものとされてて、
その頃は、その当時はシャツの襟とか袖口は取り外しができるものが一般的なもので、
そのシャツの襟とか袖口は今みたいに柔らかくなくて、
乗り付けされてて固いものだったんですよね。
なので今みたいに曲げて丸めて留めるみたいなことが難しくて、
なのでレースとかリボンで結ばれてたんですけど、
そのリボンとかの代わりに金とか銀で作られたボタンを鎖、チェーンで繋いで、
それをボタンホール、穴に通して留めるようになったのが最初のカフリンクスの始まりとされています。
19世紀にかけて産業革命のあたりで、銀とか銅が大量生産、製造できるようになったことがきっかけで、
それまでは貴族階級とか裕福な家庭で使われていたものから、
もう少し一般的な庶民というか、もう少し一般の人まで広まるようになっていったんですけど、
これと同時にシャツの布が柔らかいもので作れるようになって、
柔らかいと今度はシングルカフスといって一枚の布で作られている袖口だと、
ちょっと心細いというかフニャフニャすぎて、心細いとなってきたところに、
袖口を折り曲げて二重にするデザインが生まれてきたんですね。
それをダブルカフスといったりするんですけど、僕はこのダブルカフスは好きで、このシャツをよく着たりしています。
第二次世界大戦後に既成のシャツとかボタン付きの袖口のシャツが一般的に流通、普及するようになって、
カフリンクスを使わなくても袖口を留められるようになったので、カフリンクスを使う人が減ってきているというのが流れですかね。
カフリンクスの種類と装着できるシャツ
カフリンクスの種類は大きく4種類分類できて、
一つはチェーン式といわれる最初に17世紀のフランスで生まれたような金とか銀で作られたボタンをチェーンで繋いで、
それを留めるもの、一番クラシックなものとされて、アンティークなものが多いのがチェーン式ですね。
二つ目がスイブル式といわれているもので、
今現在一般的なカフリンクスといって思い浮かべるものがスイブル式といわれるもので、
T字型の金具が回転することでシャツの袖口を留めるんですよね。
このスイブル式は脱着が簡単で、一番脱着が簡単なのが特徴ですかね。
三つ目が固定式といわれるものですね。
表面に見えてくる部分と留める部分が一体で動かないもの。
これは少し脱着というか付け外しがつけるのにちょっと慣れが必要なタイプのカフリンクスです。
四つ目がスナップ式といわれるもので、
表面に見えてくる部分と留める部分が二つに分かれるタイプで、
シャツを挟み込んで留めるタイプの、
凸と凹を押し込むように留めるタイプのカフリンクスですね。
大きく分けると、
あと一つ紐式というものがあって、
シルクの糸だったりとかゴムの素材で編まれたタイプのものもあります。
カフリンクスをつけられるシャツというのが限られていて、
シャツの袖口が輪っかになると思うんですけど、
輪っかになる前の両端にボタンホールが開いていないとカフリンクスはつけられないんですね。
なのでボタンだけで留めれるシャツの袖口にはつけられないです。
つけられるタイプのシャツの袖口は三種類。
シングルカフスと呼ばれているボタンホールが両方に開いているものと、
ダブルカフスといってシャツの袖口を折り曲げて二重にして着るタイプのシャツと、
コンバーチブルカフスといってシングルカフスの片方にボタンが縫い付けられている。
ボタンでも留めれるし、カフリンクスでも留めれるというタイプのシャツがあります。
これくらいかな。
カフリンクスとの出会いと木工作家としての制作
カフリンクスの期限から種類まで一般的なカフリンクスはこうですよという感じの説明はこれくらいで、
ここから僕自身とカフリンクスについてというか、
僕がカフリンクスに思っていることを話そうかなと思っていて、
僕自身がカフリンクスに興味を持ち始めたというか、
カフリンクスの存在を知ったのは大学生の頃で、18とか19歳の頃で、
その頃大学の多分非常勤講師の人だったと思うんですけど、
その方が毎回講義されるときにスーツで来られていて、
ダブルカフスのシャツにカフリンクスをつけて来られていたんですよね。
その時にカフリンクス自体はゴールドでギラギラしていてあまりかっこいいとは思っていない。
ですけど、ダブルカフスのシャツの袖口を折り曲げて着るタイプのシャツが
かっこいいなと思っていた思いはすごくあって、
ダブルカフスのシャツ欲しいなと思っていたんですけど、
なかなか紳士服などの一般的なところでは売っていなくて、
あまりダブルカフスのシャツが欲しかったんですけど、
買えていないというのがあって、
カフリンクス自体は成人式20歳の時に初めて買って、
その時はスイブル式のものを買ったんですよね。
シルバーというかくすんだシルバー、
比較のデザインの中にピンクの宝石じゃないけど、
ギラギラしたアクセントがついているものを買って、
着けたのが最初のカフリンクス。
買って着けたのは成人式の時かな。
そこから特にカフリンクスを着ける興味があって、
買ったわけでもないんですけど、
自分で木工をして作品を作るようなものづくりをするようになって、
自分で作ってみよう、カフリンクスを作ってみようとなったのが27歳くらい。
もともとシャツとかジャケットを着るスタイルというかファッションスタイルは
ずっと中学生くらいの頃から好きだったので、
何か自分で作る時にネクタイピンとかカフリンクスを作ったらいいんじゃないかなと思ったのが27歳です。
そこからカフリンクスをいろいろ作ってみようとなって、
新月モチーフのカフリンクス「朔-SAKU-」
今僕の中でこのデザインが自分の中でしっくりきているというか、いいなと思っているのが、
サクって名前をつけたカフリンクスがあるんですけど、
このカフリンクスは固定式木を削り出して作ったカフリンクスがあって、
見た目はキノコみたいな形をしているんですけど、
このカフリンクスの名前はサクってつけていて、
このサクっていうのは新月っていう意味があるんですよね。
このサクっていう新月をモチーフにしたカフリンクスを作ったきっかけというか、
元になった小説がありまして、
青山美知子さんの月の立ち林でっていう小説があるんですけど、
この小説は月ない話っていうポッドキャストを中心に物語が展開していくんですけど、
月に関する物語というか月に関することを話すポッドキャストを中心に話が展開していて、
その中で新月に関する話があって、
ちょっとだけその小説の中の文章を朗読したいと思うんですけど、
僕が好きというか、新月っていうのの意味というか、
新月をモチーフに何か作品を作りたいなと思ったきっかけとなる言葉があるので、
少しだけ朗読しますね。
今日は新月です。
新月って言葉だけ聞くとなんだかキラキラした感じがするけど、
実際に空を見上げてもその姿は見えないんですよね。
夜空は真っ暗闇。
どこにいるんだ新月。
探せど探せど見つからないのが新月の憎いところです。
だけど絶対にいるんだよな。
この広い宇宙のどこかにひっそりと。
星占いって好きですか。
僕は信じたり信じなかったり信じたりですけど。
西洋先生従事的には、新月は新しい時間のスタートのタイミングで、
それが地球にいる僕たちにも連動していると解釈するわけですね。
だから初めてのことに触れたり、新しいことにトライする絶好の日なんです。
新しい仕事、新しい出会い、新しい買い物。
財布とか靴とか文房具とか。
新しく使い始めたりね。
っていうコッドキャストの、
ちょっと見つけない話っていうコッドキャストの中で
語られている新月についてのことがあるんですけど、
その中、この小説の中に新月をモチーフにしたアクセサリーが
出てくるんです。
新月をモチーフに、
その月っていうものをモチーフにしたものを何か作ろうって思ったときに、
満月であったりとか三日月とかっていうものは
モチーフにしやすいというか、たくさんあると思うんですけど、
新月を目に見えないものをモチーフにするっていうのが
すごい素敵だなと思って、
その小説の中でのやり取りもすごい素敵なんですけど、
目に見えないけど、
どこかに存在しているものを作品、自分の作品に落とし込めたらいいよなって
この本を読むときに思って、
カフリンクスと新月っていうものが
カフリンクスと新月の共通点:ひっそりとした存在感
僕の中ですごい似ているなと思っているんです。
カフリンクスは袖口につけるんですけど、
外からはほとんど見えないんですよね。
見えないんですけど、
カフリンクスをつけることでシャツの袖口の形状が変わる。
普通のボタンを止めると輪っかになるんですけど、
カフリンクスをつけるとちょっと袖口の形状が変わるんです。
なので見えないんですけど、
ここにカフリンクスをつけているという存在感は生まれてくるんですよ。
外からは見えないんですけど、
つけている本人はカフリンクスの存在を分かっている。
さっきの小説の中の言葉でも、
絶対にいるんだよなと、
この広い宇宙のどこかにひっそりとという、
ひっそりととか静かにそこにあるみたいな存在感というか、
が真月にもカフリンクスにもあると思って、
そういう意味で似ているなというか、
カフリンクスにそういう真月的な存在感というか、
思いを込めたいなと思って作ったのが、
このサクって名前をつけたカフリンクス。
木だけでこれは作りたいなと思ったので、
金具を使わない、金属を使わない形で作りたいなと思ったので、
固定式にしてはいるんですけどね。
もう一個真月に始まりとか、
新しい挑戦みたいな意味があるので、
初めてカフリンクスを使ってみるきっかけとかになったらいいな
と思っているんですけど、
これ固定式なので初めてには向かないのかなと思ったりもするんですけど、
やっぱり木だけで作りたいなというのがあったので、
固定式になってはいるんですけど、
始まりとかという意味では、
作品が伝わった喜びと月への親近感
結婚式とかで使ってもらえたら嬉しいなと思っていて、
去年、2025年、
一人の方にまた別のカフリンクスをオーダーしていただいた方がいたんですけど、
その方にオーダーとは別で、
サクっていう名前のカフリンクスを買っていただいたんですよ。
結婚式で使いたいということで、
そのオーダーも結婚式で使うためのカフリンクスを
オーダーしてもらったんですけど、
お色直しで、
カーキ色の長ネクタイをされるそうで、
それに合うよう合わせて、
パロサントっていうちょっと緑かかった木があるんですけど、
それで作ったカフリンクス、サクを一緒に買っていただいて、
写真も送っていただいて、
それを見たときにすごい嬉しかったというか、
自分が作品に込めた思いが、
誰か一人の人に伝わったんだなと思って、
すごい自因溶けたというか、
っていう出来事がありました。
本当にただの木の塊なんですけど、
木を削り出して作っているだけなので、
そこに新月みたいな意味を込めて、
それが誰かに伝わるという経験が、
すごい自分にとって嬉しかったなと。
もともと新月というか、月に対して親近感というかはあって、
太陽よりも月の方が好きだったんですよね。
影で支えるみたいな。
自分では輝かないけど、
太陽みたいにギラギラしてないけど、
誰かを照らす存在みたいなのが月のイメージにあって、
市中水明の方、市中水明の方というか市中水明占いの方に、
以前占ってもらったときに、
僕は月のような人って言われたりとかしてたり、
星人見さんの占いだと僕は新月タイプなんですね。
なので月というものに親近感というかはあったので、
その新月というものをモチーフに作品を作って、
作れたというか作った、このカフリンクス作という作品は、
僕の中で一番今のところ思い入れがあるというか、
誰かに届くと一番嬉しい作品ではあるかなと。
カフリンクスの本当の価値と手間をかける意味
カフリンクスのイメージとしてカッコつけている感じがするとか、
生きているみたいなイメージを持っている人が多いのかなと思うんですけど、
そんなことはないと思っていて、
見せびらかす、誰かに見せびらかすためのアクセサリーではないと僕は思っているので、
自分の気分を上げるというか、だと思っているんですよね。
誰かに見せびらかすためではなくて、
それこそだから月みたいな月のような存在感というか、
ひっそりとそこにある存在感がカフリンクスだと思っていて、
なのでもう少しカフリンクスをつけようかなと思ってくれる人が増えたら嬉しいなとは思っていますけど、
まあでもめんどくささはあるんですよね。
シャツに縫い付けてあるボタンであればすぐに止めたり外したりできて、
腕まくりとかする人だったら外したカフリンクスをどこかにしまうみたいになったりするんでね、
手間ではあるんですけど、その手間をあえてかけるカッコよさもあると僕は思っている。
つける人がカッコいいなと思ってつける人がちょっとでも増えたら嬉しいかなと思っております。
カフリンクス作の詳細というか、どんなカフリンクスなのか、概要欄にリンクを貼っておきますので、
収録日の新月と番組からのお知らせ
もし興味があって見てみたいという方がいたらリンクをクリックしてもらえたら嬉しいです。
一つ言うのを忘れていました。
これ収録しているのが2月の17日なんですけど、この2月の17日は新月なんです。
ただそれだけなんですけど、新月についての話をするので、新月の日に撮りたかったというだけなんですけど、
こんな感じか、カフリンクス、興味を持ってくれる人が増えていたら嬉しいですが、
最後までお聞きいただきありがとうございました。