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#11 テリトリー
2026-03-20 17:35

#11 テリトリー

「移動」を描写する / 「テリトリー」 / 普段とは違う角度からの質問 / テリトリーが無いと落ち着かない / 止まる時にテリトリーをつくりだす / 水の中に潜る感覚 / ひとりの時だけの感覚 / 自分の居場所がない世界にテリトリーをつくりだしている / いろいろな移動の描写


テリトリー(文字で読んでみたい方はこちら)

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鈴木健太

主夫・木工作家。1991年1月生まれ。無着色の木を使ったスーツアクセサリーを制作。

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使用した音素材:OtoLogic(https://otologic.jp)


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サマリー

このエピソードでは、パーソナリティが「移動」をテーマにしたエッセイ「テリトリー」を朗読し、その内容について深く掘り下げています。エッセイでは、電車や駅、街中での移動中に自身が作り出す「テリトリー」という安心領域の感覚や、それが失われる時の感覚が描写されます。また、自己発見の講座に参加した経験から、他者からの質問を通して自身の内面を深く理解することの重要性や、テリトリーの感覚が学生時代からどのように変化してきたかについても語られています。特に、一人で移動する際の「水中に潜るような感覚」と、安心できる他者と共にいる時の感覚の違いについても考察されています。

エッセイ「テリトリー」の朗読
この番組は、鈴木健太が日々感じたこと、考えたこと、大切にしたいことをトツトツとおしゃべりするポッドキャストです。
シャープ語で外の世界を描写することで自己発見をしましょうという講座に参加していますよという話をしたのですが,
その講座の中でエッセイを書くのですね。
その2回目の講座がこの間あって,2回目のテーマは移動をテーマに描写をしてエッセイを書きましょうということで書いたので,
まずはそれを朗読しようかなと思います。
タイトルはテリトリーです。
雪の予報が出ていた日
友達に会うため東京へ
帰りの電車は止まらないだろうか
そんな心配をしながら家を出て名古屋駅へ向かう
改札を抜け自分の居場所を探して辺りを見渡す
どこか自分の背中を預けられる場所を
誰もいない壁際がパッと明るく見える
一直線にその場所へ
壁に背中を預けると直径1メートルほどのテリトリーが浮かび上がる
自分にとっての安心領域
それまでぼやっとしていた周囲の景色がはっきりと見えてくる
新幹線の発車時刻が近くなり,ホームに移動しなくては
自分を追っていたテリトリーが薄くなっていき,周囲の景色がまたぼよけていく
人の波の中を潜り泳ぐように足を踏み出す
次の居場所を目指して,駅ができる場所を探して
ホームの売店の裏側に居場所を見つけて息をする
何本か見送り,ようやく自分が乗る新幹線が来る
乗車口に並んでいた人たちが乗り込むのを待って歩き出す
予約していた席を探す,3列席の窓側
隣に座る人がいなければいいなと
隣にはすでに座っている人がいた
すみませんと声をかけ,奥の席へ
コートやマフラーを身に着けたまま座る
体重がまのままに偏る
自分のテリトリーが少し小さくなっていく
東京に到着し,友達との待ち合わせ場所へと向かう
見慣れない高層ビルに囲まれ,巨大な迷路に迷い込んだみたいだ
Googleマップを開く
高層ビルの装飾が剥がれ落ち,四角い箱に
景色が二次元になっていく
スマホに表示されるマップの上を歩いている
遠くに友達の姿を見つけ,マップを閉じる
世界は三次元に戻り,少しほっとする
一緒に目的地まで歩き出す
気がつけば,テリトリーが友達の向こうまで広がっていた
帰りの電車の中,ドア付近に場所を確保していた
本を読みながら発車を待つ
発車の時刻が近づき,どんどん人が乗り込んでくる
テリトリーに他人が入ってくる
半歩横に動かされる
少しずつテリトリーが小さくなる
発車する頃には,薄皮を一枚まとっただけになっていた
読んでいた文字がぼやけていく
周りの人もぼやけていく
黒い何かに押しつぶされていく
一駅,二駅と電車が包み,人が降りていく
テリトリーが少しずつ戻っていく
ふと周りを見渡す
本を読む人,スマホを見ている人,
友達とおしゃべりをする人
同じ方向に行く目的を持った人たちが詰め込まれた箱
同じ空間にいるけれど,同じ世界にはいない
みんなそれぞれの世界の中にいる
日付が変わる頃,家に帰ってきた
一日中,居場所のない世界にテリトリーを作っていた
家の中でテリトリーは消えてなくなっていた
以上が僕の書いたエッセイというか
移動を描写してみようということで書いた文章です
自己発見と他者からのフィードバック
それで,なんだろう
この講座は自分を発見しようみたいなテーマなんですけど
正直書く,前も話したのかもしれないですけど
書くことよりも書いた内容というか
書こうと思ったこととかを人に話して
それについて何かフィードバックをもらうことで
自己発見がすごいできるなと思っていて
この文章を書く時にも
途中で一緒の参加者の方たちに
勉強書いているか,集まる機会を作って
やってもらったりするんですけど
当たり前というか
普通に意識せずにやっていることで
気づきにくいというか
人に言われて
何言われているか
普段自分が考えてもない角度から何か質問を
された時に気づくことが多いなと思っていて
自分では考えない角度から質問が来ると
普段考えない思考回路を使うので
面白いなと思ったり
その質問で改めて自分の発見があるというか
と思っているんですね
テリトリーの感覚の変化と学生時代
この講座を受けて
僕自身のテリトリーの感覚は
このエッセイを書く前からあったんですけど
エッセイを書くことで
そのテリトリーの感覚の改造というか
自分の中で言語化できた部分が多いなと思っていて
テリトリーがないと落ち着かないかったんですよ
学生の頃とかは
自分の学校
自分の机があるじゃないですか
そこが僕にとってはテリトリーになっているんですけど
トイレとかで自分の席を離れて戻ってきた時に
誰かが座ってたりとか
机の上に座ってたりとかすると
自分の居場所がなくなったとか
歩き続ける
そこに行けなかったんですよね
廊下をうろうろしてたり
自分の席があるのを廊下で待ってたり
あとは飲み会の席とか
何か席が最初から決まっている時
飲み会だと最初に座る席から
ほぼ移動しなかったり
ほぼというか全く移動しなかったりするので
そこから移動することが
僕にとってのコストは高い
そこに居続け
最初の席をテリトリーと認識するので
移動はしないんですよね
エッセイを書く中で改めて発見したことというか
移動中の感覚と安心できる場所
というのが
泊まる時に
テリトリーを作り出している感覚があるんだなというと
歩いている時
自分の意思で移動している時といったら
テリトリーという感覚が薄れているんですよね
テリトリーを持ったまま歩いているというわけではなくて
テリトリーが薄れて
ほぼテリトリーの感覚がない状態で歩いている
泊まってテリトリーができることで
周囲をちゃんと見れるというか
周りをちゃんと認識できているんだなと思ったんですよね
改めて
歩いている時の感覚が
海の中に潜っているような感覚がちょっとあって
息を止めて水の中に潜っているような感覚があって
次の泊まれる場所というか
息ができる場所を探して歩いているような
感覚があるんだなというのも
文章を書いてみて気づいたことで
でもこのエッセイで書いた感覚
テリトリーの感覚というのは
一人で移動している時はこの感覚があるんですけど
誰か家族とか親しい人と歩いている
移動している時には
海の中を潜っているような感覚はないんですよね
多分それは家族といることが
家族が安心できる場所
自分にとってのテリトリーになっているからかなとは思うんですよね
僕にとってテリトリーというか
居場所のない世界とテリトリーの創造
安心できる場所の存在というか
ここは安心できるんだという認識
自分の中での認識がすごい大事というか
それがないと自分らしさが出せないというか
家が僕の中では多分
家がここにいていい場所
自分がここにいていいという感覚が持てるテリトリーというか場所であって
一歩外に出ると自分の居場所じゃない感覚がすごいあって
その自分の居場所がない世界に
テリトリーを作り出すことによって
安心しているというか
ここは自分が居てもいいんだという場所を
常に作り続けている気がしている
エッセイを書いてみて
そんな感覚があるのかなというふうに感じました
他の参加者のエッセイと講座の今後
他の参加者の人
講座に参加している人の
エッセイもすごい面白かったんですけど
僕は移動中を描写しているんですけど
ある人は朝布団から出るまで
布団から出て家を出るまでの移動について書いていて
この方は移動中というよりも
移動するまでの描写というか
移動するための準備の描写とか
一歩踏み出すまでの描写をすごい細かく描かれていたりとか
人物の描写を通して世界を描写している人
僕の書いた文章は多分ほとんど
人物についての描写はないんです
ある人は人物の描写を通して
見ている世界を描いているなというふうに
僕は感じた人がいたのと
あとは物理的な移動ではなくて
心の移動というか
ある出来事が過去に自分を連れていくみたいな
描き方をしている方もいて
物理的じゃなくて
心とか時間の移動を描写している方もいて
面白いな
この講座は全部で4回あって
次は読書をテーマに描写をして
またエッセイを書くんです
多分また書いたらここで話そうと思っております
今日はこんな感じで終わろうと思います
最後までお聞きいただきありがとうございました
17:35

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