00:00
皆さんこんにちは、AIエヴァンジェリストの菊川と申します。 本日はですね、業務設計とECRSイクルスとAIエージェントを掛け合わせた
統合実装パターンというテーマでお話をさせていただければなと思っております。 AIエージェントというキーワードを最近かなり多くの経営者の方からお聞きするんですけれども、
実はここで一番大事なのは、AIエージェントそのものをどう導入するかというよりも、 それを載せる業務の地図をどう描くかというところなんですね。
本日はその革新部分までしっかりお話しできればというふうに思っております。 最近ですね、AIエージェントを入れたい、自動化を進めたいというご相談を本当に毎週のようにいただいているんですけれども、
お話をお聞きしていますと、ほぼ必ずと言っていいほどぶつかるパターンというのがあるんですね。
それは業務の整理が終わっていないのに、先にAIエージェントの話が走ってしまっているというパターンです。
これはですね、業務設計の専門家の方も書籍の中で警告されているんですけれども、 いわゆる手段の目的かというやつですね。
AIを入れること自体が目的になってしまって、本来やるべきだった業務の整理を後回しにしてしまうというところに陥ってしまうわけなんです。
ですので本日は、ここを順序を立てて整理していくかというお話をさせていただければと思っております。
まず一つ目の本題なんですけれども、業務設計のないAIエージェント導入は当機と同じだという話をさせてください。
業務設計というのは何かというと、担当者の頭の中にある仕事のプロセスを関係者全員が共有できる形に可視化するという作業なんですね。
これがいわゆる業務の地図と呼ばれるもので、一方でAIエージェントというのはですね、最近のレベル間で言いますと自律的にタスクをこなすところまで来ていまして、
ツールを自分で選んで多段階の計画を立てて、エラーが出たら自分でリカバリーするというところまでできるようになってきています。
ところがですね、ここが大事なんですけれども、業務の地図がないところにこの賢いエージェントを導入してしまうと、
何が起きるかと失敗パターンでして、ある成長企業の現場でもシステムは導入済みなんですけれども、活用が進んでおらずツールが形外化しているというご相談をいただくんですけれども、
これと全く同じ構造の失敗をAIエージェントでも再生産してしまうわけなんです。
ですので順序が大事だというところなんですね。
ここからが本日の核心部分なんですけれども、ではどう進めるかという話で、
私がご支援先で必ずお伝えしているのが、イクルスとAIエージェント設計の四軸を交差させて考えるという方法です。
イクルスというのはですね、業務改善のフレームワークでして、Eのエリミネート、つまり排除ですね、それからCのコンバイン、結合、Rのリアレンジ、順序変更、
最後にSのシンプリファイ、簡素化というこの4つの順番で業務を見直していくというフレームになります。
ここに対してAIエージェントの設計四軸、つまり自立性、ツール選択、多段階計画、エラー回復というところを交差させて考えるんですね。
具体的に申しますとですね、まずE、排除のフェーズでは、そもそもAIエージェントはいらないという判定をする勇気が要ります。
ハンマーを持つと全てがハグに見えてしまうというやつですね。
次にC、結合のフェーズでは、複数の業務をAIエージェントの多段階計画でつなげていきます。
例えばメールを確認して、要約して、下書きを作って、チャットで通知するという4ステップであれば、これは一つのエージェントで結合可能なんですね。
03:09
それからR、順序変更のフェーズでは、人がやってからAI、ではなくてAIが先に動いて人が承認するという形に流れを反転させる。
これがまさにエージェントの自立性の使いどころでして、ここで承認ゲートをどう設計するかが非常に大事になってまいります。
最後にS、簡素化のフェーズでエージェントが選ぶツールを最小限に絞って失敗時のフォールバック先を一つに固定するというところまでやると。
この4軸をきれいに交差させるというのが本日お伝えしたい革新部分でございます。
それでは実践面でどう落とし込むかという話なんですけれども、私はこれを6ステップの統合プロセスとして整理しております。
1ステップ目は業務の地図化ですね。
エージェントを入れる前の必須の前処理として、まず業務の地図を引く。
ここでもAIは使えるんですけれども、あくまで補助として使うんですね。
例えばヒアリングメモから業務フローズを自動生成する。
議事録から思い出し時間や探す時間や無時間といった無駄がどこに発生しているかを抽出するというところまでをAIに手伝わせると。
2ステップ目から5ステップ目までが先ほどお話ししましたECRSの4フェーズですね。
それぞれにAIエージェントの4軸を割り当てて、使う使わないも含めて判定をしていきます。
そして6ステップ目が、これが結構抜けがちなんですけれども、オペレーショナルエクセレンスへの定着というところでして、
エージェントの実行ログを業務の地図に逆フィードバックする。
暗黙中の形式化であげた判断基準をエージェントのプロンプトに反映するというルーチンを定着させるということなんですね。
これをやらないと結局単発の自動化で終わってしまって、組織能力として定着しないというところがあります。
あとはですね、本日のまとめとしましては、AIエージェントを入れる前に、まず業務の地図を描く。
次にECRSのE、つまり排除から順番に見ていく。
各フェーズでAIエージェントの4軸のどれを起動するかを決める。
そして実装後は実行ログを業務の地図に逆反映するというルーチンまで定着させていくというところがポイントになります。
ここの本質はAIを目的にしないで業務設計を起点にするというところなんですね。
本日はお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
AIエヴァンジェリストの菊川でした。