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#40 「銀河の一票」きれいなことを散りばめた選挙エンタメと「人」の話に救われた
2026-07-07 17:40

#40 「銀河の一票」きれいなことを散りばめた選挙エンタメと「人」の話に救われた

春クールのドラマ「銀河の一票」の話です!

本筋についてはいろいろお話が出ているので、私が特に刺さった人物やエピソードについて。


選挙も政治も生活と地続き / 都庁前駅に番宣ポスターを貼るの、いいよね / 都知事選に立候補するスナックのママと政治の世界を追われてしまった秘書 / 選挙エンタメとしてのおもしろさ、選挙と政治の常識 / ウグイスの方はなぜ連呼するのか / ポスターの掲示場所を決めるくじ引きの順番を決めるくじ引き / 出てくる人がみんなちゃんとそこにいて、自分の暮らしをやっている / RECじゃん / 透と明 / 見えることに向き合うってことは、見えてないことにも向き合うってこと / 見ないようにしていることにも光を当てる…だからブライトブラインドなのか! / いないことにはしない / それぞれの職能で選挙事務所を / スナックの常連あっちゃん / 「俺、仕事〇〇してたんだよ」で他人とは思えなくなった / 白紙になった頃の事業者支援制度とアナログミキサー / ドラマの中に私もいる気が / 同じ時代を生きてきた人たち / 全然モブキャラとして扱わない / 軽く扱っていいと考えることに慣れていませんか / 人を観た / こんなにたくさんいるんだったら私もいていいなって思える


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こんにちは、上野綾です。しゃべりながら考える、この番組は、各地でラジオの番組制作や取材などを行ってきました、私、上野綾が、自分の身の回りの出来事や、見たもの聞いたもの、長年向き合えなかった好きなものなどについて、考え考え、お話ししていく音声配信です。
ちょっと間が空いてしまいました。お変わりありませんでしょうか。あっという間に7月ですね。
近況からまずお話ししますと、クリエイト終わって、ありがとうの前回ね、お話聞いていただいて、ノートは書き始めました。またちょっと書き残しておこうかなと思ったので、出典レポみたいな形で書いているんですけど。
あとは、ドラマ見てたり、アニメ見てたり、ちょうどね、春アニメとか春ドラマが終わるタイミングですし、番組でやろうかなと思ってたんですけど、一気にキュッてまとめるよりは、今日は一作品に絞って、銀河の一票の話をやっぱりしたいなと思いまして、今日は銀河の一票会やらせていただきます。
選挙エンターテイメントで、政治エンターテイメントだったんですけど、選挙も政治も私たちの生活の地続きであることを感じられたし、そもそもその生活にはこんなこともあんなこともあるよね、こんな人もあんな人もいるよねっていうのを見せてくれた作品だったなと思って。
で、電ドラ見たのもすごく久しぶりだと思うんですよ。それもあったのかな。あくまで感想と印象的なエピソードとか、どういうところが良かったよねっていう話。人気ドラマーだったし、今期本当にいろんなところで話題になっていたので、重複する部分があるかなと思うので、あんまり説明などはせず、自分が刺さった部分にちょっとフォーカスを当ててご紹介していこうと思います。
ご覧になってなくてネタバレ嫌だなと思われた方は、ぜひ引き返して配信などでご覧ください。
で、もともとは最初ね、都庁駅前でポスターを見たのが最初だったんですよ。都知事選に立候補するスナックのママの話。そしてそのスナックのママの政治秘書に就く政界を追われた女性の話。
スナックのママを演じたのが野郎かよさんで、政界にいて自分も都知事に本当はなりたいという重い野望を持っていたんだけど、政治の世界を追われてしまった秘書の女性が黒木春さん。この2人がバディというか、組んで進んでいく話ですよね。
都知事選の話だっていうのは知ってたんですけど、それを都庁前駅に貼るのいいねと思って。都営線の都庁前駅に貼ってあったんですよ、ポスターが。これはもう狙っているなと思って、そこでちょっとつかまれた感じはしましたね。
その実際にスナックのママだった女性がどういう経緯で都知事選に立候補する意思を固め、周りをどう組み立て、どういう人間関係を築いていくのかっていう話と、もう一人の主人公である秘書の女性が父親も政治家であるという環境の中でどう生きてきたか。
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父の事務所でちょっとした出来事があって、それをどうするかっていう2つ。2本立て、でも2本立てって言うほどパッキリ分かれているものでもないんですけど、まあまあその話題としては2つあるのかな。
で、それが絡み合ったり離れたり、他の人たちの人間模様だったり生活だったりを上手に巻き込みながら投票日まで行くわけですよね。
なので私は最初これを見ながら、最初はもう単純に選挙エンタメとして面白いなと思っていたんです。
秘書の祭さんという黒木春さんが演じている女性が、一個一個解説のように説明してくれるわけですよ。選挙の常識と政治の常識を。
そうやって説明してもらえるものを、あかりさんと同じ立場で私たちもほうほうって聞いて、そういう仕組みになってるんだなぁとか。
私が膝を打ったのはですね、うぐいすの方が、なぜ候補者名とよろしくお願いしますの連呼ばかりしているのかっていうところ。
そこを説明してた時に、ちゃんと理由があるんですって。公職選挙法で決められているんですみたいな話をされた時に、ほーっと思って。
あとは選挙の告示日に立候補の届出をします。さらに告示ポスターを貼らなきゃいけない。
でその、何番って書かれているところに自分が貼ることができるのかを、くじで引きます。
でその、どこに貼るかっていうくじを、引くための順番を決めるくじを、もっかいやるっていう。
これ選挙あるあるらしいんですけど、知らなかった。
そういうこと、そういう身近なというか、これまで触れてこなかった部分も含めて、身近に行われている選挙のどういう仕組みなのか、何を狙っているのか、組織票って何なのか、どんな団体がいるのかみたいなね。
そういうところまで突っ込んで、でも面白く紹介してくれるっていうのは、ためにもなるしね。楽しんで追いかけてられるなぁと思いながら見てましたね。
でその中で一人一人の登場人物の掘り下げも行われるわけですけど、真ん中にいるのは立候補者のあかりさんと秘書のまつりさんってその2人なんですけど、なんか出てくる人がみんなちゃんとそこにいて、自分の暮らしをやっているんだろうなということを感じさせてもらえるのが良かったなと思いました。
私が一番刺さったのはそうですね、ブライトブラインドっていう暴露系の配信者がいて、トールって言うんですけど、そのトールがまず出てきたときに、これはお話の筋じゃなくて、単純にそのトールの顔を見たときに、レックじゃんって声が出てしまったんですけど、
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ミュー404という作品、あの全然プロデューサーの方も違うし、座組も違う、全然世界線としてもつながっていない作品ではあるんですけど、そのミュー404でも暴露系の配信者をやってたんですよね。トールを演じていた渡辺恵介さん。それを見たときになんか見たことあると思って嬉しくなっちゃった。ぴったりでしたね。
で、それもただの暴露系とかただの迷惑系に見えるんだけど、実はそうじゃなくて、トールには昔相方がいて、その相方とのやりとりとか、そこで生まれた問題意識とか、そもそも自分の生い立ちとか育った環境における見えること、見た目、いわゆるルッキズムみたいなものの描き方とか。
そこに絶望したトールが秋田と出会って、秋田というのは友人なんですが、見た目を褒めそやされて消費されてきたトールの対となる存在、目が見えない存在。だからトールのことも顔も見えないわけですよね。
でも二人は出会って仲良くなって、一緒に時間を過ごすうちにお互いが救われていくっていうまあまあ話なんですけど。そこの描き出し方と、秋田に起こったことと、それを受けてトールが何をしていくか、どんな問題意識を持っているか、政治ってこういうことだよねっていうセリフもありますけれども。
そこを見た時に、このドラマは見えてないことにはしないんだな。見えることに向き合うってことは、見えてないことにも向き合うってことですよね。
見えてないっていうのは、視覚障害があるなしということじゃなくて、私たちが社会で生活していく上で、無意識もしくは意識的に見えないようにしている、見ないようにしていることもきっとたくさんあるんですけど、そこにもちゃんと光を当てていきますよ。
だからブライトブラインドなのかしらと思ってね、勝手に震えてたんですけど、そういうことをいろいろ考えて、そのトールも途中からオープニング映像にも出てくるぐらいの存在になって、ちゃんとチーム明かりっていう選挙事務所のみんなと絡むようになってくるんですけど、そこがすごく良かったですね。
最初にそうだな、良かったと思ったのはそこかな。
いや、他のエピソードも好きですよ。
一人一人ちゃんと背景があって、お話が進んでいくのは当然というか、そうなんですけど、特に刺さったのはそこだったかな。
見えること、見られ方、見えるもの、見えないものとか、社会から見えているもの、見えてないもの、見ないようにしているものみたいなことを、こういう切り口で描くんだなって。
それには絶望も伴っているし、軽々しい感情だけではないし、ちょっとしんどいんですけど、いないことにはしないんだなっていうのが伝わった気がしていて、見えてない、普段は見えない存在も丁寧に描こうとしているんだなということが伝わって、すごく好きでしたね。
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あとは、もう一人ここでご紹介したいのが、スナックの常連さんですね。
あかりさんがママを務めていたスナックには、いろんな世代のいろんな背景のお客さんがいて、その常連客の皆さんが後に講演会に選挙事務所を盛り立ててくれるとか、いろんなサポートを、それぞれの職能をもって、それぞれの力とやり方でサポートしてくれるという、そこもグッとくるポイントではあるんですけど。
メンバーの中に、よく酔っ払ってるあっちゃんっていう方がいてね、岩松涼さんが演じてらっしゃるんです。
このあっちゃんも、最初のうちはスナックに現れて酒を煽って、常連の皆さんとバカ話をして、わははわははしてるんだけど、なんか超有名声優さんとのパイプがあったり、気づいたら講演会長をやってくれていたり、
その選挙さばくりというやつですね。島でいうところの、天海でいうところの選挙さばくりを、そんなにゴリゴリに牽引するわけじゃないんだけど、実務者としていろいろしてくれている感じがするなと。
これ何なんだろうなぁと思って見てたんですけど、その同じように講演会の力になってくれた常連の皆さん一人一人も、ちょこっとずつスポットが当たって、
1話のエピソードの中で掘り下げられるというタイプではないけれども、あっちゃんも同様に、もうセリフでポロッと、「あ、言ってなかったっけ?俺、仕事これしてたんだよ。」みたいな話が出てくるんです。
でもその仕事を聞いた時に私はもう、ジュッとなって他人とは思えなくなったと言いますか。この仕事をしてて、それが何年か前にこうなって、それはどういう背景で、みたいなのまでワンパッケージでね、さらっと、でもさらっとなの、紹介されるんです。
まあそうですね、近いところにいたんです、私も。イベントをやったりとか。自分が仕事をする現場にも、もうほぼいらっしゃる仕事の役割の方だし、もう知り合いもいるしね。
っていうので、もうあっちゃんのその、「俺、これやってたんだよ。でもこの時、あーだったけどね。」みたいな話を聞いて、わーっとフラッシュバックして。あの時こうだったの部分、まあまあいわゆるコロナ禍なんですけど、自分のことが重なりましてね。
特にそのイベント周りの仕事って、いったん全部なくなって、もう2月末ぐらいの時点で白紙になって、全然わからなくなって、いつ復活するかどう復活するか、もう全然わからないという、もうまさに白紙になったんですよ。
その時にどうしようかなと思った中で、でも何か次に打てる手を考えなきゃいけないと思って。その一環として、自分自身、私の話ですけど、そういう事業者の支援制度を受けて、アナログミキサーをね、買ったんですよ。
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今後リモートで何かできるようになった時に、音が撮れる。もしくは取材ができる。なんならポッドキャストもできる。離れた場所に住んでる人とポッドキャストもできるなと思って。予定も何にもなかったけど、続けられる確信もなかったけど、どうにか何かその時にできることはないかと思って、手を出したのが自分の身の回りを整えることだったなと私は思っていて。
で、それがさ、あっちゃんがね、そのイベント周りで必ず私のようなおしゃべり仕事を司会者と言われる人たちがお世話になる立場だっただけに、そこで泣きました。
たぶん、あの話の、なに、1話の中のクライマックスとして泣きどころとして描いてる部分じゃないかもしれないけど、それでもやっぱり刺さるし、響く部分はあるし、私はそこに自分を重ねられたという言い方もできますね。そうですね。
あっちゃんの状況と、その人たちを救う手立てがあったのかどうだったのかとかって、いろんなことを考えながら見てましたね。
だから当時、本当に仕事がなくなったりとか、止まったりとか、それで畳んだりとかっていうことを選んだ方もたくさんいらっしゃるし、違う道に進むことにしたとかね。
私もずっとその前とは同じではいられなかったんですけど、なんかこのドラマの中に私もいる気がしたんですよね。
ただそれは東京都に住んでるからとかじゃなくて、私たちも過ごしてきた時間の積み重ねの厚みみたいなものをさりげなく挟んでくれていて、それもちゃんと見せるぞという意識なんだろうなと思って。
スナックに集まる人たちって、あの人はこういう仕事をしててとか、この人はこういう立場の人でみたいなのが話のフックになりうる状況はありますけど、
そうじゃなくて、そこのスナックならスナックの場の中で仲良くなっていくものだと思うので、そういえばあの人何してたんだっけみたいなことが起こり得ますよね。
私も経験ありますけど。それを描きつつ、一人一人がちゃんとこれまでの人生を生きてきた人間である、私たち、見てる私たちと同じ時代を暮らしてきた人なんだなというのを感じさせる設定というか描写というかがいろいろあったところが大変良かったなと思います。
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まあそういう意味では、ここ10年、15年ぐらいのことも出てくるし、中心にいるのは祭さんとあかりさんという2人なんですけど、その脇にいるちょっと手伝ってくれるそのハッちゃんのような小粋なおじちゃんみたいな方々が、
ちゃんと輪郭と重みを持って描かれているっていうのは、全然モブキャラとして扱わないぞという意思を感じて良かったな。このドラマのそういうところにぐっと来ていることが多かったので、そういう意味では最終回のフレーズとかもずっとぐっと来てましたね。
そうなんですよね。誰かとか自分自身とかを軽く扱っていい、大事に扱わなくてもいいや、みたいに考えることに慣れてませんでしたっけっていうことを考えさせられたというか、まだ引きずってますし、敵も黒幕もいそうでいなかったっていうところも含めていいドラマだったな。
なんか見返したくなる作品いろいろありますけれども、この作品もその一つですね。
織に触れ見返したい。2026年の今描かれている、そして今の私たちが見て感じることもありますけど、また見返した時に世の中がまた良くなっていればいいなっていう思いも今の時点では思うし、
次見る時はもうちょっと良くなってて欲しいところがあるよなとか、こうなってんのかなっていうのをちょっと考えさせられたりしています。
いやー良かったなぁ。なんかその選挙エンタメという意味では対立陣営もみんな良かったですね。
私チームあかり、あかりさんを取り巻くメンバーの皆さんも一人一人良くて、人を見たなという感じがしました。
なんか前回の私あのヤナさんの漫画読んだ感想で言った話にも通じますけど、こんなにたくさんいるんだったら私もいていいなって思えるっていうのはすごく大事なことなんじゃないかって最近思っていて、
私にはもう意味はないやとかいる意味ないやとかいなくていいやってならない。いじけなくてもいい世の中にもしたいし、自分のマインドセットにもしておきたいなぁと思わせてくれる作品でしたね。
つれづれお話ししてきましたが銀河の一票をご覧になった方の私はここがぶっ刺さったみたいな感想もぜひお寄せいただけると嬉しいです。
各種プラットフォームで番組をフォローしてお楽しみください。ではまた来週です。しゃべりながら考える上野彩でした。
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