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移動中暇なので、しゃべります。
子供の頃に、日本昔話集みたいなのを読んでた時がありました。
その中に、狐の話があって、今でもそれが記憶に残っているんです。
自分の生き方の根底にあるような感じがして、それを思い出したので、しゃべりたいと思います。
その話は、あるお屋敷の奥さんが、狐があるお屋敷の奥さんに化けて出たというところから始まりまして、
奥さんが二人になってしまうんですよ。
どっちが本物か分からなくて、どっちが狐か分からないという状況で、
そこのお屋敷の旦那様が取った対策として、
確か3日くらい食事を与えないでおけということで、
それぞれを別子の檻に入れて、食事を立たせたんです。
その断食を終えた後に、食事を与えて、
それはそれは豪華なお膳を与えて、どういう風に食べるかというのを観察するわけです。
狐の方はいきなり食事に勝つくんですよ。
人間の奥さん、本物の奥さんの方は静かに箸を手に取って、
お吸い物から先に口をつけましたというお話でした。
私はそのお話を読んで、
どんな時でも冷静を保っていないと狐だと思われてしまうという、
謎の脅迫感に苛まれるようになって、
自分という人間の後ろに自分がいて、
何かあったらこの後ろの自分がこの前の自分を立ちしなければいけないみたいに考えたんです。
ものすごくお腹が空いている時って、
どうしたってガッて食べたくなるものだと思うから、
本当にその時は獣のように狐のようになってしまうんじゃないかってとても怖かったです。
私は結構人が集う食事会とか飲み会っていうのが苦手で、
ザワザワしている中で、
飲み物を選んで、食べ物が出てきて、
あれを食べな、これを食べな、みたいになる、
あるいは自分が取り分けなきゃいけないっていう状況をやりつつ、
飲んで、後はあっちから喋りかけられて、こっちから喋りかけられて、
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っていうのをこなしながらその場を過ごすっていう時に、
自分が立性なくなるんじゃないかっていう恐怖があります。
よくある唐揚げ最後の一個問題みたいなやつとかを、
何にも考えないで手をつけちゃうんじゃないかみたいな。
そこで、食べたきゃ食べればいいと思ってるんですが、
その時に子供の自分が出てきて、
この最後の一個のが付いてしまった。
後で狐だと思われて処分されるんじゃないかみたいな、
気持ちになることがあって。
いけない、いけない、どんな時でも自分を出さないようにしなきゃみたいな。
こういう子供の頃に見たり読んだりしたものから、
ずっと束縛されていることって皆さんはあるんでしょうか。
私は意外と多いかもしれないです。
ドライヤーが壊れたからドライヤーを買いに来たんですけど、
2021年製ってドライヤーに書いてあって、
保証が効くんじゃないかと思って、
いつも同じお店で買うので、
そこに行って新しいドライヤーを買いつつ、
もしかしてこの古い方も保証が効いたりするんじゃないかみたいな話を
レジの人に聞いたんですけども、
もし効くとしたらいくらですか、
修理額効いてキャンセルするといくらですかみたいな話とかを
散々したわけによくよく確認してもらったら、
買ったところがそもそもそこじゃない別の店舗の統計列店だったり、
保証が1年で全然5年じゃなかったみたいなことがあって、
5年になったのは今年の9月からなんですって。
なんかそういうのが、
保証の期間が9月に変わったっていうのは別として、
どこの店で買ったかとか保証の期間がどうとかって、
前は覚えていられたのに全然頭に入ってないんですよね。
最近そういうのに気づくことが多くて、
自分の脳の退化にすごいショックを受けるっていう。
年だからしょうがないんですけど、
こうやって人は衰えていくんだみたいな。
驚えるっていう言い方をしないで、
なんか能力を神様に返していくって考えてる人の
ポストをツイッターで見たことがあって、
そういうふうに前向きにお返ししていくみたいな、
今までできてたことが断算できなくなることを
ネガティブじゃなくて前向きに捉えるみたいな
考え方が少しずつできるようになるといいなと思っているところです。
子供の頃に読んだ話シリーズなんですけど、
もう一つずっと心の中にある話があるんですが、
それは宮沢賢治の土神と狐っていう話なんですが、
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また狐が出てくるんですけど、
別にさっきの狐の話とはちょっと
雰囲気が、方向性が違う狐が出てくるんですよ。
冒頭が確か、狐は少し不正直で、
土神は正直、逆だったかな。
土神は正直で、狐は少し不正直だったかもしれません。
みたいな出だしがあって、その通りで、
その二人の男性としての象徴の人物、
人物なのか、神様と狐なんで人物じゃないかもしれない。
このキャラクターが一人の女性的象徴のカバの木に恋をして、
二人で取り合うような状況の日常を描いた物語なんですが、
このカバの木のところに、
二人はちょいちょい寄っては、
恋を寄せていたんですけれども、
狐はカバの木の木を引こうとして、
たびたび嘘をついてるんですよ。
本当は何も持ってないんだけど、
素敵な望遠鏡を持ってる人だとか、
読んだ詩集の話で知識をひけらかしたりだとかして、
今度あなたにも望遠鏡を見せてあげますよみたいな話とかしてるんですけど、
実は何も持ってないんです。
土神の方はみなりが汚くて、
ボロボロのみなりをしていて、
話し方もちょっと粗雑で乱暴な感じはするんですけれども、
そのまんま何も包み隠さず自分を出してるっていうところが、
正直っていうゆえんだと思うんですが、
でも一方それをみんなに怖がられていて、
カバの木もちょっと土神が来ると、
ゾクゾクっとして、
葉っぱを揺らしたりするんです。
狐もちょっと土神とは話したくないけど、
ある意味嘘つきだから、
こんにちはぐらいは言うんですけど、
そそくさと帰るみたいなことをしていて、
土神はその正直なところが出てしまうのか、
時々イライラを人間にぶつけて、
ちょっと駄目らかして遊んで笑ったりしてるんです。
だから人間からも怖がられているんです。
最後、その土神がうまくいかない、
カバの木とうまくいかないっていうこと、
ましてや狐なんかにカバの木を取られそうだってなったときに、
ふとした、本当にふとした些細なきっかけを、
きっかけにムラムラっと怒って、
瞬間的に狐を殺してしまうんです。
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狐の家の前まで追いかけていって、
殺してしまって、
狐は一瞬でぐにゃりとうすら笑ったようになって、
死んでしまっているんですが、
そのまんまの勢いで、
狐をビタンビタンって叩きつけて、
狐の家の中に入ってみたところ、
家の中にはカモンガヤの方が一本だけ入っていて、
落ちていて、
あとは何にもなかったっていう描写なんですよ。
いかにもいろんなものを持ってそうにしていたんだけど、
実は何にもない貧乏な狐であって、
カモンガヤの方しかないみたいな。
七神はそれに呆然として、
家から出てきたら、
狐が死んでる。
俺はなんてことをしてしまったんだ、
とは書いてないんですけど、
多分そういう気持ちになってしまって、
七神はまるで途方もない声で泣き出しました。
いよいよ狐はうすら笑ったようになって、
ぐにゃりになって死んでいたのです。
みたいな終わり方をします。
この本は、
七神と狐が混ざった、
童話集みたいな感じの中の一節として読んだんですよ。
いろんな話が混ざっているんですけど、
その話の中でもまで、
この七神と狐めちゃくちゃ気に入っては、
何回もそこだけを読んでいました。
この七神に自分が重なるというか、
自分も正直かどうかは別として、
何かを聞くきっかけに、
突然ムラムラと起こって、
狐を殺すみたいなことをするんじゃないかっていう、
恐怖というか、
やらかしかねないみたいなところがあって、
次の瞬間には、
その相手の見えてなかったところを気づいてしまって、
瞬時に後悔して途方もない声で泣くんじゃないか、
その泣いているときの七神の気持ちを考えるとやりきれないから、
本当にそんなふうにはなりたくない恐怖みたいなものを、
すごく共感して、
そうはなるまいみたいな感じで、
ずっと心の中にあります。
時々思い出しては読み返すので、
その本はめちゃくちゃボロボロで、
表紙もなくなっているんですけど、
シミだらけだし、
でも大人になった今でも、
ちゃんと引っ越すたびに手元に置いてあるんです。
この童話集の中に、
水仙月の8日っていうお話も入っているんですが、
これは吹雪の中、
冬を歩いている子供が雰囲気に見舞われてしまって、
雪に覆いかぶされてしまって、
あやば死んでしまうんじゃないか、
みたいなお話なんですが、
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雪を降らす存在の、
人間の目には見えない存在の雪番号だったかな、
雪を降らす存在の妖精みたいな奴らが出てきて、
そのリーダーの番号は、
ほら降らせ、降らせ、もっと降らすんだよ、
サボってんじゃねえよ、みたいな煽りを立ててくるんですけど、
その手下の方は、
それ降らせ、降らすんだ、みたいに、
それに乗っかった風でいて、
実は子供をふわっと雪で覆い隠してあげて、
死なないようにしてあげるっていうお話です。
これも寒い描写なんだけど、
暖かい感じがして、
子供は歩いてるとき、まだ意識があるときは、
一生懸命ザラメのことを考えて歩いてるんですよ。
子供、その当時の子供はザラメを、
今でいうとチョコレートとか、
もうちょっとハイカラなもの、
チョコレートハイカラじゃないか、
ちょっと今思い浮かばないですけど、
別のものを今の子供は考えるのかもしれないですけど、
宮沢賢治の時代だとザラメをどうやって食べるんだ、
みたいなことを考えながら歩いてて、
不幸にも動きに回れてしまって、
厳しい東北で生きるとはこういうことだよ、
みたいなお話になってるんですけど、
それを厳しい中でも自然が助けてくれて、
なんとか生きながらえました、みたいなストーリーで、
これは読んでいるとほっこりするからすごい好きです。
だからそうっていう結論もないんですけど、
子供の時に読んだ本で、
心にずっと残っては思い返して読みたくなるシリーズの話でした。
ほんじゃ、また。